JP2534959Y2 - 電力ケーブル用終端接続部のシール構造 - Google Patents

電力ケーブル用終端接続部のシール構造

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JP2534959Y2
JP2534959Y2 JP5579091U JP5579091U JP2534959Y2 JP 2534959 Y2 JP2534959 Y2 JP 2534959Y2 JP 5579091 U JP5579091 U JP 5579091U JP 5579091 U JP5579091 U JP 5579091U JP 2534959 Y2 JP2534959 Y2 JP 2534959Y2
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建一 安藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電力ケーブルの終端部
に設け、絶縁油又は絶縁ガスを充填した碍管の密閉を良
好にするための電力ケーブル用終端接続部のシール構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルの終端部においては、ケー
ブル外部遮蔽層端の電気的ストレスを緩和し、かつ所定
の沿面絶縁強度を付与するために、ケーブルコア端末に
ストレスコーンやコンデンサコーン等の成型絶縁補強体
を挿通し、このケーブル端末部をケーブル終端碍管で包
囲し、碍管内に絶縁油又は絶縁ガスを充填している。こ
の場合に、碍管内の絶縁油等がケーブルシースとケーブ
ルコアとの間に浸入しないように、テープ巻き等により
十分なシールを施こすことが必要となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このために、フランジ
をコンデンサコーン中に埋設し、このフランジを碍管底
部の台板に固定して、シールを完璧にすることも考えら
れるが、電力ケーブルの熱収縮等によって局部的に機械
的なストレスが掛かる虞れがある。
【0004】本考案の目的は、電力ケーブルの終端部に
おける碍管のシールを確実に行うと共に、ケーブルの熱
収縮に伴う機械的ストレスを吸収し得る電力ケーブル用
終端接続部のシール構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本考案に係る電力ケーブル用終端接続部のシール構
造は、電力ケーブルの終端部の絶縁体周囲に紡錘型のコ
ンデンサコーンを取り付け、該コンデンサコーンの周囲
を碍管で包囲し、該碍管内に絶縁油又は絶縁ガスを充填
する場合において、前記コンデンサコーン内に前記碍管
に連続するフランジ部の内縁を埋設し、該フランジ部の
連続部である筒状部を回定の支持部と摺動自在に連結
し、該摺動部分にシール材を配置したことを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】上述の構成を有する電力ケーブル用終端接続部
のシール構造は、フランジ部をコンデンサコーン中に埋
設してシールを完全にすると共に、ケーブルの熱伸縮に
伴ってコンデンサコーンが碍管に対し移動しても、その
機械的ストレスを解消し得る。
【0007】
【実施例】本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は電力ケーブル端末部の一部を切欠した側面
図、図2は要部拡大断面図である。電力ケーブル1の端
末部においてはケーブル絶縁層2が露出されており、先
端の導体3は引き出し導体4に接続されている。絶縁層
2にはゴム製のコンデンサコーン5が挿着され、コンデ
ンサコーン5内には金属製のフランジ6の内縁が埋設さ
れており、このフランジ6には内筒7が接続され、内筒
7の内側には案内筒8が台板9に固定されている。な
お、フランジ6のコンデンサコーン5内の先端部には、
抜け出し防止のためにリング状突起6aが形成されてい
る。内管7と案内筒8間は摺動自在とされており、シー
ル用の複数個のOリング10が介在されている。コンデ
ンサコーン5の外側には内管7に連続する碍管11が配
置され、碍管11の上部は引き出し導体4に密着する別
のフランジ12により密閉されている。そして、碍管1
1内には絶縁油13又は絶縁ガスが充填されている。内
管7の外側には補強のために筒部14が内筒7に対して
摺動自在に設けられ、この筒部14は台板9に固定され
ている。また、碍管11内の絶縁層2と導体3の境界部
周辺には、テープ巻き等によるシール15が設けられて
いる。更に、コンデンサコーン5の下部の絶縁層2の境
界部には同様にテープ巻き等によるシール16が施さ
れ、この部分は別の保護管17により覆われている。
【0008】このように、コンデンサコーン5の内部に
は碍管11と連続するフランジ6が埋設されており、内
筒7と案内筒8間はOリング10が介在されているため
に、碍管11内の絶縁油13や絶縁ガスはコンデンサコ
ーン5の外側を通って、ケーブル1側に洩れ出る虞れは
ない。また、導体4の間隙に対してもシール15により
封止されており、ケーブル絶縁層2とコンデンサコーン
5の間は別のシール16によって封止されているので、
この部分から絶縁油13等が洩出することもない。
【0009】従って、従来では保護管11の下端のシー
ル18及びケーブルコア〜シース間19においては、現
場モールドを行うか或いは厳重に絶縁テープを巻回しな
ければならなかったが、本考案によればこの部分のシー
ルは簡単に済む。
【0010】更に、内筒7と案内筒8間は密封と共に摺
動自在とされているために、ケーブル1の熱伸縮によっ
てコンデンサコーン5の位置に変化が生じた場合におい
ても、摺動によって対処でき、機械的なストレスが蓄積
されることはない。
【0011】なお、実施例のようなフランジ6の先端に
突起6aを形成する代りに、フランジ6の抜け出しを防
止するために、コンデンサコーン5内に挿入された部分
の表面をサンドブラストによる表面加工を行うことも好
適である。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る電力ケ
ーブル用終端接続部のシール構造は、コンデンサコーン
に碍管と連結するフランジを埋め込んでいるために、フ
ランジによるOリングシールとなるので、碍管の密閉性
が完全であり、電力ケーブルへ碍管内の絶縁油や絶縁ガ
スが洩出する虞れはなく、またケーブルの熱伸縮ストレ
スに対しても充分に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を切欠した側面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 ケーブル絶縁層 3 導体 5 コンデンサコーン 6 フランジ 8 案内筒 9 台板 10 Oリング 11 碍管 13 絶縁油 15、16、18 シール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの終端部の絶縁体周囲に紡
    錘型のコンデンサコーンを取り付け、該コンデンサコー
    ンの周囲を碍管で包囲し、該碍管内に絶縁油又は絶縁ガ
    スを充填する場合において、前記コンデンサコーン内に
    前記碍管に連続するフランジ部の内縁を埋設し、該フラ
    ンジ部の連続部である筒状部を回定の支持部と摺動自在
    に連結し、該摺動部分にシール材を配置したことを特徴
    とする電力ケーブル用終端接続部のシール構造。
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KR100948456B1 (ko) * 2008-01-23 2010-03-17 엘에스전선 주식회사 이종 절연유를 채운 종단접속함
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