JP2537999Y2 - パチンコ玉計数装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案はパチンコゲーム機の近傍に設置されてパチン
コ玉数を計数すると共に必要に応じて預り券を発券する
パチンコ玉計数装置に関する。

（従来の技術） 従来より、パチンコホールにおいては、獲得したパチ
ンコ玉をパチンコホール内の景品交換カウンタに設置さ
れた玉計数装置まで運搬して計数することにより、獲得
パチンコ玉を景品と交換するようにしている。

ところが、近年、獲得パチンコ玉を玉計数装置まで一
々運搬することは面倒であるから、例えば一群のパチン
コゲーム機の近傍に玉計数装置を備える構成が考えられ
ている。つまり、遊技客は、獲得したパチンコ玉をパチ
ンコゲーム機の近傍に設置された玉計数装置で計数する
ことにより、獲得パチンコ玉をそれほど遠くまで運搬す
ることなくその獲得パチンコ玉数が記憶された預り券を
入手することができるもので、遊技終了後には預り券を
景品交換場所に提示することにより、獲得パチンコ玉に
相当した価額の景品を入手することができる。

（考案が解決しようとする課題） ところで、上記従来例のものでは、玉計数器による計
数後は遊技客の希望に応じて計数値の範囲内で指示され
た数のパチンコ玉を返却すると共に計数値から返却玉数
を減算した数が記憶された預り券を発券するだけの構成
であるから、返却されたパチンコ玉による遊技を終了し
た後に、パチンコゲーム機で遊技を続行しようとした場
合は、新たにパチンコ玉を入手しなければならず非常に
不便であるという欠点がある。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、投入されたパチンコ玉の計数値の範囲内でパチンコ
玉を返却した後であってもパチンコ玉を追加して返却す
ることが可能となるパチンコ玉計数装置を提供するにあ
る。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案のパチンコ玉計数装置は、パチンコゲーム機に
１対１で対応して設置され投入金額情報及び外部からの
玉放出指令に応じた数のパチンコ玉を放出する玉貸機を
設け、前記パチンコゲーム機に１対１で対応して設置さ
れ投入されたパチンコ玉を計数する玉計数手段を設け、
この玉計数手段による計数値の範囲内で返却玉数が指示
される毎に上記返却玉数を示す玉放出指令を前記玉貸機
に出力する返却手段を設け、発券指令を指示するための
操作手段を設け、この操作手段が操作されたときは玉計
数手段による計数値から返却手段による返却玉数を差引
いた数値を示す数値データが記憶された記憶媒体を発券
する発券手段を設けたものである。

（作用） 玉計数手段にパチンコ玉を投入すると、パチンコ玉は
玉計数手段を通過するときに計数される。

さて、獲得パチンコ玉を計数した後に、計数値の範囲
内でのパチンコ玉の返却を受けて遊技を再開したいとき
は、返却手段に対して返却玉数を指示する。すると、返
却手段は、返却玉数を示す玉放出指令を玉貸機に出力す
る。そして、記憶媒体を入手したいときは、発券手段に
対して発券指令を指示する。すると、発券機は、玉計数
手段による計数値から返却手段による返却玉数を差引い
た数値を示す数値データが記載された記憶媒体を発券す
る。従って、玉貸機からは返却玉数だけのパチンコ玉が
放出されるから、そのパチンコ玉によって遊技を再開す
ることができる。また、発券手段から発券された記憶媒
体を景品交換場所に指示することにより、獲得したパチ
ンコ玉を景品と交換することができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第３図において、パチンコゲーム機１間には台間玉貸
機２が１対１で対応して設置されている。この台間玉貸
機２は、硬貨投入口３に投入された硬化の価額に応じた
数のパチンコ玉を玉放出部４から放出すると共に、外部
から玉放出指令が与えられたときは、その玉放出指令が
示す数値に相当するパチンコ玉を玉放出部４から放出す
るようになっている。

一方、パチンコゲーム機１の前面に設けられたサッシ
５には玉計数手段6,返却手段としての機能を有する発券
手段7,プリンタ８が配置されており、これらについて第
１図及び第２図も参照して説明する。まず、第２図にお
いて、サッシ５には玉計数手段６が配設されている。玉
計数手段６におけるパチンコ玉投入用の開口部９は蓋10
により閉鎖されていると共に、その開口部９からのパチ
ンコ玉を案内する複数の玉通路11が設けられている。ま
た、玉通路11の途中部位にはこれを通過するパチンコ玉
を計数する玉計数器12が配設されている。この玉計数器
12は、各玉通路11毎にこれを挟むようにして投光素子13
及び受光素子14を配置して成るもので、受光素子14が投
光素子13からの光を受光できなかったタイミングで検出
信号を出力する。そして、玉計数器12の下方には玉案内
路15が設けられており、玉計数器12を通過したパチンコ
玉をパチンコゲーム機１の裏側に設けられた図示しない
玉回収路に案内するようになっている。

第１図において、発券手段７はマイクロコンピュータ
を内蔵しており、これは以下［Ｉ］〜［IV］に示すよう
機能を有する。

［Ｉ］玉計数手段６からの検出信号を入力してその入
力回数を記憶すると共に、その計数値を表示部19に出力
する。

［II］返却ボタン16からオン信号を受けたときは、10
0円分に相当するパチンコ玉数を示す玉放出指令を台間
玉貸機２に出力すると共に、表示部19の表示玉数から返
却玉数に相当する数だけ差引いた数値を表示部19に出力
する。この場合、返却ボタン16からオン信号を受けたと
きに、表示玉数が100円分に相当するパチンコ玉数より
も少ないときは、玉放出指令を台間玉貸機２に出力する
ことはない。

［III］操作手段としての発券ボタン17からオン信号
を受けたときは、表示玉数をプリンタ８に出力してから
その表示玉数をクリアする。

［IV］発券ボタン18からオン信号を受けたときは、玉
計数値を特定景品の交換に必要なパチンコ玉数で除算し
たときの剰余値を示す玉放出指令を台間玉貸機２に出力
すると共に、それまで表示部19に表示されていた表示玉
数から剰余値を差引いた値をプリンタ８に出力した後に
表示部19に０を出力する。この場合、表示玉数が特定景
品の交換に必要なパチンコ玉数よりも少ないときは、そ
のときの表示玉数を示す玉放出指令を台間玉貸機２に出
力する。

尚、台間玉貸機２には方向指示用のランプ20,21が設
けられており、玉放出指令が与えられたときにその指令
を出力した発券手段７を示すように点灯するようになっ
ている。

次に上記構成の作用について説明する。

遊技客はパチンコゲーム機１での遊技を終了するとき
は、玉計数手段６の蓋10を開けて獲得したパチンコ玉を
開口部９に投入する。すると、開口部９に投入されたパ
チンコ玉は各玉通路11によって玉計数器12に案内される
からそのタイミングで検出信号が出力される。これによ
り、発券手段７は玉計数器12からの検出信号の入力回数
を計数してこれを記憶すると共にその計数値を表示部19
に出力するから、表示部19には開口部９に投入されたパ
チンコ玉の総数が表示される。

さて、上述したように獲得したパチンコ玉を全て計数
した後に遊技を続行する場合には、次のようにして計数
の終了してしまったパチンコ玉を返却してもらうことが
できる。つまり、例えば100円分に相当する数のパチン
コ玉を入手したいときは、返却ボタン16を押圧操作する
ことにより発券手段７に対して返却玉数を指示する。す
ると、返却ボタン16からオン信号が出力されるから、発
券手段（返却手段）７は台間玉貸機２に100円分のパチ
ンコ玉数を示す玉放出指令を出力する。これにより、台
間玉貸機２の玉放出部４からは100円分に相当するパチ
ンコ玉が放出されると共に、ランプ20,21の何れかが点
灯して玉放出指令を出力した発券手段７を指示するか
ら、それを確認することにより玉放出部４からのパチン
コ玉を誤りなく入手することができる。このとき、発券
手段７は、表示玉数から100円分に相当するパチンコ玉
数を差引いた数値を表示部19に出力するから、表示部19
を確認することにより、返却可能なパチンコ玉数を知る
ことができる。ここで、遊技客は、返却を受けたパチン
コ玉によりパチンコゲーム機１で遊技を継続することが
できる。このとき、返却を受けたパチンコ玉による遊技
を終了した後においても遊技を継続したい場合は、返却
ボタン16に対する操作により100円分に相当するパチン
コ玉を再び入手してパチンコゲーム機１で遊技を継続す
ることができる。

そして、遊技客が遊技を終了して記憶媒体としての預
り券を入手したくなったときは、発券ボタン17を押圧操
作することにより発券手段７に発券指令を指示する。す
ると、発券手段７は、表示部19による表示玉数をプリン
タ８に出力する。これにより、プリンタ８からは表示玉
数が印刷された預り券が発行されるから、その預り券を
景品交換場所に提示することにより、獲得パチンコ玉若
しくは獲得パチンコ玉から返却パチンコ玉数を差引いた
数に相当する景品を受取ることができる。

そして、獲得パチンコ玉を特定景品と交換したいとき
は、発券ボタン18を押圧操作する。すると、発券手段７
は、表示部19による表示玉数を特定景品との交換に必要
となるパチンコ玉数で除算したときの剰余値を示す玉放
出指令を台間玉貸機２に出力すると共に、表示玉数から
その剰余値を差引いた数値をプリンタ８に出力する。こ
れにより、プリンタ８からは特定景品との交換に丁度必
要となるだけの数値が印刷された預り券が発券されるか
ら、その預り券を景品交換場所に提示することにより、
余り玉の返却を伴うことなく特定景品を受取ることがで
きる。

要するに、上記実施例のものによければ、遊技客は、
パチンコゲーム機の前方に座ったままで、獲得したパチ
ンコ玉を計数することができると共に、その計数値の範
囲内でパチンコ玉の返却を連続して受けることができる
から、一旦パチンコ玉の返却を受けてしまった後にはパ
チンコ玉を追加して返却してもらうことができない従来
例と違って、計数終了後においてパチンコ玉の返却を受
けた後であってもパチンコ玉の返却を受けてそれでもっ
て遊技を再開することができる。

また、獲得パチンコ玉の計数終了後に、特定景品を入
手する際に余り玉となる数だけのパチンコ玉を予め台間
玉貸機２から返却してもらうことにより、景品交換の際
に余り玉の返却を伴うことなく特定景品を入手すること
ができるから、景品交換の際の手間を削減することがで
きる。

尚、上記実施例では、玉計数器12による計数値並びに
返却ボタン16の押圧操作によって減数された数値を表示
部19に表示するようにしたが、これに代えて、計数値を
特定景品に相当するパチンコ玉数で割ったときの商及び
そのときの剰余値を表示するようにしてもよい。

また、記憶媒体としては、プリンタ８による印刷に代
えて、磁気記憶カードにパチンコ玉数を記憶するように
してもよい。

［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案のパチンコ玉
計数装置によれば、玉計数手段による計数値の範囲内で
返却玉数が指示される毎に台間玉貸機から返却玉数だけ
のパチンコ玉を返却すると共に、発券指令が指示された
ときは発券手段は玉計数手段による計数値から返却手段
による返却玉数を差引いた数値を示す数値データが記憶
された記憶媒体を発券するようにしたので、投入された
パチンコ玉の計数値の範囲内でパチンコ玉を返却した後
であってもパチンコ玉を追加して返却することが可能と
なるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は電気的
構成を示すブロック図、第２図は玉計数手段の縦断面
図、第３図はパチンコゲーム機及び台間玉貸機の正面図
である。 図中、１はパチンコゲーム機、２は台間玉貸機、６は玉
計数手段、７は発券手段、16は返却ボタン、17,18は発
券ボタンである。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコゲーム機に１対１で対応して設置
   され投入金額情報及び外部からの玉放出指令に応じた数
   のパチンコ玉を放出する玉貸機と、前記パチンコゲーム
   機に１対１で対応して設置され投入されたパチンコ玉を
   計数する玉計数手段と、この玉計数手段による計数値の
   範囲内で返却玉数が指示される毎に上記返却玉数を示す
   玉放出指令を前記玉貸機に出力する返却手段と、発券指
   令を指示するための操作手段と、この操作手段が操作さ
   れたときは前記玉計数手段による計数値から前記返却手
   段による返却玉数を差引いた数値を示す数値データが記
   憶された記憶媒体を発券する発券手段とを備えたことを
   特徴とするパチンコ玉計数装置。