JP2533116B2 - デ−タ処理装置 - Google Patents

デ−タ処理装置

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JP2533116B2 JP62111107A JP11110787A JP2533116B2 JP 2533116 B2 JP2533116 B2 JP 2533116B2 JP 62111107 A JP62111107 A JP 62111107A JP 11110787 A JP11110787 A JP 11110787A JP 2533116 B2 JP2533116 B2 JP 2533116B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 1つのプログラムの実行を中断し、後で再開できるよ
うにして他のプログラムの実行に移る、コンピュータの
割込みには、 プログラムの内容によっては実行中に割込みによって
中断されてはならない場合、割込み要求があっても、割
込みがかからないようにする(割込みマスクする)こと
ができる割込み(以下マスク可能な割込みという)と、 割込み原因によっては、割込みマスクに拘わらず、す
べての状況に優先して割込む必要があり、このために、
もともと、マスクできない割込み(以下マスク不可能な
割込みという)の2種類の割込みが設けられている。
本発明においては、データ処理部、入出力部等に共通
に供給される装置電源が規定電圧値以下に低下した時
に、この2種類の割込み要求を発生させ、マスク不可能
な割込みにより優先的に割込むことによって、所定の入
出力部の電源の切断を行い、然る後に、マスク可能な割
込みにより、電源復旧時に、中断されたプログラムを元
の状態に戻して再開するに必要な退避処理を行う。従っ
て、入出力部の電源を切断して電源負荷を軽減し、電源
電圧低下を遅らせることによって退避処理に要する時間
を確保すると共に、マスク可能な割込みにより退避処理
を行うので、割込まれたプログラムが実行中の処理を保
証することによって、電源復旧時の状態復元に必要なレ
ジスタ類の退避を正しく行うことができる。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、データ処理装置の電源異常対策に係り、特
に、電源電圧の低下が発生した時、復旧時の処理再開に
必要をデータを退避することができるデータ処理装置に
関する。
近年、端末装置等の各種データ処理装置において、揮
発性メモリの蓄電池によるバックアップ、各種エラーチ
ェック等、データ及び装置の信頼性、可用性、保守性を
向上する種々の配慮が施されている。電源変動や電源断
等の異常に対しても、電源復旧時にデータの紛末、エラ
ーを起こすことなく、自動的に、処理を再開することが
できるデータ処理装置が望まれている。
〔従来の技術〕
従来は、電源電圧低下を検出した時、(1)マスク不
可能な割込み要求(non−maskable interrpt:以下NMIと
いう)を発生させることによって割込みを起こしてデー
タ退避処理を行う方法、又は(2)マスク可能な割込み
要求(interrupt request:以下IRQという)を発生させ
ることによって割込みを起こしてデータ退避処理を行う
方法のいずれかの方法によっていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように従来方法(1)によると、マスク不可能
な割込み原因による割込み要求NMIはマスクの有無に拘
わらず割込みを起こすので、マスクすることによって割
込みを禁止して実行中の処理をも中断する場合があり、
退避データは信頼できず、電源復旧時の処理再開の結果
は保証できない。また従来方法(2)によると、マスク
することによって処理が実行されている間は電源電圧低
下による割込み要求IRQは割込み起こすことができない
ので、割込みマスクが解除される前に電源電圧が低下し
て、プロセッサユニット、メモリ等が動作不能になる場
合があるという問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理ブロック図を示す。
図において、 1は電源電圧が低下して所定値に達したことを検知す
る検知手段、 2は検知手段1からの検知出力に基いて、マスク可能
な割込み要求及びマスク不可能な割込み要求を発生する
割込み要求手段、 3はマスク不可能な割込み要求に基いて、所定の入出
力装置の電源を切断する電源切断手段、 4はマスク可能な割込み要求に基いて、プログラムの
実行を制御する制御レジスタの退避を含む所要の退避処
理を行う退避処理手段である。
従って、電源電圧の低下検知時に、マスク可能な割込
み要求及びマスク不可能な割込み要求を発生することに
よって、入出力部の電源を切断した後に、電源復旧時の
データ処理再開に必要なデータを退避するように構成さ
れている。
〔作用〕
本発明によれば、検知手段1からの検知出力に基い
て、割込み要求手段2はマスク不可能な割込み要求及び
マスク可能な割込み要求を発生し、割込み要求に基い
て、夫々、電源切断手段3は所定の入出力装置の電源を
切断し、退避処理手段4は所要の退避処理を行うので、
電源の負荷を軽減して出力電圧低下を延伸することによ
って退避処理に要する時間を確保できると共に、電源異
常前に実行中の処理動作を、割込み可能時点まで保証し
た後、処理再開に必要なデータを退避するので、電源復
旧時に処理を正しく再開できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第2図及び第3図を参照して
説明する。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
第2図で第1図に対応するものは一点鎖線で囲んであ
る。
第2図において、主制御部5は、図示省略したマイク
ロプロセッサ(micro−processor unit:以下MPUとい
う)を含み各部を制御してデータ処理装置の機能を遂行
せしめる。
RAM6は、ランダムアクセスメモリ(randomaccess mem
ory)であって、入出力部、又は図示省略したホスト装
置との間で送受される指令及びデータを記憶すると共
に、割込み時に、プログラムの実行を制御する制御レジ
スタ、プログラムカウンタ等を退避して記憶する。
電源部7は、電池又は交流を直流に変換する電源装置
であって、直流安定化電源をMPU、RAM6、後述するI/O8
a、I/O8b・・・等の装置各部に供給する。
電池7aは、電源部7と同電位の直流電圧を出力するこ
とによって、電源部7からRAM6へ供給される電源のバッ
クアップを行う。
ダイオード7bは、電源部7及び電池7aの出力電流の逆
流を防止する。
I/O8a、I/O8b・・・は、ディスプレイ、プリンタ、回
線制御部等の入出力部である。
検知部1aは、予め設定された基準電圧と比較すること
により、電源部7の出力電圧の低下を検知する。
割込み要求部2aは、検知部1aの検知出力に基いて、マ
スク可能な割込み要求IRQ及びマスク不可能な割込み要
求NMIを発生する。
切断指示部3aは、割込み要求部2aからの割込み要求NM
Iを受付けて、主制御部5が実行中の処理を中断して割
込みを起こすことによって起動され、入出力部I/O8a、I
/O8b・・・の電源を一括して、又は選択的に切断する指
示を出力する。
切断部31は、半導体スイッチ又は接点によって構成さ
れ、切断指示部3aの指示に基いて、電源部7からI/O8
a、I/O8b・・・に供給される電源を切断する。
退避部4aは、割込み要求部2aからの割込み要求IRQを
受付けて、主制御部5が実行中の処理を中断して割込み
を起こすことによって起動され、制御レジスタの内容
等、電源復旧時に、割込み発生前に実行中の状態に復元
して処理を再開するに必要なデータをRAM6の所定領域に
格納することによって退避する。
以下、本発明の作用を第3図のフローチャートを参照
して説明する。
データ処理中、検知部1aは常時、電源の出力電圧の低
下の監視を行う。
検知部1aによって電圧低下が検知された時、割込み要
求部2aは割込み要求NMI及びIRQを発生する。
主制御部5は、割込みマスクの有無に無関係にNMIを
受付けて割込みを起こすことによって切断指示部3aを起
動する。
切断指示部3aは、切断部31に電源の切断指示を行うこ
とによってI/O8a、I/O8b・・・に供給される電源を切断
し、割込み前の元のプログラム処理に戻す。
主制御部5は、IRQに対して割込みマスクされている
か否かによって、マスクされていれば解除されるまで待
ち、マスクされていなければ割込み要求IRQを受付けて
割込みを起こすことによって退避部4aを起動する。
退避部4aは、制御レジスタの内容等、電源復旧時に元
の状態に復元して処理を再開するに必要なデータをRAM6
の所定領域に格納し、割込み前の元のプログラム処理に
戻す。
時間の経過と共に、電源電圧は低下して電子回路が動
作不能な電圧まで低下して、電源断状態に陥る。
電源が復旧した時、主制御部5は、RAM6の所定領域に
格納されたデータに基いて、制御レジスタ等を元の状態
に復元して、電源電圧低下による割込み前の処理を再開
する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、電源電圧が所定
値以下に低下したことが検知された時、即座に入出力部
の電源を切断することによって電源低下の時間を延伸
し、中断が許される時点までプログラム走行の猶予を与
えることによって、電源復旧時の処理再開のための状態
復元に必要な退避処理を確実に行うことができることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理ブロック図、 第2図は本発明の実施例を示すブロック図、 第3図は本発明の実施例のフローチャートである。 図において、 1は検知手段、1aは検知部、 2は割込み要求手段、2aは割込み要求部、 3は電源切断手段、3aは切断指示部、 4は退避処理手段、4aは退避部、 5は主制御部、6はRAM、 7は電源部、7aは電池、 7bはダイオード、8a、8b・・・はI/O、 31は切断部 を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ処理部と入出力部とが同一の電源部
    から別系統で供給される電源によって作動する装置であ
    って、 電源電圧が低下して所定値に達したことを検知する検知
    手段(1)と、 検知手段(1)からの検知出力に基いて、マスク可能な
    割込み要求及びマスク不可能な割込み要求を発生する割
    込み要求手段(2)と、 該マスク不可能な割込み要求に基いて、前記入出力部の
    電源を切断する電源切断手段(3)と、 前記マスク可能な割込み要求に基いて、所要退避処理を
    行うの退避処理手段(4)とを設け、 該電源切断手段(3)により前記入出力部の電源を切断
    した後に、該退避処理手段(4)により退避処理を行う
    ことを特徴とするデータ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5252525A (en) * 1975-10-27 1977-04-27 Mitsubishi Electric Corp Service interruption protection system or infrmation processing system
JPS6278616A (ja) * 1985-10-02 1987-04-10 Alps Electric Co Ltd 電源断時におけるスタンバイ制御方式
JPS62102314A (ja) * 1985-10-29 1987-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 瞬時停電時のマイクロコンピユ−タ動作保護装置

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