JP2535389B2 - 操作パネル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、外部機器の正常動作時の信号の状態を自
動的に登録可能な操作パネル装置（単に操作パネルとも
云う）に関するものである。

〔従来の技術〕

出願人は先に、外部機器の動作が正常か否かの判断の
基準となるべきチエツクデータの登録方法として、シス
テムの設計者が各動作モードに応じたセンサ等の信号の
状態を操作パネルのメモリに予め登録しておく方法を提
案している（特願昭62−171110号参照；以下、提案済方
式と云う。）。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記提案済方式では、各動作モードにおける各種セン
サ等の正常動作中の信号の状態の検討を細かく行い、し
かも、信号の出力先を正確に規定してやる必要があるた
め、システムの設計に長時間を要するという問題があ
る。また、登録したチエツクデータに間違いがあつた場
合や、仕様の変更が生じた場合には信号状態の再検討を
し、メモリ装置を取り外して登録し直さなければならな
いという問題もある。

したがつて、この発明はチエツクデータの登録を容易
ならしめることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述した目的を達成するため本発明による操作パネル
装置は、外部機器を制御するとともにその動作状態を監
視する制御装置にインタフェースバスを介して接続され
るデータ処理部と、動作モードに応じて予め記憶された
画面に切り換えて表示する表示パネルおよび表示内容に
従って操作されるスイッチを含む操作部と、前記外部機
器が正常に動作しているか否かを判断するための情報を
記憶するためのメモリと、外部機器を実際に動作させる
ためのテスト動作スイッチと、前記メモリへの情報の格
納を指示する登録スイッチと、前記メモリに格納された
情報のクリアを指示する登録信号クリアスイッチと、を
備え、前記テスト動作スイッチおよび登録スイッチの操
作により外部機器が実際に動作しているときの出力状態
を前記メモリに格納し、前記テスト動作スイッチおよび
登録信号クリアスイッチの操作により前記メモリに格納
されている情報をクリアすることを特徴とする。

〔作用〕

外部機器の実際の動作時の信号状態を、正常に動作し
ているか否かをチエツクするためのチエツクデータとし
て登録できるようにすることで、設計者は各種センサ信
号の出力先を１対１ではなく群で把握していればよいた
め設計が容易になり、また設計時に登録する手間も省
け、さらには登録ミスを防ぐこともできる。また、仕様
変更や誤登録の際には、操作パネル上の所定のスイツチ
（登録信号クリアスイツチ）を操作することにより前回
登録データをクリアし、再び外部機器を動作させて登録
してやればよいので、チエツクデータの登録が容易に行
えるようになる。

〔実施例〕

第１図にこの発明の一実施例としての操作パネルと外
部装置との接続関係を示す。１は操作パネル、２は機器
制御装置である。機器制御装置２はプログラマブルコン
トローラ（シーケンサ）であることが最も多いが、マイ
クロコンピユータなどの電子装置であつてもよい。かか
る制御装置２は外部機器３を制御するとゝもに、センサ
６を介してその動作を監視する。このため、制御装置２
は制御対象となる外部機器３とは制御ケーブル５により
機器を構成するモータ，ソレノイド，電磁弁などの制御
要素と接続される一方、入力ケーブル７を介してセンサ
６と結合されている。外部機器３としては例えば工作機
械をはじめ、恒温槽，事務機，印刷機など種々のものが
対象となる。各種センサ６の情報は入力ケーブル７を経
て機器制御装置２に送られ、インタフエースバス４を介
して操作パネル１に伝えられる。操作パネル１には機器
制御装置との伝送データすべてについて、このデータが
何のデータかということをあらかじめ登録してあるの
で、操作パネル側は各信号データを見分けることができ
るようになつている。したがつて、操作パネル１から所
定の指示を与えれば、そのときの外部機器３の動作状態
をセンサ６および制御装置２を介して知ることができ、
これを外部機器３が正常に動作しているか否かをチエツ
クするためのチエツクデータとして用いることが可能と
なる。

各部について、以下順番に説明する。

第２図に第１図における操作パネルのシステム構成図
を示す。第２図において、11はCPU（中央処理装置）と
してのマイコンシステム、12は表示文字を発生するキヤ
ラクタジエネレータ（CG）、13は画面を構成する図形や
操作スイツチの機能などを記憶するための画面メモリ
（EEPROM）、14は機器制御装置より受信したデータを保
持するためのデータメモリ（RAM）、15は内部バス、16
は表示パネルと操作スイツチを一体化した操作パネル面
であるが、そのうち特に操作スイツチを指すときには16
aを、表示パネルを指すときには16bを用いる。操作スイ
ツチ16aとしては表示パネル上に配置した透明タツチキ
ーであつてもよいし、表示パネルとは別の位置に配置し
たスイツチでもよい。

17はキーエンコーダ（操作スイツチ16aの操作出力を
受け、これをエンコードしてマイコンシステム11へ伝え
る働きをする）、18は表示制御スイツチ、４はインタフ
エースバス、２は機器制御装置としてのシーケンサであ
る。このシーケンサ２の先に機器（第１図の符号３参
照）がつながつており、この機器はシーケンサ２によつ
て動作の手順（プログラム）を制御される。なお、この
シーケンサ２はマイコンシステム11への指令を発して画
面メモリ13に記憶されている画面データの選択指定を行
う機能や、操作スイツチ16aの操作結果をキーエンコー
ダ17およびマイコンシステム11を介して読込み、その結
果により該シーケンサ２につながる前述の機器へ操作出
力を出力したり、またマイコンシステム11に指令を発し
て表示パネル16bにおけるその表示画面を切り換えたり
する機能をもつている。

第３図に発明の一実施例としての操作パネルの外観図
を示す。同図において、１は操作パネル本体を表してい
る。16bは液晶，プラズマなど各種のフラツトデイスプ
レイで、プログラムされた種々の画像を表示することが
できる。16aは操作スイツチであり、これを押すとキー
エンコーダ17によりその操作をマイコンシステム11へ伝
え、マイコンシステム11では、その操作を示す信号をイ
ンタフエースバス４を通して機器制御装置２に伝えるよ
うになつている。19A〜19Dは各種センサからの信号状態
の登録に仕様するためのスイツチで、19Aはテスト動作
スイツチ、19Bは登録スイツチ、19Cは動作ステツプスイ
ツチ、19Dは登録信号クリアスイツチである。

第３図に示す操作パネルを使用した、各種センサの動
作状態自動登録機能を実行する動作の流れを第４図にフ
ローチヤートとして示し、以下これについて説明する。

まず、動作状態自動登録を行うために、テスト動作ス
イツチ19AをONする（S1）。テスト動作スイツチをONす
ることにより、シーケンサ２は最初の１ステツプ分の動
作を行い、登録スイツチ入力判定の状態となる（S3）。
ここで登録スイツチ19BがONされると、操作パネル１は
そのときの各種センサの状態信号をシーケンサ２を介し
て読み込み、内部RAM14に格納する（S4）。登録スイツ
チ19BがONされなければ、前記状態信号の格納は行わな
い。

次に、動作ステツプスイツチ19CがONされたかどうか
を判定する（S5）。動作ステツプスイツチ19CがONされ
たならば、その旨の信号をシーケンサ２に送り、シーケ
ンサ２はその信号を受取り、次の１ステツプ分の動作を
行う（S6）。動作ステツプスイツチ19CがONされなけれ
ば、シーケンサ２の信号の送信は行わない。

次に、登録信号クリアスイツチ19DがONされたかどう
かを判定する（S7）。登録信号クリアスイツチ19DがON
されたら、操作パネル１は内部RAM14に格納してある状
態信号のデータをクリアする（S8）。登録信号クリアス
イツチ19DがONされなければ、前記状態信号のデータの
クリアは行わない。

次に、テスト動作スイツチ19AがOFFされたかどうかを
判定する（S9）。テスト動作スイツチ19AがOFFされてい
なければ、登録スイツチ入力判定の状態（S3）となり、
前記述べたことを繰り返し行う。もし、テスト動作スイ
ツチ19AがOFFされたなら、各種センサの動作状態自動登
録機能を終了する。

以上述べた各種センサの動作状態自動登録機能を使つ
て登録したデータと、シーケンサが自動運転していると
きの各種センサの状態とをそれぞれのステツプごとに操
作パネル側で比較することにより、外部機器３が正常に
動作しているかどうかの判断を操作パネル１が行う。

〔発明の効果〕

この発明によれば、外部機器が実際の動作と同じ動作
を行つているときに、その信号状態を登録できるように
したので、システムの設計者は各種センサ信号を外部機
器のどこに出力するかということを１本１本については
つきりさせる必要がなく、まとまりとして把握していれ
ばよいので、設計が容易になる。また、設計時に１つ１
つ登録していく手間も省け、またそのときに生じる登録
ミスを防ぐこともできる。

また、仕様変更や誤登録の際には、操作パネル上の登
録信号クリアスイツチを押して前回登録データをクリア
し、再び外部機器を動作させて登録してやればよいの
で、チエツクデータの登録が容易に行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示すブロツク図、第２図は
操作パネルの内部構成を示すブロツク図、第３図は操作
パネルの外観を示す外観図、第４図は登録操作手順を示
すフローチヤートである。 符号説明 １……操作パネル、２……機器制御装置（シーケン
サ）、３……外部機器、４……インタフエースバス、５
……制御ケーブル、６……センサ、７……入力ケーブ
ル、８……ローダ、11……マイコンシステム（CPU）、1
2……キヤラクタジエネレータ、13……画面メモリ、14
……RAM、15……内部バス、16……透明タツチキー、17
……キーエンコーダ、18,19A〜19D……スイツチ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部機器を制御するとともにその動作状態
   を監視する制御装置にインタフェースバスを介して接続
   されるデータ処理部と、 動作モードに応じて予め記憶された画面に切り換えて表
   示する表示パネルおよび表示内容に従って操作されるス
   イッチを含む操作部と、 前記外部機器が正常に動作しているか否かを判断するた
   めの情報を記憶するためのメモリと、 外部機器を実際に動作させるためのテスト動作スイッチ
   と、 前記メモリへの情報の格納を指示する登録スイッチと、 前記メモリに格納された情報のクリアを指示する登録信
   号クリアスイッチと、 を備え、 前記テスト動作スイッチおよび登録スイッチの操作によ
   り外部機器が実際に動作しているときの出力状態を前記
   メモリに格納し、前記テスト動作スイッチおよび登録信
   号クリアスイッチの操作により前記メモリに格納されて
   いる情報をクリアすることを特徴とする操作パネル装
   置。