JP2538757B2 - 圧電振動ユニット - Google Patents

圧電振動ユニット

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JP2538757B2
JP2538757B2 JP5299035A JP29903593A JP2538757B2 JP 2538757 B2 JP2538757 B2 JP 2538757B2 JP 5299035 A JP5299035 A JP 5299035A JP 29903593 A JP29903593 A JP 29903593A JP 2538757 B2 JP2538757 B2 JP 2538757B2
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vibration
piezoelectric
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torsional
vibrating
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▲しん▼介 三浦
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Yamaichi Electronics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は圧電駆動する捩れ振動
要素を利用した振動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】特公平5−13401号は一枚の振動板
(金属板)に四象限単位の分極領域に区分した矩形の圧
電セラミックを貼り合せ体にすることにより、一方の対
角において厚み方向に一方向に屈曲し、他方の対角にお
いて厚み方向の他方向に屈曲し、単振動板の両端におい
て捩れ振動するようにした圧電バイモルフ、即ち両端捩
れ形の捩れ振動子を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上記捩れ振動子は一
枚の金属板の四象限に圧電セラミックを貼り合せ、その
巾方向の境界線に両端捩れ振動の相殺線を設定し上記両
端捩れ振動を惹起せしめることを基本構想とするため、
上記相殺線の設定が難しく、ずれを生じて所要の両端捩
れ振動が得られず、共振特性を悪化する問題を有してい
る。
【0004】又境界線(相殺線)付近の振動板の剛性が
上記両端捩れ振動の振巾を減殺する問題を有している。
【0005】
【問題点を解決するための手段】この発明は捩れ振動す
る一対の圧電振動要素を夫々の捩れ振動軸線においてト
ーション部材を介し連結し、両圧電振動要素が該トーシ
ョン部材を互いに反対方向に捩れ振動させつつ捩れ振動
するように配置すると共に、該捩れ振動の節がトーショ
ン部材上に存する圧電振動ユニットを構成した。
【0006】
【0007】
【作用】この発明におけるトーション部材はそのトーシ
ョン機能により捩れ振動しつつ各圧電振動要素の捩れ振
動を有効に惹起せしめ、又前記振動相殺線(節)を上記
トーション部材上に設定したので同設定が極めて容易で
あり、前記問題点を有効に解決する。
【0008】又この発明は支持部の両側における各振動
要素の捩れ振動をバランス良く生起させ、上記支持部に
よる振動ユニットの装置内架空支持を適正に行なえる。
【0009】
【実施例】以下この発明を図1乃至図8に基いて説明す
る。
【0010】振動ユニットは図1に示すように、対向配
置された少なくとも一対の捩れ振動要素1,2を有す
る。
【0011】この捩れ振動要素1,2は圧電駆動されて
軸線Xを中心に互いに反対方向に円方向振動する圧電素
子によって構成され、この両捩れ振動要素1,2を各々
の捩れ振動軸線Xにおいてトーション部材3により相互
に連結し捩れ振動ユニット4を形成する。
【0012】トーション部材3は両捩れ振動要素1,2
を各々振動軸線Xが一致するように(一直線になるよう
に)連結する。
【0013】又はトーション部材3は両捩れ振動要素
1,2の振動軸線Xが近接平行するように連結する手段
であり、何れの場合も、上記トーション部材3はその各
端が各振動要素1,2の夫々にその中心線(捩れ振動軸
線を中心線に設定)の一端において結合され、両振動要
素1,2の捩れ振動に追随して捩れ振動する。
【0014】即ち、上記トーション部材3は各振動要素
1,2が振動ユニット4の共振周波数で駆動された時、
各振動要素1,2を最も効率よく振動させるように捩れ
る。
【0015】トーション部材3の捩れ振動に対するバネ
定数は上記観点から設定される。
【0016】上記振動ユニット4は上記トーション部材
3上に振動の節Oを有する。好ましい例として、上記振
動要素1,2を左右対称にし、両振動要素1,2を同周
波数で駆動するようにし、上記振動の節Oをトーション
部材3の軸線上の中心に設定する。この節Oが両端捩れ
振動の相殺線Yとなる。
【0017】上記両振動要素1,2を同一周波数、効果
的には前記共振周波数で駆動されるように構成する。
【0018】上記捩れ振動ユニットの他の実施例とし
て、図2に示すように、上記捩れ振動する一対の圧電振
動要素1,2を夫々の捩れ振動軸線Xにおいて連結し、
例えば両要素1,2を夫々の振動軸線が一致するように
連結し、この連結部において振動ユニット4全体の支持
部5を形成する。
【0019】この支持部5は振動ユニット4を架空支持
し、各振動要素1,2はこの支持部5を両端捩れ振動の
相殺線Yとする。
【0020】又この相殺線Yは前記振動の節Oに設けら
れることが望ましい。従って上記支持部5はこの振動の
節Oに設置する。
【0021】上記支持部5を例えば図3に示すように捩
れ振動軸線Xと真交する支持部材6で支持する。この支
持部材6はフレームやハウジングに固定した固定端を有
する。
【0022】一例として上記トーション部材3を上記振
動軸線Xと直交する線上において互いに反対方向に延び
る支持部材6a,6aにて支持する。
【0023】上記支持部材6,6a,6aは上記トーシ
ョン部材3と同効のバネ定数を有するトーション部材に
て形成することができる。上記捩れ振動要素1,2は圧
電バイモルフで形成され、図5乃至図7はこの捩れ振動
を惹起する圧電バイモルフの一例を示している。
【0024】捩れ振動要素は前記の如く圧電バイモルフ
10と剛体ブロック11とから成り、一端においてのみ
捩れ振動を惹起させるようにした振動子であって、上記
圧電バイモルフ10は金属板等から成る振動板12の対
向する平面の一方の表面に一対の圧電セラミック等から
成る圧電板13a,14aを並べて貼り合せ、更に他方
の表面に一対の圧電板13b,14bを並べて貼り合
せ、圧電板13aと13bを対向状態に配し、同様に圧
電板14aと14bを対向状態に配する。
【0025】圧電板13a,13bの対は電圧印加によ
り一方13aが長さ方向に縮みaを生じた時、他方13
bが長さ方向に伸びbを生じ、この縮みaと伸びbが交
互に行なわれ、この結果、圧電バイモルフ10が圧電板
13a,13bを貼り合せた領域において、厚み方向の
一方に屈曲c1を生ずる。
【0026】同時に圧電板14a,14bの対は電圧印
加により一方14aが長さ方向に伸びbを生じた時、他
方14aが長さ方向に縮みaを生じ、この伸びbと縮み
aが交互に行なわれ、この結果、圧電バイモルフ10が
圧電板14b,14aを貼り合せた領域において、厚み
方向の他方に屈曲c2を生ずる。屈曲c1,c2は逆方向
である。
【0027】上記屈曲c1,c2を生ずる圧電板13a,
13b,14a,14bは振動板12を共有しているの
で、圧電バイモルフ10全体としてはその一端の左側コ
ーナ部と、右側コーナ部において交互に屈曲c1,c2
生ずる。所謂圧電バイモルフ1の一端において捩れ振動
を惹起する。
【0028】上記図5に示す実施例は上記屈曲c1
2、即ち捩れ振動を振動板12と四枚の圧電板13
a,13b,14a,14bから成る圧電バイモルフ1
0で形成したが、図6は振動板12の一方の表面と他方
の表面に各一枚の圧電板15a,15bを貼り合せ、各
圧電板15a,15bに仮想線で区分される二象限の分
極領域(ポーリング領域)16a,16b,17a,1
7bを設け、図5と同様の捩れ振動を惹起させるように
している。
【0029】つまり圧電板15a,15bの対向する一
対の分極領域(図5の13a,13bと対応する16
a,16b)においては一方16aの縮みaと他方16
bの伸びbとが交互に生ずるように分極し、他の一対の
分極領域(図5の14a,14bと対応する17a,1
7b)においては一方の伸びbと他方の縮みaとが交互
に生ずるように分極する。
【0030】又この発明は図8に示すように、前記振動
板12を介さずにセラミックや水晶等の圧電材から成る
圧電板15a,15bを直に貼り合せバイモルフ10を
構成する場合を含む。電極に関しては図示を省略する。
【0031】上記の如く形成した圧電バイモルフ10の
他端、即ち前記互いに逆方向の屈曲c1,c2を生ずる側
と反対側の他端部に同他端の変形を抑止する剛体ブロッ
ク11を一体に結合する。
【0032】この剛体ブロック11の結合にて圧電バイ
モルフ10の他端は上記一端側の捩れ方向の振動(屈曲
1,c2)に伴なう如何なる変形も生ぜず、一端側にお
ける活性な捩れ振動のみが有効に惹起される。
【0033】上記例示の如くして上記圧電バイモルフ1
0を圧電板13a乃至15bの貼り合せ体にて形成し、
その一端部に上記剛体ブロック11を結合し、他端部は
自由端とする。
【0034】上記剛体ブロック11は矩形圧電バイモル
フの一辺の略全長に亘り結合し変形抑止効果を向上せし
める。
【0035】図5乃至図7は前記振動板12を一体無垢
の構造物で形成して前記圧電板を貼り合せ圧電バイモル
フ10を形成しており、更には剛体ブロック11と振動
板12とを切削物又は鋳造物等により一体無垢の構造物
で形成する。この例では剛体ブロック11が振動板12
のみに結合している。
【0036】上記捩れ振動ユニット4は振動軸線X上に
検液子9を直結して粘度計又は密度計を形成する駆動源
として用いることができる。
【0037】例えば、図4に示すように、捩れ振動要素
1,2から振動軸線X上を互いに反対方向に延びる振動
伝達軸8を設け、この各軸端に検液子9を設け、この検
液子9を測定液に浸着して粘度又は密度を感知させるよ
うに使用する。
【0038】又上記振動ユニット4を外的振動センサー
として使用できる。この時上記支持部に連結された支持
部材6,6a,6bは振動ユニット4の架空支持手段と
して機能すると共に、外的振動が加わった時両端捩れ振
動と共に、軸線Yを中心に振動ユニット4全体が上記振
動要素1,2の捩れ振動と直角となる方向において捩れ
振動が誘起される。この捩れ振動を検出することによっ
て外的振動の大きさや、波形を測定することができる。
これは当業者において既知の「コリオリの力の原則」に
基くものである。
【0039】
【発明の効果】この発明によればトーション部材のトー
ション機能によりこれを追随的に捩れ振動させつつ各圧
電振動要素の捩れ振動を効率良く惹起せしめ、又前記振
動相殺線(節)を上記トーション部材上に設定したの
で、同設定が極めて容易であり、前記問題点を有効に解
決し両端捩れ振動ユニットの活用を促進する。
【0040】又この発明は支持部の両側における各振動
要素の捩れ振動をバランス良く生起させ、上記支持部に
より振動ユニットの装置内架空支持が適正に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る捩れ振動ユニットの一実施例を
示す側面図。
【図2】同振動ユニットの他例を示す側面図。
【図3】同振動ユニットの更に他例を示す側面図。
【図4】上記振動ユニットを用いて構成した液体の粘
度、密度等の検出器の側面図。
【図5】上記振動ユニットに用いる捩れ振動要素の具体
例を示す斜視図。
【図6】同振動要素の他例を示す斜視図。
【図7】図5に示した振動要素の断面図。
【図8】捩れ振動要素の他例を示す斜視図。
【符号の説明】
1,2 捩れ振動要素 3 トーション部を形成する部材 4 捩れ振動ユニット 5 支持部 6 支持部材 O 振動の節 X 捩れ振動軸線 Y 相殺線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】捩れ振動する一対の圧電振動要素を夫々の
    捩れ振動軸線においてトーション部材を介し連結し、両
    圧電振動要素が該トーション部材を捩れ振動させつつ互
    いに反対方向に捩れ振動するように配置すると共に、該
    捩れ振動の節が上記トーション部材上に存することを特
    徴とする圧電振動ユニット。
  2. 【請求項2】上記一対の圧電振動要素を左右対称に配置
    したことを特徴とする請求項1記載の圧電振動ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】上記振動の節に支持部を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の圧電振動ユニット。
JP5299035A 1993-11-04 1993-11-04 圧電振動ユニット Expired - Lifetime JP2538757B2 (ja)

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JP5299035A JP2538757B2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 圧電振動ユニット

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JPH07131285A JPH07131285A (ja) 1995-05-19
JP2538757B2 true JP2538757B2 (ja) 1996-10-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0785507B2 (ja) * 1986-03-12 1995-09-13 株式会社トーキン 双動作型圧電バイモルフアクチユエ−タ
JPH0458769A (ja) * 1990-06-26 1992-02-25 Toshiba Corp 圧電回転微動装置
JPH05248908A (ja) * 1992-03-09 1993-09-28 Toyota Motor Corp 熱式吸入空気量検出装置

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JPH07131285A (ja) 1995-05-19

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