JP2963181B2 - 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 - Google Patents
燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置Info
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- timing
- timing sleeve
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- F02M59/10—Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps of reciprocating-piston or reciprocating-cylinder type characterised by the piston-drive
- F02M59/102—Mechanical drive, e.g. tappets or cams
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- F02M59/24—Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke
- F02M59/243—Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movement of cylinders relative to their pistons
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、燃料噴射ポンプのプランジャに対するタ
イミングスリーブの軸心方向の位置を変えることによっ
てプリストロークを調節するようにしたプリストローク
制御装置に関するものである。
イミングスリーブの軸心方向の位置を変えることによっ
てプリストロークを調節するようにしたプリストローク
制御装置に関するものである。
[従来の技術] ディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプにおいては、実
開昭63−17865号公報に開示されているように、燃料噴
射時期及び燃料噴射率を調節するために、プリストロー
ク(プランジャの往動開始位置から噴射開始位置までの
プランジャの移動寸法)を調節する装置が装備されてい
る。
開昭63−17865号公報に開示されているように、燃料噴
射時期及び燃料噴射率を調節するために、プリストロー
ク(プランジャの往動開始位置から噴射開始位置までの
プランジャの移動寸法)を調節する装置が装備されてい
る。
従来のこの種のプリストローク制御装置では、第1図
に示すように、ポンプ本体1の内部を軸心方向へ往復動
するプランジャ8が、燃料溜まり室6に収容されている
タイミングスリーブ23を摺動自在に貫通し、その先部を
圧力室4に挿入させており、上記タイミングスリーブ23
が、プランジャ8と直交する方向に配したコントロール
ロッド31と係合し、このコントロールロッド31をその軸
心回りに回動させることによって、プランジャ8に対す
るタイミングスリーブ23の軸心方向の位置を変えるよう
に構成されている。
に示すように、ポンプ本体1の内部を軸心方向へ往復動
するプランジャ8が、燃料溜まり室6に収容されている
タイミングスリーブ23を摺動自在に貫通し、その先部を
圧力室4に挿入させており、上記タイミングスリーブ23
が、プランジャ8と直交する方向に配したコントロール
ロッド31と係合し、このコントロールロッド31をその軸
心回りに回動させることによって、プランジャ8に対す
るタイミングスリーブ23の軸心方向の位置を変えるよう
に構成されている。
詳述すると、プランジャ8の内部には一端が圧力室に
臨んで開口する燃料流通孔20が形成され、プランジャ8
の外周面であってタイミングスリーブ23に対する摺動面
には、上記燃料流通孔20に連通するスピル溝21が斜めに
形成されている。一方、タイミングスリーブ23には、一
端が上記プランジャ8に対する摺動面に開口し、他端が
燃料溜まり室6に臨んで開口するスピル孔28が形成され
ている。上記プランジャ8のスピル溝21はタイミングス
リーブ23の内周面によって閉塞可能になっており、スピ
ル溝21とタイミングスリーブ23のスピル孔28は、プラン
ジャ8の往復動によって連通遮断可能になっている。
臨んで開口する燃料流通孔20が形成され、プランジャ8
の外周面であってタイミングスリーブ23に対する摺動面
には、上記燃料流通孔20に連通するスピル溝21が斜めに
形成されている。一方、タイミングスリーブ23には、一
端が上記プランジャ8に対する摺動面に開口し、他端が
燃料溜まり室6に臨んで開口するスピル孔28が形成され
ている。上記プランジャ8のスピル溝21はタイミングス
リーブ23の内周面によって閉塞可能になっており、スピ
ル溝21とタイミングスリーブ23のスピル孔28は、プラン
ジャ8の往復動によって連通遮断可能になっている。
又、タイミングロッド31に取り付けられ径方向外方へ
延出する作動ピン32の先端がタイミングスリーブ23の係
合溝に係合している。そして、タイミングロッド31がそ
の軸心回りに回動すると、タイミングスリーブ23が作動
ピン32に押動されてプランジャ8の軸心方向に沿って移
動し、プリストロークを調節することができるようにな
っている。
延出する作動ピン32の先端がタイミングスリーブ23の係
合溝に係合している。そして、タイミングロッド31がそ
の軸心回りに回動すると、タイミングスリーブ23が作動
ピン32に押動されてプランジャ8の軸心方向に沿って移
動し、プリストロークを調節することができるようにな
っている。
上記タイミングロッド31は図示しない電磁アクチュエ
ータ等の駆動装置によって駆動されるようになってい
る。この駆動装置は、エンジンの回転数等の諸データを
基にコンピュータで制御されるようになっていて、その
時の運転条件に最適なプリストロークとなるように動作
せしめられる。即ち、エンジンが高速回転している時に
はプリストロークを小さくして噴射時期を早め、エンジ
ンが低速回転している時にはプリストロークを大きくし
て噴射時期を遅くする。尚、噴射率はプランジャ8を駆
動するカム12の形状によって決まり、プリストロークを
小さくして噴射時期を早くした時には噴射率が低くな
り、プリストロークを大きくして噴射時期を遅くした時
には噴射率が高くなるように、カム形状が設定されてい
る。
ータ等の駆動装置によって駆動されるようになってい
る。この駆動装置は、エンジンの回転数等の諸データを
基にコンピュータで制御されるようになっていて、その
時の運転条件に最適なプリストロークとなるように動作
せしめられる。即ち、エンジンが高速回転している時に
はプリストロークを小さくして噴射時期を早め、エンジ
ンが低速回転している時にはプリストロークを大きくし
て噴射時期を遅くする。尚、噴射率はプランジャ8を駆
動するカム12の形状によって決まり、プリストロークを
小さくして噴射時期を早くした時には噴射率が低くな
り、プリストロークを大きくして噴射時期を遅くした時
には噴射率が高くなるように、カム形状が設定されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] このように、従来の燃料噴射ポンプのプリストローク
制御装置においては、タイミングスリーブ23を動かすた
めに電磁アクチュエータ等の駆動装置が必要であり、更
にこの駆動装置の動作を電気的に制御する制御装置も必
要であって、装置が複雑化するという欠点があった。
又、コストアップにもつながって不利であった。
制御装置においては、タイミングスリーブ23を動かすた
めに電磁アクチュエータ等の駆動装置が必要であり、更
にこの駆動装置の動作を電気的に制御する制御装置も必
要であって、装置が複雑化するという欠点があった。
又、コストアップにもつながって不利であった。
この発明は上述従来の技術の問題点に鑑みてなされた
のものであり、その目的とするところは、構造が簡単で
電気的な制御機構を必要としないプリストローク制御装
置を提供しようとするところにある。
のものであり、その目的とするところは、構造が簡単で
電気的な制御機構を必要としないプリストローク制御装
置を提供しようとするところにある。
[課題を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するためになされたもの
で、その要旨は、 軸心方向へ往復動する燃料噴射ポンプのプランジャ
が、燃料溜まり室に収容されたタイミングスリーブを摺
動自在に貫通して、その先部を圧力室に挿入させ、上記
プランジャの外周面であって上記タイミングスリーブに
対する摺動面には燃料の通路となるスピル溝が形成さ
れ、このスピル溝がプランジャの内部に設けられた燃料
流通孔を介して上記圧力室に連なっており、上記タイミ
ングスリーブには一端が上記プランジャに対する摺動面
に開口し他端が燃料溜まり室に臨んで開口するスピル孔
が設けられており、而して上記プランジャに対するタイ
ミングスリーブの軸心方向の位置を変えることによりプ
リストロークを調節する燃料噴射ポンプのプリストロー
ク制御装置において、 上記タイミングスリーブがスプリングによってプリス
トロークを大きくする方向へ弾性付勢されており、プリ
ストローク最大時に上記圧力室側に位置するタイミング
スリーブの端面と上記燃料溜まり室の壁面との間に隙間
が形成されるようになっていて、燃料送出終了後、上記
プランジャが更に往動して上記スピル溝がタイミングス
リーブの上記端面から露出して上記隙間に臨み、上記圧
力室の燃料が上記スピル溝から上記隙間を通過して上記
燃料溜まり室に流れるようになっており、上記隙間を通
過する燃料によって、上記タイミングスリーブが上記ス
プリングの付勢力に抗してプリストロークを小くする方
向へ押し動かされることを特徴とする燃料噴射ポンプの
プリストローク制御装置にある。
で、その要旨は、 軸心方向へ往復動する燃料噴射ポンプのプランジャ
が、燃料溜まり室に収容されたタイミングスリーブを摺
動自在に貫通して、その先部を圧力室に挿入させ、上記
プランジャの外周面であって上記タイミングスリーブに
対する摺動面には燃料の通路となるスピル溝が形成さ
れ、このスピル溝がプランジャの内部に設けられた燃料
流通孔を介して上記圧力室に連なっており、上記タイミ
ングスリーブには一端が上記プランジャに対する摺動面
に開口し他端が燃料溜まり室に臨んで開口するスピル孔
が設けられており、而して上記プランジャに対するタイ
ミングスリーブの軸心方向の位置を変えることによりプ
リストロークを調節する燃料噴射ポンプのプリストロー
ク制御装置において、 上記タイミングスリーブがスプリングによってプリス
トロークを大きくする方向へ弾性付勢されており、プリ
ストローク最大時に上記圧力室側に位置するタイミング
スリーブの端面と上記燃料溜まり室の壁面との間に隙間
が形成されるようになっていて、燃料送出終了後、上記
プランジャが更に往動して上記スピル溝がタイミングス
リーブの上記端面から露出して上記隙間に臨み、上記圧
力室の燃料が上記スピル溝から上記隙間を通過して上記
燃料溜まり室に流れるようになっており、上記隙間を通
過する燃料によって、上記タイミングスリーブが上記ス
プリングの付勢力に抗してプリストロークを小くする方
向へ押し動かされることを特徴とする燃料噴射ポンプの
プリストローク制御装置にある。
[作用] エンジン回転数と燃料噴射ポンプの圧力室の燃料圧力
には一定の相関関係がある。即ち、エンジン回転数が高
くなれば圧力室の燃料圧力は上昇する。
には一定の相関関係がある。即ち、エンジン回転数が高
くなれば圧力室の燃料圧力は上昇する。
燃料送出終了後に、この圧力室の燃料圧力は、プラン
ジャの燃料流通孔、スピル溝、及びタイミングスリーブ
における圧力室側の端面と燃料溜まり室の壁面との間を
通って燃料溜まり室に逃がされる。その時に、タイミン
グスリーブには上記燃料圧力によってプリストロークを
小さくする方向へ力が加わる。この力は上記燃料圧力の
大きさに比例する。上記力がタイミングスリーブに加わ
えられているスプリングの付勢力に打ち勝つと、タイミ
ングスリーブはプリストロークを小さくする方向へ移動
せしめられ、移動後におけるスプリングの付勢力と平衡
する位置まで移動せしめられる。したがって、エンジン
が高速回転して圧力室の燃料圧力が高圧になった時には
プリストロークを小さくし、エンジンが低速回転して圧
力室の燃料圧力が低圧になった時にはプリストロークを
大きくすることができる。
ジャの燃料流通孔、スピル溝、及びタイミングスリーブ
における圧力室側の端面と燃料溜まり室の壁面との間を
通って燃料溜まり室に逃がされる。その時に、タイミン
グスリーブには上記燃料圧力によってプリストロークを
小さくする方向へ力が加わる。この力は上記燃料圧力の
大きさに比例する。上記力がタイミングスリーブに加わ
えられているスプリングの付勢力に打ち勝つと、タイミ
ングスリーブはプリストロークを小さくする方向へ移動
せしめられ、移動後におけるスプリングの付勢力と平衡
する位置まで移動せしめられる。したがって、エンジン
が高速回転して圧力室の燃料圧力が高圧になった時には
プリストロークを小さくし、エンジンが低速回転して圧
力室の燃料圧力が低圧になった時にはプリストロークを
大きくすることができる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を第1図を援用し、第2図
から第8図までの図面に基づいて説明する。
から第8図までの図面に基づいて説明する。
第1図は列型の燃料噴射ポンプの縦断面図である。こ
の燃料噴射ポンプのポンプ本体1にはエンジンの気筒数
に対応した縦孔2が形成されており、この縦孔2にプラ
ンジャバレル3がそれぞれ挿入固定されている。ポンプ
本体1の上部には内部に圧力室4を有する弁ハウジング
5が固定されている。ポンプ本体1とプランジャバレル
3と弁ハウジング5とに囲まれた部分は燃料溜まり室6
になっており、圧力室4は燃料溜まり室6に連なってい
る。各縦孔2の燃料溜まり室6は縦孔2に対して直交す
る方向に延びる横孔7を介して互いに接続されている。
の燃料噴射ポンプのポンプ本体1にはエンジンの気筒数
に対応した縦孔2が形成されており、この縦孔2にプラ
ンジャバレル3がそれぞれ挿入固定されている。ポンプ
本体1の上部には内部に圧力室4を有する弁ハウジング
5が固定されている。ポンプ本体1とプランジャバレル
3と弁ハウジング5とに囲まれた部分は燃料溜まり室6
になっており、圧力室4は燃料溜まり室6に連なってい
る。各縦孔2の燃料溜まり室6は縦孔2に対して直交す
る方向に延びる横孔7を介して互いに接続されている。
上記各プランジャバレル3にはプランジャ8がその軸
心方向に往復動可能で且つ軸心回りに回動可能に挿入さ
れている。プランジャ8は燃料溜まり室6を通ってその
先端を圧力室4に挿入させている。圧力室4内の燃料は
プランジャ8の上昇により圧縮され、燃料の圧力によっ
て送出弁9が開くとここを通って燃料出口10から圧送さ
れるようになっている。プランジャ8の下端は、カム軸
11に設けられたカム12に当接するタペット13の上に載置
されており、カム軸11はエンジンに連動して回転し、ス
プリング14と協働してプランジャ8をカム12の輪郭に沿
って上下に往復動させるようになっている。更に、プラ
ンジャ8の下部には係合部15が形成されており、この係
合部15にコントロールスリーブ16が相対回動不能に係合
している。このコントロールスリーブ16は突起17を介し
てコントロールロッド18に係合しており、コントロール
ロッド18を第1図において紙面に垂直に動かすことによ
りコントロールスリーブ16を回動し、プランジャ8を回
動せしめることができるようになっている。尚、このプ
ランジャ8を回動することにより燃料噴射量を変えるこ
とができる。
心方向に往復動可能で且つ軸心回りに回動可能に挿入さ
れている。プランジャ8は燃料溜まり室6を通ってその
先端を圧力室4に挿入させている。圧力室4内の燃料は
プランジャ8の上昇により圧縮され、燃料の圧力によっ
て送出弁9が開くとここを通って燃料出口10から圧送さ
れるようになっている。プランジャ8の下端は、カム軸
11に設けられたカム12に当接するタペット13の上に載置
されており、カム軸11はエンジンに連動して回転し、ス
プリング14と協働してプランジャ8をカム12の輪郭に沿
って上下に往復動させるようになっている。更に、プラ
ンジャ8の下部には係合部15が形成されており、この係
合部15にコントロールスリーブ16が相対回動不能に係合
している。このコントロールスリーブ16は突起17を介し
てコントロールロッド18に係合しており、コントロール
ロッド18を第1図において紙面に垂直に動かすことによ
りコントロールスリーブ16を回動し、プランジャ8を回
動せしめることができるようになっている。尚、このプ
ランジャ8を回動することにより燃料噴射量を変えるこ
とができる。
上記プランジャ8は、一端をプランジャ8の外周面に
開口させ他端を中心部に延ばす燃料吸排孔(燃料流通
孔)19と、一端をプランジャ8の上端面に開口させ他端
を上記燃料吸排孔19の他端に連ねた連通孔(燃料流通
孔)20と、プランジャ8の外周面に形成され母線に対し
て傾斜して延びる傾斜溝(スピル溝)21と、プランジャ
8の外周面に母線に沿って形成され上記傾斜溝21の上端
部と燃料吸排孔19の開口部とを連通する縦溝(スピル
溝)22とを有している。
開口させ他端を中心部に延ばす燃料吸排孔(燃料流通
孔)19と、一端をプランジャ8の上端面に開口させ他端
を上記燃料吸排孔19の他端に連ねた連通孔(燃料流通
孔)20と、プランジャ8の外周面に形成され母線に対し
て傾斜して延びる傾斜溝(スピル溝)21と、プランジャ
8の外周面に母線に沿って形成され上記傾斜溝21の上端
部と燃料吸排孔19の開口部とを連通する縦溝(スピル
溝)22とを有している。
燃料溜まり室6にはタイミングスリーブ23が配置され
ており、上記プランジャ8はこのタイミングスリーブ23
を摺動可能に貫通している。タイミングスリーブ23は、
第2図に示すように、軸心に沿って上下に貫通する貫通
孔24を有しており、この貫通孔24にプランジャ8が挿通
されている。タイミングスリーブ23の外周面の一側には
上下方向に延びる案内溝25が形成され、案内溝25に対し
て周方向の反対側には横方向に延びる係合溝26が形成さ
れている。案内溝25には、前記プランジャバレル3に固
定された案内ピン27が係合しており、タイミングスリー
ブ23を回動不能にしている。係合溝26には後述するタイ
ミングロッド31の作動ピン32が係合している。又、タイ
ミングスリーブ23の外周面において、上記案内溝25から
周方向に約90゜ずれた位置には径方向に貫通するスピル
孔28が形成されている。即ち、スピル孔28は一端が貫通
孔24に開口し、他端が燃料溜まり室6に臨むように開口
している。更に、タイミングスリーブ23の上端部には幅
の狭い突起29,29が形成されており、突起29を除いた部
分は逃がし溝30,30にされている。このようにタイミン
グスリーブ23に突起29を設けたので、第4図から第6図
に示すように、プリストロークが最大でタイミングスリ
ーブ23の突起29が弁ハウジング5の下面5a(燃料溜まり
室の壁面)に当接した場合にも、この下面5aと逃がし溝
30との間に隙間が確保され、圧力室4内の燃料の圧力を
逃がし溝30に作用せしめることができるようになる。
ており、上記プランジャ8はこのタイミングスリーブ23
を摺動可能に貫通している。タイミングスリーブ23は、
第2図に示すように、軸心に沿って上下に貫通する貫通
孔24を有しており、この貫通孔24にプランジャ8が挿通
されている。タイミングスリーブ23の外周面の一側には
上下方向に延びる案内溝25が形成され、案内溝25に対し
て周方向の反対側には横方向に延びる係合溝26が形成さ
れている。案内溝25には、前記プランジャバレル3に固
定された案内ピン27が係合しており、タイミングスリー
ブ23を回動不能にしている。係合溝26には後述するタイ
ミングロッド31の作動ピン32が係合している。又、タイ
ミングスリーブ23の外周面において、上記案内溝25から
周方向に約90゜ずれた位置には径方向に貫通するスピル
孔28が形成されている。即ち、スピル孔28は一端が貫通
孔24に開口し、他端が燃料溜まり室6に臨むように開口
している。更に、タイミングスリーブ23の上端部には幅
の狭い突起29,29が形成されており、突起29を除いた部
分は逃がし溝30,30にされている。このようにタイミン
グスリーブ23に突起29を設けたので、第4図から第6図
に示すように、プリストロークが最大でタイミングスリ
ーブ23の突起29が弁ハウジング5の下面5a(燃料溜まり
室の壁面)に当接した場合にも、この下面5aと逃がし溝
30との間に隙間が確保され、圧力室4内の燃料の圧力を
逃がし溝30に作用せしめることができるようになる。
各縦孔2に配備されたタイミングスリーブ23は、ポン
プ本体1の前記横孔7に挿通されたタイミングロッド31
によって互いに連繋されている。タイミングロッド31は
軸受を介してポンプ本体1に回動自在に支持されてい
る。タイミングロッド31には各縦孔2と対応する位置に
作動ピン32が取り付けられており、各作動ピン32は先端
をタイミングロッド31の径方向外方へ延ばし、その先端
の係合部33を対応するタイミングスリーブ23の係合溝26
に係合させている。このタイミングロッド31及び作動ピ
ン32によって、各タイミングスリーブ23は連動するよう
になっている。又、第3図に示すように、タイミングロ
ッド31の一端はポンプ本体1を貫通して外方に突出して
おり、その突出端にはレバー34が取り付けられている。
レバー34とポンプ本体1との間には、タイミングロッド
31を第1図及び第3図において時計回り方向に付勢する
スプリング35が架け渡されており、これによって、各縦
孔2のタイミングスリーブ23はプリストロークを大きく
する方向(第1図及び第3図において上方)に弾性付勢
されている。したがって、エンジンが停止していて燃料
噴射ポンプが運転されていない時には、全てのタイミン
グスリーブ23は、突起29を弁ハウジング5の下面5aに当
接させて、プリストローク最大の状態に位置することと
なる。
プ本体1の前記横孔7に挿通されたタイミングロッド31
によって互いに連繋されている。タイミングロッド31は
軸受を介してポンプ本体1に回動自在に支持されてい
る。タイミングロッド31には各縦孔2と対応する位置に
作動ピン32が取り付けられており、各作動ピン32は先端
をタイミングロッド31の径方向外方へ延ばし、その先端
の係合部33を対応するタイミングスリーブ23の係合溝26
に係合させている。このタイミングロッド31及び作動ピ
ン32によって、各タイミングスリーブ23は連動するよう
になっている。又、第3図に示すように、タイミングロ
ッド31の一端はポンプ本体1を貫通して外方に突出して
おり、その突出端にはレバー34が取り付けられている。
レバー34とポンプ本体1との間には、タイミングロッド
31を第1図及び第3図において時計回り方向に付勢する
スプリング35が架け渡されており、これによって、各縦
孔2のタイミングスリーブ23はプリストロークを大きく
する方向(第1図及び第3図において上方)に弾性付勢
されている。したがって、エンジンが停止していて燃料
噴射ポンプが運転されていない時には、全てのタイミン
グスリーブ23は、突起29を弁ハウジング5の下面5aに当
接させて、プリストローク最大の状態に位置することと
なる。
次に、上述構成の燃料噴射ポンプにおけるプリストロ
ーク制御装置の作用について、第1図及び第4図から第
6図の図面を参照して説明する。尚、これらの図面はプ
リストロークが最大の状態を示している。
ーク制御装置の作用について、第1図及び第4図から第
6図の図面を参照して説明する。尚、これらの図面はプ
リストロークが最大の状態を示している。
今、第1図のように、プランジャ8が下死点にある時
には、プランジャ8の燃料吸排孔19はタイミングスリー
ブ23よりも下側に位置して燃料溜まり室6に開口してい
る。したがって、圧力室4と燃料溜まり室6は連通孔20
及び燃料吸排孔19を介して連通し、圧力室4内の燃料の
圧力は上昇せず、送出弁9は閉状態を維持し続ける。
には、プランジャ8の燃料吸排孔19はタイミングスリー
ブ23よりも下側に位置して燃料溜まり室6に開口してい
る。したがって、圧力室4と燃料溜まり室6は連通孔20
及び燃料吸排孔19を介して連通し、圧力室4内の燃料の
圧力は上昇せず、送出弁9は閉状態を維持し続ける。
この状態からカム軸11が反時計回り方向に回転し、カ
ム12に押動されてプランジャ8が上昇して、第4図に示
すように燃料吸排孔19がタイミングスリーブ23の下面よ
りも上方に位置すると、燃料吸排孔19と傾斜溝21と縦溝
22がタイミングスリーブ23の内周面によって塞がれ、そ
の結果、圧力室4の燃料の圧力が上昇して送出弁9を押
し上げて開放し、燃料出口10から燃料が送出される。燃
料吸排孔19が塞がれた時が燃料の噴射開始となる。
ム12に押動されてプランジャ8が上昇して、第4図に示
すように燃料吸排孔19がタイミングスリーブ23の下面よ
りも上方に位置すると、燃料吸排孔19と傾斜溝21と縦溝
22がタイミングスリーブ23の内周面によって塞がれ、そ
の結果、圧力室4の燃料の圧力が上昇して送出弁9を押
し上げて開放し、燃料出口10から燃料が送出される。燃
料吸排孔19が塞がれた時が燃料の噴射開始となる。
そして、更にプランジャ8が上昇して、第5図に示す
ように傾斜溝21がタイミングスリーブ23のスピル孔28に
達すると、圧力室4と燃料溜まり室6とが連通孔20、燃
料吸排孔19、縦溝22、傾斜溝21、及びスピル孔28を介し
て連通するため、圧力室4内の圧力は燃料溜まり室6に
逃がされ、その結果、送出弁6が閉じられて燃料の送出
が終了する。
ように傾斜溝21がタイミングスリーブ23のスピル孔28に
達すると、圧力室4と燃料溜まり室6とが連通孔20、燃
料吸排孔19、縦溝22、傾斜溝21、及びスピル孔28を介し
て連通するため、圧力室4内の圧力は燃料溜まり室6に
逃がされ、その結果、送出弁6が閉じられて燃料の送出
が終了する。
更に、この後、燃料送出終了後もプランジャ8は上昇
を続け、プランジャ8の傾斜溝21がスピル孔28を通過し
て、スピル孔28が再びタイミングスリーブ23の内周面に
よって塞がれるようになるが、この時には第6図に示す
ように、縦溝22の上端部がタイミングスリーブ23の逃が
し溝30よりも上方に突き出るようになっており、その結
果、圧力室4と燃料溜まり室6とは連通孔20、燃料吸排
孔19、縦溝22、及び逃がし溝30を介して連通され、圧力
室4内の圧力は引き続き燃料溜まり室6に逃がされる。
而して、この時に、逃がし溝30を通過する燃料の圧力と
燃料溜まり室6内の燃料の圧力との差圧によって、タイ
ミングスリーブ23にはこれを下方へ押し下げる力が作用
する。この燃料によるタイミングスリーブ23を押し下げ
る力が、スプリング35によるタイミングスリーブ23を押
し上げる力よりも大きくなると、タイミングスリーブ23
は下方へ移動せしめられる。そして、上記両方の力が平
衡する位置でタイミングスリーブ23は停止する。
を続け、プランジャ8の傾斜溝21がスピル孔28を通過し
て、スピル孔28が再びタイミングスリーブ23の内周面に
よって塞がれるようになるが、この時には第6図に示す
ように、縦溝22の上端部がタイミングスリーブ23の逃が
し溝30よりも上方に突き出るようになっており、その結
果、圧力室4と燃料溜まり室6とは連通孔20、燃料吸排
孔19、縦溝22、及び逃がし溝30を介して連通され、圧力
室4内の圧力は引き続き燃料溜まり室6に逃がされる。
而して、この時に、逃がし溝30を通過する燃料の圧力と
燃料溜まり室6内の燃料の圧力との差圧によって、タイ
ミングスリーブ23にはこれを下方へ押し下げる力が作用
する。この燃料によるタイミングスリーブ23を押し下げ
る力が、スプリング35によるタイミングスリーブ23を押
し上げる力よりも大きくなると、タイミングスリーブ23
は下方へ移動せしめられる。そして、上記両方の力が平
衡する位置でタイミングスリーブ23は停止する。
ところで、エンジンの回転数Nと燃料噴射ポンプの圧
力室4の燃料圧力との間には一定の関係があり、エンジ
ンの回転数Nが高くなると圧力室4の燃料圧力は上昇す
る。したがって、エンジンの回転数が高くなると上記逃
がし溝30を通過する燃料の圧力が高くなって、この燃料
がタイミングスリーブ23を下方へ押し下げる力Fが大き
くなる(第7図参照)。
力室4の燃料圧力との間には一定の関係があり、エンジ
ンの回転数Nが高くなると圧力室4の燃料圧力は上昇す
る。したがって、エンジンの回転数が高くなると上記逃
がし溝30を通過する燃料の圧力が高くなって、この燃料
がタイミングスリーブ23を下方へ押し下げる力Fが大き
くなる(第7図参照)。
その結果、第8図に示すように、エンジンの回転数N
が所定回転数以上になって上記力Fがスプリング35のセ
ット力を上回るようになった以降は、エンジンの回転数
Nが高くなるにつれて、タイミングスリーブ23は弁ハウ
ジング5の下面5aからより遠くへ離間するようになり、
プリストロークPを小さくすることができる。逆に、エ
ンジンの回転数Nが下がってくると、タイミングスリー
ブ23は弁ハウジング5に接近するようになり、プリスト
ロークPを大きくすることができる。したがって、エン
ジンを高速回転させた時には噴射時期を早め、低速回転
させた時には噴射時期を遅くすることができる。尚、噴
射時期については、上述実施例の場合にも、噴射時期を
早くした時に噴射率が低くなり、噴射時期を遅くした時
に噴射率が高くなるように、カム12の形状が設定されて
いる。
が所定回転数以上になって上記力Fがスプリング35のセ
ット力を上回るようになった以降は、エンジンの回転数
Nが高くなるにつれて、タイミングスリーブ23は弁ハウ
ジング5の下面5aからより遠くへ離間するようになり、
プリストロークPを小さくすることができる。逆に、エ
ンジンの回転数Nが下がってくると、タイミングスリー
ブ23は弁ハウジング5に接近するようになり、プリスト
ロークPを大きくすることができる。したがって、エン
ジンを高速回転させた時には噴射時期を早め、低速回転
させた時には噴射時期を遅くすることができる。尚、噴
射時期については、上述実施例の場合にも、噴射時期を
早くした時に噴射率が低くなり、噴射時期を遅くした時
に噴射率が高くなるように、カム12の形状が設定されて
いる。
多気筒エンジンの場合には、複数あるプランジャ8が
互いに位相をずらして駆動するので、各タイミングスリ
ーブ23に上記力Fが加わるタイミングにも位相差があ
り、常にいずれかのタイミングスリーブ23には力Fが作
用するようになっている。そこで、この実施例のように
各タイミングスリーブ23をタイミングロッド31及び作動
ピン32によって連繋し連動するようにすると、あるプラ
ンジャ8が下降行程に入りそのプランジャ8のタイミン
グスリーブ23に燃料による力Fが直接作用しなくなった
時にも、他のタイミングスリーブ23に作用する力Fが作
用するようになり、これによって下降行程に入ったプラ
ンジャ8のタイミングスリーブ23を弁ハウジング5側に
スプリングバックさせないようにすることができる。こ
れは即ち、エンジンの回転数が一定である限り各プラン
ジャ8のプリストロークを不変にすることができるとと
もに、タイミングスリーブ23が振動するのを防止するこ
とができることに外ならない。
互いに位相をずらして駆動するので、各タイミングスリ
ーブ23に上記力Fが加わるタイミングにも位相差があ
り、常にいずれかのタイミングスリーブ23には力Fが作
用するようになっている。そこで、この実施例のように
各タイミングスリーブ23をタイミングロッド31及び作動
ピン32によって連繋し連動するようにすると、あるプラ
ンジャ8が下降行程に入りそのプランジャ8のタイミン
グスリーブ23に燃料による力Fが直接作用しなくなった
時にも、他のタイミングスリーブ23に作用する力Fが作
用するようになり、これによって下降行程に入ったプラ
ンジャ8のタイミングスリーブ23を弁ハウジング5側に
スプリングバックさせないようにすることができる。こ
れは即ち、エンジンの回転数が一定である限り各プラン
ジャ8のプリストロークを不変にすることができるとと
もに、タイミングスリーブ23が振動するのを防止するこ
とができることに外ならない。
尚、スプリング35のばね定数を適宜選定することによ
り、あるいはスプリング35を二段スプリングにしたり、
形状記憶合金から構成することによって第8図に示すよ
うにプリストローク特性を所望に変えることができる。
り、あるいはスプリング35を二段スプリングにしたり、
形状記憶合金から構成することによって第8図に示すよ
うにプリストローク特性を所望に変えることができる。
この発明は上述実施例に制約されず種々の態様が採用
可能である。
可能である。
例えば、スプリングを個々のタイミングスリーブの下
部とプランジャバレルとの間にそれぞれ配置し、各プラ
ンジャの外側を取り巻くように位置せしめるようにして
もよい。尚、この場合にも多気筒エンジン用の場合に
は、各タイミングスリーブをタイミングロッドと作動ピ
ンによって連繋するのが好ましい。
部とプランジャバレルとの間にそれぞれ配置し、各プラ
ンジャの外側を取り巻くように位置せしめるようにして
もよい。尚、この場合にも多気筒エンジン用の場合に
は、各タイミングスリーブをタイミングロッドと作動ピ
ンによって連繋するのが好ましい。
又、上述実施例においてはタイミングスリーブの端面
に突起を設けることにより、プリストローク最大時にも
タイミングスリーブの端面と燃料溜まり室の壁面との間
に隙間が生ずるようにしているが、タイミングスリーブ
の端面に突起を設ける代わりに、燃料溜まり室の壁面に
突起を設けて両者間に隙間を形成するようにしてもよ
い。
に突起を設けることにより、プリストローク最大時にも
タイミングスリーブの端面と燃料溜まり室の壁面との間
に隙間が生ずるようにしているが、タイミングスリーブ
の端面に突起を設ける代わりに、燃料溜まり室の壁面に
突起を設けて両者間に隙間を形成するようにしてもよ
い。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、エンジン回
転数の上昇に伴って圧力室の燃料圧力が上昇するのを利
用し、この燃料圧力をタイミングスリーブに作用せし
め、燃料圧力による力をスプリングの付勢力に対抗させ
ることができるようになり、その結果、プランジャに対
するタイミングスリーブの位置を燃料圧力の大きさに応
じて変えることができ、したがって、エンジンを高速回
転させた時にはプリストロークを小さくし、エンジンを
低速回転させた時にはプリストロークを大きくすること
ができるようになるという優れた効果が奏される。
転数の上昇に伴って圧力室の燃料圧力が上昇するのを利
用し、この燃料圧力をタイミングスリーブに作用せし
め、燃料圧力による力をスプリングの付勢力に対抗させ
ることができるようになり、その結果、プランジャに対
するタイミングスリーブの位置を燃料圧力の大きさに応
じて変えることができ、したがって、エンジンを高速回
転させた時にはプリストロークを小さくし、エンジンを
低速回転させた時にはプリストロークを大きくすること
ができるようになるという優れた効果が奏される。
又、この発明のプリストローク制御装置では、従来必
要とされていた、タイミングスリーブを駆動するための
駆動装置と、この駆動装置の動作を電気的に制御するた
めの制御装置とが不要となり、プリストローク制御装置
を極めて簡単な構造にすることができるという優れた効
果が奏される。又、これによってコストダウンを図るこ
ともできて極めて有利である。
要とされていた、タイミングスリーブを駆動するための
駆動装置と、この駆動装置の動作を電気的に制御するた
めの制御装置とが不要となり、プリストローク制御装置
を極めて簡単な構造にすることができるという優れた効
果が奏される。又、これによってコストダウンを図るこ
ともできて極めて有利である。
第1図から第8図までの図面はこの発明の一実施例を示
すものであり、第1図は燃料噴射ポンプの縦断面図、第
2図はタイミングスリーブの外観斜視図、第3図はタイ
ミングスリーブ付勢機構の正面図、第4図から第6図は
燃料圧送状態を示す要部断面図、第7図はエンジン回転
数と燃料圧力に基づくタイミングスリーブに作用する力
との関係を示す線図、第8図はエンジン回転数とプリス
トロークの大きさとの関係を示す線図である。 4……圧力室、 5a……弁ハウジングの下面(燃料溜まり室の壁面)、 6……燃料溜まり室、8……プランジャ、 19……燃料吸排孔(燃料流通孔)、 20……連通孔(燃料流通孔)、 21……傾斜溝(スピル溝)、 22……縦孔(スピル溝)、 23……タイミングスリーブ、28……スピル孔、 30……逃がし溝(タイミングスリーブの端面)、 35……スプリング。
すものであり、第1図は燃料噴射ポンプの縦断面図、第
2図はタイミングスリーブの外観斜視図、第3図はタイ
ミングスリーブ付勢機構の正面図、第4図から第6図は
燃料圧送状態を示す要部断面図、第7図はエンジン回転
数と燃料圧力に基づくタイミングスリーブに作用する力
との関係を示す線図、第8図はエンジン回転数とプリス
トロークの大きさとの関係を示す線図である。 4……圧力室、 5a……弁ハウジングの下面(燃料溜まり室の壁面)、 6……燃料溜まり室、8……プランジャ、 19……燃料吸排孔(燃料流通孔)、 20……連通孔(燃料流通孔)、 21……傾斜溝(スピル溝)、 22……縦孔(スピル溝)、 23……タイミングスリーブ、28……スピル孔、 30……逃がし溝(タイミングスリーブの端面)、 35……スプリング。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 59/26 320 F02M 59/26 330 F02M 59/28
Claims (1)
- 【請求項1】軸心方向へ往復動する燃料噴射ポンプのプ
ランジャが、燃料溜まり室に収容されたタイミングスリ
ーブを摺動自在に貫通して、その先部を圧力室に挿入さ
せ、上記プランジャの外周面であって上記タイミングス
リーブに対する摺動面には燃料通路となるスピル溝が形
成され、このスピル溝がプランジャの内部に設けられた
燃料流通孔を介して上記圧力室に連なっており、上記タ
イミングスリーブには一端が上記プランジャに対する摺
動面に開口し他端が燃料溜まり室に臨んで開口するスピ
ル孔が設けられており、而して上記プランジャに対する
タイミングスリーブの軸心方向の位置を変えることによ
りプリストロークを調節する燃料噴射ポンプのプリスト
ローク制御装置において、 上記タイミングスリーブがスプリングによってプリスト
ロークを大きくする方向へ弾性付勢されており、プリス
トローク最大時に上記圧力室側に位置するタイミングス
リーブの端面と上記燃料溜まり室の壁面との間に隙間が
形成されるようになっていて、燃料送出終了後、上記プ
ランジャが更に往動して上記スピル溝がタイミングスリ
ーブの上記端面から露出して上記隙間に臨み、上記圧力
室の燃料が上記スピル溝から上記隙間を通過して上記燃
料溜まり室に流れるようになっており、上記隙間を通過
する燃料によって、上記タイミングスリーブが上記スプ
リングの付勢力に抗してプリストロークを小さくする方
向へ押し動かされることを特徴とする燃料噴射ポンプの
プリストローク制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2272249A JP2963181B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2272249A JP2963181B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04148058A JPH04148058A (ja) | 1992-05-21 |
JP2963181B2 true JP2963181B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=17511215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2272249A Expired - Lifetime JP2963181B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963181B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3666085B2 (ja) | 1995-12-06 | 2005-06-29 | いすゞ自動車株式会社 | 燃料噴射ポンプ |
-
1990
- 1990-10-12 JP JP2272249A patent/JP2963181B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04148058A (ja) | 1992-05-21 |
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