JP2535620B2 - 粗裁断積層物の仕上げ裁断方法 - Google Patents

粗裁断積層物の仕上げ裁断方法

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JP2535620B2 JP1240735A JP24073589A JP2535620B2 JP 2535620 B2 JP2535620 B2 JP 2535620B2 JP 1240735 A JP1240735 A JP 1240735A JP 24073589 A JP24073589 A JP 24073589A JP 2535620 B2 JP2535620 B2 JP 2535620B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、粗裁断された柄物生地などの柄物シート
のパーツを、針を用いて柄合せして積層した積層物を仕
上げ裁断する裁断方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一体的な柄物生地などの柄物シートの積層物から個々
のパーツ形状に自動式の裁断機で裁断する方法として、
特公昭53−29858号公報に示されたものがあった。しか
し、柄物シートの特性によって全面の柄位置を正確に一
致させることができない。このため、製品上、柄位置を
正確に合せるパーツについては、粗裁断後に再度仕上げ
裁断を行う必要がある。しかし、一旦切り外された柄物
シートは針などを使用し、柄合せを行って積層している
だけで、仕上げ裁断は手動案内による裁断機のカッター
によって行われている。
〔発明が解決しようとすす課題〕
前述した従来の手動案内による柄物シートの粗裁断パ
ーツの仕上げ裁断は、針を用いて柄合せをし、前記粗裁
断パーツの積層をしても、針が仕上げ裁断時にカッター
の動きの妨げになるため、粗裁断パーツの積層物の位置
を保持している針を前記積層物から抜き取りつつ裁断を
行っている。このため、必要な時と位置に対して前記積
層物が保持されず、柄の位置がずれてしまい、正確な仕
上げ裁断ができず、また作業能率がよくないという問題
点があった。
この発明は、前述した問題点を解決するためになされ
たもので、柄物シートの粗裁断パーツを柄合せして支持
面上に積層支持し、吸気によって積層物を吸引支持した
状態では、柄合せに用いた針や針保持具などを取り外せ
ることにより、自動式の裁断機による仕上げ裁断が柄物
シートに位置ずれを生じさせることなく、正確で能率よ
く行える粗裁断積層物の仕上げ裁断方法を得ることを目
的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明による粗裁断積層物の仕上げ裁断方法は、針
が抜き差し可能に保持される針保持具を、前記針ととも
に、シート状または枠状に構成したベース部材にパーツ
原点位置および所要の補助位置に配置して保持させ、前
記ベース部材を、前記針を上方に突出させて支持面上に
支持させる工程と、積層する柄物シートの粗裁断パーツ
の面より大きい下非通気性シートを前記針に刺しベース
部材を介して前記支持面上に支持させる工程と、前記パ
ーツ原点位置に保持された針に前記粗裁断パーツの原点
を合せて刺し、前記補助点位置に保持された針にも前記
粗裁断パーツを刺して柄位置を合せつつ前記粗裁断パー
ツを前記下非通気性シート上に積層する工程と、前記粗
裁断パーツの積層物の上面および該積層物が対向する吸
気口側側面以外の側面を前記下非通気性シートと同等以
上の大きさの上非通気性シートで覆うとともに、この上
非通気性シートを前記針に刺し、上,下非通気性シート
で前記積層物の吸気口側側面以外のほぼ全外側面を囲む
工程と、前記吸気口からの吸気により、前記積層物を前
記支持面上で圧縮させて吸気口に吸引保持させ、この状
態で、前記針を針保持具,前記積層物,および上,下非
通気性シートから抜き出して外し、前記針保持具および
ベース部材を前記支持面と下非通気性シートとの間から
抜き出して外す工程と、吸気口からの吸気を続けつつ前
記パーツ原点位置を基準とする裁断機のカッターの自動
制御によって前記積層物を上,下非通気性シートととも
に仕上げ裁断する工程とを前記の順序で行うようにした
ものである。
〔作 用〕
この発明による仕上げ裁断方法は、針が抜き差し可能
に保持される保持具をシート状または枠状のベース部材
に保持させた状態で、このベース部材を支持面上に支持
させたので、前記針を用いて柄物シートの粗裁断パーツ
の柄位置を確認しながら正確に柄合せし、前記粗裁断パ
ーツを前記支持面上に下非通気性シートおよびベース部
材を介して積層することができる。また、柄合せして積
層した粗裁断パーツの積層物を上,下非通気性シートで
囲んで積層物の側面を吸気口からの吸気によって圧縮
し、前記吸気口に吸引保持させたので、この状態で針を
針保持具から抜き出して外し、針保持具およびベース部
材を前記支持面と下非通気性シートとの間から抜き出し
て外すことができ、この場合に、上,下非通気性シート
および積層物が吸気口側に吸引保持されているので、
針,針保持具およびベース部材を容易に取り出すことが
でき、しかも積層されている粗裁断パーツの柄の位置を
ずらすことがない。したがって、針に妨げられることも
なく、吸気装置を備えた自動式の裁断機のカッターによ
って仕上げ裁断を行うことができ、この裁断時にも吸気
口からの吸気をしているので、粗裁断パーツの柄の位置
をずらすことがなく、正確な裁断を行うことができる。
そして、パーツ原点位置を基準として裁断機のカッター
を自動制御し、このカッターで粗裁断パーツの積層物の
仕上げ裁断を行っているので、きわめて能率のよい裁断
を行うことができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例につき図を参照して説明す
る。
第1図,第2図,第3図において、1は機枠2上に固
定された支持台、1aは支持台1上面に形成された支持
面、3は支持面1aの両側縁部上に近接して配置された吸
気管である。吸気管3には、支持面1aの側縁平行に延び
る長手方向に沿って吸気口3aが支持面1a幅方向中央側に
開口されている。4は吸気管3の背面に接続された連結
管であり、連結管4は、一部に可撓性管5を有し、真空
ポンプなどの吸気源6に接続されている。7は支持台1
の左,右両側部に縦X方向に沿って固定されたガイドレ
ールであり、これらのガイドレール7に吸気管3に固定
されてこれらを水平往復移動させる走行体8が支持され
ている。9は機枠2の縦方向中央部両側に固定されて上
方に突出する柱体、10は柱体9の上端部間に架設された
梁部材、11は梁部材10に支持されて横Y方向に水平往復
移動されるカッターヘッド、12はカッターヘッド11に装
着されて上下方向に往復動するとともに軸回りに回動す
るナイフ状のカッターである。また、前記カッターヘッ
ド11の下方にはこれと同方向に同期駆動され、前記カッ
ター12と同方向に同期回動されるカッター受け(図示省
略)が設けられている。なお、以上の構成はこの発明の
出願人が先に出願した特願平1−144227号の構成と同様
である。
13は針、14は針13の基部が着脱可能に嵌合保持される
針保持具、15はシート状のベース部材である。ベース部
材15は、平面長方形のベースシート16の上面に第4図に
も示すように、幅方向に複数の保持レール17が相互間隔
に設けてベース部材15の長手方向と平行に固定されてい
る。前記保持レール17には第5図にも示すように、上面
に開口する係合溝17aが全長にわたって形成され、係合
溝17aの開口近くにはこれの両側から係合溝17aの幅を狭
くする突条部17bが形成されている。前記係合溝17aに
は、前記針保持具14が着脱および摺動可能に係合され、
針保持具14にねじ嵌合した押しねじ18を回動させること
で、針保持具14が係合溝17bの長手方向の任意の位置に
固定されるように構成されている。そして、ベースシー
ト16の上面の一端部には主原点16aが設けられている。
第1図において、19は制御装置であり、この制御装置
19は、各パーツの形状,原点位置などの必要な情報がス
キャナーまたはデジタイザーなどによりコンピュータに
入力され、また前記ベースシート16の主原点16aの位置
とパーツ原点P1(第6図参照)位置とが数値によって前
記コンピュータに入力される。そして、主原点16aの位
置に対し各パーツ原点ごとにパーツ形状と配置とが積層
状況と一致するように、プログラム作成が行われ、これ
らのデータが入力されている。また、前記主原点16aの
位置がカッターヘッド11に設けた光センサーなどの位置
検知器20の検知信号が制御装置19に入力されて、前記デ
ータによってカッター12がカッターヘッド11とともに動
作するように構成されている。
第1図,第2図,第3図において、21,22はポリエチ
レンシートなど可撓性を有する上,下非通気性シートで
あり、上非通気性シート21は、2枚のシート間に空気が
充填された多数の小突起21aが内面に突出するように全
体にわたって形成され、小突起21a外の部分で2枚のシ
ートが一体化されている。23は柄物生地などの柄物シー
トの粗裁断パーツ23aが積層された粗裁断積層物であ
る。
次に、前述した裁断装置を用いる仕上げの裁断方法に
ついて説明する。
第1工程では、第4図に示すように、針13を保持させ
た針保持具14を、ベース部材15の保持レール17の係合溝
17aに係合させてこれらの適所に保持固定する。この場
合に、針13および針保持具14は、第6図に示すように、
複数の粗裁断パーツ23aのパーツ原点P1位置と1個所以
上の所要の補助点P2位置とに配置する。そして、第1
図,第2図に示すように、針13を上方を突出させてベー
ス部材15を支持台1の支持面1a上に載置して支持させ
る。
第2工程では、第1図,第2図に示すように、積層す
る柄物シートの互いに異なった各組の粗裁断パーツ23a
の和より面積が大きい下非通気性シート22を針13に刺
し、ベース部材15を介して支持面1a上に支持させる。こ
の際に、下非通気性シート22の両側縁部を吸気管3の下
面に当接させる。
第3工程では、第1図,第2図に示すように下非通気
性シート22上に柄位置を確認しつつ粗裁断パーツ23aを
針13に刺し柄合せして積層する。この際に、第6図に示
すように、パーツ原点P1位置にある針13に粗裁断パーツ
23aのパーツ原点を刺し、保持点P2位置にある針13に粗
裁断パーツ23aの補助点を刺すことにより、積層する粗
裁断パーツ23aの柄を正確に一致させる。
第4工程では、第3工程で積層した粗裁断パーツ23a
の積層物23の上面およびこれらの積載物23が対向する吸
気口3a側面以外の側面を下非通気性シート22より面積が
大きい上非通気性シート21で覆うとともに、上非通気性
シート21を針13に刺す。そして上非通気性シート21は、
両側縁部を吸気管3の上面に当接させ、吸気管3の吸気
口3aを上,下非通気性シート21,22の両側縁部で包むと
ともに、上,下非通気性シート21,22の前記両側縁部以
外の外側縁部を上下に重ね合せ、上,下非通気性シート
21,22で積層物23の吸気口3a側側面以外のほぼ全外側面
を囲み、上,下非通気性シート21,22で囲まれた内部を
吸気口3aと連通させる。
なお、上,下非通気性シート21,22で積層物23を囲ん
だ後、上,下非通気性シート21,22の重ね合せた外側縁
部を粘着性テープで適宜止めてもよい。
第5工程では、吸気源6を動作させることにより、連
結管4,吸気管3を介して吸気口3aから積層物23中の空気
を抜き取り、上,下非通気性シート21,22で囲まれた内
部を負圧にすることで積層物23を圧縮させ、吸気口3a側
に吸引保持させる。この場合に、上非通気性シート21に
多数の小突起21aが設けられ、これらの小突起21aが下非
通気性シート22に当接されるので、上,下非通気性シー
ト21,22の全面が密着せず、小突起21a間の部分に空気通
路が形成され、複数組の積層物23が離間していても、こ
れらの中の空気を十分に吸引できる。この状態で、カッ
ターヘッド11に設けた位置検知器20によってベース部材
15のベースシート16に設けた主原点16aの位置を裁断機
の制御装置19に入力し、運転時の原点とする。そして、
針13の上非通気性シート21から突出した先端部を、必要
に応じ適宜の工具を用いて、上方に引っ張り、針13を針
保持具14から抜き出し、さらに下非通気性シート22,積
層物23,上非通気性シート21からも抜き出すことによ
り、全部の針13を取り出す。続いて、針保持具14および
ベース部材15を支持台1の支持面1aと下非通気性シート
22の下面との間から引き出して外し、第3図に示すよう
に、積層物23が下非通気性シート22を介して支持面1aに
支持されるようにする。なお、第5工程で、針13を抜き
出した後に、上,下非通気性シート21,22に残る針孔は
小さいので、これらの針孔から吸気される空気量はごく
僅かである。このため、上,下非通気性シート21,22で
囲まれた内部の負圧力はほとんど変化せず、積層物23は
圧縮されて吸気口3a側に吸引保持された状態を維持し、
柄合せした粗裁断パーツ23aは位置ずれしない。
最後に、第6工程で、吸気口3aからの吸気を続けつ
つ、吸気口3a側に吸引保持されている積層物23を上,下
非通気性シート21,22とともに、第6図の鎖線23bに示す
ように仕上げ裁断する。すなわち、前述したように、主
原点16aの位置を運転時の原点とし、制御装置19に入力
された各パーツの形状とパーツ原点P1の位置とに基づい
て作成されたプログラムによって、走行体8をX方向に
移動させることで吸気管3,上,下非通気性シート21,22
とともに積層物23をX方向へ移動させ、またカッターヘ
ッド11を梁部材10に沿ってY方向へ移動させ、カッター
ヘッド11に装着させたカッター12を下降させ、このカッ
ター12の先端部をカッター受けに嵌合させ、これととも
に垂直な軸回りに回動させることにより、パーツ原点位
置を基準として自動制御によってカッター12をパーツの
形状に動作させ、仕上げ裁断を順次各積層物23に対して
行う。この際に、積層物23は針によって支持面1aに保持
されていないが、吸気口3a側に吸引保持されているの
で、粗裁断パーツ23aは位置ずれせず、また針によって
妨げられることなく裁断機のカッター12を自動制御で
き、この操作中に針を抜く必要もない。したがって、積
層物の仕上げ裁断が正確にしかも作業性よくできる。
第7図は、ベース部材15の変形例を示し、このベース
部材15は複数の保持レール17を、これらと直行する複数
の連結杆24上に組立ねじ25によって締結し、枠状に固定
したものであり、第6図に示すベース部材15も第2図,
第4図,第5図に示すものと同様に使用できる。なお、
第7図中の第2図,第4図,第5図と同一符号は対応す
る部分を示す。
また、第8図,第9図は、針保持具14およびベース部
材15の他の実施例を示す。第8図に示す針保持具14は、
針13の基部が中心部の孔14aに着脱可能に保持されるほ
ぼ倒立皿状に形成されている。また、第9図に示すベー
ス部材15は平面長方形状のシートからなり、多数の針保
持孔15aが縦,横にそれぞれ固定間隔で形成されてい
る。
この実施例では、第1工程として、ベース部材15の任
意の針保持孔15aに上方から針13の基部を嵌挿保持し、
これらの針13のベース部材15下面から突出した部分を針
保持具14の孔14aに圧入嵌合させる。この状態で針保持
具14を介してベース部材15を支持台の支持面上に載置し
て支持させる。また、第5工程として、積層物を吸気口
に吸引保持させた後、針13を上方に引っ張ってベース部
材15および針保持具14から抜き出して外し、針保持具14
およびベース部材15を前記支持面と下非通気性シートと
の間から引き出して外す。なお、この実施例において、
前述した以外の構成,裁断方法は第1図ないし第6図に
示す実施例と同様である。
この発明において、カッターはX,Y方向に往復移動す
るカッターヘッドに、上下方向に往復移動するように設
けてもよく、この場合には吸気管は往復移動させない。
また、前記実施例では、吸気管を左右1対に設けたが、
この発明は吸気管を左,右一方だけにしてもよく、逆に
横方向にも吸気管を設けて積層物の4周を囲むようにし
てもよい。
さらに、前記実施例では、上非通気性シートのみに多
数の小突起を形成したが、この発明は、上,下非通気性
シート、または下非通気性シートのみに前記と同様な小
突起を設けなくても上下両非通気性シート間で空気が流
通し、複数の積層物から吸気できればよく、例えばこれ
らの積層物間に、通気性がある空気流通用スペーサを介
在させ、小突起を非通気性シートに設けることなく、空
気流通空間を確保するようにしてもよい。
さらに、補助点用の針は2本以上設けてもよく、パー
ツ原点とベース部材の主原点とを共用してもよく、主原
点およびこれの位置検知器は省略しても、ベース部材を
支持面に正確に位置決め保持できればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明による粗裁断積層物の
仕上げ裁断方法は、針が抜き差し可能に保持された保持
具をシート状または枠状のベース部材に保持させた状態
で、このベース部材を支持面上に支持させたので、前記
針を用いて柄物シートの粗裁断パーツの柄位置を確認し
ながら正確に柄合せし、前記粗裁断パーツを前記支持面
上に下非通気性シートおよびベース部材を介して積層す
ることができる。また、柄合せして積層した粗裁断パー
ツの積層物を上,下非通気性シートで囲んで積層物の側
面を吸気口からの吸気によって圧縮し、前記吸気口に吸
引保持させたので、この状態で針を針保持具から抜き出
して外し、針保持具およびベース部材を前記支持面と下
非通気性シートとの間から抜き出して外すことができ、
この場合に、上,下非通気性シートおよび積層物が吸気
口側に吸引保持されているので、針,針保持具およびベ
ース部材を容易に取り出すことができ、しかも積層され
ている粗裁断パーツの柄の位置をずらすことがない。し
たがって、針に妨げられることなく、吸気装置を備えた
自動式の裁断機のカッターによって仕上げ裁断を行うこ
とができ、この裁断時にも吸気口からの吸気をしている
ので、粗裁断パーツの柄の位置をずらすことがなく、正
確な裁断を行うことができる。そして、パーツ原点位置
を基準としての裁断機のカッターを自動制御し、このカ
ッターで粗裁断パーツの積層物の仕上げ裁断を行ってい
るので、きわめて能率のよい裁断を行うことができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による粗裁断積層物裁断の
仕上げ裁断方法用の装置を示す概略斜視図、第2図は針
による積層物の保持状態を示す第1図の拡大横断面図、
第3図は吸気による積層物の保持状態を示す第2図の拡
大部分図、第4図はベース部材の平面図、第5図は針お
よび針保持具を保持レールに保持させた状態の拡大斜視
図、第6図はベース部材と粗裁断パーツとの配置関係を
説明するための平面図、第7図はベース部材の変形例を
示す平面図、第8図および第9図はこの発明の他の実施
例に用いる針保持具およびベース部材をそれぞれ示す拡
大斜視図および部分斜視図である。 1……支持台、1a……支持面、2……機枠、3……吸気
管、3a……吸気口、6……吸気源、8……走行体、10…
…梁部材、11……カッターヘッド、12……カッター、13
……針、14……針保持具、15……ベース部材、16a……
主原点、17……保持レール、19……制御装置、20……位
置検知器、21,22……上,下非通気性シート、21a……小
突起、23……積層物、23a……粗裁断パーツ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針が抜き差し可能に保持される針保持具
    を、前記針とともに、シート状または枠状に構成したベ
    ース部材にパーツ原点位置および所要の補助位置に配置
    して保持させ、前記ベース部材を、前記針を上方に突出
    させて支持面上に支持させる工程と、 積層する柄物シートの粗裁断パーツの面より大きい下非
    通気性シートを前記針に刺しベース部材を介して前記支
    持面上に支持させる工程と、 前記パーツ原点位置に保持された針に前記粗裁断パーツ
    の原点を合せて刺し、前記補助点位置に保持された針に
    も前記粗裁断パーツを刺して柄位置を合せつつ前記粗裁
    断パーツを前記下非通気性シート上に積層する工程と、 前記粗裁断パーツの積層物の上面および該積層物が対向
    する吸気口側側面以外の側面を前記下非通気性シートと
    同等以上の大きさの上非通気性シートで覆うとともに、
    この上非通気性シートを前記針に刺し、上,下非通気性
    シートで前記積層物の吸気口側側面以外のほぼ全外側面
    を囲む工程と、 前記吸気口からの吸気により、前記積層物を前記支持面
    上で圧縮させて吸気口に吸引保持させ、この状態で、前
    記針を針保持具,前記積層物,および上,下非通気性シ
    ートから抜き出して外し、前記針保持具およびベース部
    材を前記支持面と下非通気性シートとの間から抜き出し
    て外す工程と、 吸気口からの吸気を続けつつ前記パーツ原点位置を基準
    とする裁断機のカッターの自動制御によって前記積層物
    を上,下非通気性シートとともに仕上げ裁断する工程と
    を 前記の順序で行うことを特徴とする粗裁断積層物の仕上
    げ裁断方法。
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