JP2535260Y2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2535260Y2
JP2535260Y2 JP4433491U JP4433491U JP2535260Y2 JP 2535260 Y2 JP2535260 Y2 JP 2535260Y2 JP 4433491 U JP4433491 U JP 4433491U JP 4433491 U JP4433491 U JP 4433491U JP 2535260 Y2 JP2535260 Y2 JP 2535260Y2
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JP
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stator
cylindrical portion
ultrasonic motor
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traveling wave
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信治 相良
英清 杉野谷
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Fukoku Co Ltd
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Fukoku Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステータにロータを圧
接し、ステータに生じる進行波によりロータを回転させ
るようにした超音波モータに関し、特にステータの固定
状態を改良して、所定波長の進行波を有効に生じるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】超音波モータは、ステータの一方の面に
多数の圧電素子をその駆動用高周波電圧によって生じる
弾性波の波長の1/2ピッチで配置するか、或はそのよ
うに圧電体を分極させている。多数の圧電素子はλ/4
の間隔をあけて2組に区分し、それぞれに90°位相差
のある高周波電圧を印加することによりステータに進行
波を生じさせている。そしてステータの他の面に圧接し
たロータを、進行波により回転させるようになってい
る。
【0003】ロータはステータの外周部で接し、ステー
タの進行波の作用を受けることにより回転するようにな
っているので、ステータには進行波を有効に生じさせる
必要がある。このためステータを基板に固定する場合
に、圧電体を接着したステータの外周部と基板との間に
間隔をあけたり、基板に対しステータ全体を均一な力で
固定できるようにしたものを本出願人は提案している
(実開平2ー136491号公報)。すなわちその提案
では、スタビライザに突出リングを設けてスタビライザ
の数カ所をネジで基板側に固定することにより、突出リ
ングがステータを基板側に押しつけるようになってい
る。また前記提案では基板側にリング状突条を設けて、
その上にステータを押しつけるようにしたものも含んで
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の超音波モー
タでは、ステータを基板に固定するのに、スタビライザ
のリング状突条で固定するようにしたものがあるが、そ
のスタビライザも数箇所をネジで固定するため、ステー
タ全体の応力状態を均一にするのは困難であった。この
ため圧電素子に所定の高周波電圧を印加しても、所定の
波長で所定振動の進行波を生じさせにくく、ロータを所
定の出力で回転させることができないことがあった。ま
たスタビライザに突出リングを形成して、ネジにより固
定する構成では、製造工程に時間を要し、組立て効率も
あまり良いとはいえなかった。そこで本考案は、ステー
タの基板への固定を改良して、ステータ全体をより均一
な応力状態にし、モータの出力効率を向上するととも
に、ステータの組立て、分解を容易にできるようにする
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、超音波モータのステータを固定する基板に円
筒部を突設し、その円筒部は先端部を基部側より小径に
形成し、円筒部の小径部の基部側近くの外周にリング状
凹溝を設け、ステータは中心孔側を外周部より薄肉に形
成してその中心孔を小径の円筒部に挿入し、リング状凹
溝に弾性リングを嵌合することによりステータを固定し
た。弾性リングとしては、断面円形、四角形、三角形な
どに形成して、弾性リングがステータに線接触させるの
が、ステータの振動特性に悪影響を及ぼさない点で望ま
しい。
【0006】
【作用】上記の超音波モータでは、ステータの中心孔を
基板の円筒部に挿入して弾性リングによりステータを円
筒部に固定するので、ステータ全体は均一な応力状態と
なっている。このため、ステータの圧電体に高周波電圧
を印加することによりステータに生じる進行波は所定波
長、所定振幅となり、進行波はロータに効率よく作用し
て回転させることができる。またステータの基板側への
固定と分解は、弾性リングをリング状凹溝に嵌合する
か、外し出すだけであるので、その作業が容易である。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図1〜3により説明する。
超音波モータは、基板1上に円盤状のステータ2が重ね
られ、さらにその上に摩擦材を接着したロータ3が重ね
られ、ステータ2に後記のように生じる進行波によりロ
ータ3を回転させるようになっている。なお、ステータ
2もしくはロータ3の材質等を選択することにより両者
間に適切な摩擦が生じるようにすれば、両者間の摩擦材
は不要である。ステータ2は外周部が厚肉に、そして内
周部が薄肉に形成され、中心部に中心孔が形成されてい
る。またステータ2の厚肉外周部のロータ3と接する面
に放射状の多数の突条2aが設けられ、ステータ2に生
じる進行波の振動を大きくできるようになっている。
【0008】基板1の中央部に円筒部4が突設され、円
筒部の先端部4aは基部側4bより小径に形成され、そ
の先端部4aの基部側近くの外周にリング状凹溝5が形
成される。ステータ2の中心孔は円筒部4の先端側から
基部側4bの上端に当たるまで挿入され、一箇所が切断
されている弾性リング6が円筒部のリング状凹溝5に嵌
合されることにより、ステータ2の中心孔周縁が円筒部
4に固定される。この場合、弾性リング6は断面円形に
形成されているのでステータ2と弾性リング6とは円周
状の線接触となり、ステータ2の振動特性が良好な状態
で基板1側に保持される。なお、弾性リング6の断面形
は円形以外の四角形、三角形等にしてもよく、ステータ
2に線接触するような断面形であればよい。
【0009】ロータ3がステータ2の進行波を受けて回
転するためには、ロータ3をステータ2に圧接させる必
要があり、ロータ3は摩擦材7を介して皿バネ8により
ステータ側に押圧される。皿バネ8の中心側の基部は出
力軸9の鍔部9aに取付けられ、ロータ3が回転したと
きに皿バネ8を介して出力軸9が一体に回転するように
なっている。なお、出力軸9はロータ3とステータ2と
基板1の各中央孔を貫通し、その出力軸9は基板1に設
けた軸受け10とロータ3の上部を覆うケーシング11
に設けたスラスト軸受け12とに保持される。
【0010】ステータ2は弾性体により形成され、その
厚肉外周部は基板1側の面に圧電体13が接着されてい
る。圧電体13は環状に配置され、それに印加する駆動
用高周波電圧によって生じる弾性波の波長λの1/2ピ
ッチの複数の圧電素子に分極され、複数の圧電素子は1
/4λだけ離れた2組の圧電体部分に分けられる。そし
て2組の圧電体部分にそれぞれ90°位相差のある高周
波電圧を印加することにより、ステータ2に波長λの進
行波を生じさせるようになっていて、その進行波により
前記のようにロータ3を回転する。
【0011】
【考案の効果】本考案の超音波モータではステータの内
周側を外周部より薄肉に形成し、その薄肉部中心の中心
孔を基板から突設させた円筒部に挿入して弾性リングと
の線接触により固定しているので、ステータの振動特性
が良好に保たれ、モータ効率が向上する。またステータ
の固定あるいは取り外しは、弾性リングを基板側の円筒
部のリング状凹溝に嵌合したり、外したりするだけでよ
く、組立て性のよいものとなり、特に小型モータに適し
た構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の超音波モータの部分断面図である。
【図2】ステータの固定構造の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 基板 2 ステータ 3 ロータ 4 円筒部 5 凹溝 6 弾性リング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータの一方の面に接着された2組の
    圧電体部分に互いに90°位相差のある駆動用高周波を
    印加して進行波を発生させ、ステータの他の面に圧接し
    たロータを進行波により回転させるようにした超音波モ
    ータにおいて、ステータは外周の圧電体接着部を厚肉に
    形成するとともに中心孔側を薄肉に形成し、ステータを
    取付ける基板の中央に円筒部を突設し、円筒部の先端部
    は基部側より小径に形成するとともに円筒部の小径部の
    基部側近く外周に凹溝を設け、ステータの中心孔を円筒
    部小径部に挿入するとともに円筒部の凹溝に一端が切離
    してある弾性リングを嵌合して、ステータを円筒部に固
    定したことを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】弾性リングは断面が円、四角形、三角形等
    に形成されて、弾性リングがステータと線接触している
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
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JPH04131191U JPH04131191U (ja) 1992-12-02
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