JPH04112181U - キヤブの支持装置 - Google Patents

キヤブの支持装置

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JPH04112181U
JPH04112181U JP1567891U JP1567891U JPH04112181U JP H04112181 U JPH04112181 U JP H04112181U JP 1567891 U JP1567891 U JP 1567891U JP 1567891 U JP1567891 U JP 1567891U JP H04112181 U JPH04112181 U JP H04112181U
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裕之 表迫
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日産デイーゼル工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、キャブの支持装置に関し、サポー
トラバーに高い寸法精度や空洞を必要とせずにチルトロ
ック操作を少ない力で行うことができると共に、チルト
ロック操作終了後は、キャブを確実に支持してキャブロ
ック時の振動やシャシ側からの振動を確実に吸収できる
キャブの支持装置を提供することを目的とする。 【構成】 サポートラバーを同一材質及び同一硬度のラ
バーで中実に成形すると共に、第一の変位が生ずる部分
を第二の変位が生ずる部分の体積より小となる形状に形
成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、チルト式キャブを弾性的に支持するキャブの支持装置の改良に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、多くのキャブオーバ型のトラックは、エンジン等の整備点検の便宜を図 るため、キャブがチルトできるチルト機構を備え、そして、実開昭61−378 4号公報等に開示されるようなキャブの支持装置を備えている。 図5は上記支持装置を備えたキャブオーバ型トラックの概略側面図を示し、図 中、1はトラックのフレームで、その前部にキャブ3が前方方向へ傾動可能に取 り付けられている。又、キャブ3の後部は、フレーム1に固定されたキャブマウ ンティングブラケット5にロック機構7を介して固定されており、当該キャブマ ウンティングブラケット5には、図6に示すように、キャブ3を弾性的に支持す るキャブ3の支持装置9が設けられている。
【0003】 支持装置9は、図7に示すように、キャブマウンティングブラケット5の両側 に固着された皿状のフローティングブラケット11に、2個の側部側サポートラ バー13と、1個の底部側サポートラバー15を配置して構成されており、両サ ポートラバー13,15は同じ材質で形成されている。 又、底部側サポートラバー15には空洞17が形成されており、この空洞17 の存在によって、底部側サポートラバー15上部のばね定数がその下部のばね定 数に比し小さく形成されている。そして、チルトロック操作中は空洞17が潰れ てその上部が変位し、チルトロック操作終了後は、空洞17が完全に潰れて底部 側サポートラバー15のばね定数が側部側サポートラバー13と同じになるよう になっている。即ち、斯様にチルトロック操作中の底部側サポートラバー15の 第一の変位間のばね定数を、チルトロック操作終了後の第二の変位間に於ける値 よりも小さくすることにより、チルトロック操作時のチルトロックハンドル操作 が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後には、キャブ3をばね定数の高 い底部側サポートラバー15の下部側と側部側サポートラバー13とで弾性的に 支持できるようになっている。その他、図6中、19はキャブ側ブラケットであ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように、上記支持装置9では、チルトロック操作時のチルトロックハンド ル操作が小さな力ですむように底部側サポートラバー15に空洞17を形成して あるが、キャブ3の振動やキャブ3のチルトアップ,チルトロックの繰り返しに よって底部側サポートラバー15の空洞17近傍が疲労し、空洞17から亀裂が 生じる虞があった。
【0005】 又、底部側サポートラバー15の空洞17が潰れたときに、キャブ側ブラケッ ト19が側部側サポートラバー13と底部側サポートラバー15に同時に当接す る必要があるため、側部側サポートラバー13と底部側サポートラバー15とに 高い寸法精度が要求されるという問題があった。 更に、空洞17に異物が浸入した場合には、チルトロック時のチルトロックハ ンドルの操作に大きな力が必要となって作業性が悪く、而も、キャブ3をロック する際の振動を吸収することができなくなるといった欠点が指摘されている。
【0006】 本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、サポートラバーに高い寸法精度 や空洞を必要とせずにチルトロック操作を少ない力で行うことができると共に、 チルトロック操作終了後は、キャブを確実に支持してキャブロック時の振動やシ ャシ側からの振動を確実に吸収できるキャブの支持装置を提供することを目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、本考案は、チルト式キャブに固定されたキャブ側 ブラケットを、フレーム側のキャブマウンティングブラケットのフローティング ブラケットに取り付けたサポートラバーに当接させてキャブを弾性支持するキャ ブの支持装置であって、チルトロック操作中のサポートラバーの第一の変位間の ばね定数を、チルトロック操作終了後の第二の変位間に於けるサポートラバーの ばね定数よりも小さくしたキャブの支持装置に於て、上記サポートラバーを同一 材質及び同一硬度のラバーで中実に成形すると共に、第一の変位が生ずる部分を 第二の変位が生ずる部分の体積より小となる形状に形成したものである。
【0008】
【作用】
本考案によれば、キャブをフローティングブラケットにロックするために下降 させると、チルトロック操作中、即ち、サポートラバーの第一の変位間では、キ ャブ側ブラケットにより、ばね定数の小さな第一の変位が生ずる部分が圧縮変形 する。そのため、チルトロック操作時のチルトロックハンドル操作が小さな力で 行えることとなる。
【0009】 そして、チルトロック操作終了後は、ばね定数の高い第二の変位が生ずる部分 が圧縮変形を始め、キャブが弾性的に支持されてキャブロック時の振動やシャシ 側からの振動が確実に吸収されることとなる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。尚、図5乃至図7に示 す従来例と同一のものは同一符号を付してそれらの説明は省略する。 図1は本考案に係るキャブの支持装置の第一実施例を示し、図中、21はフロ ーティングブラケット11の両側部に固着されたサポートラバーで、当該サポー トラバー21は、一端をサポートラバー21内に埋設した取付ボルト23の他端 側をフローティングブラケット11の取付孔(図示せず)に挿通させ、これをナ ット25で締め付けることによってフローティングブラケット11に取り付けら れている。
【0011】 そして、上記サポートラバー21は、同一の硬度を持った同一材質のラバーで 中実に成形されると共に、キャブ3のチルトロック操作中のサポートラバー21 の第一の変位間(図2中、0→S1 )のばね定数が、チルトロック操作終了後の 第二の変位間(図2中、S1 →S2 )に於けるばね定数よりも小さくなるように 、第一の変位が生ずる部分mを第二の変位が生ずる部分nの体積より小とした直 方体形状に形成され、又、第二の変位が生ずる部分nからその下部に亘っても、 第一の変位が生ずる部分mよりも外形形状の大きな直方体形状に形成されている 。そして、斯様に第一の変位が生ずる部分mを第二の変位が生ずる部分nの体積 より小としてそのばね定数を小さくすることにより、チルトロック操作時のチル トロックハンドル操作が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後には、ば ね定数の高い第二の変位が生ずる部分nが圧縮変形を始めて、キャブ3を弾性的 に支持できるようになっている。
【0012】 本実施例はこのように構成されているから、キャブ3をフローティングブラケ ット11にロックするために下降させると、チルトロック操作中、即ち、サポー トラバー21の第一の変位間(図2中、0→S1 )では、キャブ側ブラケット1 9により、ばね定数の小さな第一の変位が生ずる部分mが圧縮変形する。そのた め、チルトロック操作時のチルトロックハンドル操作が小さな力で行えることと なる。
【0013】 そして、チルトロック操作終了後は、ばね定数の高い第二の変位が生ずる部分 nが圧縮変形を始め、キャブ3が弾性的に支持されてキャブロック時の振動やシ ャシ側からの振動が確実に吸収されることとなる。 従って、本実施例によれば、実開昭61−3784号公報等に開示されたキャ ブの支持装置と同様、チルトロック操作時のチルトロックハンドル操作が小さな 力ですみ、又、チルトロック操作終了後には、キャブ3をサポートラバー21の ばね定数の高い第二の変位が生ずる部分nで弾性的に支持するが、本実施例では 斯かる従来例の如き空洞17を必要とせずに、従来例と同様な効果を得ることが 可能である。そして、空洞17を必要としないため、従来の如くキャブ3の振動 やキャブ3のチルトアップ,チルトロックの繰り返しによっても、サポートラバ ー21が疲労して亀裂が生じる虞がなく、空洞17に異物が浸入してしまうとい った不測の自体が発生することもない。加えて、従来の如くサポートラバー21 に高い寸法精度が要求されることもない。
【0014】 図3は本考案に係るキャブの支持装置の第二実施例を示し、本実施例に於ける サポートラバー27は、上記サポートラバー21と同様、同一の硬度を持った同 一材質のラバーで中実に成形され、そして、キャブ3のチルトロック操作中のサ ポートラバー27の第一の変位間(図2中、0→S1 )のばね定数が、チルトロ ック操作終了後の第二の変位間(図2中、S1 →S2 )に於けるばね定数よりも 小さくなるように第一の変位が生ずる部分m′を、第二の変位が生ずる部分n′ の体積より小とした断面円弧形状に形成したもので、第二の変位が生ずる部分n ′からその下部に亘っては円柱状に形成されている。
【0015】 而して、斯かる形状のサポートラバー27を用いても、チルトロック操作時の チルトロックハンドル操作が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後には 、キャブ3をサポートラバー27のばね定数の高い第二の変位が生ずる部分n′ で弾性的に支持でき、因って、上記実施例と同様、本実施例によっても、空洞1 7を設けずに所期の目的を達成することが可能である。
【0016】 図4は本考案の第三実施例に於けるサポートラバーを示し、斯かるサポートラ バー29は、上記サポートラバー21と同様、同一の硬度を持った同一材質のラ バーで中実に成形され、そして、キャブ3のチルトロック操作中のサポートラバ ー27の第一の変位間(図2中、0→S1 )のばね定数が、チルトロック操作終 了後の第二の変位間(図2中、S1 →S2 )に於けるばね定数よりも小さくなる ように第一の変位が生ずる部分m″の中央に凹部31を設けて、第二の変位が生 ずる部分n″の体積より小としたもので、第二の変位が生ずる部分n″からその 下部に亘っては円柱状に形成されている。
【0017】 而して、斯かる形状のサポートラバー29を用いても、チルトロック操作時の チルトロックハンドル操作が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後には 、キャブ3をサポートラバー29のばね定数の高い第二の変位が生ずる部分n″ で弾性的に支持でき、因って、本実施例によっても、上記各実施例と同様、空洞 17を設けずに所期の目的を達成することが可能である。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、実開昭61−3784号公報等に開示さ れたキャブの支持装置と同様、チルトロック操作時のチルトロックハンドル操作 が小さな力ですみ、又、チルトロック操作終了後には、キャブをばね定数の高い サポートラバーで弾性的に支持できることとなるが、本考案では、斯かる従来例 の空洞を必要とせずに、従来例と同様な効果を得ることができる。そして、空洞 を必要としないため、従来の如くキャブの振動やキャブのチルトアップ,チルト ロックの繰り返しによっても、サポートラバーが疲労して亀裂が生じる虞がなく 、又、空洞に異物が浸入してしまうといった不測の自体が発生することもない。 加えて、本考案によれば、従来の如くサポートラバーに高い寸法精度が要求され ることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るキャブの支持装置の第一実施例の
要部断面図である。
【図2】サポートラバーのたわみに対する荷重の変化を
示すグラフである。
【図3】本考案に係るキャブの支持装置の第二実施例の
要部断面図である。
【図4】本考案の第三実施例に於けるサポートラバーの
部分断面図である。
【図5】従来のキャブ支持装置を備えたキャブオーバ型
トラックの概略側面図である。
【図6】図5に示すキャブの背面図である。
【図7】従来のキャブの支持装置の背面図である。
【符号の説明】
11 フローティングブラケット 19 キャブ側ブラケット 21,27,29 サポートラバー 31 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チルト式キャブに固定されたキャブ側ブ
    ラケットを、フレーム側のキャブマウンティングブラケ
    ットのフローティングブラケットに取り付けたサポート
    ラバーに当接させてキャブを弾性支持するキャブの支持
    装置であって、チルトロック操作中のサポートラバーの
    第一の変位間のばね定数を、チルトロック操作終了後の
    第二の変位間に於けるサポートラバーのばね定数よりも
    小さくしたキャブの支持装置に於て、上記サポートラバ
    ーを同一材質及び同一硬度のラバーで中実に成形すると
    共に、第一の変位が生ずる部分を第二の変位が生ずる部
    分の体積より小となる形状に形成したことを特徴とする
    キャブの支持装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS613784U (ja) * 1984-06-14 1986-01-10 日野自動車株式会社 キヤブの支持装置
JPH02124774U (ja) * 1989-03-23 1990-10-15

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS613784U (ja) * 1984-06-14 1986-01-10 日野自動車株式会社 キヤブの支持装置
JPH02124774U (ja) * 1989-03-23 1990-10-15

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