JP2512125Y2 - 超音波モ―タ - Google Patents

超音波モ―タ

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JP2512125Y2
JP2512125Y2 JP1989051994U JP5199489U JP2512125Y2 JP 2512125 Y2 JP2512125 Y2 JP 2512125Y2 JP 1989051994 U JP1989051994 U JP 1989051994U JP 5199489 U JP5199489 U JP 5199489U JP 2512125 Y2 JP2512125 Y2 JP 2512125Y2
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JP
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stator
outer peripheral
thick
rotor
central
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JP1989051994U
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JPH02142993U (ja
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信治 相良
忠良 村上
保雄 桑原
千明 梅村
明美 高田
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Fukoku Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Fukoku Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ステータにロータを圧接し、ステータに生
じる進行波によりロータを回転させるようにした超音波
モータに関し、特にステータの振動中心を中央側に移し
て、進行波を有効にロータに作用させるようにしたもの
である。
[従来の技術] 超音波モータは、ステータの一方の面に多数の圧電素
子をその駆動用高周波電圧の波長の1/2ピッチで配置す
るか、あるいは、そのように圧電体を分極させて設けら
れる。多数の圧電素子はλ/4の間隔をあけて2組に区分
し、それぞれに90°位相差のある高周波電圧を印加させ
ることにより、ステータに進行波を生じさせている。そ
してステータの他の面に圧接したロータを、進行波によ
り回転させるようになっている。
従来の円盤状のステータは、第3図に示すように基板
に固定される中央部Aが厚肉に形成され、かつ圧電体が
接着される外周部Bも厚肉に形成され、両者の間の中間
部Cが薄肉に形成されている。このようにステータの中
間部を薄肉に形成したのは、振動される外周部を固定状
態の中央部にそのまま連結させると、外周部の振動が阻
害されると考えられたので、それを防止するためであっ
た。またその場合のステータの振動中心Oは、第3図に
示すくびれ位置の2箇所であり、その振動中心Oが振動
の節になる。
[考案が解決しようとする課題] 前記従来技術の記載のような形状にステータが形成さ
れた場合、圧電体によりステータの外周部を振動させる
と、第4図に示すようにステータの平面に対して角θ傾
いた方向に振動し、ロータの振動に作用する回転軸方向
のξの振動の他に、ステータの半径方向の振動ξ
生じている。この半径方向の振動ξは、ロータの駆動
に作用させることができず、エネルギーの損失になって
しまい、ひいてはモータ効率を十分に向上させることが
できなかった。
すなわち、従来のステータは、外周厚肉部と中央の厚
肉取付け部との間が薄肉であり、振動の半径方向成分が
大きく、周方向成分を十分に大きくすることができなか
った。
そこで本考案は、ステータの中央部の剛性を大きくし
て、圧電体によりステータに生じる振動の半径方向の成
分を低減させて円周方向成分を大きくし、モータ効率を
向上させることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、円盤状のステータの中央部を基板に固定す
るとともに外周部に圧電体を接着し、この圧電体を2組
に区分してそれぞれに互いに90°位相差のある駆動用高
周波電圧を印加して進行波を発生させ、ステータの他の
面に圧接したロータを進行波により回転させるようにし
た超音波において、ステータは基板への中央側取付け部
分の少なくとも外周部が厚肉に形成されるとともに、ス
テータの外周部が厚肉に形成されてロータ側の面に多数
の放射状の突条が形成され、ステータの外周の厚肉部と
ステータの前記の取付け側厚肉部との間には、外周側か
ら中央側に向かって漸次薄肉となる形状を備え且つ中央
側の厚肉部に連接された勾配部が形成されていることを
特徴とする。
[作用] 上記手段の超音波モータのステータは、外周の厚肉部
から中央部に向って漸次薄肉となる形状になっているの
で、ステータの中央部の剛性が大きくなる。このため圧
電体によりステータの外周部が振動されても、半径方向
の振動成分が小さくなり、ロータ駆動として作用しない
振動成分を低減できるので、円周方向成分を大きくする
ことができる。このためエネルギー損失も少なくなり、
モータの出力効率が向上する。
なお、ステータの外周部と中央部との間の剛性を大き
くしているが、その部分は中央部に向かって漸次薄肉と
なり、中央厚肉部への連接部が最小肉厚となって振動の
節となるので、ステータの中央取付け部が外周部の振動
を阻害することはない。
[実施例] 本考案の実施例を第1,2図により説明する。
超音波モータは、基板1上に円盤状のステータ2が重
ねられ、さらにその上に摩擦材を介してロータ3が重ね
られ、ステータ2に後記のように生じる進行波によりロ
ータ3を回転させるようになっている。なお、ステータ
2もしくはロータ3の材質等を選択することにより、両
者間に摩擦が生じるようにすれば、両者間の摩擦材は不
要である。
ロータ3がステータ2の進行波を受けて回転するため
には、ロータ3をステータ2に圧接させる必要があり、
ロータ3は摩擦材4を介して皿バネ5によりステータ側
に押圧されるようになっている。皿バネ5の中心側基部
は、出力軸6の鍔部6aに取付けられ、ロータ3が回転し
たときに皿バネ5を介して出力軸6も一体に回転するよ
うになっている。なお、出力軸6はロータ3とステータ
2と基板1の各中央孔を貫通し、その出力軸6は基板1
に設けた軸受け7と、ロータ3の上部を覆うケーシング
8に設けたスラスト軸受け9とに保持される。
ステータ2は弾性体により形成され、その外周部は基
板1から離れていて、ステータ2の基板1側の面に圧電
体10が接着されている。圧電体10は環状に配置され、そ
れに印加する駆動用高周波電圧の波長λの1/2ピッチの
複数の圧電素子に分極され、複数の圧電素子は1/4λだ
け離した2組の圧電体部分に分けられる。そして2組の
圧電体部分にそれぞれ90°位相差のある高周波電圧を印
加することにより、ステータ2に波長λの進行波を生じ
させるようになっている。なお、進行波の振幅を大きく
するため、ステータ2のロータ3側の外周部に放射状の
多数の突条2aが設けられる。
ステータ2の外周部は厚肉になっており、中央部の基
板1に取付けられる部分も厚肉になっている。なお本実
施例ではステータ2の中央部における出力軸に近い部分
は、薄肉になっているが、中央部全体を厚肉に形成して
もよい。
ステータ2の外周の厚肉部と前記の取付け側肉厚部と
の間は勾配部により連接され、すなわち外周部から中央
取付け側の厚肉部に向かって漸次薄肉となるテーパ面2b
に形成され、ステータ2の外周部と中央部との間の剛性
を大きくするとともに、振動中心O1はテーパ面2bの最小
肉厚部のくびれ部に位置させた。そしてその振動中心O1
が振動の節となるようにした。このようにして、ステー
タの中央寄りの部分の剛性を大きくしているので、圧電
体10によりステータ2に生じる半径方向の振動成分が小
さくなって円周方向の振動成分を大きくすることができ
る。また、ステータ2における振動中心O1が振動の節と
なるので、外周部の振動がステータ2の中央取付け部に
阻害されることはない。
[考案の効果] 本考案の超音波モータでは、ステータの外周部から中
央部に向って肉厚を漸次薄くすることによりステータの
剛性を大きくしているので、圧電体により振動された場
合に半径方向成分が小さくなる。このため、圧電体によ
る振動は円周方向成分が大きくなり、ロータを大きな推
力で回転でき、モータ効率を向上できるとともにエネル
ギ損失が減少する。また、ステータが外周部から中央部
に向かって漸次薄肉となり、中央取付け部への連接部が
振動の節となるようにしているので、外周部の振動が中
央取付け部に阻害されることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の超音波モータの部分断面図、第2図は
ステータの部分拡大断面図、第3図は従来のステータの
部分断面図、第4図は第3図の部分拡大図である。 2;ステータ、2b;ステータ面、3;ロータ 5;皿バネ、6;出力軸、10;圧電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桑原 保雄 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)考案者 梅村 千明 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)考案者 高田 明美 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−206176(JP,A) 特開 昭59−204476(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状のステータの中央部を基板に固定す
    るとともに外周部に圧電体を接着し、この圧電体を2組
    に区分してそれぞれ互いに90°位相差のある駆動用高周
    波電圧を印加して進行波を発生させ、ステータの他の面
    に圧接したロータを進行波により回転させるようにした
    超音波モータにおいて、ステータは基板への中央側取付
    け部分の少なくとも外周部が厚肉に形成されるととも
    に、ステータの外周部が厚肉に形成されてロータ側の面
    に多数の放射状の突条が形成され、ステータの外周の厚
    肉部とステータの前記の取付け側厚肉部との間には、外
    周側から中央側に向かって漸次薄肉となる形状を備え且
    つ中央側の厚肉部に連接された勾配部が形成されている
    ことを特徴とする超音波モータ。
JP1989051994U 1989-05-02 1989-05-02 超音波モ―タ Expired - Lifetime JP2512125Y2 (ja)

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JP1989051994U JP2512125Y2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02 超音波モ―タ

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JPH02142993U JPH02142993U (ja) 1990-12-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63206176A (ja) * 1987-02-20 1988-08-25 Shinsei Kogyo:Kk 進行波型超音波モ−タ

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JPH02142993U (ja) 1990-12-04

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