JP2536050Y2 - 車両用中空構造体における補強構造 - Google Patents

車両用中空構造体における補強構造

Info

Publication number
JP2536050Y2
JP2536050Y2 JP1990028924U JP2892490U JP2536050Y2 JP 2536050 Y2 JP2536050 Y2 JP 2536050Y2 JP 1990028924 U JP1990028924 U JP 1990028924U JP 2892490 U JP2892490 U JP 2892490U JP 2536050 Y2 JP2536050 Y2 JP 2536050Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
reinforcing plate
welded
hollow structure
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990028924U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03120285U (ja
Inventor
信一 国分
茂 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP1990028924U priority Critical patent/JP2536050Y2/ja
Publication of JPH03120285U publication Critical patent/JPH03120285U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2536050Y2 publication Critical patent/JP2536050Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、車両用中空構造体の相対向する一対の壁部
相互を、該構造体の中空部内に収容されて前記壁部の内
面に溶接される補強板を介して一体に結合してなる、車
両用中空構造体における補強構造に関する。
(2)従来の技術 二輪車の後輪懸架用スイングアーム等の中空構造体の
相対向する一対の壁部相互を、該構造体の中空部を横切
る補強板を介して一体に結合して、該中空構造体を補強
するようにしたものは、例えば特開昭62-210193公報に
開示されるように従来公知である。
(3)考案が解決しようとする課題 上記従来の中空構造体において、壁部と補強板とを別
々に形成して、その補強板の縁部を壁部内面に溶接によ
り固着しようとする場合には、その溶接作業時に壁部
の、補強板縁部に対応した部分が局部的に加熱され熱膨
張を起こして該壁部自身に歪みや熱変形を生じることが
あり、これが壁部の外観体裁を悪くする問題(斯かる問
題は、特に壁部を軽量化のためにアルミで形成する場合
に顕著に現れる)がある。
また前記溶接作業に当り、補強板の縁部を両側とも壁
部の内面に突き合わせて溶接しようとすれば、適正な突
き合わせ状態を得るために溶接前の補強板や中空構造体
壁部の寸法管理を厳格に行なう必要があり、それだけコ
スト高となる等の問題がある。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、従来の上記問
題を解決することができる、車両用中空構造体の補強構
造を提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、車両用中空構造
体の相対向する一対の壁部相互を、該構造体の中空部内
に収容されて前記壁部の内面に溶接される補強板を介し
て一体に結合してなる、車両用中空構造体における補強
構造において、一方の壁部に、前記補強板の縁部に対応
する段部を一体に形成して、その段部の内面に前記補強
板の縁部を溶接したことを特徴とする。
(2)作用 上記段部の特設により、中空構造体壁部の、補強板縁
部に対応した部分の剛性強度が高められるから、該部分
が溶接作業時に局部的に加熱されても、壁部に歪みや変
形が生じるのを効果的に抑えることができる。
また加工誤差等に因り補強板と中空構造体壁部との相
互間で寸法のばらつきが生じても、このばらつきを前記
段部において無理なく吸収して的確に溶接できるから、
溶接前の補強板や中空構造体壁部の寸法管理が容易化さ
れる。
(3)実施例 以下、図面により本考案を自動二輪車の後車輪懸架用
スイングアームの補強構造に適用した一実施例について
説明する。第1図において、車体Fに枢軸J1を介して前
端が揺動自在に枢支されるスイングアームAの後端に
は、後車輪Wが後車軸J2を介して回転自在に支承されて
いる。また車体Fの上部には緩衝器Dの上端が首振り可
能に連結されており、この緩衝器Dの下端と車体Fの下
部との間に介装される第1リンクl1が、スイングアーム
Aの中間部に連結軸J3を介して一端を枢支した第2リン
クl2の他端に連結されている。
次に前記スイングアームAの構造を第2〜6図を参照
して説明する。そのスイングアームAは、軽量化のため
にアルミもしくはアルミ合金より形成されるものであっ
て、車体Fに前記枢軸J1を介して枢支される円筒パイプ
状の枢支部1と、この枢支部1から後方にそれぞれ延出
する左右一対のアーム本体2R,2Lと、その両アーム本体2
R,2Lの後端にそれぞれ連設される後車輪支承部3R,3L
と、両アーム本体2R,2Lの中間部間を一体的に橋架連結
するクロスメンバ4とを備えている。
右側のアーム本体2Rは第5図に示すように断面四角形
状に形成されおり、その前端は前記枢支部1の右端部外
周に溶接され、またその中間部は側面より見てへ字状に
形成され、さらにその後端には、前記後車軸J2を挿通支
持するための前後方向に長い後車軸支持孔3rを有する右
側の後車輪支承部3Rが溶接されている。
而して右側のアーム本体2Rは本考案の中空構造体を構
成するものであり、その外側壁5e及び内側壁5iは、相対
向する本考案の一対の壁部を構成している。その右側の
アーム本体2Rの外側壁5eには、該アーム本体2Rの側面形
状に沿うへ字状の浅い凹部7がプレス成形により形成さ
れている。この凹部7の下側の内側縁に対応して前記外
側壁5eに形成される下側の段部7s内面には、該内面に対
応してへ字状に形成されると共に該アーム本体2Rの中空
部を横切る補強板6の縁部としての外側縁部6eが溶接Ve
されており、一方、その補強板6の内側縁部6iはアーム
本体2Rの内側壁5iに溶接Viされている。補強板6の外側
縁部6eと下側の段部7sの内面との間の溶接Ve部位におい
ては第6図に明示されるように、前記外側縁部6eの外端
面と上面とが、前記段部7sの対応する内面にそれぞれ溶
接ビードb1及びb2を介して溶着されており、特に前者の
溶接ビードb1と、前記外側壁5eの段部7s周辺部内面との
間には楔状の空隙Sが形成されるようにする。
また左側のアーム本体2Lは、前後方向に直線状に延び
る水平枠体8と、この水平枠体8の前半部上面に溶接さ
れる前部枠体9と、この前部枠体9の後端上部に前端を
溶接された後部パイプ10とを備えており、水平枠体8及
び前部枠体9の各前端には前記枢支部1の外周が溶接さ
れ、また水平枠体8及び後部パイプ10の各後端には、前
記後車輪J2を挿通支持させるための前後方向に長い後車
軸支持孔3lを有する後車輪支承部3Lが溶接されている。
前記枢支部1の外周、及び左,右アーム本体2L,2Rの
前半部上面には、その相互間を一体に結合すべくクロス
プレート11の前端縁及び左右両側縁がそれぞれ溶接され
ており、このクロスプレート11の中間部には、前記緩衝
器Dを挿通させるための孔11aが設けられる。このクロ
スプレート11の後端縁には、後車輪Wの外周に対面する
ように凹曲するカバープレート12が溶接される。
第5図に示すように、前記クロスメンバ4は水平及び
鉛直のリブ4h,4vを有してその左,右両端が左,右のア
ーム本体2L,2Rの内面にそれぞれ溶接されており、また
特に一対の鉛直リブ4vには、前記第2リンクl2用の連結
軸J3を嵌合支持するための支持孔13が設けられる。
次に前記実施例の作用を説明する。右側のアーム本体
2Rを製作するに当っては、その内部に補強板6を装入し
て、その内,外両側縁部6i,6eをアーム本体2Rの内,外
側壁5i,5eにそれぞれ溶接する。この溶接は、補強板6
の外側縁部6eをアーム本体2Rの外側壁5eの前記下側の段
部7sにそれぞれ対応させて行なうものであり、これによ
り該外側壁5eの段部7s及びその近傍の剛性、強度が高め
られるので、そこが溶接作業時の熱で局部的に加熱され
ても該外側壁5eに歪みや熱変形が生じるのを効果的に抑
えることができる。その結果、右側のアーム本体2Rは、
その外側壁5e内面に補強板6が溶接されるにも拘らず、
その外観体裁が良好となって商品価値が高められ、また
前記凹部7の特設と相俟って該外側壁5eの強度が著しく
向上する。
上記溶接に当たり、第6図に明示したように補強板6
の外側縁部6eの外端面と、前記段部7sの傾斜した内面と
の間の溶接ビードb1を、前記外側壁5eの段部7s周辺部内
面を避けるように(即ち前記空隙Sが生じるように)形
成すれば、それだけ該外側壁5eの、溶接に伴う熱変形や
歪みを効果的に防止することができる。
ところで右側のアーム本体2Rにおいて、加工誤差等に
因り補強板6と外,内側壁5e,5iとの相互間で寸法のば
らつきが生じた場合でも、このばらつきを前記下側の段
部7sにおいて無理なく吸収して的確に溶接することがで
きるため、溶接前の補強板6や外,内側壁5e,5i相互の
寸法管理が容易であり、それだけコストの節減が図られ
る。
第7図には右側のアーム本体2Rの変形例が示されてお
り、このものでは、前記補強板6の上方に、それと並列
する第2の補強板6′が増設されており、この補強板6
の縁部としての外側縁部6e′は、へ字状の凹部7の上側
の内側縁に対応して前記外側壁5eに形成される上側の段
部7s′の内面に溶接Veされ、またその内側縁部6i′はア
ーム本体2Rの内側壁5iに突き当てて溶接Viされる。尚、
その前者の溶接Ve部位における溶接ビードの配置は、第
6図に明示した前実施例のものと同様である。而してこ
の変形例によれば、補強板6′の増設によりアーム本体
2Rが一層効果的に補強される。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、中空構造体の壁部に、
補強板の縁部に対応する段部を一体に形成して、その段
部の内面に補強板の縁部を溶接したので、中空構造体壁
部の、補強板縁部に対応した部分の剛性強度を前記段部
により高めることができ、従って該部分が溶接作業時の
熱で局所的に加熱されても、中空構造体壁部に歪みや変
形が生じるのを効果的に抑えることができるから、該壁
部の外観体裁が良好でその商品価値を高めることがで
き、しかもその強度の向上にも寄与することができる。
また加工誤差等に因り補強板と中空構造体壁部との相
互間で寸法のばらつきが生じても、このばらつきを前記
段部において無理なく吸収して的確に溶接することがで
きるから、溶接前の補強板や中空構造体壁部の寸法管理
が容易であり、それだけコスト節減に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案スイングアームを組込んだ自動二輪車の
要部側面図、第2図はそのスイングアーム単体の平面
図、第3図は第2図のIII矢視図、第4図は第2図のIV
矢視図、第5図は第3図のV−V線断面図、第6図は第
5図のVI部拡大断面図、第7図はスイングアームの変形
例を示す要部断面図である。 2R……中空構造体としての右側アーム本体、5e;5i……
一対の壁部としての外側壁;内側壁、6;6′……補強
板、6e;6e′……縁部としての外側縁部、7s;7s′……段
部、Ve……溶接

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用中空構造体(2R)の相対向する一対
    の壁部(5e,5i)相互を、該構造体(2R)の中空部に収
    容されて前記壁部(5e,5i)の内面に溶接される補強板
    (6,6′)を介して一体に結合してなる、車両用中空構
    造体における補強構造において、 一方の壁部(5e,5i)に、前記補強板(6,6′)の縁部
    (6e,6e′)に対応する段部(7s,7s′)を一体に形成し
    て、その段部(7s,7s′)の内面に前記補強板(6,6′)
    の縁部(6e,6e′)を溶接(Ve)したことを特徴とす
    る、車両用中空構造体における補強構造。
JP1990028924U 1990-03-20 1990-03-20 車両用中空構造体における補強構造 Expired - Lifetime JP2536050Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990028924U JP2536050Y2 (ja) 1990-03-20 1990-03-20 車両用中空構造体における補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990028924U JP2536050Y2 (ja) 1990-03-20 1990-03-20 車両用中空構造体における補強構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03120285U JPH03120285U (ja) 1991-12-10
JP2536050Y2 true JP2536050Y2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=31531708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990028924U Expired - Lifetime JP2536050Y2 (ja) 1990-03-20 1990-03-20 車両用中空構造体における補強構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2536050Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2825340A1 (fr) 2001-05-29 2002-12-06 Honda Motor Co Ltd Bras oscillant arriere pour motocyclettes

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001509A (ja) * 2003-06-11 2005-01-06 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型車両におけるリヤサスペンション

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686232B2 (ja) * 1985-01-18 1994-11-02 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車のフレ−ム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2825340A1 (fr) 2001-05-29 2002-12-06 Honda Motor Co Ltd Bras oscillant arriere pour motocyclettes

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03120285U (ja) 1991-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3869122B2 (ja) 4輪バギー車の車体フレーム構造
JP3328348B2 (ja) 自動二輪車のフレーム構造
JPH0810074Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2536050Y2 (ja) 車両用中空構造体における補強構造
JPH03186490A (ja) 自動2輪車のフレーム
JPH08198134A (ja) アルミニウム合金製クロスメンバ
JP3214783B2 (ja) 燃料タンクの支持構造
JP3128678B2 (ja) ショックアブソーバの取り付け構造
JPH02262407A (ja) ロアーアームの補強装置
JP3406091B2 (ja) 自動車のサスペンション支持体及びこれを用いた電気自動車
JPS6136072A (ja) 自動二輪車の車体フレ−ム
JP3350602B2 (ja) 自動車のサブフレーム
JPH0622593Y2 (ja) 車両のフレ−ム構造
JPH0631062B2 (ja) 跨座型車両用のフレ−ム構造
JPH06122378A (ja) 自動車のフロントサブフレーム構造
JPH0621763Y2 (ja) リヤサスペンシヨンのデユアルリンク支持構造
JP3069995B2 (ja) 燃料タンクの支持構造
JPS63170176A (ja) 四輪バギ−車の車体フレ−ム
JPH03136995A (ja) 自動二輪車用前輪サスペンションのスイングアーム構造
JPH0237087A (ja) 自動車の車体構造
JP2750261B2 (ja) 前輪懸架装置支持部の車体構造
JPH061518Y2 (ja) 自動二輪車のスイングアーム
JPH06316Y2 (ja) スイングア−ム
JPS6346312Y2 (ja)
JPS602073Y2 (ja) 自動二輪車のリヤフオ−ク