JP2536874Y2 - キャブの支持装置 - Google Patents

キャブの支持装置

Info

Publication number
JP2536874Y2
JP2536874Y2 JP1991015678U JP1567891U JP2536874Y2 JP 2536874 Y2 JP2536874 Y2 JP 2536874Y2 JP 1991015678 U JP1991015678 U JP 1991015678U JP 1567891 U JP1567891 U JP 1567891U JP 2536874 Y2 JP2536874 Y2 JP 2536874Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
displacement
tilt lock
support rubber
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991015678U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04112181U (ja
Inventor
裕之 表迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP1991015678U priority Critical patent/JP2536874Y2/ja
Publication of JPH04112181U publication Critical patent/JPH04112181U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2536874Y2 publication Critical patent/JP2536874Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、チルト式キャブを弾性
的に支持するキャブの支持装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多くのキャブオーバ型のトラック
は、エンジン等の整備点検の便宜を図るため、キャブが
チルトできるチルト機構を備え、そして、実開昭61−
3784号公報等に開示されるようなキャブの支持装置
を備えている。図5は上記支持装置を備えたキャブオー
バ型トラックの概略側面図を示し、図中、1はトラック
のフレームで、その前部にキャブ3が前方方向へ傾動可
能に取り付けられている。又、キャブ3の後部は、フレ
ーム1に固定されたキャブマウンティングブラケット5
にロック機構7を介して固定されており、当該キャブマ
ウンティングブラケット5には、図6に示すように、キ
ャブ3を弾性的に支持するキャブ3の支持装置9が設け
られている。
【0003】支持装置9は、図7に示すように、キャブ
マウンティングブラケット5の両側に固着された皿状の
フローティングブラケット11に、2個の側部側サポー
トラバー13と、1個の底部側サポートラバー15を配
置して構成されており、両サポートラバー13,15は
同じ材質で形成されている。又、底部側サポートラバー
15には空洞17が形成されており、この空洞17の存
在によって、底部側サポートラバー15上部のばね定数
がその下部のばね定数に比し小さく形成されている。そ
して、チルトロック操作中は空洞17が潰れてその上部
が変位し、チルトロック操作終了後は、空洞17が完全
に潰れて底部側サポートラバー15のばね定数が側部側
サポートラバー13と同じになるようになっている。即
ち、斯様にチルトロック操作中の底部側サポートラバー
15の第一の変位間のばね定数を、チルトロック操作終
了後の第二の変位間に於ける値よりも小さくすることに
より、チルトロック操作時のチルトロックハンドル操作
が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後には、
キャブ3をばね定数の高い底部側サポートラバー15の
下部側と側部側サポートラバー13とで弾性的に支持で
きるようになっている。その他、図6中、19はキャブ
側ブラケットである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、上記支持
装置9では、チルトロック操作時のチルトロックハンド
ル操作が小さな力ですむように底部側サポートラバー1
5に空洞17を形成してあるが、キャブ3の振動やキャ
ブ3のチルトアップ,チルトロックの繰り返しによって
底部側サポートラバー15の空洞17近傍が疲労し、空
洞17から亀裂が生じる虞があった。
【0005】又、底部側サポートラバー15の空洞17
が潰れたときに、キャブ側ブラケット19が側部側サポ
ートラバー13と底部側サポートラバー15に同時に当
接する必要があるため、側部側サポートラバー13と底
部側サポートラバー15とに高い寸法精度が要求される
という問題があった。更に、空洞17に異物が浸入した
場合には、チルトロック時のチルトロックハンドルの操
作に大きな力が必要となって作業性が悪く、而も、キャ
ブ3をロックする際の振動を吸収することができなくな
るといった欠点が指摘されている。
【0006】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、サポートラバーに高い寸法精度や空洞を必要とせず
にチルトロック操作を少ない力で行うことができると共
に、チルトロック操作終了後は、キャブを確実に支持し
てキャブロック時の振動やシャシ側からの振動を確実に
吸収できるキャブの支持装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本考案は、チルト式キャブに固定されたキャブ側ブ
ラケットを、フレーム側のキャブマウンティングブラケ
ットのフローティングブラケットに取り付けたサポート
ラバーに当接させてキャブを弾性支持するキャブの支持
装置であって、チルトロック操作中のサポートラバーの
第一の変位間のばね定数を、チルトロック操作終了後の
第二の変位間に於けるサポートラバーのばね定数よりも
小さくしたキャブの支持装置に於て、上記サポートラバ
ーを同一材質及び同一硬度のラバーで中実に成形すると
共に、第一の変位が生ずる部分を第二の変位が生ずる部
分の体積より小となる形状に形成したものである。
【0008】
【作用】本考案によれば、キャブをフローティングブラ
ケットにロックするために下降させると、チルトロック
操作中、即ち、サポートラバーの第一の変位間では、キ
ャブ側ブラケットにより、ばね定数の小さな第一の変位
が生ずる部分が圧縮変形する。そのため、チルトロック
操作時のチルトロックハンドル操作が小さな力で行える
こととなる。
【0009】そして、チルトロック操作終了後は、ばね
定数の高い第二の変位が生ずる部分が圧縮変形を始め、
キャブが弾性的に支持されてキャブロック時の振動やシ
ャシ側からの振動が確実に吸収されることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。尚、図5乃至図7に示す従来例と同一のもの
は同一符号を付してそれらの説明は省略する。図1は本
考案に係るキャブの支持装置の第一実施例を示し、図
中、21はフローティングブラケット11の両側部に固
着されたサポートラバーで、当該サポートラバー21
は、一端をサポートラバー21内に埋設した取付ボルト
23の他端側をフローティングブラケット11の取付孔
(図示せず)に挿通させ、これをナット25で締め付け
ることによってフローティングブラケット11に取り付
けられている。
【0011】そして、上記サポートラバー21は、同一
の硬度を持った同一材質のラバーで中実に成形されると
共に、キャブ3のチルトロック操作中のサポートラバー
21の第一の変位間(図2中、0→S1 )のばね定数
が、チルトロック操作終了後の第二の変位間(図2中、
1 →S2 )に於けるばね定数よりも小さくなるよう
に、第一の変位が生ずる部分mを第二の変位が生ずる部
分nの体積より小とした直方体形状に形成され、又、第
二の変位が生ずる部分nからその下部に亘っても、第一
の変位が生ずる部分mよりも外形形状の大きな直方体形
状に形成されている。そして、斯様に第一の変位が生ず
る部分mを第二の変位が生ずる部分nの体積より小とし
てそのばね定数を小さくすることにより、チルトロック
操作時のチルトロックハンドル操作が小さな力ですみ、
又、チルトロック操作終了後には、ばね定数の高い第二
の変位が生ずる部分nが圧縮変形を始めて、キャブ3を
弾性的に支持できるようになっている。
【0012】本実施例はこのように構成されているか
ら、キャブ3をフローティングブラケット11にロック
するために下降させると、チルトロック操作中、即ち、
サポートラバー21の第一の変位間(図2中、0→
1 )では、キャブ側ブラケット19により、ばね定数
の小さな第一の変位が生ずる部分mが圧縮変形する。そ
のため、チルトロック操作時のチルトロックハンドル操
作が小さな力で行えることとなる。
【0013】そして、チルトロック操作終了後は、ばね
定数の高い第二の変位が生ずる部分nが圧縮変形を始
め、キャブ3が弾性的に支持されてキャブロック時の振
動やシャシ側からの振動が確実に吸収されることとな
る。従って、本実施例によれば、実開昭61−3784
号公報等に開示されたキャブの支持装置と同様、チルト
ロック操作時のチルトロックハンドル操作が小さな力で
すみ、又、チルトロック操作終了後には、キャブ3をサ
ポートラバー21のばね定数の高い第二の変位が生ずる
部分nで弾性的に支持するが、本実施例では斯かる従来
例の如き空洞17を必要とせずに、従来例と同様な効果
を得ることが可能である。そして、空洞17を必要とし
ないため、従来の如くキャブ3の振動やキャブ3のチル
トアップ,チルトロックの繰り返しによっても、サポー
トラバー21が疲労して亀裂が生じる虞がなく、空洞1
7に異物が浸入してしまうといった不測の自体が発生す
ることもない。加えて、従来の如くサポートラバー21
に高い寸法精度が要求されることもない。
【0014】図3は本考案に係るキャブの支持装置の第
二実施例を示し、本実施例に於けるサポートラバー27
は、上記サポートラバー21と同様、同一の硬度を持っ
た同一材質のラバーで中実に成形され、そして、キャブ
3のチルトロック操作中のサポートラバー27の第一の
変位間(図2中、0→S1 )のばね定数が、チルトロッ
ク操作終了後の第二の変位間(図2中、S1 →S2 )に
於けるばね定数よりも小さくなるように第一の変位が生
ずる部分m′を、第二の変位が生ずる部分n′の体積よ
り小とした断面円弧形状に形成したもので、第二の変位
が生ずる部分n′からその下部に亘っては円柱状に形成
されている。
【0015】而して、斯かる形状のサポートラバー27
を用いても、チルトロック操作時のチルトロックハンド
ル操作が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後
には、キャブ3をサポートラバー27のばね定数の高い
第二の変位が生ずる部分n′で弾性的に支持でき、因っ
て、上記実施例と同様、本実施例によっても、空洞17
を設けずに所期の目的を達成することが可能である。
【0016】図4は本考案の第三実施例に於けるサポー
トラバーを示し、斯かるサポートラバー29は、上記サ
ポートラバー21と同様、同一の硬度を持った同一材質
のラバーで中実に成形され、そして、キャブ3のチルト
ロック操作中のサポートラバー27の第一の変位間(図
2中、0→S1 )のばね定数が、チルトロック操作終了
後の第二の変位間(図2中、S1 →S2 )に於けるばね
定数よりも小さくなるように第一の変位が生ずる部分
m″の中央に凹部31を設けて、第二の変位が生ずる部
分n″の体積より小としたもので、第二の変位が生ずる
部分n″からその下部に亘っては円柱状に形成されてい
る。
【0017】而して、斯かる形状のサポートラバー29
を用いても、チルトロック操作時のチルトロックハンド
ル操作が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後
には、キャブ3をサポートラバー29のばね定数の高い
第二の変位が生ずる部分n″で弾性的に支持でき、因っ
て、本実施例によっても、上記各実施例と同様、空洞1
7を設けずに所期の目的を達成することが可能である。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、実
開昭61−3784号公報等に開示されたキャブの支持
装置と同様、チルトロック操作時のチルトロックハンド
ル操作が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後
には、キャブをばね定数の高いサポートラバーで弾性的
に支持できることとなるが、本考案では、斯かる従来例
の空洞を必要とせずに、従来例と同様な効果を得ること
ができる。そして、空洞を必要としないため、従来の如
くキャブの振動やキャブのチルトアップ,チルトロック
の繰り返しによっても、サポートラバーが疲労して亀裂
が生じる虞がなく、又、空洞に異物が浸入してしまうと
いった不測の自体が発生することもない。加えて、本考
案によれば、従来の如くサポートラバーに高い寸法精度
が要求されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るキャブの支持装置の第一実施例の
要部断面図である。
【図2】サポートラバーのたわみに対する荷重の変化を
示すグラフである。
【図3】本考案に係るキャブの支持装置の第二実施例の
要部断面図である。
【図4】本考案の第三実施例に於けるサポートラバーの
部分断面図である。
【図5】従来のキャブ支持装置を備えたキャブオーバ型
トラックの概略側面図である。
【図6】図5に示すキャブの背面図である。
【図7】従来のキャブの支持装置の背面図である。
【符号の説明】
11 フローティングブラケット 19 キャブ側ブラケット 21,27,29 サポートラバー 31 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チルト式キャブに固定されたキャブ側ブ
    ラケットを、フレーム側のキャブマウンティングブラケ
    ットのフローティングブラケットに取り付けたサポート
    ラバーに当接させてキャブを弾性支持するキャブの支持
    装置であって、チルトロック操作中のサポートラバーの
    第一の変位間のばね定数を、チルトロック操作終了後の
    第二の変位間に於けるサポートラバーのばね定数よりも
    小さくしたキャブの支持装置に於て、上記サポートラバ
    ーを同一材質及び同一硬度のラバーで中実に成形すると
    共に、第一の変位が生ずる部分を第二の変位が生ずる部
    分の体積より小となる形状に形成したことを特徴とする
    キャブの支持装置。
JP1991015678U 1991-03-18 1991-03-18 キャブの支持装置 Expired - Fee Related JP2536874Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991015678U JP2536874Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 キャブの支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991015678U JP2536874Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 キャブの支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04112181U JPH04112181U (ja) 1992-09-29
JP2536874Y2 true JP2536874Y2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=31902822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991015678U Expired - Fee Related JP2536874Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 キャブの支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2536874Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS613784U (ja) * 1984-06-14 1986-01-10 日野自動車株式会社 キヤブの支持装置
JPH02124774U (ja) * 1989-03-23 1990-10-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04112181U (ja) 1992-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1060925A (en) Tractor cab and safety frame mounting
JP2003254055A (ja) マフラハンガー
JP2536874Y2 (ja) キャブの支持装置
JP2010084791A (ja) 防振装置
US6595313B2 (en) Structure for mounting engine on front side member of vehicle
JP2880349B2 (ja) エンジンマウント装置
JP2007022207A (ja) 自動車のキャビン結合構造
JP3059908B2 (ja) 風防の取付構造
JP3170829B2 (ja) 荷台用の防振装置及びこの防振装置を具備した車両
JPH02376Y2 (ja)
JPH05294150A (ja) 燃料タンクの支持構造
JPH0238829Y2 (ja)
JP3699668B2 (ja) キャビネット
JPH08156845A (ja) 作業車両のキャビン支持装置
JPH0113670Y2 (ja)
JPH0415572Y2 (ja)
JPS6321510Y2 (ja)
US6367867B1 (en) Cab-to-box damper assembly for vehicles
JPH01223066A (ja) 自動車のステアリングシャフト支持装置
JPH0528125Y2 (ja)
JPH048021Y2 (ja)
JPH0722512Y2 (ja) エンジンの係止機構
JPH0123854Y2 (ja)
JPH0631006B2 (ja) 自動車のボデ−マウント
JP3919445B2 (ja) 動力舵取り装置の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees