JP2535753Y2 - 遊技機の液晶表示装置 - Google Patents

遊技機の液晶表示装置

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JP2535753Y2
JP2535753Y2 JP1990092734U JP9273490U JP2535753Y2 JP 2535753 Y2 JP2535753 Y2 JP 2535753Y2 JP 1990092734 U JP1990092734 U JP 1990092734U JP 9273490 U JP9273490 U JP 9273490U JP 2535753 Y2 JP2535753 Y2 JP 2535753Y2
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健吉 中島
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、パチンコ機等の遊技気に用いることので
きる液晶表示装置に関する。
〈従来の技術〉 遊技機には各種の表示装置が設けてあり、例えば複数
種類の図柄を可変表示して遊技を行なうための可変表示
装置がある。この種の可変表示装置として例えば特開平
1ー214384号公報があり、外周面に複数種類の図柄を描
いた回転ドラムを列設し、これらの回転ドラムをモータ
により回転駆動すると共に、上記回転ドラムをストッパ
ー機構によって停止させ、停止時の図柄の組合せ態様に
基づいて遊技者に利益を与えるようにしている。また、
特開平1ー291883号公報では、ランプやLED等の発光体
を縦横に配設し、これらの発光体を電気的にドットマト
リクス表示するものが提案されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来の回転ドラム式の可変表示装置
は、機械的な部材が多いので組立調整に手間が掛るばか
りでなく、大型で重量のあるものになってしまう。ま
た、発光体を配設したものは発光体の制御が複雑である
し、限られた図柄しか表示できない。しかも、平面的な
表示しか得られないので、視覚的刺激が弱くて遊技意欲
を掻き立てるには至っていない。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は上記に鑑み提案されたもので、可撓性及び透
光性を有するフィルム間に複数対の透明電極を設けると
共に液晶を封入して液晶表示体を構成し、上記各透明電
極には可撓性を有する導電材を接続すると共に当該導電
材の先端にはコネクタ部を設け、上記液晶表示体をフレ
ームに突設したひさし部の下方に曲面状に止着してなる
ものである。
〈作用〉 可撓性及び透光性を有するフィルムの間に複数対の透
明電極を設けると共に液晶を封入して液晶表示体を構成
したので、当該液晶表示体は薄型且つ軽量であって可撓
性を有し、曲面状の表示が可能である。しかも、ひさし
部の下方に液晶表示体を設けているので、曲面状に形成
しても球が液晶表示体に衝突することがない。
〈実施例〉 以下、本考案を図示の実施例により説明すると、第1
図ないし第3図は本考案に係る液晶表示装置1の概略説
明図であって、液晶表示装置1は、一組の可撓性及び透
光性を有する合成樹脂フィルム2,2間に、複数対の透明
電極3,3をセグメント状或いはマトリクス状に設けると
共に、上記電極間3,3に例えばネマチック液晶4を封入
して液晶表示体5を構成し、上記各透明電極3に可撓性
を有する導電材6例えばフラットケーブルを接続すると
共に当該導電材6の先端に第1コネクタ部7aを形成す
る。そして、上記液晶表示体5を保護並びに遊技機に取
付けるためのフレーム8に止着し、上記導電材6の第1
コネクタ部7aをフレーム8に設けた第2コネクタ部7bに
接続する。尚、上記フレーム8には当該液晶表示体5を
駆動表示する駆動手段を形成した駆動基板9を止着して
おき、該駆動基板9に上記第2コネクタ部7bを設けてお
くとよい。
次に、本考案に係る液晶表示装置1をパチンコ機10の
可変表示装置11に適用した一例を説明する。
このパチンコ機10は、遊技者が発射した打球が遊技部
12に設けた始動口13…に入球すると、当該始動口13に臨
ませた始動口スイッチ14の検出信号に基づいて可変表示
装置11が図柄の変換表示を開始し、所定時間経過後に停
止表示する図柄の組合せ態様により、変動入賞装置15の
駆動用ソレノイド16を励磁して、当該変動入賞装置15を
遊技者に不利な第1状態から遊技者に有利な第2状態に
変換する種類のものである。
そこで、この液晶表示装置1は、遊技盤に取付けるフ
レーム8を有し、該フレーム8は窓部17の周囲にフラン
ジ部18を有すると共に、窓部17の上縁にひさし部19が前
方へ向けて突設してある。従って、上方から流下する球
が、窓部17の左右に振り分けられて液晶表示体5に衝突
することがない。上記窓部17には円弧状曲面を有する透
明カバー体20を嵌着し、該カバー体20の背面に液晶表示
体5をカバー体20の曲面に沿って止着すると共に、内面
側をメッキ処理した反射ケース21を上記液晶表示体5の
後方に臨ませる。尚、上記反射ケース21にはランプ等の
照明手段22を設けるとよい。また、液晶表示体5には位
置決め用に突起5′を設けておくとよい。そして、上記
反射ケース21の背面側には、上記駆動手段を構成する駆
動基板9を設ける。
上記駆動手段は、例えば第9図のブロック図で示す電
気的制御手段の一部を形成するもので、液晶のドライブ
回路23が形成してある。また、上記電気的制御手段はCP
U24を中心としてパチンコ機前般に亙る制御を司るもの
で、ROM25に格納されたプログラムに従って機能する。
即ち、始動口スイッチ14がオンすると、指導口スイッチ
回路26を介してCPU24は可変表示装置11の可変表示を開
始すると共に、停止図柄の組合せを判定し、賞態様を形
成していれば、変動入賞装置15の駆動用ソレノイド16を
ソレノイド駆動回路27を介して励磁し、また当該変動入
賞装置15に設けた継続スイッチ28がオンしたならば、継
続スイッチ回路29を介して遊技者に有利な第2状態を継
続するように駆動用ソレノイド16を引き続き駆動し、或
いは図示していない賞球排出装置を駆動して入賞球に対
応する賞球を排出するなど、パチンコ機全般の制御を行
なうものである。
そして、上記電気的制御手段は上記した液晶表示装置
1をパチンコ遊技に沿って制御する。即ち、入出力装置
30を介してデコーダはROM25に格納された図形データを
デコード信号に変換し、このデコード信号に従ってラッ
チ回路32が液晶表示体5の縦及び横の表示桁を選択し、
駆動手段としてのドライブ回路23を介して液晶表示体5
の電極3間に加印する。尚、このとき、常時加印するの
ではなく、遊技者の目に残像現象が起きる周期で各電極
3を加印するようにしてもよい。そして、加印された電
極3間の液晶は分子配列が変って、例えば分子配列が乱
れて光を散乱するので遮光性が生じ、遊技者は結局液晶
の陰を見ることになる。従って、縦横の表示桁を適宜に
選択制御することにより、所望の図柄を可視表示するこ
とができる。そして、この加印する透明電極3を、縦ま
たは横に順次所定時間でずらせていけば、縦または横方
向にスクロール表示することができる。尚、この実施例
における液晶表示体5は、縦横30X30のドットマトリク
ス状のもので、横10ドットで一組の図柄を表示し、縦方
向にスクロール表示可能なものである。また、第9図に
おいて、33は照明手段22としてのランプを駆動するラン
プ駆動回路である。
上記のような液晶表示装置1によれば、薄膜状の液晶
表示体5を用いているので、可変表示装置11を薄型且つ
軽量に構成することができ、しかも、従来のLED等によ
るドットマトリクス表示装置と同様に制御することがで
きる。また、バックライトの光色を変えることで、カラ
ー表示の雰囲気を醸し出すことも可能である。更に、薄
膜状の液晶表示体5をフレーム8に曲面状に止着してい
るので、表示が曲面上にて行なわれ、あたかも回転ドラ
ムに描いた図柄のようになる。しかも、液晶表示装置1
は機械的な可動部分がないので、調整が不要であって故
障の恐れがなく、安価に提供することができて、大型化
しても重量が増加することがない。
第10図は他の遊技盤を示し、この遊技盤には可変表示
装置11の側方に特定入賞口34を設け、該定入賞口34には
球検出器35を臨ませる。また、変動入賞装置15の側方に
は、遊技者に有利な状態と不利な状態とに変換な可動入
賞具、例えば所謂電動チューリップ36を配設する。この
電動チューリップ36は第10図及び第11図に示すような構
造になってる。即ち、取付基板37に揺動自在に軸着した
一対の可動翼片38に、駆動源としてのソレノイド39に連
絡させた揺動部材40を係止させて、上記ソレノイド39の
励磁により、上記可動翼片38を開閉させるものである。
また、この電動チューリップ36には球検出器42が設けて
あり、電気的制御手段に電気的に接続してある。
尚、この電動チューリップ36は、ソレノイド39が消磁
した状態のとき、可動翼片38の先端を合わせて球が流入
口41に入れない遊技者に不利な状態となり、ソレノイド
39を励磁したときに可動翼片38の先端を大きく開いて球
が流入口41へ容易に流入する遊技者に有利な状態になる
ように構成してあるが、ソレノイド39が消磁したときに
は可動翼片38の先端を球が通過可能な程度に開き、ソレ
ノイド39を励磁したときには可動翼片38を更に大きく開
くように構成してもよい。また、遊技盤に配設する可動
入賞具は所謂電動チューリップに限らず、遊技者に不利
な状態と有利な状態とに変換できればどのような構成で
あってもよい。
上記のような構成の遊技盤を有するパチンコ機10にお
ける遊技は、前記した遊技に加えて、遊技者が発射した
打球が特定入賞口34へ入球して球検出器35がオンする
と、この検出信号が特定入賞口スイッチ回路43を介して
電気的制御手段へ送られる。電気的制御手段は、この検
出信号を受診すると、チューリップ用ソレノイド駆動回
路44を介して、所定時間例えば6秒間当該ソレノイド39
を励磁する。従って、特定入賞口34へ打球が入賞する
と、電動チューリップ36が6秒間開いて遊技者に有利な
状態となる。
このように遊技盤に特定入賞口34及び電動チューリッ
プ36を配設すれば、パチンコ機における遊技性を更に増
すことができ、パチンコ遊技の興趣を著しく向上させる
ことができる。
更に、上記のような遊技盤に、例えば電極を7セグメ
ント状に配置した液晶表示体或いは7セグメントの発光
ダイオード等からなる図柄表示装置45を配設してもよ
い。この図柄表示装置45を配設した遊技盤では、例え
ば、特定入賞口34に打球が入賞した場合に、図柄表示装
置4が表示する図柄、或いは当該図柄の組み合せに基づ
いて可動入賞具(電動チューリップ36)を所定時間開放
するようにしてもよい。
或は、前記した変動入賞装置15に打球が流入し、この
球が変動入賞装置15に臨ませた継続スイッチ28を作動さ
せた場合に、図柄表示装置45が表示する図柄、或は当該
図柄の組み合せに基づいて電動チューリップ36を所定時
間開放するようにすることもできる。
そして、何れの場合でも、パチンコ遊技の遊技性を増
加させて、遊技者に飽きられない興趣に富んだパチンコ
機を提供することができる。
以上、本考案を図面の実施例について説明したが、本
考案は上記した実施例に限定されるものではなく、実用
新案登録請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適
宜に実施できる。例えば、液晶表示体の電極を7セグメ
ント状または適宜形状に配置して、この液晶表示体を図
柄表示装置に適用したり、遊技途中の各種の数値情報、
即ち10カウント数や継続回数をデジタル表示したり、或
いは遊技盤に装飾部材として配置して従来にない新規な
表示、装飾効果を得ることも可能である。また、遊技機
としてパチンコ機ばかりではなく、スロットマシン等に
適用することも可能である。
〈考案の効果〉 以上要するに本考案は、可撓性及び透光性を有するフ
ィルム間に複数対の透明電極を設けると共に液晶を封入
して液晶表示体を構成し、上記各透明電極には可撓性を
有する導電材を接続すると共に当該導電材の先端にはコ
ネクタ部を設け、上記液晶表示体をフレームに突設した
ひさし部の下方に曲面状に止着したので、遊技機におけ
る表示装置を、薄型且つ軽量に構成することができ、機
械的可動部分がないので組立調整に手間が掛らず、コネ
クタ部を設けてあるので接続が容易である。また、液晶
表示体が可撓性を有しているので、曲面状に表示するこ
とができて表示が立体的となって、従来にない新規な表
示手段を提供することができる。しかも、フレームに突
設したひさし部により、流下する球を液晶表示体の左右
に振り分けて、球が液晶表示体に衝突することを避けて
いるので、液晶表示体が傷付いたり、損傷することがな
い。更に、本考案の液晶表示装置は、可変表示装置ばか
りではなく、遊技機における別遊技手段、或は各種の表
示手段に広範に適用することができ、実用的価値が極め
て高いものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は液晶表示
装置の概略正面図、第2図は同上の縦断面図、第3図は
液晶表示体の斜視図、第4図はパチンコ機の正面図、第
5図は他の実施例における液晶表示装置の正面図、第6
図は同上の背面図、第7図は同上の縦断面図、第8図は
液晶表示体の斜視図、第9図は電気的制御手段の概略ブ
ロック図、第10図は他の遊技盤の正面図、第11図は可動
入賞具としての電動チューリップの正面図、第12図は同
上の縦断面図である。 1……液晶表示装置、2……フィルム、3……電極、4
……液晶、5……液晶表示体、6……導電材、7……コ
ネクタ部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性及び透光性を有するフィルム間に複
    数対の透明電極を設けると共に液晶を封入して液晶表示
    体を構成し、上記各透明電極には可撓性を有する導電材
    を接続すると共に当該導電材の先端にはコネクタ部を設
    け、上記液晶表示体をフレームに突設したひさし部の下
    方に曲面状に止着してなる遊技機の液晶表示装置。
JP1990092734U 1990-09-05 1990-09-05 遊技機の液晶表示装置 Expired - Lifetime JP2535753Y2 (ja)

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JPH0450094U JPH0450094U (ja) 1992-04-27
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JPS62123623U (ja) * 1986-01-28 1987-08-06
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JPH0450094U (ja) 1992-04-27

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