JP2538606Y2

JP2538606Y2 - デジタルオーディオ再生装置

Info

Publication number: JP2538606Y2
Application number: JP1989132515U
Authority: JP
Inventors: 荘授後藤
Original assignee: Kenwood KK
Current assignee: Kenwood KK
Priority date: 1989-11-16
Filing date: 1989-11-16
Publication date: 1997-06-18
Anticipated expiration: 2004-11-16
Also published as: JPH0371455U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は規定再生速度以外の再生速度での再生が可
能なデジタルオーディオ再生装置に関し、特に良好なデ
ィエンファシス特性を実現したデジタルオーディオ再生
装置に関する。

（従来技術）従来のデジタルオーディオ再生装置は規定再生速度で
の再生を重視して設計されているため、これを規定再生
速度以外で再生してもディエンファシスの特性を切換え
て再生する様な事をしていなかった。

（考案が解決しようとする課題）したがって、規定再生速度以外の再生速度で再生可能
な従来のデジタルオーディオ再生装置においては、可変
ピッチによる再生及びｎ倍速再生等でもエンファシスが
かけられて記録されていないソースは良好に再生できる
がエンファシスがかけられて記録されているソースに対
しては、ディエンファシスの特性が合わないという問題
点が有った。

この考案は規定再生速度以外の再生速度においても良
好なディエンファシス特性を実現することによって、上
記従来例の問題点を解消したデジタルオーディオ再生装
置を提供することにある。

（課題を解決するための手段）この考案のデジタルオーディオ再生装置は、記録媒体
に記録された記録デジタルオーディオ信号の再生を規定
の再生速度による再生と前記規定の再生速度以外の再生
速度による再生とに切替指示手段による指示に伴って選
択可能に構成されたデジタルオーディオ再生装置におい
て、前記記録デジタルオーディオ信号がエンファシスさ
れているか否かを検出する検出手段と、前記記録媒体か
ら読み出されて信号処理されたデジタルオーディオ信号
を入力とし、かつ検出手段による検出出力および再生速
度に応じて選択的に入力デジタルオーディオ信号をディ
エンファシスするデジタルフィルタと、デジタルフィル
タの出力をアナログ信号に変換するD/A変換手段とを備
えたことを特徴とするものである。

また、デジタルオーディオ再生装置は、記録媒体に記
録された記録デジタルオーディオ信号の再生を規定の再
生速度以外の再生速度によって再生するデジタルオーデ
ィオ再生装置であってもよい。

（作用）上記の如く構成したこの考案のオーディオディスク再
生装置において、検出手段により、記録デジタルオーデ
ィオ信号がエンファシスされた信号か否かが検出され
る。検出手段により記録デジタルオーディオ信号がエン
ファシスされた信号であると検出されたときはデジタル
フィルタによってディエンファシスされ、また記録デジ
タルオーディオ信号がエンファシスされていないと検出
されるとデジタルフィルタはフラット特性にされること
になる。したがって規定再生速度以外の再生速度による
再生のときも、エンファシスの有無が検出されて、エン
ファシス有無の検出出力にともなってディエンファシス
されて、D/A変換のうえアナログ信号に変換されること
になる。

（実施例）以下、この考案を実施例により説明する。

第１図はこの考案の一実施例の構成を示すブロック図
である。

１はコンパクトディスクである。２はコンパクトディ
スクからの情報を読み取る為の光ピックアップであり、
３はコンパクトディスク１を回転駆動する為のディスク
駆動機構である。４は制御回路であって、光ピックアッ
プ２のレーザー出力、フォーカス系のサーボ、トラッキ
ング系のサーボ、光ピックアップ３をコンパクトディス
ク１の半径方向に送る為のフィード系サーボ、及びディ
スク駆動機構３を制御する。５は信号処理回路であっ
て、信号処理回路５は光ピックアップ２が読み出したコ
ンパクトディスク１からの信号をデコードし訂正及び補
間処理を行ない、D/A変換器とインターフェースが取れ
る信号に変換して出力すると共に、たとえば日本電子機
械工業会規格CP−340のデジタルオーディオインタフェ
ースのフォーマットにのっとった出力信号に変換して11
の外部出力端子に出力している。

制御回路４及び信号処理回路５は、システムコントロ
ーラ９の指令により規定再生速度以外での再生に対応し
て動作を行なう様になっている。６は信号処理回路５か
らの出力を入力とするデジタルフィルタであり、オーバ
ーサンプリングの処理を行ないローパスフィルタ特性を
得ると共にシステムコントローラ９からの指令によりフ
ラット特性及びディエンファシス特性を切換えている。
７はD/A変換回路であって、デジタルフィルタ６からの
デジタル信号をアナログに変換して、出力端子８に出力
する。

システムコントローラ９は制御回路４、信号処理回路
５に対して規定速度再生、規定速度以外の再生の指示、
D/A変換回路７に対してミューティングの指示を、デジ
タルフィルタ６に対して信号処理回路５からの情報に基
づきディエンファシスの必要性の有無の指示を行ってい
る。

上記の如く構成したこの考案のデジタルオーディオ再
生装置の作用を説明する。

システムコントローラ９は、制御回路４及び信号処理
回路５に対して規定速度、または規定速度以外の適当な
速度での再生を指示する。制御回路４および信号処理回
路５は、指示された再生速度に基づいてコンパクトディ
スク１の回転や信号処理を行なうクロック等を変化させ
る。この様にして得られたデジタルデータをデジタルフ
ィルタ６又はD/A変換回路７に送出する。信号処理回路
５は、再生したデジタルデータがフラットで記録された
ものがエンファシスをかけられて記録されたものかを、
光ピックアップ２が読み取った信号中のチャンネルステ
ータスに含まれるエンファシス情報をデコードすること
によって得て、システムコントローラ９に送出する。シ
ステムコントローラ９はこの信号に応じてデジタルフィ
ルタ６に対してフラットで出力するか、ディエンファシ
スをかけた特性で出力するかを指示を出す。

デジタルフィルタ６はこの指示を受けてディエンファ
シス指示が来た時にディエンファシス特性を加味した演
算の結果をオーバーサンプリングしたデータとしてD/A
変換器７に出力する。D/A変換回路７ではデジタルフィ
ルタ６からの出力をアナログ信号に変換して出力する。

したがって、システムコントローラ９によって判別さ
れたエンファシスの有無に対応して、デジタルフィルタ
６においてディエンファシスが選択的になされ、D/A変
換回路７にてアナログ信号に変換されて出力されること
になる。

つぎにこの考案の応用例を第２図に示す。

第２図に示す応用例は、外部出力端子11から出力され
る出力信号を利用して、規定再生速度以外の速度で再生
された情報を受信再生する場合を示している。

12は規定再生速度以外の速度で再生をするデジタルオ
ーディオ再生装置、たとえば第１図の構成を有するコン
パクトディスク再生装置である。外部出力端子11からの
出力はデジタルI/Oの入力端子14を介してデジタルI/O受
信回路13に供給し、デジタルI/O受信回路13からの出力
はデジタルフィルタ6_Aに供給し、デジタルフィルタ6_Aの
出力はD/A変換回路7_Aに供給してアナログ信号に変換す
る。出力端子11から前記したデジタルオーディオインタ
フェースのフォーマットでデジタル信号が出力される。

規定再生速度以外で再生しているときは出力端子11か
ら出力される出力デジタル信号のフォーマット上のチャ
ンネルステータス中のクロック信号精度を前記日本電子
機械工業会規格CP−340のレベルIIIにしたがって送出し
て来る。

デジタルI/Oの入力端子14から入力されたデジタル信
号は、デジタルI/O受信回路13により同期がかけられ、
さらに送られて来たデータをデコードしてデジタルデー
タ出力として、デジタルフィルタ6_Aに送られる。また、
デジタルI/O受信回路13は送られて来たチャンネルステ
ータス中のエンファシス情報をもとにデジタルフィルタ
6_Aにディエンファシスの動作をするべきか否かを指示す
る。また、デジタルI/O受信回路13は入力信号に同期が
取れない場合はD/A変換回路7_Aにミューティングをかけ
る様指示を出す。

したがって、ディジタルI/O受信回路13において、記
録デジタルオーディオ信号にエンファシスがかけられて
いると検出されたときは、デジタルフィルタ6_Aにてディ
エンファシスがなされる。また、デジタルI/O受信回路1
3において同期がとれないときはD/A変換回路7_Aにおいて
ミューティングがかけられることになる。

なお、コンパクトディスク再生装置の場合で説明した
がデジタルオーディオテープ再生装置の場合でも同様で
ある。

（考案の効果）以上説明した如くこの考案によれば、エンファシスの
有無を検出し、デジタルフィルタを利用してディエンフ
ァシスをかけるようにしたため、エンファシスがかけら
れて記録されているソースに対して、規定再生速度以外
の再生速度においても、良好なディエンファシス特性が
再現できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の構成を示すブロック図。第２図はこの考案の応用例を示すブロック図。１……コンパクトディスク、２……光ピックアップ、３
……ディスク駆動機構、４……制御回路、５……信号処
理回路、６および6_A……デジタルフィルタ、７および7_A
……D/A変換回路、９……システムコントローラ、12…
…コンパクトディスク再生装置、13……デジタルI/O受
信回路。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】記録媒体に記録された記録デジタルオーデ
ィオ信号の再生を規定の再生速度による再生と前記規定
の再生速度以外の再生速度による再生とに切替指示手段
による指示に伴って選択可能に構成されたデジタルオー
ディオ再生装置において、前記記録デジタルオーディオ
信号がエンファシスされているか否かを検出する検出手
段と、前記記録媒体から読み出されて信号処理されたデ
ジタルオーディオ信号を入力とし、かつ検出手段による
検出出力および再生速度に応じて選択的に入力デジタル
オーディオ信号をディエンファシスするデジタルフィル
タと、デジタルフィルタの出力をアナログ信号に変換す
るD/A変換手段とを備えたことを特徴とするデジタルオ
ーディオ再生装置。
【請求項２】記録媒体に記録された記録デジタルオーデ
ィオ信号の再生を規定の再生速度以外の再生速度によっ
て再生するデジタルオーディオ再生装置において、前記
記録デジタルオーディオ信号がエンファシスされている
か否かを検出する検出手段と、前記記録媒体から読み出
しかつ信号処理されたデジタルオーディオ信号を入力と
し、かつ検出手段による検出出力および再生速度に応じ
て選択的に入力デジタルオーディオ信号をディエンファ
シスするデジタルフィルタと、デジタルフィルタの出力
をアナログ信号に変換するD/A変換手段とを備えたこと
を特徴とするデジタルオーディオ再生装置。