JP2536804Y2

JP2536804Y2 - 身体背面マッサージ器具

Info

Publication number: JP2536804Y2
Application number: JP1993066111U
Authority: JP
Inventors: 金四郎伴
Original assignee: 金四郎伴
Priority date: 1992-12-10
Filing date: 1993-11-05
Publication date: 1997-05-28
Anticipated expiration: 2007-05-28
Also published as: JPH0658944U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、身体背面のマッサージ
を容易にすることができるようにした身体背面のマッサ
ージ器に関する。

【０００２】

【従来の技術】身体背面のマッサージするに関する問題
は古来人類の関心事であり、従来より多数考案されてい
る。手動式のマッサージ具、電動式マッサージ具、バイ
ブレータ、肩たたき、更に、マッサージの作動部を湾曲
した柄に付けたものが商品化されている。何れの器具
も、身体背面に一応届くが、充分でなく、補助的に手を
前後左右に伸ばして使用しなければならず、疲労度が大
きい。特に、このような器具を必要とする身体障害者や
老人、病人等にはこれらの器具は不向きであり、マッサ
ージ具として何れも充分な効果を得られておらず、満足
できる身体背面マッサージ器が無いのが現状である。

【０００３】椅子型のマッサージ器具もあるが、高価で
あり、日本の住宅のように狭い住居では広い場所を占有
するという欠点がある。さらに、これらの器具は身体背
面の各局部（点）のツボ、首筋、頭部等のマッサージが
出来ないと不都合がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】このため近年、身体背
面マッサージ器具として図１２の（イ）（ロ）に示すＵ
字型タイプのものが考案され、身体背面のマッサージ効
果が顕著であり、操作性においても優れている。しか
し、単なるＵ字型の形状では、小型化に限度があり、小
型化すると、器具と体の間の余裕が無くなり、充分なマ
ッサージの操作が出来ないという欠点があった。

【０００５】また、Ｕ字型形状では、湾曲部が相対的に
長く直線部分が少ないため、マッサージ具を取り外し可
能にしても、棒状マッサージ器具として単独で使用する
ことが難しかった。図１２（イ）の点線で示した３ｄの
部分だけ湾曲させ、直線部材を着脱可能として分解型と
する考えもあるが、点線の湾曲部分が直線部材と比較す
ると余分になり、小型化の目的を達成できない。又、操
作上も前後の移動で肌を傷つけることがあり、身体背面
への均等な圧力が伝えられない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、マッ
サージ器をほぼ直線状の棒状部材の両端部を湾曲させて
両側が外方に拡開したコ字状支持部材と、前記支持部材
の一方の端部に着脱自在に取り付けた棒状の把持部材
と、他方の端部に着脱自在に取り付けたマッサージ具よ
り構成することにより前記の問題点を解決した。又、さ
らに、前記棒状部材を伸縮自在とすることにより、種々
の体格の人に対応できるようにしたものである。さら
に、前記把持部材の外周に複数の凸部を形成して持ち易
くし、操作を確実なものとしている。

【０００７】一対のコ字状棒状部材を平行して配置し、
これらコ字状部材の一側端部間にローラ式マッサージ具
を連結し、前記ローラ式マッサージ具と平行に支持連結
棒を前記コ字状部材に連結し、他側を把持部とし、この
把持部外周に複数の凸部を形成し、前記問題点を解決し
たものである。中央にローラ式マッサージ具を配置して
コ字状とした棒状部材の両側部の途中から下方に湾曲さ
せ把持部とし、この把持部外周に複数の凸部を形成し使
用者が確実に器具を保持できるようにしたものである。

【０００８】

【実施例】実施例１コ字状支持部材は、図１（イ）、図４（イ）に示すよう
に、ほぼ直線状の棒状部材２、２９の両端部を湾曲３、
３０させて両側が外方に拡開しており、このコ字状支持
部材の端部には把持部材１とマッサージ具７、３２が着
脱可能となるように着脱部６が設けてある。湾曲３、３
０の度合いは、把持部側とマッサージ具側とで異なるも
のとしても良い。棒状部材２、２９はデザインを考慮し
て丸味をつけておくと柔らかい感じを与える。コ字状支
持部材は、電動のマッサージ具７の振動を受けるため軽
くて丈夫な素材を使用する。材質としては鉄、ステンレ
ス、アルミニウムなどの金属、または合成樹脂で形成す
る。直径２〜３ｃｍ前後で内部は中空でも良い。中空の
場合、肉厚は０．５〜２ｍｍ程度とするのが良い。合成
樹脂の場合は、直径２〜４ｃｍ位が良い。勿論、部材を
軽くするため中空としても良い。

【０００９】マッサージ具の振動を考慮すると、図４の
強力なローラマッサージ器３２の場合は、ある程度剛性
の大きなものとするのが好ましい。このコ字状支持部材
の棒状部材２、２９の長さを伸縮自在とすると、使用す
る人の体格に合わせることができるのでさらに便利であ
る。また、器具を確実に保持するため把持部に複数の凸
部４、３１を設ける。

【００１０】使用の際は、図１（ロ）に示すように直線
の棒状部材２があるため、コ字状支持部材が体に密着せ
ず空間９、１０が形成される。使用法は、図１（ロ）及
び図３（イ）に示すように把持部材１を手で保持し、背
中に圧力をかけるようにして凝っている部分をマッサー
ジする。図２に示すように、コ字状支持部材からマッサ
ージ具７を外し、従来のマッサージ器として図３（ハ）
に示すように使用することもできる。

【００１１】図２（イ）〜（ハ）に示すように、本考案
のマッサージ器具を分解すると、ケースにまとめて入れ
て整理することができ、収納にも場所をとらないし、ケ
ースごと持ち運べるので便利である。又、図４の（ロ）
に示すようにローラ式のマッサージ具をコ字状支持部材
から外して分解すると、従来のマッサージ器として身体
の前面の手足をマッサージすることができる。図４
（ハ）、図５にローラ式のマッサージ具の使用状態を示
す。

【００１２】マッサージ具は、電動式であるため振動が
生じるので、強力なローラ式のマッサージ器３２の場合
には、器具を確実に保持するため把持部に複数の凸部３
１を設ける。

【００１３】実施例２図６に示すように、２個のコ字状支持部材４２を平行に
配列し、その間にローラ４５を回転可能に設け、その上
部に支持連結棒４７を取り付けたものであり、より強力
で且つ、安定性のあるローラ式のマッサージ器具であ
る。このコ字状支持部材を２ケ使用しており、片手で把
持部を保持できるようにするため把持部には複数の凸部
４４ａ、４４ｂを設ける。

【００１４】又、部材の素材は第１実施例と同様のもの
でよいが、比較的強靭で粘りのある軽い金属が望まし
く、アルミやアルミ合金を使用する。合成樹脂であって
もかまわない。使用法は、図７、図８に示すように、こ
のローラマッサージ器を両手で持ち、背面に押しつけ、
上下させることによって身体背面に圧力をかける。特に
腰には効果が大きい。操作は上下運動だけでよく両手は
常に体の前面にあり、図３（ハ）に示す従来のマッサー
ジ器のように背中に手を回す必要が無い。また、一方向
にのみに操作するだけで背面全体をマッサージすること
ができるので、疲労が少なく、身体障害者、老人、病人
等も容易に使用できる。

【００１５】実施例３図９は他の実施例である。コ字状の棒状部材６０の中央
部にローラ式マッサージ具６６を配置してあり、棒状部
材の途中を下方に湾曲６１、６２させ、把持部としてあ
る。この把持部外周に複数の凸部６３、６５を形成し、
手で持ちやすくしてある身体背面マッサージ器具であ
る。

【００１６】この器具の使用法は図１０、図１１に示す
ように、把持部を手で持ち、ローラ４５、６６を背中に
押しつけながら、上下動させる。

【００１７】

【考案の効果】本願考案は、棒状部材の両端部を湾曲さ
せて両側を外方に拡開させてあるので従来のＵ字型のも
のに比べてコンパクトにすることができ、把持部材が体
に接触することなく身体背面の隅々まで容易にマッサー
ジすることが可能である。また、図３（ハ）に示す従来
のマッサージ器具のように前後左右に手を回し不自然な
姿勢で行うマッサージ器具と異なり、手を体の前方にお
いて、一方向のみの操作で良く、疲労度が少なく気軽に
マッサージをすることができるという大きな利点を有す
る。

【００１８】本願考案の身体背面マッサージ器具によれ
ば、身体背面を全体的に、また、ツボを局部的にマッサ
ージすることができる。分解式であるので、分解して従
来のマッサージ器のように身体前面もマッサージするこ
とができる。分解可能としたので、場所を占有せず、ケ
ースに収納も可能であるのでコンパクトであり、携帯に
便利であり、かつまた、収納場所もあまり必要としな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案のマッサージ器具の実施例

【図２】マッサージ器具の分解図

【図３】本願考案と従来のマッサージ器具の使用状
態図

【図４】ローラ式マッサージ器具の実施例及び使用
状態図

【図５】ローラ式マッサージ器具の使用状態図

【図６】第２実施例

【図７】使用状態図

【図８】背面をマッサージしている使用状態図

【図９】第３実施例

【図１０】使用状態図

【図１１】使用状態図

【図１２】従来の背面マッサージ器具

【符号の説明】

１把持部材２棒状部材３湾曲４凸部７マッサージ具

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ほぼ直線状の棒状部材の両端部を湾曲さ
せて両側が外方に拡開したコ字状支持部材と、前記支持
部材の一方の端部に着脱自在に取り付けた棒状の把持部
材と、他方の端部に着脱自在に取り付けたマッサージ具
よりなる身体背面マッサージ器具。
【請求項２】前記棒状部材を伸縮自在とした請求項１
に記載の身体背面マッサージ器具。
【請求項３】前記把持部材の外周に複数の凸部を形成
した請求項１に記載の身体背面マッサージ器具。
【請求項４】一対のコ字状棒状部材を平行して配置
し、これらコ字状部材の一側端部間にローラ式マッサー
ジ具を連結し、前記ローラ式マッサージ具と平行に支持
連結棒を前記コ字状部材に連結し、他側を把持部とし、
この把持部外周に複数の凸部を形成した身体背面マッサ
ージ器具。
【請求項５】中央にローラ式マッサージ具を配置して
コ字状とした棒状部材の両側部の途中から下方に湾曲さ
せ把持部とし、この把持部外周に複数の凸部を形成した
身体背面マッサージ器具。