JP2537121B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な硬化性組成物、詳
しくは医療用硬化性組成物あるいは充填、補填材料組成
物に関する。より詳しくは病的あるいは外的原因等によ
り生じた骨や歯などの硬組織の欠損部や空隙部に適応
し、当該個所に所望の形態のリン酸カルシウム硬化体を
形成させ、欠損空隙部の機能を補綴することと共に新生
硬組織の発生を誘発する硬組織組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用硬化性組成物は医科用としては主
に骨欠損部充填材、骨接合材などに、歯科用としては合
着用、金属修復物の断熱、暫間あるいは永久充填、根管
充填や覆髄などに用いられる。医療用硬化性組成物とし
ては、(あ)初期より軟硬両組織に対して優れた生体親
和性を示すこと、(い)形態付与性を有すること、
(う)硬化時間が適度(約20分以内)であること、
(え)機械的強度が大きいこと、などが要求される。
在用いられている医科用硬化性組成物である骨セメント
は粉末部にメタアクリル酸メチル重合体を主成分として
含み、メタアクリル酸メチルモノマーを練和液とし両者
を混合練和することによりメタアクリル酸メチル重合体
を硬化物として得るものである。歯科用硬化性組成物に
は酸化亜鉛を粉末部にリン酸水溶液を練和液に持つリン
酸亜鉛セメント、酸化亜鉛を粉末部にポリカルボン酸水
溶液を練和液とするカルボキシレートセメント、酸化亜
鉛を粉末部にユージノールを練和液に持つユージノール
セメントなどがありいずれも粉末部を練和液で練和する
ことにより硬化物を得る。これら現在の医療用硬化性組
成物は粉末部を練和液で練和することにより所望の形態
の硬化物を得ることができるが、生成する硬化物は生体
組織とは異質なものであり硬化体は生体親和性を示さな
い。しかも骨セメントの場合では残留モノマーのために
周辺の組織に炎症が起きることが報告されている。した
がって、これらの医療用硬化性組成物は上述の医療用硬
化性組成物の要求事項である(あ)初期より軟硬両組織
に対して優れた生体親和性を示すこと、の条件を満たさ
ないものであった。
【0003】 一方、生体硬組織はハイドロキシアパタイ
トを主成分とするリン酸カルシウムであり、ハイドロキ
シアパタイト、リン酸三カルシウムなどのリン酸カルシ
ウムは優れた生体親和性を示すことが知られている。こ
れらのリン酸カルシウムは燒結体として、あるいは顆粒
状、紛体として現在臨床応用されているが形態付与性は
ない。リン酸カルシウムの優れた生体親和性に形態付与
を目的とした硬化性を持たせるために例えば特開昭58
ー83605、特開昭59ー88251、特開昭59ー
182263、特開昭61ー236644、特開昭62
ー72363に見られるようにリン酸カルシウムを重合
性ポリマーあるいは酸化亜鉛などと混合する試みがなさ
れたが硬化体がポリマーあるいは酸化亜鉛などを含むた
めにやはり生体親和性を期待できないものであった。
【0004】最近、(1)式のようにハイドロキシアパ
タイトを高温で脱水、熱分解することにより、α型リン
酸三カルシウムとリン酸四カルシウムの混合物を調整、
あるいはα型リン酸三カルシウムとリン酸四カルシウム
を別個に調整、混合して硬化性組成物を得ることが報告
された。
【化1】 Ca 10 (PO 4 6 (OH) 2 2αCa 3 (PO 4 2 + Ca 4 (PO 4 2 + H 2 O (1) これらの硬化性組成物は水で練和すると(2)式に示す
ように水和反応により硬化挙動を示し、その硬化体がハ
イドロキシアパタイトになり軟硬両組織に対して優れた
生体親和性を示すことから医療用硬化性組成物として期
待されている。
【化2】 2αCa 3 (PO 4 2 + Ca 4 (PO 4 2 + H 2 → Ca 10 (PO 4 6 (OH) 2 (2) しかし、この反応は緩やかであるため硬化が遅く、また
硬化体の機械的強度が低く、実際の臨床応用は困難であ
った。したがって、α型リン酸三カルシウムとリン酸四
カルシウムの混合物は、上述の医療用硬化性組成物の要
求事項である(あ)初期より軟硬両組織に対して優れた
生体親和性を示すこと、(い)形態付与性を有するこ
と、は満足するが、(う)硬化時間が適度(約20分以
内)であること、(え)機械的強度が大きいこと、の要
求事項は満たしていない。
【0005】特開昭62−83348、特開昭64−1
8949、特開昭64−29266、特開平4−307
067においては、α型リン酸三カルシウムとリン酸四
カルシウムの混合物である硬化性組成物に有機カルボン
酸などカルボン酸化合物を添加して硬化時間を短縮した
例が記載されている。有機カルボン酸などカルボン酸化
合物はそのカルボキシル基がカルシウム化合物とキレー
ト結合を形成し、硬化するためこれらの硬化性組成物の
硬化時間は短縮されるが、生体親和性を示すハイドロキ
シアパタイトの形成は阻害される。カルボン酸化合物を
含む硬化性組成物を生体内にインプラントした場合、特
に軟組織に対する生体為害性が認められるため臨床応用
には適していない。したがって、これらの硬化性組成物
は、上述の医療用硬化性組成物の要求事項である(い)
形態付与性を有すること、(う)硬化時間が適度(約2
0分以内)であること、(え)機械的強度が大きいこ
と、を満たすために(あ)初期より軟硬両組織に対して
優れた生体親和性を示すこと、を犠牲にするものであっ
た。
【0006】特開平2−311340においてはα型リ
ン酸三カルシウムとリン酸四カルシウムの混合物である
硬化性組成物にリン酸あるいはリン酸塩を用いて硬化反
応を促進し、20分以内の硬化時間を達成している。し
かしその機械的強度を示す破壊抗力は最大でも190k
gf/cm 2 であり、臨床応用に必要な機械的強度を満
たしていない。従って上述の医療用硬化性組成物の要求
事項である(あ)初期より軟硬両組織に対して優れた生
体親和性を示すこと、(い)形態付与性を有すること、
(う)硬化時間が適度(約20分以内)であること、は
満足するが、(え)機械的強度が大きいこと、を満たさ
ない。そのため、次に硬化性組成物に有機カルボン酸を
添加し、最大1320kgf/cm 2 の破壊抗力を持つ
硬化性組成物を発明している。しかし、臨床的応用にお
ける要求事項である機械的強度を向上させるため有機カ
ルボン酸を添加したため、生体親和性が損なわれるもの
であり、上述の医療用硬化性組成物の要求事項である
(い)形態付与性を有すること、(う)硬化時間が適度
(約20分以内)であること、(え)機械的強度が大き
いこと、は満足するが、(あ)初期より軟硬両組織に対
して優れた生体親和性を示すこと、を犠牲にするもので
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の医療用硬化性組
成物である骨セメント、歯科用セメントは形態付与性が
あるが生体親和性に乏しく、リン酸カルシウム焼結体な
どは生体親和性に優れるが形態付与性に乏しい。またリ
ン酸カルシウムを重合性ポリマーあるいは酸化亜鉛と混
合したものは形態付与性を獲得したがやはり生体親和性
に劣っており形態付与性ならびに生体親和性を持つ臨床
応用可能な材料はなかった。本発明は医療用硬化性組成
物の要求事項である(あ)初期より軟硬両組織に対して
優れた生体親和性を示すこと、(い)形態付与性を有す
ること、(う)硬化時間が適度(約20分以内)である
こと、(え)機械的強度が大きいこと、の全ての要件を
満足する硬化性組成物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前項に記載した医療用硬
化性組成物の生体親和性に関する問題点を解決するため
に本発明者は新たな硬化性組成物を種々検討した結果、
リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物
あるいは酸化カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合
あるいは水酸化カルシウムとリン酸水素カルシウム
の混合物である粉末部と練和液を基本構成とする硬化性
組成物において練和時における練和液中のリン酸イオン
濃度が30ミリモル濃度以上となる硬化性組成物が優れ
た生体親和性を示し、臨床応用可能な硬化性組成物であ
ることを見いだし本発明を完成した。
【0009】 即ち、本発明の硬化性組成物とはリン酸四
カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物あるいは
酸化カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物ある
いは水酸化カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物
である粉末部と練和液を基本構成とする硬化性組成物に
おいて練和時における練和液中のリン酸イオン濃度が3
0ミリモル濃度以上になるように設計された硬化性組成
物である。
【0010】 本発明でいうリン酸水素カルシウムとはC
aHPO4、CaHPO4・2H2Oなどであり化学薬品
として購入可能である。
【0011】 本発明でいうリン酸四カルシウムはCa4
(PO42O、であり、いかなる方法で製造したもので
も良い。原料のカルシウムとリン酸の比が2:1になる
ように混合し1200度以上で焼成後急冷あるいは窒素
等不活性ガス雰囲気下で1200度に焼成すれば良好な
リン酸四カルシウムが得られる。例えば原料としてリン
酸水素カルシウムと炭酸カルシウムを等モル混合したも
の例示される。強度向上などを目的としてリン酸四カル
シウムにリン酸三カルシウムを混合させるためにカルシ
ウムとリン酸の比を2:1より小さくすることも可能で
ある。
【0012】 本発明でいう酸化カルシウムはCaOであ
り、化学薬品として購入可能である。
【0013】 本発明でいう水酸化カルシウムはCa(O
H)2であり、化学薬品として購入可能である。
【0014】 本発明でいう水溶性リン酸塩とは水に溶解
してリン酸イオンを生成するものでありP25、H3
4、(NH43PO4、(NH42HPO4、NH42
PO4、Na3PO4、Na2HPO4、NaH2PO4、K3
PO4、K2HPO4、KH2PO4などで代表されるリン
酸塩である。
【0015】 本発明でいう水溶性酸性塩とは水に溶解し
て酸性を示すものでありSO3、CrO3などで代表され
る酸性塩である。
【0016】 本発明でいう水溶性塩基塩とは水に溶解し
て塩基性を示すものでありNaOH、KOHなどで代表
される塩基性塩である。
【0017】 また本発明でいうリン酸イオン濃度とは練
和液中のH2PO4 -、HPO4 2-、PO4 3-など溶解して
いるリン酸イオン成分の合計の濃度をいう。
【0018】 本発明は下に記述する原理で構成される。
リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物
あるいは酸化カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合
あるいは水酸化カルシウムとリン酸水素カルシウム
の混合物である粉末部は水に代表される練和液で練和す
ると粉末部のリン酸カルシウム塩が溶解する。その結
果、リン酸カルシウム塩の中で熱力学的に最も安定であ
るハイドロキシアパタイトが生成し、その生成したハイ
ドロキシアパタイトが絡み合って硬化する。ハイドロキ
シアパタイトはCa10(PO46(OH)2の基本構造
をもち、その生成には10モルのCaに対し6モルのP
4が必要である。すなわちカルシウムとリン酸の比
(以下Ca/PO4と言う)が10/6、約1.67と
なることが必要である。リン酸カルシウム塩の中で非常
に水に溶解しやすいリン酸四カルシウムはCa/PO4
が2.0であり、また酸化カルシウムはカルシウムのみ
を供給するのでハイドロキシアパタイト生成にはPO4
が不足する。このPO4の不足をリン酸水素カルシウム
から供給する。リン酸水素カルシウムのCa/Pは1.
0であり、先のリン酸四カルシウムと1:1のモル比で
混合したとすればハイドロキシアパタイト生成に必要な
CaとPO4が供給されることになる。しかしリン酸四
カルシウムとリン酸水素カルシウムのモル比で1:1の
混合物ではリン酸水素カルシウムがリン酸四カルシウム
と比較して溶解しにくいため、リン酸供給源であるリン
酸水素カルシウムの溶解反応がハイドロキシアパタイト
生成、従って硬化反応における律速段階となる。反応系
中に当初よりリン酸イオンを添加しておけば溶解度の小
さいリン酸水素カルシウムの溶解によるリン酸イオンの
供給でなく溶解度の大きいリン酸四カルシウムあるいは
酸化カルシウムあるいは水酸化カルシウムの溶解による
カルシウムイオンの供給が律速段階となり全体の硬化反
応が著しく加速される。ハイドロキシアパタイトの生
成、従って硬化反応の律速段階は特に初期において重要
である。本硬化性組成物は硬化反応の初期においてハイ
ドロキシアパタイトの生成が必要であるが、いったんハ
イドロキシアパタイトが生成されるとハイドロキシアパ
タイトはそれ自体が種結晶となり、以後ハイドロキシア
パタイトが生成されやすくなる。したがって練和液中に
存在すべきリン酸イオン濃度は当初のハイドロキシアパ
タイト生成に必要な30ミリモル濃度以上であることが
必要である。上述したように練和時の練和液中のリン酸
イオン濃度を30ミリモル濃度以上とすることが本発明
で必要とされる要件であるので練和液にリン酸あるいは
リン酸塩を溶解する方法、および粉末部に水溶性リン酸
塩を混合し練和液と練和した時に粉末部の水溶性リン酸
塩が練和液に溶解し30ミリモル濃度以上のリン酸イオ
ン濃度を確保する方法、あるいはそれらを組み合わせた
方法は本質的に同一である。
【0019】 本発明の原理は前述した様に練和時におけ
る練和液中のリン酸イオン濃度を30ミリモル濃度以上
とする事にあるので、外部からリン酸イオンを添加する
方法以外にも粉末部のリン酸水素カルシウムの溶解度自
体を大きくする事によっても目的の達成が可能である。
リン酸イオンの供給源であるリン酸水素カルシウムの溶
解度を大きくするには練和時の練和液のpHを3以下あ
るいは10以上にすることで達成される。これはリン酸
水素カルシウムの溶解度がpHに大きく依存する性質を
利用したものである。リン酸水素カルシウムは中性付近
で溶解度が小さくpHが低い領域あるいは高い領域で溶
解度が大きくなる特異な性質を持つ。具体的には練和時
における練和液のpHが3以下あるいはpHが10以上
であるとリン酸水素カルシウムは大きな溶解度を持ち、
本発明の目的である臨床応用可能な硬化時間を持つ硬化
性組成物を提供することが可能となる。この方法でも重
要であることは練和時の練和液のpHを3以下あるいは
10以上にすることであり、練和液のpHを始めから3
以下あるいは10以上にする方法と粉末部に水溶性酸性
塩あるいは水溶性塩基性塩を混合し練和液と練和した時
に水溶性酸性塩、水溶性塩基性塩が練和液に溶解し練和
液のpHを3以下あるいは10以上にする方法、あるい
はこの両者を組み合わせた方法は本質的に同一である。
【0020】 本発明の硬化性組成物は以下に記載する方
法で製造される。リン酸四カルシウムとリン酸水素カル
シウムの混合物あるいは酸化カルシウムとリン酸水素
カルシウムの混合物あるいは水酸化カルシウムとリン
酸水素カルシウムの混合物はそれぞれをそのまま、ある
いはボールミル等で粉砕したものを用いる。リン酸四カ
ルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物あるいは
化カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物あるい
水酸化カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物は
十分に混合する。粉末部に水溶性リン酸塩あるいは水溶
性酸性塩あるいは水溶性塩基性塩を混合する場合はこれ
も十分に混合する。混合が十分でない場合には粉末部と
練和液と練和しても不均一な硬化反応がおこり、硬化速
度が遅くなったり、硬化体の機械的強度が低下する。リ
ン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウムあるいは
化カルシウムとリン酸水素カルシウムあるいは水酸化
カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合比は混合物の
Ca/PO4が0.5から1.9とする。硬化速度および
硬化体の機械的強度の観点から見れば好ましくはCa/
PO4が0.8から1.8がよく、Ca/PO4が1.0
から1.8がより好ましい。
【0021】 リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウ
ムの混合物あるいは酸化カルシウムとリン酸水素カル
シウムの混合物あるいは水酸化カルシウムとリン酸水
素カ ルシウムの混合物である粉末部あるいは練和液には
機械的強度の向上、X線造影性、練和性向上、薬物等の
除放等を目的として第三の成分を添加することができ
る。第三の成分としてはハイドロキシアパタイト、フル
オロアパタイト、リン酸三カルシウム、シリカ、硫酸バ
リウム、酸化ジルコニウム、次炭酸ビスマス、フッ化カ
ルシウム、フッ化スズ、フッ化ナトリウム、ケイフッ化
ナトリウムなどの無機物あるいはポリメタクリル酸メチ
ル、グリセリン、シリコ−ンオイル等の有機物さらに薬
品の薬物の除放性を期待するために抗生物質などの医薬
品を粉末部あるいは練和液に混合することも有効であ
る。ハイドロキシアパタイトなど添加物自身が生体親和
性を有するものについては60重量パーセント以下、シ
リカなど骨誘導能はないが生体違害性を示さないものに
ついては50重量パーセント以下、生体為害性が考えら
れるポリメタクリル酸メチル等については40重量パー
セント以下の添加が望ましい。
【0022】 本硬化性組成物は粉末部を練和液で練和す
ることにより硬化反応が開始するが、粉末と練和液の重
量パーセント混合比(以下P/Lと言う)は硬化性組成
物の練和性、硬化時間、硬化体の機械的強度、気孔率な
どに影響を及ぼす。P/Lが大きくなりすぎると硬化性
組成物の練和性が悪くなり、P/Lが小さくなりすぎる
と硬化体の機械的強度が小さくなる。また気孔率の大き
い硬化体を作成したいときにはP/Lを小さくし、気孔
率の小さい硬化体を作成したいときにはP/L比を大き
くする。一般的にはP/Lが0.5から8であり、P/
Lが1から6であることがより望ましい。
【0023】 本発明を実施例で更に詳しく説明する。な
お本硬化性組成物の硬化時間、機械的強度の測定は日本
工業規格T6602に規定されている歯科用りん酸亜鉛
セメントの凝固試験および破砕抗力試験に準じて測定し
た。ただし、この規格は歯科用りん酸亜鉛セメント用で
あり、日本工業規格T6602に規定は「標準ちょう度
のセメントを練和を開始してから3分を経過したときに
恒温器中に移す」と規定されているが本硬化性組成物の
場合には本硬化性組成物の臨床応用を考慮してP/Lを
4.0とし、練和を開始して1分で恒温器中に試料を移
した。また破砕抗力試験は24時間後に行うと規定され
ているが本硬化性組成物の有効性を示すため24時間以
内でも同様に破砕抗力試験を行い、実施例に時間を記載
して示した。また硬化後における硬化性組成物の成分は
粉末X線回折法により分析した。
0024】実施例1 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合したものを粉末部とし、30ミリモル濃度
のNa2HPO4水溶液を練和液とした。本硬化性組成物
の硬化時間は5分間で、24時間後の破砕抗力は950
kgf/cm2であった。また硬化体の主成分はハイド
ロキシアパタイトであった。なお5分後の破砕抗力は6
00kgf/cm2であり既に主成分はハイドロキシア
パタイトであった。実施例1の効果を明らかにするため
比較例として実施例1と同じリン酸水素カルシウムとリ
ン酸四カルシウムを1:1のモル比で混合したものを粉
末部とし、本発明の範囲を外れているpHが7.0であ
る蒸留水を練和液とした。本硬化性組成物の硬化時間は
90分間で、24時間後の破砕抗力は880kgf/c
2であった。また硬化体の主成分はハイドロキシアパ
タイトであった。しかし20分後の破砕抗力は0kgf
/cm2でありハイドロキシアパタイトは検出されなか
った。90分後の破砕抗力は180kgf/cm2であ
り硬化体の一部はハイドロキシアパタイトであった。
0025】実施例 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合し、その混合物に水溶性リン酸塩としてN
2HPO4を混合し粉末部とした。練和液としてはpH
が7.0である蒸留水を用いた。なお混合するNa2
PO4の量は粉末部1gに含まれるNa2HPO4が蒸留
水0.25gに完全に溶解した場合の練和液中における
リン酸イオン濃度が30ミリモル濃度となるように決定
した。本硬化性組成物の硬化時間は5分間で、24時間
後の破砕抗力は930kgf/cm2であった。また硬
化体の主成分はハイドロキシアパタイトであった。なお
5分後の破砕抗力は570kgf/cm2であり既に主
成分はハイドロキシアパタイトであった。
0026】実施例3 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合し粉末部とし、pHの値が3.0であるH
Cl水溶液を練和液とした。本硬化性組成物の硬化時間
は12分間で、24時間後の破砕抗力は810kgf/
cm2であった。また硬化体の主成分はハイドロキシア
パタイトであった。なお12分後の破砕抗力は480k
gf/cm2であり既に主成分はハイドロキシアパタイ
トであった。
0027】実施例4 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合し粉末部とし、pHの値が10.0である
NaOH水溶液を練和液とした。本硬化性組成物の硬化
時間は8分間で、24時間後の破砕抗力は770kgf
/cm2であった。また硬化体の主成分はハイドロキシ
アパタイトであった。なお8分後の破砕抗力は430k
gf/cm2であり既に主成分はハイドロキシアパタイ
トであった。
0028】実施例5 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合し、その混合物に水溶性酸性塩として三酸
化イオウを混合し粉末部とした。練和液としてはpHが
7.0である蒸留水を用いた。なお混合する三酸化イオ
ウの量は粉末部1gに含まれる三酸化イオウが蒸留水
0.25gに完全に溶解した場合のpHが3.0となる
ように決定した。本硬化性組成物の硬化時間は12分間
で、24時間後の破砕抗力は780kgf/cm2であ
った。また硬化体の主成分はハイドロキシアパタイトで
あった。なお12分後の破砕抗力は510kgf/cm
2であり既に主成分はハイドロキシアパタイトであっ
た。
0029】実施例6 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合し、その混合物に水溶性塩基性塩としてN
aOHを混合し粉末部とした。練和液としてはpHが
7.0である蒸留水を用いた。なお混合するNaOHの
量は粉末部1gに含まれるNaOHが蒸留水0.25g
に完全に溶解した場合のpHが10.0となるように決
定した。本硬化性組成物の硬化時間は8分間で、24時
間後の破砕抗力は750kgf/cm2であった。また
硬化体の主成分はハイドロキシアパタイトであった。な
お8分後の破砕抗力は510kgf/cm2であり既に
主成分はハイドロキシアパタイトであった。
0030】実施例 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合したものを粉末部とし、30ミリモル濃度
のNaH2PO4水溶液を練和液とした。本硬化性組成物
の硬化時間は5分間で、24時間後の破砕抗力は960
kgf/cm2であった。また硬化体の主成分はハイド
ロキシアパタイトであった。なお5分後の破砕抗力は6
10kgf/cm2であり既に主成分はハイドロキシア
パタイトであった。
0031】実施例 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合したものを粉末部とし、30ミリモル濃度
のK2HPO4水溶液を練和液とした。本硬化性組成物の
硬化時間は5分間で、24時間後の破砕抗力は960k
gf/cm2であった。また硬化体の主成分はハイドロ
キシアパタイトであった。なお5分後の破砕抗力は61
0kgf/cm2であり既に主成分はハイドロキシアパ
タイトであった。
0032】実施例 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合したものを粉末部とし、30ミリモル濃度
の(NH42HPO4水溶液を練和液とした。本硬化性
組成物の硬化時間は5分間で、24時間後の破砕抗力は
980kgf/cm2であった。また硬化体の主成分は
ハイドロキシアパタイトであった。なお5分後の破砕抗
力は630kgf/cm2であり既に主成分はハイドロ
キシアパタイトであった。
0033】実施例1 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合したものを粉末部とし、300ミリモル濃
度のNaH2PO4水溶液を練和液とした。本硬化性組成
物の硬化時間は5分間で、24時間後の破砕抗力は96
0kgf/cm2であった。また硬化体の主成分はハイ
ドロキシアパタイトであった。なお5分後の破砕抗力は
610kgf/cm2であり既に主成分はハイドロキシ
アパタイトであった。
0034】実施例1 リン酸水素カルシウムとリン酸四カルシウムを1:1の
モル比で混合したものを粉末部とし、2000ミリモル
濃度のNaH2PO4水溶液を練和液とした。本硬化性組
成物の硬化時間は5分間で、24時間後の破砕抗力は9
00kgf/cm2であった。また硬化体の主成分はハ
イドロキシアパタイトであった。なお5分後の破砕抗力
は550kgf/cm2であり既に主成分はハイドロキ
シアパタイトであった。
0035】実施例1 リン酸水素カルシウムと酸化カルシウムを3:2のモル
比で混合したものを粉末部とし、30ミリモル濃度のN
2HPO4水溶液を練和液とした。本硬化性組成物の硬
化時間は7分間で、24時間後の破砕抗力は700kg
f/cm2であった。また硬化体の主成分はハイドロキ
シアパタイトであった。なお7分後の破砕抗力は430
kgf/cm2であり既に主成分はハイドロキシアパタ
イトであった。
0036】実施例13 リン酸水素カルシウムと水酸化カルシウムを3:2のモ
ル比で混合したものを粉末部とし、30ミリモル濃度の
Na2HPO4水溶液を練和液とした。本硬化性組成物の
硬化時間は7分間で、24時間後の破砕抗力は40k
gf/cm2であった。また硬化体の主成分はハイドロ
キシアパタイトであった。なお7分後の破砕抗力は18
0kgf/cm2であり既に主成分はハイドロキシアパ
タイトであった。実施例13の効果を明らかにするため
に比較例として実施例13の粉末部を本発明の範囲を外
れている蒸留水で練和した。本硬化性組成物は24時間
以内に硬化しなかった。
【0037】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、リン酸四カル
シウムとリン酸水素カルシウムの混合物、あるいは酸化
カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物、あるいは
水酸化 カルシウムとリン酸水素カルシウムの混合物であ
る粉末部と練和液を基本構成とする硬化性組成物におい
て練和時におけるリン酸イオン濃度が30ミリモル濃度
以上、あるいはpHを3以下あるいは10以上とするこ
とである。その結果、医療用硬化性組成物に必要な
(あ)初期より軟硬両組織に対して優れた生体親和性を
示すこと、(い)形態付与性を有すること、(う)硬化
時間が適度(約20分以内)であること、(え)機械的
強度が大きいこと、の全ての要件を満足し、臨床応用に
適する硬化性組成物が得られる。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシ
    ウムの混合物からなる粉末部とリン酸イオン濃度が30
    ミリモル濃度以上である練和液からなる硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシ
    ウムと水溶性リン酸塩を混合した粉末部と練和液からな
    り、粉末部の水溶性リン酸塩が練和液に全量溶解した場
    合の練和液におけるリン酸イオン濃度が30ミリモル濃
    度以上である硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシ
    ウムの混合物からなる粉末部とpHが3以下あるいは1
    0以上の練和液からなる硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシ
    ウムの混合物に水溶性酸性塩あるいは水溶性塩基性塩を
    混合した粉末部と練和液からなり、粉末部の水溶性酸性
    塩あるいは水溶性塩基性塩が練和液に全量溶解した場合
    の練和液におけるpHがそれぞれ3以下あるいは10以
    上である硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 酸化カルシウムとリン酸水素カルシウム
    の混合物からなる粉末部とリン酸イオン濃度が30ミリ
    モル濃度以上である練和液からなる硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 酸化カルシウムとリン酸水素カルシウム
    と水溶性リン酸塩を混合した粉末部と練和液からなり、
    粉末部の水溶性リン酸塩が練和液に全量溶解した場合の
    練和液におけるリン酸イオン濃度が30ミリモル濃度以
    上である硬化性組成物。
  7. 【請求項7】 酸化カルシウムとリン酸水素カルシウム
    の混合物からなる粉末部とpHが3以下あるいは10以
    上の練和液からなる硬化性組成物。
  8. 【請求項8】 酸化カルシウムとリン酸水素カルシウム
    の混合物に水溶性酸性塩あるいは水溶性塩基性塩を混合
    した粉末部と練和液からなり、粉末部の水溶性酸性塩あ
    るいは水溶性塩基性塩が練和液に全量溶解した場合の練
    和液におけるpHがそれぞれ3以下あるいは10以上で
    ある硬化性組成物。
  9. 【請求項9】 水酸化カルシウムとリン酸水素カルシウ
    ムの混合物からなる粉末部とリン酸イオン濃度が30ミ
    リモル濃度以上である練和液からなる硬化性組成物。
  10. 【請求項10】 水酸化カルシウムとリン酸水素カルシ
    ウムと水溶性リン酸塩を混合した粉末部と練和液からな
    り、粉末部の水溶性リン酸塩が練和液に全量溶解した場
    合の練和液におけるリン酸イオン濃度が30ミリモル濃
    度以上である硬化性組成物。
  11. 【請求項11】 水酸化カルシウムとリン酸水素カルシ
    ウムの混合物からなる粉末部とpHが3以下あるいは1
    0以上の練和液からなる硬化性組成物。
  12. 【請求項12】 水酸化カルシウムとリン酸水素カルシ
    ウムの混合物に水溶性酸性塩あるいは水溶性塩基性塩を
    混合した粉末部と練和液からなり、粉末部の水溶性酸性
    塩あるいは水溶性塩基性塩が練和液に全量溶解した場合
    の練和液におけるpHがそれぞれ3以下あるいは10以
    上である硬化性組成物。
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