JP2695562B2

JP2695562B2 - たたきマッサージ機

Info

Publication number: JP2695562B2
Application number: JP3199092A
Authority: JP
Inventors: 和嗣林
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-02-19
Filing date: 1992-02-19
Publication date: 1997-12-24
Anticipated expiration: 2012-12-24
Also published as: JPH05228193A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、肩こり等を解消する
ための健康機器として用いられるたたきマッサージ機に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記の様なたたきマッサージ機と
しては、例えば、特公昭５５−２１５６８号公報（図
３、図４）、実開昭５７−１４５４２２号公報（図
５）、実願平３−３６９１号明細書（図６）、等に示さ
れるものがあった。以下、従来例の各構成について簡単
に説明する。

【０００３】図３および図４に示す特公昭５５−２１５
６８号公報の装置において、５０は肩腰等の被たたき部
に当接するたたき玉（アタッチメント）、５１はヘッド
部である。ヘッド部５１は、たたき玉５０を駆動するソ
レノイド等を収納し、椅子５２に並設してある。使用時
には、椅子５２に座ってたたき玉５０，５０が被たたき
部に当接するようにヘッド部５１，５１の位置を調整
し、さらにレバー５３をＡ方向に回転させて調整する。

【０００４】図５に示す実開昭５７−１４５４２２号公
報の装置において、５４は肩腰等の被たたき部に当接す
るたたき玉、５５はヘッド部である。たたき玉５４は４
つあり、往復動する軸は平行でかつ固定されている。ヘ
ッド部５５にはたたき玉５４を駆動するソレノイドおよ
びモータ等が収納されている（図示せず）。図６に示す
実願平３−３６９１号明細書の装置において、５６は肩
に当接するたたき玉、５７はヘッド部、５８は肩掛け部
材である。肩掛け部材５８は中央部に穴５９を設けて屈
曲させた形状で、その屈曲した部分の両端部にヘッド部
５７，５７がレール等を介して進退自在に取付けてある
（図示せず）。ヘッド部５７にはたたき玉５６を駆動す
るソレノイドまたはモータ等が同様に収納されている。
使用時には、肩掛け部材５８の穴５９に頭部を通して一
対のたたき玉５６，５６を両肩に当接させて使用する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】特公昭５５−２１５６
８号公報のたたきマッサージ機では、たたき玉５０，５
０を上記のようにして調整するが、角度調整は上下方向
のみであるため左右のヘッド部５１，５１は各々平行平
面内でしか調整できない。このため、腰・背中等の被た
たき部が曲面の場合には、たたき玉５０が被たたき部に
直角に当接せず斜めになるため、摩擦が増加したり、た
たき玉５０による被たたき部への振動が低下したりして
たたきマッサージ効果が低下するという問題点があっ
た。

【０００６】実開昭５７−１４５４２２号公報のたたき
マッサージ機でも、被たたき部が太股や腕等のように小
さくて曲面を成している場合には、複数のたたき玉５４
…の振動軸が全て平行であるため、たたき玉５４…が被
たたき部に直角に当接せず斜めになる。このため、同様
に摩擦が増加した、たたき玉５４による被たたき部への
振動が低下したりしてたたきマッサージ効果の低下を招
いていた。

【０００７】実願平３−３６９１号明細書のたたきマッ
サージ機は、肩たたき用に限定した構造になっており、
たたき玉５６，５６の振動軸が常に平行になるように固
定されているので、腰・背中・太股等には使用すること
ができないか、または使用しても上記従来例と同様に十
分な効果を得ることはできなかった。したがって、この
発明は上記のような問題点に鑑みて成したものであり、
その目的とするところは、腰・背中等の曲面を有する被
たたき部にたたき玉を直角に当接させることができるた
たきマッサージ機を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載のたたきマ
ッサージ機は、往復動自在に駆動するたたき玉を設けた
少なくとも一対のヘッド部を屈曲した連結部材で連結す
ることにより、前記たたき玉の振動軸が交差しているこ
とを特徴とするものである。請求項２記載のたたきマッ
サージ機は、請求項１記載のたたきマッサージ機におい
て、前記連結部材は屈曲した角度を調整可能とすること
により、前記たたき玉の振動軸の交差角度が可変である
ことを特徴とするものである。請求項３記載のたたきマ
ッサージ機は、請求項２記載のたたきマッサージ機にお
いて、前記ヘッド部にそれぞれ把手部を設けることによ
り、前記把手部からの操作で、前記屈曲した連結部材の
角度を調整できる。

【０００９】

【作用】この発明の構成によれば、往復動自在に駆動す
るたたき玉を設けた少なくとも一対のヘッド部を屈曲し
た連結部材で連結することにより、たたき玉の振動軸が
交差しているので、腰、背中、腕、太股等曲面を有する
被たたき部に対してたたき玉を直角に当接させることが
できる。このため、摩擦が増加したり被たたき部への振
動が低下したりすることはなく、効率的にたたきマッサ
ージができる。

【００１０】請求項２では、連結部材は屈曲した角度を
調整可能としたので、各被たたき部の曲率に応じて、た
たき玉の振動軸の交差角度を可変調整できる。これによ
り、被たたき部の部位を問わず、たたき玉を被たたき部
に直角に当接させことができるため、さらに効率的なた
たきマッサージができる。請求項３では、ヘッド部にそ
れぞれ把手部を設けることにより、把手部からの操作
で、屈曲した連結部材の角度を調整できるので、使用中
に随時、把手部からの操作で被たたき部の曲面に合うよ
うに調整できる。

【００１１】

【実施例】この発明の一実施例のたたきマッサージ機を
図１および図２に基づいて説明する。このたたきマッサ
ージ機は、一対のヘッド部１，１、一対の把手部２ａ，
２ｂ、一対のヘッド部１，１を連結する連結部材３を備
えている。ヘッド部１は、電磁ソレノイド４等を収納し
た中央部１ａと、この中央部１ａの基端より両側方に突
出するように設けた突出部１ｂ，１ｂとからなる。中央
部１ａの先端にはたたき玉５が取付けてある。たたき玉
５は、電磁ソレノイド４に連結され往復動自在に駆動さ
れる。また、突出部１ｂは穴状で内周面に凹凸部６が設
けてある。

【００１２】一対の把手部２ａ，２ｂは先端部が曲がっ
た筒体で、一方の把手部２ａはスイッチ７が内蔵してあ
り、他方の把手部２ｂは中が空である。一方の把手部２
ａについては、スイッチ７から基端側へ電源コード８が
導出してある。９は電源プラグである。また、一対の把
手部２ａ，２ｂの先端部は穴状で内周面に凹凸部１０が
設けてある。この凹凸部１０と上記凹凸部６に嵌合し得
る凹凸部を両端部の外周面に形成した筒１１により、ヘ
ッド部１，１の外側の突出部１ｂ，１ｂに把手部２ａ，
２ｂが連結して固定される。

【００１３】連結部材３は、屈曲した角度を調整可能と
した湾曲自在な筒体である。その両端部の外周面には上
記凹凸部６に嵌合し得る凹凸部１２が形成してある。取
付状態では、連結部材３の両端部をヘッド部１，１の内
側の突出部１ｂ，１ｂの穴に挿入し、凹凸部６，１２ど
うしが嵌合するように固定される。また、電磁ソレノイ
ド４とスイッチ７を接続する電線１５が、一方のヘッド
部１から連結部材３、他方のヘッド部１、筒１１の内部
を通して一方の把手部２ａへ配線され、または他方のヘ
ッド部１から筒１１の内部を通して一方の把手部２ａへ
配線される。

【００１４】つぎに、このたたきマッサージ機の使用方
法について説明する。まず、電源プラグ９を家庭用電源
に接続し、スイッチ７を操作する。そして、たたき玉
５，５がマッサージを行う部位（被たたき部Ｃ）に当接
するように一対の把手部２ａ，２ｂを両手で軽く持つ。
このとき、被たたき部Ｃが、腰や背中等の曲率が小さ
く、比較的大きい部位の場合、図１に示すように、連結
部材３をあまり湾曲させないように把手部２ａ，２ｂを
支持してたたき玉５，５の振動軸Ｄ，Ｄの交差角度Ｂを
小さくし、振動軸Ｄが被たたき部Ｃに直角になるように
する。また、被たたき部が、腕や太股等の曲率が大き
く、比較的小さい部位の場合、図２に示すように、連結
部材３をかなり湾曲させて把手部２ａ，２ｂを支持して
たたき玉５，５の振動軸Ｄの交差角度Ｂを大きくし、振
動軸Ｄが被たたき部Ｃに直角になるようにする。

【００１５】この実施例では、屈曲した連結部材３によ
りたたき玉５の振動軸Ｄが交差しているので、腰、背
中、腕、太股等曲面を有する被たたき部Ｃに対して直角
になるように、たたき玉５，５を被たたき部Ｃに当接さ
せることができる。このため、摩擦が増加したり、たた
き玉５が斜めに当接することによる被たたき部Ｃへの振
動が低下したりすることなく、効率的にたたきマッサー
ジができる。また、連結部材３の屈曲した角度を調整し
てたたき玉５，５の振動軸Ｄ，Ｄの交差角度Ｂを可変調
整することにより、各被たたき部Ｃの曲率に応じて、た
たき玉５の被たたき部Ｃに直角に当接させることがで
き、各被たたき部Ｃ毎に効率的にたたきマッサージがで
きる。また、ヘッド部１，１にそれぞれ把手部２ｂ，２
ｂを設けることにより、把手部２ｂからの操作で、屈曲
した連結部材３の角度を調整できるので、使用中に随
時、把手部２ｂからの操作で被たたき部Ｃの曲面に合う
ように調整できる。

【００１６】なお、ヘッド部１およびたたき玉５の数を
２個以上にしてそれぞれのヘッド部１を複数の連結部材
３で連結する構成にしてもよい。また、連結部材３を湾
曲自在とせず、交差角度Ｂが一定になるように構成して
もよい。また、電磁ソレノイド４に代えてモータを用い
ることができる。

【００１７】

【発明の効果】この発明のたたきマッサージ機によれ
ば、往復動自在に駆動するたたき玉を設けた少なくとも
一対のヘッド部を屈曲した連結部材で連結することによ
り、たたき玉の振動軸が交差しているので、腰、背中、
腕、太股等曲面を有する被たたき部に対してたたき玉を
直角に当接させることができる。このため、摩擦が増加
したり被たたき部への振動が低下したりすることはな
く、効率的にたたきマッサージができる。

【００１８】請求項２では、連結部材は屈曲した角度を
調整可能としたので、各被たたき部の曲率に応じて、た
たき玉の振動軸の交差角度を可変調整できる。これによ
り、被たたき部の部位を問わず、たたき玉を被たたき部
に直角に当接させことができるため、さらに効率的なた
たきマッサージができる。請求項３では、ヘッド部にそ
れぞれ把手部を設けることにより、把手部からの操作
で、屈曲した連結部材の角度を調整できるので、使用中
に随時、把手部からの操作で被たたき部の曲面に合うよ
うに調整できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例のたたきマッサージ機の一
使用状態の断面正面図である。

【図２】その別の使用状態の断面正面図である。

【図３】従来例の斜視図である。

【図４】その要部断面側面図である。

【図５】別の従来例の斜視図である。

【図６】さらに別の従来例の斜視図である。

【符号の説明】

３連結部材５たたき玉Ｂ交差角度Ｄ振動軸

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】往復動自在に駆動するたたき玉を設けた
少なくとも一対のヘッド部を屈曲した連結部材で連結す
ることにより、前記たたき玉の振動軸が交差しているこ
とを特徴とするたたきマッサージ機。
【請求項２】前記連結部材は屈曲した角度を調整可能
とすることにより、前記たたき玉の振動軸の交差角度が
可変である請求項１記載のたたきマッサージ機。
【請求項３】前記ヘッド部にそれぞれ把手部を設ける
ことにより、前記把手部からの操作で、前記屈曲した連
結部材の角度を調整できる請求項２記載のたたきマッサ
ージ機。