JP2535994B2 - 化粧材の製法 - Google Patents

化粧材の製法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、テーブル、カウンター、家具、音響器ケ
ース等の木製什器や床材、壁材等の木質建材、庫内装備
品などの表面材として好適に用いられる化粧材の製法に
関し、基材に硬化性樹脂液を含浸せしめたプリプレグシ
ートを複数枚積層したのち、その上に木材小片の散布お
よび上記プリプレグシートの載置を順次繰り返し行っ
て、複合積層物を形成し、次いでこの複合積層物を加熱
加圧して硬化させることによって、特に木質模様の深み
が増し、重厚感あふれる化粧材を製造できるようにした
ものである。
[従来の技術] このような化粧材の製造する方法として、基材に硬化
性樹脂液を含浸せしめたプリプレグシートを複数枚積層
してなるプリプレグ積層物の上に木材小片を散布したの
ち、加熱加圧して硬化する方法が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、この製法では、プリプレグ積層物の上に木
材小片を散布するため、得られた化粧材にあっては、木
材小片が化粧材の表面部分に集中し、このため化粧材の
木質模様の深みが得られず、重厚感に乏しい製品しか得
ることができない問題があった。
そこで、この発明はこのような問題点を解消し、木質
模様の深みが増し、重厚感あふれる美しい化粧材を製造
できる方法を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] この発明では、基材に硬化性樹脂液を含浸せしめたプ
リプレグシートの上に、木材小片の散布および上記プリ
プレグシートの載置が順次繰り返されてなる2層以上の
複合積層物を形成し、次いで、上記複合積層物を加熱加
圧して硬化させて固化物としたのち、この固化物の表面
を研削することをその解決手段としている。
以下、この発明の化粧材の製法の一例を、図面を用い
て詳細に説明する。
まず、この発明において使用される基材を複数枚用意
する。この基材には、ガラス繊維やポリアミド、ポリエ
ステルなどの合成繊維からなるクロス、ガラスペーパ
ー、アクリル繊維、ビニロン繊維等からなる不織布など
で、その坪量が20〜300g/m2程度のものが好適に用いら
れる。
これらの基材に、硬化性樹脂液を含浸させる。この硬
化性樹脂液には、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ジアリルフタレート、ポリウレタン樹脂、シ
リコーン樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等の硬化
前の状態が液状であるような硬化性樹脂が主に用いられ
る。この硬化性樹脂の硬化前の粘度は特に限定されない
が、特に低粘度のものであれば、基材に含浸したのち半
硬化処理を施して粘度を高め、その取り扱いを容易にす
ることが望ましい。そして、この硬化性樹脂液には、必
要に応じ適宜の充填剤、着色剤等の添加剤が添加されて
使用される。ここでの充填剤には、炭酸カルシウム、タ
ルク、酸化チタン、シリカ、ガラス粉末などが用いられ
て、その配合量は、樹脂液100重量部に対しては50〜200
重量部程度とされる。また着色剤には、黄色系、茶色
系、褐色系の色調の染料、顔料が好ましいが、これ以外
の色調でもよく、添加量は特に限定されることはない。
そして、これらの硬化性樹脂液の基材への含浸作業
は、具体的には例えば、内部に上記硬化性樹脂液の未硬
化物が満たされている恒温槽を用意し、それぞれの基材
を浸漬することによって行う。浸漬された基材は1〜3
分程度静置してもよいが、速度5〜10m/分程度で移動さ
せて連続的に含浸させることもできる。ここで、基材を
複数枚同時に浸漬したり、あるいは上述のようにこの浸
漬作業を連続的に実施したりすれば、短時間で連続含浸
が可能となり、作業効率の向上が図れる。
次いで、樹脂液の含浸した各々の基材を恒温槽から取
り出して、一晩室温乾燥した後、温度90〜100℃、時間
5〜10分程度の条件で乾燥を行い、プリプレグシートを
作成する。
次に、このようにして得られたプリプレグシートを複
数枚積層し、次いでその上に、木材小片の散布および上
記プリプレグシートの載置を順次繰り返し行って、複合
積層物を形成する。具体的には例えば、第1図に示した
ように、複数枚のプリプレグシート1…を積層したの
ち、その上に木材小片2…を散布し、その上にプリプレ
グシート1を載置し、そのプリプレグシート1の上にさ
らに木材小片2…を散布し、その上に再び別のプリプレ
グシート1を載置することによって第1図に示したよう
な複合積層物3を得る。この積層の方法はこのように木
材小片2…の散布とプリプレグシート1の載置とを2回
繰り返す方法に限らず、必要回数繰り返して行えばよ
く、例えば3回、4回と繰り返せば、その分だけ木質模
様の深みが増し、奥行き感のある化粧材を得ることがで
きる。またこうしてなる複合積層物3の最上面は、木材
小片2…が散布された状態でもよいし、あるいはプリプ
レグシート1が載置された状態であってもよい。
またここで、上記複合積層物3の比較的下層部分をな
すプリプレグシート1として、坪量50〜300g/m2程度の
ものを用い、これに比して散布された木材小片2…の上
に載置されて比較的上層部分をなすプリプレグシート1
として、坪量20〜80g/m2の薄いものを用いることがより
好ましく、これによれば、後にこの複合積層物3を加熱
加圧した際に、上記木材小片2…が化粧材の内部層から
表面層部にかけて適度に分散されて、化粧材の木質模様
の奥行き感が一層効果的に得られる利点がある。
この木材小片2…には、黒タン、ブナ、ナラ、トチ、
セン、タモ、カエデ、カバ、カシなどの広葉樹、スギ、
ヒノキ、マツ、スプルース、アガチスなどの針葉樹など
の木材の小片であって、その形状は特に限定されない
が、板状、直方体状、立方体状、粒状などの切削加工に
より形成された小片、またはこれらの小片を機械的衝
撃、ローラ加圧などによって破砕した小片などの種々の
形状のものが用いられる。この木材小片2…の大きさ
は、その形状を直方体状とした場合、幅3〜50mm、長さ
3〜100mm、厚さ0.2〜2mm程度のものが望ましく、円柱
状であれば径3〜50mm、厚さ0.2〜2mm程度とされ、破砕
片であれば幅1〜10mm、長さ3〜100mm、厚さ0.2〜2mm
程度が望ましい。またこの木材小片2…は樹種の異なる
もの、色調の異なるものなどが混入していてもよい。ま
た、木材小片2…には必要に応じて寸法安定化処理を施
したものを用いることもできる。寸法安定化処理は、木
材小片2…を無水酢酸で処理するアセチル化処理法、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコールを含
浸する方法、液状のフェノール樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂などの先の硬化性樹脂液と同種の樹脂
を含浸、固化させる方法などがある。また、ポリエチレ
ングリコールや液状樹脂中に有機ハロゲン系防腐剤を混
入しておき、寸法安定化処理と防腐処理とを同時に行う
こともできる。また木材小片2…には、その一部または
全部を1種または2種以上の色調に着色処理を施したも
のを用いることができるが、黒タンなどの黒色、レンガ
ス、パドックなどの黄色、ナラ、ブナなどの白色等木材
の自然色を生かすこともまた好ましい。着色処理は、染
料、顔料などの色剤を水、有機溶剤などの溶剤に溶解し
た色剤濃度0.1〜10重量%程度の着色液に多数の木材小
片2…を浸漬する方法などが用いられる。着色処理を加
温して着色液の浸透を促し、濃色に着色することもでき
る。また、寸法安定化処理の際に、種々の液状樹脂中に
色剤を溶解しておき、寸法安定化処理と同時に着色処理
を行うこともできる。
このような木材小片2…の散布は、目の粗いふるいな
どを用いる方法や直接手で散布する方法等によって適宜
行われる。木材小片2…の散布量は、前記プリプレグシ
ート1の表面の約10〜90%、好ましくは約30〜60重量%
程度が多い隠される程度とすることが望ましい。
このようにして複合積層物3を得たのち、これを加熱
加圧することになるが、これに先立ちこの複合積層物3
を温度15〜30℃、時間3〜4時間程度の条件で静置し、
硬化性樹脂液の硬化を進めて、含浸樹脂液の粘度を高め
て取り扱いを容易とし、含浸樹脂液中の気泡を除去する
こともできる。
加熱加圧は、周知のホットプレスなどの加熱加圧手段
を用いて行われ、上記複合積層物3の上に離型フィル
ム、当板などを置き、圧力1〜2MPa、温度130〜150℃、
時間10〜20分程度の条件で行われる。この加熱加圧によ
り、第2図に示したように、複数枚のプリプレグシート
1…が固着されて一体化され、含浸樹脂液が硬化すると
同時に、各々の木材小片2…の大部分がプリプレグシー
ト1内に埋入した状態の化粧材4が得られる。ここで、
これらの木材小片2…は、化粧材4の比較的上層部分に
分散されるが、同一平面上に規則的に並ぶのではなく、
その分散形態は木材小片2…の大きさや形状等によって
各々異なり、表面層から内部層へ乱雑に任意に分散され
たものとなる。
次いで、この化粧材4の表面を種々の研削手段により
研削して表面平滑性を図り、厚さ1〜2mm程度の目的の
化粧材4を得る。
以上説明したような化粧材4の製法によれば、表面層
にだけでなく表面層からその内部層にかけて木材小片2
…が埋入された化粧材4が得られるので、木質感が得ら
れるばかりでなく、木質模様の深みが増し、重厚感あふ
れる美しい化粧材4とすることができる。またこの方法
は、予め硬化性樹脂液を含浸してなるプリプレグシート
を積層するので、取り扱いが容易で作業性に優れ、効率
良く製品を製造することができる。またこうして得られ
た化粧材にあっては、プリプレグシートを積層してなる
基材に木材小片が分散されてなるものであるので、強靱
性等の点でも優れている。
このようにして得られた化粧材4は、好ましくは合
板、パーチクルボード等の木質系基板、または繊維強化
合成樹脂等の樹脂系基板と接着積層して各種の製品に使
用される。具体的には例えば、床材、壁材などに好適に
使用される他、木質模様の深みを効果的に活かせるカウ
ンター、テーブル、扉などとしても好適に使用される。
[実施例] エポキシ樹脂未硬化液100重量部に対し炭酸カルシウ
ム250重量部と黄色顔料1重量部とを配合してなる硬化
性樹脂液を用意し、この樹脂液で満たし、かつ温度30℃
とした恒温槽中に坪量50g/m2のガラスペーパーを浸漬
し、上記樹脂液を含浸させた。次いで、この樹脂液含浸
ガラスペーパーを、25℃の温度で16時間乾燥させて、10
枚のプリプレグシートを得た。
一方、ブナ、ナラなどを幅1〜5mm、長さ5〜15mm、
厚さ0.2〜2.0mmの大きさの小片に切断し、これを乾燥し
たのちエポキシ樹脂未硬化液中に浸漬し、樹脂液を含浸
し、常温で放置して半硬化状態とした木材小片を作成し
た。
次いで、第1図に示したような積層方式に従って、上
記プリプレグシートのうちの8枚を積層し、その上に上
記木材小片を手で散布した。散布量は、プリプレグシー
トの表面の45〜55%程度が隠れるように均一に載置し
た。そしてその上にさらにプリプレグシートを載置した
のち、このプリプレグシートの上に、先と同様に木材小
片を散布した。そしてその上にさらにもう一枚のプリプ
レグシートを載置した。
これをホットプレスにて圧力1MPa、温度140℃、時間3
0分加熱加圧して硬化させて固化物とし、この固化物の
表面をサンダー掛けして研削して、この発明の実施例の
化粧材を得た。
こうして得られた実施例の化粧材にあっては、表面の
みならず内部層にも木材小片が分散され、木質模様の深
みのある重厚感あふれる外観を有していた。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の化粧材の製法は、基
材に硬化性樹脂液を含浸せしめたプリプレグシートの上
に、木材小片の散布および上記プリプレグシートの載置
が順次繰り返されてなる2層以上の複合積層物を形成
し、次いで上記複合積層物を加熱加圧して硬化させて固
化物としたのち、この固化物の表面を研削するものであ
るので、木質感が得られるばかりでなく、木質模様の深
みのある重厚感あふれる美しい化粧材を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の化粧材の製法の一例を示す概略断
面図、 第2図は、この製法により得られた化粧材の一例を示す
概略断面図である。 1……プリプレグシート、2……木材小片、3……複合
積層物、4……化粧材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に硬化性樹脂液を含浸せしめたプリプ
    レグシートの上に、木材小片の散布および上記プリプレ
    グシートの載置が順次繰り返されてなる2層以上の複合
    積層物を形成し、 次いで、上記複合積層物を加熱加圧して硬化させて固化
    物としたのち、 この固化物の表面を研削することを特徴とする化粧材の
    製法。
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