JP2533885Y2 - 燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構 - Google Patents
燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構Info
- Publication number
- JP2533885Y2 JP2533885Y2 JP1991020959U JP2095991U JP2533885Y2 JP 2533885 Y2 JP2533885 Y2 JP 2533885Y2 JP 1991020959 U JP1991020959 U JP 1991020959U JP 2095991 U JP2095991 U JP 2095991U JP 2533885 Y2 JP2533885 Y2 JP 2533885Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- plunger
- stroke
- fuel injection
- injection pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は燃料噴射ポンプのプリス
トローク可変機構にかかるもので、とくに燃料のスピル
噴流による内乱力を低減可能な燃料噴射ポンプのプリス
トローク可変機構に関するものである。
トローク可変機構にかかるもので、とくに燃料のスピル
噴流による内乱力を低減可能な燃料噴射ポンプのプリス
トローク可変機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射ポンプには、そのプリス
トロークを可変するためのプリストローク可変機構を設
けたものがあり、一般的には上下往復動するプランジャ
とこのプランジャに外嵌している制御スリーブとの相対
位置関係を調節することによってプリストロークを可変
としている。こうしたプリストローク可変機構として
は、実開昭58−114875号、実開昭63−946
0号などがある。
トロークを可変するためのプリストローク可変機構を設
けたものがあり、一般的には上下往復動するプランジャ
とこのプランジャに外嵌している制御スリーブとの相対
位置関係を調節することによってプリストロークを可変
としている。こうしたプリストローク可変機構として
は、実開昭58−114875号、実開昭63−946
0号などがある。
【0003】燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構
の一般的な構造について図3ないし図6にもとづき概説
する。図3ないし図5は燃料噴射ポンプ1の要部断面図
であって、図3は燃料の噴射(圧送)開始時を、図4は
燃料の噴射(圧送)終了時を、図5は燃料のスピル時を
それぞれ示す。
の一般的な構造について図3ないし図6にもとづき概説
する。図3ないし図5は燃料噴射ポンプ1の要部断面図
であって、図3は燃料の噴射(圧送)開始時を、図4は
燃料の噴射(圧送)終了時を、図5は燃料のスピル時を
それぞれ示す。
【0004】燃料噴射ポンプ1は、ポンプハウジング2
と、プランジャバレル3と、プランジャ4と、制御スリ
ーブ5と、タイミングコントロールロッド6とを有す
る。
と、プランジャバレル3と、プランジャ4と、制御スリ
ーブ5と、タイミングコントロールロッド6とを有す
る。
【0005】ポンプハウジング2には燃料入り口7を形
成し、ポンプハウジング2およびプランジャバレル3に
かけて燃料溜まり室8を形成し、プランジャバレル3に
は燃料圧室9を形成する。エンジン(図示せず)からの
回転駆動力を受けてプランジャ4が上下往復運動するこ
とにより、燃料入り口7、燃料溜まり室8および燃料圧
室9から噴射管10を経て噴射ノズル(図示せず)に燃
料を圧送可能としてある。
成し、ポンプハウジング2およびプランジャバレル3に
かけて燃料溜まり室8を形成し、プランジャバレル3に
は燃料圧室9を形成する。エンジン(図示せず)からの
回転駆動力を受けてプランジャ4が上下往復運動するこ
とにより、燃料入り口7、燃料溜まり室8および燃料圧
室9から噴射管10を経て噴射ノズル(図示せず)に燃
料を圧送可能としてある。
【0006】すなわち、プランジャ4には、燃料溜まり
室8に開口する燃料吸入ポートである半径方向の燃料吸
排孔11と、この燃料吸排孔11および燃料圧室9を連
通するようにその中心軸方向に形成した中央連通孔12
と、その外面に形成した制御用傾斜リード13と、この
制御用傾斜リード13および燃料吸排孔11の開口部を
連通する連通用縦溝14とを有している。
室8に開口する燃料吸入ポートである半径方向の燃料吸
排孔11と、この燃料吸排孔11および燃料圧室9を連
通するようにその中心軸方向に形成した中央連通孔12
と、その外面に形成した制御用傾斜リード13と、この
制御用傾斜リード13および燃料吸排孔11の開口部を
連通する連通用縦溝14とを有している。
【0007】プランジャ4に摺動自在に外嵌した制御ス
リーブ5には、その半径方向にカットオフ孔15を貫通
形成してある。このカットオフ孔15は、プランジャ4
の上下方向の動きに応じて制御用傾斜リード13と連通
可能な位置関係にあるようにこれを配置するものとす
る。
リーブ5には、その半径方向にカットオフ孔15を貫通
形成してある。このカットオフ孔15は、プランジャ4
の上下方向の動きに応じて制御用傾斜リード13と連通
可能な位置関係にあるようにこれを配置するものとす
る。
【0008】なお、制御スリーブ5とタイミングコント
ロールロッド6とを偏心ピン16により連結し、タイミ
ングコントロールロッド6をロータリーソレノイド等の
アクチュエータ(図示せず)により回動することによ
り、制御スリーブ5のプランジャ4に対する上下方向の
相対位置を可変としてある。
ロールロッド6とを偏心ピン16により連結し、タイミ
ングコントロールロッド6をロータリーソレノイド等の
アクチュエータ(図示せず)により回動することによ
り、制御スリーブ5のプランジャ4に対する上下方向の
相対位置を可変としてある。
【0009】こうした構成の燃料噴射ポンプ1の作用を
説明する。プランジャ4がその下死点から上昇する当初
にあっては、燃料吸排孔11が燃料溜まり室8に開口
し、この燃料溜まり室8と燃料圧室9とが燃料吸排孔1
1および中央連通孔12を介して連通しているので、燃
料圧室9内の燃料圧力は上昇せず、燃料の圧送はまだ行
われない。
説明する。プランジャ4がその下死点から上昇する当初
にあっては、燃料吸排孔11が燃料溜まり室8に開口
し、この燃料溜まり室8と燃料圧室9とが燃料吸排孔1
1および中央連通孔12を介して連通しているので、燃
料圧室9内の燃料圧力は上昇せず、燃料の圧送はまだ行
われない。
【0010】実際の燃料の圧送にあたっては図3に示す
ように、プランジャ4がさらに上昇し、その燃料吸排孔
11が制御スリーブ5によって閉じられることにより燃
料圧室9内の燃料圧力が上昇する。このプランジャ4の
下死点から燃料の圧送開始までのプランジャ4のストロ
ークがプリストロークである。
ように、プランジャ4がさらに上昇し、その燃料吸排孔
11が制御スリーブ5によって閉じられることにより燃
料圧室9内の燃料圧力が上昇する。このプランジャ4の
下死点から燃料の圧送開始までのプランジャ4のストロ
ークがプリストロークである。
【0011】さらにプランジャ4が上昇し、図4に示す
ように、制御用傾斜リード13が制御スリーブ5のカッ
トオフ孔15に連通すると、カットオフ孔15、制御用
傾斜リード13、連通用縦溝14、燃料吸排孔11およ
び中央連通孔12を介してカットオフ孔15と燃料圧室
9とが連通することにより燃料圧室9内の燃料が燃料溜
まり室8内に逃げ(燃料のスピル)、燃料圧室9内の燃
料圧力が低下し、燃料の圧送が終了する。
ように、制御用傾斜リード13が制御スリーブ5のカッ
トオフ孔15に連通すると、カットオフ孔15、制御用
傾斜リード13、連通用縦溝14、燃料吸排孔11およ
び中央連通孔12を介してカットオフ孔15と燃料圧室
9とが連通することにより燃料圧室9内の燃料が燃料溜
まり室8内に逃げ(燃料のスピル)、燃料圧室9内の燃
料圧力が低下し、燃料の圧送が終了する。
【0012】しかしながら図5に示すように、燃料の圧
送終了後であっても、プランジャ4がさらに上方に変位
し、制御用傾斜リード13がカットオフ孔15を通過し
て制御スリーブ5により制御用傾斜リード13が閉鎖さ
れるとともに、制御用傾斜リード13の上部が制御スリ
ーブ5から突出して燃料溜まり室8に連通する結果、こ
の制御用傾斜リード13の上部から燃料が燃料溜まり室
8内にスピルすることとなる。
送終了後であっても、プランジャ4がさらに上方に変位
し、制御用傾斜リード13がカットオフ孔15を通過し
て制御スリーブ5により制御用傾斜リード13が閉鎖さ
れるとともに、制御用傾斜リード13の上部が制御スリ
ーブ5から突出して燃料溜まり室8に連通する結果、こ
の制御用傾斜リード13の上部から燃料が燃料溜まり室
8内にスピルすることとなる。
【0013】ついでプランジャ4が下降するときに、燃
料溜まり室8から燃料圧室9内に燃料の負圧により燃料
が吸入されることになる。
料溜まり室8から燃料圧室9内に燃料の負圧により燃料
が吸入されることになる。
【0014】なお、タイミングコントロールロッド6を
図3の矢印のように、正逆回動させることにより、制御
スリーブ5が上下動し、プランジャ4と制御スリーブ5
との相対位置を調節することによりプリストロークを調
節可能、つまり燃料の噴射タイミングを制御することが
できる。
図3の矢印のように、正逆回動させることにより、制御
スリーブ5が上下動し、プランジャ4と制御スリーブ5
との相対位置を調節することによりプリストロークを調
節可能、つまり燃料の噴射タイミングを制御することが
できる。
【0015】しかして、図6に示すように、エンジンの
停止時に上記アクチュエータのスプリング(図示せず)
の付勢力により、制御スリーブ5を燃料溜まり室8内の
最上部に位置させた上で、つまり制御スリーブ5の上端
部5Aをプランジャバレル3の上方最下端部3Aに突き
当てた状態で、燃料噴射ポンプに応じてプリストローク
を調整マッチングすることが行われている。
停止時に上記アクチュエータのスプリング(図示せず)
の付勢力により、制御スリーブ5を燃料溜まり室8内の
最上部に位置させた上で、つまり制御スリーブ5の上端
部5Aをプランジャバレル3の上方最下端部3Aに突き
当てた状態で、燃料噴射ポンプに応じてプリストローク
を調整マッチングすることが行われている。
【0016】こうしたプリストローク可変機構において
は、高プリストロークを使用する際に、制御スリーブ5
の上端部5Aとプランジャバレル3の上方最下端部3A
との間の隙間を少なく設定することとなるのでスピル噴
流の逃げ流路断面積が小さく、上述のようなスピル噴流
は高圧となり、この高圧スピル噴流による下方向の力
(内乱力)を制御スリーブ5が受ける結果、プリストロ
ーク制御が不可能となるという現象が生じる場合がある
などの問題がある。
は、高プリストロークを使用する際に、制御スリーブ5
の上端部5Aとプランジャバレル3の上方最下端部3A
との間の隙間を少なく設定することとなるのでスピル噴
流の逃げ流路断面積が小さく、上述のようなスピル噴流
は高圧となり、この高圧スピル噴流による下方向の力
(内乱力)を制御スリーブ5が受ける結果、プリストロ
ーク制御が不可能となるという現象が生じる場合がある
などの問題がある。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、制御スリーブの上端
部とプランジャバレルの上方最下端部との間に隙間をあ
けてプリストローク調整を行うことを可能とし、内乱力
の影響を回避して安定したプリストローク制御を行うこ
とができるようにした燃料噴射ポンプのプリストローク
可変機構を提供することを課題とする。
諸問題にかんがみなされたもので、制御スリーブの上端
部とプランジャバレルの上方最下端部との間に隙間をあ
けてプリストローク調整を行うことを可能とし、内乱力
の影響を回避して安定したプリストローク制御を行うこ
とができるようにした燃料噴射ポンプのプリストローク
可変機構を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち本考案は、タイ
ミングコントロールロッドの回動範囲を規制することに
着目したもので、ポンプハウジングと、このポンプハウ
ジング内に設けるとともに燃料圧室を有するプランジャ
バレルと、このプランジャバレル内を往復動して燃料溜
まり室から燃料を吸い込みこの燃料を圧送するプランジ
ャと、このプランジャに摺動自在に外嵌した制御スリー
ブと、この制御スリーブに連結したタイミングコントロ
ールロッドとを有するとともに、このタイミングコント
ロールロッドを回動させることにより上記プランジャと
制御スリーブとの軸方向の相対位置を変えてプリストロ
ークを調節するようにした燃料噴射ポンプのプリストロ
ーク可変機構であって、上記ポンプハウジングの外表面
に位置するとともに上記タイミングコントロールロッド
を回動させるU字レバーの回動範囲に、このU字レバー
が当接可能な回動限界規制ピンを設けたことを特徴とす
る燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構である。
ミングコントロールロッドの回動範囲を規制することに
着目したもので、ポンプハウジングと、このポンプハウ
ジング内に設けるとともに燃料圧室を有するプランジャ
バレルと、このプランジャバレル内を往復動して燃料溜
まり室から燃料を吸い込みこの燃料を圧送するプランジ
ャと、このプランジャに摺動自在に外嵌した制御スリー
ブと、この制御スリーブに連結したタイミングコントロ
ールロッドとを有するとともに、このタイミングコント
ロールロッドを回動させることにより上記プランジャと
制御スリーブとの軸方向の相対位置を変えてプリストロ
ークを調節するようにした燃料噴射ポンプのプリストロ
ーク可変機構であって、上記ポンプハウジングの外表面
に位置するとともに上記タイミングコントロールロッド
を回動させるU字レバーの回動範囲に、このU字レバー
が当接可能な回動限界規制ピンを設けたことを特徴とす
る燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構である。
【0019】
【作用】本考案による燃料噴射ポンプのプリストローク
可変機構においては、タイミングコントロールロッドの
回動範囲内に回動限界規制ピンを設けたので、プリスト
ロークを設定するにあたって制御スリーブを燃料溜まり
室内の最上部に位置させても、制御スリーブの上端部と
プランジャバレルの上方最下端部との間に所定空間の隙
間を設定可能であり、燃料のスピル時のスピル噴流によ
る圧力を分散可能とし、このスピル噴流による下方向の
内乱力を分散減少させ、安定したプリストローク制御を
得ることができる。
可変機構においては、タイミングコントロールロッドの
回動範囲内に回動限界規制ピンを設けたので、プリスト
ロークを設定するにあたって制御スリーブを燃料溜まり
室内の最上部に位置させても、制御スリーブの上端部と
プランジャバレルの上方最下端部との間に所定空間の隙
間を設定可能であり、燃料のスピル時のスピル噴流によ
る圧力を分散可能とし、このスピル噴流による下方向の
内乱力を分散減少させ、安定したプリストローク制御を
得ることができる。
【0020】
【実施例】つぎに本考案の一実施例による燃料噴射ポン
プのプリストローク可変機構を図1および図2にもとづ
き説明する。ただし、図3ないし図6と同様の部分には
同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、
上記プリストローク可変機構を備えた燃料噴射ポンプ2
0の側面図であって、ポンプハウジング2の外側面に
は、タイミングコントロールロッド6の端部が臨み、U
字レバー21をこのタイミングコントロールロッド6に
固定してある。
プのプリストローク可変機構を図1および図2にもとづ
き説明する。ただし、図3ないし図6と同様の部分には
同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、
上記プリストローク可変機構を備えた燃料噴射ポンプ2
0の側面図であって、ポンプハウジング2の外側面に
は、タイミングコントロールロッド6の端部が臨み、U
字レバー21をこのタイミングコントロールロッド6に
固定してある。
【0021】U字レバー21には前記アクチュエータか
らの駆動軸22を係合し、アクチュエータの駆動により
この駆動軸22を回動させることにより、U字レバー2
1を介してタイミングコントロールロッド6を所定角度
だけ回動可能としている。このタイミングコントロール
ロッド6の回動により、既述のように制御スリーブ5が
上下動し、制御スリーブ5とプランジャ4との相対位置
を調節可能としている。
らの駆動軸22を係合し、アクチュエータの駆動により
この駆動軸22を回動させることにより、U字レバー2
1を介してタイミングコントロールロッド6を所定角度
だけ回動可能としている。このタイミングコントロール
ロッド6の回動により、既述のように制御スリーブ5が
上下動し、制御スリーブ5とプランジャ4との相対位置
を調節可能としている。
【0022】ポンプハウジング2の外表面には、回動限
界規制ピン23を植設してある。この回動限界規制ピン
23は、U字レバー21の回動範囲内にこれを設けるも
ので、U字レバー21がこれに当接することによりその
回動限界を規制可能としてある。
界規制ピン23を植設してある。この回動限界規制ピン
23は、U字レバー21の回動範囲内にこれを設けるも
ので、U字レバー21がこれに当接することによりその
回動限界を規制可能としてある。
【0023】U字レバー21が回動限界規制ピン23に
当接した状態では、たとえば図2に示すように、制御ス
リーブ5が図示の状態以上には位置することができず、
この状態で制御スリーブ5とプランジャバレル3との間
に所定寸法の隙間24を形成してある。
当接した状態では、たとえば図2に示すように、制御ス
リーブ5が図示の状態以上には位置することができず、
この状態で制御スリーブ5とプランジャバレル3との間
に所定寸法の隙間24を形成してある。
【0024】したがって、こうした図2の状態におい
て、プリストロークの調整を行うものである。つまり、
U字レバー21の回動範囲が回動限界規制ピン23によ
り規制されているので、噴射ポンプ20の運転時に隙間
24がこれ以上狭くなることがなく、スピル噴流による
下方向の力を分散抑制することにより、制御スリーブ5
がスピル噴流の影響を受けることなく、安定したプリス
トローク制御を行うことができる。
て、プリストロークの調整を行うものである。つまり、
U字レバー21の回動範囲が回動限界規制ピン23によ
り規制されているので、噴射ポンプ20の運転時に隙間
24がこれ以上狭くなることがなく、スピル噴流による
下方向の力を分散抑制することにより、制御スリーブ5
がスピル噴流の影響を受けることなく、安定したプリス
トローク制御を行うことができる。
【0025】なお、この回動限界規制ピン23を立てる
位置を選択可能とすることにより、隙間24の程度を調
整可能であることは言うまでもない。
位置を選択可能とすることにより、隙間24の程度を調
整可能であることは言うまでもない。
【0026】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、プリスト
ロークの基準となる突き当て部を、タイミングコントロ
ールロッドに結合したU字レバーと、ポンプハウジング
の側面に立てた回動限界規制ピンとの突き当て部とした
ので、制御スリーブの上端部と、プランジャバレルの上
方最下端部との間に隙間をあけることができ、燃料スピ
ル時の内乱力の影響を回避し、安定したプリストローク
制御を実現することができる。
ロークの基準となる突き当て部を、タイミングコントロ
ールロッドに結合したU字レバーと、ポンプハウジング
の側面に立てた回動限界規制ピンとの突き当て部とした
ので、制御スリーブの上端部と、プランジャバレルの上
方最下端部との間に隙間をあけることができ、燃料スピ
ル時の内乱力の影響を回避し、安定したプリストローク
制御を実現することができる。
【0027】
【図1】本考案の一実施例によるプリストローク可変機
構を備えた燃料噴射ポンプ20の側面図である。
構を備えた燃料噴射ポンプ20の側面図である。
【図2】同、U字レバー23を回動限界規制ピン23に
突き当てた状態の要部断面図である。
突き当てた状態の要部断面図である。
【図3】従来の燃料噴射ポンプ1の要部断面図であっ
て、燃料の噴射(圧送)開始時を示すものである。
て、燃料の噴射(圧送)開始時を示すものである。
【図4】同、従来の燃料噴射ポンプ1の要部断面図であ
って、燃料の噴射(圧送)終了時を示すものである。
って、燃料の噴射(圧送)終了時を示すものである。
【図5】同、従来の燃料噴射ポンプ1の要部断面図であ
って、燃料のスピル時を示すものである。
って、燃料のスピル時を示すものである。
【図6】同、制御スリーブ5の上端部5Aをプランジャ
バレル3の上方最下端部3Aに突き当てた状態の要部断
面図である。
バレル3の上方最下端部3Aに突き当てた状態の要部断
面図である。
1 燃料噴射ポンプ 2 ポンプハウジング 3 プランジャバレル 3A プランジャバレル3の上方最下端部 4 プランジャ 5 制御スリーブ 5A 制御スリーブ5の上端部 6 タイミングコントロールロッド 7 燃料入り口 8 燃料溜まり室 9 燃料圧室 10 噴射管 11 燃料吸排孔 12 中央連通孔 13 制御用傾斜リード 14 連通用縦溝 15 カットオフ孔 16 偏心ピン 20 燃料噴射ポンプ 21 U字レバー 22 駆動軸 23 回動限界規制ピン 24 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプハウジングと、 このポンプハウジング内に設けるとともに、燃料圧室を
有するプランジャバレルと、 このプランジャバレル内を往復動して燃料溜まり室から
燃料を吸い込みこの燃料を圧送するプランジャと、 このプランジャに摺動自在に外嵌した制御スリーブと、 この制御スリーブに連結したタイミングコントロールロ
ッドとを有するとともに、 このタイミングコントロールロッドを回動させることに
より前記プランジャと制御スリーブとの軸方向の相対位
置を変えてプリストロークを調節するようにした燃料噴
射ポンプのプリストローク可変機構であって、 前記ポンプハウジングの外表面に位置するとともに、前
記タイミングコントロールロッドを回動させるU字レバ
ーの回動範囲に、このU字レバーが当接可能な回動限界
規制ピンを設け、 この回動限界規制ピンに該U字レバーが当接した状態
で、前記プランジャバレルの上方最下端部と、前記制御
スリーブの上端部との間に隙間を形成可能とし たことを
特徴とする燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991020959U JP2533885Y2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構 |
US08/088,115 US5266014A (en) | 1991-03-11 | 1993-07-09 | Prestroke adjustment mechanism for fuel injection pump |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991020959U JP2533885Y2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569369U JPH0569369U (ja) | 1993-09-21 |
JP2533885Y2 true JP2533885Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=12041720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991020959U Expired - Lifetime JP2533885Y2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533885Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04255565A (ja) * | 1991-02-01 | 1992-09-10 | Nippondenso Co Ltd | 列型燃料噴射ポンプ |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP1991020959U patent/JP2533885Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0569369U (ja) | 1993-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0541262Y2 (ja) | ||
JP2533885Y2 (ja) | 燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構 | |
JPS6045307B2 (ja) | 分配型燃料噴射ポンプ | |
KR940011346B1 (ko) | 연료분사펌프 | |
JP2878500B2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JP2582176Y2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JPH03233144A (ja) | 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 | |
JPS6255454A (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
US5266014A (en) | Prestroke adjustment mechanism for fuel injection pump | |
JPH0315822Y2 (ja) | ||
JPH0410380Y2 (ja) | ||
JP2808475B2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JPH0588389B2 (ja) | ||
JP2520229Y2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JP2963181B2 (ja) | 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 | |
JP2539064Y2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JPH10131830A (ja) | 燃料噴射ポンプのプランジャ | |
JPH04109438U (ja) | 燃料噴射ポンプのプリストローク可変機構 | |
JPH11343944A (ja) | 内燃機関用燃料噴射ポンプ | |
JPH0670417B2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JP2516082Y2 (ja) | 送油率制御型燃料噴射ポンプ | |
KR920000433Y1 (ko) | 연료 분사펌프 | |
JP2589906Y2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
JPH0422058Y2 (ja) | ||
KR900007663Y1 (ko) | 연료분사 펌프 |