JP2533054Y2 - 水性筆記具 - Google Patents

水性筆記具

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JP2533054Y2
JP2533054Y2 JP9652991U JP9652991U JP2533054Y2 JP 2533054 Y2 JP2533054 Y2 JP 2533054Y2 JP 9652991 U JP9652991 U JP 9652991U JP 9652991 U JP9652991 U JP 9652991U JP 2533054 Y2 JP2533054 Y2 JP 2533054Y2
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JP
Japan
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hole
writing instrument
cartridge
cam mechanism
water
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JP9652991U
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JPH0544582U (ja
Inventor
和雄 五味
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Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
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  • Pens And Brushes (AREA)
  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は水性ボールペン,水性イ
ンキペン等の水性筆記具に係り、特にクリップの出没操
作に対応して筆記具カートリッジのペン先を外筒の先端
より弾性体に抗し又はその弾性力により出没させるカム
機構を備えた水性筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水性筆記具としては、例えば実公
平3−8469号公報に記載されたものがある。図5は
従来の水性筆記具の要部の縦断面図である。この水性筆
記具は、水性インキを吸蔵するインキ吸蔵体23を収納
し、後部に樹脂よりなる外部材26と該外部材26より
硬質の樹脂よりなる直線状切欠き27Aを有する内部材
27で構成され、内部材27を外部材26の貫通孔26
Aに固着した際に両者間に形成される非接触部を空気孔
28とする尾栓18を配置した筆記具カートリッジ4を
外筒内に収納し、出没機構により外筒の先端よりペン先
7を出没するように構成される。
【0003】しかしながら上記従来例にあっては、筆記
具カートリッジ4の後部18が外,内部材26,27の
2部品であり、かつ外,内部材26,27の材質が制限
されるなどの課題がある。
【0004】本考案の目的は、クリップの出没操作に対
応して筆記具カートリッジのペン先を外筒の先端より弾
性体に抗し又はその弾性力により出没させるカム機構を
組み合わせることにより、筆記具カートリッジの組立が
極めて容易で、かつバラツキのない水性筆記具を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案水性筆記具は、上
記の課題を解決し、上記の目的を達成するため、図1に
示すように外筒1に長孔2を設け、この長孔2の前,後
部に、出没操作されるクリップ3のベース部9に設けた
前,後部係合部10a,10bを係合し、該ベース部9
に係合孔11を設け、クリップ3の出没操作に対応して
筆記具カートリッジ4のペン先7を外筒1の先端より弾
性体6に抗し又はその弾性力により出没させるカム機構
8を外筒1内に設けてなる水性筆記具において、前記カ
ム機構8に嵌挿孔17を設け、この嵌挿孔17に筆記具
カートリッジ4の後部18を挿入し、かつ該カートリッ
ジ後部孔19に連通する通気部材20を設け、該通気部
材20に連通する空気取入孔21を前記カム機構8に設
けてなる。
【0006】
【作用】外気は空気取入孔21より通気部材20を経て
カートリッジ後部孔19内に入り、筆記具カートリッジ
4内への空気の交流を図ることになる。
【0007】
【実施例】図1は本考案水性筆記具の第1実施例の構成
を示す縦断面図である。図1において1は外筒、5は先
具、4は外筒1内に挿設した筆記具カートリッジで、バ
ネ6のバネ力により後方へ付勢されている。7はペン
先、24はインキ供給中継芯、23は水性インキを吸蔵
するインキ吸蔵体、18は筆記具カートリッジ4の後部
で、この例では尾栓である。19はカートリッジ後部
孔、25は該後部孔19に連通する空気路(切欠き)
で、矢印で示す経路を経てインキ吸蔵体23に連通す
る。
【0008】外筒1の後部には軸方向の長孔2が形成さ
れ、この長孔2の前,後部には出没操作されるクリップ
3のベース部9に設けた前,後方係合部10a,10b
が係合されており、ベース部9には係合孔11が設けら
れている。前方係合部10a及び係合孔11の後縁部が
それぞれ摺接し後方に行くに従って低くなる前,後方傾
斜面12,14を有し、クリップ3の出没操作に対応し
て筆記具カートリッジ4のペン先7を外筒1の先端より
バネ6に抗し又はそのバネ力により出没させるカム機構
8が筆記具カートリッジ4の後方に収められている。
【0009】後方傾斜面14に摺接する係合孔11の後
縁部に突部11Aが設けられ、該後方傾斜面14の後部
には該突部11Aが係止する係止部13が設けられてお
り、かつベース部9の後部下面には支点9Aが設けられ
ている。
【0010】カム機構8の前面には挿通孔17が設けら
れ、この嵌挿孔17に筆記具カートリッジ4の尾栓18
が挿入されており、かつ尾栓18に設けたカートリッジ
後部孔19に連通する通気部材20が設けられ、該通気
部材20に連通する空気取入孔21がカム機構8に設け
られている。
【0011】この第1実施例の場合、通気部材20は、
カートリッジ後部孔19に嵌挿される棒状部材であっ
て、カム機構8と一体に形成され、外面に直線状の通気
溝20Aを有し、かつ空気取入孔21と連通する隙間2
2を形成するものである。
【0012】上記構成の第1実施例において、外気は矢
印で示すように空気取入孔21より隙間22、直線状の
通気溝20A、カートリッジ後部孔19及び空気路25
を経てインキ吸蔵体23に至り、空気の交流を図ること
になる。
【0013】クリップ3の基端側を矢印で示す箇所で押
すと、ベース部9の前方係合部10a及び係合孔11の
突部11Aがそれぞれカム機構8の前,後部傾斜面1
2,14に摺接しながらカム機構8及び筆記具カートリ
ッジ4がバネ6のバネ力に抗して前方へ移動され、筆記
具カートリッジ4のペン先7が外筒1の先端より突出さ
れる。この時、係合孔11の突部11Aがカム機構8の
係止部13に係止され、突出状態を維持することにな
り、筆記に供することができる。
【0014】又、筆記具カートリッジ4のペン先7を収
納するときは、クリップ3の基端部を矢印で示す箇所で
押すと、クリップ3の支点9Aによるテコ運動により係
合孔11の突部11Aとカム機構8の係止部13との係
止が解かれ、ベース部9の前方係合部10a及び係合孔
11の突部11Aがそれぞれカム機構8の前,後方傾斜
面12,14に摺接しながら筆記具カートリッジ4及び
カム機構8がバネ6のバネ力により後方へ移動され、ペ
ン先7が外筒1の先端より引っ込むことになる。
【0015】図2は第2実施例における要部の縦断面図
である。この第2実施例の場合、通気部材20は、カー
トリッジ後部孔19に嵌挿される棒状部材であって、カ
ム機構8の嵌挿孔17に固着され、外面に螺旋状の通気
溝20Aを有し、かつ空気取入孔21と連通する隙間2
2を形成するものである。
【0016】図3は第3実施例における要部の縦断面図
である。この第3実施例は、第2実施例において通気部
材20をカム機構8と一体に形成した例である。
【0017】第2,第3実施例において外気は空気取入
孔21より隙間22,螺旋状の通気溝20Aを通り、以
下上記第1実施例と同様の経路を経てインキ吸蔵体23
に至り、空気の交流を図ることになる。なお、通気溝2
0Aは、直線状、螺旋状の溝が形成上好ましいが、これ
に限定されないことは勿論である。
【0018】図4は第4実施例における要部の縦断面図
である。この第4実施例の場合、通気部材20は、筆記
具カートリッジの尾栓18後方に設けられ、通気性を有
するスポンジ、繊維束である。
【0019】第4実施例において外気は空気取入孔21
よりスポンジ、繊維束の通気部材20を通り、以下上記
第1実施例と同様の経路を経てインキ吸蔵体23に至
り、空気の交流を図ることになる。この場合、通気部材
20の圧縮量によって通気量の調整ができるので好まし
い。
【0020】なお、本考案におけるカム機構8は、実施
例に示すように後方傾斜面14に摺接する係合孔11の
後縁部に突部11Aを設け、該後方傾斜面14の後部に
該突部11Aが係止する係止部13を設け、かつベース
部9の後部下面に支点9Aを設けることにより、クリッ
プ3の出没操作がクリップ基端側の1箇所にできるた
め、操作性が向上し好ましいが、このような構成に限定
されず、例えば、前方傾斜面12の後部に、前方係合部
10aが係止する係止部を設け、後方傾斜面14に、係
合孔11の後縁部が摺接する構成であってもよい。
【0021】
【考案の効果】上述のように本考案によれば、クリップ
3の出没操作に対応して筆記具カートリッジ4のペン先
7を外筒1の先端より弾性体6に抗し又はその弾性力に
より出没させるカム機構8に嵌挿孔17を設け、この嵌
挿孔17に筆記具カートリッジ4の後部18を挿入し、
かつ該カートリッジ後部孔19に連通する通気部材20
を設け、該通気部材20に連通する空気取入孔21をカ
ム機構8に設けてなるので、筆記具カートリッジ4の組
立が極めて容易で、かつバラツキのない水性筆記具を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案水性筆記具の第1実施例の構成を示す縦
断面図である。
【図2】第2実施例における要部の縦断面図である。
【図3】第3実施例における要部の縦断面図である。
【図4】第4実施例における要部の縦断面図である。
【図5】従来の水性筆記具の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 長孔 3 クリップ 4 筆記具カートリッジ 6 弾性体(バネ) 7 先端部(ペン先) 8 カム機構 9 ベース部 9A 支点 10a 前方係合部 10b 後方係合部 11 係合孔 11A 突部 12 前方傾斜面 13 係止部 14 後方傾斜面 17 嵌挿孔 18 後部(尾栓) 19 カートリッジ後部孔 20 通気部材 20A 通気溝 21 空気取入孔 22 隙間 23 インキ吸蔵体 24 インキ供給中継芯 25 空気路(切欠き)

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒(1)に長孔(2)を設け、この長孔
    (2)の前,後部に、出没操作されるクリップ(3)の
    ベース部(9)に設けた前,後部係合部(10a,10
    b)を係合し、該ベース部(9)に係合孔(11)を設
    け、クリップ(3)の出没操作に対応して筆記具カート
    リッジ(4)のペン先(7)を外筒(1)の先端より弾
    性体(6)に抗し又はその弾性力により出没させるカム
    機構(8)を外筒(1)内に設けてなる水性筆記具にお
    いて、前記カム機構(8)に嵌挿孔(17)を設け、こ
    の嵌挿孔(17)に筆記具カートリッジ(4)の後部
    (18)を挿入し、かつ該カートリッジ後部孔(19)
    に連通する通気部材(20)を設け、該通気部材(2
    0)に連通する空気取入孔(21)を前記カム機構
    (8)に設けてなる水性筆記具。
  2. 【請求項2】 通気部材(20)は、カートリッジ後部
    孔(19)に嵌挿される棒状部材であって、カム機構
    (8)と一体に形成され、外面に通気溝(20A)を有
    し、かつ空気取入孔(21)と連通する隙間(22)を
    形成するものである請求項1の水性筆記具。
  3. 【請求項3】 通気部材(20)は、カートリッジ後部
    孔(19)に嵌挿される棒状部材であって、カム機構
    (8)の嵌挿孔(17)に固着され、外面に通気溝(2
    0A)を有し、かつ空気取入孔(21)と連通する隙間
    (22)を形成するものである請求項1の水性筆記具。
  4. 【請求項4】 通気部材(20)は、筆記具カートリッ
    ジ(4)の後方に設けられ、通気性を有するスポンジ、
    繊維束である請求項1の水性筆記具。
  5. 【請求項5】 カム機構(8)は、前方係合部(10
    a)及び係合孔(11)の後縁部がそれぞれ摺接し後方
    に行くに従って低くなる前,後方傾斜面(12,14)
    を有し、該後方傾斜面(14)に摺接する係合孔(1
    1)の後縁部に突部(11A)を設け、該後方傾斜面
    (14)の後部に、該突部(11A)が係止する係止部
    (13)を設け、かつベース部(9)の後部下面に支点
    (9A)を設けてなる請求項1の水性筆記具。
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