JP3035301B1 - 張力調整装置及び張力調整方法 - Google Patents

張力調整装置及び張力調整方法

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JP3035301B1 JP11222908A JP22290899A JP3035301B1 JP 3035301 B1 JP3035301 B1 JP 3035301B1 JP 11222908 A JP11222908 A JP 11222908A JP 22290899 A JP22290899 A JP 22290899A JP 3035301 B1 JP3035301 B1 JP 3035301B1
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Abstract

【要約】 【課題】 張力調整装置及び張力調整方法に関し、簡素
な構成によって運転開始時のウェブの張力の早期安定化
と運転時のウェブの張力変動の吸収とを実現できるよう
にする。 【解決手段】 駆動ローラ6を他の駆動系とは切り離さ
れた単独駆動モータ18により駆動するとともに、運転
開始時には運転開始時のダンサローラ7の停止位置に応
じた所定の特定速度比率にウェブ2の走行速度に対する
単独駆動モータ18の速度比率を設定し、その後、ダン
サローラ7が所定の制御領域まで移動したらダンサロー
ラ7を特定領域内に維持するように速度比率を設定して
単独駆動モータ18を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機等にお
いて給紙装置から印刷ユニットへ供給するウェブの張力
を調整する張力調整装置及び張力調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の輪転印刷機の構成を示すシ
ステム構成図である。図4に示すように輪転印刷機は、
印刷ラインの最上流に下流へウェブ2を供給する給紙装
置1をそなえている。給紙装置1にはウェブ2が巻き取
られたウェブロール1aが装着され、このウェブロール
1aから連続的にウェブ2が供給されるようになってい
る。そして、給紙装置1から供給されたウェブ2は印刷
ユニット4において印刷が施され、折機5に搬送される
ようになっている。折機5では印刷が施されたウェブ2
を適宜折り断裁して、次工程へ搬送するようになってい
る。
【0003】印刷ユニット4においてウェブ2へ印刷を
施す際、良好な印刷を得るためにはウェブ2に適正な張
力が与えられている必要がある。そこで、ウェブ2へ適
正張力を与えるために、印刷ユニット4の入り口側には
インフィード装置(張力調整装置)3が設けられてい
る。インフィード装置3は、ウェブ2を印刷ユニット4
へ送りこむインフィードロ−ラ6と、インフィードロー
ラ6と印刷ユニット4との間にそなえられウェブ2のた
るみを吸収する為のダンサローラ7と、ダンサローラ7
をウェブ2に付勢するにためのエアシリンダ8と、ダン
サローラ7の位置を検出する変位検出器9と、主モータ
10aにより駆動される駆動系10から駆動力を取り出
してインフィードローラ6に出力する無段変速機(PI
V)11と、無段階変速機11を制御するインフィード
制御装置3a等で構成されている。
【0004】ウェブ2の張力がエアシリンダ8の付勢力
よりも高くなるとダンサローラ7はエアシリンダ8を縮
めるように図4中で上方に移動し、ウェブ2の張力が低
くなるとエアシリンダ8に押されてダンサローラ7は下
方に移動する。したがって、エアシリンダ8のエア圧を
設定したいウェブ2の張力(目標張力)に見合うように
設定することにより、ダンサローラ7の動きによりウェ
ブ2の張力が目標張力よりも大きいか小さいかを検出す
ることが可能になる。
【0005】インフィード制御装置3aでは、このダン
サローラ7の位置を変位検出器9で検出し、ダンサロー
ラ7が特定領域(変位の許容範囲、即ちウェブ2の張力
変動の許容範囲)内になるように無段階変速機11を制
御してウェブ2の張力を調整するようになっている。即
ち、ダンサローラ7が特定領域より上方に移動すると無
段階変速機11の調節モータ17を制御してインフィー
ドローラ6を速く回転させ、これによりウェブ2の送り
込み量を増やしてウェブ2の張力を低下させ、逆にダン
サローラ7 が特定領域より下がるとインフィードローラ
6を遅く回転させ、ウェブ2の送り込み量を減らしてウ
ェブ2の張力を増大させるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の張力調整装置には以下のような課題があった。
まず、ダンサローラ7の位置を制御するためのインフィ
ードローラ6の回転速度の調整はほんの僅かな量の調整
であるが、従来の張力調整装置ではこの僅かな量の調整
を無段階変速機11により行なっているため、構成部品
が多くなりコストが高くなってしまうという課題があっ
た。
【0007】また、従来の張力調整装置ではインフィー
ドローラ6の回転速度を無段階変速機11により機械的
に変速させているが、頻繁に変速させると機械部品の摩
耗が大きくなるため、特定領域を広くして変速頻度を下
げる必要がある。ところが、特定領域を広くすると特定
領域外、即ち、特定領域を外れてから移動上限又は下限
に達するまでのダンサローラ7の移動余裕が少なくな
る。ウェブ2に急激な張力変動が生じたときにはダンサ
ローラ7が移動することによって張力変動を吸収するよ
うになっているが、このように移動余裕が少なくなると
張力変動を吸収できる範囲が狭くなり、断紙が起こる可
能性が増大してしまうという課題もあった。
【0008】さらに、運転開始時にはウェブ2の張力が
緩んでおりダンサローラ7は移動下限に降りているので
早く張力が上がるように調整したいが、従来の張力調整
装置のように無段階変速機11により機械的に変速させ
る場合には、運転開始後急に大きく変速させることは難
しい。このため、運転が始まってからダンサローラ7が
特定領域に入るまでに時間を要し、ウェブ2の張力が適
正になるのが遅れて損紙を増大させる要因となってしま
うという課題もあった。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、簡素な構成によって運転開始時のウェブの張
力の早期安定化と運転時のウェブの張力変動の吸収とを
実現できるようにした、張力調整装置及び張力調整方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の張力調整装置は、印刷機に
そなえられ給紙装置から印刷ユニットへ向けて連続供給
されるウェブの張力を調整する張力調整装置であって、
該給紙装置から該印刷ユニットに向けて該ウェブを送り
込む駆動ローラと、該駆動ローラにより該印刷ユニット
に向けて送り込まれた該ウェブのたるみを吸収するダン
サローラと、該ダンサローラを該ウェブに押し付ける押
付手段と、該ダンサローラの位置を検出する位置検出手
段と、該駆動ローラを駆動する他の駆動系とは切り離さ
れた単独駆動モータと、該単独駆動モータを制御する制
御手段とをそなえ、該制御手段は、通常運転時には該ダ
ンサローラの位置が特定領域内になるように該位置検出
手段の出力に基づき該ウェブの走行速度に対する該駆動
ローラの速度比率を設定し該速度比率に基づき該単独駆
動モータを制御するが、運転開始時の特定期間は該速度
比率を所定の特定速度比率に設定し該特定速度比率に基
づき該単独駆動モータを制御することを特徴としてい
る。
【0011】請求項2記載の本発明の張力調整装置は、
請求項1記載の張力調整装置において、該特定速度比率
を運転開始前の該ダンサローラの停止位置に基づき設定
することを特徴としている。請求項3記載の本発明の張
力調整装置は、請求項1又は2記載の張力調整装置にお
いて、該特定期間を該ダンサローラの位置が該特定領域
内に入るまでの期間としたことを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の本発明の張力調整方
法は、駆動ローラにより給紙装置から印刷ユニットに向
けて送り込まれたウェブのたるみを吸収するダンサロー
ラの位置を検出し、検出したダンサローラの位置に基づ
き駆動ローラの駆動を制御することにより該ウェブの張
力を適正範囲内に調整する張力調整方法において、該駆
動ローラを他の駆動系とは切り離された単独駆動モータ
により駆動するとともに、運転開始時には該運転開始時
の該ダンサローラの停止位置に応じた所定の特定速度比
率に該ウェブの走行速度に対する該単独駆動モータの速
度比率を設定し、その後、該ダンサローラが所定の制御
領域まで移動したら該ダンサローラを特定領域内に維持
するように該速度比率を設定して該単独駆動モータを制
御することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態
としての張力調整装置について示すものである。なお、
ここでは、輪転印刷機の給紙装置から印刷ユニットへの
ウェブの供給ライン上にそなえられたインフィード装置
として張力調整装置を構成しており、前記した従来のも
のと同一の部位については図中同一の符号を付して示す
ものとする。
【0014】図1に示すように、本インフィード装置
(張力調整装置)21は、ウェブ2を図示しない印刷ユ
ニットへ送りこむインフィードロ−ラ(駆動ローラ)6
と、インフィードローラ6と印刷ユニットとの間にそな
えられウェブ2のたるみを吸収する為のダンサローラ7
と、ダンサローラ7をウェブ2に押し付けるためのエア
シリンダ(押付手段)8と、ダンサローラ7の位置を検
出する変位検出器(位置検出手段)9と、インフィード
ローラ6の駆動源としての駆動モータ(単独駆動モー
タ)18と駆動モータ18を制御する制御手段としての
デジタル制御ドライバ19及び制御装置20とをそなえ
ている。
【0015】本インフィード装置21にかかる駆動モー
タ18は、図示しない主駆動系から切り離されており、
主駆動系のオンオフや駆動状態にかかわらず単独で作動
可能になっている。駆動モータ18の回転速度は、デジ
タル制御ドライバ19によるデジタル信号により制御さ
れる。デジタル制御ドライバ19では制御装置20から
の制御信号に基づき、ウェブ2の走行速度に対するイン
フィードローラ6の目標速度比率を演算し、演算した目
標速度比率になるように駆動モータ18を制御してい
る。例えば、制御装置20から減速信号が入力された時
には、目標速度比率を小さくして駆動モータ18の減速
を行ない、増速信号が入力された時には、目標速度比率
を大きくして駆動モータ18の増速を行なうようになっ
ている。
【0016】制御装置20では、変位検出器9の出力に
基づき減速信号及び増速信号を出力するようになってい
る。つまり、従来技術の説明でも述べたように、ウェブ
2の張力がエアシリンダ8の押付力(釣合い位置での押
付力)よりも高くなるとダンサローラ7はエアシリンダ
8を縮めるように図1中で上方に移動し、ウェブ2の張
力が低くなるとエアシリンダ8に押されてダンサローラ
7は下方に移動する。したがって、ダンサローラ7の位
置によりウェブ2の張力が目標張力(エアシリンダ8の
釣合い位置での付勢力)より大きいか小さいかが検出可
能であり、逆にダンサローラ7が一定の変位許容範囲
(特定領域)内に位置するようにすることで、ウェブ2
の張力を所望の範囲内に維持することが可能になる。
【0017】そこで、制御装置20では、ダンサローラ
7が特定領域よりも上方に移動した時には増速信号を出
力してインフィードローラ6を速く回転させ、これによ
りウェブ2の送り込み量を増やしてウェブ2の張力を低
下させ、逆にダンサローラ7が特定領域よりも下方に移
動した時には減速信号を出力してインフィードローラ6
を遅く回転させ、ウェブ2の送り込み量を減らしてウェ
ブ2の張力を増大させるようになっているのである。
【0018】なお、上述の特定領域は狭く設定するほど
ウェブ2の張力の変動幅を小さくすることができるが、
あまりに狭く設定しすぎると制御遅れに伴う振動が発生
したりして不安定になってしまう。したがって、本実施
形態では特定領域はウェブ2の張力変動が問題とならな
い範囲内である程度の幅を持たせるようにしている(図
3における−Δ〜+Δの範囲)。また、ダンサローラ7
が特定領域から外れた時の駆動モータ18の減速度又は
増速度も、大きすぎる場合には特定領域を挟んで振動し
てしまう虞がある。したがって、デジタル制御ドライバ
19では、制御装置20からの減速信号又は増速信号に
対し、ウェブ2の走行速度に対するインフィードローラ
6の目標速度比率を僅かに小さく又は大きく設定し、ダ
ンサローラ7が急激に移動しないようにしている。
【0019】さらに、制御装置20は、上述した通常運
転時における減速信号,増速信号の出力に加え、運転開
始時には所定の特別信号を出力するようになっている。
運転開始時にはダンサローラ7が特定領域から大きくず
れている場合があるが、上述のようにデジタル制御ドラ
イバ19は、制御装置20からの減速信号又は増速信号
に対しダンサローラ7が急激に移動しないように速度比
率を僅かに小さく又は大きく設定するようになっている
ので、運転が始まってからダンサローラ7が特定領域に
入るまでに時間を要してしまう。そこで、制御装置20
では通常運転時における減速信号,増速信号とは異なる
所定の特別信号を出力することにより、デジタル制御ド
ライバ19に運転開始時用の特定速度比率で駆動モータ
18を制御させ、ダンサローラ7を特定領域まで早急に
移動させるようにしているのである。
【0020】また、ダンサローラ7が特定領域まで移動
するのに要する時間は、当然のことながらダンサローラ
7が特定領域から離れているほど長くなる。したがっ
て、ウェブ2の張力をより速く適正な範囲に戻すには、
ダンサローラ7が特定領域から離れているほどダンサロ
ーラ7の移動速度を上げるように上記の特定速度比率を
設定することが望ましい。
【0021】そこで、制御装置20では、図2に示すよ
うにダンサローラ7の移動領域を3つの領域(上,中
央,下)に分け、運転開始前のダンサローラ7の位置に
応じて各領域毎に特別信号を出力するようになってい
る。そして、デジタル制御ドライバ19では、制御装置
20からの各領域毎の特別信号に応じて、例えばダンサ
ローラ7が上領域にある時には特定速度比率は+0.1
%に設定し、中央領域にある時には−0.1%に設定
し、下領域にある時には−0.5%に設定して、ダンサ
ローラ7が特定領域から離れているほどダンサローラ7
の移動速度を上げるようにしている。なお、制御装置2
0では、ダンサローラ7が特定領域に入るまで特別信号
を出力するようになっており、その後は通常の減速信
号,増速信号による制御を行なうようになっている。
【0022】本発明の一実施形態としての張力調整装置
は上述のように構成されているので、以下のような制御
方法(張力調整方法)により運転開始時及び運転中のウ
ェブの張力調整が行なわれる。以下、図3を用いて本張
力調整装置にかかる張力調整方法について説明する。ま
ず、運転開始時には、制御装置20は変位検出器9によ
り検出されるダンサローラ7の位置に対応してデジタル
制御ドライバ19に特別信号を出力する。ここでは、図
3に示すようにダンサローラ7は最下限まで降りている
ので、制御装置20は下領域に対応する特別信号を出力
し、デジタル制御ドライバ19はその特別信号を受けて
ウェブ2の走行速度に対するインフィードローラ6の速
度比率を特定速度比率(−0.5%)に設定する。この
特定速度比率(−0.5%)の設定により、インフィー
ドローラ6の減速率が高くなってウェブ2の張力が増大
していき、ダンサローラ7は早急に特定領域(−Δ〜+
Δで示す範囲)に向かって上昇し、ウェブ2の張力は速
やかに適正な範囲に戻っていく。
【0023】そして、ダンサローラ7が特定領域に入っ
たところで制御装置20は運転開始時の特別制御から通
常の制御に移行し、ダンサローラ7が+Δを超えて上昇
した時には増速信号を出力し、−Δを超えて下降した時
には減速信号を出力する。デジタル制御ドライバ19で
は、減速信号又は増速信号を受けてウェブ2の走行速度
に対するインフィードローラ6の速度比率を僅かに小さ
く又は大きく設定する。これにより、ダンサローラ7は
緩やかに上下しながら特定領域内に維持され、ウェブ2
の張力は適正な範囲内に維持される。
【0024】このように本張力調整装置によれば、従来
のように無段変速機を必要としないため機械的駆動装置
が殆ど無く、駆動装置の機械部品は駆動モータ18とイ
ンフィードローラ6とを連結する部材のみとなるので非
常に簡素な構成にすることができ、コストを低減するこ
とができるという利点がある。また、デジタル制御ドラ
イバ19によるデジタル制御によって駆動モータ18の
変速制御を行なっているので、頻繁に変速を行なっても
部品が摩耗することがない。したがって、特定領域を狭
く設定することができ、特定領域を外れてから移動上限
又は下限に達するまでのダンサローラ7の移動余裕を大
きくすることができので、運転中に特異な張力の急変が
あってもダンサローラ7の移動により吸収できる範囲が
広がり、断紙の可能性が減少するという効果もある。
【0025】また、運転開始時には、ダンサローラ7が
特定範囲から大きく離れている場合があるが、運転開始
時には通常運転時における減速信号,増速信号とは異な
る所定の特別信号を出力してデジタル制御ドライバ19
に運転開始時用の特定速度比率で駆動モータ18を制御
させ、ダンサローラ7を特定領域まで早急に移動させる
ようにしているので、ウェブ2の張力を速く適正な範囲
に戻すことができるという利点もある。
【0026】また、上記の特定速度比率は、運転開始前
のダンサローラ7が位置する領域に応じて、ダンサロー
ラ7が特定領域から離れているほどダンサローラ7の移
動速度が上がるように設定されるので、より早期にウェ
ブ2の張力を適正な範囲に戻すことができるという利点
がある。さらに、ダンサローラ7の位置が特定領域内に
入るまで速度比率を特定速度比率に設定するようにして
いるので、ウェブ2の張力をより速く適正な範囲に戻す
ことができるという利点がある。そして、ダンサローラ
7が特定領域に入った後は、通常の減速信号,増速信号
による制御に速やかに移行し、ウェブ2の走行速度に対
するインフィードローラ6の速度比率を僅かに小さく又
は大きく設定してダンサローラ7の急激な移動を防止す
るようになっているので、ダンサローラ7が特定領域を
挟んで振動してしまうことを防止することができるとい
う利点もある。
【0027】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。例えば、上述の実施
形態では、ダンサローラ7の移動領域を3つの領域
(上,中央,下)に分け、それぞれの領域毎に特定速度
比率を設定するようにしているが、より細かい領域に分
けて特定速度比率を設定してもよい。
【0028】また、上述の実施形態では、ダンサローラ
が特定領域内に入るまで速度比率を特定速度比率に設定
するようになっているが、特定領域とは別に例えば、特
定領域よりも広い範囲に所定の制御領域を設けて、この
所定の制御領域に入るまで速度比率を特定速度比率に設
定し、その後は通常の制御を行なうようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の張力調整
装置(請求項1〜3)によれば、簡素な構成によって運
転開始時のウェブの張力の早期安定と運転時の効率的な
ウェブの張力変動の吸収とを実現することができるとい
う利点がある。特に、運転開始前のダンサローラの位置
に応じて特定領域を設定する場合には、運転開始前のダ
ンサローラの位置によらずダンサローラを特定領域まで
早急に移動させることができ、ウェブの張力を速く適正
な範囲に戻すことができるという利点がある(請求項
2)。
【0030】さらに、ダンサローラの位置が特定領域内
に入るまで速度比率を特定速度比率に設定するようにし
た場合には、ウェブの張力をより速く適正な範囲に戻す
ことができるという利点がある(請求項3)。また、本
発明の張力調整方法(請求項4)によれば、簡素な構成
によって運転開始時のウェブの張力の早期安定と運転時
の効率的なウェブの張力変動の吸収とを実現することが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての張力調整装置の構
成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態としての張力調整装置にか
かる特低速度比率の領域設定を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としての張力調整装置の作
用効果を説明するための図である。
【図4】従来の張力調整装置の構成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 給紙装置 2 ウェブ 3 インフィード装置 4 印刷ユニット 5 折機 6 インフィードローラ(駆動ローラ) 7 ダンサローラ 8 エアシリンダ(押付手段) 9 変位検出器(位置検出手段) 10 駆動系 11 無段変速機 17 調節モータ 18 駆動モータ(単独駆動モータ) 19 制御手段を構成するデジタル制御ドライバ 20 制御手段を構成する制御装置 21 インフィード装置(張力調整装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 23/18 - 23/198

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機にそなえられ給紙装置から印刷ユ
    ニットへ向けて連続供給されるウェブの張力を調整する
    張力調整装置であって、 該給紙装置から該印刷ユニットに向けて該ウェブを送り
    込む駆動ローラと、 該駆動ローラにより該印刷ユニットに向けて送り込まれ
    た該ウェブのたるみを吸収するダンサローラと、 該ダンサローラを該ウェブに押し付ける押付手段と、 該ダンサローラの位置を検出する位置検出手段と、 該駆動ローラを駆動する他の駆動系とは切り離された単
    独駆動モータと、 該単独駆動モータを制御する制御手段とをそなえ、 該制御手段は、通常運転時には該ダンサローラの位置が
    特定領域内になるように該位置検出手段の出力に基づき
    該ウェブの走行速度に対する該駆動ローラの速度比率を
    設定し該速度比率に基づき該単独駆動モータを制御する
    が、運転開始時の特定期間は該速度比率を所定の特定速
    度比率に設定し該特定速度比率に基づき該単独駆動モー
    タを制御することを特徴とする、張力調整装置。
  2. 【請求項2】 該特定速度比率を運転開始前の該ダンサ
    ローラの停止位置に基づき設定することを特徴とする、
    請求項1記載の張力調整装置。
  3. 【請求項3】 該特定期間を該ダンサローラの位置が該
    特定領域内に入るまでの期間としたことを特徴とする、
    請求項1又は2記載の張力調整装置。
  4. 【請求項4】 駆動ローラにより給紙装置から印刷ユニ
    ットに向けて送り込まれたウェブのたるみを吸収するダ
    ンサローラの位置を検出し、検出したダンサローラの位
    置に基づき駆動ローラの駆動を制御することにより該ウ
    ェブの張力を適正範囲内に調整する張力調整方法におい
    て、 該駆動ローラを他の駆動系とは切り離された単独駆動モ
    ータにより駆動するとともに、 運転開始時には該運転開始時の該ダンサローラの停止位
    置に応じた所定の特定速度比率に該ウェブの走行速度に
    対する該単独駆動モータの速度比率を設定し、その後、
    該ダンサローラが所定の制御領域まで移動したら該ダン
    サローラを特定領域内に維持するように該速度比率を設
    定して該単独駆動モータを制御することを特徴とする、
    張力調整方法。
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CN116835372A (zh) * 2023-09-01 2023-10-03 常州晟威机电股份有限公司 基于薄膜材料的独立式张力控制收卷机构
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