JP2534072Y2 - 遠隔監視装置 - Google Patents

遠隔監視装置

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JP2534072Y2
JP2534072Y2 JP1506191U JP1506191U JP2534072Y2 JP 2534072 Y2 JP2534072 Y2 JP 2534072Y2 JP 1506191 U JP1506191 U JP 1506191U JP 1506191 U JP1506191 U JP 1506191U JP 2534072 Y2 JP2534072 Y2 JP 2534072Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、子局から親局に、各
種計測器により計測されるガス,電力,などの使用量デ
ータを電話回線を介して伝送するいわゆる端末発報方式
の遠隔監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる端末発報方式の遠隔監視装置と
して、従来特開平1−240999号公報、或いは特開
平1−261963号公報に記載の自動検針装置などが
あり、この種の遠隔監視装置では電話回線を使ってデー
タを伝送することが一般的である。
【0003】このような遠隔監視装置は一般に子局及び
親局からなり、子局では、ガス,電力,水道などを計測
する各種計測器の計測データが収集処理部により収集さ
れ、収集された各計測データから、1日或いは1週間な
どの一定期間におけるガス等の使用量が算出され、算出
された使用量データがモデムにより電話回線で伝送でき
る形に変調されたのち、電話回線に伝送される。
【0004】このとき、子局のNCU(Network Control
Unit)は親局側のNCUを呼び出して電話回線の接続を
行うが、子局に内蔵の時計による計時時刻が予め設定さ
れた日時であるか否かが収集処理部により判断され、予
め設定された日時であると判断されると、NCUが動作
して親局との電話回線を接続するようになっている。
【0005】一方、親局では、子局側のNCUからの呼
び出しに親局側のNCUが応答し、電話回線の接続が行
われ、モデムにより子局からの伝送データが復調され、
復調されたデータがデータ処理部により処理され、1カ
月などの所定期間におけるガス等の使用料金等が導出さ
れる。
【0006】そして、このような構成により、子局から
定期的に所定の使用量データが電話回線を介して親局に
伝送され、子局から遠隔地点に在りながら子局側でのガ
ス,電力,水道などの使用料金等を管理することができ
る。
【0007】ところで、この種の遠隔監視装置では、例
えば子局のメンテナンスや診断のために、子局側から親
局のデータ処理部を操作して各子局の仕様に応じた所要
プログラムを起動し、子局のメンテナンス・診断に必要
なデータを送信する場合、親局側のオペレータに電話な
どにより指示を与えて所要プログラムを起動するか、或
いはいわゆるハンドヘルドコンピュータなどのテンキー
を備えた操作装置をオペレータが携帯して子局に設置
し、この操作装置により電話回線を介して親局のデータ
処理部を操作し、所要のプログラムを起動している。
こで、所要のプログラムとは、具体的には、検針仕様デ
ータ、動作指示データまたは親局に接続するためのパス
ワード等、親局側で用意した各種データを子局にダウン
ロードする等の際に各子局側の個別の処理手順を規定し
たプログラムを指し示す。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のように
子局側から電話等によって親局側のオペレータに支持を
与える場合、親局が無人であれば所要のプログラムを起
動することができず、子局に設置した操作装置によりデ
ータ処理部を操作する場合には、オペレータがこの操作
装置を子局まで携帯して行かねばならず、非常に煩雑で
ある。
【0009】この考案は、従来技術における上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、従来のよう
に特別な操作装置を子局に携帯する必要がなく、親局が
無人の状態であっても、子局側から親局のデータ処理部
を容易に操作して所要のプログラムを起動できるように
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、各種計測器により計測されるデータを収集,処理す
る収集処理部,該収集処理部からのデータを変調すると
ともに電話回線からのデータを復調するモデム(5)及
該モデム(5)と前記電話回線との間の接続切換制御
を行うNCU(7)を備えた端末装置としての子局
(1)と、前記電話回線からのデータを復調するととも
に該電話回線へのデータを変調するモデム(26)及び
該モデム(26)からのデータを処理するデータ処理部
を備えた中央処理装置としての親局(20)とを前記
話回線により接続し、前記子局(1)側のNCU(7)
の接続切換制御により前記子局(1)側の前記モデル
(5)と前記電話回線とを接続し、当該モデム(5)に
より前記親局(20)側のモデム(26)を呼び出して
前記電話回線を定期的に接続し、前記データを接続状態
の前記電話回線を介して前記子局(1)から前記親局
(20)に伝送するものであって、前記各子局(1)の
仕様に応じたメンテナンスや診断のための各種処理手順
が規定されたプログラムが予め準備された遠隔監視装置
として、前記親局(20)にPBトーン復調器(30)
を設け、前記子局(1)に制御用プッシュボタン式電話
を接続する接続部を設け、前記子局(1)側の前記N
CU(7)は前記電話回線を前記子局(1)側のモデム
(5)側と前記接続部側とに切り換える機能を有せしめ
られ、前記各種処理手順に対応して予め設定された手順
での前記電話機でのボタン操作により発生されるPBト
ーンにそれぞれ対応したプログラムを、前記親局(2
0)の前記データ処理部に予め登録しておき、前記復調
器(30)により復調された前記PBトーンの復調信号
により、前記親局(20)の前記データ処理部に登録し
た前記各プログラムのうち、当該PBトーンに対応した
プログラムを起動するようにしたものである。
【0011】また、前記子局の前記収集処理部により収
集されるデータがガス,電力,水道などのデータであ
り、前記親局の前記データ処理部が所定期間ごとのガ
ス,電力,水道などの使用料金の算出機能を有するもの
であってもよい。
【0012】さらに、前記制御用プッシュボタン式電話
機が前記子局の接続部に接離自在に設けられてなること
も効果的である。
【0013】
【作用】この考案においては、複数パターンのボタン操
作によるPBトーンに対応したプログラムが親局のデー
タ処理部に予め登録され、親局のPBトーン復調器によ
り子局の制御用プッシュボタン式電話機から発生される
PBトーンが復調され、当該PBトーンに対応したプロ
グラムが起動されるため、従来のようにハンドヘルドコ
ンピュータなどの特別な操作装置を子局に携帯する必要
がなく、しかも親局が無人の状態であっても、子局側か
ら親局のデータ処理部が容易に操作され、親局のデータ
処理部により所要のプログラムが容易に起動される。
【0014】また、子局の収集処理部により定期的にガ
ス等のデータが収集され、親局のデータ処理部により所
定期間ごとのガス等の使用料金が算出される場合におい
ても、上記のようにして子局側からの操作により親局の
データ処理部の所要のプログラムが起動される。
【0015】さらに、制御用プッシュボタン式電話機が
子局の接続部に接離自在に設けられたものであっても、
同様である。
【0016】
【実施例】図1及び図2はこの考案の遠隔監視装置の一
実施例のそれぞれ異なる一部のブロック結線図である。
【0017】図1は子局1の構成を示し、インターフェ
イス(以下I/Fという)2を介して各種計測器による
ガス,電力,水道などの計測データが、収集処理部とし
てのCPU3により定期的に収集,処理され、1日或い
は1週間など,一定期間のガス等の使用量が算出され、
算出された使用量データがモデム制御部4及びモデム5
によって変調され、電話回線に伝送される。
【0018】そして、入出力部(以下I/Oという)6
を介してCPU3からNCU7に切換指令が与えられ、
NCU7により切換スイッチ8がモジュラージャックな
どからなる接続部9又はモデム5側に切り換えられる。
【0019】このとき、接続部9には制御用プッシュボ
タン式電話機(図示せず)が接離自在に接続され、この
電話機又はモデム5が切換スイッチ8を介して電話回線
に接続される。
【0020】また、CPU3は時計10の計時時刻に基
づきデータを収集してメモリ11に蓄積しておき、予め
設定された日時であると判断したときにNCU7に指令
を与えて切換スイッチ8をモデム5側に切り替える。
【0021】ところで、図1において、12はCPUな
どの表示手段及びスイッチ等からなる表示・スイッチ部
である。
【0022】一方、図2は親局20の構成を示し、子局
1からの呼び出しがあると、着信検出部21により着信
検出されてI/O22を介しデータ処理部としてのCP
U23に検出信号が出力され、通信可能な状態となる。
【0023】ところで、CPU23からの指令によって
NCU24が切換スイッチ25の切換制御を行う。
【0024】そして、電話回線を介して子局1から伝送
されてくるデータがモデム26及びモデム制御部27に
よって復調され、復調されたデータがCPU23により
処理され、1カ月などの所定期間におけるガス等の使用
料金が導出される。
【0025】このとき、子局1から送られてくるデータ
はメモリ29に蓄積され、CPU23は時計28による
計時時刻に基づき予め設定された日時か否かを判断し、
予め設定された日時と判断したときに、使用料金等の算
出を行う。
【0026】さらに、親局20にはPBトーン復調器3
0が設けられており、子局1から親局20のCPU23
を操作する必要が生じた場合に、子局1の接続部9に接
続された制御用プッシュボタン式電話機の所定のボタン
操作により発生されるPBトーンがこの復調器30によ
り復調され、復調信号がI/O22を介してCPU23
に入力されるようになっている。
【0027】そして、CPU23には、上記制御用プッ
シュボタン式電話機の複数桁の数列または記号列(複数
パターン)として予め設定された手順でのボタン操作に
対応したプログラムが予め登録されており、復調信号の
入力によってCPU23がPBトーンのパターンに応じ
たプログラムを起動する。なお、PBトーンに対応した
プログラムとは、具体的には、従来例と同様、検針仕様
データ、動作指示データまたは親局20に接続するため
のパスワード等、親局20側で用意したデータを子局1
にダウンロードする等の際に各子局1側の処理手順に応
じた処理手順を規定したプログラムを指し示す。
【0028】なお、図2において、31はCRTなどの
表示手段及びスイッチ等からなる表示・スイッチ部、3
2は外部コンピュータとCPU23とを接続するI/F
である。
【0029】つぎに、子局1の電話機により親局20の
CPU23を操作する場合の動作について、図3のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0030】いま、子局1の診断等のために子局1側か
ら親局20のCPU23を操作する必要が生じた場合、
子局1側に居るオペレータにより子局1の接続部9に制
御用プッシュボタン式電話機が接続され、この電話機に
よって親局10が呼び出されると(ステップ1)、親局
20の着信検出部21が着信検出し(ステップS2)、
親局20が通信状態になる。
【0031】そして、子局1のオペレータにより制御用
プッシュボタン式電話機が、起動すべき所望のプログラ
ムに対応するパターンでボタン操作されると(ステップ
S3)、親局20のPBトーン復調器30により所定パ
ターンのPBトーンが受信されて復調され、CPU23
に予め登録されたプログラムのうち、子局1のオペレー
タがボタン操作したパターンに対応するプログラムが起
動される(ステップS4)。
【0032】従って、子局1に設置した制御用プッシュ
ボタン式電話機を所定パターンでボタン操作することに
よって、親局20のCPU23に予め登録されたプログ
ラムのうち、この電話機から発生されるPBトーンに対
応したプログラムが起動されるため、従来のようにハン
ドヘルドコンピュータなどの特別な操作装置を子局1に
携帯する必要がなく、しかも親局20が無人の状態であ
っても、子局1側から親局20のCPU23を容易に操
作することができ、親局20のCPU23により所要の
プログラムを起動することができる。
【0033】なお、上記実施例は、子局1の収集処理部
であるCPU3が定期的にガス等のデータを収集し、親
局20のデータ処理部であるCPU23が所定期間ごと
のガス等の使用料金を算出する場合に適用した例である
が、この考案は特にこれに限定されるものではなく、子
局でデータを収集し、電話回線を介して収集データを親
局に伝送するものであれば、この考案を同様に実施する
ことができる。
【0034】さらに、上記実施例では、制御用プッシュ
ボタン式電話機が子局1の接続部9に接離自在に設けら
れたものである場合について説明したが、子局1に常時
接続されたいわゆる固定式のものであってもよいのは勿
論である。
【0035】
【考案の効果】この考案は以上説明したように構成され
ているので、次のような特有の効果を奏する。
【0036】親局のPBトーン復調器により子局の制御
用プッシュボタン式電話機から発生されるPBトーンが
復調され、親局のデータ処理部に予め登録されたプログ
ラムのうち、当該PBトーンに対応したプログラムが起
動されるため、従来のようにハンドヘルドコンピュータ
などの特別な操作装置を子局に携帯する必要がなく、し
かも親局が無人の状態であっても、子局側から親局のデ
ータ処理部を容易に操作することができ、親局のデータ
処理部により所要のプログラムを起動することができ、
子局のメンテナンス,診断等を極めて容易に行うことが
できる。
【0037】また、子局の収集処理部により定期的にガ
ス等のデータが収集され、親局のデータ処理部により所
定期間ごとのガス等の使用料金が算出される場合におい
ても、子局側からの操作により親局のデータ処理部の所
要プログラムを起動することができる。
【0038】さらに、制御用プッシュボタン式電話機が
子局の接続部に接離自在に設けられたものであっても、
同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の遠隔監視装置の一実施例における子
局のブロック結線図である。
【図2】図1に示す子局に電話回線を介して接続された
親局のブロック結線図である。
【図3】図1及び図2の動作説明用フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 子局 5 モデム 7 NCU 20 親局 24 NCU 26 モデム 30 PBトーン復調器

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種計測器により計測されるデータを収
    集,処理する収集処理部,該収集処理部からのデータを
    変調するとともに電話回線からのデータを復調するモデ
    ム(5)及び該モデム(5)と前記電話回線との間の接
    続切換制御を行うNCU(7)を備えた端末装置として
    子局(1)と、前記電話回線からのデータを復調する
    とともに該電話回線へのデータを変調するモデム(2
    6)及び該モデム(26)からのデータを処理するデー
    タ処理部を備えた中央処理装置としての親局(20)と
    前記電話回線により接続し、前記子局(1)側のNC
    U(7)の接続切換制御により前記子局(1)側の前記
    モデル(5)と前記電話回線とを接続し、当該モデム
    (5)により前記親局(20)側のモデム(26)を呼
    び出して前記電話回線を定期的に接続し、前記データを
    接続状態の前記電話回線を介して前記子局(1)から前
    記親局(20)に伝送するものであって、前記各子局
    (1)の仕様に応じたメンテナンスや診断のための各種
    処理手順が規定されたプログラムが予め準備された遠隔
    監視装置において、 前記親局(20)にPBトーン復調器(30)を設け、 前記子局(1)に制御用プッシュボタン式電話機を接続
    する接続部を設け、前記子局(1)側の前記NCU(7)は前記電話回線を
    前記子局(1)側のモデム(5)側と前記接続部側とに
    切り換える機能を有せしめられ、 前記各種処理手順に対応して予め設定された手順での前
    記電話機での ボタン操作により発生されるPBトーンに
    それぞれ対応したプログラムを、前記親局(20)の前
    記データ処理部に予め登録しておき、前記復調器(3
    0)により復調された前記PBトーンの復調信号によ
    り、前記親局(20)の前記データ処理部に登録した前
    記各プログラムのうち、当該PBトーンに対応したプロ
    グラムを起動するようにした遠隔監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠隔監視装置において、
    前記子局(1)の前記収集処理部により収集されるデー
    タがガス,電力,水道などのデータであり、前記親局
    (20)の前記データ処理部が所定期間ごとのガス,電
    力,水道などの使用料金の算出機能を有する遠隔監視装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の遠隔監視装置において、
    前記制御用プッシュボタン式電話機が前記子局の前記接
    続部に接離自在に設けられてなる遠隔監視装置。
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