JPH06173158A - 生地定置作業のための柄合わせ方法および柄合わせ延反装置 - Google Patents

生地定置作業のための柄合わせ方法および柄合わせ延反装置

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JPH06173158A
JPH06173158A JP35033992A JP35033992A JPH06173158A JP H06173158 A JPH06173158 A JP H06173158A JP 35033992 A JP35033992 A JP 35033992A JP 35033992 A JP35033992 A JP 35033992A JP H06173158 A JPH06173158 A JP H06173158A
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JP
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cloth
pattern
spreading
needle
fabric
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JP35033992A
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Inventor
Nobuo Oishi
信男 大石
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BONNII KK
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BONNII KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柄生地の柄合わせ延反装置から型入れに至る
一連の生地定置作業において、延反積層時に上下の生地
の位置合わせを正確に行えるようにする。併わせて型入
れ時の縫製パーツの柄合わせを正確に行えるようにす
る。 【構成】 延反台1上の所定位置に生地固定用の刺針8
を定置する。延反台1に設けた昇降枠10を台上に上昇
させ、その上に生地受板11を載置し、生地受板11上
に生地を光ビームLで位置決めしながら延反する。生地
の積層量の増加に応じて昇降枠10および生地受板11
を下降させ、刺針8の突出量を調整する。最上面の生地
上に型紙5を配置し、保持針14で積層生地に固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、柄生地の延反積層か
ら型入れに至る一連の生地定置作業に適用される柄合わ
せ方法と、この方法に適用される柄合わせ延反装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】衣服等の製造に際しては、生地を積層状
に延反した後、型入れを行って積層状態のままで縫製パ
ーツ(以下単にパーツと言う)を裁断する。コンピュー
タに予め入力されたパーツの配置データに基づいて、延
反台上で自動的に裁断を行う装置もある。いずれにして
も、柄生地の場合には、生地を延反し積層する際に上下
の生地間で位置合わせを行う必要があり、さらに、裁断
すべき各パーツ相互間で柄合わせを行う必要がある。
【0003】延反積層時の柄の位置合わせに関しては、
従来から針が位置決め具として用いられており、この針
には二通りの適用形態がある。ひとつは台板の下面側に
配置した針をエアシリンダーで昇降する形態(特公昭6
1−35306号公報)である。他は台板上に針を定置
する形態(特開昭62−276074号公報、特開平3
−33263号公報)である。前者では生地の積層量に
応じて針を台板上へ突出できるので、針に邪魔されるこ
となく延反を行って柄の位置合わせを正確に行える点で
優れているが、針位置の変更を自由に行えない点、およ
び積層生地を裁断する際に全ての針を抜き取らねばなら
ず、裁断台への移送時あるいは裁断時に位置ずれを生じ
やすい点に不満がある。台板上に針を定置する後者形態
は、前者と裏腹のメリットおよびデメリットがある。
【0004】裁断に際して各パーツ相互間で柄合わせを
行うについては、コンピュータ支援システムを用いて、
ITVカメラで入力した画像データを処理し、柄の絶対
位置と相対位置を確認してパーツのレイアウトを行う、
自動柄合わせシステムが提案されている(特開平4−2
4278号公報、特公平1−33587号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、積
層した柄生地を裁断して各パーツの柄合わせを行うに
は、まず延反積層時に上下の生地を正しく位置合わせ
し、次に各パーツ相互間で柄位置が合うようなレイアウ
トを行わねばならない。しかも、一連の柄合わせ作業
は、生地のずれ動きを防ぐ必要上、一貫して行われるべ
きである。しかし、従来の各装置は、単に延反積層時の
生地の位置合わせを行うか、各パーツ相互間の柄合わせ
を行うだけであり、一貫性を欠く点に最大の難がある。
【0006】位置合わせおよび柄合わせが困難な原因の
ひとつは、同じ柄生地であっても生産時点で柄の大きさ
や柄ピッチなどにばらつきがあることである。ロール状
に巻かれた生地ロールごとに柄の大きさやピッチが異な
るのはもちろん、同じ生地ロールであっても生地の巻位
置によって同様のばらつきが多く見られ、ばらつきの状
態に規則性はない。そのため、例えばパターン認識によ
って柄数を数え、その柄の特定位置を判定し指示する柄
合わせ形態では、裁断されたパーツの寸法が大小にばら
つくことになる。
【0007】もうひとつの原因は、生地が僅かな外力で
容易に変形しやすく、延反し積層する際に生地に伸び変
形や縮み変形が生じてしまうことにある。とくに、延反
台上に生地固定用の針を定置する形態では、延反した生
地が針先で尖塔状に受け止められるため、生地を指先で
部分的につまんで柄の位置合わせを行う場合に変形を生
じてしまう。延反積層時には、延反した生地を所定長さ
ごとに切断し重ねるが、このとき延反した生地の柄列線
が縦横に正しく直交している保証が得られないことも、
裁断されたパーツ間の柄合わせを困難化する原因になっ
ている。
【0008】この発明の目的は、延反積層時に柄位置と
柄列線を正確に一致させることができ、さらにパーツ相
互間の柄合わせ作業を一貫して正確に行うことができ
る、生地の定置作業の柄合わせ方法とそのための柄合わ
せ延反装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の柄合わせ方法
は、延反台1上に展張した生地ベース7上の所定位置
に、生地固定用の刺針8を定置し固定する針置工程と、
延反台1に設けられた昇降枠10を台上に上昇させて、
刺針8の位置を避けて昇降枠10上に生地受板11を載
置する板置工程と、延反台1上を移行する繰り出し台2
から、生地をその表面に投射された位置決め用の光ビー
ムLに沿って繰り出しながら、生地受板11上へ延反す
る延反工程と、繰り返えし行われる延反工程の間に、昇
降枠10を少量下降させて積層生地を沈降させる針露出
量調整工程と、最上面の生地上に前記光ビームLで位置
決めしながら型紙5を配置し、型紙5を保持針14で積
層生地に固定する型入れ工程とを含んでいる。その延反
工程においては、生地を所定量繰り出すごとに幅方向へ
切断し、少間隔をあけて生地受板11上に生地の延反を
行う。
【0010】本発明の柄合わせ延反装置は、延反台1
と、延反台1上を往復移動する繰り出し台2と、延反台
1上に位置決め用の光ビームLを投射する光マーカー4
と、延反台1上に定置される刺針8を含み、繰り出し台
2の移行軌跡の下方に、生地受板11を支持する昇降枠
10が配置されていること、昇降枠10は延反台1に対
して上端が延反台1の上面から突出する上昇位置と、上
端が延反台1の上面以下に退入する下降位置との間で昇
降自在に支持されていること、延反台1の下面に昇降枠
10を昇降操作する昇降機構17が設けてあることを要
件とする。
【0011】具体的には繰り出し台2が、遊転自在な車
輪27で支持された車台28と、生地ロール3を遊転自
在に支持するために車台28上に設けたロール受枠29
と、生地ロール3に外接して生地を繰り出し操作する送
りローラ30と、前記車輪27の回転力を送りローラ3
0に伝動する伝動機構を含んでおり、車台28は一対の
側枠31と、側枠31間に支持されて、送りローラ30
の下方から生地繰り出し方向へ突出する生地出し板32
を備えており、生地出し板32を透明のガラス板で形成
する。
【0012】
【作用】延反作業を行うについて、刺針8の上端が僅か
に突出するよう生地受板11を昇降枠10で上昇させて
おくので、延反台1上に刺針8を定置固定する形態を採
るにも拘らず、刺針8が延反作業の邪魔になることを解
消できる。生地を重さねるごとに刺針8の突出量は小さ
くなるが、昇降枠10を下降させて積層生地の全体を沈
ませることで、刺針8の生地表面からの突出量を常に適
量に維持することができる。
【0013】延反時の生地の位置決めは、生地表面に投
射された視認可能な光ビームLによって行う。詳しく
は、延反台1へ向かって常時投射されている光ビームL
を基準にして、まず、繰り出し始端の幅方向の柄列線を
光ビームLと一致させて刺針8で固定し、以後は繰り出
し台2上において繰り出し方向へ延びる光ビームLに柄
列線を一致させながら、生地を生地受板11上へ延反
し、刺針8で固定する。縫製対象にもよるが、位置決め
基準となる光ビームLは、例えば繰り出し方向と平行に
4〜6個配置し、幅方向へは並列配置される主要パーツ
の一群について2〜3個配置する。このように、繰り出
し台2上で生地位置を適性化しながら延反を行うと、生
地が刺針8に接触した後に位置修正を行う必要がないの
で、延反時に生地が変形し柄列線がゆがむことを解消で
きる。
【0014】延反作業が終了した時点で、積層生地は刺
針8で固定されて位置決めされている。この状態で積層
された生地間に柄の大きさの違いや柄のピッチの違いは
当然に存在する。しかし、個々の積層生地における柄の
大きさや柄のピッチのばらつきは同じ傾向を示してお
り、一着分のパーツは個々の積層生地ごとに縫製する。
しかも積層された生地の柄列線は縦横に正確に一致して
いる。従って、最上面の生地上に投射された光ビームL
を利用して、縦横姿勢が正しくなる状態で型紙5を配置
し、パーツ相互間の柄位置が合致するようレイアウトを
行った後、型紙5に沿って裁断を行えば、積層された各
生地において柄位置が完全に合致した状態のパーツを得
ることができる。型紙5を積層生地に固定する保持針1
4および刺針8は、裁断終了後に抜き取る。
【0015】
【発明の効果】延反生地を生地受板11で受け止めてお
き、昇降枠10を下降操作して生地受板11を適宜沈ま
せながら延反を行うので、柄生地の延反作業を刺針8に
邪魔されることなく能率良く行えるのはもちろんのこ
と、裁断が終了するまで刺針8で積層生地を固定してお
くことができる。さらに、刺針8を延反台1の上面に定
置固定するので、パーツの大きさやレイアウトに応じて
その定置位置を自由に変更できる。
【0016】光ビームLを基準にして繰り出し台2上で
生地位置を正確に位置決めしながら生地の延反を行うの
で、積層後に生地位置を調整する必要がない。このこと
は、延反時に例えば生地を部分的につまみ上げて位置調
整する必要がないことを意味しており、柄合わせを困難
化する生地の変形を一掃できる点で有利である。光ビー
ムLを利用して型紙5のレイアウトを行うので、積層生
地に対する型紙5の配置関係、とくに柄の縦横の配置関
係を正確に行える。なお、パーツ相互間の柄合わせは、
型紙5に書き込まれた柄合わせ点を目視によって互いに
一致させることで行う。以上のようにこの発明によれ
ば、生地の延反積層から型入れに至る一連の柄合わせ作
業を、延反台1上で一貫して正確に行って、生地定置作
業を能率良く行うことができ、その分だけ生産性を向上
して衣服の製造に要するコストを低下できる。
【0017】
【実施例】図1ないし図10は本発明に係る柄合わせ方
法と柄合わせ延反装置の実施例を示す。図2において、
符号1は延反台、2は延反台1上を往復移行する繰り出
し台、3は繰り出し台2上に支持された生地ロール、4
は延反台1へ向かって位置基準線を常時投射する光マー
カーである。これらの装置を用いて生地の延反積層から
型入れに至る一連の生地定置作業を行う。生地定置作業
は、準備工程と、針置工程、板置工程、延反工程、針露
出量調整工程、型入れ工程、板抜き工程とからなる。
【0018】準備工程では、延反すべき生地を延反台1
上に延反した後、図3に示す型入れ図を参考にしながら
型紙5を延反生地上に実際に配置して、光マーカー4の
投射ビーム位置を決定する。基本的には、各型紙5に設
けた縦基準線5aと横基準線5b上に光ビームLが投射
されるように光マーカー4の位置を決定する。但し、各
パーツの柄を一致させることが基本であり、要尺の関係
もあるので、主要な両基準線5a・5bを目処に光ビー
ムL位置を設定する。
【0019】図3に示す型入れ図は、婦人用ジャケット
の場合を示しているが、この場合は、繰り出し方向と平
行に4本の光ビームLを投射し、これと直交する幅方向
へ、各分断ブロックBごとに2本ずつ光ビームLを投射
した。ビーム投射位置が決定したら、型紙5を除去し、
延反した生地を生地ロール3へ巻き戻す。
【0020】図1において針置工程では、延反台1上に
生地ベース7を展張して粘着テープなどで固定し、その
表面上に刺針8を定置する。生地ベース7は、一連の作
業が終了した後に積層した生地を延反台1の外へ取り出
すために設けられており、紙、プラスチックフィルム、
薄板など裁断に支障のないウエブ材やシート材を適用で
きる。
【0021】図4は刺針8を示す。刺針8は、透明プラ
スチッチク板製の座板8a上に針8bを立設して形成さ
れており、パーツの大きさに応じて、針8bの立設本数
が1〜4本前後に異なる。刺針8は準備工程で決定され
たパーツ位置に対応して定置することとし、可能な限
り、縦横に交差する光ビームLの交点上に1個の刺針8
を位置させる。この後、図6に示すように座板8a上に
ステンレス板材製のウェイト9を載置して刺針8を固定
する。このウェイト9は最後に抜き取るので、その一端
部を生地ベース7の両端に露出させておく。
【0022】板置工程では、延反台1に設けた昇降枠1
0を台上へ上昇させて、その上部に生地受板11を載置
する。詳細は後述するが、昇降枠10は延反台1の幅方
向両端寄りと、幅方向中央部の三個所に平行に設けられ
ており、中央の昇降枠10と端の昇降枠10との間に生
地受板11を載置する。図5に示すように、生地受板1
1は透明なプラスチック製の受板11aの下面二個所に
補強用の金属板11bを固定して形成するが、中央の昇
降枠10に両側から生地受板11を載置できるようにす
るために、一方の金属板11bをその幅寸法分だけ受板
11aの側縁から内側へずらしてある。図6に示すよう
に生地受板11は刺針8と干渉しないように配置する。
なお、刺針8の配置によって、隣接する針間隔が大小に
変化するので、生地受板11はその幅寸法が異なるもの
を数種類用意しておく。
【0023】全ての生地受板11を載置した後に、昇降
枠10を上下動させて刺針8と生地受板11が支障なく
相対昇降できることを確認し、針先が生地受板11の表
面から数mmだけ突出するように昇降枠10を位置決めす
る。この状態で敷紙12を生地受板11上に展張して刺
針8に刺し止める。この敷紙12は生地受板11の抜き
取りを容易化するのに役立つ。
【0024】延反工程では、繰り出し台2を延反台1の
延反開始端側へ以降させた後、生地始端の約20cm前後
を生地受板11上へ載置して、その幅方向の柄列線を幅
方向の光ビームLと一致させ、始端の位置決めを行った
後、生地を押し込んで刺針8に刺し止める。以後は、繰
り出し台2上において生地繰り出し方向の柄列線を光ビ
ームLの投射線に一致させながら生地ロール3から生地
を繰り出して延反を行う。
【0025】そして、図3に示すように、一個の分断ブ
ロックBの延反が終るごとに、生地を幅方向に切断し、
約15〜25mm前後の少間隔Eをあけて、次の分断ブロ
ックBの生地始端の位置決めを前述の要領で行う。この
ように、延反と切断を繰り返えし行うのは各分断ブロッ
クBごとに新たに位置決めを行うことで、延反に伴う誤
差の集積を避けるためである。
【0026】針露出量調整工程では上記の延反工程を1
ないし数回終了するごとに、昇降枠10を下降操作して
刺針8の突出量を調整する。昇降枠10を下降させる
と、生地受板11を介して支持された積層生地が沈む。
従って生地表面を軽く押さえてやると、刺針8は最上面
の生地から適量突出する(図6参照)。この針先の突出
量は厚手の生地の場合は約7mm、薄手の生地の場合は約
3mmが適量である。
【0027】型入れ工程では、最上面の生地上に光マー
カー4の光ビームLで位置決めしながら型紙5を配置
し、型紙5をその表面側から刺し込んだ保持針14で積
層生地に止め付ける。このとき、型紙5は光ビームLを
利用し、さらに延反された生地の柄列線を指標にして縦
横に正確に位置決めし、パーツ相互間の柄合わせは、型
紙5に書き込まれた柄合わせ点を、作業者が目視によっ
て確認しながら行う。図4に示すように保持針14は数
センチの長さの座板に2個の針を固定して形成されてい
る。
【0028】板抜工程では、まずウェイト9を抜き取
る。そのために、昇降枠10の板面に開口10aが多数
形成してある(図8参照)。次に昇降枠10を延反台1
の表面以下に下降させた後、生地受板11を抜き取る。
これにより、延反台1上で縦刃カッターによって荒い裁
断を行うことが可能となる。もちろん、各分断ブロック
Bごとに、積層生地の全体を生地ベース7ごと延反台1
から取り出して、裁断機へ移送することができる。裁断
機では、型紙5に沿って積層生地を裁断する。この後、
保持針14と刺針8を抜き取る。
【0029】次に柄合わせ延反装置の詳細を説明する。
図2および図7において、柄合わせ延反装置は複数個の
単位台1Aを直線列状に配置してなる延反台1と、延反
台1の幅方向両端に配置したガイドレール16上を往復
以降する繰り出し台2と、延反台1上に位置決め用の光
ビームLを投射する光マーカー4と、延反台1に定置さ
れる刺針8などを含んで構成する。
【0030】各単位台1Aには、昇降枠10とこれを昇
降操作する昇降機構17が設けられている。図7に示す
ように、昇降枠10は延反台1の幅方向両端寄りでガイ
ドレール16より内側の二個所と、延反台1の幅方向中
央部との合計三個所に設けられ、各昇降枠10の配置位
置に対応して昇降溝18が開口してある。
【0031】図8において昇降機構17は、単位台1A
の四隅に回転自在に支持された垂直のねじ軸19と、こ
のねじ軸19に沿って昇降操作される雌ねじユニット2
0と、四個のねじ軸19を同時に同方向へ駆動する連動
機構と、幅方向に隣接する一対の雌ねじユニット20に
固定された一対の枠ホルダー21などで構成する。3個
の昇降枠10の下端両側は、一対の枠ホルダー21に固
定してある。
【0032】連動機構は、幅方向両端の昇降枠10と平
行に軸支した操作軸22と、一対の操作軸22間に設け
たチェーン機構23と、各操作軸22とねじ軸19との
間に設けたはす歯ギヤ対24、および操作軸22の一端
に固定したハンドル25などで構成する。このハンドル
25を回転操作することによって、昇降枠10を、その
上端が延反台1の上面が突出する上昇位置と、その上端
が延反台1の上面以下に退入する下降位置との間で昇降
操作できる。隣接する単位台1A間で操作軸22を連結
しておけば、全ての昇降枠10を同時に上下操作でき
る。
【0033】図9において繰り出し台2は、遊転自在な
車輪27を下面四隅に配置した車台28と、車台28上
に設けた一対のロール受枠29と、生地ロール3に外接
して生地を繰り出し操作する送りローラ30と、前記車
輪27の回転力を送りローラ30へ伝動する伝動機構な
どで構成する。
【0034】車台28は、一対の側枠31と、側枠31
間に配置された水平の生地出し板32、および側枠31
上に立設したロール台33とからなる。このロール台3
3の一側に送りローラ30を配置し、軸受を介して遊転
自在に支持する。ロール受枠29は送りローラ30に向
かって下り傾斜する状態で配置し、その傾斜下端を軸3
4で揺動自在に支持し、傾斜上端をアジャスト軸35で
支持する。アジャスト軸35をこれに噛み合うナット3
6で上下操作することにより、ロール受枠29の傾斜量
を変更し、生地ロール3と送りローラ30の接触圧を調
整することができる。
【0035】ここで注目すべきは、生地出し板32を送
りローラ30の下部より生地繰り出し方向へ大きく突出
させて、その上面で繰り出し生地の位置合わせを行える
ようにした点、さらに生地と生地出し板32との間の摩
擦抵抗を小さくし、同時に静電気の発生を防ぐために、
生地出し板32を透明のガラス板で形成した点にある。
透明の生地出し板32を通して、既に延反された生地の
表面を視認できることも、作業者に安心感を与える点で
役立っている。生地出し板32の突端に隣接して、生地
を斜め下方へ移行案内するガイド板37を設ける。この
ガイド板37は、側枠31に対して傾斜度合を変更でき
るよう取り付けてある。
【0036】繰り出し台2の移行速度に同期して生地を
繰り出し、さらに、生地特性に応じて生地の繰り出し速
度を変更するために伝動機構を設けている。図10にお
いて伝動機構は車輪27と送りローラ30との間に設け
られ、両者27・30の中間位置に配置したワンウェイ
クラッチ39と変速機40、ワンウェイクラッチ39の
入力軸と車輪27との間に設けた第1タイミングベルト
機構41、および変速機40の出力軸と送りローラ30
との間に設けた第2タイミングベルト機構42で構成す
る。変速機40を調整操作することにより、送りローラ
30の周速度を大小に変更できる。ワンウェイクラッチ
39は、延反時に限って送りローラ30を駆動するため
に設けられている。
【0037】光マーカー4は可視光を投射するレーザー
発振器からなり、図2に示すように延反台1の上方に設
けたガイド枠43に装着されて、台上に光ビームLを直
線状に投射する。1個の光マーカー4は一本の光ビーム
Lを投射するが、延反台1の長手方向寸法が光マーカー
4の照射範囲を越える場合には、延反台1の両端上方に
配置した一対の光マーカー4で連続する光ビームLを形
成する。なお、平面上を走査して直交する光ビームLを
同時に投射できる光マーカーを用いると、その使用数を
大幅に減らすことができる。
【0038】上記の実施例以外に、この発明は次のよう
な実施形態をとることができる。針置工程において、生
地ベース7に型紙5の配置位置あるいは刺針8の配置位
置を予めプロットしておくと、刺針8の設置作業を容易
化することができる。さらに、刺針8を生地ベース7上
に固定するについては、その座板8aを接着剤や粘着テ
ープで生地ベース7に固定することができる。昇降枠1
0はモータや流体圧シリンダを動力源とする昇降機構1
7で昇降操作でき、必ずしも連続する枠体である必要は
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】柄合わせ方法の主要工程を示す工程説明図であ
る。
【図2】柄合わせ延反装置の全体正面図である。
【図3】型入れ工程を示す平面図である。
【図4】刺針および保持針の斜視図である。
【図5】生地受板の斜視図である。
【図6】刺針と生地受板と積層生地の関係を示す斜視図
である。
【図7】図2におけるC−C線断面図である。
【図8】昇降機構の斜視図である。
【図9】繰り出し台の一部破断正面図である。
【図10】伝動機構の構造説明図である。
【符号の説明】
1 延反台 2 繰り出し台 3 生地ロール 4 光マーカー 5 型紙 7 生地ベース 8 刺針 10 昇降枠 11 生地受板 14 保持針 17 昇降機構 28 車台 29 ロール受枠 30 送りローラ 31 側枠 32 生地出し板 B 分断ブロック L 光ビーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延反台1上に展張した生地ベース7上の
    所定位置に、生地固定用の刺針8を定置し固定する針置
    工程と、 延反台1に設けられた昇降枠10を台上に上昇させて、
    刺針8の位置を避けて昇降枠10上に生地受板11を載
    置する板置工程と、 延反台1上を移行する繰り出し台2から、生地をその表
    面に投射された位置決め用の光ビームLに沿って繰り出
    しながら、生地受板11上へ延反する延反工程と、 繰り返えし行われる延反工程の間に、昇降枠10を少量
    下降させて積層生地を沈降させる針露出量調整工程と、 最上面の生地上に前記光ビームLで位置決めしながら型
    紙5を配置し、型紙5を保持針14で積層生地に固定す
    る型入れ工程を含む生地定置作業のための柄合わせ方
    法。
  2. 【請求項2】 延反工程において、生地を所定量繰り出
    すごとに幅方向へ切断し、少間隔をあけて生地受板11
    上に生地の延反を行うことを特徴とする請求項1記載の
    生地定置作業のための柄合わせ方法。
  3. 【請求項3】 延反台1と、延反台1上を往復移動する
    繰り出し台2と、延反台1上に位置決め用の光ビームL
    を投射する光マーカー4と、延反台1上に定置される刺
    針8を含む柄合わせ延反装置であって、 繰り出し台2の移行軌跡の下方に、生地受板11を支持
    する昇降枠10が配置されており、 昇降枠10は延反台1に対して上端が延反台1の上面か
    ら突出する上昇位置と、上端が延反台1の上面以下に退
    入する下降位置との間で昇降自在に支持されており、 延反台1の下面に昇降枠10を昇降操作する昇降機構1
    7が設けてある柄合わせ延反装置。
  4. 【請求項4】 繰り出し台2が、遊転自在な車輪27で
    支持された車台28と、生地ロール3を遊転自在に支持
    するために車台28上に設けたロール受枠29と、生地
    ロール3に外接して生地を繰り出し操作する送りローラ
    30と、前記車輪27の回転力を送りローラ30に伝動
    する伝動機構を含んでおり、 車台28が一対の側枠31と、側枠31間に支持され
    て、送りローラ30の下方から生地繰り出し方向へ突出
    する生地出し板32を備えており、 生地出し板32が透明のガラス板で形成してある請求項
    3記載の柄合わせ延反装置。
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