JP2535570Y2 - シートカバー構造 - Google Patents

シートカバー構造

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JP2535570Y2
JP2535570Y2 JP40127090U JP40127090U JP2535570Y2 JP 2535570 Y2 JP2535570 Y2 JP 2535570Y2 JP 40127090 U JP40127090 U JP 40127090U JP 40127090 U JP40127090 U JP 40127090U JP 2535570 Y2 JP2535570 Y2 JP 2535570Y2
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JP
Japan
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seat
seat cover
core pipe
skin
cover structure
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JP40127090U
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JPH0489100U (ja
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史朗 山田
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Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシートカバー構造に関す
る。
【0002】
【従来技術】車両用シートの一形式として、図7に示す
ようにヘッドレストHRをシートバックSBに一体に設
けたハイバックシートSが知られている。この種のシー
トSのシートカバー10にはヘッドレストHRの下端に
沿って蛇腹部10aが設けられ、ヘッドレストHRを前
倒させたとき蛇腹部10aから折り曲がるように構成さ
れている。この蛇腹部10aは図8に拡大して図示する
ように、シートカバー10を構成する表皮11と裏基布
12の間に芯パイプ13を介装して表皮11と裏基布1
2を縫着した構造を有する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記したシ
ートカバー10においては蛇腹部10aの波形状を保つ
ため、芯パイプ13に硬質のプラスチック材料を使用し
ている。そのため、着座者に異和感を与え、乗り心地が
損なわれる。また、ミシンにより表皮11と裏基布12
を縫着するとき、隣合う芯パイプ13間にミシンの押さ
え金具が入り込むだけの縫い代wを要する。この縫い代
wの部分がヘッドレストHRを前傾させたときしわとな
るので、シートSの見栄えが悪くなる。本考案はかかる
問題点に鑑み、乗り心地を損なわず、かつ見栄えの良い
シートカバー構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はシートカバーの
表皮と裏基布の間に芯パイプを介装し、前記表皮と裏基
布を縫着して蛇腹部を形成したシートカバー構造におい
て、前記芯パイプに軟質材を用いるとともに、加圧気体
を封入して膨張させたことを特徴とする。
【0005】
【考案の作用、効果】上記構成によれば、芯パイプが軟
質材からなるので、容易に半径方向に圧縮することがで
きる。このため、表皮と裏基布を縫着するとき芯パイプ
を半径方向に圧縮してミシンの押さえ金具を押し当てる
ことができるので、隣合う芯パイプ間に押さえ金具を入
り込ませるための縫い代を要しない。加えて、圧縮した
芯パイプを加圧気体にて膨張させているので、芯パイプ
が表皮と裏基布に密着する。このため、ヘッドレストを
前倒させたとき蛇腹部にしわが生じないので、シートの
見栄えが良くなる。また、加圧気体を封入した芯パイプ
は弾力性に富むので、着座者に異和感を与えず、シート
の乗り心地が向上する。
【0006】
【実施例】以下に本考案を図面に基づき説明するに、図
1及び図2には本考案の一実施例に係るシートカバー構
造を有する車両用ハイバックシートS1が示されてい
る。当該シートS1のシートバックSB1にはヘッドレ
ストHR1が一体に設けられている。このシートバック
SB1はシートクッションSC1を構成するシートクッ
ションフレームにリクライニング機構20を介して前後
方向へ回動可能に組み付けたシートバックフレーム3
1、同フレーム31の上端部に軸32を介して前後方向
へ回動可能に組み付けたヘッドレストフレーム33、シ
ートバックフレーム31に張設したシートバックスプリ
ング34、ヘッドレストフレーム33とシートバックス
プリング34を覆うように取付けられたシートバックパ
ッド35、同パッド35を被覆するシートバックカバー
36を備えている。
【0007】シートバックカバー36にはヘッドレスト
HR1の下端部に沿って蛇腹部36aが設けられてい
る。この蛇腹部36aは図3に拡大して図示するよう
に、シートカバー36を構成する表皮37と裏基布38
の間に複数本の芯パイプ39を左右方向に沿って挿入
し、表皮37と裏基布38を縫着して形成されている。
【0008】この芯パイプ39は開放端と閉塞端を有
し、容易に半径方向に圧縮することができるように、軟
質のプラスチックまたはゴムから成形されている。この
ため、表皮37と裏基布38を縫着するとき、図4に示
すように芯パイプ39を半径方向に圧縮してミシンの押
さえ金具40を押し当てることができるので、隣合う芯
パイプ39間に押さえ金具40を入り込ませるための縫
い代を要しない。従って、隣合う芯パイプ39の間隔を
可及的に少なくできる。
【0009】シートカバー36に縫い付けた芯パイプ3
9には開放端から加圧エアーを吹き込み、同端を溶着し
て加圧エアーが芯パイプ39に封入される。これによ
り、半径方向に圧縮していた芯パイプ39は図5に示す
ように膨張して、表皮37と裏基布38に密着する。
【0010】本実施例は以上の構成からなり、芯パイプ
39が半径方向に容易に圧縮できるので、圧縮した芯パ
イプ39にミシンの押さえ金具40を押し当てて表皮3
7と裏基布38を縫着することができる。このため、隣
合う芯パイプ39間に押さえ金具40を入り込ませるた
めの縫い代が可及的に少なくて済み、かつ圧縮した芯パ
イプ39を加圧エアーで膨張させているので、芯パイプ
39が表皮と裏基布38に密着する。このため、蛇腹部
36aにしわが生じないのでシートS1の見栄えがよく
なる。
【0011】とくに、ヘッドレストHR1を前倒すると
図6に示すように、蛇腹部36aの前側は収縮し後側が
伸張するが、芯パイプ39は加圧エアーの圧力により常
に表皮37に密着して表皮を伸張させるので、この場合
においてもしわが生じない。
【0012】また、加圧エアーを封入した芯パイプ39
は弾力性に富むので、着座者に異和感を与えず、シート
S1の乗り心地が向上する。
【0013】さらに、軟質材からなる芯パイプ39は容
易に変形可能なため、他の構成部品の寸法誤差を吸収で
きる。このため、シートカバー36の仕上り精度が向上
する。
【0014】なお、本実施例においては芯パイプ39に
加圧エアーを封入したが、エアーに限定されるものでは
なく、他のガスを選択することも可能である。また、本
実施例においてはヘッドレストHR1下端の蛇腹部36
aに本考案を適用したが、シートカバー36の他の部位
に芯パイプ39を縫い付ける場合にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るシートカバー構造を備
えた車両用ハイバックシートを示す斜視図である。
【図2】同ハイバックシートのシートバックの中央部縦
断断面図である。
【図3】図1の3−3線から破断したシートカバーの斜
視図である。
【図4】本考案の一実施例に係るシートカバーの縫着工
程の説明図である。
【図5】同シートカバーの要部拡大断面図である。
【図6】本考案の一実施例に係るシートカバー構造を備
えた車両用ハイバックシートのヘッドレストとシートバ
ックを示す部分側面図である。
【図7】従来のシートカバー構造を備えた車両用ハイバ
ックシートを示す斜視図である。
【図8】図7の8−8線から切断したシートカバーの拡
大断面図である。
【符号の説明】 36…シートカバー、36a…蛇腹部、37…表皮、3
8…裏基布、39…芯パイプ、S1…車両用ハイバック
シート、SB1…シートバック、HR1…ヘッドレス
ト。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートカバーの表皮と裏基布の間に芯パ
    イプを介装し、前記表皮と裏基布を縫着して蛇腹部を形
    成したシートカバー構造において、前記芯パイプに軟質
    材を用いるとともに、加圧気体を封入して膨張させたこ
    とを特徴とするシートカバー構造。
JP40127090U 1990-12-03 1990-12-03 シートカバー構造 Expired - Lifetime JP2535570Y2 (ja)

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JP40127090U JP2535570Y2 (ja) 1990-12-03 1990-12-03 シートカバー構造

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JP40127090U JP2535570Y2 (ja) 1990-12-03 1990-12-03 シートカバー構造

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Publication Number Publication Date
JPH0489100U JPH0489100U (ja) 1992-08-03
JP2535570Y2 true JP2535570Y2 (ja) 1997-05-14

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