JP2533216Y2 - 張力制御装置 - Google Patents
張力制御装置Info
- Publication number
- JP2533216Y2 JP2533216Y2 JP9715491U JP9715491U JP2533216Y2 JP 2533216 Y2 JP2533216 Y2 JP 2533216Y2 JP 9715491 U JP9715491 U JP 9715491U JP 9715491 U JP9715491 U JP 9715491U JP 2533216 Y2 JP2533216 Y2 JP 2533216Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension control
- driving motor
- rotation speed
- control device
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- Prior art date
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、原動モータの回転に
よって送り出されるウェブに加わる張力をその送り量を
調整することにより制御する張力制御装置に関するもの
である。
よって送り出されるウェブに加わる張力をその送り量を
調整することにより制御する張力制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、輪転印刷機において
は、原動モータの回転をライン軸を介してハーモニック
ギヤ等による変速装置に伝達し、この変速装置における
変速比をモータ等により調整することにより、ウェブの
送り量(速度)を変えて当該ウェブに加わる張力を制御
し、一定値に保つようにしている。
は、原動モータの回転をライン軸を介してハーモニック
ギヤ等による変速装置に伝達し、この変速装置における
変速比をモータ等により調整することにより、ウェブの
送り量(速度)を変えて当該ウェブに加わる張力を制御
し、一定値に保つようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の張力制御装置によると、ウェブを送り出す前
に張力制御を開始するものとした場合、最初にたわみ,
はり等が発生するという不具合が生ずる。また、急停止
時に、原動モータへ回転停止指令を与えると共に張力制
御を停止するものとした場合、イナーシャにより原動モ
ータが回転するため、張力制御なしでウェブが送られる
ものとなり、蛇行したり断紙するというような不具合が
生ずる。
うな従来の張力制御装置によると、ウェブを送り出す前
に張力制御を開始するものとした場合、最初にたわみ,
はり等が発生するという不具合が生ずる。また、急停止
時に、原動モータへ回転停止指令を与えると共に張力制
御を停止するものとした場合、イナーシャにより原動モ
ータが回転するため、張力制御なしでウェブが送られる
ものとなり、蛇行したり断紙するというような不具合が
生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
を解決するためになされたもので、原動モータの回転速
度が所定回転速度を上回ったことを検出して張力制御を
自動的にスタートさせる自動スタート手段と、原動モー
タの回転速度が所定回転速度を下回ったことを検出して
張力制御を自動的に停止させる自動停止手段とを備えた
ものである。
を解決するためになされたもので、原動モータの回転速
度が所定回転速度を上回ったことを検出して張力制御を
自動的にスタートさせる自動スタート手段と、原動モー
タの回転速度が所定回転速度を下回ったことを検出して
張力制御を自動的に停止させる自動停止手段とを備えた
ものである。
【0005】
【作用】したがってこの考案によれば、原動モータの回
転速度が所定回転速度を上回ると、張力制御が自動的に
開始される。そして、この張力制御が、原動モータの回
転速度が所定回転速度を下回るまで生かされる。
転速度が所定回転速度を上回ると、張力制御が自動的に
開始される。そして、この張力制御が、原動モータの回
転速度が所定回転速度を下回るまで生かされる。
【0006】
【実施例】以下、本考案に係る張力制御装置を詳細に説
明する。
明する。
【0007】図1はこの張力制御装置の一実施例を示す
ブロック構成図である。同図において、1は原動モー
タ、2はこの原動モータ1の回転を伝達するライン軸、
3はハーモニックドライブ、4はインフィードローラ、
5はニップローラ、6は図示せぬエアシリンダにより下
方に圧力を加えられているダンサローラ、7は制御モー
タ、8はモータドライバ、9はダンサローラ6の位置を
検出するポテンショメータ、10はコントローラ、11
はウェブである。
ブロック構成図である。同図において、1は原動モー
タ、2はこの原動モータ1の回転を伝達するライン軸、
3はハーモニックドライブ、4はインフィードローラ、
5はニップローラ、6は図示せぬエアシリンダにより下
方に圧力を加えられているダンサローラ、7は制御モー
タ、8はモータドライバ、9はダンサローラ6の位置を
検出するポテンショメータ、10はコントローラ、11
はウェブである。
【0008】また、12はライン軸2の回転量に応じた
パルス列信号を送出するロータリエンコーダ、13はこ
のロータリエンコーダ12の送出するパルス列信号を入
力とし、このパルス列信号の周波数を電圧値に変換する
F/Vコンバータ、14はこのF/Vコンバータの変換
した電圧値Vxを入力とするコンパレータである。
パルス列信号を送出するロータリエンコーダ、13はこ
のロータリエンコーダ12の送出するパルス列信号を入
力とし、このパルス列信号の周波数を電圧値に変換する
F/Vコンバータ、14はこのF/Vコンバータの変換
した電圧値Vxを入力とするコンパレータである。
【0009】ハーモニックドライブ3は、ウェーブ・ジ
ェネレータと呼ばれる入力軸、サーキュラ・スプライン
と呼ばれる出力軸、フレクスプラインと呼ばれる制御軸
の3軸を備え、入力軸がライン軸2に連結され、出力軸
がインフィードローラ4に連結され、制御軸が制御モー
タ7に連結されている。
ェネレータと呼ばれる入力軸、サーキュラ・スプライン
と呼ばれる出力軸、フレクスプラインと呼ばれる制御軸
の3軸を備え、入力軸がライン軸2に連結され、出力軸
がインフィードローラ4に連結され、制御軸が制御モー
タ7に連結されている。
【0010】ハーモニックドライブは、制御軸の速度を
変えることにより、出力軸が入力軸の回転速度に対し僅
かな速度差をもって回転する。
変えることにより、出力軸が入力軸の回転速度に対し僅
かな速度差をもって回転する。
【0011】コンパレータ14には、比較基準電圧とし
て、起動停止設定レベルV1が与えられている。
て、起動停止設定レベルV1が与えられている。
【0012】次に、このように構成された張力制御装置
の動作を各部の機能を交えながら説明する。
の動作を各部の機能を交えながら説明する。
【0013】今、図1に示した状況において、原動モー
タ1の運転を開始するものとする。原動モータ1の回転
はライン軸2を介してハーモニックドライブ3に伝達さ
れる。これにより、ハーモニックドライブ3の出力軸が
回転を始め、この出力軸と共に回転するインフィードロ
ーラ4とニップローラ5とに挟まれてウェブ11が送り
出され始める。
タ1の運転を開始するものとする。原動モータ1の回転
はライン軸2を介してハーモニックドライブ3に伝達さ
れる。これにより、ハーモニックドライブ3の出力軸が
回転を始め、この出力軸と共に回転するインフィードロ
ーラ4とニップローラ5とに挟まれてウェブ11が送り
出され始める。
【0014】一方、原動モータ1の運転が開始される
と、ロータリエンコーダ12はライン軸2の回転量に応
じたパルス列信号を送出する。このロータリエンコーダ
11の送出するパルス列信号は、F/Vコンバータ13
へ与えられ、その周波数に応じた電圧値Vxに変換され
る。すなわち、原動モータ1の回転速度に応じた電圧値
Vxに変換され、これがコンパレータ14へ与えられ
る。
と、ロータリエンコーダ12はライン軸2の回転量に応
じたパルス列信号を送出する。このロータリエンコーダ
11の送出するパルス列信号は、F/Vコンバータ13
へ与えられ、その周波数に応じた電圧値Vxに変換され
る。すなわち、原動モータ1の回転速度に応じた電圧値
Vxに変換され、これがコンパレータ14へ与えられ
る。
【0015】コンパレータ14は、供与される電圧値V
xと起動停止設定レベルV1とを比較し、VxがV1を
上回ったとき、すなわち原動モータ1の回転速度が所定
速度を上回ったとき、コントローラ10へスタート指令
を送る。
xと起動停止設定レベルV1とを比較し、VxがV1を
上回ったとき、すなわち原動モータ1の回転速度が所定
速度を上回ったとき、コントローラ10へスタート指令
を送る。
【0016】コントローラ10は、コンパレータ14か
らのスタート指令を受けて、その張力制御動作を開始す
る。すなわち、ポテンショメータ9の検出するダンサロ
ーラ6の位置を所定の位置に保つように、つまりウェブ
11に加わる張力を一定値に保つように、モータドライ
バ8を介して制御モータ7の回転速度を制御し、ハーモ
ニックドライブ3の出力軸の回転速度を調整し、ウェブ
11の送り量(速度)を変える。
らのスタート指令を受けて、その張力制御動作を開始す
る。すなわち、ポテンショメータ9の検出するダンサロ
ーラ6の位置を所定の位置に保つように、つまりウェブ
11に加わる張力を一定値に保つように、モータドライ
バ8を介して制御モータ7の回転速度を制御し、ハーモ
ニックドライブ3の出力軸の回転速度を調整し、ウェブ
11の送り量(速度)を変える。
【0017】すなわち、本実施例による張力制御装置に
よれば、ウェブ11を送り出してから張力制御が開始さ
れるので、最初にたわみ,はり等が発生するという不具
合が生じない。
よれば、ウェブ11を送り出してから張力制御が開始さ
れるので、最初にたわみ,はり等が発生するという不具
合が生じない。
【0018】次に、急停止時に、原動モータ1へ回転停
止指令が与えられた場合について、その動作を各部の機
能を交えながら説明する。
止指令が与えられた場合について、その動作を各部の機
能を交えながら説明する。
【0019】回転停止指令が与えられても、原動モータ
1は、イナーシャによりしばらくのあいだ回転する。原
動モータ1の回転速度が所定速度を上回っている間は、
供与される電圧値Vxが起動停止設定レベルV1よりも
大きく、コンパレータ14はコントローラ10へストッ
プ指令を与えない。原動モータ1の回転速度が所定速度
を下回ると、コンパレータ14はコントローラ10へス
トップ指令を与える。コントローラ10は、このコンパ
レータ14からのストップ指令を受けて、その張力制御
動作を停止する。
1は、イナーシャによりしばらくのあいだ回転する。原
動モータ1の回転速度が所定速度を上回っている間は、
供与される電圧値Vxが起動停止設定レベルV1よりも
大きく、コンパレータ14はコントローラ10へストッ
プ指令を与えない。原動モータ1の回転速度が所定速度
を下回ると、コンパレータ14はコントローラ10へス
トップ指令を与える。コントローラ10は、このコンパ
レータ14からのストップ指令を受けて、その張力制御
動作を停止する。
【0020】すなわち、本実施例による張力制御装置に
よると、原動モータ1の回転速度が所定回転速度を下回
るまで張力制御が生かされるものとなり、急停止に際し
て、蛇行したり断紙したりするというような不具合が生
じない。
よると、原動モータ1の回転速度が所定回転速度を下回
るまで張力制御が生かされるものとなり、急停止に際し
て、蛇行したり断紙したりするというような不具合が生
じない。
【0021】なお、本実施例においては、張力制御動作
をスタートさせる場合とストップさせる場合とで比較と
なるその基準電圧値V1を同一としたが、この基準電圧
値は同一でなくてもよいことは言うまでもない。また、
基準電圧値V1を零として、ライン軸2の回転が停止し
た場合に張力制御動作をストップさせるようにしてもよ
い。
をスタートさせる場合とストップさせる場合とで比較と
なるその基準電圧値V1を同一としたが、この基準電圧
値は同一でなくてもよいことは言うまでもない。また、
基準電圧値V1を零として、ライン軸2の回転が停止し
た場合に張力制御動作をストップさせるようにしてもよ
い。
【0022】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように本
考案によれば、原動モータの回転速度が所定回転速度を
上回ると、張力制御が自動的に開始されるため、ウェブ
を送り出してから張力制御が開始されるものとして、最
初にたわみ,はり等が発生するという不具合を解消する
ことが可能となる。また、本考案によれば、原動モータ
の回転速度が所定回転速度を下回るまで張力制御が生か
されるので、急停止に際して、蛇行したり断紙したりす
るというような不具合を解消することが可能となる。
考案によれば、原動モータの回転速度が所定回転速度を
上回ると、張力制御が自動的に開始されるため、ウェブ
を送り出してから張力制御が開始されるものとして、最
初にたわみ,はり等が発生するという不具合を解消する
ことが可能となる。また、本考案によれば、原動モータ
の回転速度が所定回転速度を下回るまで張力制御が生か
されるので、急停止に際して、蛇行したり断紙したりす
るというような不具合を解消することが可能となる。
【図1】本考案に係る張力制御装置の一実施例を示すブ
ロック構成図。
ロック構成図。
1 原動モータ 3 ハーモニックドライブ 4 インフィードローラ 5 ニップローラ 7 制御モータ 10 コントローラ 11 ウェブ 12 ロータリエンコーダ 14 コンパレータ
Claims (1)
- 【請求項1】 原動モータの回転によって送り出される
ウェブに加わる張力をその送り量を調整することにより
制御する張力制御装置において、 前記原動モータの回転速度が所定回転速度を上回ったこ
とを検出して前記張力制御を自動的にスタートさせる自
動スタート手段と、 前記原動モータの回転速度が所定回転速度を下回ったこ
とを検出して前記張力制御を自動的に停止させる自動停
止手段とを備えたことを特徴とする張力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9715491U JP2533216Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 張力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9715491U JP2533216Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 張力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539946U JPH0539946U (ja) | 1993-05-28 |
JP2533216Y2 true JP2533216Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=14184656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9715491U Expired - Fee Related JP2533216Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 張力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533216Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10027442B4 (de) * | 2000-06-02 | 2005-12-01 | Man Roland Druckmaschinen Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Detektion von Bahnrissen |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP9715491U patent/JP2533216Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0539946U (ja) | 1993-05-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |