JP2535289Y2 - 時計用部材 - Google Patents

時計用部材

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JP2535289Y2
JP2535289Y2 JP1990105134U JP10513490U JP2535289Y2 JP 2535289 Y2 JP2535289 Y2 JP 2535289Y2 JP 1990105134 U JP1990105134 U JP 1990105134U JP 10513490 U JP10513490 U JP 10513490U JP 2535289 Y2 JP2535289 Y2 JP 2535289Y2
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JP
Japan
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metal
clock
powder
color
timepiece
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Application number
JP1990105134U
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JPH0463096U (ja
Inventor
芳雄 金城
Original Assignee
株式会社ナウケミカル
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  • Chemically Coating (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は時計用部材に関し、更に詳しくは、表面が多
彩な色合いでキラッキラッと輝く多様なパターンが描か
れていて、従来にない装飾性を備えた時計用部材に関す
る。
(従来の技術) 例えば置時計や壁時計は、正確な時刻の告知と同時
に、室内装飾品としての機能も兼備している。とくに、
グランドファーザークロックと呼ばれる大型の振り子式
時計は、完全に1つの室内装飾品としての役割りを果た
している。また腕時計も、とりわけ女性用の腕時計は、
ファッショナブルであることが必要とされている。
このような要求を満たすため、例えば置時計の場合、
金属,石材,木材,各種の樹脂などの材料で所望の色彩
・形状のファッショナブルな台座を製作し、この台座の
中に時計機構本体を収納し、更にその前面に各種の色彩
で所望の模様パターンを印刷した文字盤をセットするな
どの工夫がなされている。
また、壁時計の場合も同様で、多様な形状に加工され
色彩装飾が施されている枠体の中に機構本体を収納し、
その前面に同じく装飾性を備えた文字盤がセットされて
いる。
更に、腕時計の場合は、時計枠を金色や銀色の金属色
で一様ににぶく光るようにし、更に、バンドもその時計
枠の色調にマッチする色彩にしてアクセントをつけるよ
うな工夫がされている。
ところで、時計の装飾効果を高めるために、前記した
台座,文字盤,時計枠,時計バンドのような時計用部材
の表面を一様な光沢面ではなく、部分的にキラッキラッ
と輝く表面にする努力も行われている。このような光輝
面は、前記時計用部材の表面色調・模様の一様な光沢面
が与える感触の中に、鋭角的で刺激的な感触が不連続に
散りばめられていて、見る人の心を引きつけるものがあ
る。
このような光輝面を形成するためには、一般に、金
粉,銀粉,銅粉などそれらの独特の色彩で輝く金属粉を
所望の塗料に分散せしめ、得られた塗料を前記した時計
用部材の表面に所望パターンで、例えば刷毛塗り,スプ
レーなどの方法で塗布して付着させるという方法が採用
されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、金属粉は一般に微粒子化するほど、そ
の金属特有の色彩で光り輝く性質が減退する。そのた
め、時計用部材の表面にこれら金属粉を塗布してその光
輝色彩を実現するためには、金属粉を可成り多量に塗布
して層状にすることが必要になる。
したがって、例えば金色のきらめきパターンを実現し
ようとする場合には、得られた製品のコストは可成り高
くなるという問題が生ずる。
本考案は、上記した問題を解決し、金属粉を用いた場
合よりも超かに低コストで製造することができ、しかも
金属粉の場合に劣らず鮮やかな色彩できらめきパターン
が形成されている時計用部材の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、本考案においては、
厚みが2〜5μm,平均粒径が30〜500μm,アスペクト比
が6〜100であるガラスフレークの表面に無電解めっき
で金属めっき層が形成されて成る鱗片状光輝粉末が所望
のパターンを描いて付着していることを特徴とする時計
用部材が提供される。
本考案でいう時計用部材とは、前記したように、時計
機構本体を除いた他の部材をいう。例えば、文字盤や時
計針,台座(置時計),枠体(壁時計や腕時計),フー
ドやトランク(振り子式時計),振り子やおもり(振り
子式時計),時計バンド(腕時計)などである。これら
の材質は格別限定されるものではなく、例えば、金属,
木材,石材,プラスチックなどである。
これらの部材の表面に付着せしめられる鱗片状光輝粉
末としては、全体の形状が偏平であって、ガラスフレー
クの表面に無電解めっき法で各種の金属めっきを施した
粉末をあげることができる。
これらは、いずれも、全体形状が偏平で、しかもその
表面は透明に輝いていたり、、金色,銀白色,黒色など
それ自体が備える特有の色彩で光り輝いている。
ガラスフレークの表面に無電解めっき法で各種金属め
っき層を形成したものは、ベースがガラスであることも
あって、可視光線の反射率が高く、めっき金属の色彩の
光輝感は極めて鮮烈であり、しかも各種の塗料への分散
性も良好であるということから好適である。
この場合、ガラスフレークの偏平の程度は、厚みが2
〜5μm,平均粒径が30〜500μm,アスペクト比が6〜100
である。なお、この表面に形成する金属めっき層の厚み
は、数μm程度であれば充分で、この程度の厚みであっ
てもその金属特有の色彩で光り輝く。
アスペクト比が上記値のものは、後述する方法でそれ
を時計用部材の表面に塗布したとき、横並びに配向した
状態で時計用部材の表面に付着するので、部材表面との
密着性も高まるとともに、少量でも光輝感を発現するこ
とができる。
これらの鱗片状光輝粉末を付着せしめるためには、例
えばこれら粉末の所定量を、透明度の高い樹脂、例えば
アクリル系樹脂やフッ素系樹脂に分散せしめ、刷毛塗り
やスプレー塗布などの方法で時計用部材の表面に塗布す
ればよい。
このとき、時計用部材の表面の色彩や光沢に対応させ
て、所望色彩の光輝粉末を選択し、それを所望のパター
ンを描くように塗布することにより、時計用部材の表面
に任意の装飾効果を付与することができる。
時計用部材の表面に付着させたこの鱗片状光輝粉末の
剥落などを防止し、また目的とする模様パターンを長期
に保持するために、更に全体の表面を透明保護層で被覆
することが好ましい。
この透明保護層の形成に用いる材料としては、耐候性
や塗膜強度も大きいということから、例えば、シリコー
ン樹脂のような有機質の透明樹脂や、いわゆるハードコ
ートに用いられるSiO2を主成分とするコーティング剤な
どが好ましい。
(作用) 本考案の時計用部材においては、その表面に付着する
鱗片状光輝粉末が可視光線の反射率が高く、優れた光輝
感を発揮するので、従来になく、鮮烈で刺激的な装飾効
果を有する表面状態にすることができるようになる。
(実施例) 第1図で示したように、縦100mm,横100mmのステンレ
ス板1の片面に塗料を塗布して前面を一様なアイボリー
に彩色し、黒色で時刻数字2を記入した。
平均の厚み5μm,平均粒系230μmのガラスフレーク
(アスペクト比46)に無電解めっきで厚み0.15μmの金
めっきを施した粉末(商品名:メタシャインゴールド、
日本板硝子(株)製)1重量部をルミフロン(商品名、
旭硝子(株)製のフッ素系塗料)100重量部に添加して
充分に撹拌した。
得られた塗料を、ステンレス板1の表面を斜めに走る
天の川風のパターン3でスプレー塗布したのち、最後
に、全体の表面に透明なシリコーン樹脂を塗布して文字
盤を製造した。
得られた文字盤の表面を肉眼観察したところ、アイボ
リーの下地に黒色の時計文字2が浮き出して力強さを感
じさせるとともに、全体の斜め方向にはキラッキラッと
金色に輝く河の流れが走っていて、高級感を与える文字
盤であった。
なお、ステンレス板1と粉末の付着状態を調べたとこ
ろ、第1図のII−II線に沿う断面図である第2図に示し
たように、ステンレス板1の上には、偏平な粉末が横並
びの状態で付着し、その全体がシリコーン樹脂の保護層
4で被覆されていた。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように、本考案の時計用部材
は、その表面に鱗片状光輝粉末が付着しているので、特
有の金属色でキラッキラッと刺激的に光り輝いたり、透
明にピカッと輝いたりして、従来にない装飾効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例である文字盤を示す斜視図、
第2図は第1図のII−II線に沿う断面図である。 1…ステンレス板、2…時刻文字、3…鱗片状光輝粉末
のパターン、4…保護層。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚みが2〜5μm,平均粒径が30〜500μm,
    アスペクト比が6〜100であるガラスフレークの表面に
    無電解めっきで金属めっき層が形成されて成る鱗片状光
    輝粉末が所望のパターンを描いて付着していることを特
    徴とする時計用部材。
JP1990105134U 1990-10-05 1990-10-05 時計用部材 Expired - Lifetime JP2535289Y2 (ja)

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JPH0463096U JPH0463096U (ja) 1992-05-29
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