JP2533137B2 - 薄膜トランジスタマトリクス - Google Patents

薄膜トランジスタマトリクス

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JP2533137B2
JP2533137B2 JP26242787A JP26242787A JP2533137B2 JP 2533137 B2 JP2533137 B2 JP 2533137B2 JP 26242787 A JP26242787 A JP 26242787A JP 26242787 A JP26242787 A JP 26242787A JP 2533137 B2 JP2533137 B2 JP 2533137B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明は薄膜トランジスタマトリクス関し、 ドレインバスラインの断線発生を防止することを目的と
し、 透明絶縁性基板上に相互に直交する方向に向くととも
に互いに絶縁され、且つそれぞれ平行に配列された複数
本のゲートバスライン及びドレインバスラインと、該ゲ
ートバスラインに接続するゲート電極とドレインバスラ
インに接続するドレイン電極とを具備し、前記透明絶縁
性基板上にマトリクス状に配設された複数個の薄膜トラ
ンジスタとを有するアクティブマトリクスアレイにおい
て、前記ゲートバスラインとドレインバスラインとの交
差部において、前記ドレインバスラインの下層に前記ゲ
ートバスラインの両側に位置するドレイン電極間を橋絡
する透明導電層を具備するよう構成した。
〔産業上の利用分野〕
本発明は薄膜トランジスタマトリクスに関する。
〔従来の技術〕
従来のTFTマトリクスの構造を第2図により説明す
る。
同図において、1は画素電極、2はゲートバスライ
ン、3はゲート電極、4はソース電極、5はドレイン電
極、6はドレインバスラインである。図示の構造では、
ドレイン電極5上にメタル層(同図の斜線で示す部分)
を形成し、これをドレインバスライン6としている。従
ってドレインバスライン6はゲートバスライン2との交
差部以外は、ドレイン電極5とメタル層との二重層をな
している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このドレインバスライン6を形成する際に、パターニ
ング不良等によりドレインバスライン6のメタル層に断
線が生じる場合がある。このメタル層の断線が、同図の
A部に見られる如く、ドレイン電極5上、即ち二重層の
部分で発生しても、バスラインの断線とはならないが、
同図のB部に見られるように、ドレインバスライン6が
単層構造のゲートバスライン2との交差部で発生する
と、バスラインの断線となってしまう。
本発明はドレインバスラインの断線発生を防止するこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図(a)〜(c)に本発明の構成を示す。同図に
おいて、1は画素電極、2はゲートバスライン、3はゲ
ート電極、4はソース電極、5はドレイン電極、6はド
レインバスライン、10はガラス基板のような透明絶縁基
板である。
従来はゲートバスライン2との交差部で、上記ドレイ
ンバスライン6はゲートバスライン2を跨いでドレイン
電極5間を橋絡していたのを、本発明においては、上記
交差部を被覆するポリイミド膜19のような層間絶縁膜を
介して、ゲートバスライン2上を跨ぐ透明導電層,例え
ばITO層16を形成し、その上にアルミニウム(Al)層18
とクロム(Cr)層17を積層したメタル層からなるドレイ
ンバスライン6を形成した構造とする。
〔作用〕
上記ITO層16は、下層のドレイン電極5及び上層のド
レインバスライン6のいずれともオーミック接続してい
るので、ドレインバスライン6は全域にわたって二重層
構造となり、製造工程でたとえどこかでAl層18とCr層17
からなるメタル層に断線が生じても、下層のITO層16お
よびドレイン電極5を通る電流が存在するので、バスラ
インの断線とはならない。
なお、本発明を実施するに当たり、使用するフォトマ
スクのパターンを一部変更することによって、画素電極
1と同時に上記ITO層16を形成することができ、工程数
を増加させる必要はない。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図(a)〜(c)により
説明する。なお同図(b),c)はそれぞれ、(a)のC
−C矢視,D−D矢視部を示す要部断面図である。
まずガラス基板10上に厚さ約800ÅのTi層からなる、
ゲート電極3及びこれに接続するゲートバスライン2を
形成する。
次いで、このゲート電極3上を被覆するゲート絶縁膜
となるSiN膜(厚さ約3000Å)11を形成した後、動作半
導体層となるa−Si層(厚さ約1000Å)12、保護膜であ
るSiO2(厚さ約1000Å,図示せず),密着層(厚さ約30
Å,図示せず)を化学気相成長(P−CVD)法により形
成する。
次いで、自己整合型トランジスタを形成するためのレ
ジストパターンを形成し、これをマスクとして上記a−
Si層(密着層)、SiO2層をエッチングした後、n+a−Si
層(厚さ300Å)13,Ti層(厚さ約1000Å)14,Al層(厚
さ約300Å)15を形成する。
次いでソース電極4,ドレイン電極5を形成するための
パターンを有するレジスト膜(図示せず)を形成し、こ
れをマスクとして上記Al層15,Ti層14,n+a−Si層13,a−
Si層12のエッチングを行う。
次いで、上記レジストを除去した後、層間絶縁膜のポ
リイミド(1μm)19を形成し、その上にソース電極4
及びドレイン電極5のコンタクト穴部が露出するパター
ンのレジスト膜(図示せず)を形成し、これをマスクと
してガスプラズマエッチングを行い、上記ポリイミド膜
19のパターニングを行う。
次いで透明導電材料であるITO層を形成し、リフトオ
フ法によりこのITO層の不要部を除去して、画素電極1
及びドレイン電極5間を橋絡するITO層(透明導電層)1
6を形成する。
次いで、Cr層17とその上にAl層18を形成して、ドレイ
ンバスライン6を構成するメタル層を形成する。
次いで上記メタル層のパターニングを行い、図示した
如く、ドレインバスライン6が全域にわたって二重層構
造を有する薄膜トランジスタ(TFT)マトリクスが完成
する。
以上により得られた本実施例においては、ゲートバス
ライン2との交差部においても、ドレインバスライン6
はITO層16との二重層となり、上記交差部以外の区域は
従来同様ドレイン電極5と二重層を形成している。従っ
て、最上層のメタル層がどの部分で断線しても、ドレイ
ンバスライン6の断線となることはない。
なお上記ドレインバスライン6の下層に透明な導電層
であるITO層16を形成するに際しては、画素電極1のパ
ターニングを行うためのマスクのパターンを一部変更す
るのみでよく、特に新たな工程を設ける必要はなく、従
って工程数に変化はない。
〔発明の効果〕
以上説明した如く本発明によれば、ドレインバスライ
ンのメタルが断線した場合でも、ドレインバスラインは
下層のITOまたはドレイン電極と二重化されているの
で、バスラインの断線となることはなく、製造歩留およ
び信頼度が向上する。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)〜(c)は本発明の要部構成説明図、 第2図は従来の薄膜トランジスタマトリクスの問題点説
明図である。 図において、1は画素電極、2はゲートバスライン、3
はゲート電極、4はソース電極、5はドレイン電極、6
はドレインバスライン、10はガラス基板(透明絶縁性基
板)、16はITO層(透明導電層)、17はCr層、18はAl
層、19はポリイミド膜(層間絶縁膜)を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明絶縁性基板(10)上に相互に直交する
    方向に向くとともに互いに絶縁され、且つそれぞれ平行
    に配列された複数本のゲートバスライン(2)及びドレ
    インバスライン(6)と、 該ゲートバスラインに接続するゲート電極(3)とドレ
    インバスラインに接続するドレイン電極(5)とを具備
    し、前記透明絶縁性基板上にマトリクス状に配設された
    複数個の薄膜トランジスタとを有するアクティブマトリ
    クスアレイにおいて、 前記ゲートバスライン(2)とドレインバスライン
    (6)との交差部において、前記ドレインバスライン
    (6)の下層に前記ゲートバスラインの両側に位置する
    ドレイン電極(5)間を橋絡する透明導電層(16)を具
    備する ことを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス。
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