JP2537368Y2 - 使用時に香りを発する感熱記録カード - Google Patents

使用時に香りを発する感熱記録カード

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JP2537368Y2
JP2537368Y2 JP5963591U JP5963591U JP2537368Y2 JP 2537368 Y2 JP2537368 Y2 JP 2537368Y2 JP 5963591 U JP5963591 U JP 5963591U JP 5963591 U JP5963591 U JP 5963591U JP 2537368 Y2 JP2537368 Y2 JP 2537368Y2
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喜純 明石
勝昭 寺田
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Kyodo Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は感熱記録カードに関する
ものであり、特に使用時にのみ有効に香りが発生する感
熱記録カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】所要の
情報を担持せる記録媒体として、携帯性に優れたカード
状のものがある。この種のカード状記録媒体としては磁
気カードが一般的であり、なかでも予め所定残高金額の
磁気記録を有し使用金額に応じて該金額を減じて新たな
残高を逐次記録していく、いわゆるプリペイドカードが
各種システムの利用料金の支払いに広く利用されてい
る。
【0003】ところで、プリペイドカードの磁気記録層
に記録されている残高データは、利用者が読取り機にか
けることにより該読取り機の表示として目視することが
できる。しかし、携帯時にも利用者が残高を随時確認し
得ることが便利なので、近年においては、使用のたびに
プリペイドカードの表面に当該使用後の残高を感熱記録
することがなされている。この様なプリペイドカードは
感熱記録カードでもある。
【0004】本考案は、この様に広く利用されている感
熱記録カードに香りを発する機能を付与することを目的
とするものである。本考案は、更に、該香りのもととな
る香料を長期にわたって有効に使用することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、上記目
的を達成するものとして、基材上に少なくとも感熱記録
層と加熱により破壊される香料マイクロカプセルを含む
香料層とがこの順序で形成されていることを特徴とす
る、感熱記録カード、が提供され、更に、基材上に加熱
により破壊される香料マイクロカプセルを含む感熱記録
層が形成されていることを特徴とする、感熱記録カー
ド、が提供される。
【0006】本考案においては、上記基材層と上記感熱
記録層との間に磁気記録層を介在させることができる。
また、本考案において、上記感熱記録層としては、加熱
により発色するものや、金属薄膜層と該金属薄膜層の少
なくとも一方の面に隣接する溶融金属受容層とからな
り、加熱により上記金属薄膜層が溶融して上記金属受容
層へと分散せしめられるものが例示される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0008】図1は本考案による感熱記録カードの第1
の実施例(プリペイドカード)を示す模式的断面図であ
る。
【0009】図1において、基材1の裏面(上側の面)
には磁気記録層4が形成されており、該磁気記録層上に
は感熱記録層6が形成されており、該感熱記録層上には
保護層8が形成されており、該保護層上には印刷層10
が形成されており、該印刷層上には透明な香料層12が
形成されており、該香料層上には保護層14が形成され
ている。更に、基材2の表面(下側の面)にはカードの
表示や図柄等を印刷した印刷層18が形成されており、
該印刷層上に保護層19が形成されている。
【0010】上記基材2としては、例えばポリエチレン
テレフタレートやポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートや
合成紙等を用いることができる。基材2の厚さは、例え
ば100〜300μm程度である。
【0011】上記磁気記録層4としては、例えばBaフ
ェライト等の磁性粉をバインダー樹脂に分散させてなる
ものが使用される。磁気記録層4の厚さは、例えば5〜
20μm程度である。
【0012】上記感熱記録層6としては、ロイコ染料、
酸性顕色剤及びバインダーを含むものが使用される。感
熱記録層6の厚さは、例えば1〜20μm程度である。
【0013】上記保護層8としては、各種の合成樹脂が
用いられ、その厚さは、例えば1〜10μm程度であ
る。
【0014】上記印刷層10は、通常の印刷層であり、
その厚さは、例えば0.5〜5μm程度である。該印刷
層10は全面ベタに形成されるのではなく、所望パター
ンに形成される。
【0015】上記香料層12は、所望の香料をマイクロ
カプセル化して、該マイクロカプセルを透明合成樹脂バ
インターに分散させたものである。マイクロカプセル
は、例えばコアセルベーション法で作成でき、カプセル
の包囲剤としては、使用時の加熱により破壊するもの例
えばゼラチンとエチルセルロースとからなるものを用い
ることができる。該マイクロカプセルの大きさは、例え
ば直径1〜20μmである。マイクロカプセルの分散の
ための樹脂としては、例えばエチルセルロース、アクリ
ルエマルジョンが用いられる。
【0016】上記保護層14としては、例えばニス塗工
層が用いられ、その厚さは、例えば1〜10μm程度で
ある。
【0017】図2は、本実施例のプリペイドカードの使
用状態を示す模式的断面図である。
【0018】カード20を読取り機22の出入口22a
から挿入する。該読取り機22では、先ずカード20を
右向きに搬送しながら読取り用磁気ヘッドMH1により
磁気記録層4に記録されている磁気記録情報を読取り
(1)、残高が利用料金以上であるか否かを判定する。
該判定において残高が利用料金未満であった場合には、
利用を許可せず、カード20を出入口22aから返却す
る。一方、上記判定において残高が利用料金以上であっ
た場合には、利用を許可し、更にカード20を右向きに
搬送しながら書き込み用磁気ヘッドMH2により利用後
の磁気記録情報に書き換える(2)。即ち、利用年月日
及び利用金額を記録し、残高を当該利用後のものに変更
する。次に、カード20を左向きに搬送しながらサーマ
ルヘッドTHにより感熱記録層6に対し感熱記録を行う
(3)。この感熱記録は、図3に示される様に、予め印
刷層10に記録されている利用「年月日」、「使用金
額」、及び利用後「残高」の所定の欄に、利用のたびに
その表示データ24を記入することよりなされる。
【0019】上記感熱記録の際には、サーマルヘッドT
Hの各素子の発熱を適宜のタイミングでON−OFFす
ることにより、表示データ24のパターンにてカード2
0の上面(保護層14側)から加熱が行われ、その熱で
感熱記録層6が発色し、所望のデータ表示が実現する。
同時に、保護層14が損傷し、香料層12内のマイクロ
カプセルが破壊され、該香料層12から香料が蒸散す
る。従って、使用後に読取り機22の出入口22aから
返却されたカード20を使用者が受け取った時には、芳
香が感知される。
【0020】カード20は、携帯時には財布等に収納さ
れるものであり、この収納時にカード20から香りが発
せられても利用者には関知できず香料がむだになるが、
本実施例ではカード利用時にのみ香料が蒸散するので、
利用者に有効に感知され長期間にわたって使用する場合
にも、その効力は失われない。
【0021】図4は本考案による感熱記録カードの第2
の実施例(プリペイドカード)を示す模式的断面図であ
る。この図において、上記図1におけると同一の部材に
は同一の符号が付されている。本実施例は、印刷層10
と香料層12との間に保護層11が介在している点のみ
上記第1の実施例と異なる。該保護層11は保護層8と
同様のものである。本実施例も上記第1の実施例と同様
の効果がある。
【0022】図5は本考案による感熱記録カードの第3
の実施例(プリペイドカード)を示す模式的断面図であ
る。この図において、上記図1におけると同一の部材に
は同一の符号が付されている。本実施例は、感熱記録層
6’中に香料マイクロカプセルを混入させることによ
り、該感熱記録層6’に香料層としての機能をももたせ
たものであり、独立の香料層は形成されていない。感熱
記録層6’における香料マイクロカプセルの含有率は、
例えば5〜80重量%である。本実施例も上記第1の実
施例と同様の効果がある。
【0023】図6は本考案による感熱記録カードの第4
の実施例(プリペイドカード)を示す模式的断面図であ
る。この図において、上記図1におけると同一の部材に
は同一の符号が付されている。本実施例では、感熱記録
層7として、金属薄膜層を2つの溶融金属受容層で挟ん
でなるものを用いている。また、本実施例では、印刷層
10と香料層12との間に磁気バーコード層16が介在
している。該磁気バーコードはカードの真偽判定情報と
して利用され、複数の磁気バーを配列してなるものであ
る。該バーコード層16の厚さは、例えば0.5〜5μ
m程度である。該磁気バーコード層16はもちろん全面
ベタに形成されるのではない。
【0024】図7は本実施例における感熱記録層7の近
傍を示す拡大図であり、(a)は使用前の状態を示し、
(b)は使用時の状態を示す。図7において、7aは金
属薄膜層であり、7bは溶融金属受容層である。金属薄
膜層7aはSn等の低融点金属からなり、その厚さは例
えば0.03〜0.2μm程度である。また、溶融金属
受容層7bは塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂からな
り、その厚さは例えば0.5〜8μm程度である。図7
(b)に示されている様に、サーマルヘッドTHの発熱
により金属薄膜層7a及び溶融金属受容層7bが溶融
し、この際、金属薄膜層7aは薄いので溶融金属受容層
7b内で細粒状となって分散し、サーマルヘッドTHが
通過した後に、この状態で溶融金属受容層7bが固化し
て記録の固定化がなされる。サーマルヘッドTHによる
加熱を受けなかった部分は金属薄膜層7aがそのまま残
っているので白色系の色彩を呈するが、上記加熱を受け
た部分は下方の磁気記録層4が濃い茶褐色等の黒っぽい
色彩を呈、従って十分なコントラストをもった可視記録
が得られる。
【0025】本実施例も上記第1の実施例と同様の効果
がある。
【0026】本考案において、香料層は感熱記録層の全
体を覆う様に形成してもよいが、該感熱記録層の一部を
覆う様に形成して、特定の位置に感熱記録する際にのみ
香りが発せられる様にすることもできる。また、部分的
に香料の種類を変えて香料層を形成し、感熱記録位置に
応じて異なる香りが発せられる様にすることもできる。
【0027】
【考案の効果】以上の様に、本考案の感熱記録カードに
よれば、感熱記録層と加熱により破壊される香料マイク
ロカプセルを含む香料層とを有するので、カード使用者
が該カードを使用し感熱記録が行われた時にのみ有効に
香りを発生させることができ、長期間にわたって使用す
る場合にも香り発生の効力は失われない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による感熱記録カードの第1の実施例を
示す模式的断面図である。
【図2】図1の感熱記録カードの使用状態を示す模式的
断面図である。
【図3】図1の感熱記録カードの模式的平面図である。
【図4】本考案による感熱記録カードの第1の実施例を
示す模式的断面図である。
【図5】本考案による感熱記録カードの第1の実施例を
示す模式的断面図である。
【図6】本考案による感熱記録カードの第1の実施例を
示す模式的断面図である。
【図7】図6の感熱記録カードにおける感熱記録層近傍
を示す拡大図である。
【符号の説明】
2 基材 4 磁気記録層 6 感熱記録層 6’ 香料入り感熱記録層 7 感熱記録層 7a 金属薄膜層 7b 溶融金属受容層 8 保護層 10 印刷層 12 香料層 14 保護層 16 磁気バーコード層 18 印刷層 19 保護層 20 カード 22 カード読取り機 MH1 読取り用磁気ヘッド MH2 書き込み用磁気ヘッド TH サーマルヘッド

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に少なくとも感熱記録層と加熱に
    より破壊される香料マイクロカプセルを含む香料層とが
    この順序で形成されていることを特徴とする、感熱記録
    カード。
  2. 【請求項2】 基材上に加熱により破壊される香料マイ
    クロカプセルを含む感熱記録層が形成されていることを
    特徴とする、感熱記録カード。
  3. 【請求項3】 上記基材層と上記感熱記録層との間に磁
    気記録層を有する、請求項1または請求項2に記載の感
    熱記録カード。
  4. 【請求項4】 上記感熱記録層が加熱により発色するも
    のである、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の感熱
    記録カード。
  5. 【請求項5】 上記感熱記録層が、金属薄膜層と該金属
    薄膜層の少なくとも一方の面に隣接する溶融金属受容層
    とからなり、加熱により上記金属薄膜層が溶融して上記
    溶融金属受容層へと分散せしめられるものである、請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の感熱記録カード。
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