JP2009127333A - 排水トラップ本体及びその製造方法 - Google Patents

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亮一 原田
浩二 ▲高▼木
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Abstract

【課題】流入口接続管と、流出口接続管との相対位置が異なる複数のタイプの排水トラップ本体を低コストで製造する方法を提供する。
【解決手段】外型と、内型と、下型と、第一及び第二の流入口接続管の内面を成形する流入口接続管入れ子型と、流出口接続管の内面を成形する流出口入れ子型とによって排水トラップ本体を製造する方法であって、上記第一及び第二の流入口接続管入れ子型は、上記内型と衝合する状態と、衝合しない状態とを切り換えられるように、位置が変更可能であり、外型、内型、下型及び流出口入れ子型が所定位置に配置され、第一及び第二の流入口接続管入れ子型のいずれかを内型と衝合する状態にし、他方を内型と衝合しない状態にした後に、熱可塑性合成樹脂を供給し射出成形により上記排水トラップ本体を得る。
【選択図】 図3

Description

本発明は、浴室等に設けられる排水トラップの、略碗状に成形される排水トラップ本体に関する。また、本発明は、斯かる排水トラップ本体の製造方法に関する。
一般住戸の浴室ユニット等で採用される排水トラップは、図7に示すように、排水トラップ100の外殻等を形成する主要部101と、この主要部101を洗い場の床パンに取設するための取付フランジ102と、主要部101内に挿入されて封水を形成する封水筒103とを備える。
そして、主要部101は、それぞれ合成樹脂等で成形された、上部が開口する略碗状の排水トラップ本体104と、中央が開口したリング状の蓋部105と、溜水室の高さを形成する隔壁106とが溶着されて形成される。
排水トラップ本体104の側部には、下方側に、浴槽からの排水管が接続される浴槽側接続管107と、この浴槽側接続管より上方側に、排水トラップ本体内に流入した排水を浴室外に排出する排水管が接続される排水側接続管108とが設けられる。さらに、洗い場の洗面器載置部からの排水管が接続される洗面器側接続管が設けられたものもある。
この浴槽側接続管107と排水側接続管108との位置関係は、浴室ユニットのタイプや使い勝手により異なるので、排水トラップ本体104は、それに合わせて複数のタイプが製造される。
図8にその一例を示す。図8において、浴槽側接続管107を実線で示した排水トラップ本体104は、浴槽側接続管107が排水管側接続管108に対して上方から見て時計回りに90°の位置にあるタイプ(以下、「R型」という。)であり、浴槽側接続管107を破線で示した排水トラップ本体104は、浴槽側接続管107が排水管側接続管108に対して上方から見て反時計回りに90°の位置にあるタイプ(以下、「L型」という。)である。
この複数のタイプの排水トラップ本体104のうち、R型の製造方法について、図9を参照して説明する。
まず、図9(a)に示すように、二つ割りにした、側部の外面を成形する外型111,111Aと、排水トラップ本体側部の内面及び底部の内面を成形する内型112とを組み合わせ、これを排水トラップ本体104底部の外面を成形する下型113上の所定の位置に設置する。
外型には二つの同じ大きさの開口が設けられ、それらの開口には、それぞれ浴槽側接続管用入れ子型114、ダミー用入れ子型115が嵌入される。また、外型111,111Aには、これとは別に、より径の大きい開口が設けられ、そこには排水側接続管用入れ子型(図示せず)が嵌入される。
ダミー用入れ子型116が、外型111,111Aの開口と同じ外径を有するのに対し、浴槽側接続管用入れ子型115は浴槽側接続管107の肉厚分小さくなっている。その一方で、浴槽側接続管用入れ子型114の長さは、排水トラップ本体の側壁の肉厚分長くなっている。
このように鋳型が組み立てられると、鋳型内に溶融した熱可塑性合成樹脂が射出供給され、合成樹脂が固化すると、図9(b)に示すように、鋳型が解体される。
この鋳型を用いてL型の排水トラップ本体を成形する場合、図10に示すように、浴槽側接続管用入れ子型114とダミー用入れ子型115とを入れ替えなければならない。
これは、組み換え作業を行う手間が発生するばかりでなく、交換作業の際に金型を傷つけてしまうおそれや、その度に金型温度を調整する手間等も発生する。
このような問題を解決すべく、筐体内に仕切筒を起立し、その外側に通水路を形成し、内側には排水筒を中吊状に垂設して、溜室を設け、該溜室と通水路とを上部にて連通すると共に筐体の周壁には排水口及び適宜数の導入口を設け、該導入口には着脱自在に蓋を係合閉塞するようにした排水トラップがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この排水トラップでは、使用しない導入口には蓋をしなければならず、また、トラップ内に無駄な凹陥部が形成されるので、ここが汚れ溜まりとなって、衛生上も好ましくない。
また、トラップ本体の縦管部の周縁に複数の貫孔を穿設し、その箇所を覆うような管状継手を回動可能で、かつ水密状に設け、その管状継手側部に排水短管を連結し、その排水短管と前記貫孔とを連通させるようにした洗い場付き浴槽用排水トラップがある(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、この洗い場付き浴槽用排水トラップでは、縦管部の他に管状継手を製造しなければならず、製造コストが増加する。
さらに、防臭パイプによって封水構造をとる排水トラップにおいて、トラップ本体を、流出口を設けた上部部材と、流入口を設けた下部部材に分割形成し、上部部材と下部部材を相対回転させて接続可能に構成して、前記流出口に対する前記流入口の方向を可変できるように構成した排水トラップも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、この排水トラップでは、トラップ本体を、上部部材と下部部材とに分けて製造しなければならないので、やはり製造コストが増加する。
実公昭48−31544号公報 実開昭54−69653号公報 特開2005−30054号公報
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、浴槽側接続管や洗面器側接続管等の流入口接続管と、排水側接続管(流出口接続管)との相対位置が異なる複数のタイプの排水トラップ本体を、作業性よく、低コストで製造する方法を提供することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、浴槽側接続管や洗面器側接続管等の流入口接続管と、排水側接続管(流出口接続管)との相対位置が異なる複数のタイプの排水トラップ本体を低コストで提供することにある。
本発明に係る排水トラップ本体の製造方法は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、略碗状に成形される排水トラップ本体の側部の外面を成形する外型と、上記排水トラップ本体側部の内面及び底部の内面を成形する内型と、上記排水トラップ本体底部の外面を成形する下型と、上記排水トラップ本体側部から略管状に突出する第一の流入口接続管の内面を成形する第一の流入口接続管入れ子型と、上記第一の流入口接続管と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する第二の流入口接続管の内面を成形する第二の流入口接続管入れ子型と、上記第一及び第二の流入口接続管より上方側に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する流出口接続管の内面を成形する流出口入れ子型とによって上記排水トラップ本体を製造する方法であって、上記第一及び第二の流入口接続管入れ子型は、上記内型と衝合する状態と、衝合せずに上記排水トラップ本体の側部を形成するための所定厚さ分の間隔が形成される状態とを切り換えられるように、水平方向の位置が変更可能であり、上記外型、上記内型、上記下型及び上記流出口入れ子型が所定の位置に配置され、上記第一の流入口接続管入れ子型及び上記第二の流入口接続管入れ子型のいずれか一方を上記内型と衝合する状態にし、且つ他方を上記内型と衝合せずに上記トラップ本体の側部の厚さ分の間隙が形成される状態にした後に、これら型により形成される間隙に熱可塑性合成樹脂を供給し射出成形により上記排水トラップ本体を得るものである。
そして、上述した課題を解決するために、請求項2に係る排水トラップ本体の製造方法は、略碗状に成形される排水トラップ本体の側部の外面を成形する外型と、上記排水トラップ本体側部の内面及び底部の内面を成形する内型と、上記排水トラップ本体底部の外面を成形する下型と、上記排水トラップ本体側部から略管状に突出する第一の流入口接続管の内面を成形する第一の流入口接続管入れ子型と、上記第一の流入口接続管と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する第二の流入口接続管の内面を成形する第二の流入口接続管入れ子型と、上記第一の流入口接続管と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する第三の流入口接続管の内面を成形する第三の流入口接続管入れ子型と、上記第一及び第二の流入口接続管より上方側に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する流出口接続管の内面を成形する流出口入れ子型とによって上記排水トラップ本体を製造する方法であって、上記第一ないし第三の流入口接続管入れ子型は、上記内型と衝合する状態と、衝合せずに上記排水トラップ本体の側部を形成するための所定厚さ分の間隔が形成される状態とを切り換えられるように、水平方向の位置が変更可能であり、上記外型、上記内型、上記下型及び上記流出口入れ子型が所定の位置に配置され、上記第一の流入口接続管入れ子型ないし上記第三の流入口接続管入れ子型のいずれか一又は二を上記内型と衝合する状態にし、且つ残余を上記内型と衝合せずに上記トラップ本体の側部の厚さ分の間隙が形成される状態にした後に、これら型により形成される間隙に熱可塑性合成樹脂を供給し射出成形により上記排水トラップ本体を得るものである。
他方、上述した課題を解決するために、請求項3に係る排水トラップ本体は、略碗状に成形される排水トラップ本体であって、上記排水トラップ本体側部下方に開口された流入口と、該流入口の周縁から略管状に突出する流入口接続管と、上記流入口と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略管状に突出するも上記排水トラップ本体側部に開口は形成されず閉塞された状態の擬似流入口接続管と、上記流入口より上方側の上記排水トラップ本体側部に開口された流出口と、該流出口の周縁から略管状に突出する流出口接続管とを備えるものである。
そして、前記流入口接続管及び前記擬似流入口接続管は、好適には、請求項4に記載したように、その管径が等しいことが望ましく、前記流出口接続管は、好適には、請求項5に記載したように、その管径が前記流入口接続管及び擬似流入口接続管の管径よりも大きいことが望ましい。
また、前記擬似流入口接続管には、好適には、請求項6に記載したように、目印が施されていてもよく、前記擬似流入口接続管は、好適には、請求項7に記載したように、前記流入口接続管よりその突出量が大きくてもよい。
さらに、前記流入口接続管及び前記擬似流入口接続管は、好適には、請求項8に記載したように、前記排水トラップ本体の直径上の対向位置に配置されていてもよい。
本発明に係る排水トラップ本体の製造方法によれば、浴槽側接続管や洗面器側接続管等の流入口接続管と、排水側接続管(流出口接続管)との相対位置が異なる複数のタイプの排水トラップ本体を、作業性よく、低コストで製造することができる。
本発明は、浴槽側接続管や洗面器側接続管等の流入口接続管と、排水側接続管(流出口接続管)との相対位置が異なる複数のタイプの排水トラップ本体を低コストで得ることができる効果が得られる。
本発明に係る排水トラップ本体及びその製造方法の第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る排水トラップ本体1の平面図であり、図2は、図1における排水トラップ本体1のA−A方向の断面図である。
排水トラップ本体1は略碗状に形成される。排水トラップ本体1の側部上方には、この排水トラップ本体1に流入した排水を排出する流出口2が開口され、流出口2の周縁からは、この流出口2から流出する排水を排水管へと導出する流出口接続管3が略管状に突出している。
そして、流出口2に対して上方から見て時計回りに90°の位置の排水トラップ本体1の側部下方には、流入口4が開口され、流入口4の周縁からは、流入口接続管5が略管状に突出する。この流入口接続管5に、例えば浴槽の排水を排出する浴槽排水管が接続され、浴槽の排水を排水トラップ本体1内に導入する。この流入口接続管5は、流出口接続管3よりもその管径は小さく形成されている。
他方、流出口接続管3に対して上方から見て反時計回りに90°の位置、すなわち、流入口接続管5と排水トラップ本体1の直径上の対向位置には、擬似流入口接続管6が略管状に突出する。
擬似流入口接続管6の管径は、流入口接続管5の管径と同一であり、また、排水トラップ本体1側部における高さも、流入口接続管5と同じ位置に設けられる。
しかしながら、擬似流入口接続管6が突設された位置には、排水トラップ本体1側部に開口は設けられておらず、排水トラップ本体1側部は閉塞されたままである。また、擬似流入口接続管6の長さL2は、流入口接続管5の長さL1より、排水トラップ本体1側部の厚さT分だけ長く形成される。
したがって、擬似流入口接続管6は、流入口接続管5と類似の形状を呈するものの、外部からの水を排水トラップ本体1へと導入する機能を有しておらず、見かけだけの流入口接続管となっている。擬似流入口接続管6と呼ぶ所以である。
なお、これら擬似流入口接続管6と流入口接続管5とは形状が類似するので、これらを容易に識別できるように、シール等の目印をつけてもよい。
以下、流出口接続管3、流入口接続管5及び擬似流入口接続管6がこのような位置関係に配置されたタイプの排水トラップ本体1を、R型という。
本実施形態に係る排水トラップ本体1は上記のように構成されており、以下その製造方法について説明する。
排水トラップ本体1は、鋳型10内に溶融した熱可塑性合成樹脂を射出供給することにより成形される。
この鋳型10は、図3に示すように、排水トラップ本体1の側部の外面を成形する外型11,11Aと、排水トラップ本体1側部の内面及び底部の内面を成形する内型12と、排水トラップ本体1底部の外面を成形する下型13と、流入口接続管5及び擬似流入口接続管6の内面を成形する流入口接続管入れ子型14,14Aと、流出口接続管3の内面を成形する流出口入れ子型(図示せず)とにより構成される。なお、外型11は、二つ割りされて、11及び11Aとから成る。
この鋳型10を所定の位置に配置すると、図3(a)に示すように、同図右側においては、内型12上部、外型11、流入口接続管入れ子型14及び下型13の外側が面一に配設される。この状態で流入口接続管入れ子型14は、内型12の側面と衝合し、その間に間隙は生じない。
これに対し、同図左側においては、流入口接続管入れ子型14Aの外側のみ、排水トラップ本体1側部の厚さT分突出させている。この状態で流入口接続管入れ子型14Aは、内型12の側面と衝合せず、両者の間に排水トラップ本体1側部の厚さT分の間隙が生じている。
このように流入口接続管入れ子型14,14Aは、内型と衝合する状態と、衝合せずに排水トラップ本体1の側部の厚さT分の間隙が形成される状態とを切り換えられるように、水平方向の位置が変更可能に構成される。
この状態で鋳型10内に溶融した熱可塑性合成樹脂を射出供給し、温度が低下して合成樹脂が固化した後に、図3(b)に示すように鋳型10を解体すると、流入口接続管入れ子型14側には流入口4及び流入口接続管5が形成され、流入口接続管入れ子型14A側には、開口は設けられず側部が形成されて閉塞され、擬似流入口接続管6が形成される。
次に、図4(a)に示すように、同図左側において、内型12上部、外型11A、流入口接続管入れ子型14A及び下型13の外側を面一に配設すると、流入口接続管入れ子14A型は、内型12の側面と衝合し、その間に間隙は生じない。
そして、同図右側において、流入口接続管入れ子型14の外側のみ、排水トラップ本体1側部の厚さT分突出させると、流入口接続管入れ子型14は、内型12の側面と衝合せず、両者の間に排水トラップ本体1側部の厚さT分の間隙が生じている。
この状態で鋳型10内に溶融した熱可塑性合成樹脂を射出供給し、温度が低下して合成樹脂が固化した後に、図4(b)に示すように鋳型10を解体すると、流入口接続管入れ子型14A側には流入口4及び流入口接続管5が形成され、流入口接続管入れ子型14側には、開口は設けられず側部が形成されて閉塞され、擬似流入口接続管6が形成される。
すなわち、流出口2に対して上方から見て反時計回りに90°の位置の排水トラップ本体1の側部下方には、流入口4及び流入口接続管5が形成され、流出口接続管3に対して上方から見て時計回りに90°の位置には、擬似流入口接続管6が形成される。この排水トラップ本体1Aは、上述したR型とは左右が逆転したものである(以下、「L型」という。)。
なお、左右両側において、内型12上部、外型11,11A、流入口接続管入れ子型14,14A及び下型13の外側を面一に配設すると、両方の流入口接続管入れ子型14,14Aは、内型12の側面と衝合し、その間に間隙は生じないので、両側において、流入口4及流入口接続管5を有する排水トラップ本体を得ることができる。このタイプの排水トラップ本体によれば、浴槽からの排水管の他、洗面器載置部からの排水管も接続することができる。
このように、本実施形態に係る排水トラップ本体1の製造方法によれば、流入口接続管入れ子型14,14Aを排水トラップ本体1の側部の厚さT分水平方向の位置を変更するだけで、流入口4及び流入口接続管5の位置が逆転したタイプの排水トラップ本体1Aを製造することができる。
したがって、従来のように、鋳型の組み換え作業を行う手間がかからないので、交換作業の際に金型を傷つけてしまうおそれや、その度に金型温度を調整する手間等も発生しない。
また、擬似流入口接続管は最初から閉塞されているので、使用しない導入口に蓋をする手間もかからず、また、トラップ内に無駄な凹陥部が形成されないので、汚れ溜まりもできず、衛生上の問題も生じない。
さらに、排水トラップ本体を一体で成形できるので、分割して成形する場合のようにコストが増加することもない。
図5に、本実施形態に係る排水トラップ本体1を製造する鋳型10のより具体的な例を示す。この例では、下型13は、その周縁から立設された側壁13aを有し、側壁13aの内側には、上方に向かって拡開する傾斜が設けられている。
内型12上部、外型11,11A及び流入口接続管入れ子型14,14Aの外側には、これらが所定の位置に納まった場合に、下型13側壁13aの傾斜と一致するよう下方に向かって狭窄する傾斜が設けられている。
また、流入口接続管入れ子型14,14Aの外側には、凹陥部14aが設けられ、これとは別に、この鋳型10には、この凹陥部14aに嵌合するスペーサー15が備えられる。このスペーサー15は、凹陥部14aに嵌合した場合、その外側が流入口接続管入れ子型14,14Aの外側より排水トラップ本体1の側部の厚さT分だけ突出する大きさに成されている。
したがって、図5(a)に示すように、図右側の流入口接続管入れ子型14にスペーサー15を装着した場合、流入口接続管入れ子型14を下型13の側壁13a内に挿入すると、側壁13aとスペーサー15とが衝合して流入口接続管入れ子型14が内方へ押しやられ、内型12と流入口接続管入れ子型14とが衝合して、両者の間に間隙が生ぜず、流入口4及び流入口接続管5が成形される。
これに対し、スペーサーが装着されていない同図左側の流入口接続管入れ子型14Aは、その外側が側壁13aと衝合するので、スペーサー15がある場合のように流入口接続管入れ子型14Aが内方へ押しやられることはなく、流入口接続管入れ子型14Aと内型12との間に排水トラップ本体1の側部の厚さT分の間隙が形成され、ここに排水トラップ本体1の側部及び擬似流入口接続管6が形成される。これにより、図3に示した場合と同様に、R型の排水トラップ本体1を得ることができる。
一方、図5(b)に示すように、図左側の流入口接続管入れ子型14Aにスペーサーを装着した場合、上述した場合とは逆に、左右が反転するので、図4に示した場合と同様に、L型の排水トラップ本体1Aを得ることができる。
なお、左右両側において、流入口接続管入れ子型14,14Aにスペーサー15を装着すると、両方の流入口接続管入れ子型14,14Aは、内型12の側面と衝合し、その間に間隙は生じないので、両側において、流入口4及流入口接続管5を有する排水トラップ本体を得ることができる。このタイプの排水トラップ本体によれば、浴槽からの排水管の他、洗面器載置部からの排水管も接続することができる。
次に、本発明に係る排水トラップ本体の第2の実施形態について、図6を参照して説明する。
本実施形態の排水トラップ本体1Bは、同図に示すように、流出口接続管3と排水トラップ本体1Bの直径上の対向位置に流入口接続管5または擬似流入口接続管6を備える点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
この排水トラップ本体1Bによれば、どの二つを擬似流入口接続管6とするか、またはどの二つを流入口接続管5とするかの選択が可能となり、より多くの浴室ユニットのタイプや使い勝手に対応することができる。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
本発明に係る排水トラップ本体の第1の実施形態の概要を示す平面図。 図1に示す排水トラップ本体のA−A断面図。 本実施形態に係る排水トラップ本体の製造方法を説明する模式図で、(a)は鋳型を組み立て樹脂を射出したところ、(b)は樹脂射出後鋳型を解体したところをそれぞれ示す図。 本実施形態に係る排水トラップ本体の、図2とLRが異なるタイプの製造方法を説明する模式図で、(a)は鋳型を組み立て樹脂を射出したところ、(b)は樹脂射出後鋳型を解体したところをそれぞれ示す図。 本実施形態に係る排水トラップ本体を製造する鋳型のより具体的な例を示す図で、(a)はR型、(b)はL型を示す図。 本発明に係る排水トラップ本体の第2の実施形態の概要を示す平面図。 従来の排水トラップの構成を示す縦断面図。 従来の排水トラップ本体の平面図。 従来の排水トラップ本体の製造方法を説明する模式図で、(a)は鋳型を組み立て樹脂を射出したところ、(b)は樹脂射出後鋳型を解体したちころをそれぞれ示す図。 従来の排水トラップ本体の、図9とLRが異なるタイプの製造方法を説明する模式図で、(a)は鋳型を組み立て樹脂を射出したところ、(b)は樹脂射出後鋳型を解体したところをそれぞれ示す図。
符号の説明
1,1A,1B 排水トラップ本体
2 流出口
3 流出口接続管
4 流入口
5 流入口接続管
6 擬似流入口接続管
10 鋳型
11,11A 外型
12 内型
13 下型
13a 側壁
14.14A 流入口接続管入れ子型
14a 凹陥部
15 スペーサー

Claims (8)

  1. 略碗状に成形される排水トラップ本体の側部の外面を成形する外型と、
    上記排水トラップ本体側部の内面及び底部の内面を成形する内型と、
    上記排水トラップ本体底部の外面を成形する下型と、
    上記排水トラップ本体側部から略管状に突出する第一の流入口接続管の内面を成形する第一の流入口接続管入れ子型と、
    上記第一の流入口接続管と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する第二の流入口接続管の内面を成形する第二の流入口接続管入れ子型と、
    上記第一及び第二の流入口接続管より上方側に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する流出口接続管の内面を成形する流出口入れ子型と、
    によって上記排水トラップ本体を製造する方法であって、
    上記第一及び第二の流入口接続管入れ子型は、上記内型と衝合する状態と、衝合せずに上記排水トラップ本体の側部を形成するための所定厚さ分の間隔が形成される状態と、を切り換えられるように、水平方向の位置が変更可能であり、
    上記外型、上記内型、上記下型及び上記流出口入れ子型が所定の位置に配置され、
    上記第一の流入口接続管入れ子型及び上記第二の流入口接続管入れ子型のいずれか一方を上記内型と衝合する状態にし、且つ他方を上記内型と衝合せずに上記トラップ本体の側部の厚さ分の間隙が形成される状態にした後に、
    これら型により形成される間隙に熱可塑性合成樹脂を供給し射出成形により上記排水トラップ本体を得ることを特徴とする排水トラップ本体の製造方法。
  2. 略碗状に成形される排水トラップ本体の側部の外面を成形する外型と、
    上記排水トラップ本体側部の内面及び底部の内面を成形する内型と、
    上記排水トラップ本体底部の外面を成形する下型と、
    上記排水トラップ本体側部から略管状に突出する第一の流入口接続管の内面を成形する第一の流入口接続管入れ子型と、
    上記第一の流入口接続管と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する第二の流入口接続管の内面を成形する第二の流入口接続管入れ子型と、
    上記第一の流入口接続管と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する第三の流入口接続管の内面を成形する第三の流入口接続管入れ子型と、
    上記第一及び第二の流入口接続管より上方側に、上記排水トラップ本体側部から略筒状に突出する流出口接続管の内面を成形する流出口入れ子型と、
    によって上記排水トラップ本体を製造する方法であって、
    上記第一ないし第三の流入口接続管入れ子型は、上記内型と衝合する状態と、衝合せずに上記排水トラップ本体の側部を形成するための所定厚さ分の間隔が形成される状態と、を切り換えられるように、水平方向の位置が変更可能であり、
    上記外型、上記内型、上記下型及び上記流出口入れ子型が所定の位置に配置され、
    上記第一の流入口接続管入れ子型ないし上記第三の流入口接続管入れ子型のいずれか一又は二を上記内型と衝合する状態にし、且つ残余を上記内型と衝合せずに上記トラップ本体の側部の厚さ分の間隙が形成される状態にした後に、
    これら型により形成される間隙に熱可塑性合成樹脂を供給し射出成形により上記排水トラップ本体を得ることを特徴とする排水トラップ本体の製造方法。
  3. 略碗状に成形される排水トラップ本体であって、
    上記排水トラップ本体側部下方に開口された流入口と、
    該流入口の周縁から略管状に突出する流入口接続管と、
    上記流入口と同じ高さ位置に、上記排水トラップ本体側部から略管状に突出するも上記排水トラップ本体側部に開口は形成されず閉塞された状態の擬似流入口接続管と、
    上記流入口より上方側の上記排水トラップ本体側部に開口された流出口と、
    該流出口の周縁から略管状に突出する流出口接続管と、
    を備えることを特徴とする排水トラップ本体。
  4. 前記流入口接続管及び前記擬似流入口接続管は、その管径が等しいことを特徴とする請求項3記載の排水トラップ本体。
  5. 前記流出口接続管は、その管径が前記流入口接続管及び擬似流入口接続管の管径よりも大きいことを特徴とする請求項3記載の排水トラップ本体。
  6. 前記擬似流入口接続管には目印が施されていることを特徴とする請求項3記載の排水トラップ本体。
  7. 前記擬似流入口接続管は、前記流入口接続管よりその突出量が大きいことを特徴とする請求項3記載の排水トラップ本体。
  8. 前記流入口接続管及び前記擬似流入口接続管は、前記排水トラップ本体の直径上の対向位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の排水トラップ本体。
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