JP2539141Y2 - ソレノイド - Google Patents

ソレノイド

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JP2539141Y2
JP2539141Y2 JP6802092U JP6802092U JP2539141Y2 JP 2539141 Y2 JP2539141 Y2 JP 2539141Y2 JP 6802092 U JP6802092 U JP 6802092U JP 6802092 U JP6802092 U JP 6802092U JP 2539141 Y2 JP2539141 Y2 JP 2539141Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂封止コイルを磁性
体ケ−ス内に装着するソレノイドの構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、固定鉄心、可動鉄心、及びコ
イルを基本構成要素とするソレノイドが実用化され、直
進型ソレノイド、ロ−タリソレノイド、ON−OFFソ
レノイドバルブ、比例ソレノイドバルブ、ハンマ−ソレ
ノイド等のごとく種々の構造形態により広い分野に利用
されている。又、基体構成要素の一つであるコイルの構
造も一般のボビン型の外に、コイルをナイロン樹脂等に
より樹脂モ−ルドした樹脂封止コイルが防水性 、耐振
性等の要求の高い車載用等に用いられている。
【0003】図1は、従来のソレノイドバルブの断面構
造図である。1は樹脂封止コイル、2は磁性体ケ−ス、3
は磁性蓋状体、4は可動鉄心、5はボ−ル、6はシ−ト
弁、7はシ−ル部、8は非磁性パイプ、9は1の封止樹
脂頂部の突起、12はスプリングである。磁性蓋状体3
は、磁性体ケ−ス2と結合して、前記せるソレノイドの
基本構成要素の固定鉄心を形成する。
【0004】(2) 図1は、常閉型のソレノイドバルブであって、常時は、
可動鉄心4の先端部に固着されたボ−ル5がスプリング
12の加圧によりシ−ト弁6を閉状態としている。又、
樹脂封止コイル1が励磁されると、可動鉄心4はスプリ
ング12に抗して磁性蓋状体3の方に吸引され、ボ−ル
5が上がってシ−ト弁6を開状態とし、流体を図の矢印
方向に流す。次に、1の励磁を解くと、再びスプリング
12によって閉状態に復帰する。
【0005】このように磁性体ケ−ス2と磁性蓋状体3
による固定鉄心が形成する空間内に樹脂封止コイル1を
装着する構造において、その形成空間内への樹脂封止コ
イル1の収容時の装着ガタを1の封止樹脂頂部に設けた
突起9の磁性蓋状体3への接触により防止していた。こ
こで述べる「接触」とは、突起9の一部又は全部がつぶ
れるか、削られる状態を含めて、装着ガタを解消する突
起9の接触状態をいう。(以下の説明においても同様と
する。)
【0006】図3は、従来の樹脂封止コイルの構造図で
あり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)はA−
A′拡大断面図である。前図までと同一符号は同等部分
をあらわし、又、11は樹脂封止コイル1のコイル導出
部である。
【0007】樹脂封止コイル1には、断面が三角形、半
円形等の突起9が封止樹脂頂部の全周又は周の一部に設
けられている。
【0008】図3のような樹脂封止コイル1を図1のよ
うに、磁性体ケ−ス4と磁性蓋状体3の形成空間内に収
容する際のクリアランスより、若干、高さの大なる突起
9を押しつぶすように接触させて、装着ガタを防止して
いた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】a.突起9の剛性が高
いため、樹脂封止コイル1を収容する際に、磁性蓋状体
3が浮き上がりやすい。 (3) b.剛性の高い突起9を無理に押し込むため、樹脂封止
コイル1にストレスがかかり防水性絶縁性等を損う恐れ
がある。これらの理由から、装着ガタを十分に防止し、
前記a、bの恐れのない突起9の形状、寸法、材質等の
設計は技術的な困難性を伴う。又、突起9によらない装
着ガタ防止手段としては、樹脂コイル1の頂部にシリコ
ン樹脂等を塗布する方法もあるが、作業性及び品質面で
問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、磁性体ケ−ス
と磁性蓋状体が形成する空間内に樹脂封止コイルを装着
するように構成したソレノイドにおいて、樹脂封止コイ
ルの外周部に突起を設け、該突起と磁性体ケ−ス内壁の
接触により、樹脂封止コイルの装着ガタを防止したこと
を特徴とするソレノイドである。
【0011】
【実施例】図2は、本考案の実施例を示す断面構造図、
又、図4は、図2のソレノイドに収容する樹脂封止コイ
ルの実施例を示す構造図で、(a)は平面図、(b)は
正面図である。いずれも、前図までと同一符号は同等部
分をあらわす。
【0012】図4において、10は本考案の要部をなす
突起であって、従来構造の突起9とは異なり、樹脂封止
コイル1の封止樹脂の外周部に設ける。図4の実施例で
は、封止樹脂と同じナイロン樹脂の突起10を3個、外
周部に設けている。突起10の寸法例としては、高さ約
0.1mm、軸方向長さ約5mmとした。又、モ−ルド加
工の都合上、封止樹脂頂部(上面又は下面)に突起10
の端部が達するように形成した。突起10の数及び形状
は限定しないが、3個以上で、三角形又は半円形が好ま
しい。又、軸方向の長さ、数、場所等もモ−ルド加工、
製造、設計等の都合により任意に選択し得るものであ
る。
【0013】図2のソレノイドバルブの磁性体ケ−ス2
と磁性蓋状体3の形成する空間内 (4) に、図4の樹脂封止コイル1を収容するとき、突起10
の高さは、1の外周と磁性体ケ−ス2の内壁のクリアラ
ンス分以上で、かつ、1の収容の作業性を損なわない程
度とする。即ち、1の収容時は、磁性体ケ−ス2の内部
に向かって、軸方向から突起10の全部又は1部をつぶ
すか、又は削るように挿入する。結果として、突起10
の部分で1と2は接触し、2と3の形成する空間内に装
着ガタのない収容を実現する。
【0014】本考案の実施例の構造について、変形、削
除、付加、変換等の変更を本考案の要旨の範囲でなし得
るものである。又、各部の名称についても、例えば、磁
性蓋状体を固定鉄心と読み替えても、同一作用をなす部
分であるから、本考案の要旨に含まれるのは当然であ
る。
【0015】
【考案の効果】以上説明のとおり、樹脂封止コイルを固
定鉄心部分に収容するソレノイドの装着ガタを確実に防
止すると共に、作業性及び品質面で優れた構造を実現し、
その結果、温度変化、振動等の悪環境下で使用される車
輛用、建設機械用の電磁弁をはじめ、各種ソレノイドに
利用され、その産業上の効果、大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来構造の断面構造図である。
【図2】本考案の実施例の断面構造図である。
【図3】従来構造の樹脂封止コイルの構造図で、(a)
は平面図、(b)は正面図、(c)はA−A′拡大断面
図である。
【図4】本考案構造に用いる樹脂封止コイルの構造図
で、(a)は平面図、(b)は (5) 正面図である。
【符号の説明】
1 樹脂封止コイル 2 磁性体ケ−ス 3 磁性蓋状体 4 可動鉄心 5 ボ−ル 6 シ−ト弁 7 シ−ル部 8 非磁性パイプ 9 1の封止樹脂頂部の突起 10 1の封止樹脂外周部の突起 11 1のコイル導出部 12 スプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体ケ−スと磁性蓋状体が形成する空
    間内に樹脂封止コイルを装着するように構成したソレノ
    イドにおいて、樹脂封止コイルの外周部に突起を設け、
    該突起と磁性体ケ−ス内壁の接触により、樹脂封止コイ
    ルの装着ガタを防止したことを特徴とするソレノイド。
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US7458557B2 (en) 2005-09-02 2008-12-02 Advics Co., Ltd. Electromagnetic valve
JP2013079025A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Bosch Corp ブレーキ液圧制御装置

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