JP2538301Y2 - ギャップ付磁心 - Google Patents
ギャップ付磁心Info
- Publication number
- JP2538301Y2 JP2538301Y2 JP1990095636U JP9563690U JP2538301Y2 JP 2538301 Y2 JP2538301 Y2 JP 2538301Y2 JP 1990095636 U JP1990095636 U JP 1990095636U JP 9563690 U JP9563690 U JP 9563690U JP 2538301 Y2 JP2538301 Y2 JP 2538301Y2
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- JP
- Japan
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- temperature
- magnetic body
- gap
- magnetic
- iron loss
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案はトランスやチョークコイル等の各種コイル装
置の磁心として用いられるギャップ付磁心の改良に関す
る。
置の磁心として用いられるギャップ付磁心の改良に関す
る。
(従来の技術) 従来、トランスやチョークコイル等を構成するギャッ
プ付磁心として、フェライト等の磁性材料により、E字
形に形成した一対のコアを相対向して配置し、その中央
脚部の端部に磁気飽和を起こさないようにギャップを形
成したり、あるいはE字形コアとI字形コアとを組合
せ、E字形コアの中央脚部の端部にギャップを形成した
ものが用いられていた。
プ付磁心として、フェライト等の磁性材料により、E字
形に形成した一対のコアを相対向して配置し、その中央
脚部の端部に磁気飽和を起こさないようにギャップを形
成したり、あるいはE字形コアとI字形コアとを組合
せ、E字形コアの中央脚部の端部にギャップを形成した
ものが用いられていた。
しかしながら、上記のような構成のギャップ付磁心で
は、通常鉄損失の温度特性においてその極小値の温度が
100℃(高温)付近の磁性材料により形成されているた
め、コイル巻回部分以外の部分が低温の領域の範囲では
鉄損失の値が大きくなってしまう。また、磁心全体の温
度が低い場合であっても鉄損失の値が大きくなってしま
い、磁心の温度上昇が大きくなってしまう。さらに、ト
ランスやチョークコイル等の高効率化に対応できないと
いう問題を生じる。
は、通常鉄損失の温度特性においてその極小値の温度が
100℃(高温)付近の磁性材料により形成されているた
め、コイル巻回部分以外の部分が低温の領域の範囲では
鉄損失の値が大きくなってしまう。また、磁心全体の温
度が低い場合であっても鉄損失の値が大きくなってしま
い、磁心の温度上昇が大きくなってしまう。さらに、ト
ランスやチョークコイル等の高効率化に対応できないと
いう問題を生じる。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、鉄損
失の値が小さく、また、磁心の温度上昇が大きくなって
しまうことなく、トランスやチョークコイル等の高効率
化に対応できるギャップ付磁心を提供することを目的と
するものである。
失の値が小さく、また、磁心の温度上昇が大きくなって
しまうことなく、トランスやチョークコイル等の高効率
化に対応できるギャップ付磁心を提供することを目的と
するものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の構成は、外部磁性体と、この外部磁性体の内
部に設けられコイルを巻回可能な内部磁性体とからな
り、前記外部磁性体と前記内部磁性体との間にギャップ
を有するギャップ付磁心であって、前記外部磁性体は、
鉄損失の温度特性においてその極小値の温度が50℃付近
の磁性材料により形成され、前記内部磁性体は、鉄損失
の温度特性においてその極小値の温度が100℃付近の磁
性材料により形成されたものである。
部に設けられコイルを巻回可能な内部磁性体とからな
り、前記外部磁性体と前記内部磁性体との間にギャップ
を有するギャップ付磁心であって、前記外部磁性体は、
鉄損失の温度特性においてその極小値の温度が50℃付近
の磁性材料により形成され、前記内部磁性体は、鉄損失
の温度特性においてその極小値の温度が100℃付近の磁
性材料により形成されたものである。
(作用) 上記構成のギャップ付磁心では、使用状態の温度に合
せて、外部磁性体及び内部磁性体を、それぞれ鉄損失の
温度特性における極小値が50℃付近及び100℃付近とな
る磁性材料により形成することができるので、鉄損失の
値を小さくでき、この結果、磁心の温度上昇が大きくな
ってしまうことを防止できる。このように温度上昇を抑
えることができるので、トランスやチョークコイルに適
用した場合には効率良く機能を発揮させること(高効率
化)ができるという効果が得られる。
せて、外部磁性体及び内部磁性体を、それぞれ鉄損失の
温度特性における極小値が50℃付近及び100℃付近とな
る磁性材料により形成することができるので、鉄損失の
値を小さくでき、この結果、磁心の温度上昇が大きくな
ってしまうことを防止できる。このように温度上昇を抑
えることができるので、トランスやチョークコイルに適
用した場合には効率良く機能を発揮させること(高効率
化)ができるという効果が得られる。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
する。
第1図は本考案の一実施例の構成を説明するための分
解斜視図、第2図は本考案の一実施例に用いた磁性材料
の鉄損失の温度特性を示すグラフ、第3図は本考案の一
実施例をコイル装置に適用した場合の概略断面図であ
る。
解斜視図、第2図は本考案の一実施例に用いた磁性材料
の鉄損失の温度特性を示すグラフ、第3図は本考案の一
実施例をコイル装置に適用した場合の概略断面図であ
る。
第1図に示すギャップ付磁心1は、外部磁性体2及び
内部磁性体3から構成されている。
内部磁性体3から構成されている。
前記外部磁性体2は口の字形の磁性体で、第2図に示
す特性P(鉄損失の温度特性においてその極小値の温度
が50℃を示す)の磁性材料により形成され、その内側に
は所定巻数の巻線が施されたコイル4が収容される空間
を有している。尚、上記外部磁性体2は一体的なもので
も良いし、U型磁性体やI型磁性体を接合して組合せた
構成のものでもよい。
す特性P(鉄損失の温度特性においてその極小値の温度
が50℃を示す)の磁性材料により形成され、その内側に
は所定巻数の巻線が施されたコイル4が収容される空間
を有している。尚、上記外部磁性体2は一体的なもので
も良いし、U型磁性体やI型磁性体を接合して組合せた
構成のものでもよい。
前記内部磁性体3は棒状(柱状)の磁性体で、第2図
に示す特性Q(鉄損失の温度特性においてその極小値の
温度が100℃を示す)磁性材料により形成され、コイル
4の挿通孔4a内に挿通されるようになっている。
に示す特性Q(鉄損失の温度特性においてその極小値の
温度が100℃を示す)磁性材料により形成され、コイル
4の挿通孔4a内に挿通されるようになっている。
そして、前記ギャップ付磁心1は上記構成の内部磁性
体3をコイル4の挿通孔4a内に挿通し、前記外部磁性体
2の内部に収容し、前記外部磁性体2と内部磁性体3と
の間にギャップGを有し概略構成されたコイル装置5に
適用される(第3図参照)。
体3をコイル4の挿通孔4a内に挿通し、前記外部磁性体
2の内部に収容し、前記外部磁性体2と内部磁性体3と
の間にギャップGを有し概略構成されたコイル装置5に
適用される(第3図参照)。
上記構成のギャップ付磁心1によれば、使用状態(つ
まり、内部磁性体にはコイルが巻回されるため放熱性が
悪く使用時では100℃付近の高温となるが、外部磁性体
は放熱性が良いため50℃付近の温度となる)に合せて、
前記外部磁性体2と前記内部磁性体3とを、それぞれ鉄
損失の温度特性が異なる磁性材料(第2図に示す特性P
及びQ)により形成することができるので、鉄損失の値
を小さくでき、また、このため磁心の温度上昇が大きく
なってしまうことを防止できる。この結果、トランスや
チョークコイル等の高効率化に対応できるという効果を
も奏する。
まり、内部磁性体にはコイルが巻回されるため放熱性が
悪く使用時では100℃付近の高温となるが、外部磁性体
は放熱性が良いため50℃付近の温度となる)に合せて、
前記外部磁性体2と前記内部磁性体3とを、それぞれ鉄
損失の温度特性が異なる磁性材料(第2図に示す特性P
及びQ)により形成することができるので、鉄損失の値
を小さくでき、また、このため磁心の温度上昇が大きく
なってしまうことを防止できる。この結果、トランスや
チョークコイル等の高効率化に対応できるという効果を
も奏する。
本考案は上述した実施例に限定されるものではなく、
その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、外部磁性体は口の字形に限らず、また内部磁
性体は棒状(柱状)に限らずそれぞれ種々の形状に変形
可能である。
性体は棒状(柱状)に限らずそれぞれ種々の形状に変形
可能である。
また、ギャップ付磁心は、適宜ケース(支持部材,格
納部材,載置部材等)と組合わせた構成としても良い。
納部材,載置部材等)と組合わせた構成としても良い。
[考案の効果] 上記構成のギャップ付磁心では、使用状態の温度に合
せて、外部磁性体及び内部磁性体を、それぞれ鉄損失の
温度特性における極小値が50℃付近及び100℃付近とな
る磁性材料により形成することができるので、鉄損失の
値を小さくでき、この結果、磁心の温度上昇が大きくな
ってしまうことを防止できる。このように温度上昇を抑
えることができるので、トランスやチョークコイルに適
用した場合には効率良く機能を発揮させること(高効率
化)ができるという効果が得られる。
せて、外部磁性体及び内部磁性体を、それぞれ鉄損失の
温度特性における極小値が50℃付近及び100℃付近とな
る磁性材料により形成することができるので、鉄損失の
値を小さくでき、この結果、磁心の温度上昇が大きくな
ってしまうことを防止できる。このように温度上昇を抑
えることができるので、トランスやチョークコイルに適
用した場合には効率良く機能を発揮させること(高効率
化)ができるという効果が得られる。
第1図は本考案の一実施例の構成を説明するための分解
斜視図、第2図は本考案の一実施例に用いた磁性材料の
鉄損失の温度特性を示すグラフ、第3図は本考案の一実
施例をコイル装置に適用した場合の概略断面図である。 1…ギャップ付磁心、2…外部磁性体、3…内部磁性
体、4…コイル、5…コイル装置、G…ギャップ。
斜視図、第2図は本考案の一実施例に用いた磁性材料の
鉄損失の温度特性を示すグラフ、第3図は本考案の一実
施例をコイル装置に適用した場合の概略断面図である。 1…ギャップ付磁心、2…外部磁性体、3…内部磁性
体、4…コイル、5…コイル装置、G…ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−56422(JP,U) 実開 昭53−28438(JP,U) 実開 昭56−112925(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】外部磁性体と、この外部磁性体の内部に設
けられコイルを巻回可能な内部磁性体とからなり、前期
外部磁性体と前記内部磁性体との間にギャップを有する
ギャップ付磁心であって、前記外部磁性体は、鉄損失の
温度特性においてその極小値の温度が50℃付近の磁性材
料により形成され、前記内部磁性体は、鉄損失の温度特
性においてその極小値の温度が100℃付近の磁性材料に
より形成されたものであるギャップ付磁心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990095636U JP2538301Y2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | ギャップ付磁心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990095636U JP2538301Y2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | ギャップ付磁心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0452718U JPH0452718U (ja) | 1992-05-06 |
JP2538301Y2 true JP2538301Y2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=31834512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990095636U Expired - Fee Related JP2538301Y2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | ギャップ付磁心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538301Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4677361B2 (ja) * | 2006-04-03 | 2011-04-27 | 京都電機器株式会社 | 発動発電機用インバータ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5856422U (ja) * | 1981-10-13 | 1983-04-16 | 三菱電機株式会社 | 変圧器 |
-
1990
- 1990-09-12 JP JP1990095636U patent/JP2538301Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0452718U (ja) | 1992-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |