JP2013223818A - 圧電アクチュエータ、電子機器 - Google Patents

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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】固定部材を低剛性で簡易なものにすることができる圧電アクチュエータ、及び当該圧電アクチュエータを備える電子機器を提供する。
【解決手段】圧電ファン101は、振動板199と、圧電素子112、122、132、142と、平板113、123、133、143と、固定部材190とを備えている。振動板199の中心部には固定部材190が貼付されている。振動板199には、固定部材190に固定されている一端を固定端、他端を自由端とするブレード111、121、131、141が構成されている。そして、各ブレード111、121、131、141と、各平板113、123、133、143とによって各振動部114、124、134、144が構成されている。振動部114、124、134、144は、振動板199の中心部を中心にして放射状に角度π/2の間隔で隣り合って配置されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、電圧の印加により圧電セラミックスが伸縮する圧電アクチュエータ、及び当該圧電アクチュエータを備える電子機器に関するものである。
現在、CPUやLSIなどの発熱部品を内蔵した電子機器の冷却には、電圧の印加により圧電セラミックスが伸縮する性質を利用して、圧電アクチュエータが多く使用されている。例えば特許文献1には、図1に示す断面形状をした圧電ファン18が開示されている。
図1は、特許文献1の圧電ファン18の構成を示す正面図である。図2は、特許文献1の圧電ファン18の構成を示す平面図である。圧電ファン18は、2枚の板状圧電素子26,27と、2枚の圧電素子26,27の間に中央部が挟まれ、その両端部が拘束されず振動可能となっている弾性金属板20と、弾性金属板20の両端部に設けられた振動板部材30,32と、圧電素子26,27を電子機器のケーシングに固定する固定部材24と、交流電源34を有する回路とを備えている。圧電ファン18は、電子機器内のLSIやCPUなどの発熱部品周辺に設置される。
圧電ファン18は、弾性金属板20を両主面から挟むように2枚の圧電素子26,27を弾性金属板20に貼付してなるバイモルフ型の圧電ファンである。2枚の圧電素子26,27は、圧電セラミックスの表裏面に電極26A,26B、27A,27Bを形成した構造を有している。各電極26A、27Aと弾性金属板20とには、前述の交流電源34が接続されている。
そして、2枚の圧電素子26,27は、各電極26A、26B、27A、27Bと弾性金属板20との間に交流電圧が当該交流電源34から印加されたとき、弾性金属板20が弾性金属板20の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。
即ち、圧電素子26の電極26Bと圧電素子27の電極27Aが伸びて、圧電素子26の電極26Aと圧電素子27の電極27Bが縮んだとき、これに追随して弾性金属板20の振動板部材32側の端部は上方に折れ曲がり、弾性金属板20の振動板部材30側の端部は下方に折れ曲がる。
反対に、圧電素子26の電極26Aと圧電素子27の電極27Bが伸びて、圧電素子26の電極26Bと圧電素子27の電極27Aが縮んだとき、これに追随して弾性金属板20の振動板部材32側の端部は下方に折れ曲がり、弾性金属板20の振動板部材30側の端部は上方に折れ曲がる。これにより、冷却風が発生し、弾性金属板20の両端側に位置する発熱部品を冷却できる。
すなわち、圧電ファン18に交流電圧を印加すると、弾性金属板20の両端部に設けられた振動板部材30,32が互いに逆位相で団扇のように揺動する。このため、圧電ファン18全体としての変位が打ち消され、固定部材24で固定された弾性金属板20の長手方向の中心部の変位量がほぼ0になる。
特開2000−323882号公報
しかしながら、前記弾性金属板20は、屈曲振動時、図1に示すように、固定部材24で固定された弾性金属板20の中心部を節にして弾性金属板20の両端部の振動板部材30,32が逆位相で揺動している。そのため、固定部材24には、弾性金属板20の長手方向の中心において、弾性金属板20の短手方向に延びるX軸(図2参照)を回転軸とするモーメントがかかる。
よって、前記特許文献1の圧電ファン18では、弾性金属板20の回転を抑制するため、質量の高い固定部材24を使用したり固定部材24を大型化したりするなど、剛性の高い固定部材24を用いる必要がある。
この発明の目的は、固定部材を低剛性で簡易なものにすることができる圧電アクチュエータ、及び当該圧電アクチュエータを備える電子機器を提供することにある。
本発明の圧電アクチュエータは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)2n(nは2以上の整数)個の振動部を有する振動板と、
前記2n個の振動部のそれぞれに貼付された圧電素子と、
前記振動板を固定する固定部材と、を備え、
前記2n個の振動部は、前記固定部材で固定されている前記振動板の固定部を中心にして放射状に角度π/nの間隔で隣り合って配置されており、
前記2n個の振動部のうちの、第1振動部と前記第1振動部に隣り合う第2振動部とは、おのおの逆位相で振動する。
この構成の圧電アクチュエータに対して交流電圧を印加すると、第1振動部の自由端側と、第2振動部の自由端側とが互いに逆位相で団扇のように揺動する。ここで、固定部材に固定されている各振動部の一端が固定端であり、他端が自由端である。
この構成では、第1振動部および第2振動部が、振動板の固定部を中心にして放射状に角度π/nの間隔で隣り合って配置されているため、振動部全体の中心から第2n振動部の長手方向に延びるX軸を回転軸とするモーメントが互いに打ち消し合う(後述の数式1参照)。さらに、X軸に直交するY軸を回転軸とするモーメントも互いに打ち消し合う(後述の数式2参照)。
また、この構成の圧電アクチュエータでは、第1振動部の自由端側と、第2振動部の自由端側とが互いに逆位相で団扇のように揺動するため、第1振動部の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板の固定部を第1振動部の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力と、第2振動部の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板の固定部を第2振動部の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力とが相殺される。よって、固定部材で固定された振動板の固定部の変位も互いに打ち消し合う。
したがって、この構成の圧電アクチュエータによれば、複数の振動部が振動板の固定部まわりのモーメントと変位の両方を打ち消すように振動するため、外部への振動漏洩を防ぐことができる。このため、固定部材を低剛性で簡易なものにすることができる。
(2)前記2n個の振動部は、全て同一形状であることが好ましい。
この構成では、各振動部の体積が等しくなるため、複数の振動部が振動板の固定部まわりのモーメントと変位の両方をより打ち消すように振動する。したがって、この構成によれば、外部への振動漏洩をより防ぐことができ、固定部材をより低剛性で簡易なものにすることができる。
(3)前記2n個の振動部は、全て同一材料から一体形成されていることが好ましい。
この構成では、各振動部の質量が等しくなるため、複数の振動部が振動板の固定部まわりのモーメントと変位の両方をより打ち消すように振動する。したがって、この構成によれば、外部への振動漏洩をより防ぐことができ、固定部材をより低剛性で簡易なものにすることができる。
(4)前記第1振動部に貼付された圧電素子の分極方向と、前記第2振動部に貼付された圧電素子の分極方向とは、逆向きであることが好ましい。
この構成では、異なる位相の交流電圧を第1振動部の圧電素子と第2振動部の圧電素子とに印加しなくても、同位相の交流電圧を第1振動部の圧電素子と第2振動部の圧電素子とに印加するだけで、第1振動部と第2振動部とを互いに逆位相で屈曲させることができる。
よって、この構成によれば、簡易な回路構成で電圧の印加を行うことができるため、圧電アクチュエータの製造コストを低減できる。
(5)前記2n個の振動部は、それぞれ団扇状に形成されていることが好ましい。
この構成により、圧電アクチュエータの送風量が増加するため、簡易な構造で圧電アクチュエータの送風能力を向上させることができる。
また、本発明の電子機器は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(6)前記(1)から前記(5)のいずれかに記載の圧電アクチュエータと、
前記圧電アクチュエータおよび発熱部品を収納するケーシングと、を備え、
前記固定部材は、前記圧電アクチュエータの前記2n個の振動部が前記発熱部品の上方において前記発熱部品と平行になる位置で、前記振動板の前記固定部を前記ケーシング内に固定する。
この構成により、前記(1)〜(5)のいずれかの圧電アクチュエータを用いることで、当該圧電アクチュエータを備える電子機器も同様の効果を奏する。また、このように配置しているので、振動板の側面側だけでなく、主面側に位置する発熱部品も冷却することができる。
この発明によれば、複数の振動部が振動板の固定部まわりのモーメントと変位の両方を打ち消すように振動するため、外部への振動漏洩を防ぐことができる。このため、固定部材を低剛性で簡易なものにすることができる。
特許文献1の圧電ファン18の構成を示す正面図である。 特許文献1の圧電ファン18の構成を示す平面図である。 第1の実施形態に係る圧電ファン101の構成を示す平面図である。 図4(A)は、図3に示すS−S線の断面図である。図4(B)は、図3に示すT−T線の断面図である。 図5(A)は、図3に示すS−S線の圧電ファン101駆動時の断面図である。図5(B)は、図3に示すT−T線の圧電ファン101駆動時の断面図である。 図3に示す圧電ファン101を備える電子機器100のケーシング40内の構成を示す上面図である。 図6に示すU−U線の断面図である。 図3に示す圧電ファン101を備える電子機器100′のケーシング40内の構成を示す平面図である。 第2の実施形態に係る圧電ファン201の構成を示す平面図である。 第3の実施形態に係る圧電ファン301の構成を示す平面図である。 第4の実施形態に係る圧電ファン401の構成を示す平面図である。 第5の実施形態に係る圧電ファン501の構成を示す平面図である。
《第1の実施形態》
本発明の第1の実施形態に係る圧電ファンについて、以下図3、図4(A)(B)、図5(A)(B)を参照しながら説明する。
図3は、第1の実施形態に係る圧電ファン101の構成を示す平面図である。図4(A)は、図3に示すS−S線の断面図であり、図4(B)は、図3に示すT−T線の断面図である。図5(A)は、図3に示すS−S線の圧電ファン101駆動時の断面図であり、図5(B)は、図3に示すT−T線の圧電ファン101駆動時の断面図である。
なお、図4(A)(B)は、圧電ファン101に備えられる各圧電素子112、122、132、142の構造を説明するため便宜上、各圧電素子112、122、132、142の厚みを厚く示している。また、図5(A)(B)は、圧電ファン101の駆動時の様子を説明するため便宜上、駆動交流電源ACと配線の図示を省略している。
圧電ファン101は、図3に示すように、振動板199と、圧電素子112、122、132、142と、平板113、123、133、143と、固定部材190とを備えている。
振動板199は、例えば厚み0.15mmのステンレススチールの板をプレス金型で打ち抜くことにより十字型に形成されている。振動板199の中心部、すなわち十字の交差する箇所の両主面には固定部材190が貼付されている。振動板199には、固定部材190に固定されている一端を固定端、他端を自由端とするブレード111、121、131、141が構成されている。
ブレード111、121、131、141は、それぞれ幅5mm×長さ30mm×厚み0.15mmの同一形状に形成されている。各ブレード111、121、131、141は、固定部材190に固定されている振動板199の中心部を中心にして放射状に角度π/2の間隔で隣り合って配置されている。
固定部材190は、例えばガラスエポキシ製であり、幅5mm×長さ5mm×厚み1.6mmの寸法となっている。
平板113、123、133、143の材質は、例えばステンレススチールである。平板113、123、133、143は、それぞれ幅20mm×長さ20mm×厚み0.15mmの正方形板であり、同一形状に形成されている。平板113、123、133、143は、それぞれブレード111、121、131、141の自由端側に貼付されている。
なお、各ブレード111、121、131、141と、各ブレード111、121、131、141に対応する各平板113、123、133、143とによって、固定部材190に固定されている一端を固定端とした団扇状の各振動部114、124、134、144が構成されている。
圧電素子112、122、132、142は、それぞれ幅5mm×長さ15mm×厚み0.05mmの方形板であり、同一形状に形成されている。圧電素子112、122、132、142は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されている。
各圧電素子112、122、132、142は、図4(A)(B)に示すように、各圧電セラミックス116、126、136、146の表裏面に電極膜115A,115B、125A,125B、135A,135B、145A,145Bを形成した構造を有している。圧電素子112、122、132、142は、それぞれブレード111、121、131、141の一方主面の固定端側に貼付されている。
圧電素子112、122、132、142は、例えば図4(A)(B)の矢印に示すように、それぞれ厚み方向に分極されている。圧電素子112、132は、振動板199側へ向けて分極されており、圧電素子122、142は、振動板199と逆側へ向けて分極されている。
そして、圧電素子112〜142のブレード111〜141に貼付されていない側の電極膜115A、125A、135A、145Aの全ては、図4(A)(B)に示すように、配線で駆動交流電源ACの一端に接続されており、振動板199は、配線で駆動交流電源ACの他端に接続されている。
これにより、駆動交流電源ACは、電極膜115A、135Aとブレード111、131との間と、電極膜125A、145Aとブレード121、141との間とに、同位相の交流電圧を出力する。
振動部114及び振動部134は、圧電素子112、132の電極膜115A、135Aとブレード111、131との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板199の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子112が伸びたときには圧電素子132も伸び、これに追随して振動部114の自由端と振動部134の自由端とは下方に屈曲する(図5(A)参照)。反対に、圧電素子112が縮んだときには圧電素子132も縮み、これに追随して振動部114の自由端と振動部134の自由端とは上方に屈曲する。
また、振動部124及び振動部144は、圧電素子122、142の電極膜125A、145Aとブレード121、141との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板199の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子122が縮んだときには圧電素子142も縮み、これに追随して振動部124の自由端と振動部144の自由端とは上方に屈曲する(図5(B)参照)。反対に、圧電素子122が伸びたときには圧電素子142も伸び、これに追随して振動部124の自由端と振動部144の自由端とは下方に屈曲する。
すなわち、本実施形態の圧電ファン101では、図5(A)(B)に示すように、ブレード111、131の自由端側に設けられた平板113と平板133とが同位相で揺動し、ブレード121、141の自由端側に設けられた平板123と平板143とが同位相で揺動する。そして、平板113及び平板133と平板123及び平板143とは互いに逆位相で揺動する。
そのため、圧電ファン101では駆動時、振動板199の中心からブレード121、141の長手方向に延びるX軸(図3参照)を回転軸とするモーメントが互いに打ち消し合い、X軸と直交し、振動板199の中心からブレード111、131の長手方向に延びるY軸(図3参照)を回転軸とするモーメントも互いに打ち消し合う。また、X軸およびY軸と直交するZ軸を回転軸とするモーメントは発生しない。
詳述すると、圧電ファン101では駆動時、任意の時刻tにおけるX軸回りのモーメントの総和をMx(t)とし、振動部114、124、134、144による各モーメントをM(t)としたとき、Mx(t)=M(t)×sinπ/2−M(t)×sinπ+M(t)×sin3π/2−M(t)×sin2π=0となり、X軸回りのモーメントは打ち消し合う。
同様に、圧電ファン101では駆動時、任意の時刻tにおけるY軸回りのモーメントの総和をMy(t)とし、前記各モーメントをM(t)としたとき、My(t)=M(t)×cosπ/2−M(t)×cosπ+M(t)×cos3π/2−M(t)×cos2π=0となり、Y軸回りのモーメントも打ち消し合う。
さらに、圧電ファン101では駆動時、図5(A)(B)に示すように、振動部114、134と、振動部124、144とが互いに逆位相で団扇のように揺動する。
そのため、振動部114、134の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板199の中心部を振動部114、134の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力と、振動部124、144の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板199の中心部を振動部124、144の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力とが相殺される。このため、本実施形態の圧電ファン101では、固定部材190で固定された振動板199の中心部が変位0の節となる。
よって、本実施形態の圧電ファン101では、複数の振動部114、124、134、144が振動板199の中心部まわりのモーメントと変位の両方を打ち消すように振動するため、振動板199の中心部まわりのモーメントによる回転が生じず、振動板199の中心部の変位が0になる。
したがって、本実施形態の圧電ファン101によれば、外部への振動漏洩を防ぐことができ、固定部材190を低剛性で簡易なものにすることができる。
また、振動部114、134に貼付された圧電素子112、132の分極方向と、振動部124、144に貼付された圧電素子122、142の分極方向とは、前述したように逆向きである。
そのため、異なる位相の交流電圧を圧電素子112、132と圧電素子122、142とに印加しなくても、同位相の交流電圧を圧電素子112、132と圧電素子122、142とに印加するだけで、振動部114、134と振動部124、144とを互いに逆位相で屈曲させることができる。
したがって、本実施形態の圧電ファン101によれば、簡易な回路構成で電圧の印加を行うことができるため、製造コストを低減できる。
また、振動部114、124、134、144は前述したように、それぞれ団扇状に形成されている。これにより、圧電ファン101の送風量が増加するため、簡易な構造で圧電ファン101の送風能力を向上させることができる。
図6は、第1の実施形態に係る圧電ファン101を備える電子機器100のケーシング40内の構成を示す平面図である。図7は、図6に示すU−U線の断面図である。電子機器100は、前述の圧電ファン101と、回路基板Pと、直方体状のケーシング40とを備える。
ケーシング40の内部には、圧電ファン101と、発熱部品50を実装した回路基板Pとが取付けられている。発熱部品50は、例えばCPU、又はLSIであり、幅40mm×長さ40mmの寸法となっている。
ケーシング40には、圧電ファン101の固定部材190を装着して圧電ファン101を固定するための棒状の装着部49が接合されている。
圧電ファン101の固定部材190は、振動板199が発熱部品50の上面に対して平行となるよう、発熱部品50の上面から振動板199を所定間隔(この実施形態では3mm)浮かして、装着部49に装着される。
以上の構成では、発熱部品50で発生する熱によって空気が暖められ、発熱部品50の上方に暖気が発生する。そして、圧電ファン101の駆動時、振動部114、134と、振動部124、144とが、発熱部品50の上方で発熱部品50の上面に当接することなく逆位相で揺動する。
これにより、冷気が各振動部114、124、134、144の間の隙間の上方から下方へ流入し、発熱部品50の上方を通過して、発熱部品50の上方から遠ざかる方向へ流出する気流AF1〜4が生じる。この結果、発熱部品50が冷却される。
次に、圧電ファン101の冷却能力について、圧電ファン101を電子機器100に設置しなかった場合と、図6及び図7に示すように圧電ファン101を電子機器100に設置した場合とを比較しながら説明する。
なお、以下では、電子機器100のケーシング40内の気温が24℃の環境下において発熱部品50に2.5Wの電力を与えた条件で、発熱部品50の温度を測定した実験結果について説明する。
圧電ファン101を設置しなかった電子機器100では発熱部品50の温度が81.8℃であるのに対し、圧電ファン101を設置し、151Hzで40Vppの正弦波交流電圧を圧電ファン101に印加した電子機器100では発熱部品50の温度が64.5℃にまで低下した。即ち、本実施形態の圧電ファン101を電子機器100に設置すれば、発熱部品50を十分に冷却できることが実験により明らかとなった。
以上より、本実施形態の圧電ファン101によれば、低剛性の固定部材190で電子機器100に設置できるとともに、ケーシング40内の振動板199の側面側だけでなく、主面側に実装される発熱部品50も十分に冷却することができる。
なお、図8に示すように、発熱部品50の上面に、ヒートスプレッダHの底面が熱的に結合するようにヒートスプレッダHを配置しても構わない。この構成では、発熱部品50で発生する熱がヒートスプレッダHに伝導し、ヒートスプレッダHによって空気が暖められ、ヒートスプレッダHの上方に暖気が発生する。
そして、圧電ファン101を駆動させると、冷気が各振動部114、124、134、144の間の隙間の上方から下方へ流入し、ヒートスプレッダHの上方を通過して、発熱部品50の上方から遠ざかる方向へ流出する気流AF1〜4が生じる。この結果、発熱部品50が冷却される。
したがって、図8に示すようにヒートスプレッダHを設置しても、発熱部品50を十分に冷却することができる。
《第2の実施形態》
図9は、第2の実施形態に係る圧電ファン201の構成を示す平面図である。本実施形態の圧電ファン201が第1実施形態の圧電ファン101と相違する点は、圧電素子が接合されたブレードが2枚増えた点である。
詳述すると、圧電ファン201は、振動板299と、圧電素子112、122、132、142、152、162と、6枚の平板(不図示)と、固定部材191とを備えている。
6枚の平板は、説明簡略化のために図示を省略しており、ブレードの個数に応じた形状を有する。その他の点については、前述の平板113、123、133、143と同じである。
固定部材191は、円柱状である点で固定部材190と異なり、その他の点については同じである。
振動板299は、例えば厚み0.15mmのステンレススチールの板をプレス金型で打ち抜くことにより形成されている。振動板299の中心部の両主面には固定部材191が貼付されている。振動板299には、固定部材191に固定されている一端を固定端、他端を自由端とするブレード111、121、131、141、151、161が構成されている。
ブレード111〜161は、それぞれ幅5mm×長さ30mm×厚み0.15mmの同一形状に形成されている。各ブレード111、121、131、141、151、161は、固定部材191に固定されている振動板299の中心部を中心にして放射状に角度π/3の間隔で隣り合って配置されている。
なお、各ブレード111、121、131、141、151、161と、各ブレード111、121、131、141、151、161に対応する各平板とによって、固定部材191に固定されている一端を固定端とした各振動部114、124、134、144、154、164が構成されている。
圧電素子152、162は、圧電素子112、122、132、142と同様に、それぞれ幅5mm×長さ15mm×厚み0.05mmの方形板であり、同一形状に形成されている。圧電素子152、162も、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されている。
各圧電素子152、162は、前述の圧電素子112〜142と同様に、各圧電セラミックスの表裏面に電極膜を形成した構造を有している(図4(A)(B)参照)。各圧電素子152、162は、それぞれブレード151、161の一方主面の固定端側に貼付されている。
圧電素子152、162は、それぞれ厚み方向に分極されている。圧電素子152は、圧電素子112、132と同様に例えば振動板299側へ向けて分極されており、圧電素子162は、圧電素子122、142と同様に例えば振動板299と逆側へ向けて分極されている。
そして、圧電素子112、122、132、142、152、162のブレード111、121、131、141、151、161に貼付されていない側の電極膜の全ては、配線で駆動交流電源ACの一端に接続されており、振動板299は、配線で駆動交流電源ACの他端に接続されている(図4(A)(B)参照)。
これにより、駆動交流電源ACは、前述の第1実施形態と同様に、圧電素子112、132、152の前記電極膜とブレード111、131、151との間と、圧電素子122、142、162の前記電極膜とブレード121、141、161との間とに、同位相の交流電圧を出力する。
振動部114、134、154は、圧電素子112、132、152の前記電極膜とブレード111、131、151との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板299の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子112が伸びたときには圧電素子132、152も伸び、これに追随して振動部114、134、154の自由端は下方に屈曲する。反対に、圧電素子112が縮んだときには圧電素子132、152も縮み、これに追随して振動部114、134、154の自由端は上方に屈曲する。
また、振動部124、144、164は、圧電素子122、142、162の前記電極膜とブレード121、141、161との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板299の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子122が縮んだときには圧電素子142、162も縮み、これに追随して振動部124、144、164の自由端は上方に屈曲する。反対に、圧電素子122が伸びたときには圧電素子142、162も伸び、これに追随して振動部124、144、164の自由端は下方に屈曲する。
すなわち、本実施形態の圧電ファン201では、振動部114、134、154の自由端がおのおの同位相で揺動し、振動部124、144、164の自由端もおのおの同位相で揺動する。そして、振動部114、134、154の自由端と振動部124、144、164の自由端とは互いに逆位相で揺動する。
そのため、圧電ファン201では駆動時、振動板299の中心からブレード131、161の長手方向に延びるX軸(図9参照)を回転軸とするモーメントが互いに打ち消し合い、X軸と直交し、振動板299の中心から延びるY軸(図9参照)を回転軸とするモーメントも互いに打ち消し合う。また、X軸およびY軸と直交するZ軸を回転軸とするモーメントは発生しない。
詳述すると、圧電ファン201では駆動時、任意の時刻tにおけるX軸回りのモーメントの総和をMx(t)とし、振動部114、124、134、144、154、164による各モーメントをM(t)としたとき、Mx(t)=M(t)×sinπ/3−M(t)×sin2π/3+M(t)×sinπ−M(t)×sin4π/3+M(t)×sin5π/3−M(t)×sin2π=0となり、X軸回りのモーメントは打ち消し合う。
同様に、圧電ファン201では駆動時、任意の時刻tにおけるY軸(X軸に直交する軸)回りのモーメントの総和をMy(t)とし、前記各モーメントをM(t)としたとき、My(t)=M(t)×cosπ/3−M(t)×cos2π/3+M(t)×cosπ−M(t)×cos4π/3+M(t)×cos5π/3−M(t)×cos2π=0となり、Y軸回りのモーメントも打ち消し合う。
さらに、圧電ファン201では駆動時、振動部114、134、154の自由端と、固定部材191を介して対向する振動部144、164、124の自由端とが互いに逆位相で団扇のように揺動する。
そのため、振動部114、134、154の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板299の中心部を振動部114、134、154の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力と、振動部124、144、164の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板299の中心部を振動部124、144、164の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力とが相殺される。このため、本実施形態の圧電ファン201では、固定部材191で固定された振動板299の中心部が変位0の節となる。
よって、本実施形態の圧電ファン201では、複数の振動部114、124、134、144、154、164が振動板299の中心部まわりのモーメントと変位の両方を打ち消すように振動するため、振動板299の中心部まわりのモーメントによる回転が生じず、振動板299の中心部の変位が0になる。このため、外部への振動漏洩を防ぐことができ、固定部材191を低剛性で簡易なものにすることができる。
したがって、本実施形態の圧電ファン201によれば、前記実施形態の圧電ファン101と同様の効果を奏する。
《第3の実施形態》
図10は、第3の実施形態に係る圧電ファン301の構成を示す平面図である。本実施形態の圧電ファン301が第2実施形態の圧電ファン201と相違する点は、圧電素子が接合されたブレードが2枚増えた点であり、その他の構成については同じである。
詳述すると、圧電ファン301は、振動板399と、圧電素子112、122、132、142、152、162、172、182と、8枚の平板(不図示)と、固定部材191とを備えている。
8枚の平板は、説明簡略化のために図示を省略しており、ブレードの個数に応じた形状を有する。その他の点については、前述の平板113、123、133、143と同じである。
振動板399は、例えば厚み0.15mmのステンレススチールの板をプレス金型で打ち抜くことにより形成されている。振動板399の中心部の両主面には固定部材191が貼付されている。振動板399には、固定部材191に固定されている一端を固定端、他端を自由端とするブレード111、121、131、141、151、161、171、181が構成されている。
ブレード111〜181は、それぞれ幅5mm×長さ30mm×厚み0.15mmの同一形状に形成されている。各ブレード111〜181は、固定部材191に固定されている振動板399の中心部を中心にして放射状に角度π/4の間隔で隣り合って配置されている。
なお、各ブレード111、121、131、141、151、161、171、181と、各ブレード111、121、131、141、151、161、171、181に対応する各平板とによって、固定部材191に固定されている一端を固定端とした各振動部114、124、134、144、154、164、174、184が構成されている。
圧電素子172、182は、前述の圧電素子112〜162と同様に、それぞれ幅5mm×長さ15mm×厚み0.05mmの方形板であり、同一形状に形成されている。圧電素子172、182も、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されている。
各圧電素子172、182は、前述の圧電素子112〜162と同様に、各圧電セラミックスの表裏面に電極膜を形成した構造を有している。圧電素子172、182は、それぞれブレード171、181の一方主面の固定端側に貼付されている。
圧電素子172、182は、それぞれ厚み方向に分極されている。圧電素子172は、圧電素子112、132、152と同様に例えば振動板399側へ向けて分極されており、圧電素子182は、圧電素子122、142、162と同様に例えば振動板399と逆側へ向けて分極されている。
そして、圧電素子112、122、132、142、152、162、172、182のブレード111、121、131、141、151、161、171、181に貼付されていない側の電極膜の全ては、配線で駆動交流電源ACの一端に接続されており、振動板399は、配線で駆動交流電源ACの他端に接続されている(図4(A)(B)参照)。
これにより、駆動交流電源ACは、前述の第1実施形態と同様に、圧電素子112、132、152、172の前記電極膜とブレード111、131、151、171との間と、圧電素子122、142、162、182の前記電極膜とブレード121、141、161、181との間とに、同位相の交流電圧を出力する。
振動部114、134、154、174は、圧電素子112、132、152、172の前記電極膜とブレード111、131、151、171との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板399の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子112が伸びたときには圧電素子132、152、172も伸び、これに追随して振動部114、134、154、174の自由端は下方に屈曲する。反対に、圧電素子112が縮んだときには圧電素子132、152、172も縮み、これに追随して振動部114、134、154、174の自由端は上方に屈曲する。
また、振動部124、144、164、184は、圧電素子122、142、162、182の前記電極膜とブレード121、141、161、181との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板399の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子122が縮んだときには圧電素子142、162、182も縮み、これに追随して振動部124、144、164、184の自由端は上方に屈曲する。反対に、圧電素子122が伸びたときには圧電素子142、162、182も伸び、これに追随して振動部124、144、164、184の自由端は下方に屈曲する。
すなわち、本実施形態の圧電ファン301では、振動部114、134、154、174の自由端がおのおの同位相で揺動し、振動部124、144、164、184の自由端もおのおの同位相で揺動する。そして、振動部114、134、154、174の自由端と振動部124、144、164、184の自由端とは互いに逆位相で揺動する。
そのため、圧電ファン301では駆動時、振動板399の中心からブレード141、181の長手方向に延びるX軸(図10参照)を回転軸とするモーメントが互いに打ち消し合い、X軸と直交し、振動板399の中心からブレード121、161の長手方向に延びるY軸(図10参照)を回転軸とするモーメントも互いに打ち消し合う。また、X軸およびY軸と直交するZ軸を回転軸とするモーメントは発生しない。
そのため、圧電ファン301では駆動時、任意の時刻tにおけるX軸回りのモーメントの総和をMx(t)とし、振動部114〜184による各モーメントをM(t)としたとき、Mx(t)=M(t)×sinπ/4−M(t)×sin2π/4+M(t)×sin3π/4-M(t)×sinπ+M(t)×sin5π/4−M(t)×sin6π/4+M(t)×sin7π/4−M(t)×sin2π=0となり、X軸回りのモーメントは打ち消し合う。
同様に、圧電ファン301では駆動時、任意の時刻tにおけるY軸回りのモーメントの総和をMy(t)とし、前記各モーメントをM(t)としたとき、My(t)=M(t)×cosπ/4−M(t)×cos2π/4+M(t)×cos3π/4-M(t)×cosπ+M(t)×cos5π/4−M(t)×cos6π/4+M(t)×cos7π/4−M(t)×cos2π=0となり、Y軸回りのモーメントも打ち消し合う。
さらに、圧電ファン301では駆動時、振動部114、134、154、174の自由端と、振動部124、144、164、184の自由端側の部位とが互いに逆位相で団扇のように揺動する。
そのため、振動部114、134、154、174の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板399の中心部を振動部114、134、154、174の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力と、振動部124、144、164、184の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板399の中心部を振動部124、144、164、184の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力とが相殺される。このため、本実施形態の圧電ファン301では、固定部材191で固定された振動板399の中心部が変位0の節となる。
よって、本実施形態の圧電ファン301では、複数の振動部114、124、134、144、154、164が振動板299の中心部まわりのモーメントと変位の両方を打ち消すように振動するため、振動板399の中心部まわりのモーメントによる回転が生じず、振動板399の中心部の変位が0になる。このため、外部への振動漏洩を防ぐことができ、固定部材191を低剛性で簡易なものにすることができる。
したがって、本実施形態の圧電ファン301によれば、前記実施形態の圧電ファン101と同様の効果を奏する。
《第4の実施形態》
図11は、第4の実施形態に係る圧電ファン401の構成を示す平面図である。本実施形態の圧電ファン401が第3実施形態の圧電ファン301と相違する点は、圧電素子が接合された振動部の配置であり、その他の構成については同じである。
詳述すると、圧電ファン401も、前述の圧電ファン301と同様に、振動板399と、圧電素子112、122、132、142、152、162、172、182と、8枚の平板(不図示)と、固定部材191とを備えている。
そして、この振動板399には、前述したように、各ブレード111、151、121、161、131、171、141、181が、固定部材191に固定されている振動板399の中心部を中心にして放射状に角度π/4の間隔で隣り合って配置されている。
ただし、本実施形態の圧電ファン401では、振動部114及び振動部154と、振動部124及び振動部164と、振動部134及び振動部174と、振動部144及び振動部184と、がそれぞれ本発明の「振動部」に相当する。すなわち、本実施形態の圧電ファン401では、各振動部が固定部材191に固定されている振動板399の中心部を中心にして放射状に角度π/2の間隔で隣り合って配置されている。
振動部114、134、154、174は、圧電素子112、132、152、172の前記電極膜とブレード111、131、151、171との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板399の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子112が伸びたときには圧電素子132、152、172も伸び、これに追随して振動部114、134、154、174の自由端は下方に屈曲する。反対に、圧電素子112が縮んだときには圧電素子132、152、172も縮み、これに追随して振動部114、134、154、174の自由端は上方に屈曲する。
また、振動部124、144、164、184は、圧電素子122、142、162、182の前記電極膜とブレード121、141、161、181との間に交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板399の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、圧電素子122が縮んだときには圧電素子142、162、182も縮み、これに追随して振動部124、144、164、184の自由端は上方に屈曲する。反対に、圧電素子122が伸びたときには圧電素子142、162、182も伸び、これに追随して振動部124、144、164、184の自由端は下方に屈曲する。
すなわち、本実施形態の圧電ファン401では、振動部114、134、154、174の自由端がおのおの同位相で揺動し、振動部124、144、164、184の自由端もおのおの同位相で揺動する。そして、振動部114、134、154、174の自由端と振動部124、144、164、184の自由端とは互いに逆位相で揺動する。
そのため、本実施形態の圧電ファン401では駆動時、前記実施形態の圧電ファン301と同様にX軸回りのモーメントが打ち消し合い、Y軸回りのモーメントも打ち消し合う。また、X軸およびY軸と直交するZ軸を回転軸とするモーメントは発生しない。
さらに、圧電ファン401では駆動時、圧電ファン301と同様に、固定部材191で固定された振動板399の中心部が変位0の節となる。
よって、本実施形態の圧電ファン401では、複数の振動部114、124、134、144、154、164、174、184が振動板399の中心部まわりのモーメントと変位の両方を打ち消すように振動するため、振動板399の中心部まわりのモーメントによる回転が生じず、振動板399の中心部の変位が0になる。このため、外部への振動漏洩を防ぐことができ、固定部材191を低剛性で簡易なものにすることができる。
したがって、本実施形態の圧電ファン401によれば、前記実施形態の圧電ファン301と同様の効果を奏する。
《第5の実施形態》
以上に示した各実施形態より、振動板599が、圧電素子が接合されたブレードを2n(nは2以上の整数)個備える場合、第1実施形態の圧電ファン101と同様の効果を奏すると考えられる。
図12は、第5の実施形態に係る圧電ファン501の構成を示す平面図である。本実施形態の圧電ファン501が第2実施形態の圧電ファン201と相違する点は、圧電素子が接合されたブレードを2n個備える点であり、その他の構成については同じである。
圧電ファン501は、振動板599と、2n個の圧電素子112、122、・・・、212、222と、2n枚の平板(不図示)と、固定部材191とを備えている。
2n枚の平板は、説明簡略化のために図示を省略しており、ブレードの個数に応じた形状を有する。その他の点については、前述の平板と同じである。
振動板599は、例えば厚み0.15mmのステンレススチールの板をプレス金型で打ち抜くことにより形成されている。振動板599の中心部の両主面には固定部材191が貼付されている。振動板599には、固定部材191に固定されている一端を固定端、他端を自由端とする2n枚のブレード111、121、・・・、211、221が構成されている。
ブレード111、121、・・・、211、221は、それぞれ幅5mm×長さ30mm×厚み0.15mmの同一形状に形成されている。各ブレード111、121、・・・、211、221は、固定部材191に固定されている振動板599の中心部を中心にして放射状に角度π/nの間隔で隣り合って配置されている。
なお、この実施形態においても、各ブレード111、121、・・・、211、221と、各ブレード111、121、・・・、211、221に対応する各平板とによって、固定部材191に固定されている一端を固定端とした各振動部114、124、・・・、214、224が構成されている。
圧電素子112、122、・・・、212、222は、前記実施形態と同様に、それぞれ幅5mm×長さ15mm×厚み0.05mmの方形板であり、同一形状に形成されている。圧電素子112、122、・・・、212、222は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されている。
各圧電素子112、122、・・・、212、222は、各圧電セラミックスの表裏面に電極膜を形成した構造を有している。各圧電素子は、それぞれブレードの一方主面の固定端側に貼付されている。
各圧電素子112、122、・・・、212、222は、それぞれ厚み方向に分極されている。第2k−1(kは1からnまでの整数)圧電素子は、例えば振動板599側へ向けて分極されており、第2k圧電素子は、例えば振動板599と逆側へ向けて分極されている。
そして、圧電素子112、122、・・・、212、222のブレード111、121、・・・、211、221に貼付されていない側の電極膜の全ては、配線で駆動交流電源ACの一端に接続されており、振動板599は、配線で駆動交流電源ACの他端に接続されている(図4(A)(B)参照)。
これにより、駆動交流電源ACは、前述の第1実施形態と同様に、圧電素子112、・・・、212の前記電極膜とブレード111、・・・、211との間と、圧電素子122、・・・、222の前記電極膜とブレード121、・・・、221との間とに、同位相の交流電圧を出力する。
第2k−1振動部は、交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板599の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、第2k−1圧電素子が伸びたときには、これに追随して第2k−振動部の自由端は下方に屈曲する。反対に、第2k−1圧電素子が縮んだときには、これに追随して第2k−1圧電素子の自由端は上方に屈曲する。
また、第2k振動部は、交流電圧が駆動交流電源ACから印加されたとき、振動板599の厚み方向に撓んで次のように屈曲振動する。即ち、第2k圧電素子が縮んだときには、これに追随して第2k振動部の自由端は上方に屈曲する。反対に、第2k圧電素子が伸びたときには、これに追随して第2k振動部の自由端は下方に屈曲する。
すなわち、本実施形態の圧電ファン301では、第2k−1振動部の自由端がおのおの同位相で揺動し、第2k振動部の自由端もおのおの同位相で揺動する。そして、第2k−1振動部の自由端と第2k振動部の自由端とは互いに逆位相で揺動する。
このとき、本実施形態の圧電ファン501では、任意の時刻tにおけるX軸回りのモーメントの総和をMx(t)とし、2n個の振動部による各モーメントをM(t)としたとき、下記数式1に示すようにMx(t)=0となり、X軸回りのモーメントは打ち消し合う。当該X軸は、振動板599の中心から第2n振動部221の長手方向に延びる軸である。
Figure 2013223818
同様に、任意の時刻tにおけるY軸(X軸に直交する軸)を回転軸にしたモーメントの総和をMy(t)とし、2n個の振動部による各モーメントをM(t)としたとき、圧電ファン501では、下記数式2に示すようにMy(t)=0となり、Y軸回りのモーメントも打ち消し合う。また、X軸およびY軸と直交するZ軸を回転軸とするモーメントは発生しない。
Figure 2013223818
さらに、圧電ファン501では駆動時、第2k−1振動部の自由端側と、第2k振動部の自由端側とが互いに逆位相で団扇のように揺動する。
そのため、第2k−1振動部の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板599の中心部を第2k−1振動部の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力と、第2k振動部の自由端が同位相で揺動する反作用として振動板599の中心部を第2k振動部の自由端の変位方向と逆方向に変位させようとする力とが相殺される。このため、本実施形態の圧電ファン501では、固定部材191で固定された振動板599の中心部が変位0の節となる。
よって、本実施形態の圧電ファン501では、複数の振動部114、124、・・・、214、224が振動板599の中心部まわりのモーメントと変位の両方を打ち消すように振動するため、振動板599の中心部まわりのモーメントによる回転が生じず、振動板599の中心部の変位が0になる。このため、外部への振動漏洩を防ぐことができ、固定部材191を低剛性で簡易なものにすることができる。
したがって、本実施形態の圧電ファン501によれば、前記実施形態の圧電ファン101と同様の効果を奏する。
《その他の実施形態》
なお、前記実施形態では振動板及び平板は、機械的品質係数(Qm)が高い材料、すなわち、金属であればどのようなものを用いてもよい。ステンレススチール以外にも、例えばリン青銅などよりバネ性の高い金属を用いてもよい。
前記実施形態では、振動板及び平板が別体で形成されているが、これに限るものではない。例えば、一部及び全部を一体形成してもよい。
前記実施形態では、振動板は一枚の板から一体形成されているが、これに限るものではない。例えば、複数のブレードを、固定部で固定することで振動板を形成してもよい。
前記実施形態では、平板は正方形板に形成されているが、これに限るものではない。板状であれば、例えば、長方形板や、楕円形板等に形成されていてもよい。
前記実施形態では、分極方向が異なる二種類の圧電素子を用い、これらの圧電素子に同位相の交流電圧を印加して、互いに逆位相に振動する振動部を実現しているが、これに限るものではない。例えば、全て分極方向が同一である圧電素子を用い、任意の一群の圧電素子に任意の位相の交流電圧を印加し、他の一群の圧電素子に任意の位相の交流電圧と逆位相の交流電圧を印加して、互いに逆位相に振動する振動部を実現してもよい。
前記実施形態では、ブレードの一方主面に圧電素子を接合したユニモルフ型振動子を構成するタイプを示しているが、これに限るものではない。例えば、ブレードの両主面に圧電素子を接合したバイモルフ型振動子を構成するタイプであってもよい。
前記実施形態では、圧電素子はチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成しているが、これに限るものではない。例えば、ニオブ酸カリウムナトリウム系及びアルカリニオブ酸系セラミックス等の非鉛系圧電体セラミックスの圧電材料などから構成してもよい。
なお、前述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
18…圧電ファン
20…弾性金属板
24…固定部材
26…圧電素子
26、27…圧電素子
26A、26B、27A、27B…電極
30,32…振動板部材
34…交流電源
40…ケーシング
49…装着部
50…発熱部品
100…電子機器
101〜501…圧電ファン
111〜181、211、221…ブレード
112〜182、212、222…圧電素子
113〜143…平板
114〜184、214、224…振動部
115A,115B〜145A,145B…電極膜
116〜146…圧電セラミックス
190、191…固定部材
199、299、399、599…振動板
H…ヒートスプレッダ
P…回路基板

Claims (6)

  1. 2n(nは2以上の整数)個の振動部を有する振動板と、
    前記2n個の振動部のそれぞれに貼付された圧電素子と、
    前記振動板を固定する固定部材と、を備え、
    前記2n個の振動部は、前記固定部材で固定されている前記振動板の固定部を中心にして放射状に角度π/nの間隔で隣り合って配置されており、
    前記2n個の振動部のうちの、第1振動部と前記第1振動部に隣り合う第2振動部とは、おのおの逆位相で振動する、圧電アクチュエータ。
  2. 前記2n個の振動部は、全て同一形状である、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記2n個の振動部は、全て同一材料から一体形成されている、請求項1または2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記第1振動部に貼付された圧電素子の分極方向と、前記第2振動部に貼付された圧電素子の分極方向とは、逆向きである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記2n個の振動部は、それぞれ団扇状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータと、
    前記圧電アクチュエータおよび発熱部品を収納するケーシングと、を備え、
    前記固定部材は、前記圧電アクチュエータの前記2n個の振動部が前記発熱部品の上方において前記発熱部品と平行になる位置で、前記振動板の前記固定部を前記ケーシング内に固定する、電子機器。
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