JP2536132Y2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2536132Y2
JP2536132Y2 JP7898691U JP7898691U JP2536132Y2 JP 2536132 Y2 JP2536132 Y2 JP 2536132Y2 JP 7898691 U JP7898691 U JP 7898691U JP 7898691 U JP7898691 U JP 7898691U JP 2536132 Y2 JP2536132 Y2 JP 2536132Y2
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belt
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Inventor
光夫 小川
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松下冷機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ベルトを用いて吊上げ
移動させる空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のベルトを用いて吊上げ移動させる
空気調和機を図5を参考に説明する。図において、1は
空気調和機の室外機のキャビネットで、側板2および正
面板3および天板4で構成されており、天板4の各コー
ナ部にはL字型の吊り金具5の垂直面に吊下げ用の穴6
を有しボルト7にて取り付けられている。そして,この
空気調和機の室外機を吊上げる場合には、L字型の吊り
金具5の穴6にベルトやワイヤー(図示せず)を通して
空気調和機の室外機を吊上げている。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、重量が数百キロもある室外機を4本の吊
り金具5だけで吊上げるため、4本の吊り金具5及び4
本の吊り金具5を天板4に固定するボルト7に大きな力
がかかり、吊り金具5の穴6に亀裂が生じて吊り金具5
の穴6からベルトやワイヤーが外れたり、吊り金具5が
天板4から外れたりして、空気調和機の室外機が落下す
るおそれがあった。
【0004】また、上記のような構成で空気調和機の室
外機の落下を防止しようとすると、強度的に優れた吊り
金具5、ボルト7及びキャビネット1を使用しなければ
ならず、そうするとコスト面において高くついたり、強
度を上げるため吊り金具5及びボルト7を大型化すると
設置場所によっては吊り金具5が美観を損ねる的にも思
わしくなかった。
【0005】そこで本考案は、上記従来の課題を解決す
るもので、安価で、かつ簡単で安全に吊上げることが出
来、吊上げのための構成が目だたない空気調和機を提供
することを第1の目的としている。
【0006】また、本考案は、さらに吊上げ時の転倒を
防止することを第2の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この第1の目的を達成す
るために本考案の空気調和機は、キャビネットの底面に
おける前記キャビネットを基礎台に固定するためのアン
カーステー部を設けていない側の対向する2辺から前記
2辺に沿って下方に突出し先端が内側に折曲がったベル
ト引っ掛け部を設け、前記キャビネットの底面と前記ベ
ルト引っ掛け部の折曲がった前記先端との間にベルトを
係止めする凹部を形成し、前記ベルト引っ掛け部の下端
と前記基礎台との間に前記ベルトの厚みより大きい空間
を形成し、前記ベルト引っ掛け部の前記先端と前記アン
カーステー部との間に前記ベルトの幅より大きい空間を
形成しているのである。
【0008】また、第2の目的を達成するために本考案
の空気調和機は、さらにキャビネットの側面におけるベ
ルトが当接する部分に前記ベルトを保持する内側に折曲
がった略L字型の金具を有するのである。
【0009】
【作用】本考案は上記の構成によって、キャビネットの
底面とベルト引っ掛け部の折曲がった先端との間の凹部
にベルトを係止めして空気調和機を吊上げるので、ベル
ト引っ掛け部とベルトとの接触面積を大きくとることが
でき、また、ベルトはキャビネットの底面にかかるので
天板の吊り金具により吊上げる従来に比べてキャビネッ
トの強度を弱くすることができる。
【0010】またベルト引っ掛け部はキャビネットの底
面と一体に構成することができ、ベルト引っ掛け部は凹
部からベルトが外れない程度の比較的弱い強度しか要求
されないため、簡単な構成で安価にできる。また、ベル
ト引っ掛け部はキャビネットの底面に設けられるので目
だたない。
【0011】また、さらにキャビネットの側面における
ベルトが当接する部分に前記ベルトを保持する内側に折
曲がった略L字型の金具を設けることにより、吊上げ時
の空気調和機の傾きを小さく抑えることができ、一方の
ベルト引っ掛け部からベルトが外れても、空気調和機の
落下及び転倒を略L字型の金具で防止することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の第1の実施例を図1、図2を
参考に説明する。図において、8は、コンプレッサー、
室外熱交換器、制御装置(図示せず)等を内蔵した空気
調和機の室外機のキャビネットである。
【0013】キャビネット8の底面8aにおけるキャビ
ネット8を基礎台13に固定するためのアンカーステー
部10を設けていない側の対向する2辺8bからその2
辺8bに沿って下方に突出し先端9aが内側に折曲がっ
たベルト引っ掛け部9を設け、キャビネット8の底面8
aとベルト引っ掛け部9の折曲がった先端9aとの間に
ベルト12を係止めする凹部11を形成し、ベルト引っ
掛け部9の下端と基礎台との間にベルト12の厚みより
大きい空間14を形成し、ベルト引っ掛け部9の先端9
aとアンカーステー部10との間にベルト12の幅より
大きい空間を形成している。
【0014】アンカーステー部10の下端10aは外側
に折曲がっておりボルトで基礎台13に固定する。凹部
11はベルト12がキャビネット8の前後面8c、8d
にわたって掛けられた時に、ベルト12が係止め凹部1
1に簡単にはまりこむ。
【0015】本実施例では、キャビネット8の底面8a
とベルト引っ掛け部9の折曲がった先端9aとの間の凹
部11にベルト12を係止めして空気調和機を吊上げる
ので、ベルト引っ掛け部9とベルト12との接触面積を
大きくとることができ、また、ベルト12はキャビネッ
ト8の底面8aにかかるので天板の吊り金具により吊上
げる従来に比べてキャビネット8の強度を弱くすること
ができる。
【0016】またベルト引っ掛け部9はキャビネット8
の底面8aと一体に構成することができ、ベルト引っ掛
け部9は凹部11からベルト12が外れない程度の比較
的弱い強度しか要求されないため、簡単な構成で安価に
できる。また、ベルト引っ掛け部9はキャビネット8の
底面8aに設けられるので目だたない。
【0017】次に、本考案の第2の実施例を図3、図4
を参考に説明する。なお、第1の実施例と同一構成の部
分には同一符号を付しその詳細な説明を省略する。図に
おいて、15は、キャビネット8の前後面8c、8dに
おけるベルト12が当接する部分に設けられた内側に折
曲がった略L字型の金具であり、ベルト12を保持す
る。
【0018】本実施例では、第1の実施例の構成に加え
て、キャビネット8の前後面8c、8dにおけるベルト
12が当接する部分にベルト12を保持する内側に折曲
がった略L字型の金具15を設けることにより、吊上げ
時の空気調和機の傾きを小さく抑えることができ、一方
のベルト引っ掛け部9からベルト12が外れても、空気
調和機の落下及び転倒を略L字型の金具15で防止する
ことができる。
【0019】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案の
空気調和機は、キャビネットの底面における前記キャビ
ネットを基礎台に固定するためのアンカーステー部を設
けていない側の対向する2辺から前記2辺に沿って下方
に突出し先端が内側に折曲がったベルト引っ掛け部を設
け、前記キャビネットの底面と前記ベルト引っ掛け部の
折曲がった前記先端との間にベルトを係止めする凹部を
形成し、前記ベルト引っ掛け部の下端と前記基礎台との
間に前記ベルトの厚みより大きい空間を形成し、前記ベ
ルト引っ掛け部の前記先端と前記アンカーステー部との
間に前記ベルトの幅より大きい空間を形成しているので
ある。
【0020】そのため、ベルト引っ掛け部とベルトとの
接触面積を大きくとることができ、また、ベルトはキャ
ビネットの底面にかかるので天板の吊り金具により吊上
げる従来に比べてキャビネットの強度を弱くすることが
できる。
【0021】またベルト引っ掛け部はキャビネットの底
面と一体に構成することができ、ベルト引っ掛け部は凹
部からベルトが外れない程度の比較的弱い強度しか要求
されないため、簡単な構成で安価にできる。また、ベル
ト引っ掛け部はキャビネットの底面に設けられるので目
だたない。
【0022】また、さらにキャビネットの側面における
ベルトが当接する部分に前記ベルトを保持する内側に折
曲がった略L字型の金具を設けることにより、吊上げ時
の空気調和機の傾きを小さく抑えることができ、一方の
ベルト引っ掛け部からベルトが外れても、空気調和機の
落下及び転倒を略L字型の金具で防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例における空気調和機を吊
上げた状態を示す斜視図
【図2】同実施例の空気調和機の下部を示す要部拡大側
面図
【図3】本考案の第2の実施例における空気調和機を吊
上げた状態を示す斜視図
【図4】同実施例の空気調和機の要部上面図
【図5】従来の空気調和機を吊上げた状態を示す斜視図
【符号の説明】
8 キャビネット 8a 底面 8b 辺 9 ベルト引っ掛け部 9a 先端 10 アンカーステー部 11 凹部 13 基礎台 14 空間 15 略L字型の金具

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの底面における前記キャビ
    ネットを基礎台に固定するためのアンカーステー部を設
    けていない側の対向する2辺から前記2辺に沿って下方
    に突出し先端が内側に折曲がったベルト引っ掛け部を設
    け、前記キャビネットの底面と前記ベルト引っ掛け部の
    折曲がった前記先端との間にベルトを係止めする凹部を
    形成し、前記ベルト引っ掛け部の下端と前記基礎台との
    間に前記ベルトの厚みより大きい空間を形成し、前記ベ
    ルト引っ掛け部の前記先端と前記アンカーステー部との
    間に前記ベルトの幅より大きい空間を形成したことを特
    徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 キャビネットの側面におけるベルトが当
    接する部分に前記ベルトを保持する内側に折曲がった略
    L字型の金具を有する請求項1記載の空気調和機。
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