JPH0588790A - 電源制御方式 - Google Patents

電源制御方式

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Publication number
JPH0588790A
JPH0588790A JP3251826A JP25182691A JPH0588790A JP H0588790 A JPH0588790 A JP H0588790A JP 3251826 A JP3251826 A JP 3251826A JP 25182691 A JP25182691 A JP 25182691A JP H0588790 A JPH0588790 A JP H0588790A
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JP
Japan
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cpu
power supply
reset
sleep mode
clock
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JP3251826A
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English (en)
Inventor
Ryoji Ninomiya
良次 二宮
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】CPUの動作を保証した状態でCPUの電源を
オフするスリープモード機能を実現できるようにし、消
費電力の低減を図る。 【構成】CPU11をリセットした状態でそのCPU1
1への電源Vccの供給が停止され、これによってCP
U11はスリープモードに設定される。このスリープモ
ードにおいては、電源VccがオフされているのでCP
U11の消費電流は大幅に低減される。また、CPU1
1をリセットする際にはそのCPU11のレジスタ内容
が退避され、そしてこの退避されたレジスタ内容は電源
Vccの供給が再開されてリセットが解除された際に復
帰される。このため、電源Vccの供給停止前の状態か
らCPU11を動作開始させることができ、CPU11
の正常動作を保証することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はデータ処理装置の電源
制御方式に関し、特にポータブルコンピュータのCPU
に対する電源制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携行が容易でバッテリにより動作
可能なラップトップタイプのポータブルコンピュータが
種々開発されている。この種のポータブルコンピュータ
に於いては、無駄な消費電力を低減するために、所定の
条件下においてはCPUの動作速度を自動的に低下させ
るスリープモード機能が設けられている。
【0003】このスリープモード機能は、例えば、一定
時間の間オペレータによるキーボード操作が実行されな
かった場合に、CPUを低周波数の動作クロックによっ
て駆動させるものである。このようなスリープモード機
能は、特にバッテリ駆動タイプのポータプルコンピュー
タに有効に利用されている。
【0004】しかしながら、このようにCPUの動作ク
ロックを切り替える従来のスリープモード機能は、すべ
ての種類のCPUに対して適用できるものではない。な
ぜなら、CPUを構成するマイクロプロセッサのシステ
ム構成によっては、クロック切替えにより、CPU内で
の誤動作が引き起こされる場合があるからである。
【0005】特に、米インテル社により開発され製造販
売されているマイクロプロセッサ(i80486)のよ
うに、外部から供給される外部クロックよりも速いクロ
ックで動作するマイクロプロセッサをCPUとして使用
する場合については、クロックの切り替えによって誤動
作が引き起こされる危険が高い。これは、次のような理
由によるものである。
【0006】すなわち、このようなプロセッサは、PL
L回路を含む内部発振器を持ち、外部から供給されるク
ロックにPLL回路を同期させ、そのPLL回路で内部
的に速いクロックを発生させてそれを利用して高速動作
を実現している。このため、このようなマイクロプロセ
ッサが正常に動作するためには、外部から供給されるク
ロックの位相が確定していることが必要とされる。さも
ないと、PLL回路の同期動作に異常が来たされるから
である。
【0007】したがって、もし、このように内部発振器
を持つCPUに対して従来のスリープモード機能をその
まま適用すると、クロック切り替え時におけるクロック
位相の不連続によって、CPUの動作が保証されなくな
るという不具合が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のスリープモード
機能では、CPU内での誤動作を引き起こす場合があ
り、CPUの動作を保証できないという欠点があった。
【0009】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、CPUの動作を保証した状態でそのCPUの電
源をオフするスリープモード機能を実現できるように
し、消費電力を充分に低減することができる電源制御方
式を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】この発明によ
る電源制御方式は、CPUと、このCPUにシステムバ
スを介して結合される周辺回路とを有するデータ処理装
置において、前記CPUの電源をオン/オフするスイッ
チ手段と、前記CPUをスリープモードに設定するため
の所定のモード設定条件の成立の有無を判別し、条件成
立時に前記CPUのレジスタ内容を退避する手段と、前
記CPUのレジスタ内容が退避された際、前記スイッチ
手段を制御して前記CPUの電源をオフする手段と、前
記CPUの電源がオフされた際に前記システムバスを介
して前記周辺回路から前記CPUへ流れ込む電流を遮断
する手段と、前記CPUへの割り込み要求に応答して、
前記スイッチ手段を制御して前記CPUの電源をオン状
態に再設定する手段と、前記CPUの電源がオン状態に
再設定された際、前記退避したレジスタ内容を前記CP
Uに復帰する手段とを具備し、前記CPUをリセットし
た状態で前記CPUの電源を一時的にオフすることを特
徴とする。
【0011】この電源制御方式においては、CPUをリ
セットした状態でそのCPUの電源がオフされるので、
CPUの動作に影響を及ぼすこと無く、CPUの消費電
力を充分に低減することができる。また、CPUをリセ
ットする際にはそのCPUのレジスタ内容が退避され
る。この退避されたレジスタ内容は、電源がオン状態に
再設定されてリセットが解除された際にCPUに復帰さ
れる。このため、電源をオフする前の状態からCPU動
作を開始することができる。したがって、CPUの動作
を保証した状態で、そのCPUへの電源供給を停止させ
るという新たなスリープモード機能を実現できるように
なり、データ処理装置の消費電力を著しく低減すること
が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0013】図1には、この発明の一実施例に係わる電
源制御方式を実現するためのラップトップタイプポータ
ブルコンピュータのシステム構成が示されている。この
ポータブルコンピュータは、AC商用電源またはコンピ
ュータ本体に着脱自在に装着されるバッテリによって駆
動されるコンピュータであり、図示のように、CPU1
1、スイッチ回路12、バスコントローラ13、ROM
14、ダイナミックRAM(DRAM)15、リアルタ
イムクロック(RTC)メモリ16、キーボードコント
ローラ(KBC)17、電源回路18、AC電源アダプ
タ19、バッテリ20、バックアップ用電源21、クロ
ック切替え回路22、および発振器23を備えている。
【0014】CPU11はこのシステム全体の制御を司
るものであり、システムバス10bを介して周辺回路を
成す各コンポーネント、すなわち、ROM14、ダイナ
ミックRAM(DRAM)15、リアルタイムクロック
(RTC)メモリ16、キーボードコントローラ(KB
C)17に接続されている。このCPU11は、例えば
前述のマイクロプロセッサ(i80486)のように内
部的に高速クロックを生成して動作するために、内部発
振器111を備えている。すなわち、このCPU11
は、クロック切替え回路22を介してクロック発振器2
3から供給されるクロックCLKの数倍の高速クロック
を内部発振器111によって内部的に生成し、それを利
用して高速動作する構成である。
【0015】また、CPU11は、実行中のアプリケー
ションプログラムによってコールされるBIOS(Bas
ic Input Output System)プログラムの実行により、
スリープモード設定条件の設立の有無を判断し、条件成
立時には、CPU11内のレジスタ内容の退避、スリー
プモードへ移行することを示すスリープモード識別フラ
グの設定、およびHALT(停止)命令の実行を順次行
う。スリープモード設定条件は、例えば、一定期間以上
オペレータによるキー入力操作が行なわれなかった場合
等に成立する。
【0016】CPU11のレジスタ内容は、ダイナミッ
クRAM(DRAM)15に退避される。また、スリー
プモード識別フラグは、リアルタイムクロック(RT
C)メモリ16に格納される。
【0017】CPU11がプログラムの実行を停止する
ためのHALT(停止)命令を実行すると、CPU11
が停止状態に設定されたことを通知するために、CPU
11は、コントロール信号(MIO)を“L”レベル、
コントロール信号(DC)を“L”レベル、コントロー
ル信号(WR)を“H”レベルに設定する。ここで、コ
ントロール信号(MIO)はメモリと入出力装置のどち
らをアクセスするかを示すものであり、コントロール信
号(DC)はデータとコマンドのどちらを出力するかを
示すものであり、コントロール信号(WR)は書き込み
と読み出しのどちらかを行うかを示すものである。
【0018】クロック発振器22は、CPU11に供給
する動作クロック(CLK)として例えば32MHまた
は16MHZのクロックを発生する。このクロック発振
器22からのクロック(CLK)は、クロック切替え回
路22に送られる。クロック切替え回路22は、CPU
11に対してクロック(CLK)またはGNDレベル出
力をそのCPU11の動作クロックとして供給する。
【0019】バスコントローラ13は、CPUバス10
aとシステムバス10bとの接続/分離を制御すると共
に、CPU11に対するリセット信号(RESET)と
割り込み信号(INT)の供給、およびクロック(CL
K)の供給、並びにCPU11への電源供給を制御す
る。
【0020】このバスコントローラ13は、通常はCP
U11を動作させるためにスイッチ回路12をオンにし
てCPU11に電源Vccを供給すると共に、クロック
切替え回路22を制御してCPU11に動作クロック
(CLK)を供給する。しかし、CPU11をスリープ
モードに設定する時には、バスコントローラ13は、そ
のクロック(CLK)の供給を停止すると共に、電源V
ccの供給も停止する。また、このようにクロック(C
LK)および電源Vccの供給を停止する際には、バス
コントローラ13は、その停止に先立ってリセット信号
(RESET)をアクティブにし、これによってCPU
11をリセットする。このようにCPU11をリセット
状態にしてからクロック(CLK)および電源Vccの
供給を停止するのは、クロック(CLK)の供給停止に
よるクロック位相のずれや、電源遮断によってCPU1
1が誤動作するのを防止するためである。
【0021】さらに、このようにクロック(CLK)お
よび電源Vccの供給を停止する際には、バスコントロ
ーラ13は、CPUバス10aとシステムバス10bと
を切り離し、これによってCPU11への無駄な電流の
流れ込みを防止する。CPU11がスリープモードに移
行可能な状態になったことは、CPU11からの各種コ
ントロール信号(MIO、DC、WR)によって認識さ
れる。
【0022】すなわち、スリープモードに移行可能な状
態になると、前述したようにCPU11はHALT命令
を実行し、信号MIOを“L”レベル、信号DCを
“L”レベル、信号WRを“H”レベルにする。このた
め、バスコントローラ13は、これら信号のレベルを検
出することによって、CPU11がスリープモードに移
行可能な状態になったことを認識できる。
【0023】また、バスコントローラ13は、クロック
(CLK)および電源Vccの供給停止中にキーボード
コントローラ(KBC)17からのキー入力割り込み
や、図示しないシステムタイマからのタイマ割り込みの
ようなハードウェア割り込みの要求(IRQ)を受け取
ると、CPU11をスリープモードから通常の動作モー
ドに復帰させるために、電源Vccおよびクロック(C
LK)の供給を再開すると共に、リセット信号(RES
ET)をインアクティブにしてそのリセット状態を解除
し、CPU11にレジスタ内容の復帰処理を実行させ
る。また、この後、バスコントローラ13は、CPU1
1に対して割り込み信号(INT)を供給する。
【0024】ROM14には、キー入力待ちファンクシ
ョンサブルーチン等のBIOS(Basic Input Outpu
t System)プログラムが格納されている。ダイナミック
RAM(DRAM)15はCPU11によって実行され
るアプリケーションプログラム等を格納するためのもの
であり、スリープモードへの移行時には、このダイナミ
ックRAM(DRAM)15にはCPU11のレジスタ
内容が退避される。
【0025】リアルタイムクロック(RTC)メモリ1
6は、時計機能やカレンダ機能を実現するためのモジュ
ールであり、そのメモリには電源遮断時にもその記憶内
容が消失されないように、バックアップ用電源17が常
時供給されている。このリアルタイムクロック(RT
C)メモリ15には、前述したスリープモード識別フラ
グが格納される。
【0026】このスリープモード識別フラグは、CPU
11に電源Vccが供給された時に、スリープモードか
らの復帰によってCPU11だけが電源オフした状態か
ら復帰したのか、あるいはスリープモードに関係なくシ
ステム全体の電源がオフした状態から復帰したのかを識
別するために使用される。すなわち、CPU11への電
源供給を再開したときは、通常のシステム全体の電源投
入時の状態と同じく、CPU11は初期化状態にある。
通常の電源投入時にはブートストラップ処理を行うだけ
で退避されているレジスタ内容を復帰する必要はない
が、スリープモードから復帰した際にはレジスタ内容を
CPU11に復帰する必要がある。このため、CPU1
1は、電源Vccの供給が再開されると、リアルタイム
クロック(RTC)メモリ16のスリープモード識別フ
ラグをチェックし、これによってスリープモードからの
復帰であるか否かを判別する。
【0027】キーボードコントローラ(KBC)17
は、図示しないキーボードからのキー入力があると、C
PU11にキー入力割り込みを通知するためにハードウ
ウェア割り込み要求(IRQ)をアクティブにする。こ
のハードウェア割り込み要求(IRQ)としては、この
ようなキー入力割り込みの他、一定周期毎に発生される
図示しないシステムタイマからのタイマ割り込み等があ
る。
【0028】電源回路18は、AC商用電源をDC電源
に変換するAC電源アダプタ19からの電源またはバッ
テリ20からの電源を受け、それを所望のDC電源電圧
Vccに変換するDC−DCコンバータである。
【0029】図2には、バスコントローラ13の具体的
構成の一例が示されている。このバスコントローラ13
は、図示のように、電源切替え回路131、リセット信
号発生回路132、割り込み信号発生回路133、R−
Sフリップフロップ135、バス接続/分離回路136
によって構成されている。
【0030】電源切替え回路131は、スイッチ回路1
2をオン/オフ制御してCPU11への電源Vccの供
給を制御するためのものであり、フリップフロップ13
5がリセットされた時には、スイッチ信号SW1を
“H”レベルにしてスイッチ回路12をオフさせる。一
方、フリップフロップ135がセットされた時には、電
源切替え回路131は、スイッチ信号SW1を“L”レ
ベルにしてスイッチ回路12をオンさせる。
【0031】また、フリップフロップ135の出力は、
制御信号SW2としてクロック切替え回路22に供給さ
れる。クロック切替え回路22は、フリップフロップ1
35がリセットされた時にはクロック(CLK)の供給
を停止し、フリップフロップ135がセットされた時に
はクロック(CLK)を供給を開始する。
【0032】ゲート回路134は、信号MIO、DC、
WRがそれぞれ“L”レベル、“L”レベル、“H”レ
ベルに設定されたこと、つまりCPU11がHALT命
令を実行しことを認識した時、フリップフロップ135
をリセットする。また、フリップフロップ135のセッ
トは、割り込み要求(IRQ)によって行なわれる。
【0033】リセット信号発生回路132は、フリップ
フロップ135をリセットするためのゲート回路134
の出力に応答し、リセット信号(RESET)をアクテ
ィブにする。また、リセット信号発生回路132は、割
り込み要求(IRQ)に応答してリセット信号(RES
ET)をインアクティブに設定する。割り込み信号発生
回路133は、割り込み要求(IRQ)に応答して割り
込み信号(INT)を発生する。
【0034】バス接続/分離回路はCPUバス10aと
システムバス10b間の接続/分離を行うためのもので
あり、CPU11の電源遮断時に周辺回路からCPU1
1に電流が流れ込まないように、フリップフロップ13
5がリセットされた時にCPUバス10aとシステムバ
ス10b間を分離する。この分離は、例えば、CPU1
1に繋がっているCPUバス10aをGNDレベルに固
定することによって行なわれる。この様なCPU11へ
の無駄な電流の流れ込み防止は、CPU11の消費電流
を大幅に低減する。また、実際には、CPUバス10a
のみならず、CPU11に繋がるすべての信号線につい
てGNDレベルに固定することが好ましい。
【0035】このように構成されバスコントローラ13
においては、信号MIO、DC、WRがそれぞれ“L”
レベル、“L”レベル、“H”レベルに設定された事が
検出されると、ゲート回路134の出力によってリセッ
ト信号(RESET)がアクティブ状態に設定され、ま
たフリップフロップ135がリセットされることによっ
てクロック(CLK)を停止するための制御信号SW2
が発生されると共に、電源切替え回路131によって電
源スイッチ回路12をオフするための制御信号SW1が
発生される。
【0036】この状態で、割り込み要求(IRQ)が入
力されると、フリップフロップ135がセットされてク
ロック(CLK)供給を再開するための制御信号SW2
が発生され、また電源切替え回路131により電源スイ
ッチ回路12をオンするための制御信号SW1が発生さ
れる。また、電源スイッチ回路12をオンしてから一定
時間(例えば1ms)経過後に、リセット信号(RES
ET)がインアクティブに設定される。そして、割り込
み信号発生回路133から、割り込み信号(INT)が
発生される。
【0037】次に、図3乃至図5を参照して、図1のポ
ータブルコンピュータにおけるスリーブモードへの移行
動作とそのスリーブモードからの復帰動作について説明
する。
【0038】まず、図3のフローチャートを参照して、
CPU11の消費電流を低減するために、スリープモー
ドで一時的にそのCPU11への電源Vccの供給を停
止する場合の動作について説明する。
【0039】CPU11がアプリケーションプログラム
の実行中に例えばキー入力待ち状態になると、通常、図
3に示すようなBIOSによる割り込み待ちファンクシ
ョンのルーチンがコールされる。ここでは、まず、CP
U11は、キー入力割り込みの発生の有無を判断し(ス
テップS11)、割り込みが発生した際には割り込み処
理でキーコード読み取り等の処理を実行し(ステップS
12)、その後、アプリケーションプログラムの実行に
戻る。
【0040】一方、キー入力割り込みが一定時間発生し
なかった場合には、CPU11は、スリープモード設定
条件が成立されたことを認識し、スリープモード設定の
ためのサブルーチンを実行する。ここでは、CPU11
は、まず、その時のレジスタ内容をダイナミックRAM
(DRAM)15にセーブする(ステップS13)。次
いで、CPU11は、スリープモード識別フラグを
“1”に設定し、そのスリープモード識別フラグをリア
ルタイムクロック(RTC)メモリ16に格納する(ス
テップS14)。この後、CPU11は動作停止のため
のHALT命令を実行する(ステップS15)。
【0041】CPU11は、HALT命令を実行する
と、CPU11が停止状態になったことを通知するため
に、信号MIOを“L”、信号DCを“L”、信号WR
を“H”にする。そして、外部から再起動されない限
り、停止状態を維持する。
【0042】バスコントローラ13は、これら信号(M
IO、DC、WR)を監視しており、CPU11がHA
LT命令を実行したことが分かると、リセット(RES
ET)信号をアクティブにしてCPU11をリセット状
態にする。次に、クロック(CLK)の供給を停止し、
そして電源Vccの供給を停止する。さらに、バスコン
トローラ13は、CPUバス10aをGNDレベルに固
定し、周辺回路からCPU11への電流の流れ込みを防
止する。このようにして、CPU11は電源Vcc供給
が停止されたスリープモード状態となる。
【0043】この後、バスコントローラ13は、キーボ
ードコントローラ(KBC)17からのキー入力割り込
みや、図示しないシステムタイマからのタイマ割り込み
等のハードウェア割り込み要求(IRQ)が発生される
と、CPU11への電源Vccの供給を再開し、次いで
クロック(CLK)の供給を再開し、この後、CPUバ
ス10aを強制的にGNDに固定している状態から解除
する。以上の処理が終了してから、約1msウエイト
後、バスコントローラ13は、リセット信号(RESE
T)をインアクティブにする。
【0044】リセット信号(RESET)がインアクテ
ィブになると、CPU11は動作を開始して図4のルー
チンを実行する。この図4のルーチンは、初期状態に強
制設定するためのリセットスイッチが投入された時や、
電源投入時に実行されるものと同一のルーチンである。
【0045】この図4のルーチンでは、まず、CPU1
1は、リアルタイムクロック(RTC)メモリ15に格
納されているスリープモード識別フラグの内容をチェッ
クする(ステップS21)。スリープモード識別フラグ
が“0”の場合には、スリープモードからの復帰ではな
く、システムの電源投入またはリセットスイッチの投入
による通常のシステム起動であるので、CPU11はブ
ートストラップ処理を実行する(ステップS22)。
【0046】一方、スリープモード識別フラグが“1”
の場合にはスリープモードからの復帰であるので、CP
U11は、リアルタイムクロック(RTC)メモリ15
のスリープモード識別フラグを“0”に書き替え(ステ
ップS23)、その後、退避したレジスタ内容をダイナ
ミックRAM(DRAM)15からロードしてレジスタ
内容を元に戻す(ステップS24)。そして、CPU1
1は、図3で説明したキー入力割り込みチェック処理
(ステップS11)に移行し、これによってスリープモ
ード設定前の状態に戻る。
【0047】このように、この実施例のスリープモード
機能は、CPU11をリセットした状態でCPU11へ
の電源Vccの供給を停止し、その電源Vccの供給停
止によってCPU11の消費電流を低減している。
【0048】図5には、以上説明したスリープモード動
作の動作タイミングが示されている。図示のように、通
常モードからスリープモードに移行する際には、CPU
11によってHALT命令が実行された後、リセット
(RESET)信号がアクティブにされ、これによって
CPU11をリセットした状態でクロック(CLK)が
停止され、そしてCPU11への電源Vccもオフされ
る。
【0049】また、スリープモードから通常モードに復
帰する際には、ハードウェア割り込み要求(IRQ)が
発生された後、まず、CPU11への電源Vccがオン
されて、クロック(CLK)の供給が再開され、その後
リセット(RESET)信号がインアクティブにされ、
これによってCPU11のリセット状態が解除される。
次に、図6を参照して、バスコントローラ13の他の具
体的構成の一例を説明する。
【0050】図2のバスコントローラ13は、HALT
命令の実行によって出力されるコントロール信号により
CPU11がクロック停止可能な状態になったことを認
識したが、この図6のバスコントローラ13´は、CP
U11から発行される通知に基づいて、CPU11が電
源停止可能な状態になったことを認識する構成である。
【0051】すなわち、バスコントローラ13´は、ゲ
ート回路134の代わりに、デコーダ201とレジスタ
202を備えている。デコーダ201は、CPU11か
ら電源停止可能な状態になったことの通知が発行された
際、それを解釈してレジスタ202にその通知データを
セットする。レジスタ202に通知データがセットされ
ると、リセット信号発生回路132によってリセット
(RESET)信号がアクティブにされ、またフリップ
フロップ135がリセットされることにより電源Vcc
をオフするための制御信号SW1が発生される。
【0052】このような構成のクロック制御回路13´
を使用すれば、CPU11がたとえHALT命令を実行
しなくても、CPU11が電源停止可能状態になったこ
とを認識することが可能となる。
【0053】以上説明したように、この実施例のポータ
ブルコンピュータにおいては、CPU11をリセットし
た状態でそのCPU11への電源Vccをオフしている
ので、CPU11がその電源供給の停止によって誤動作
するといった事態を防止できる。また、通常のスリープ
モードのようにクロック(CLK)の周波数を低下させ
るのではなく、CPU11の電源Vccをオフしている
ので、消費電力を大幅に低減できるようになる。
【0054】さらに、CPU11をリセットする際には
そのCPU11のレジスタ内容が退避され、この退避さ
れたレジスタ内容は電源Vccの供給が再開されてリセ
ットが解除された際に復帰される。このため、電源Vc
cをオフする前の状態からCPU11を動作開始させる
ことができ、CPU11の正常動作を確実に保証するこ
とができる。
【0055】なお、このようなCPU11に対する電源
制御方式は、内部発振器を持つCPUのスリープモード
機能の実現に特に適しているが、内部発振器をもたず外
部クロックに同期して動作するCPUに適用しても同様
にして誤動作を招くこと無く消費電力を低減できること
はもちろんである。
【0056】また、この実施例では、CPU11がスリ
ープモードから復帰したのかあるいはシステム全体の電
源が投入されたのかを識別するためにスリープモード識
別フラグをCPU11によってソウトウェア的に設定し
たが、例えば、バスコントローラ13内にフリッフロッ
プ等を用意し、このフリッフロップにスリープモード識
別フラグをハードウェア的に設定することも可能であ
る。
【0057】さらに、この実施例では、CPU11の電
源Vccをオフするだけでなく、クロック(CLK)の
供給も停止するスリープモードを説明したが、電源Vc
cだけをオフしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、CP
Uの動作を保証した状態でCPUの電源をオフするスリ
ープモード機能を実現できるようになり、消費電力を充
分に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るポータブルコンピュ
ータのシステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施例のシステムの設けられているバスコン
トローラの具体的構成の一例を示すブロック図。
【図3】同実施例のシステムにおけるスリープモードへ
の移行動作を説明するフローチャート。
【図4】同実施例のシステムにおけるスリープモードか
らの復帰動作を説明するフローチャート。
【図5】同実施例のシステムの動作タイミングを示すタ
イミングチャート。
【図6】同実施例のシステムの設けられているバスコン
トローラの具体的構成の他の例を示すブロック図。
【符号の説明】
11…CPU、12…電源スイッチ回路、13…バスコ
ントローラ、14…ROM、15…ダイナミックRA
M、16…リアルタイムクロック、17…キーボードコ
ントローラ、21…クロック発振器、22…クロック切
替え回路、131…電源切替え回路、132…リセット
信号発生回路、133…割り込み信号発生回路、134
…ゲート回路、135…フリップフロップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUと、このCPUにシステムバスを
    介して結合される周辺回路とを有するデータ処理装置に
    おいて、 前記CPUの電源をオン/オフするスイッチ手段と、 前記CPUをスリープモードに設定するための所定のモ
    ード設定条件の成立の有無を判別し、条件成立時に前記
    CPUのレジスタ内容を退避する手段と、 前記CPUのレジスタ内容が退避された際、前記スイッ
    チ手段を制御して前記CPUの電源をオフする手段と、 前記CPUの電源がオフされた際に前記システムバスを
    介して前記周辺回路から前記CPUへ流れ込む電流を遮
    断する手段と、 前記CPUへの割り込み要求に応答して、前記スイッチ
    手段を制御して前記CPUの電源をオン状態に再設定す
    る手段と、 前記CPUの電源がオン状態に再設定された際、前記退
    避したレジスタ内容を前記CPUに復帰する手段とを具
    備し、 前記CPUをリセットした状態で前記CPUの電源を一
    時的にオフすることを特徴とする電源制御方式。
JP3251826A 1991-09-27 1991-09-30 電源制御方式 Pending JPH0588790A (ja)

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