JP2534556B2 - 電子部品の自動供給装置 - Google Patents

電子部品の自動供給装置

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JP2534556B2 JP1073461A JP7346189A JP2534556B2 JP 2534556 B2 JP2534556 B2 JP 2534556B2 JP 1073461 A JP1073461 A JP 1073461A JP 7346189 A JP7346189 A JP 7346189A JP 2534556 B2 JP2534556 B2 JP 2534556B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プリント基板の板面に実装する電子部品を
装着ヘッドに個々に送り出すのに用いられる電子部品の
供給装置に関するものである。
従来の技術 一般に、電子部品の供給形態としてはテーピング,マ
ガジン,袋詰め等の包装方式を適用するものに代えて、
電子部品の複数個をバラでケース本体の空間内に収容
し、その空間からケース外に電子部品を個々に送り出す
バルク方式によるものが知られている(特開昭62−2801
29号)。
従来、このバルク方式を適用する供給装置はケース本
体の内部に電子部品を収容する空間を三次元方向の方形
状に形成すると共に、このケース本体を斜めに位置させ
るか或いは方形状の空間から船底状に連続する斜面をケ
ース本体の内部に設け、この空間の下部側からケース外
に連通する挿通路を介して電子部品を空気圧,振動等で
個々に送り出すよう構成されているのが通常である。
発明が解決しようとする課題 然し、この電子部品の供給装置では電子部品をバラに
複数個収容する空間から略一個分が通るに足る隙間状の
挿通路を介して電子部品を送り出すから、その挿通路の
空間側の開口に電子部品が重なり合って引っ掛かること
により電子部品の円滑な送り出しに支障を来たす事態を
招き易い。このため、挿通路の開口近傍に空気を所定間
隔毎に噴出させて電子部品を飛散させる等の付帯設備を
設けなければならない。また、その電子部品の供給装置
では電子部品が挿通路内に自重で落ち込んで整列する
が、その挿通路のケース外に開口する部品出口からは外
方に移動しないよう停止させ、しかもこの出口付近に吸
着ノズルを装備させてノズル先端で吸持する電子部品を
引き出すことにより装着ヘッドの昇降動位置まで持ち運
ぶ等の搬送機構を備付けなければならないから持ち運び
が極めて不安定なものになることを免れ得ない。
更には、この電子部品の供給装置ではケース本体内の
電子部品が全て送り出されてから別のケースと交換する
間は部品の供給が途切れることになるから、実装作業の
能率が低下するのを免れ得ない。
茲において、本発明は極めて簡単な機構で電子部品を
ケース外の取出口まで連続して送り出し、一個づつ確実
に装着ヘッドで取り出すことができると共に、ケース交
換時においても部品を連続して供給し得る電子部品の自
動供給装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明に係り電子部品の自動供給装置においては、複
数個の電子部品を直列的に整列させてケース内に収容す
る収納ケースと、その収納ケースを交換自在に位置決め
保持する基台と、各電子部品を収納ケースの送出口に向
けて徐々に押し送りする圧送エアーのケース内送込み機
構と、この圧送エアーのエアー圧で収納ケースの送出口
から順次に吐出される電子部品を装着ヘッドの昇降動位
置まで亘る送出路で直列的に整列させて受取る受け台と
を備えることにより構成されている。
作 用 この電子部品の自動供給装置では複数個を整列させて
ケース内に収容した電子部品を圧送エアーで徐々に収納
ケースの送出口に向けて押し送りすると共に、その収納
ケース送出口から吐出される電子部品を受け台の送出路
に沿って直列的に整列させて装着ヘッドの昇降動位置ま
で送り出するから圧送エアーを送り込むのに伴って電子
部品を所定向きに位置させてケース外に送り出せ、ま
た、その電子部品を一個づつ受け台の送出路の突端側か
ら確実に装着ヘッドで取出せるようになる。
実施例 以下、添付図面を参照して説明すれば、次の通りであ
る。
この電子部品の供給装置はコンデンサ,抵抗等のチッ
プ型を有する電子部品をプリント基板に自動的に装着す
る電子部品の自動実装装置に装備されるものであり、第
1図で示すように収納ケース1から送り出される電子部
品を前方の所定位置で昇降動する装着ヘッドHまで送出
する機構として適用されている。
収納ケース1は第2,3図で示すように本体が平板状の
もので形成され、そのケース本体は電子部品を複数個整
列させて保持する支持板1aと支持体1aの部品保持面を遮
蔽する板1bとから形成されている。支持板1aの板面には
電子部品を複数個整列させ、また、所定向きに位置させ
て収容可能なスパイラル状の収納路2が設けられてい
る。この収納路2は第4図で示すように電子部品Eの厚
みよりも相対的に大きな深さを持つ凹溝で形成でき、板
中央寄りから各周2a…2nを連続させれ相隣接位置するよ
う支持板1aの略全面に亘って設けられている。その収納
路2に収容する電子部品が円滑に移動できるようにする
べく、支持板1aはジャコン等の板材を用いて形成すると
よく、また、収納路2の内面にはフッ素コーティング等
で静電防止皮膜を設けるとよい。この支持板1aの収納路
2を隠蔽する蓋板1bは内部を透視可能にするべく、透明
なプラスチック材料で形成することができる。その蓋板
1bで隠蔽する収納路2の少なくとも周内端側2aにはケー
ス外から連通させて、電子部品の圧送エアーを送り込む
エアー流入孔3が設けられている。このエアー流入孔3
は収納路2の各周2a…2n毎に配列する電子部品を円滑に
移動できるよう周内端側2aのエアー流入孔3aを含めて各
周毎に設けることができ、その各エアー流入孔3a…3nは
後述するケース内送込み機構のカップリングから圧送エ
アーを送込めるよう直線上に配列させしかもケース本体
の板下部面側に設けるとよい。これら各エアー流入孔3a
…3nは第5図で示すように支持板1aの背面側から収納路
2の各周2a…2nに連通させて設けることができ、また、
第6図で示す如く電子部品の送り方向に対して順向きの
斜めに穿設するとよい。そのエアー流入孔3a…3nの近傍
に位置させ、支持板1aの板下部面側には圧送エアーのエ
アー圧を調整するエアー流出孔4a…4nを収納路2の各周
毎2a…2nに設けることができる。この各エアー流出孔4a
…4nは電子部品の送り方向に対して逆向きの斜めに形成
すると圧送エアーの排出量を適宜設定することができ、
また、後述する如く収納ケース1の内部に送出口から電
子部品を一個づつ整列させて詰込む際の圧送エアーをケ
ース内に送り込むエアー流入孔としても用いることがで
きる。その圧送エアーで電子部品を移動させる収納路2
の周外端側2nからは、ケース本体1の側部に開口する電
子部品の送出口5が直線状に連続させて設けられてい
る。この送出口5の開口端には第2,3並びに7,8図で示す
ようにシャッター機構6を備付けることができる。その
シャッター機構6は送出口5の開口内に突出位置する掛
止爪6aを片端側に持ち、中腹部を支持板1aに軸承枢着す
る支ピン6bを介して後端側を支持板1aとの間に介装する
スプリング6cで偏位動自在に支持するよう装備できる。
このシャッター機構6は後述する如き基台に設けた突上
げピンでスプリング6cに抗して後端側を支ピン6bを支点
に偏位動することにより掛止爪6aで閉鎖する電子部品の
送出口5を開放することができる。
なお、上述したエアー流出孔4a…4nに加えて、第3図
で示すようにケース本体1の板上部面側にはエアー排出
孔7a…7n,8a…8nを設けることができる。このエアー排
出孔7a…7n,8a…8nは収納路2の各周2a…2nからケース
外に連通させて直線上に配列することにより蓋板1bに複
数列設けるようにできる。また、支持板1aと蓋板1bとは
アンカークリップ9で止着すれば、電子部品の詰め込み
或いは詰め替える際に二つに分割可能に組合せることが
できる。この収納ケース1には、第9図で示すチップ型
コンデンサ等の電子部品Eを支持板1aの収納路2に詰込
むことにより複数個を整列させて収容することができ
る。その詰込みにあたっては蓋板1bを取り外し、電子部
品を支持板1aの溝面上に載置させて篩いを掛ければ溝内
に簡単に装填でき、或いは電子部品の製造工程から引続
いて所定向きに位置する電子部品Eを収納ケース1の送
出口5よりケース内に一個づつ送込むことにより連続的
に行うようにできる。その電子部品Eの装填向きとして
は端子部e1,e2を前後に位置させるのが好ましく、ま
た、左右に位置させて収容することもできる。
この電子部品の収納ケース1は、第1図で示す圧送エ
アーのケース内送込み機構10とシャッター機構6を開放
する突上げピン11とを備えた基台12の台板上に電子部品
の送出し終了都度適宜交換自在に位置決め保持すること
により組付けられている。その基台に装備する圧送エア
ーの送込み機構10は二方向切換可能なエアーバルブ10a
の継ぎ手10bと後述するスタンド支枠に装備する継ぎ手1
0cとをパイプ10dで連結すると共に、継ぎ手10cから突出
するパイプ10dの先端にエアー流入孔3a…3nを被包可能
で開放縁に気密性を保持するOリング状のパッキングを
嵌着したカップリング10eを備えている。また、そのエ
アバルブ10aの別の継手10fは後述する受け台のエアー流
入孔に対応させて基台12に設けられたエアー送出溝12a
に取付けた継手12bとパイプ10gで連結されている。この
圧送エアーの送込み機構10の他に、基台12の板面には第
10図でも示すように収納ケース1のケース本体を左右か
ら嵌合せ支持するスタンド支枠13a,13bと、収納ケース
1のケース本体を位置決め支持するローラガイド14a,14
bが装備されている。また、その基台12の嵌込み溝12c内
には収納ケース1の部品送出口5に対応位置させて電子
部品の受け台15が装備されている。この受け台15は第1
1,12図で示すように複数の電子部品を連続的に整列させ
て受取れる送出路15aを持って装着ヘッドHの昇降動位
置まで延在するものであり、その送出路15aには送入口1
5b側で凹溝15cの内部に出没自在なL字状のシャッター
板16が圧縮スプリング17を介して上下動自在に取付けら
れている。その凹溝15cの上部側はカバー板18で閉鎖す
ると共に、シャッター板16の水平部の上面側に載置され
た押圧ピン19がカバー板18の抜き孔18aより突出させ配
置されている。この押圧ピン19は、下方側に押し込むこ
とによりシャッター板16を下降させて送出路15aを開放
するようになっている。また、このシャッター板16の近
傍には送出路15aに圧送エアーを送り込む流入孔15dが設
けられている。その流入孔15dの送出路15a側は電子部品
を送出する方向に傾斜させて形成されている。この送出
路15aの上部側は透明なプラスチック板20で遮蔽すると
共に、送出路15aの送出先端の上部側が部品1個分より
若干大きく開口されて取出口15eが形成されている。そ
の取出口15eには第13図に示す如く受け台15の溝15f内に
圧縮スプリング21を介してスライド可能に嵌入したL字
状のシャッター板22を備え、押圧バー33に設けたピン23
aを受け台15の挿入穴15gより押し込んで掛止め溝15hに
回転させて掛止めることにより取出口15eを閉鎖できる
よう取付けられている。その受け台15の取出口15eの上
方位置に上述した電子部品の装着ヘッドHが昇降動自在
に装備され、この装着ヘッドHが収納ケース1から受け
台15の取出口15e側に送り出される電子部品を受取って
プリント基板を載置するXYテーブルまで持運ぶと共に、
電子部品をプリント基板の板面に装着するよう動作す
る。
このように構成する電子部品の供給装置では、収納ケ
ース1を基台12に装着するのに伴って、基台12に設けら
れた突上げピン11で収納ケース1のシャッター6が開放
されると同時に、収納ケース1の下端面で受け台15の送
出路15aの送入口15bを開放するようになる。この状態で
エアー送込み機構10のエアーバルブ10aを収納ケース1
側にセットすることによりカップリング10eを介して収
納ケース1の流入孔3a…3nから収納路2の各周2a…2nに
圧送エアーを送り込むと、電子部品を各周2a…2n毎に収
納路2の内面に沿って徐々に旋回移動させることにより
各電子部品を収納ケース1の送出口5を介して受け台15
の送出路15aの取出口15eに向けて徐々に押し送りするよ
うにできる。その圧送エアーによる旋回動はケース本体
の板上面部から垂直線を越えて圧送エアーの排出孔7a…
7n,8a…8nが設けられた近傍までであり、この位置から
は各電子部品が自重で収納路2に沿って降下すると共に
直線状に設けられた送出口5の内部に整列しつつ徐々に
移動する。その送出口5に押し送りされた電子部品は受
け台15の送出路15a内に送り込まれ、その送出路15a内で
直列的に整列されて取出口15eまで達した電子部品は装
着ヘッドHで吸持され、プリント基板の板面に装着され
るようになる。この収納ケース1内の部品の送出し終了
は、収納ケース1の送出口5に相応させて基台12側にホ
トセンサー等を装備することにより検知することができ
る。
この収納ケース1内の電子部品が全て受け台15に送り
出されると、別の収納ケースと交換するべく収納ケース
1を基台12から抜き取ることにより受け台15の送出路15
aの送入口15b側に設けられたシャッター16が圧縮スプリ
ング17の伸張力で押し上げられて送入口15bを閉鎖する
ようになる。それと共にエアー送り込み機構10のエアー
バルブ10aを受け台15側に切換えることにより流入孔15d
から送出路15a内に送り込まれる圧送エアーの力で送出
路15a内の複数個の電子部品が取出口15e側に押し送りさ
れて装着ヘッドHで吸持されるようになるから、収納ケ
ースを交換する間でも部品の供給が途切れさせずに能率
よく実装作業が行えるようになる。また、部品供給を停
止する場合には取出口15eをシャッター22で閉鎖するこ
とにより送出路15a内に塵埃が侵入するのを防止するこ
とができる。
なお、上述した実施例では受け台を基台側に設置した
がシャッター6に代えて、収納ケースの内部に受け台を
引出し様に出入れ自在に収容し、その収納ケースを基台
に装着するのに伴って受け台が収納ケースの外方に送り
出されるよう取付けることもできる。
発明の効果 以上の如く、本発明に係る電子部品の供給装置に依れ
ば、複数個の電子部品を整列させて収納ケースに収容す
ると共に、その電子部品を圧送エアーで押し送りさせて
収納ケースの送出口から受け台の送出路内に所定向きに
位置させて送り出すから、この送出路の送出先端側に設
けた取出口から電子部品を装着ヘッドで一個づつ確実に
取り出せるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電子部品の供給装置を示す側面
図、第2図は同装置に装備する電子部品収納ケースの分
解斜視図、第3図は同ケースの正面図、第4図は同ケー
スの収納溝を示す部分断面図、第5図は同ケースの背面
図、第6図は同ケースのエアー流入孔を示す部分断面
図、第7,8図は同ケースのシャッター機構を示す部分拡
大正面図並びに同側面図、第9図は同ケースに収納可能
な電子部品の斜視図、第10図は第1図で示す電子部品の
供給装置の正面図、第11図は同装置に装備する受け台の
平面図、第12図は同受け台の正面断面図で、第13図は第
12図のA視図で押圧ヘッドの掛合溝を示す説明図であ
る。 1:収納ケース、5:電子部品の送出口、10:圧送エアーの
ケース内送込み機構、12:基台、15:受け台、15a:送出
路、E:電子部品、H:装着ヘッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の電子部品(E)を直列的に整列さ
    せてケース内に収容する収納ケース(1)と、その収納
    ケース(1)を交換自在に位置決め保持する基台(12)
    と、各電子部品(E)を収納ケース(1)の送出口
    (5)に向けて徐々に押し送りする圧送エアーのケース
    内送込み機構(10)と、この圧送エアーのエアー圧で収
    納ケース(1)の送出口(5)から順次に吐出される電
    子部品(E)を装着ヘッド(H)の昇降動位置まで亘る
    送出路(15a)で直列的に整列させて送る受け台(15)
    とを備えたことを特徴とする電子部品の自動供給装置。
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