JP2000323882A - ファン装置及びその駆動方法 - Google Patents

ファン装置及びその駆動方法

Info

Publication number
JP2000323882A
JP2000323882A JP11131363A JP13136399A JP2000323882A JP 2000323882 A JP2000323882 A JP 2000323882A JP 11131363 A JP11131363 A JP 11131363A JP 13136399 A JP13136399 A JP 13136399A JP 2000323882 A JP2000323882 A JP 2000323882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
elastic metal
metal plate
fan device
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11131363A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Toyoda
準一 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11131363A priority Critical patent/JP2000323882A/ja
Publication of JP2000323882A publication Critical patent/JP2000323882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D33/00Non-positive-displacement pumps with other than pure rotation, e.g. of oscillating type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品等を組み込んだ電子装置等のコンパ
クト化を図ることができると共に、ファン装置の両端側
又は一端側に位置する電子部品等を効果的に冷却するこ
とができるファン装置及びその駆動方法を提供する。 【解決手段】 ファン装置18が、2枚の板状圧電素子
26,27と、この板状圧電素子26,27より長い長
さを有し2枚の板状圧電素子26,27の間に長さ中央
部が挾まれその両端部は拘束されず振動可能となってい
る弾性金属板20と、板状圧電素子26,27の上下面
の電極に交流電圧を印加することができる交流電源34
を有する回路と、弾性金属板20の両端部に設けられた
振動板部材30,32とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種電子
機器内で部分的に配置されているLSI(大規模集積回
路)やCPU(マイクロコンピューターの中央処理装
置)などの局所的な発熱源を冷却するために用いるファ
ン装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器内で部分的に配置されているL
SIやCPUなどは局所的な発熱源となっている。この
ような局所的な発熱源を冷却する装置として、例えば、
図10に示すような圧電バイモルフ50を用いたファン
装置52が考えられる。図示するように、圧電バイモル
フ50は、例えばPZTと呼ばれる圧電セラミック素子
からなる板状の上側圧電体54と下側圧電体56を、弾
性金属板58の上下面に接着したものである。
【0003】そして、その上側圧電体54と下側圧電体
56の電極に交流電圧を印加することにより、上側圧電
体54が伸びるときは下側圧電体56が縮み、上側圧電
体54が縮むときは下側圧電体56が伸びることによっ
て、交流電圧の正,負極の変化に応じて圧電バイモルフ
50が全体として正逆方向に交互に屈曲運動を行うよう
になっている。
【0004】このとき、圧電バイモルフ50の一端を固
定支持部61により固定して、上側圧電体54と下側圧
電体56の電極に交流電圧を印加することによりその共
振周波数の正弦波を加えると、弾性金属板58の先端部
がうちわ(団扇)状に振動することになる。そして、こ
の圧電バイモルフ50の弾性金属板58の先端部にプラ
スチックなどの振動板60を接合させると、弾性金属板
58の先端部の振動が大きく拡大されて、圧電バイモル
フ50をファン装置52として用いることができる。
【0005】このような圧電バイモルフ50を用いたフ
ァン装置52は、電磁障害がなく、発熱源に近接して使
用でき、かつ構造が簡単である等の利点を持っている。
しかし、図10に示すファン装置52には大きな問題が
ある。即ち、圧電バイモルフ50の固定方法は片持支持
型であり、固定支持部61の質量が無限大でない限り振
動が漏洩してしまう。つまり、弾性金属板58の先端部
の振動により固定支持部61にも振動が伝達してしま
い、弾性金属板58の先端部の振動振幅の低下や、共振
周波数の変動を生じやすいという欠点があった。
【0006】一方、他の従来のファン装置としては、実
開平3−61361号公報に記載された圧電ファンがあ
る。すなわち、図11に示すように、圧電ファン62
は、一対の板状圧電素子64,66の間に両端をコの字
状に(同じ上方に)折り曲げた弾性金属板68を挟んで
接着した圧電バイモルフ振動子70と、弾性金属板68
の両端の折り曲げ部に取り付けられる弾性薄板72,7
4と、さらに圧電バイモルフ振動子70の中央部を支持
しているゴム状弾性材料支持部76とから構成されてい
る。
【0007】上記した構成の圧電ファン62によれば、
圧電バイモルフ振動子70によって同時に2枚の弾性薄
板72,74を振動させることができ、また、圧電バイ
モルフ振動子70の中央部をゴム状弾性材料支持部76
で支持することにより、圧電バイモルフ振動子70を自
由な状態で振動させることができ、支持が容易でかつ安
定した弾性薄板72,74の振幅を得ることができる等
と、前記公報には記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の圧電ファン62は、以下のような問題を有して
いた。即ち、図11に示すように、弾性金属板68の両
端の折り曲げ部は、圧電バイモルフ振動子70から見た
場合、共に片側同一方向に折り曲げられており、弾性薄
板72,74も共に圧電バイモルフ振動子70の片側同
一方向に配置されている。
【0009】従って、圧電ファン62は、圧電バイモル
フ振動子70の片側に配置されているLSIやCPU等
の電子部品は冷却することができるとしても、圧電バイ
モルフ振動子70に対して弾性薄板72,74と反対側
に配置されている電子部品は冷却することができない。
【0010】また、図11に示すように、弾性薄板7
2,74は圧電バイモルフ振動子70とほぼ直交する方
向に伸びているため、圧電ファン62は高さ方向に弾性
薄板72,74の長さより大きな設置空間を必要とする
ことになり、電子部品を組み込んだ電子装置等の薄型化
又はコンパクト化を阻害することになる。
【0011】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みて、
ファン装置の両端側又は一端側に位置する電子部品等を
効果的に冷却することができると共に、ファン装置を内
蔵することにより電子装置等のコンパクト化を阻害しな
い他、振動振幅の低下や共振周波数の変動を防止するこ
とができる、ファン装置及びその駆動方法を提供するこ
とを課題とするものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した課題を解決す
るために、本発明によるファン装置は、2枚の板状圧電
素子と、この板状圧電素子より長い長さを有し2枚の板
状圧電素子の間に長さ中央部が挾まれその両端部は拘束
されず振動可能となっている弾性金属板と、前記板状圧
電素子の上下面の電極に交流電圧を印加することができ
る交流電源回路と、前記弾性金属板の少なくとも一端部
に設けられた振動板部材とを備えた構成としたものであ
る。
【0013】また上記した課題を解決するために、本発
明によるファン装置の駆動方法は、2枚の板状圧電素子
と、前記板状圧電素子より長い長さを有し2枚の板状圧
電素子の間に長さ中央部が挾まれその両端部は拘束され
ず振動可能となっている弾性金属板と、前記板状圧電素
子の上下面の電極に交流電圧を印加することができる交
流電源回路と、前記弾性金属板の少なくとも一端部に設
けられた振動板部材とを備えたファン装置を用いて、前
記交流電源回路が前記板状圧電素子の電極に交流電圧を
印加することにより前記弾性金属板の両端部の各々が振
動するようにしたことを特徴としたものである。
【0014】このような構成のファン装置及びその駆動
方法によれば、交流電源回路が前記板状圧電素子の電極
に交流電圧を印加することにより弾性金属板の両端部の
各々が振動することができるため、弾性金属板の少なく
とも一端部に取り付けられる振動板部材の振動をファン
として用いることができる。このため、ファン装置の両
端側又は一端側に位置する電子部品等を効果的に冷却す
ることができる。
【0015】また、ファン装置は簡単な構造で済み大き
な設置容積をとらないため、電子装置等に内蔵しても電
子装置等のコンパクト化を阻害することはない。さら
に、弾性金属板の両端部の各々が互い違いの方向に振動
するので、弾性金属板の長さ中央部にある振幅の節部を
中心にしてその両端部が振動することになる。
【0016】このため、その弾性金属板の長さ中央部を
固定部とすることによって、振動の漏洩を防止すること
ができるので、振動振幅の低下や共振周波数の変動を防
止することができる。また、このためファン装置の固定
部の質量を小さくできるので、その固定部を小型化、軽
量化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図6
は、本発明によるファン装置及びその駆動方法の第1の
実施の形態について説明するために参照する図である。
【0018】図1には、各種電子部品10,12,1
4,15等を組み込んだ電子装置16の構造の一部が示
されており、本発明の第1の実施の形態に係るファン装
置18は、電子部品10,12の間のような狭い所でも
配置することができると共に、その両端側の2つの電子
部品14,15を冷却することができる。
【0019】図2には、本発明の第1の実施の形態に係
るファン装置18の具体的な構成が示されている。図示
するように、ばね鋼等からなる弾性金属板20の長さ中
央部の両面(上下面)には、相互に分極される圧電セラ
ミック板26,27(板状圧電素子)が接着されてい
る。そしてこの圧電セラミック板26,27は、前記電
子装置16のケーシング22(図1参照)に固定された
固定部材24によって支持されている。
【0020】圧電セラミック板26は、図3に示すよう
に、上面に左右に分割して設けられた電極26a,26
bと、下面全面に設けられた電極26cとを有してい
る。また圧電セラミック板27は、図4に示すように、
下面に左右に分割して設けられた電極27a,27b
と、上面全面に設けられた電極27cとを有している。
【0021】図2に示すように、圧電セラミック板2
6,27によって弾性金属板20を挾むことにより構成
した圧電バイモルフには、図示するような交流電源34
を有する電源回路が接続されており、この回路に正逆両
方向に電流が交互に流れると、圧電セラミック板26,
27の極性は図5に示す状態と、図6に示す状態との間
で交互に繰り返し変化するようになっている。
【0022】図5及び図6から分かるように、圧電セラ
ミック板26,27は左右で逆向きに分極される。すな
わち矢印で示す極性方向が、左右で互いに逆向きになる
ようになっている。そして、図5に示すように、圧電セ
ラミック板26の電極26aと、圧電セラミック板27
の電極27aは、その極性方向が共に同じ上向きとなっ
ており、圧電セラミック板26の電極26bと、圧電セ
ラミック板27の電極27bは、その極性方向が共に同
じ下向きとなるパラレル型となっている。
【0023】図6においても、圧電セラミック板26の
電極26aと、圧電セラミック板27の電極27aは、
その極性方向が共に同じ下向きとなっており、圧電セラ
ミック板26の電極26bと、圧電セラミック板27の
電極27bは、その極性方向が共に同じ上向きとなるパ
ラレル型となっている。
【0024】このような圧電セラミック板26,27に
は、好ましくは、PZTと呼ばれる圧電セラミック素子
を用いることが望ましい。また図2に示すように、弾性
金属板20の両端部には、プラスチック板等の振動板部
材30,32がそれぞれ弾性金属板20の長さ方向に延
長した状態で取り付けられている。
【0025】また、本実施の形態では、図2に示すよう
に、交流電源34の一方の端子が弾性金属板20に接続
されると共に、交流電源34の他方の2つの端子が圧電
セラミック板26,27の電極26a,27aに接続さ
れている。そして、圧電セラミック板26,27の電極
26a,27aに交流電源34から交流電圧を印加する
ことによって、弾性金属板20の両端部を振動させるこ
とができると共に、一対の振動板部材30,32を振動
させることができるようになっている。
【0026】次に、上記した構成を有するファン装置1
8の駆動方法について説明する。交流電源34から交流
電圧を圧電セラミック板26,27の電極26a,27
aに印加すると、電源回路及び圧電セラミック板26,
27に電流が正逆両方向に交互に流れることにより、圧
電セラミック板26,27の極性は図5に示す状態と、
図6に示す状態との間で交互に変化する。
【0027】図5に示す状態においては、圧電セラミッ
ク板26の電極26bと圧電セラミック板27の電極2
7aが伸びて、圧電セラミック板26の電極26aと圧
電セラミック板27の電極27bが縮むので、弾性金属
板20図中右端部は上方に折れ曲がり、その図中左端部
は下方に折れ曲がる。
【0028】図6に示す状態においては、圧電セラミッ
ク板26の電極26aと圧電セラミック板27の電極2
7bが伸びて、圧電セラミック板26の電極26bと圧
電セラミック板27の電極27aが縮むので、弾性金属
板20図中右端部は下方に折れ曲がり、その図中左端部
は上方に折れ曲がる。
【0029】これを繰り返すことにより、弾性金属板2
0の両端部は振動することができる。このため、弾性金
属板20の両端部にそれぞれその長さ方向に延長した状
態で取り付けられた振動板部材30,32をも振動させ
ることができる。
【0030】従って、本実施の形態に係るファン装置1
8によれば、交流電源34を有する回路が圧電セラミッ
ク板26,27の電極26a,27aに交流電圧を印加
することにより、弾性金属板20の両端部の各々が振動
することができるため、弾性金属板20の両端部に取り
付けられた振動板部材30,32も振動して、その振動
板部材の振動をファンとして用いることができる。この
ため、ファン装置18の両端側に位置する電子部品1
4,15(図1参照)を効果的に冷却することができ
る。
【0031】また、ファン装置18は簡単な構造で済み
大きな設置容積をとらないため、電子装置16に内蔵し
ても電子装置16のコンパクト化を阻害することはな
い。さらに、弾性金属板20の両端部の各々が互い違い
の方向に振動するので、λ/2モードの屈曲振動をし、
すなわち弾性金属板20の長さ中央部にある振幅の節部
を中心にして、その両端部が振動することになる。
【0032】このため、その弾性金属板20の長さ中央
部を固定部とすることにより、振動の漏洩を防止するこ
とができるので、振動振幅の低下や共振周波数の変動を
防止することができる。また、このためファン装置18
の固定部材24の質量を小さくできるので、その固定部
材24を小型化、軽量化することができる。
【0033】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る
ファン装置36の構成について説明するために参照する
図である。前記第1の実施の形態においては、圧電セラ
ミック板26,27の極性がパラレル型になるように電
源回路が接続されていたのに対し、この第2の実施の形
態においては、圧電セラミック板26,27の極性がシ
リーズ型になるように電源回路が接続されている点にお
いて異なるものである。
【0034】すなわち、前記第1の実施の形態において
は交流電源34の一方の端子が弾性金属板20に接続さ
れて、他の2つの端子が圧電セラミック板26,27の
各々の電極に接続されていたのに対し、この第2の実施
の形態においては交流電源42の端子が弾性金属板20
には接続されておらず、2つの端子が圧電セラミック板
26,27の各々の電極26a,27aに接続されてい
るだけである。
【0035】このため、電源回路に電流が正逆両方向に
交互に流れることにより、圧電セラミック板26,27
の極性が図8に示す状態と、図9に示す状態の間で交互
に繰り返し変化するようになっている。
【0036】図8に示すように、圧電セラミック板26
の電極26aと、圧電セラミック板27の電極27a
は、その極性方向が互いに向き合うようにして互いに逆
向きとなっており、圧電セラミック板26の電極26b
と、圧電セラミック板27の電極27bは、その極性方
向が互いに離反するようにしてやはり互いに逆向きとな
るシリーズ型となっている。
【0037】図9においても、圧電セラミック板26の
電極26aと、圧電セラミック板27の電極27aは、
その極性が互いに離反するようにして互いに逆向きとな
っており、圧電セラミック板26の電極26bと、圧電
セラミック板27の電極27bは、その極性方向が互い
に向き合うようにしてやはり互いに逆向きとなるシリー
ズ型となっている。
【0038】図8に示す状態においては、圧電セラミッ
ク板26の電極26bと圧電セラミック板27の電極2
7aが伸びて、圧電セラミック板26の電極26aと圧
電セラミック板27の電極27bが縮むので、弾性金属
板20図中右端部は上方に折れ曲がり、その図中左端部
は下方に折れ曲がる。
【0039】図9に示す状態においては、圧電セラミッ
ク板26の電極26aと圧電セラミック板27の電極2
7bが伸びて、圧電セラミック板26の電極26bと圧
電セラミック板27の電極27aが縮むので、弾性金属
板20図中右端部は下方に折れ曲がり、その図中左端部
は上方に折れ曲がる。
【0040】これを繰り返すことにより弾性金属板20
の両端部は振動することができ、このため振動板部材3
0,32をも振動させて、ファンとして用いることがで
きる。ところでこの第2の実施の形態に係るファン装置
36においては、交流電源42を除き、前記第1の実施
の形態に係るファン装置18と同一の部品には同一の符
号が付されている。
【0041】本実施の形態に係るファン装置36におい
ても、交流電源42を有する回路が圧電セラミック板2
6,27の電極26a,27aに交流電圧を印加するこ
とにより、弾性金属板20の両端部の各々が振動するこ
とができるため、弾性金属板20の両端部に取り付けら
れた振動板部材30,32も振動して、その振動板部材
の振動をファンとして用いることができる。このため、
ファン装置18の両端側に位置する電子部品14,15
(図1参照)を効果的に冷却することができる。
【0042】また、ファン装置18は簡単な構造で済み
大きな設置容積をとらないため、電子装置16に内蔵し
ても電子装置16のコンパクト化を阻害することはな
い。さらに、弾性金属板20の両端部の各々が互い違い
の方向に振動するので、λ/2モードの屈曲振動をし、
すなわち弾性金属板20の長さ中央部にある振幅の節部
を中心にして、その両端部が振動することになる。
【0043】このため、その弾性金属板20の長さ中央
部を固定部とすることにより、振動の漏洩を防止するこ
とができるので、振動振幅の低下や共振周波数の変動を
防止することができる。また、このためファン装置18
の固定部材24の質量を小さくできるので、その固定部
材24を小型化、軽量化することができる。
【0044】なお、前記実施の形態においては弾性金属
板20の両端部に振動板部材30,32を設けた場合に
ついて説明したが、ファン装置18により冷却したい部
品が1つしかないときは、弾性金属板20の一端部だけ
に振動板部材を設けるようにしてもよい。
【0045】以上、本発明の実施の形態について具体的
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能なものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のファン装
置及びその駆動方法によれば、交流電源回路が前記板状
圧電素子の電極に交流電圧を印加することにより弾性金
属板の両端部の各々が振動することができるため、弾性
金属板の少なくとも一端部に取り付けられる振動板部材
の振動をファンとして用いることができる。このため、
ファン装置の両端側又は一端側に位置する電子部品等を
効果的に冷却することができる。
【0047】また、ファン装置は簡単な構造で済み大き
な設置容積をとらないため、電子装置等に内蔵しても電
子装置等のコンパクト化を阻害することはない。さら
に、弾性金属板の両端部の各々が互い違いの方向に振動
するので、弾性金属板の長さ中央部にある振幅の節部を
中心にしてその両端部が振動することになる。
【0048】このため、その弾性金属板の長さ中央部を
固定部とすることによって、振動の漏洩を防止すること
ができるので、振動振幅の低下や共振周波数の変動を防
止することができる。また、このためファン装置の固定
部の質量を小さくできるので、その固定部を小型化、軽
量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るファン装置を
内蔵する電子装置の部分内部構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るファン装置の
構成を説明するための正面図である。
【図3】圧電セラミック板26を示す図であり、図3
(a)はその側面断面図、図3(b)はその上面図であ
る。
【図4】圧電セラミック板27を示す図であり、図4
(a)はその側面断面図、図4(b)はその下面図であ
る。
【図5】圧電セラミック板26,27のそれぞれの極性
の状態を示す要部の拡大正面図である。
【図6】圧電セラミック板26,27のそれぞれの他の
極性の状態を示す要部の拡大正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るファン装置の
構成を説明するための正面図である。
【図8】圧電セラミック板26,27のそれぞれの極性
の状態を示す要部の拡大正面図である。
【図9】圧電セラミック板26,27のそれぞれの他の
極性の状態を示す要部の拡大正面図である。
【図10】従来のファン装置の側面図である。
【図11】他の従来のファン装置の斜視図である。
【符号の説明】
10,12,14,15…電子部品、16…電子装置、
18…ファン装置、20…弾性金属板、22…ケーシン
グ、24…固定部材、26,27…圧電セラミック板、
30,32…振動板部材、34…交流電源、42…交流
電源、50…圧電バイモルフ、52…ファン装置、54
…上側圧電体、56…下側圧電体、58…弾性金属板、
60…振動板、61…固定支持部、62…圧電ファン、
64,66…板状圧電素子、68…弾性金属板、70…
圧電バイモルフ振動子、72,74…弾性薄板、76…
ゴム状弾性材料支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/08 U

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の板状圧電素子と、 前記板状圧電素子より長い長さを有し2枚の板状圧電素
    子の間に長さ中央部が挾まれその両端部は拘束されず振
    動可能となっている弾性金属板と、 前記板状圧電素子の上下面の電極に交流電圧を印加する
    ことができる交流電源回路と、 前記弾性金属板の少なくとも一端部に設けられた振動板
    部材と を備えたことを特徴とするファン装置。
  2. 【請求項2】 2枚の板状圧電素子と、 前記板状圧電素子より長い長さを有し2枚の板状圧電素
    子の間に長さ中央部が挾まれその両端部は拘束されず振
    動可能となっている弾性金属板と、 前記板状圧電素子の上下面の電極に交流電圧を印加する
    ことができる交流電源回路と、 前記弾性金属板の少なくとも一端部に設けられた振動板
    部材とを備えたファン装置を用いて、 前記交流電源回路が前記板状圧電素子の電極に交流電圧
    を印加することにより、 前記弾性金属板の両端部の各々が互い違いの方向に振動
    するようにしたことを特徴とするファン装置の駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 前記2枚の板状圧電素子の各々が一端側
    と他端側で互いに逆の分極方向を有すると共に、 2枚の板状圧電素子は一端側及び他端側の各々において
    互いに同じ分極方向を有するように前記交流電源回路が
    前記板状圧電素子の電極に交流電圧を印加するようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載のファン装置の駆動
    方法。
  4. 【請求項4】 前記2枚の板状圧電素子の各々が一端側
    と他端側で互いに逆の分極方向を有すると共に、 2枚の板状圧電素子は一端側及び他端側の各々において
    互いに逆の分極方向を有するように前記交流電源回路が
    前記板状圧電素子の電極に交流電圧を印加するようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載のファン装置の駆動
    方法。
JP11131363A 1999-05-12 1999-05-12 ファン装置及びその駆動方法 Pending JP2000323882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131363A JP2000323882A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 ファン装置及びその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131363A JP2000323882A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 ファン装置及びその駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000323882A true JP2000323882A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15056185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11131363A Pending JP2000323882A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 ファン装置及びその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000323882A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7485991B2 (en) 2004-12-24 2009-02-03 Samsung Electronics Co., Ltd Ventilation apparatus
JP2009049255A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Fujikura Ltd 圧電ファン装置
JP2009146916A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Fujikura Ltd 圧電ファン装置
CN103369916A (zh) * 2012-03-30 2013-10-23 台达电子工业股份有限公司 散热模块
JP2013223818A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Murata Mfg Co Ltd 圧電アクチュエータ、電子機器
WO2013170098A1 (en) * 2012-05-09 2013-11-14 Qualcomm Incorporated Piezoelectric active cooling device
KR101472627B1 (ko) * 2012-03-30 2014-12-15 델타 일렉트로닉스 아이엔시. 방열 모듈
KR20210142648A (ko) * 2019-12-06 2021-11-25 프로리 시스템스 인코포레이티드 전자기계 시스템의 능동 냉각 장치에 사용 가능한 공학적 액추에이터
US11705382B2 (en) 2018-08-10 2023-07-18 Frore Systems Inc. Two-dimensional addessable array of piezoelectric MEMS-based active cooling devices
US11765863B2 (en) 2020-10-02 2023-09-19 Frore Systems Inc. Active heat sink
US11796262B2 (en) 2019-12-06 2023-10-24 Frore Systems Inc. Top chamber cavities for center-pinned actuators
US11802554B2 (en) 2019-10-30 2023-10-31 Frore Systems Inc. MEMS-based airflow system having a vibrating fan element arrangement
US12029005B2 (en) 2019-12-17 2024-07-02 Frore Systems Inc. MEMS-based cooling systems for closed and open devices
US12033917B2 (en) 2019-12-17 2024-07-09 Frore Systems Inc. Airflow control in active cooling systems
US12089374B2 (en) 2018-08-10 2024-09-10 Frore Systems Inc. MEMS-based active cooling systems

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7485991B2 (en) 2004-12-24 2009-02-03 Samsung Electronics Co., Ltd Ventilation apparatus
JP2009049255A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Fujikura Ltd 圧電ファン装置
JP2009146916A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Fujikura Ltd 圧電ファン装置
US8934240B2 (en) 2012-03-30 2015-01-13 Delta Electronics, Inc. Heat-dissipating module
CN103369916A (zh) * 2012-03-30 2013-10-23 台达电子工业股份有限公司 散热模块
CN103369916B (zh) * 2012-03-30 2016-05-18 台达电子工业股份有限公司 散热模块
KR101472627B1 (ko) * 2012-03-30 2014-12-15 델타 일렉트로닉스 아이엔시. 방열 모듈
JP2013223818A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Murata Mfg Co Ltd 圧電アクチュエータ、電子機器
CN104272481A (zh) * 2012-05-09 2015-01-07 高通股份有限公司 压电有源冷却设备
US9006956B2 (en) 2012-05-09 2015-04-14 Qualcomm Incorporated Piezoelectric active cooling device
WO2013170098A1 (en) * 2012-05-09 2013-11-14 Qualcomm Incorporated Piezoelectric active cooling device
US12089374B2 (en) 2018-08-10 2024-09-10 Frore Systems Inc. MEMS-based active cooling systems
US11830789B2 (en) 2018-08-10 2023-11-28 Frore Systems Inc. Mobile phone and other compute device cooling architecture
US11705382B2 (en) 2018-08-10 2023-07-18 Frore Systems Inc. Two-dimensional addessable array of piezoelectric MEMS-based active cooling devices
US11710678B2 (en) 2018-08-10 2023-07-25 Frore Systems Inc. Combined architecture for cooling devices
US11784109B2 (en) 2018-08-10 2023-10-10 Frore Systems Inc. Method and system for driving piezoelectric MEMS-based active cooling devices
US11802554B2 (en) 2019-10-30 2023-10-31 Frore Systems Inc. MEMS-based airflow system having a vibrating fan element arrangement
US11796262B2 (en) 2019-12-06 2023-10-24 Frore Systems Inc. Top chamber cavities for center-pinned actuators
JP2022534745A (ja) * 2019-12-06 2022-08-03 フロー・システムズ・インコーポレーテッド Memsアクティブ冷却装置で利用可能な改良アクチュエータ
JP7397101B2 (ja) 2019-12-06 2023-12-12 フロー・システムズ・インコーポレーテッド アクチュエータ、冷却システムおよび熱発生構造を冷却する方法
KR102638828B1 (ko) * 2019-12-06 2024-02-22 프로리 시스템스 인코포레이티드 전자기계 시스템의 능동 냉각 장치에 사용 가능한 공학적 액추에이터
KR20210142648A (ko) * 2019-12-06 2021-11-25 프로리 시스템스 인코포레이티드 전자기계 시스템의 능동 냉각 장치에 사용 가능한 공학적 액추에이터
US12029005B2 (en) 2019-12-17 2024-07-02 Frore Systems Inc. MEMS-based cooling systems for closed and open devices
US12033917B2 (en) 2019-12-17 2024-07-09 Frore Systems Inc. Airflow control in active cooling systems
US11765863B2 (en) 2020-10-02 2023-09-19 Frore Systems Inc. Active heat sink

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000323882A (ja) ファン装置及びその駆動方法
US20110014069A1 (en) Piezoelectric fan device and air-cooling apparatus using the piezoelectric fan device
JP2004304887A (ja) 振動型駆動装置
JPH09321360A (ja) 圧電ファン
JP4119903B2 (ja) 平板型圧電超音波モーター
CN217615844U (zh) 振动装置
JPH0792017A (ja) 捩れ振動子
CN105305871A (zh) 压电致动器以及机器人
JP2004304963A (ja) 圧電アクチュエータ
JPH05137359A (ja) 超音波振動子および超音波駆動装置
JPH08182351A (ja) 超音波アクチュエータ
JP2000334381A (ja) ファン装置及びその使用方法
JP2010031708A (ja) 圧電ファン装置
JP4102504B2 (ja) 圧電トランスおよびその使用方法
JPH064080Y2 (ja) 圧電ファン
JPS59175777A (ja) バイモルフ振動子の駆動方法
JPH064079Y2 (ja) 圧電ファン
JPS63258311A (ja) 圧電素子駆動型振動機
JP5270097B2 (ja) 圧電トランス及び圧電トランスを用いた電源回路
JPH10270767A (ja) 圧電トランス
JPH018720Y2 (ja)
JPS6255500A (ja) 圧電フアン
JP4388273B2 (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器
JP2538757B2 (ja) 圧電振動ユニット
JP3690448B2 (ja) 圧電振動ジャイロ用圧電振動子