JP2533733B2 - 陰極線管の製造方法 - Google Patents

陰極線管の製造方法

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JP2533733B2
JP2533733B2 JP5193316A JP19331693A JP2533733B2 JP 2533733 B2 JP2533733 B2 JP 2533733B2 JP 5193316 A JP5193316 A JP 5193316A JP 19331693 A JP19331693 A JP 19331693A JP 2533733 B2 JP2533733 B2 JP 2533733B2
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芳之 小高
紘一 中里
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管の製造方法、特
にフェースプレート内面にけい光膜を形成するに際し、
当該内面に被膜形成用液状材料を塗布する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来陰極線管のフェースプレート内面に
けい光膜を形成するに当たっては、各種被膜形成材料を
液状に構成し、これを塗布後乾燥する方法が一般に行わ
れている。例えば、カラー受像管の明るさとコントラス
トを改善するために現在一般に製作されているブラック
マトリクス管においては、フェースプレート内面に高分
子材料からなるドットもしくはストライプ状のパターン
を形成した上に黒鉛のような懸濁液もしくはスラリーを
塗布し被膜を形成した後、剥離剤等によりパターンを形
成している高分子材料をその上の黒鉛被膜とともに除去
する方法が行なわれている。
【0003】この場合、黒鉛懸濁液の塗布は、通常図1
に示すように下向きにして回転させたフェースプレート
1の内面に向け、その法線に対してかなり大きな角度を
もって傾けて配置した供給用ノズル2から被膜形成用液
状材料の噴流を当てる方法によって行なわれている(特
公昭50−25496号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の方法によって黒鉛被膜を形成した場合、図2に
示すような塗布むらが、特に塗布の開始部において顕著
に表われる。これは、1つには塗布がフェースプレート
の回転につれて噴流が内面を舐めるように進行するた
め、最初に塗布された部分と、回転方向前方の塗布され
ない部分との境界は、フェースプレートが1回転するま
での間相対的に静止状態に置かれるためその間に乾燥が
進み、最後にその部分に重ねて塗布されることから膜厚
が厚くなりそれが図2に示したようなインボリュート曲
線状のすじとなって表われるものと考えられる。また、
他の原因としては、黒鉛の粒子が鱗片状であることから
黒鉛の流れる方向に沿って粒子が同一方向に並び、その
結果塗布方向、すなわち噴流の流れる方向により形成さ
れる被膜の光沢が異なる傾向があり、したがって最初に
ノズルより流出してフェースプレート内面に当たる部分
とその後の液が流れる部分との境界において液の流れの
方向が2方向になることからむらが顕著に表われること
が考えられる。
【0005】さらに、上述したように下に向けたフェー
スプレートに対しノズルを横にして液を噴出させた場
合、フェースプレートのスカート部外面にまで液がまわ
り込んで汚染し、これを次工程以後に洗浄除去しなけれ
ばならないという不都合も生じる。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、その目的は、フェースプレート内面に液状材料を
むらなく塗布して全面均一な被膜を形成することが可能
な陰極線管の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、フェースプレートをその内面を下
に向けて回転させるとともに当該内面に対しほぼ垂直に
上向きに配置した供給ノズルから被膜形成用の液状材料
を噴出させて上記内面に当て全方向に流すものである。
【0008】
【作用】上記手段によれば、ノズルから噴出される液状
材料を内面下に向けたフェースプレートに垂直に吹き付
けるので、当該材料がフェースプレート内面の管軸付近
から全方向に流れて、当該内面に全面均一な被膜が形成
される。
【0009】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明す
る。
【0010】(実施例1)図3に示すように370mmの
対角線寸法を有するフェースプレート1を内面側を下に
して配置し、下方にほぼ管軸方向に一致するように上向
きに配置した内径6mmの供給ノズル2から黒鉛懸濁液
(粘度3〜20cp)を噴出させた。流出量を8l/分に
調整した場合には、フェースプレート1を特に回転させ
なくても内面に当たった液は中心部から周辺部まで流れ
て拡がり、全面に均一な塗膜が得られた。流出量を減少
させて3l/分以下とすると周辺部まで完全に塗布でき
ず図4に示したような塗布むらが生ずることがあった
が、フェースプレート1を管軸を中心軸としてほぼ、8
0rpmの速度で回転することによりこの場合にも全面に
塗布できた。逆に流出量を増加させて120l/分以上
とした場合には、内面に当たった液がはね返ってむらが
生じることがあるが、ノズル径を大きくするかノズル2
とフェースプレート1との距離を大きくすることにより
解決できた。なお、図3において3は余分の液を回収す
る容器、4は回収液である。
【0011】(実施例2)図5に示すように370mmの
対角線寸法を有するフェースプレート1に対し、2本の
ノズル2a,2b(いずれも内径6mm)を、一方はほぼ管軸
に一致するように、他方はそこからほぼ80mm離れた位
置に平行に配置し、このノズル2a,2bから粘度25cp
のけい光体懸濁液を噴出させた。フェースプレート内面
からノズル先端までの距離を30mm、流出量を8l/分
とし、フェースプレート1を50rpmで回転させながら
3秒間噴出し塗布した結果、全面均一な膜を形成するこ
とができた。
【0012】(実施例3)図6に示すように元が1つで
先が2つに分かれたノズルを用い、2つのノズル2a′,
2b′がフェースプレート1の短軸および管軸を通る平
面に対してほぼ対称的にそれぞれ管軸から40mmに位置
するように配置し、(実施例2)の場合と同様にけい光
体懸濁液を塗布したところ、同様に全面均一な塗膜が得
られた。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内面下に向けたフェースプレートに下のノズルから被膜
形成用の液状材料を垂直に吹き付けることにより、フェ
ースプレート内面に全面均一な被膜を形成できる。特
に、ノズルを管軸に対して対称的に配置した場合、もし
くはフェースプレート内面からノズル先端までの距離お
よび液状材料の流出速度を適当に選択することによりフ
ェースプレートを1回転までさせる必要がなく速やかに
塗布できるため、均一な膜が形成できるとともに生産性
も向上する。また、液はフェースプレート内面に垂直に
当てるため、スカート部外面にまで液がまわり込むよう
なことは容易に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の塗布法を示す図である。
【図2】塗布むらを示す図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図である。
【図4】回転させない場合に生ずる塗布むらを示す図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例を示す図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・フェースプレート 2,2a,2b,2a′,2b′・・・・ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−141032(JP,A) 特開 昭55−53041(JP,A) 特開 昭54−48839(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管のフェースプレート内面にけい光
    膜を形成する際に、フェースプレート内面側を下に
    し、複数の上向き供給ノズルをほぼ垂直でかつほぼ管軸
    付近に前記管軸と平行に配置し、前記ノズルから前記フ
    ェースプレート内面に対し前記管軸に平行に被膜形成用
    の液状材料を噴出させて当該材料を上記フェースプレー
    ト内面に当て全方向に流して当該内面に当該材料からな
    る塗膜を形成することを特徴とする陰極線管の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記供給ノズルは2本であり、一方のノズ
    ルはほぼ管軸に一致し、他方のノズルは前記ほぼ管軸に
    一致したノズルから離れた位置に前記ほぼ管軸に一致し
    たノズルと平行に配置したことを特徴とする請求項1記
    載の陰極線管の製造方法。
  3. 【請求項3】前記供給ノズルは2本であり、前記2本の
    ノズルは管軸に対してほぼ対称的に配置したことを特徴
    とする請求項1記載の陰極線管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5553041A (en) * 1978-10-12 1980-04-18 Mitsubishi Electric Corp Manufacturing method of colour braun tube fluorescent screen
JPS55141032A (en) * 1979-04-20 1980-11-04 Mitsubishi Electric Corp Slurry collection container
JPS5748839A (en) * 1980-09-05 1982-03-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Data transmitter

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JPH06318433A (ja) 1994-11-15

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