JP2000334381A - ファン装置及びその使用方法 - Google Patents

ファン装置及びその使用方法

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JP2000334381A
JP2000334381A JP11153266A JP15326699A JP2000334381A JP 2000334381 A JP2000334381 A JP 2000334381A JP 11153266 A JP11153266 A JP 11153266A JP 15326699 A JP15326699 A JP 15326699A JP 2000334381 A JP2000334381 A JP 2000334381A
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JP
Japan
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piezoelectric element
metal plate
piezoelectric
elastic metal
fan device
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JP11153266A
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English (en)
Inventor
Junichi Toyoda
準一 豊田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D33/00Non-positive-displacement pumps with other than pure rotation, e.g. of oscillating type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動電圧が低電圧でも確実に駆動することが
できると共に、加工工数や部品点数が増えることを防止
することができるファン装置及びその使用方法を提供す
る。 【解決手段】 薄層化した複数枚の圧電素子31〜35
を積層して形成した一対の圧電素子積層体14,15
と、一対の圧電素子積層体14,15の間にその基端部
17aが挾まれその先端部17bは拘束されず振動可能
に設けられた弾性金属板17と、一対の圧電素子積層体
の外部電極37,38に交流電圧を印加することができ
る交流電源21とを備え、圧電素子積層体の各圧電素子
間の内部電極32a,33a,34a,35aを、圧電
素子積層体の両側面に設けられると共に圧電素子積層体
の上下面の各々の外部電極37,38に別々に接続され
た側面電極41,42に交互に接続し、弾性金属板を側
面電極と接触しないように切り欠き17c,17dを形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種電子
機器内で部分的に配置されているLSI(大規模集積回
路)やCPU(マイクロコンピューターの中央処理装
置)などの局所的な発熱源を冷却するため等に用いる、
ファン装置及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、パーソナルコンピューター等の
電子機器等の内部で、部分的に配置されているLSIや
CPUなどは、局所的な発熱源となっている。このよう
な局所的な発熱源を冷却する装置としては、今までは特
になかったが、例えば、図8に示すような圧電バイモル
フ53を用いたファン装置52が考えられる。
【0003】同図に示すように、圧電バイモルフ53
は、例えばPZTと呼ばれる圧電セラミック素子からな
る、板状の上側圧電体54と下側圧電体56を、弾性金
属板58の上下面に接着したものである。このようなフ
ァン装置52の圧電バイモルフ53は、図9に示すよう
に直流電源が接続されたときは、上側圧電体54が伸び
ると共に下側圧電体56が縮むような性質を有してい
る。
【0004】このため、直流電源の代りに図8のように
交流電源を用いて、その上側圧電体54と下側圧電体5
6の電極に交流電圧を印加することにより、上側圧電体
54が伸びるときは下側圧電体56が縮み、上側圧電体
54が縮むときは下側圧電体56が伸びることによっ
て、交流電圧の+,−極の変化に応じて圧電バイモルフ
53が全体として正逆方向に交互に屈曲運動を行うよう
になっている。
【0005】このため、圧電バイモルフ53の一端を固
定支持部61により固定して、上側圧電体54と下側圧
電体56の電極に交流電圧を印加することによりその共
振周波数の正弦波を加えると、弾性金属板58の先端部
がうちわ(団扇)状に振動することになる。そして、こ
の圧電バイモルフ53の弾性金属板58の先端部にプラ
スチックフイルムなどの振動板60を接合させると、弾
性金属板58の先端部の振動が共振により大きく拡大さ
れて、圧電バイモルフ53を何かを扇ぐためのファン装
置52として用いることができる。
【0006】このような圧電バイモルフ53を用いたフ
ァン装置52を用いた場合は、電磁障害がなく、発熱源
の近接位置に配置して局所的な発熱源を個別に冷却する
ことができると共に、小型、低消費電力、かつ構造が簡
単である等の利点を持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧電バイモルフ53を用いたファン装置52におい
ては、低電圧の場合はファン装置を確実に駆動すること
ができないという大きな問題を有している。すなわち圧
電セラミック素子は容量性の素子であるため、低消費電
流ではあるが、高電圧を供給しないとファン装置を確実
に駆動することができない。
【0008】具体的には、従来の圧電バイモルフ53の
圧電セラミック圧電体54,56には、通常厚さ0.1
〜0.2mm位の板状の圧電セラミック素子が使用され
ていた。この場合の圧電バイモルフ53の駆動電圧は、
50〜100Vpp位となり、確実に駆動するために必
要な駆動電圧が著しく高くなると共に、そのための駆動
回路が大型化するという問題があった。
【0009】他方、従来の圧電アクチュエータとして、
特開平2−246386号公報に提示されたものがある
が、この従来の圧電アクチュエータは、外層の2つの圧
電板に切欠きを形成し、この切欠き部分において中間層
の圧電板を金属片で挾み込むことによって、中間層の圧
電板の電極を引き出すように構成されているため、加工
工数や部品点数が増えてコストアップを招くという問題
があった。
【0010】そこで本発明は、このような問題を解決す
るために、駆動電圧が低電圧でも確実に駆動することが
できると共に、加工工数や部品点数が増えることを防止
することができる、ファン装置及びその使用方法を提供
することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明によるファン装置及びその使用方法は、
次のような構成としたものである。
【0012】(1) 薄層化した複数枚の圧電素子を積
層して形成した一対の圧電素子積層体と、前記一対の圧
電素子積層体の間にその基端部が挾まれその先端部は拘
束されず振動可能に設けられた弾性金属板と、前記一対
の圧電素子積層体の外部電極に交流電圧を印加すること
ができる交流電源とを備え、前記圧電素子積層体の各圧
電素子間の内部電極を、圧電素子積層体の両側面に設け
られると共に圧電素子積層体の上下面の各々の外部電極
に別々に接続された側面電極に交互に接続し、前記弾性
金属板を前記側面電極と接触しないように形成したファ
ン装置。
【0013】(2) 薄層化した複数枚の圧電素子を積
層して形成した一対の圧電素子積層体と、前記一対の圧
電素子積層体の間にその基端部が挾まれその先端部は拘
束されず振動可能に設けられた弾性金属板と、前記一対
の圧電素子積層体の外部電極に交流電圧を印加すること
ができる交流電源とを備え、前記圧電素子積層体の各圧
電素子間の内部電極を、圧電素子積層体の両側面に設け
られると共に圧電素子積層体の上下面の各々の外部電極
に別々に接続された側面電極に交互に接続し、前記弾性
金属板を前記側面電極と接触しないように形成したファ
ン装置を用いて、前記圧電素子積層体の外部電極に前記
交流電源からの交流電圧を印加することにより、前記弾
性金属板の先端部が振動するようにしたファン装置の使
用方法。
【0014】このような構成のファン装置及びその使用
方法によれば、圧電素子積層体の外部電極に交流電源か
らの交流電圧を印加することにより、弾性金属板の先端
部が振動するため、圧電バイモルフをいわゆるファン装
置として用いることができる。また、複数枚の圧電素子
を薄層化して、その複数枚の圧電素子を積層化したこと
により、その駆動電圧が低電圧でもファン装置を確実に
駆動できるようにすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図5
は、本発明によるファン装置及びその使用方法の第1の
実施の形態について説明するために参照する図である。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
ファン装置12を示す図である。同図に示すファン装置
12は、一対の圧電セラミック積層体14,15(圧電
素子積層体)を有しており、この一対の圧電セラミック
積層体14,15間には弾性金属板17の基端部17a
が、挾まれて接着して設けられている。この弾性金属板
17には、りん青銅やアルミニウム等の材料を用いるこ
とができる。
【0017】そして、弾性金属板17の先端部17b
は、拘束されない自由端となっていて振動可能となって
いる。また、弾性金属板17の先端部17bには、プラ
スチックフイルムなどの振動板19が設けられている。
【0018】圧電セラミック積層体14,15及び弾性
金属板17の基端部17aには、交流電源21を有する
回路が接続されている。すなわち、交流電源21の一方
の端子は弾性金属板17の基端部17aに接続されてお
り、交流電源21の他方の端子は分岐して、圧電セラミ
ック積層体14,15の上,下面の外部電極に接続され
ている。
【0019】図2に示すように、圧電セラミック積層体
14,15は、薄層化した5枚の圧電セラミック31,
32,33,34及び35を、積層化した構造となって
いる。このように薄層化した5枚の圧電セラミックを積
層化することにより、ファン装置12の駆動電圧を低電
圧化することができる。この圧電セラミックには、PZ
Tと呼ばれる圧電セラミック素子を用いることができ
る。
【0020】このような、圧電セラミック積層体14,
15の製造工程について、以下に説明する。図3に示す
ように、まず、厚さ40μmに薄層化した5枚の圧電セ
ラミック31,32,33,34及び35(セラミック
グリーンシート)を用意し、同図(a)に示すように、
圧電セラミック32の上面に、その図中右端部を一定の
幅で除いて、内部電極32aを印刷により形成する。ま
た、圧電セラミック33の上面に、その図中左端部を一
定の幅で除いて、内部電極33aを印刷により形成す
る。
【0021】また、圧電セラミック34の上面には、圧
電セラミック32と同様に、その図中右端部を一定の幅
で除いて、内部電極34aを印刷により形成する。さら
に、圧電セラミック35の上面には、圧電セラミック3
3と同様に、その図中左端部を一定の幅で除いて、内部
電極35aを印刷により形成する。
【0022】次に、これらの圧電セラミック31,3
2,33,34及び35は、図3(b)に示すように積
層化される。この積層化は、互いに揃えて積層して配置
された各圧電セラミック31,32,33,34及び3
5を、加熱炉内で加熱して焼結処理することにより行わ
れ、一体となった積層体を形成することができる。
【0023】次に、図2及び図3(c)に示すように、
上記積層体の上面に、その図中左端部を一定の幅で除い
て、上面外部電極37を形成すると共に、図2に示すよ
うに、上記積層体の下面に、その図中右端部を一定の幅
で除いて、下面外部電極38を形成する。
【0024】次に、図2及び図3(d)に示すように、
上記積層体の図中右側面に、外部電極37と内部電極3
3a,35aに導通する側面電極41を形成すると共
に、図2に示すように、上記積層体の図中左側面に、外
部電極38と内部電極32a,34aに導通する側面電
極42を形成する。
【0025】このように、互いに導通する上面外部電極
37、内部電極33a,35a及び側面電極41の第1
グループと、互いに導通する下面外部電極38、内部電
極32a,34a及び側面電極42の第2グループと
は、互いに導通しないようになっている。このため、上
面外部電極37,内部電極32a,33a,34a,3
5a,下面外部電極38が、交互に+,−極となること
ができるようになっている。
【0026】このように、各内部電極32a,33a,
34a,35aは、側面電極41,42により並列接続
され、このことにより、各圧電セラミック間の内部電極
を取り出すために、前記公報に提示された圧電アクチュ
エータのような、特別な構造や部材等を施す必要がなく
なる。このようにして、圧電セラミック積層体14,1
5を簡単な構造で安価に製造することができる。
【0027】図4に示すように、圧電セラミック積層体
14,15間に挟まれる弾性金属板17には、圧電セラ
ミック積層体14,15のそれぞれの側面電極41,4
2と接触しないように、切り欠き17c,17dが形成
されている。これにより、圧電セラミック積層体14の
上面外部電極37や圧電セラミック積層体15の下面外
部電極38が、側面電極41,42を介して弾性金属板
17と短絡(導通)することを防止することができる。
【0028】このことにより、上述したように、圧電セ
ラミック積層体14,15の上面外部電極37,内部電
極32a,33a,34a,35a,下面外部電極38
が、交互に+,−極となることが阻害されないようにす
ることができる。このため、圧電セラミック積層体1
4,15及びこれらの間に挾まれた弾性金属板17を、
図9に示す従来の圧電バイモルフ53と同様に取り扱う
ことができる。
【0029】このように構成したファン装置12は、図
5に示すように、圧電セラミック積層体14の基端部の
上面に接触するよう配置された固定具44と、圧電セラ
ミック積層体15の基端部の下面に接触するよう配置さ
れた固定具45とにより挾まれて、それらの固定具4
4,45の両端部を、ネジ孔46にネジ結合するボルト
等のネジ部材47によりネジ止めすることにより、固定
されるようになっている。固定具44,45には、アル
ミニウム等の金属材料を用いることができる。
【0030】そして、固定具44,45及びネジ部材4
7は導電性を有していて、交流電源21の一方の端子が
ネジ部材47に接続することにより、交流電源21の一
方の端子は圧電セラミック積層体14の上面外部電極3
7と、圧電セラミック積層体15の下面外部電極38に
同時に導通することができるようになっている。
【0031】そして、交流電源21の他方の端子は、弾
性金属板17の基端部17aから突出するよう一体的に
形成された導通部17eに、ハンダ付け等によって接続
することにより弾性金属板17に導通している。また、
固定具44,45は、側面電極41,42と接触しない
位置で圧電セラミック積層体14,15に接触すること
により、固定具44,45を介して圧電セラミック積層
体14の上面外部電極37と弾性金属板17が導通しな
いように、又、圧電セラミック積層体15の下面外部電
極38と弾性金属板17が導通しないようになってい
る。
【0032】次に、このようなファン装置12の動作
(使用方法)について説明する。図5において、交流電
源21の一方の端子から交流電圧が供給されると、ネジ
部材47及び固定具44,45を介して、圧電セラミッ
ク積層体14の上面外部電極37、及び圧電セラミック
積層体15の下面外部電極38に、交流電圧が供給され
る。そして、交流電源21の一方の端子と交互にその他
方の端子から交流電圧が供給されると、導通部17eを
介して弾性金属板17に交流電圧が供給される。
【0033】このように交流電源21を用いて、圧電セ
ラミック積層体14,15及び弾性金属板17に交流電
圧を交互に供給(印加)することにより、圧電セラミッ
ク積層体14が伸びるときは圧電セラミック積層体15
が縮み、圧電セラミック積層体14が縮むときは圧電セ
ラミック積層体15が伸びる。
【0034】このことにより、交流電源21から供給さ
れる交流電圧の+,−極の変化に応じて、圧電セラミッ
ク積層体14,15が一体となって正逆方向に交互に屈
曲運動を行う。このため、それらの間に挾まれた弾性金
属板17も屈曲運動を行うので、その先端部17bに設
けられた振動板19が振動して、ファン装置12は何か
を扇ぐようなファン動作を行うことができる。
【0035】そして、このようなファン装置12によれ
ば、複数枚の圧電セラミックを薄層化して、その複数枚
の圧電セラミックを積層化したことにより、その駆動電
圧が低電圧でもファン装置12を確実に駆動できるよう
にすることができる。このため、駆動回路の小型化が実
現でき、ファン装置の軽量化にも繋がる。
【0036】また、圧電セラミック積層体14,15間
に挟まれる弾性金属板17には、圧電セラミック積層体
14,15のそれぞれの側面電極41,42と接触しな
いように、切り欠き17c,17dが形成されているた
め、圧電セラミック積層体14の上面外部電極37や圧
電セラミック積層体15の下面外部電極38が、側面電
極41,42を介して弾性金属板17と短絡することを
防止することができる。
【0037】また、各内部電極32a,33a,34a
及び35aは、側面電極41,42により並列接続さ
れ、このことにより、各圧電セラミック間の内部電極を
取り出すための、他の特別な構造や部材等は必要がなく
なるので、圧電セラミック積層体14,15を簡単な構
造で安価に製造することができる。
【0038】また、圧電セラミック積層体14,15を
挟む固定具44,45をネジ部材47によりネジ止めす
ることにより、交流電源21へのリード線をネジ部材4
7と固定具44との間のネジ止め部から引き出すことが
できるので、圧電セラミック積層体14の上面外部電極
37と圧電セラミック積層体15の下面外部電極38か
ら直接ハンダ付けによりリード線を引き出す必要がなく
なり、製造工程を容易化することができる。
【0039】また、薄層化された圧電セラミックにその
電極のハンダ付けにより熱が加わることは、その性能に
悪影響を及ぼすおそれがあるが、上記のようにネジ部材
47と固定具44との間のネジ止め部からリード線を引
き出すことができるため、このような問題も解決するこ
とができる。
【0040】図6は、本発明の第2の実施の形態に係る
ファン装置に用いられる弾性金属板50を示すものであ
る。この弾性金属板50は、その基端部50aが、図4
に示す前記第1の実施の形態に係る弾性金属板17の切
り欠き17c,17d間の間隔Wと同じ幅Wとなるよう
に、両側部に段部50b,50cを形成したものであ
る。この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態
に係る弾性金属板17より少ない加工工数で済むと共
に、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0041】図7は、本発明の第3の実施の形態に係る
ファン装置に用いられる弾性金属板51を示すものであ
る。この弾性金属板51は、その全体の幅が、図7に示
す前記第2の実施の形態に係る弾性金属板50の基端部
50aの幅Wと同じ幅Wとなるように形成したものであ
る。この第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態
に係る弾性金属板50より少ない加工工数で済むと共
に、前記第1,第2の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0042】なお、前記実施の形態においては、圧電セ
ラミック積層体14,15の各々が5枚の圧電セラミッ
ク31,32,33,34及び35を積層して形成した
場合について説明したが、圧電セラミック積層体を形成
する圧電セラミックの枚数は、奇数であればよく、3枚
でも、或は7枚以上であってもよい。
【0043】また、圧電セラミック積層体14,15間
に挾まれる弾性金属板は、側面電極41,42との接触
を避けることができれば、前記第1,第2,第3の実施
の形態に係る弾性金属板17,50,51のように、切
り欠き17c,17d、段部50b,50c或は幅Wを
狭くすることだけに限定する必要はなく、半円形や三角
形の凹部等、他のどのような形状を用いてもよい。
【0044】また、前記実施の形態においては、圧電セ
ラミック積層体14の上面外部電極37と圧電セラミッ
ク積層体15の下面外部電極38の他に、弾性金属板1
7の導通部17eにも交流電源21からの交流電圧が供
給される場合について説明したが、交流電源21の一方
の端子を圧電セラミック積層体14の上面外部電極37
に接続し、他方の端子を圧電セラミック積層体15の下
面外部電極38に接続して、弾性金属板17には交流電
圧が供給されないようにしてもよい。
【0045】また、ファン装置12が扇いで冷却する部
品はLSIやCPUに限定されずそれ以外のものでも勿
論よく、またファン装置12が取り付けられる装置とし
ても電子機器に限定されずそれ以外のものでもよい。
【0046】以上、本発明の実施の形態について具体的
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のファン装
置及びその使用方法によれば、圧電素子積層体の外部電
極に交流電源からの交流電圧を印加することにより、弾
性金属板の先端部が振動するため、圧電バイモルフをい
わゆるファン装置として用いることができる。
【0048】また、複数枚の圧電素子を薄層化して、そ
の複数枚の圧電素子を積層化したことにより、その駆動
電圧が低電圧でもファン装置を確実に駆動できるように
することができる。このため、駆動回路の小型化が実現
でき、圧電バイモルフファン装置の軽量化にも繋がる。
【0049】また、弾性金属板を側面電極と接触しない
ように側面電極部分を避けて形成したことにより、圧電
セラミック積層体の弾性金属板と反対側の上面外部電極
や下面外部電極が、側面電極を介して弾性金属板と短絡
することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るファン装置1
2を示す斜視図である。
【図2】図1における圧電セラミック積層体14,15
の断面図である。
【図3】図1における圧電セラミック積層体14,15
の製造方法を説明するための各工程を示す斜視図であ
る。
【図4】ファン装置12の分解斜視図である。
【図5】ファン装置12の固定状態を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るファン装置の
弾性金属板50を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るファン装置の
弾性金属板51を示す斜視図である。
【図8】従来のファン装置52を示す側面図である。
【図9】図8の圧電バイモルフ50の動作を説明する側
面図である。
【符号の説明】
12…ファン装置、14,15…圧電セラミック積層
体、17…弾性金属板、17a…基端部、17b…先端
部、17c,17d…切り欠き、17e…導通部、19
…振動板、21…交流電源、31,32,33,34,
35…圧電セラミック、32a,33a,34a,35
a…内部電極、37…上面外部電極、38…下面外部電
極、41,42…側面電極、44,45…固定具、46
…ネジ孔、47…ネジ部材、50,51…弾性金属板、
50a…基端部、50b,50c…段部、52…ファン
装置、53…圧電バイモルフ、54…上側圧電体、56
…下側圧電体、58…弾性金属板、60…振動板、61
…固定支持部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄層化した複数枚の圧電素子を積層して
    形成した一対の圧電素子積層体と、 前記一対の圧電素子積層体の間にその基端部が挾まれそ
    の先端部は拘束されず振動可能に設けられた弾性金属板
    と、 前記一対の圧電素子積層体の外部電極に交流電圧を印加
    することができる交流電源とを備え、 前記圧電素子積層体の各圧電素子間の内部電極を、圧電
    素子積層体の両側面に設けられると共に圧電素子積層体
    の上下面の各々の外部電極に別々に接続された側面電極
    に交互に接続し、 前記弾性金属板を前記側面電極と接触しないように形成
    したことを特徴とするファン装置。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の圧電素子は奇数枚の圧電素
    子であることを特徴とする請求項1に記載のファン装
    置。
  3. 【請求項3】 前記弾性金属板は前記側面電極を避けて
    切欠きを形成したことを特徴とする請求項1に記載のフ
    ァン装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性金属板は前記側面電極を避けて
    幅を狭く形成したことを特徴とする請求項1に記載のフ
    ァン装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性金属板を間に挾んだ前記一対の
    圧電素子積層体の上下面を挾んで固定する固定具が、前
    記側面電極部分から離隔した位置で前記一対の圧電素子
    積層体の上下面を挾むようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のファン装置。
  6. 【請求項6】 前記交流電源が前記圧電素子積層体の外
    部電極に印加する交流電圧を前記固定具を介して印加す
    るようにしたことを特徴とする請求項5に記載のファン
    装置。
  7. 【請求項7】 薄層化した複数枚の圧電素子を積層して
    形成した一対の圧電素子積層体と、 前記一対の圧電素子積層体の間にその基端部が挾まれそ
    の先端部は拘束されず振動可能に設けられた弾性金属板
    と、 前記一対の圧電素子積層体の外部電極に交流電圧を印加
    することができる交流電源とを備え、 前記圧電素子積層体の各圧電素子間の内部電極を、圧電
    素子積層体の両側面に設けられると共に圧電素子積層体
    の上下面の各々の外部電極に別々に接続された側面電極
    に交互に接続し、 前記弾性金属板を前記側面電極と接触しないように形成
    したファン装置を用いて、 前記圧電素子積層体の外部電極に前記交流電源からの交
    流電圧を印加することにより、 前記弾性金属板の先端部が振動するようにしたことを特
    徴とするファン装置の使用方法。
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