JP2534615B2 - 管継手成形型及び管継手成形方法 - Google Patents

管継手成形型及び管継手成形方法

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JP2534615B2 JP5163951A JP16395193A JP2534615B2 JP 2534615 B2 JP2534615 B2 JP 2534615B2 JP 5163951 A JP5163951 A JP 5163951A JP 16395193 A JP16395193 A JP 16395193A JP 2534615 B2 JP2534615 B2 JP 2534615B2
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勝之 落
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/261Moulds having tubular mould cavities

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂製下水管の管継
手成形型及び管継手成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水管は、通常2/100の勾配で設置
される。従って、掃除口付管継手もまたこれに合致した
勾配で設置しなければならない。下水管の直線部におけ
る直管継手の場合は、接続筒の2つの開口のどちらを流
入側、流出側にしても差支えないが、曲管継手やT管継
手の場合は、流入口と流出口とが最初から決められてい
る。
【0003】図2及び図3は、掃除口付45°曲管継手
1aを示し、大径の掃除口2aの下端に小径の流入口3
a及び流出口4aが連通しており、これらは夫々接続筒
5a、6a、7aによって形成されている。図2、3に
示す管継手1aの場合は、左下がりの勾配用である。
【0004】この管継手1aは、図2、3に示すよう
に、掃除口接続筒5aの上に水平器10を載せ、気泡1
1が水平を示すように設置すれば、接続筒6a、7aに
接続された下水管(図示せず)は適正な勾配になる。な
お、図11、図12及び図13には、従来の管継手成形
型の断面図であり、これらの成形型24a、24b、2
4cによって成形された管継手1a、1b、1cの掃除
口接続筒5a、5b、5cには、その内周面に環状の凸
部12a、12b、12cを成形してある。各凸部12
a、12b、12cは、各接続筒5a、5b、5cに挿
通される連通管(図示せず)の端部と当接して、連通管
の端部と接続筒との接合部の水密を保持するためのもの
である。なお、この連通管は、他方の端部が地面に対し
て開口するように施工することにより、この開口から管
継手内の掃除ができるようにするものである。そして、
凸部12a、12bには勾配を付けてあるので、連通管
の地面に開口する側の端部は地面に対して平行させるこ
とができ、これにより、この開口部に蓋を簡単に施工す
ることができる。また、図2に示すように、管継手本体
51aの下部には4本の脚部22a、23a(図2には
2本の脚部が現れている。)を突設してあり、この脚部
22a、23aが管継手1aを支持している。
【0005】図7及び図8は、掃除口付45°曲管継手
1bを示す。この管継手1bの場合は、右下がりの勾配
用であるから、図の左側が流入口3bとなり、右側が流
出口4bとなる。
【0006】図10は、掃除口付45°曲管継手1cを
示す。この管継手1cの場合は、左下がりの勾配にも右
下がりの勾配にも使用することができるように、図10
において左右対称に形成されている。ただし、図10に
示すように、この両勾配用管継手1cを設置した状態
で、掃除口接続筒5cの口縁13cが水平にならないの
で、正確な勾配を付けることができないものである。
【0007】次に、上記3種類の管継手1a、1b、1
cを射出成形するのに使用する3種類の成形型及び各成
形型を使用して射出成形する成形方法のを説明する。図
11は、図2及び図3に示す左下がり勾配用管継手1a
を成形する為の成形型24a及びこの成形型24a内に
成形された管継手1aを示す断面図である。成形型24
aは、掃除口接続筒5aの内周面を成形するための略円
柱状の掃除口接続筒用成形型14aと、この管継手1a
の中心軸線15aよりも上側の外側面を成形するための
上型16aと、流入口用成形型17aと、流出口用成形
型18aと、中心軸線15aよりも下側の外側面を成形
するための下型19aとから成っている。そして、図1
1に示す掃除口接続筒用成形型14aの段部及び下面を
通る直線20a、21a及び左右の脚部22a、23b
の下面を通る直線25aは、互いに平行している。そし
て、これらの直線20a、21a、25aは、下水管接
続筒の中心軸線15aに対して2/100の右下がりに
の勾配を成している。
【0008】図12は、図7及び図8に示す右下がり勾
配用管継手1bを成形する為の成形型24b及びこの成
形型24b内に成形された管継手1bを示す断面図であ
る。この図12に示す直線20b、21b、25bは、
互いに平行している。そして、これらの直線20b、2
1b、25bは、下水管接続筒の中心軸線15bに対し
て2/100の左下がりの勾配を成している。
【0009】図13は、図10に示す左右対称の管継手
1cを成形する為の成形型24c及びこの成形型24c
内に成形された管継手1cを示す断面図である。この図
13に示す直線20c、21c、25c及び中心軸線1
5cは、互いに平行している。
【0010】図11、図12及び図13に示すように、
管継手1a、1b、1cを成形するための夫々の成形型
24a、24b、24cは、掃除口接続筒用成形型14
a〜14c、上型16a〜16c、流入口用成形型17
a〜17c、流出口用成形型18a〜18c、及び下型
19a〜19cからなっており、夫々の成形型24a、
24b、24cの形状は、上記3種類の管継手1a、1
b、1cに応じた形状に形成されている。
【0011】従って、図2、図7及び図10に示す3種
類の管継手1a、1b、1cを成形するときは、各管継
手の形状が夫々相違しているので、図11、図12及び
図13に示す3種類の成形型24a、24b、24cを
用意する必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2、図7及
び図10に示す3種類の管継手1a、1b、1cを成形
するために、図11、図12及び図13に示す3種類の
成形型24a、24b、24c(各成形型は、掃除口接
続筒用成形型、上型、流入口用成形型、流出口用成形
型、及び下型からなっている。)を用意することは、成
形型24a、24b、24cの費用が嵩むという問題が
あるし、成形型の保管にも広いスペースが必要であると
いう問題がある。
【0013】そして、射出成形機に取り付けた成形型を
別の種類の成形型に付け換える場合、掃除口接続筒用成
形型、上型等の全ての成形型を交換する必要があるの
で、付け換え作業に手間と時間が掛かるという問題があ
る。
【0014】また、図11に示す成形型24aによる
と、掃除口接続筒5aの上端面、即ち、口縁13aの外
周縁を上型16aにより成形し、内側縁を掃除口接続筒
用成形型14aにより成形する構成であるので、掃除口
接続筒5aの口縁13aには、この2つの成形型16a
と14aの合わせ面の隙間により円環状の突条(バリ)
(図示せず)が成形される。この突条のバリは、小さい
ものであるが、口縁13a上に均一な高さに成形されな
いし、そして、バリが折れ曲がることにより、口縁13
a上に水平器10を載せた際に水平器10に測定誤差を
生じさせ、管継手1aを2/100の勾配で正確に設置
することができないという問題がある。しかも、この勾
配は、2/100というように小さい勾配であるから高
い精度を必要とするので、上記成形型で成形した管継手
では、適切な勾配で設置できないという問題がある。勿
論、このバリは、削り落とせばよいが、完全に、しかも
均一に削り落とすには手間と時間が掛かる。そして、図
12に示す成形型24bも上記と同様の問題がある。
【0015】本発明は、上記問題点を解決する管継手成
形型及び管継手成形方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明の管継手成形
型は、上方に開口する掃除口接続筒と、その下方に連通
し下水管を受け入れる下水管接続筒と、を有する管継手
を成形するための管継手成形型において、該管継手成形
型が、第1の成形型を含む複数の成形型からなり、第1
の成形型が、上記下水管の中心軸線を高さの基準にして
上記掃除口接続筒の口縁の最高部と最低部となる部分を
通る直線が上記下水管の中心軸線に対して所定の角度を
なすように上記口縁及びこの口縁と連なる上記掃除口接
続筒上端の外周面と内周面を成形する溝を有すると共
に、この第1の成形型の取り付け方向を上記掃除口接続
筒の中心軸線を中心にして略180度回転移動させるこ
とにより掃除口接続筒の口縁の最高部と最低部とを通る
直線が、上記変更前の直線を上記掃除口接続筒の中心軸
線を中心にして略180度回転移動させた位置を通るよ
うに上記口縁を成形することができる形状であることを
特徴とするものである。
【0017】第2の発明の管継手成形型は、下水管を受
け入れる下水管接続筒を有する管継手本体と、該管継手
本体から下方に突出する脚部と、を有する管継手を成形
するための管継手成形型において、該管継手成形型が、
第2の成形型を含む複数の成形型からなり、第2の成形
型が、上記下水管の中心軸線を基準にして上記脚部の下
方向への突出量の最大部と最小部となる部分を通る直線
が上記下水管の中心軸線に対して所定の角度をなすよう
に上記脚部を成形する脚部用凹部を有すると共に、この
第2の成形型の取り付け方向を変更することにより脚部
の突出量の最大部と最小部とを互いに入れ替えた位置に
成形することができる形状であることを特徴とするもの
である。
【0018】第3の発明の管継手成形方法は、上方に開
口する掃除口接続筒と、その下方に連通し下水管を受け
入れる下水管接続筒と、を有する管継手を第1の成形型
を含む複数の成形型を使用して成形する管継手成形方法
において、上記下水管の中心軸線を高さの基準にして上
記掃除口接続筒の口縁の最高部と最低部となる部分を通
る直線が上記下水管の中心軸線に対して所定の角度をな
すように上記口縁及びこの口縁と連なる上記掃除口接続
筒上端の外周面と内周面を成形する溝を有すると共に、
取り付け方向を上記掃除口接続筒の中心軸線を中心にし
て略180度回転移動させることにより上記掃除口接続
筒の上記口縁の最高部と最低部とを通る直線が、上記変
更前の直線を上記掃除口接続筒の中心軸線を中心にして
略180度回転移動させた位置を通るように上記口縁を
成形することができる形状の第1の成形型を、上記2つ
の取り付け方向のうち所望の方向に位置決めをして取付
盤に取り付けると共に必要な他の成形型を取付盤に取り
付ける段階と、第1の成形型及び上記他の成形型の内側
に成形材料を供給する段階と、を有することを特徴とす
るものである。
【0019】第4の発明の管継手成形方法は、下水管を
受け入れる下水管接続筒を有する管継手本体と、該管継
手本体から下方に突出する脚部と、を有する管継手を成
形する管継手成形方法において、上記下水管の中心軸線
を基準にして上記脚部の下方向への突出量の最大部と最
小部となる部分を通る直線が上記下水管の中心軸線に対
して所定の角度をなすように上記脚部を成形する脚部用
凹部を有すると共に、取り付け方向を変更することによ
り上記脚部の突出量の最大部と最小部とを互いに入れ替
えた位置に成形することができる形状の第2の成形型
を、上記2つの取り付け方向のうち所望の方向に位置決
めをして取付盤に取り付けると共に必要な他の成形型を
取付盤に取り付ける段階と、第2の成形型及び上記他の
成形型の内側に成形材料を供給する段階と、を有するこ
とを特徴とするものである。
【0020】
【作用】第1の発明の管継手成形型及び第3の発明の管
継手成形方法について説明する。これらの発明による
と、第1の成形型を或る所定の方向にしてこの管継手成
形型を射出成形機に設けられている成形型取付盤に取り
付けて、この管継手成形型の内側に成形材料を供給する
ことにより、例えば図1に示すように、下水管の中心軸
線15aを高さの基準にして掃除口接続筒5aの口縁1
3aの最高部と最低部となる部分を通る直線20aが、
下水管の中心軸線15aに対して右下がりに傾斜するよ
うに口縁13aを成形することができる。つまり、例え
ば図2に示す右下がりの口縁13aを有する左下がり勾
配用管継手1aを成形することができる。
【0021】次に、この管継手成形型により例えば図7
に示す左下がりの口縁13bを有する右下がりの管継手
1bを成形する場合の成形型の交換手順について説明す
る。つまり、図1に示すように、第1の成形型(掃除口
接続筒用成形型27a)は、溝28が深くなっている側
を同図の左側に位置するようにして取付盤(図示せず)
に取り付けられているので、図6に示すように溝28が
深くなっている側が図6の右側に位置するように取付盤
に対する取り付け方向を変更する。そして、この管継手
成形型の内側に成形材料を供給することにより、例えば
図6に示すように、下水管の中心軸線15bを高さの基
準にして掃除口接続筒5bの口縁13bの最高部と最低
部となる部分を通る直線20bが、下水管の中心軸線1
5bに対して左下がりに傾斜するように口縁13bを成
形することができる。これによって、例えば図7に示す
左下がりの口縁13bを有する右下がり勾配用管継手1
bを成形することができる。
【0022】このように、同一の第1の成形型(掃除口
接続筒用成形型27a)の取り付け方向を変更するだけ
で、右下がりの口縁13a及び左下がりの口縁13bを
有する管継手1a、1bを成形することができる。
【0023】そして、例えば図1及び図6に示すよう
に、第1の成形型には、溝28を設けてあり、この溝に
より掃除口接続筒上端の口縁、外周面及び内周面を成形
することができる。つまり、掃除口接続筒の上端部を1
つの第1の成形型により成形することができるので、口
縁にパーティングライン(2つの成形型の合わせ面の隙
間により成形される突条)が成形されないようにするこ
とができる。
【0024】第2の発明の管継手成形型及び第4の発明
の管継手成形方法について説明する。これらの発明によ
ると、第2の成形型を或る所定の方向にしてこの管継手
成形型を成形型取付盤に取り付けて、この管継手成形型
の内側に成形材料を供給することにより、例えば図1に
示すように、下水管の中心軸線15aを基準にして脚部
22a、23aの下方向への突出量の最大部と最小部と
なる部分を通る直線25aが、下水管の中心軸線15a
に対して右下がりに傾斜するように脚部22a、23a
を成形することができる。つまり、例えば図2に示すよ
うに右側の脚部22aの突出量が大きい左下がり勾配用
管継手1aを成形することができる。
【0025】次に、例えば図7に示す右側の脚部の突出
量が大きい右下がり勾配用管継手1bを成形する場合の
成形型の交換手順について説明する。つまり、図1に示
すように、第2の成形型30の脚部用凹部の溝が深くな
っている右側脚部成形型31が同図の右側に位置するよ
うに、そして、左側脚部成形型32が同図の左側に位置
するようにして取付盤(図示せず)に取り付けられてい
るので、図6に示すように、両者の位置を互いに入れ替
えて取付盤に取り付ける。そして、この管継手成形型の
内側に成形材料を供給することにより、例えば図6に示
すように、下水管の中心軸線15bを基準にして脚部2
2b、23bの下方向への突出量の最大部と最小部とな
る部分を通る直線25bが、下水管の中心軸線15bに
対して左下がりに傾斜するように脚部22b、23bを
成形することができる。これによって、例えば図7に示
すように左側の脚部の突出量が大きい右下がり勾配用管
継手1bを成形することができる。
【0026】このように、同一の第2の成形型の取り付
け方向を変更するだけで、右側(又は左側)の脚部の突
出量を、左側(又は右側)の脚部よりも大きくした管継
手を成形することができる。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例を各図を参照して説明す
る。この実施例の管継手成形型は、図2に示す左下がり
勾配用管継手1aと、図7に示す右下がり勾配用管継手
1bと、図10に示す両勾配用管継手1cを成形するこ
とができるものである。即ち、この管継手成形型は、図
2及び図7に示す左下がり及び右下がり勾配用管継手1
a、1bを成形するための管継手成形型26を備えてお
り、この管継手成形型26は、図1に示す掃除口接続筒
用成形型27aと、上型35と、流入口用成形型36
と、流出口用成形型37と、下型38と、脚部成形用の
第2の成形型30と、を備えている。更に、図9に示す
両勾配用管継手1cを成形するための交換用成形型、つ
まり図6に示す掃除口接続筒用成形型27aと、脚部成
形用の第4の成形型39と、を備えている。
【0028】図1、図6及び図9は、管継手の流入口3
a〜3cと流出口4a〜4cの中心線を通る縦断面図で
あり、流入口と流出口は互いに平行して描いてある。そ
して、例えば図1に示す管継手1aの脚部22a、23
aは4箇所に突設してあるが、そのうちの2つの脚部の
断面を示す。なお、図2、図7及び図10に示す各管継
手1a、1b、1cは、従来例で説明したものと同等部
分を同一の図面符号で示し詳細な説明を省略する。
【0029】掃除口接続筒用成形型27aは、図1に断
面図を示し、図4に正面図及び底面図を示す。この成形
型27aは、図4に示すように、夫々の厚みが一定であ
る上側円板40と下側円板41とを中心を一致させて結
合したものであり、図4(a)に示すように、下側円板
41の直径が上側円板40の直径よりも小さく形成して
ある。この上側円板40及び下側円板41が請求項1、
3に記載の第1の成形型の役割を果たす。図1に示すよ
うに、この下側円板41の外周面が掃除口接続筒5aの
内周面を成形する役割を果たす。なお、掃除口接続筒5
aの内径が上方に至るに従って大きくなるようにこの下
側円板41の外周面をテーパ状に形成してある。
【0030】そして、図4に示すように、上側円板40
の下面には、下側円板41の外周面に沿って円環状の溝
28を穿設してあり、この溝28は、図4(a)に示す
ように同図の左側部で最も深く、同図の右側部で最も浅
くなるように形成してある。溝28の最も浅くなる部分
では、溝底が上側円板40の下面40aと略一致してい
る。つまり、この溝28は、図1に示すように、掃除口
接続筒5aの上端の口縁(上端面)13a、外周面及び
内周面を成形する役割を果たす。なお、この口縁13a
は、下水管の中心軸線15aを高さの基準にしてこの口
縁13aの最高部と最低部とを通る直線20a(図1参
照)が中心軸線15aに対して右下がりの2/100の
勾配をなすように成形される。
【0031】また、図4に示すように、下側円板41の
下面41aには、下側円板41の外周縁に沿って円環状
の凸部用凹部29を穿設してあり、この凹部29は、図
4(a)に示すように同図の左側部で最も深く、同図の
右側部で最も浅くなるように形成してある。凹部29の
最も浅くなる部分では、底面が下側円板41の下面41
aと略一致している。つまり、この凹部29は、図1に
示すように、掃除口接続筒5aの内周面に環状の凸部1
2aを成形する役割を果たす。なお、この凸部12a
は、下水管の中心軸線15aを高さの基準にしてこの凸
部12aの最高部と最低部とを通る直線21aが下水管
の中心軸線15aに対して右下がりの2/100の勾配
をなすように成形される。この凸部12aの役割は、掃
除口接続筒5aに挿通される連通管(図示せず)の端部
と当接して、掃除口接続筒5aと連通管との接続部の水
密を保持することである。なお、この連通管の他方の端
部は、地面側に開口するように施工され、この開口から
管継手1aの内側を掃除することができる。
【0032】上型35は、図1に示すように、掃除口接
続筒用成形型27aが嵌入する貫通孔42を有してお
り、管継手1aの外側面のうち中心軸線15aよりも上
側の外側面と対応する形状であり、この外側面を成形す
る役割を果たす。ただし、上型35が成形する外側面
は、図1に示すように、掃除口接続筒用成形型27aが
成形する口縁13a及び外周面を除く範囲である。
【0033】流入口用成形型36及び流出口用成形型3
7は、図1に示すように、掃除口接続筒用成形型27a
が成形する掃除口接続筒5aの内側面(口縁13a及び
凸部12aを含む。)を除く管継手1aの内側面と対応
する形状であり、この内側面を成形する役割を果たす。
この流入口用成形型36及び流出口用成形型37は、図
1において左右対称形である。なお、流入口用及び流出
口用成形型36、37の夫々の上面には、半円状の湾曲
型43、44が突設されている。この各湾曲型43、4
4は、図1に示すように、対応する流入口用成形型36
又は流出口用成形型37の外側に位置する外側位置と、
図には示さないが、対応する成形型36、37の内側に
位置する内側位置とに移動可能に設けられている。これ
によって、成形した管継手1aから流入口用及び流出口
用成形型36、37を取り外すことができる。
【0034】第2の成形型30は、図1に示す右側脚部
成形型31と、左側脚部成形型32とからなっている。
右側脚部成形型31は、図1及び図5(平面図)に示す
ように、四角柱部材45の下面に鍔状部46を設けたも
のであり、四角柱部材45の上面の2箇所に脚部用凹部
33を穿設してある。脚部用凹部33は、円環状の溝で
ある。左側脚部成形型32は、右側脚部成形型31と略
同等の形状であるが、脚部用凹部34の深さが右側脚部
成形型31と相違する。つまり、右側及び左側脚部成形
型31、32は、図1に示す管継手1aの右側及び左側
脚部22a、23aを成形する役割を果たす。そして、
各脚部用凹部33、34は、右側及び左側脚部22a、
23aを成形したときに、右側脚部22aの下面と左側
脚部23aの下面を通る直線25aが中心軸線15aに
対して右下がりの2/100の勾配をなすように成形す
ることができるように形成されている。
【0035】下型38は、図1に示すように、右側及び
左側脚部成形型31、32が嵌入する貫通孔47、48
を有しており、管継手1aの外側面のうち中心軸線15
aよりも下側の外側面と対応する形状であり、この外側
面を成形する役割を果たす。ただし、下型38が成形す
る外側面は、右側及び左側脚部成形型31、32が成形
する左右の脚部22a、22bを除く範囲である。
【0036】次に、上記構成の図1に示す管継手成形型
26により、図1乃至図3に示す左下がり勾配用管継手
1aを成形するする手順を説明する。まず、図1に示す
ように、掃除口接続筒用成形型27aの溝28の底面を
通る直線20aが中心軸線15aに対して右下がりの2
/100の勾配をなすように第1の取付盤(図示せず)
に取り付ける。そして、この第1の取付盤に上型35を
取り付ける。ただし、掃除口接続筒用成形型27aを図
1に示す取り付け位置に簡単に取り付けることができる
ように、この成形型27aと上型35との間にキー及び
キー溝(図示せず)が設けられている。次に、右側及び
左側脚部成形型31、32の各脚部用凹部33、34の
底面を通る直線が中心軸線15aに対して右下がりの2
/100の勾配をなすように第2の取付盤(図示せず)
に取り付ける。そして、この第2の取付盤に下型38を
取り付ける。次に、流入口用成形型36を第3の取付盤
(図示せず)に、流出口用成形型37を第4の取付盤
(図示せず)に夫々取り付ける。そして、図1に示すよ
うに、管継手成形型26内に樹脂等の成形材料を供給す
る。これによって図1乃至図3に示す左下がり勾配用管
継手1aを成形するすることができる。
【0037】次に、図1に示す管継手成形型26を使用
して、図7及び図8に示す右下がり勾配用管継手1bを
成形するする手順を説明する。今、管継手成形型26が
図1に示すように取り付けられているとする。まず、図
1に示す掃除口接続筒用成形型27a及び上型35を第
1の取付盤から取り外す。そして、図6に示すように、
掃除口接続筒用成形型27aの溝28の底面を通る直線
20bが中心軸線15aに対して左下がりの2/100
の勾配をなすように第1の取付盤(図示せず)に取り付
ける。そして、この第1の取付盤に上型35を取り付け
る。ただし、掃除口接続筒用成形型27aを図6に示す
取り付け位置に簡単に取り付けることができるように、
この成形型27aと上型35との間にキー及びキー溝
(図示せず)が設けられている。次に、図1に示す右側
及び左側脚部成形型31、32と下型38とを第2の取
付盤から取り外す。そして、図6に示すように右側及び
左側脚部成形型31、32を、各脚部用凹部33、34
の底面を通る直線25bが中心軸線15aに対して左下
がりの2/100の勾配をなすように第2の取付盤(図
示せず)に取り付ける。そして、この第2の取付盤に下
型38を取り付ける。ただし、流入口用成形型36及び
流出口用成形型37の第3及び第4の取付盤に対する取
り付け位置は変更しない。そして、図6に示すように、
管継手成形型26内に樹脂等の成形材料を供給する。こ
れによって図6乃至図8に示す右下がり勾配用管継手1
bを成形するすることができる。
【0038】このように、同一の掃除口接続筒用成形型
27a及び第2の成形型30(右側及び左側脚部成形型
31、32)の取り付け方向を変更するだけで、右下が
り勾配用管継手1b及び左下がり勾配用管継手1aを成
形することができる。つまり、1種類の管継手成形型2
6により形状の異なる2種類の管継手1a、1bを成形
することができる。しかも、異なる種類の管継手1a、
1bを成形するときに、掃除口接続筒用成形型27a及
び第2の成形型30の取り付け方向を変更するだけでよ
いので、型替え作業の手間と時間が少なくて済む。
【0039】そして、図1及び図6に示すように、掃除
口接続筒用成形型27aには、溝28を設けてあり、こ
の溝28により掃除口接続筒5aの上端の口縁13a、
外周面及び内周面を成形することができる。つまり、掃
除口接続筒5aの上端部を1つの掃除口接続筒用成形型
27aにより成形することができるので、口縁13aに
パーティングライン(2つの成形型の合わせ面の隙間に
より成形される突条)が成形されないようにすることが
できる。従って、掃除口接続筒5aの上端面である口縁
13aの上に水平器10を載せてこの口縁13aの最高
部と最低部とを通る直線を水平に合わせる際に、水平誤
差が生じず、従って、下水管を接続させる接続筒7aの
中心軸線15aを水平線に対して予め定めた2/100
の勾配をなすように管継手1aを正確に設置することが
できる。
【0040】次に、図1に示す管継手成形型26の掃除
口接続筒用成形型27aと脚部成形用の第2の成形型3
0を別個の掃除口接続筒用成形型27bと脚部成形用の
第3の成形型39に付け換えて、図9及び図10に示す
両勾配用管継手1cを成形するする手順を説明する。
【0041】なお、図9に示す掃除口接続筒用成形型2
7bと図1に示す掃除口接続筒用成形型27aとが相違
するところは、図1に示す掃除口接続筒用成形型27a
には溝28と凹部29が設けられているのに対して、図
9に示す掃除口接続筒用成形型27bには溝28と凹部
29が設けられていないところであり、それ以外は同等
である。そして、図9に示す第3の成形型39と図1に
示す第2の成形型30とが相違するところは、図1に示
す第2の成形型30の右側及び左側脚部成形型31、3
2の各上面に穿設されている脚部用凹部33、34の底
面を通る直線25aが中心軸線15aに対して2/10
0の勾配を有しているのに対して、図9に示す第3の成
形型39の右側及び左側脚部成形型49、50の各上面
に穿設されている脚部用凹部50、50の底面を通る直
線25cが中心軸線15cに対して平行しているところ
であり、それ以外は同等である。
【0042】今、管継手成形型26が図1に示すように
取り付けられているとする。まず、図1に示す掃除口接
続筒用成形型27a及び上型35を第1の取付盤(図示
せず)から取り外す。そして、図9に示すように、掃除
口接続筒用成形型27bを第1の取付盤に取り付ける。
そして、この第1の取付盤に上型35を取り付ける。次
に、図1に示す右側及び左側脚部成形型31、32と下
型38とを第2の取付盤から取り外す。そして、図9に
示すように第3の成形型39の右側及び左側脚部成形型
49、49を第2の取付盤(図示せず)に取り付ける。
そして、この第2の取付盤に下型38を取り付ける。た
だし、流入口用成形型36及び流出口用成形型37は、
第3及び第4の取付盤に取り付けたままであり、取り付
け位置は変更しない。そして、図9に示すように、管継
手成形型26内に樹脂等の成形材料を供給する。これに
よって図9及び図10に示す両勾配用管継手1cを成形
するすることができる。
【0043】このように、図1に示す管継手成形型26
と、所定の交換用の掃除口接続筒用成形型27b及び脚
部成形用の第3の成形型39とを準備することにより、
これらの成形型を使用して図1(図2)、図6(図7)
又は図9(図10)に示す3種類の管継手を成形するこ
とができる。従って、この点に着目すると、交換用の1
種類の成形型を用意するだけで3種類の管継手1a、1
b、1cを成形することができ、これによって管継手成
形型の費用の低減を図ることができる。そして、異なる
種類の管継手を成形する際、例えば掃除口接続筒用成形
型27a及び脚部成形用の第2の成形型30の取り付け
方向を変更するか、若しくは、所定の交換用の掃除口接
続筒用成形型27b及び脚部成形用の第3の成形型39
に交換するだけでよいので、所定の3種類の管継手1
a、1b、1cを成形する際の型替えの手間と時間を従
来よりも大幅に少なくすることができる。
【0044】ただし、上記実施例では、脚部成形用の第
2の成形型30の右側脚部成形型31と左側脚部成形型
32とを別個に形成したが、管継手の右側脚部22aと
左側脚部23aとの間隔が狭い場合は、右側脚部成形型
31と左側脚部成形型32とを一体に形成してもよい。
同様に、第3の成形型39も一体に形成してもよい。
【0045】そして、上記実施例では、図1に示す口縁
13aを通る直線20a、凸部12aを通る直線21a
及び脚部22a、23aの下面を通る直線25aの、下
水管の中心軸線15aに対する勾配を2/100とした
が、これ以外の勾配とすることができる。
【0046】また、上記実施例では、掃除口付45°曲
管継手を成形する管継手成形型を例に掲げたが、これ以
外の例えば曲管継手やT管継手のように流入口と流出口
とが最初から決められている管継手を成形する管継手成
形型に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】第1の発明の管継手成形型によると、こ
の管継手成形型を構成する複数の成形型のうちの第1の
成形型のみの取り付け方向を変更するだけで、掃除口接
続筒の口縁の傾斜が右下がりの管継手(図1参照)、及
び口縁の傾斜が左下がりの管継手(図6参照)を成形す
ることができる。つまり、1種類の管継手成形型により
形状の異なる2種類の管継手(左下がり勾配用管継手と
右下がり勾配用管継手)を成形することができる。これ
により、管継手成形型の費用を従来の1/2に軽減する
ことができるという効果がある。そして、管継手成形型
の保管スペースを従来の1/2にすることができるとい
う効果もある。
【0048】第2の発明の管継手成形型も第1の発明と
同様に、管継手成形型を構成する複数の成形型のうちの
第2の成形型のみの取り付け方向を変更するだけで、例
えば図1に示す突出量の大きい脚部と小さい脚部の設置
位置を入れ替えた2種類の管継手(上記左用と右用の管
継手)を成形することができる。これにより、第1の発
明と同様に、管継手成形型の費用を従来の1/2に軽減
することができるという効果があるし、管継手成形型の
保管スペースを従来の1/2にすることができるという
効果もある。
【0049】第3及び第4の発明の各管継手成形方法に
よると、所定の異なる形状の管継手(上記左用と右用の
管継手)を成形する場合、射出成形機の成形型取付盤に
取り付けられている管継手成形型のうちの第1又は第2
の成形型のみの取り付け方向を変更するだけで済むの
で、成形型の付け替え作業に掛かる手間と時間を従来よ
り大幅に軽減することができるという効果がある。
【0050】更に、第1乃至第4の発明によると、第1
の成形型のみを別個の成形型に交換することにより、例
えば図9に示すような掃除口接続筒の口縁の方向を下水
管の中心軸線に対して平行する管継手を成形することが
できるし、第2の成形型のみを別個の成形型に交換する
ことにより、例えば図9に示すような掃除口接続筒の左
右の脚部を同一の突出量に成形することができる。つま
り、第1又は第2の成形型に対して所定の交換用の成形
型を準備することにより、これらの管継手成形型を使用
して例えば図1、図6又は図9に示す3種類の管継手を
成形することができるという効果がある。従って、上記
の点に着目すると、第1及び第2の各発明では、管継手
成形型に交換用の1種類の成形型を用意するだけで3種
類の管継手を成形することができ、これによって管継手
成形型の費用を従来の約1/3に低減することができる
という効果がある。そして、第3及び第4の各発明で
は、所定の3種類の管継手を成形する際の型替えの手間
を従来よりも大幅に軽減し、型替え時間を従来よりも大
幅に短縮することができるという効果がある。
【0051】そして、第1乃至第4の各発明によると、
例えば図1に示すように、第1の成形型(掃除口接続筒
用成形型27a)には、溝28を設けてあり、この溝2
8により掃除口接続筒5aの上端の口縁13a、外周面
及び内周面を成形することができる。つまり、掃除口接
続筒5aの上端部を1つの第1の成形型により成形する
ことができるので、口縁13aにパーティングライン
(2つの成形型の合わせ面の隙間により成形される突
条)が成形されないようにすることができる。従って、
掃除口接続筒5aの上端面である口縁13aの上に水平
器10を載せてこの口縁13aの最高部と最低部とを通
る直線を水平に合わせる際に、水平誤差が生じず、従っ
て、下水管を接続させる接続筒の中心軸線15aを水平
線に対して予め定めた2/100の勾配をなすように管
継手1aを正確に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る左下がり勾配用管継
手成形型と左下がり勾配用管継手を示す断面図である。
【図2】同実施例の左下がり勾配用管継手の施工状態を
示す正面図である。
【図3】同実施例の左下がり勾配用管継手の施工状態を
示す平面図である。
【図4】同実施例の掃除口接続筒用成形型の正面図及び
平面図である。
【図5】同実施例の右側脚部成形型の平面図である。
【図6】同実施例の右下がり勾配用管継手成形型と右下
がり勾配用管継手を示す断面図である。
【図7】同実施例の右下がり勾配用管継手の施工状態を
示す正面図である。
【図8】同実施例の右下がり勾配用管継手の施工状態を
示す平面図である。
【図9】同実施例の両勾配用管継手成形型と両勾配用管
継手を示す断面図である。
【図10】同実施例の両勾配用管継手を左下がり勾配に
施工した状態を示す正面図である。
【図11】従来の左下がり勾配用管継手成形型と左下が
り勾配用管継手を示す断面図である。
【図12】従来の右下がり勾配用管継手成形型と右下が
り勾配用管継手を示す断面図である。
【図13】従来の両勾配用管継手成形型と両勾配用管継
手を示す断面図である。
【符号の説明】
1a 左下がり勾配用管継手 1b 右下がり勾配用管継手 1c 両勾配用管継手 12a、12b、12c 凸部 13a、13b、13c 口縁 15a、15b、15c 中心軸線 26 管継手成形型 27a、27b 掃除口接続筒用成形型 28 溝 29 凸部用凹部 30 第2の成形型 31 右側脚部成形型 32 左側脚部成形型 33、34 脚部用凹部 39 第3の成形型 49 右側及び左側脚部成形型 50 脚部用凹部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口する掃除口接続筒と、その下
    方に連通し下水管を受け入れる下水管接続筒と、を有す
    る管継手を成形するための管継手成形型において、該管
    継手成形型が、第1の成形型を含む複数の成形型からな
    り、第1の成形型が、上記下水管の中心軸線を高さの基
    準にして上記掃除口接続筒の口縁の最高部と最低部とな
    る部分を通る直線が上記下水管の中心軸線に対して所定
    の角度をなすように上記口縁及びこの口縁と連なる上記
    掃除口接続筒上端の外周面と内周面を成形する溝を有す
    ると共に、この第1の成形型の取り付け方向を上記掃除
    口接続筒の中心軸線を中心にして略180度回転移動さ
    せることにより掃除口接続筒の口縁の最高部と最低部と
    を通る直線が、上記変更前の直線を上記掃除口接続筒の
    中心軸線を中心にして略180度回転移動させた位置を
    通るように上記口縁を成形することができる形状である
    ことを特徴とする管継手成形型。
  2. 【請求項2】 下水管を受け入れる下水管接続筒を有す
    る管継手本体と、該管継手本体から下方に突出する脚部
    と、を有する管継手を成形するための管継手成形型にお
    いて、該管継手成形型が、第2の成形型を含む複数の成
    形型からなり、第2の成形型が、上記下水管の中心軸線
    を基準にして上記脚部の下方向への突出量の最大部と最
    小部となる部分を通る直線が上記下水管の中心軸線に対
    して所定の角度をなすように上記脚部を成形する脚部用
    凹部を有すると共に、この第2の成形型の取り付け方向
    を変更することにより脚部の突出量の最大部と最小部と
    互いに入れ替えた位置に成形することができる形状で
    あることを特徴とする管継手成形型。
  3. 【請求項3】 上方に開口する掃除口接続筒と、その下
    方に連通し下水管を受け入れる下水管接続筒と、を有す
    る管継手を第1の成形型を含む複数の成形型を使用して
    成形する管継手成形方法において、上記下水管の中心軸
    線を高さの基準にして上記掃除口接続筒の口縁の最高部
    と最低部となる部分を通る直線が上記下水管の中心軸線
    に対して所定の角度をなすように上記口縁及びこの口縁
    と連なる上記掃除口接続筒上端の外周面と内周面を成形
    する溝を有すると共に、取り付け方向を上記掃除口接続
    筒の中心軸線を中心にして略180度回転移動させる
    とにより上記掃除口接続筒の上記口縁の最高部と最低部
    とを通る直線が、上記変更前の直線を上記掃除口接続筒
    の中心軸線を中心にして略180度回転移動させた位置
    を通るように上記口縁を成形することができる形状の第
    1の成形型を、上記2つの取り付け方向のうち所望の方
    向に位置決めをして取付盤に取り付けると共に必要な他
    の成形型を取付盤に取り付ける段階と、第1の成形型及
    び上記他の成形型の内側に成形材料を供給する段階と、
    を有することを特徴とする管継手成形方法。
  4. 【請求項4】 下水管を受け入れる下水管接続筒を有す
    る管継手本体と、該管継手本体から下方に突出する脚部
    と、を有する管継手を成形する管継手成形方法におい
    て、上記下水管の中心軸線を基準にして上記脚部の下方
    向への突出量の最大部と最小部となる部分を通る直線が
    上記下水管の中心軸線に対して所定の角度をなすように
    上記脚部を成形する脚部用凹部を有すると共に、取り付
    け方向を変更することにより上記脚部の突出量の最大部
    と最小部とを互いに入れ替えた位置に成形することがで
    きる形状の第2の成形型を、上記2つの取り付け方向の
    うち所望の方向に位置決めをして取付盤に取り付けると
    共に必要な他の成形型を取付盤に取り付ける段階と、第
    2の成形型及び上記他の成形型の内側に成形材料を供給
    する段階と、を有することを特徴とする管継手成形方
    法。
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