JP2534038Y2 - 断路器用手動操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は変電所に使用される断路器用手動操作装置に
関するものである。

「従来の技術」 第１図に手動操作装置の従来技術の一例を示す。手動
操作装置１のハンドル棒２は着脱式であり、通常は別保
管場所から操作現場へ持ち運んできて、操作ロッド３の
ピン４に装着して操作を行う。つぎに断路器の開閉位置
でのロック装置は手動操作装置の回転主軸に固着され主
軸と一緒に回動し、切欠き状の溝を開閉両位置に有する
カム５を設け、その溝に操作装置の上部に可回転に設け
られたレバー６をピン７をを用いて南京錠８にて鎖錠す
ることによりロックを行っている。

「考案が解決しようとする課題」 ハンドル棒が抜差可能で別保管であるため、緊急に開
閉を行おうとするときには保管場所へ探しにいく必要が
ある。また開閉ロック装置では回転主軸を直接ロックす
るため確実性はあるがカムの形状やレバーの回転機構に
より製品が複雑で高価になる欠点がある。

「課題を解決するための手段」 ハンドル棒により操作ロッドを直接回動して操作する
手動操作装置において、ハンドル棒を操作ロッドに固定
するとともに、そのハンドル棒が開および閉位置の両位
置へ移動するためそのハンドル棒を挟持することにより
開閉位置ロック機構とする。

「作用」 操作ロッドにハンドル棒を屈曲自在に取付固定式とす
る。開閉操作終了後、そのハンドル棒を操作ロッドと平
行方向に折曲げて支持し、そのハンドル棒をフレームで
挟持し開閉位置のロック機構を備える。

「実施例」 つぎに、本考案の実施例を第２図、第３図に基づいて
詳細に説明する。

第２図は本考案の実施例として手動操作装置１をハン
ドル棒２にて操作する状態を示す図であり、第３図は開
閉操作を完了して、その位置でのロック状態を示す図で
ある。

第２図において、ハンドル棒２は操作ロッド３に支持
金具９とピン10により可回転に連結されており、これを
操作するときには、ハンドル棒２を操作ロッド３に直角
の位置に持ち上げてハンドル棒２により操作ロッド３を
回転させ断路器の開閉操作を行なう。

開閉操作を完了したならば第３図に示す如くハンドル
棒２をピン10より下側へ折り曲げる。この場合、ハンド
ル棒２を操作函上部に設けられたフレームの溝部11へ挿
入する。その後、ハンドル棒２の金具部12と支持金具９
に設けてあるロック用の孔へロックピン13を差し込んで
南京錠８により鎖錠し開閉位置でのロックを行う。

「考案の効果」 本考案によればハンドル棒が操作ロッドに固定式とな
り開閉位置でのロック装置についても従来のカム方式に
比べて構造も簡単で安価の手動操作装置が得られる。
尚、この手動操作装置は断路器用の他、接地装置にも利
用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来技術の一例であり、第２図、第３図は本
考案の実施例を示すもので、第２図はハンドル棒にて操
作を行う状態であり、第３図は操作を完了し開閉位置に
おけるロックを行った状態を示すものである。 図において １は手動操作装置、２はハンドル棒、３は操作ロッド、
８は南京錠、９は支持金具、10はピン、11はフレームの
溝部、12はハンドル棒の金具部 である。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】断路器に連結された操作ロッドに対して直
   角方向にハンドル棒を取付け、このハンドル棒により前
   記操作ロッドを回動させて、前記断路器の開閉操作を行
   う断路器用手動操作装置において、 前記操作ロッドに対して直角方向に伸長するように、支
   持金具を固着し、 前記支持金具の先端部には、前記ハンドル棒を前記操作
   ロッドに対して、直角方向に伸長あるいは平行方向に折
   り倒し可能に、ピンにより回動自在に取付け、 前記支持金具の下方に配設されたフレームには、前記断
   路器の開閉完了時における前記ハンドル棒の位置に対応
   して、それぞれ溝部を設け、 前記断路器の開閉操作時には、前記ハンドル棒を前記操
   作ロッドに対して直角方向に伸長させて、前記操作ロッ
   ドを回動し、 前記断路器の開閉操作完了後には、前記ハンドル棒を前
   記操作ロッドに対して平行方向に折り倒して、前記溝部
   に挿入し、前記支持金具および前記ハンドル棒を貫通し
   てロックピンを取付けるとともに、このロックピンが抜
   けないように施錠するようにした、 ことを特徴とする断路器用手動操作装置。