JP2534558B2 - 煉瓦搬送姿勢反転装置 - Google Patents

煉瓦搬送姿勢反転装置

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JP2534558B2 JP16556089A JP16556089A JP2534558B2 JP 2534558 B2 JP2534558 B2 JP 2534558B2 JP 16556089 A JP16556089 A JP 16556089A JP 16556089 A JP16556089 A JP 16556089A JP 2534558 B2 JP2534558 B2 JP 2534558B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は窯炉特に鉄鋼業における転炉等大型製練炉の
炉壁ライニングに用いられる耐火煉瓦の搬送コンベア系
に設備される煉瓦搬送姿勢反転装置に関する。
〔従来の技術〕
各種産業界における窯炉の耐火ライニングには定型耐
火煉瓦が多量に使用されており、特に鉄鋼業における転
炉には各種の耐火煉瓦が大量に用いられている。
而して転炉は烈しい製練反応によって耐火煉瓦の損耗
が多く、不定形耐火材の吹付けや溶射等の補修方法の開
発により、寿命は長くなったものの、やはり一定期間毎
に耐火煉瓦を取り替える必要がある。
この耐火煉瓦の取り替え工事において、耐火煉瓦を築
炉装置に供給する場合、煉瓦を積む方向に揃える必要が
あり、梱包された煉瓦10は第6図に示すように、パレッ
ト11の上に載せて供給されるが、梱包の安定性、効率か
ら各段毎に交互に煉瓦方向が変わっているのが普通であ
る。
従って、築炉装置に向けて一段ごと押し出されてコン
ベア12によって搬送される煉瓦10は、第5図に示すよう
に、築炉装置に必要な方向とは一致していないので、築
炉装置に煉瓦を供給するに当たり、煉瓦の方向を検知し
て煉瓦の方向が逆の場合には反転する必要がある。
そこで、本出願人は先に特開平1−139422号公報にお
いて、煉瓦搬送コンベア系の中間部に、ベルトコンベア
装置を載置したターンテーブルを設け、煉瓦を一旦前記
ベルトコンベアに載せてターンテーブルを回転させ、煉
瓦の方向を変える煉瓦搬送姿勢反転装置を提案した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記煉瓦搬送姿勢反転装置は、前後の
コンベアとターンテーブル上に載置されたベルトコンベ
アとが同一平面にあったので、ターンテーブル上に載置
されているベルトコンベアを、煉瓦の長さより長くする
必要があり、更には、煉瓦を長手方向に搬送するので、
多数の煉瓦を短い装置によって反転処理できないという
問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、
長い煉瓦を多数載せることができて、しかも全体として
据え付け場所を取らないで煉瓦を反転できる煉瓦搬送姿
勢反転装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的に沿う本発明に係る煉瓦搬送姿勢反転装置
は、一個ずつ切り出された煉瓦の長手方向を進行方向に
直角に向けて搬送するコンベアの中間部に配置されて搬
送される前記煉瓦を反転する装置であって、支持架台に
軸受装置を介して反転自在に支承されたターンテーブル
と、前記ターンテーブル上に昇降可能に配置され、上限
時は前記コンベアに連通し、下限時は搭載した前記煉瓦
を前記コンベアの下方に位置させ、しかも上部には回転
自由なローラが並設される煉瓦載置台と、前記煉瓦載置
台の上に搬送された前記煉瓦を所定位置で止める進退可
能なストッパーを有するストッパー装置と、前記煉瓦載
置台の長手方向の両側にそれぞれ設けられて載置された
前記煉瓦の長手方向の横移動を防止する第1のガイド板
と、前記ターンテーブルに固定されて、前記煉瓦載置台
に搭載されて前記コンベアの下方に下降した前記煉瓦の
短手方向の横移動を防止する前後対となる第2のガイド
板と、前記煉瓦載置台に載った前記煉瓦を押圧移動させ
る押圧搬送装置とを有している。
〔作用〕
本発明に係る煉瓦搬送姿勢反転装置においては、煉瓦
の長手方向を、進行方向に略直角に向けて搬送するの
で、煉瓦の送りピッチを短くすることができ、更には、
煉瓦方向をセンサー等で検出して反転する場合には、一
旦煉瓦載置台に載せて、旋回可能な位置まで下降し、そ
の後煉瓦を反転させて、再度上昇する。
これによって、煉瓦載置台が短くて済み、更に反転す
る場合も、周囲に障害が無い位置まで下降しているの
で、隣の煉瓦に触れることなく円滑に反転ができる。
〔実施例〕
続いて、本発明方法を具体化した一実施例について説
明し、本発明の理解に供する。
ここに、第1図は本発明の一実施例に係る煉瓦搬送姿
勢反転装置の側面図、第2図は同正面図、第3図は該煉
瓦搬送姿勢反転装置に使用する煉瓦の押圧搬送装置の側
面図、第4図は同部分正面図である。
第1図〜第4図に示すように、本発明を適用した煉瓦
搬送姿勢反転装置15は、前後のコンベア16、17と、コン
ベア16、17の中間下部に配置されたターンテーブル18
と、ターンテーブル18の上に載置された昇降装置19と、
昇降装置19の頂部に設けられた煉瓦載置台20と、煉瓦載
置台20の上部に配置された押圧搬送装置21とを有して構
成されている。以下、これらについて詳しく説明する。
前記コンベア16、17は回転自由なローラが並設された
ローラコンベアからなって、その幅は第2図に示すよう
に煉瓦22の全長より長くなっている。
このコンベア16、17の中間部には第1図に示すように
煉瓦搬送姿勢反転装置15を構成する煉瓦載置台20が配置
されているが、煉瓦載置台20も同様に回転自由なローラ
が並設されたローラコンベアからなって、上部に載った
煉瓦22を横移動することができるようになっている。
この煉瓦載置台20は昇降装置19が取付けられている
が、昇降装置19は上部の支持部材23と左右のガイド軸2
4、25と中央のシリンダー26とよりなって、前記支持部
材23の上に載置された煉瓦載置台20が昇降するようにな
っている。
前記シリンダー26は支持枠27の中央に立設され、支持
枠27の左右には前記ガイド軸24、25が嵌入するガイド筒
28、29が設けられている。
前記支持枠27には、ターンテーブル18上に軸心を合わ
せて取付けられ、ターンテーベル18は、軸受装置30によ
って下部の支持架台31に回転自由に取付けられ、減速モ
ーター32の出力軸に取付けられているスプロケット33
に、チェーン34によって連結されるスプロケット35によ
って回転駆動するようになっている。
前記下部の支持架台31には車輪36が取付けられて、工
事現場に合わせて移動できるようになっている。
前記煉瓦載置台20の両側には煉瓦22の横移動を防止す
る第1のガイド板37、38が取付けられていると共に、前
記支持枠27の上部にも回転中の煉瓦22の落下を防止する
第2のガイド板39、40が設けられている。
前記コンベア17の前端には第1図に示すようにストッ
パー装置41が設けられているが、ストッパー装置41は、
第4図に示すように並設されたピン42に固定された回動
するストッパー43と、ピン42に取付けられてL字型の連
結部材44によって回動するアーム45と、前記連結部材44
を進退するシリンダー46とを有してなり、シリンダー46
の伸縮によって前記ストッパー43がコンベア17を構成す
るローラ48に対して上下に進退するようになって、煉瓦
載置台20の上に搬送された煉瓦22を所定の位置で停止さ
せるようになっている。
この煉瓦載置台20の上部には第3図に示すように、煉
瓦の押圧搬送装置21が設けられている(第1図、第2図
には図示しない)が、押圧搬送装置21は、後部及び前部
の対となるスプロケット49、50及び緊張用のスプロケッ
ト51に掛けられた対となるチェーン52に所定間隔で取付
けられた押圧板53と、上下のチェーン52の進行方向保持
用(即ち、押圧板53をチェーン52に直行保持させる為)
のガイド板54、55、54a(第3図では一部を省略してい
る)、55aとからなって、前記スプロケット50に同心上
に取付けられているスプロケット56を減速モーター57で
駆動することによって、押圧板53を移動し煉瓦22を徐々
に搬送するようになっている。なお、押圧板53の下部に
は第4図に示すように切込みが設けられて、下部のスト
ッパー43に衝突しないようなっている。
従って、この煉瓦搬送姿勢反転装置15を使用する場合
には、パレット上に載置された煉瓦を図示しない煉瓦切
出し装置にてコンベア16の上に長手方向をコンベア16の
進行方向に対して略直角に載せた後、コンベア16を駆動
する。
ここで、煉瓦の方向を図示しない光電装置(あるいは
目視、テレビカメラ、その他のセンサー)で検出する
が、この検出の方法としては、煉瓦の高さを上下方向に
並べた光電装置によって検出するか、あるいは煉瓦の幅
を縦方向に並べた光電装置によって検出して記憶する。
そして、煉瓦22が所定の方向でない場合には、図示し
ない制御装置から反転信号を発生し、ストッパー装置41
を作動させて、煉瓦22を煉瓦載置台20の上に載せ、前記
シリンダー26を縮めて煉瓦載置台20を所定の位置まで下
降させ、煉瓦載置台20が所定の位置まで下降したことを
リミットスイッチ等によって検出して、減速モータ32を
回転させて、ターンテーブル18を180度回転させる。
180度回転したことをリミットスイッチ等で検出し
て、前記シリンダー26を伸ばして煉瓦載置台20をコンベ
ア16、17の位置まで上昇させ、この後、ストッパー装置
41を解除し、押圧搬送装置21を作動して、所定方向に反
転した煉瓦22を搬送する。
〔発明の効果〕
本発明に係る煉瓦搬送姿勢反転装置においては、煉瓦
の長手方向を、コンベアの進行方向に対して略直角に向
けて載置しているので、大量の煉瓦をコンベアに載せる
ことができ、更には、反転する場合には、煉瓦載置台を
一定の位置まで下げて反転しているので、全体の装置を
短く構成でき、装置全体の設置面積を最小にすることが
できるという特徴を有する。
また、煉瓦載置台の長手方向の両側には載置された煉
瓦の長手方向の横移動を防止する第1のガイド板が設け
られ、ターンテーブルには、煉瓦載置台に搭載されてコ
ンベアの下方に下降した煉瓦の短手方向の横移動を防止
する第2のガイド板が設けられているので、煉瓦の反転
中に煉瓦が横滑りすることがなく安全に作業ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る煉瓦搬送姿勢反転装置
の側面図、第2図は同正面図、第3図は該煉瓦搬送姿勢
反転装置に使用する煉瓦の押圧搬送装置の側面図、第4
図は同部分正面図、第5図は煉瓦をコンベアにて搬送し
ている状態の平面図、第6図は煉瓦を載置している状態
の正面図である。 〔符号の説明〕 15……煉瓦搬送姿勢反転装置、16、17……コンベア、18
……ターンテーブル、19……昇降装置、20……煉瓦載置
台、21……押圧搬送装置、22……煉瓦、23……支持部
材、24、25……ガイド軸、26……シリンダー、27……支
持枠、28、29……ガイド筒、30……軸受装置、31……支
持架台、32……減速モーター、33……スプロケット、34
……チェーン、35……スプロケット、36……車輪、37、
38……第1のガイド板、39、40……第2のガイド板、41
……ストッパー装置、42……ピン、43……ストッパー、
44……連結部材、45……アーム、46……シリンダー、48
……ローラ、49〜51……スプロケット、52……チェー
ン、53……押圧板、54、55……ガイド板、56……スプロ
ケット、57……減速モーター
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−61480(JP,A) 特開 昭57−131623(JP,A) 実開 昭61−46925(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一個ずつ切り出された煉瓦の長手方向を進
    行方向に直角に向けて搬送するコンベアの中間部に配置
    されて搬送される前記煉瓦を反転する装置であって、 支持架台に軸受装置を介して反転自在に支承されたター
    ンテーブルと、 前記ターンテーブル上に昇降可能に配置され、上限時は
    前記コンベアに連通し、下限時は搭載した前記煉瓦を前
    記コンベアの下方に位置させ、しかも上部には回転自由
    なローラが並設される煉瓦載置台と、 前記煉瓦載置台の上に搬送された前記煉瓦を所定位置で
    止める進退可能なストッパーを有するストッパー装置
    と、 前記煉瓦載置台の長手方向の両側にそれぞれ設けられて
    載置された前記煉瓦の長手方向の横移動を防止する第1
    のガイド板と、 前記ターンテーブルに固定されて、前記煉瓦載置台に搭
    載されて前記コンベアの下方に下降した前記煉瓦の短手
    方向の横移動を防止する前後対となる第2のガイド板
    と、 前記煉瓦載置台に載った前記煉瓦を押圧移動させる押圧
    搬送装置とを有することを特徴とする煉瓦搬送姿勢反転
    装置。
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