JP2534614Y2 - 作業用走行車の故障診断装置 - Google Patents

作業用走行車の故障診断装置

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JP2534614Y2
JP2534614Y2 JP1989110733U JP11073389U JP2534614Y2 JP 2534614 Y2 JP2534614 Y2 JP 2534614Y2 JP 1989110733 U JP1989110733 U JP 1989110733U JP 11073389 U JP11073389 U JP 11073389U JP 2534614 Y2 JP2534614 Y2 JP 2534614Y2
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Japan
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control
failure
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failure diagnosis
mode
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辰彦 野島
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、農用トラクタ、コンバイン、田植機等の作
業用走行車の故障診断装置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする課題] 近時、この種作業用走行車においては、マイクロコン
ピユータを搭載し、これを制御部として各種アクチユエ
ータの制御を行わせるようにしたものが急増している。
ところでこの場合、制御機構の各部が正常に作動してい
るか否かのチエツクを行う必要が有り、そこで制御部に
チエツクモードを設定し、各種センサやスイツチ類の作
動やアクチユエータ類の作動等が正常であるか否かのチ
エツクをモニターチエツクできるようにしている。
しかるにチエツク項目数も多く、チエツクするためス
イツチ操作やレバー操作が強いられることもあつて面倒
かつ煩雑なうえ、故障修復後、センサやスイツチ類の設
定が正常であるかのチエツクも必要で、そのためには熟
練者によるメンテナンスが必要になるという問題があつ
た。
そこで、作動制御をしているあいだに故障診断をして
その結果を記憶し、この結果を必要において出力できる
ようにすることも提唱されるが、この様にすると、制御
部の演算速度が遅くなり、精度の高い作動制御が損なわ
れるという別異の問題が生じる。
[課題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一
掃することができる作業用走行車の故障診断装置を提供
することを目的として創案されたものであつて、操作
部、設定器、センサ等からの入力値に基づく制御部の判
断によりアクチユエータの作動制御をする制御機構が搭
載された作業用走行車において、前記制御部に、通常の
作動制御中に制御機構各部の故障の有無を判断する故障
判断手段と、該故障判断手段による故障判断を故障箇所
毎に記憶する故障箇所記憶手段と、該故障箇所記憶手段
に記憶された故障箇所データを、制御部に接続される表
示器に対して出力するデータ出力手段とを備えて構成さ
れる故障診断制御が設けられたものとし、さらに制御部
はモード切換えスイツチに接続され、かつ該制御部に
は、モード切換えスイツチの切換えにより、予め設定さ
れる作動制御をするにあたり前記故障診断制御を実行す
るモードと解除するモードとの選択をする故障診断制御
選択手段が設けられていることを特徴とするものであ
る。
そして本考案は、この構成によつて、制御機構各部の
故障診断を作動制御中にできながら、必要において高精
度の作動制御も選択できるようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1は農用トラクタの走行機体であつて、該
走行機体1の後部には昇降リンク機構2を介してロータ
リ耕耘式の作業機3が上記下昇降動自在に連結されてお
り、そして該作業機3は、油圧シリンダ4の伸縮作動に
伴うリフトアーム5の揺動により上下昇降し、またリフ
トロツド6に設けられるロツドシリンダ6aの伸縮作動に
より左右傾斜するが、これらの構成は何れも従来通りで
ある。
7はマイクロコンピユータを用いて構成される制御部
であつて、該制御部7は、運転席8周辺や操縦パネル9
或いはステアリング10等の各部に取付けられた各種スイ
ツチ類や設定器類からの信号、および作業機3や走行機
体1に設けられる耕深センサ11、水平センサ12等の各種
センサ類からの信号を入力し、これら入力信号に基づく
判断で前記油圧シリンダ4、ロツドシリンダ6a等の各種
アクチユエータ類に制御信号を出力するものであるが、
その制御は第3図および第4図に示すフローチヤートに
基づいて行われるようになつている。
まず、第3図に示す主制御においては、後述する表示
器13がセツトされているか否か、さらにモード切換スイ
ツチ14においてチエツクモードにセツトされているか否
かが判断される。そして何れかがYESと判断された場合
には、表示器制御、或いはチエツクモード制御(スイツ
チ、設定器、センサ、アクチユエータ等の個別操作に基
づいて異常を判断し、ランプの点灯等により異常表示を
する制御)を行うことになり、また両判断がNOと判断さ
れた場合には、昇降操作レバー15の操作位置に基づいて
作業機3を昇降制御するポジシヨン制御と、耕深センサ
11の検知に基づいて作業機3を昇降制御する耕深自動制
御と、水平センサ12の検知に基づいて作業機3を傾斜制
御する傾斜自動制御とを順次実行する本制御(通常の作
動制御状態)を行うことになるが、さらにこのもので
は、第5図に示すモード切換えスイツチ14が故障診断解
除モード(ロータリ)とチエツクの位置にセツトさでて
いない場合には、セツトされる作動制御とともに故障診
断制御が実行されるようになっている。
この故障診断制御では、第4図に示すように、各セン
サの変位速度や変位幅、リフトアーム5およびリフトロ
ツド6の作動を、予め設定される診断用設定値に基づい
てチエツクすると共に、異常が認められた場合にはさら
に異常箇所の特定するべく詳細な異常箇所判断を行うこ
とになるが、異常箇所の特定が終ると、予め設定される
故障コードのうち対応する故障コードを不揮発性メモリ
領域(メインスイツチOFFによつて消去されないメモ
リ)に格納するようになつている。
一方、必要において制御部7にカプラ接続される表示
器13には、主表示部13a、副表示部13b、「+」キー13c,
「−」キー13dが設けられており、そして、「+」キー1
3cおよび「−」キー13dのコード選択操作により副表示
部13bに「A」が表示された状態では故障コードとな
り、これによつて前記故障診断制御において記憶された
故障コードが主表示部13aに順次表示されるようになつ
ている。即ち、制御部7の表示器制御では、副表示部13
bの表示に基づいて表示器13が故障コード表示状態であ
ることを判断し、不揮発性メモリ領域に格納されている
故障コードデータを順次表示器13に対して出力するよう
になつている。
これに対し、「+」キー13cおよび「−」キー13dのコ
ード選択操作で副表示部13bが「A」以外のコード記号
を表示している状態では、コード記号に対応する装置の
センサ値或いは設定値を主表示部13aに表示するよう構
成されている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、サー
ビスマンが修理、整備、点検等に際して故障診断を行う
場合、表示器13(サービスマンが所持)を単に制御部7
の所定カプラに接続すれば、本制御中の故障診断に基づ
いて予め記憶された故障コードが表示器13に順次表示さ
れ、これを基に故障箇所を短時間のうちに特定できる。
この様に、本考案が実施されたものにあつては、セン
サ等からの入力値に基づく制御部7の判断によりアクチ
ユエータを作動制御する制御機構が搭載されるものであ
りながら、本制御中に、制御機構の各部が正常に作動し
ているか否かの故障診断を行うと共に、異常が認められ
た場合にはその診断結果を不揮発性メモリに記憶してお
り、そして、故障診断を行うに際しては、制御部7にカ
プラ接続した表示器13を、キー操作により故障コード
「A」を選択すると、主表示部13aに記憶されている故
障コードデータが表示され、これに基づいて容易に故障
箇所を特定できる。従って、従来の様に故障診断のため
にわざわざチエツク項目毎にスイツチ操作やレバー操作
等の面倒な作業をすることなく故障診断が行える。
そして、故障個所の修理が終了後等において、キー操
作により確認したいセンサ、スイツチ類のコード記号を
選択すると、主表示部13aに該選択されたセンサ、スイ
ツチ類のセンサ値等が表示され、これら調整が簡単にで
きることになつて、メンテナンス性が向上する。
しかも、故障コードを表示する表示器13を、必要にお
いて制御部7に接続可能な走行機体1とは別体のものに
構成しているので、走行機体1の部品点数を増やす不都
合もない。
一方、モード切換スイツチ14を故障診断解除位置にセ
ツトしておけば、故障診断制御を解除した状態でロータ
リの作動制御ができ、これによつて本制御の実行速度が
速くなるため、精度が要求される作業において解除モー
ドを選択するようにすれば、作業精度の向上を計ること
ができる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたもので
あるから、センサ等からの入力値に基づく制御部の判断
によりアクチユエータを作動制御する制御機構を搭載す
るものであるが、通常の作動制御中における制御機構各
部の故障の有無を故障箇所毎に記憶するべく構成してい
るので、故障診断に際しては、表示器を故障コードにす
ることで、記憶された故障箇所データが表示器の主表示
部に表示されることになつて、故障箇所の特定判断が簡
単にできる。従つて、従来の様に故障診断にあたりわざ
わざチエツク項目毎にスイツチ操作やレバー操作等の作
業が強いられることなく、迅速かつ容易に故障診断が行
える。
しかも上記故障診断は、予め設定される作動制御にお
いては、これを実行する解除するかのモードを必要にお
いて任意に選択することができ、この結果、より精度が
要求される作業をする場合には、故障診断制御を実行し
ない解除モードを選択して制御部の演算能力を速めれば
よく、これによつて精度の高い作動制御ができることに
なる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る作業用走行車の故障診断装置の実
施例を示したものであつて、第1図はトラクタの側面
図、第2図は使用状態を示す表示器の斜視図、第3図は
主制御のフローチヤート図、第4図は故障診断制御のフ
ローチヤート図、第5図は第二実施例に採用されるモー
ド切換スイツチの正面図、 図中、1は走行機体、3は作業機、4は油圧シリンダ、
6aはロツドシリンダ、7は制御部、11は耕深センサ、12
は水平センサ、13は表示器である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部、設定器、センサ等からの入力値に
    基づく制御部の判断によりアクチユエータの作動制御を
    する制御機構が搭載された作業用走行車において、前記
    制御部に、通常の作動制御中に制御機構各部の故障の有
    無を判断する故障判断手段と、該故障判断手段による故
    障判断を故障箇所毎に記憶する故障箇所記憶手段と、該
    故障箇所記憶手段に記憶された故障箇所データを、制御
    部に接続される表示器に対して出力するデータ出力手段
    とを備えて構成される故障診断制御が設けられたものと
    し、さらに制御部はモード切換えスイツチに接続され、
    かつ該制御部には、モード切換えスイツチの切換えによ
    り、予め設定される作動制御をするにあたり前記故障診
    断制御を実行するモードと解除するモードとの選択をす
    る故障診断制御選択手段が設けられていることを特徴と
    する作業用走行車の故障診断装置。
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JPS62291537A (ja) * 1986-06-11 1987-12-18 Nippon Denso Co Ltd 車両用総合診断装置
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