JP2536352B2 - 吹出グリルの取り付け構造 - Google Patents

吹出グリルの取り付け構造

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JP2536352B2 JP25512091A JP25512091A JP2536352B2 JP 2536352 B2 JP2536352 B2 JP 2536352B2 JP 25512091 A JP25512091 A JP 25512091A JP 25512091 A JP25512091 A JP 25512091A JP 2536352 B2 JP2536352 B2 JP 2536352B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吹出グリルの取り付
け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の室外機における樹脂
製の吹出グリルを本体の前板に取り付ける際に、図4,
図5に示すように、吹出グリル1側に設けられた爪2を
前板3に設けられた孔4に係合して取り付けるようにし
ている。
【0003】また、鋼線等によって形成された室外機の
ファンガードの固定装置として、図6乃至図8に示すよ
うなものがある(実開昭61−79164号公報)。この
ファンガードの固定装置では、ファンガード11の骨子
12の外周端部に折曲部13を設ける。一方、本体の前
板14には上記ファンガード11の骨子12の折曲部1
3が係合する孔15と、この孔15に連続して弾性を有
するように切欠かれた切欠部16とを設ける。そして、
図7に示すように、骨子12の折曲部13を前板14の
孔15に係合することによって、切欠部16の弾性によ
って骨子12の折曲部13を挟み込んでファンガード1
1を前板14にガタ付きなく固定するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の樹脂製の吹出グリル1を本体の前板3に取り付ける
方法では、図5に示すように、上記爪2の先端には前板
3の孔4に引っ掛けるためのフック2aを設けている。
そのために、前板3の孔4の垂直方向の幅は爪2のフッ
ク2aを通過させるだけの幅を必要とする。したがっ
て、どうしてもフック2aが通過した後には、爪2の根
元と孔4との間に(ロ)のように垂直方向のガタが生ずる
のである。また、上記吹出グリル1は樹脂を成型して形
成している関係上、爪2の根元とフック2aとの間隔を
前板3の幅に一致させることはできない。したがって、
爪2と孔4との間に(ハ)のように前後方向のガタが生ず
るのである。
【0005】そこで、上記樹脂製の吹出グリル1を確実
に前板3に固定するためには、吹出グリル1の四隅をビ
ス5,…,5で固定する必要がある。したがって、作業工
数が増加してコスト高になるという問題がある。
【0006】また、上述のファンガードの固定装置にお
いてはビス止めの必要はない。しかしながら、運搬時あ
るい取り付け時において、上記骨子12の折曲部13や
前板14の切欠部16が変形してしまい、折曲部13が
確実に前板14に設けられた孔15に係合できない場合
や折曲部13と孔15との間にガタが生ずる場合があ
る。
【0007】したがって、上記折曲部13を孔15に強
制的に挿入したり、骨子12を前板14に溶接したりし
なければならず、この場合にも作業工数が増加してコス
ト高になるという問題がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、作業工数を削
減でき、コストダウンを図ることができ、吹出グリルと
前板との間にガタが生じない吹出グリルの取り付け構造
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の吹出グリルの取り付け構造
は、図1に例示するように、吹出グリル21に設けられ
た係合爪23を室外機本体の前板22に設けられた係合
孔26に係合させて上記吹出グリル21を前板22に取
り付ける吹出グリルの取り付け構造であって、上記係合
爪23は、上記吹出グリル21の裏面から垂直に突出す
ると共にその平面に上記吹出グリル21の裏面の方向に
一端から他端に向かって下る傾斜が付けられた基部23
aと、この基部23aの先端に設けられて上記基部23a
の平面に対して垂直方向に突出したフック23bを有
し、上記係合孔26は、その上記一端側の幅を上記係合
爪23のフック23bが貫通できる幅に成す一方、上記
他端側の幅を上記一端側から挿入された係合爪23が上
記他端側に移動した際に上記係合孔26の上記他端側の
縁が上記基部23aの傾斜面に摺接可能な幅に成したこ
とを特徴としている。
【0010】また、請求項2に係る発明の吹出グリルの
取り付け構造は、吹出グリル21に設けられた係合爪2
4を室外機本体の前板22に設けられた係合孔27に係
合させて上記吹出グリル21を前板22に取り付ける吹
出グリルの取り付け構造であって、上記係合爪24は、
上記吹出グリル21の裏面から垂直に突出した基部24
aと、この基部24aの先端部を直角に折り曲げて形成さ
れると共に内平面に先端に向かって下る傾斜が付けられ
た折曲部24bを有し、上記係合孔27は、上記係合爪
24の折曲部24bが貫通できる寸法を有して、上記係
合孔27に挿入された上記係合爪24をその先端側に向
かって移動した際に、上記係合孔27の縁の内側が上記
折曲部24bの傾斜面に摺接することを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項3に係る発明の吹出グリルの
取り付け構造は、吹出グリル21に設けられた係合爪2
5を室外機本体の前板22に設けられた係合孔28に係
合させて上記吹出グリル21を前板22に取り付ける吹
出グリルの取り付け構造であって、上記係合爪25は、
上記吹出グリル21の裏面から垂直に突出すると共に先
端にフックを有するロック爪25aと、上記吹出グリル
21の裏面における上記ロック爪25aの両側から垂直
に突出してその平面をロック爪25aの側面に対向する
と共に、外側の平面および両側面に先端に向かって下る
傾斜が付けられた2つのテーパ爪25b,25bとを有
し、上記係合孔28は、上記係合爪25が挿入された際
に上記ロック爪25aのフックが位置する側の縁を切り
起こして形成された切り起こし部31を有して、上記係
合孔28に上記係合爪25を挿入した際に、上記2つの
テーパ爪25b,25bの各傾斜面が上記係合孔28の縁
に摺接すると共に、上記ロック爪25aのフックが切り
起こし部31の先端に引っ掛かるようにしたことを特徴
としている。
【0012】また、請求項4に係る発明の吹出グリルの
取り付け構造は、吹出グリル21に設けられた係合爪を
室外機本体の前板22に設けられた係合孔に係合させて
上記吹出グリル21を前板22に取り付ける吹出グリル
の取り付け構造であって、上記係合爪及び係合孔は、請
求項1に記載の係合爪23及び係合孔26の組と、請求
項2に記載の係合爪24及び係合孔27の組と、請求項
3に記載の係合爪25及び係合孔28の組のうち、複数
の組から成ることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に係る発明では、吹出グリル21の裏
面から突出して設けられた係合爪23のフック23bが
室外機本体の前板22に設けられた係合孔26の一端側
から挿入される。その際に、係合孔26の上記一端側の
幅は上記係合爪23のフック23bが貫通できる幅を有
しているので、この一端側から上記係合爪23を係合孔
26内に容易に挿入できる。こうして、上記係合爪23
のフック23bが完全に係合孔26内に挿入された後、
上記係合爪23が係合孔26の他端側に向かうように吹
出グリル21が移動される。そうすると、上記係合爪2
3のフック23bが上記係合孔26の上記他端側の縁に
引っ掛かり、吹出グリル21は前板22に対して固定さ
れる。
【0014】その際に、上記係合孔26の上記他端側の
幅は上記係合爪23の基部23aに付けられた傾斜面に
摺接可能な幅を有しているので、上記基部23aの傾斜
面に係合孔26の上記他端側の縁が食い込んで、吹出グ
リル21は前板22に対してガタ付くことなく確実に固
定されるのである。
【0015】請求項2に係る発明では、上記吹出グリル
21の裏面から突出して設けられた係合爪24の折曲部
24bが室外機本体の前板22に設けられた係合孔27
内に挿入される。そして、上記係合爪24の折曲部24
bが完全に上記係合孔27内に挿入された後、上記吹出
グリル21が折曲部24bの先端側に移動される。そう
すると、上記係合爪24の折曲部24bが上記係合孔2
7の縁に引っ掛かり、吹出グリル21は前板22に対し
て固定される。
【0016】その際に、上記折曲部24bの内平面には
先端に向かって下る傾斜が付けられて上記係合孔27の
縁の内側が傾斜面に摺接するようになっているので、上
記折曲部24bの傾斜面に係合孔27の縁が食い込ん
で、吹出グリル21は前板22に対してガタ付くことな
く確実に固定されるのである。
【0017】請求項3に係る発明では、吹出グリル21
の裏面から突出して設けられた係合爪25を構成するフ
ック爪25aおよびこのフック爪25aの上下に位置する
2つのテーパ爪25b,25bが、室外機本体の前板22
に設けられた係合孔28内に挿入される。そうすると、
上記フック爪25aのフックが上記係合孔28に縁に設
けられた切り起こし部31の先端に引っ掛かり、吹出グ
リル21は前板22に対して固定される。
【0018】その際に、上記2つのテーパ爪25b,25
bの外側の平面および両側面には先端に向かって下る傾
斜が付けられて上記係合孔28の縁に摺接するようにな
っているので、上記2つのテーパ爪25b,25bの傾斜
面に係合孔28の縁が食い込んで、吹出グリル21は前
板22に対してガタ付くことなく確実に固定されるので
ある。
【0019】また、請求項4に係る発明では、上記請求
項1に記載の係合爪23および係合孔26の組と、上記
請求項2に記載の係合爪24および係合孔27の組と、
上記請求項3に記載の係合爪25および係合孔28の組
のうち、複数組から成る係合爪と係合孔とによって、吹
出グリル21が前板22に取り付けられる。
【0020】こうして、上記吹出グリル21は前板22
に対してより強固に、かつ、よりガタ付きがなく確実に
固定される。
【0021】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例における吹出グリルと前板と
を吹出グリルの斜め前方から見た図である。吹出グリル
21の裏面における周囲には、この吹出グリル21を室
外機本体の前板22に取り付け固定するための爪23,
24,25を設ける。また、上記前板22の周囲には、
吹出グリル21の爪23,24,25と係合するための孔
26,27,28を設ける。
【0022】この発明の特徴は、上記爪23,24,25
と孔26,27,28との形状の工夫にある。すなわち、
上記爪23,24,25のうち、吹出グリル21の上下に
設けられた爪23,23,…と、吹出グリル21の正面に
向かって左側(以下、単に左側と言う)に設けられた爪2
4,24,…と、吹出グリルの正面に向かって右側(以
下、単に右側と言う)に設けられた爪25,25,…との
形状は夫々異るのである。
【0023】上記吹出グリル21の上下に設けられる爪
23は、吹出グリル21の裏面から垂直に突出した基部
23aとこの基部23aの先端に外側に向かって設けられ
たフック23bで構成する。そして、上記基部23aの上
面には、水平方向に右側から左側に向かって下る緩やか
なテーパを付ける。
【0024】上記吹出グリル21の左側に設けられる爪
24は、吹出グリル21の裏面から垂直に突出した基部
24aとこの基部24aの先端を左側に直角に折り曲げて
形成した折曲部24bで構成する。そして、上記折曲部
24bの内壁には直角三角形の小片29を3片設ける。
その際に、上記小片29の直角部を爪24の折り曲げ箇
所に位置させる。つまり、上記折曲部24bの内壁に、
実質的に先端に向かって下る緩やかなテーパを付けるの
である。そして、上記折曲部24bの小片29と吹出グ
リル21の裏面との間に前板22を挿入した際に、折曲
部24bのテーパ部と吹出グリル21の裏面とで前板2
2を挟み込むようにするのである。
【0025】図2は上記吹出グリル21及び前板22を
前板22の裏側から見た図である。また、図3(a)は吹
出グリル21における爪25の箇所を図1における矢印
(イ)側から見た部分断面図であり、図3(b)は図3(a)に
おけるA−A矢視断面図である。図2において、吹出グ
リル21の右側に設けられる爪25は、上記爪23と同
様に基部およびフックから成るロック爪25a(但し、こ
の基部にはテーパを付けず、フックは右側を向いてい
る)と、このロック爪25aの上下に隣接して設けられる
テーパ爪25b,25bとで構成する。
【0026】上記テーパ爪25bは、ロック爪25aの上
下の位置に垂直に突出してその平面をロック爪25aの
側面に対向させて設け、図3(b)に示すように両側面に
は先端に向かって下る緩やかなテーパを付けて台形を成
している。さらに、図3(a)に示すように、ロック爪2
5aの反対側の平面には直角三角形の小片30を2片設
ける。つまり、テーパ爪25bの外側の平面には、実質
的に先端に向かって下る緩やかなテーパを付けるのであ
る。
【0027】上記前板22の上下には上記爪23,23,
…に係合する4つの孔26,26,…を設ける。この孔2
6,26,…における水平方向の長さを爪23の水平方向
の幅の略2倍に形成する。そして、右側半分における垂
直方向の幅を爪23のフック23bの箇所における厚さ
より稍広めにする。一方、左側半分における垂直方向の
幅を爪23の基部23aのテーパ部に摺接可能な幅にす
る。こうすることによって、上記孔26の右側半分の幅
の広い箇所から爪23を容易に挿入できる。そして、爪
23のフック23bが完全に前板22を通過した後に爪
23を左側に移動させると、爪23の基部23aにはテ
ーパが付いているので、孔26の左端が基部23aに食
い込むことになる。したがって、爪23は孔26にガタ
付きなく係合されると共に、フック23bによって吹出
グリル21が前板22に固定されるのである。
【0028】上記前板22の左側には、爪24の折曲部
24bが容易に貫通できる大きさを有して爪24に係合
する3つの孔27,27,…を設ける。こうすることによ
って、上記孔27に爪24を容易に挿入できる。そし
て、爪24の折曲部24bが完全に前板22を通過した
後に爪24を左側に移動させると、爪24の折曲部24
bにはテーパが付いているので、孔27の左側の縁(すな
わち、前板22)は爪24の折曲部24bの小片29に食
い込むのである。したがって、爪24は孔27にガタ付
きなく係合されると共に、吹出グリル21が前板22に
強固に固定されるのである。
【0029】上記前板22の右側には、爪25に係合す
る2つの孔28,28を設ける。この孔28は、吹出グ
リル21の各爪23,24を対応する孔26,27に挿入
して吹出グリル21を左側に移動させて各爪23,24
を孔26,27に係合させた際における爪25に対向す
る位置に設ける。
【0030】上記孔28の水平方向の幅は、図3(b)に
示すように上記テーパ爪25bにおける側面のテーパ部
に摺接可能に設定する。一方、孔28の垂直方向の幅
は、図3(a)に示すように上側のテーパ爪25bにおける
小片30と下側のテーパ爪25bにおける小片30とに
摺接可能に設定する。また、上記孔28における右側の
縁部を切り起こして切り起こし部31を形成する。その
際における切り起こし部31の高さは、図3(b)に示す
ように、吹出グリル21の裏面が前板22の前面に密着
した場合に上記ロック爪25aのフックが切り起こし部
31の先端に引っ掛かるような高さにする。
【0031】こうすることによって、上記孔28に爪2
5を容易に挿入できる。そして、爪25を構成するテー
パ爪25bの両側面にはテーパが付けられているので、
孔28の側縁がテーパ爪25bの両側面に食い込んで水
平方向のガタ付きが防止される。さらに、テーパ爪25
b,25bにおけるロック爪25aの反対側の平面には直角
三角形の小片30を設けてテーパを付けているので孔2
8の上下の縁が小片30,30に食い込んで垂直方向の
ガタ付きが防止される。
【0032】また、上記テーパ爪25bが根元まで孔2
8に挿入されて吹出グリル21の裏面と前板22の前面
とが密着すると、爪25を構成するロック爪25aのフ
ックが孔28の右側の縁部に設けられた切り起こし部3
1の先端に引っ掛かる。こうして、ロック爪25aによ
って吹出グリル21を前板22に対して強固に固定する
と共に、テーパ爪25bによって爪25と孔28との間
に生ずるガタ付きを完全に無くすのである。
【0033】上記のような各爪23,24,25が設けら
れた吹出グリル21は、各孔26,27,28が設けられ
た前板22に以下のようにして取り付けられる。すなわ
ち、上記前板22の上下に設けられた孔26,26,…の
右側半分に吹出グリル21に設けられた爪23,23,…
を挿入する。それと同時に、前板22の左側に設けられ
た孔27,27,…に爪24,24,…を挿入する。
【0034】そうした後、上記吹出グリル21全体を左
側に移動させる。そうすると、上記爪23の基部23a
のテーパ部が孔26,26,…の左側半分の縁によって挟
まれて、吹出グリル21の垂直方向のガタ付きが防止さ
れる。また、上記爪24の折曲部24bのテーパ部(小片
29)と吹出グリル21の裏面とによって前板22が挟
まれて、吹出グリル21の前後方向のガタ付きが防止さ
れる。それと同時に、爪23のフック23bが孔26の
縁に引っ掛かり、また、爪24の折曲部24bが孔27
の縁に引っ掛かり、吹出グリル21の中央部から左側が
前板22に対してガタ付くことなく固定される。
【0035】その時点で、上記吹出グリル21の右側に
設けられた爪25は、丁度前板22に設けられた孔28
の箇所に位置することになる。したがって、吹出グリル
21の右側を前板22に向かって押し付けると、ロック
爪25aおよびテーパ爪25bから構成される爪25,2
5が容易に孔28,28に挿入される。そして、吹出グ
リル21の裏面が前板22の前面に密着すると、ロック
爪25aのフックが孔28の縁に設けられた切り起こし
部31の先端に引っ掛かり、吹出グリル21の右側が前
板22に対して強固に固定される。
【0036】それと同時に、上記テーパ爪25bの両側
面に設けられたテーパ部が孔28の両側縁によって挟ま
れて、吹出グリル21の水平方向のガタ付きが防止され
る。また、上記テーパ爪25bの上面あるいは下面に設
けられた小片30によって形成されたテーパ部が孔28
の上下の縁によって挟まれて、吹出グリル21の垂直方
向のガタ付きが防止される。
【0037】こうして、上記爪23のフック23b,爪2
4の折曲部24bおよびロック爪25aのフックによって
吹出グリル21を前板22に対して固定し、爪23の基
部23a,爪24の折曲部24bおよびテーパ爪25bにお
けるテーパ部で吹出グリル21の前板22に対する垂
直,水平および前後方向のガタ付きを確実に防止するの
である。
【0038】また、上記吹出グリル21を前板22から
外す場合には、上述の取り付け手順の逆を行えばよい。
すなわち、先ず爪25を構成するロック爪25aを外
す。そうした後、吹出グリル21全体を右側にずらして
各爪23,24,25を夫々孔26,27,28から引き抜
けばよい。
【0039】上述のように、本実施例の吹出グリル21
においては、吹出グリル21の上側2箇所および下側2
箇所にはテーパを付けた基部23aとフック23bから成
る爪23を設ける。また、上記吹出グリル21の左側3
箇所には、直角三角形の小片29によってテーパが付け
られた折曲部24bと基部24aから成る爪24を設け
る。更に、上記吹出グリル21の右側2箇所には、フッ
クを有するロック爪25aとそのロック爪25aの上下に
位置して垂直方向および水平方向にテーパが付けられた
2つのテーパ爪25b,25bとから成る爪25を設け
る。
【0040】一方、上記前板22の上下には、右側半分
の垂直方向の幅が爪23のフック23bを容易に通過さ
せることができる幅を有し、左側半分の垂直方向の幅は
爪23のテーパを付けた基部23aに摺接可能な幅を有
する孔26を設ける。また、上記前板22の左側には,
上記爪23を孔26の右側半分に挿入する際に爪24を
容易に通過させることができる孔27を設ける。さら
に、上記前板22の右側には、垂直方向の幅が上記2つ
のテーパ爪25b,25bにおける垂直方向のテーパ部(小
片30)が摺接可能な幅であり、水平方向の幅がテーパ
爪25bの水平方向のテーパ部に摺接可能な幅を有する
孔28を設け、この孔28の縁には切り起こし部31を
設けてロック爪25aのフックを引っ掛かけるようにし
ている。
【0041】したがって、上記吹出グリル21における
爪23,24を前板22における孔26,27に挿入して
左側にずらし、さらに爪25を孔28に挿入することに
よって、爪23のフック23b,爪24の折曲部24bお
よびロック爪25aのフックによって吹出グリル21を
前板22に確実に固定できるのである。また、上記爪2
3の基部24aのテーパ部,爪24の折曲部24bのテー
パ部,テーパ爪25bの垂直方向のテーパ部およびテーパ
爪25bの水平方向のテーパ部に前板22における孔2
6,27,28の縁が食い込んで、各爪23,24,25と
対応する孔26,27,28との間にガタは生じないので
ある。
【0042】このように、本実施例によれば、簡単な動
作で吹出グリル21を前板22にガタがないように強固
に取り付けることができる。したがって、一旦吹出グリ
ル21を前板22に取り付けた後に、より確実に吹出グ
リル21を固定するためのビス止めや溶接等の作業を必
要とはせず、作業工数を削減できる。その結果、コスト
ダウンを図ることができる。
【0043】上記実施例における爪24の折曲部24b
のテーパあるいはテーパ爪25bのテーパは夫々直角三
角形の小片29,30によって形成するようにしている
が、この発明はこれに限定されるものではない。
【0044】上記実施例においては、上記吹出グリル2
1における爪23,24を前板22における孔26,27
に挿入した後に吹グリル21を左側にずらことによっ
て、吹出グリル21の固定とガタ付き防止を行うように
しているが、右側にずらすことによって固定するように
してもよい。
【0045】また、上記実施例においては、夫々形状の
ことなる3種類の爪23,24,25を吹出グリル21に
設けるようにしているが、必ずしも上記3種の爪を設け
る必要はない。いずれか1種あるいは2種の爪を吹出グ
リル21の周囲に設けても上述の効果は得られる。しか
しながら、上記3種の爪を適宜に配置して使用するほう
がより強固にガタ付きなく吹出グリル21を前板22に
固定できるのである。
【0046】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の吹出グリルの取り付け構造では、前板に設けら
れた係合孔の一端側から挿入した係合爪を上記係合孔の
他端側に移動して、係合爪のフックを係合孔の上記他端
側の縁に引っかけて吹出グリルを前板に固定すると同時
に、上記係合爪の基部の傾斜面を上記係合孔の上記他端
側の縁に摺接させて係合爪と係合孔との間のガタをなく
すようにしたので、特に吹出グリルと前板との間のガタ
を防止するための作業を必要としない。したがって、こ
の発明によれば、作業工数を削減でき、その結果コスト
ダウンを図ることができる。
【0047】また、請求項2に係る発明の吹出グリルの
取り付け構造は、前板に設けられた係合孔から挿入した
係合爪を上記係合爪の折曲部の先端側に移動して、上記
係合爪の折曲部と吹出グリルの裏面とで上記係合孔の縁
を挟んで吹出グリルを前板に固定すると同時に、上記係
合爪の折曲部の傾斜面を上記係合孔の縁の内側に摺接さ
せて係合爪と係合孔との間のガタをなくすようにしたの
で、特に吹出グリルと前板との間のガタを防止するため
の作業を必要としない。したがって、この発明によれ
ば、作業工数を削減でき、その結果コストダウンを図る
ことができる。
【0048】また、請求項3に係る発明の吹出グリルの
取り付け構造は、前板に設けられた係合孔から係合爪を
挿入し、この係合爪を構成するロック爪のフックを上記
係合孔の縁に設けられた切り起こし部の先端に引っかけ
て吹出グリルを前板に固定すると同時に、上記係合爪を
構成する2つのテーパ爪の傾斜面を上記係合孔の縁に摺
接させて係合爪と係合孔との間のガタをなくすようにし
たので、特に吹出グリルと前板との間のガタを防止する
ための作業を必要としない。したがって、この発明によ
れば、作業工数を削減でき、その結果コストダウンを図
ることができる。
【0049】また、請求項4に係る発明の吹出グリルの
取り付け構造は、上記係合爪と係合孔を、上記請求項1
に記載の係合爪および係合孔の組と、上記請求項2に記
載の係合爪および係合孔の組と、上記請求項3に記載の
係合爪および係合孔の組のうち、複数の組で成すように
したので、上記係合爪と係合孔との間のガタをより確実
になくすことができ、吹出グリルと前板との間のガタを
防止するための作業を全く必要としない。したがって、
この発明によれば、作業工数を削減でき、その結果コス
トダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の吹出グリルの取り付け構造における
一実施例の吹出グリルおよび前板を斜め前方から見た図
である。
【図2】図1における吹出グリルおよび前板を前板の裏
側から見た図である。
【図3】図1および図2における爪25の拡大図であ
る。
【図4】従来の吹出グリル取り付け方法の説明図であ
る。
【図5】図4の吹出グリル取り付け方法によるガタの説
明図である。
【図6】従来のファンガードの固定装置におけるファン
ガードの説明図である。
【図7】図6のファンガードにおける前板および骨子の
拡大断面図である。
【図8】図6における骨子を取り付けるための切欠部の
説明図である。
【符号の説明】
21…吹出グリル、 22…前板、2
3,24,25…爪、 23a,24a…基
部、23b…フック、 24b…折曲部、25a…ロック
爪、 25b…テーパ爪、26,27,
28…孔、 29,30…小片、31…
切り起こし部。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−111966(JP,U) 実開 昭61−178165(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹出グリル(21)に設けられた係合爪
    (23)を室外機本体の前板(22)に設けられた係合孔
    (26)に係合させて、上記吹出グリル(21)を前板(2
    2)に取り付ける吹出グリルの取り付け構造であって、 上記係合爪(23)は、上記吹出グリル(21)の裏面から
    垂直に突出すると共にその平面に上記吹出グリル(21)
    の裏面の方向に一端から他端に向かって下る傾斜が付け
    られた基部(23a)と、この基部(23a)の先端に設け
    られて上記基部(23a)の平面に対して垂直方向に突出
    したフック(23b)を有し、 上記係合孔(26)は、その上記一端側の幅を上記係合爪
    (23)のフック(23b)が貫通できる幅に成す一方、
    上記他端側の幅を上記一端側から挿入された係合爪(2
    3)が上記他端側に移動した際に上記係合孔(26)の上
    記他端側の縁が上記基部(23a)の傾斜面に摺接可能な
    幅に成したことを特徴とする吹出グリルの取り付け構
    造。
  2. 【請求項2】 吹出グリル(21)に設けられた係合爪
    (24)を室外機本体の前板(22)に設けられた係合孔
    (27)に係合させて、上記吹出グリル(21)を前板(2
    2)に取り付ける吹出グリルの取り付け構造であって、 上記係合爪(24)は、上記吹出グリル(21)の裏面か
    ら垂直に突出した基部(24a)と、この基部(24a)の
    先端部を直角に折り曲げて形成されると共に内平面に先
    端に向かって下る傾斜が付けられた折曲部(24b)を有
    し、 上記係合孔(27)は、上記係合爪(24)の折曲部(24
    b)が貫通できる寸法を有して、 上記係合孔(27)に挿入された上記係合爪(24)をその
    先端側に向かって移動した際に、上記係合孔(27)の縁
    の内側が上記折曲部(24b)の傾斜面に摺接するように
    したことを特徴とする吹出グリルの取り付け構造。
  3. 【請求項3】 吹出グリル(21)に設けられた係合爪
    (25)を室外機本体の前板(22)に設けられた係合孔
    (28)に係合させて、上記吹出グリル(21)を前板(2
    2)に取り付ける吹出グリルの取り付け構造であって、 上記係合爪(25)は、上記吹出グリル(21)の裏面から
    垂直に突出すると共に先端にフックを有するロック爪
    (25a)と、上記吹出グリル(21)の裏面における上記
    ロック爪(25a)の両側から垂直に突出してその平面を
    ロック爪(25a)の側面に対向すると共に、外側の平面
    および両側面に先端に向かって下る傾斜が付けられた2
    つのテーパ爪(25b,25b)とを有し、 上記係合孔(28)は、上記係合爪(25)が挿入された
    際に上記ロック爪(25a)のフックが位置する側の縁を
    切り起こして形成された切り起こし部(31)を有して、 上記係合孔(28)に上記係合爪(25)を挿入した際
    に、上記2つのテーパ爪(25b,25b)の各傾斜面が上
    記係合孔(28)の縁に摺接すると共に、上記ロック爪
    (25a)のフックが切り起こし部(31)の先端に引っ掛
    かるようにしたことを特徴とする吹出グリルの取り付け
    構造。
  4. 【請求項4】 吹出グリル(21)に設けられた係合爪
    を室外機本体の前板(22)に設けられた係合孔に係合さ
    せて、上記吹出グリル(21)を前板(22)に取り付ける
    吹出グリルの取り付け構造であって、 上記係合爪および係合孔は、請求項1に記載の係合爪
    (23)および係合孔(26)の組と、請求項2に記載の係
    合爪(24)および係合孔(27)の組と、請求項3に記載
    の係合爪(25)および係合孔(28)の組のうち、複数の
    組から成ることを特徴とする吹出グリルの取り付け構
    造。
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