JP2532705Y2 - シール用グロメット - Google Patents

シール用グロメット

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JP2532705Y2
JP2532705Y2 JP7388193U JP7388193U JP2532705Y2 JP 2532705 Y2 JP2532705 Y2 JP 2532705Y2 JP 7388193 U JP7388193 U JP 7388193U JP 7388193 U JP7388193 U JP 7388193U JP 2532705 Y2 JP2532705 Y2 JP 2532705Y2
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grommet
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洋 有坂
誠治 平野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のインナパネル
等に開口した取付穴や作業用穴等を塞ぐシール用グロメ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のシール用グロメットには
種々の提案がなされており、例えば、実開昭60ー15
2556号公報に示すように、自動車用ロックノブのグ
ロメットは、樹脂成形体からなるグロメット本体のロッ
クノブ出没孔の内周に、ロックノブに摺接可能な舌片を
突設するとともに、取付面にドアウエスト芯材に係止す
る爪を有する係止金具を固定してなるもの、あるいは、
取付穴等に嵌め込まれるグロメットにパッキンを組付け
る場合は、パネル等にグロメットを固定するための足だ
けの仮組付けではパッキンが外れ易いので、パッキンの
片面に粘着剤を塗布してグロメットのフランジに貼り付
けてなるもの等が一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、従来のグロメットにおいて、前者の場合で
は、グロメットを係止金具に固定する場合、グロメット
より突設したピン等を係止金具の取付穴に嵌入させてピ
ンを熱カシメする等の手段が必要であり、グロメットと
係止金具との組付け作業が面倒である。
【0004】また、後者の場合のように、グロメットと
パッキンを組付けるのに粘着剤を使用したものでは、粘
着剤面がグロメットの脚部に貼り付いて組付け難く、し
かもグロメットのフランジ面よりパッキンがはみ出して
組付いた場合には剥がし難く、納入部品どうしが絡み合
う等の不具合があった。
【0005】本考案は、上述した事情に基づき、従来の
問題点を解決するために提案されたもので、グロメット
にシール用パッキンを組付ける場合、カシメや粘着剤等
を使用することなく、パッキンの脱落を防止しうるシー
ル用グロメットを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案によれば、車体側パネルの取付穴を覆う頭部
フランジと、該頭部フランジの下面より延出されて前記
取付穴に嵌着される、全体として筒状をなす脚部とを備
えたグロメットに、シール用パッキンを組付けるものに
おいて、前記脚部は、該脚部の基端から先端にかけて上
下方向に各々形成された4個所の割溝により各分割脚部
4分割されており、前記各分割脚部には、該分割脚部の
基端から先端近傍位置まで上下方向に切り欠かれた左右
一対のスリットが設けられ、該一対のスリットの間に
は、分割脚部の基端と前記頭部フランジ下面とを隔離す
る所定幅寸法の上部スリットが設けられることにより、
弾性係止片が形成され、該弾性係止片の前記上部スリッ
ト側の自由端には、前記取付穴の周縁に係合する係止爪
が設けられ、前記各割溝の前記頭部フランジ側基端付近
には、前記分割脚部の側端部に鋭角的にテーパー部を設
けることにより、溝幅が拡開された幅広部が各々形成さ
れており、前記シール用パッキンは、本体と、一対の固
定部とからなり、前記本体は、その内周面が前記筒状の
脚部基端の外周部分に組付け可能な寸法で、環形状に成
形され、前記一対の固定部は、前記本体の対向する前記
内周面相互を連結する態様で、かつ、前記各割溝に対応
した位置に、各々一体形成され、該固定部は、前記幅広
部の溝幅寸法に等しいか、若干大きめの幅寸法を有し、
前記各上部スリットのスリット幅寸法よりも所定寸法分
厚い、厚さ寸法に形成されており、シール用パッキンの
前記本体の内周面が、前記筒状の脚部基端の外周部分に
組付けられ、前記一対の固定部が、対応する位置の前記
各割溝に嵌着され、前記幅広部内に押し込まれるように
構成したシール用グロメットを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記構成に基づいて、本考案によるシール用グ
ロメットによれば、グロメットに粘着剤等を使用するこ
となく、グロメットの脚部外周に嵌着したシール用パッ
キンの固定部をグロメットの脚部の対応位置に形成した
割り溝に挿着するだけで、容易に組付けがなされ、しか
も、一旦グロメットに組付けたシール用パッキンは、割
り溝の幅広部が強固に脚部に係合しているため、容易に
脱落することがない。
【0008】
【実施例】以下本考案による実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本考案による一実施例
を示すグロメットとシール用パッキンの分解斜視図、図
2は、図1に示したグロメットとシール用パッキンの組
付け状態を示す底面図、図3は、図2のA−A断面図で
ある。各図において、符号1は樹脂等で一体成形された
グロメット、2はシール用パッキン、3は車体側パネル
をそれぞれ示している。
【0009】グロメット1は、パネル3の取付穴3aを
覆う頭部フランジ11と、この頭部フランジ11の下面
より延出されて取付穴3aに嵌着される、全体として長
円形の筒状をなす脚部12とを備えている。
【0010】脚部12は、図1乃至図3に示すように、
該脚部12の基端から先端にかけて上下方向に各々4個
所の割溝17が形成されており、この各割溝17によ
り、脚部12は、4分割されて、図示の如く4個の分割
脚部12aに分割、形成されている。
【0011】各分割脚部12aには、図1及び図3に示
すように、該分割脚部12aの基端から先端近傍位置ま
で上下方向に切り欠かれた左右一対のスリット13、1
3が設けられている。該一対のスリット13、13の間
には、分割脚部12aの基端と、前記頭部フランジ11
下面とを隔離する所定幅寸法の上部スリット14が設け
られることにより、上端が自由端となった弾性係止片1
5が形成されている。
【0012】この弾性係止片15の前記上部スリット1
4側の自由端には、前記パネル3の取付穴3aの周縁に
係合する係止爪16が設けられており、グロメット1
が、パネル3に固定しうるようになっている。
【0013】本実施例では、前記した4個所の各割溝1
7の前記頭部フランジ11側基端付近の位置において、
図2における上下2個所の分割脚部12aの両側端部
に、図1及び図3に示すように、鋭角的に一対のテーパ
ー部20を設けることにより、4個所の各割溝17の上
端部に、溝幅が拡開された幅広部17aが各々形成され
ている。
【0014】一方、上記グロメット11に組付けられる
シール用パッキン2は、所定の厚さを有するウレタン等
により成形され、本体2aと、一対の固定部2bとから
構成されている。本体2aは、頭部フランジ11の外周
および筒状の脚部12の外周に各々相当する外周と内周
を有する環形状に成形され、脚部12基端の外周部分に
組付け可能になっている。
【0015】前記一対の固定部2bは、前記本体2aの
対向する前記内周面相互を連結する態様で、かつ、前記
各割溝17に対応した位置に、各々一体形成されてい
る。一対の固定部2bは、前記幅広部17aの溝幅寸法
に等しいか、若干大きめの幅寸法を有し、前記各上部ス
リット14のスリット幅寸法よりも所定寸法分厚い、厚
さ寸法に形成されており、前記本体2aも、一対の固定
部2bと同じ厚さ寸法に形成されている。
【0016】上述したように構成されたグロメット1と
シール用パッキン2とを組付ける場合は、図2及び図3
に示すように、グロメット1の脚部12の外周からシー
ル用パッキン2の本体2aを嵌め込むと同時に、シール
用パッキン2の内周側に形成された一対の固定部2b
を、対応する割溝17下端から嵌着して、幅広部17a
内に押し込むものである。
【0017】上記の如くシール用パッキン2が組付けら
れたグロメット1の脚部12を、パネル3の取付穴3a
に圧入すると、弾性係止片15が弾性変形して、係止爪
16が取付穴3aの内部側周縁に係合して、グロメット
1が、パネル3に固定しうるようになっている。
【0018】上記の如く構成された本実施例では、一旦
シール用パッキン2を組付けた後は、一対の固定部2b
が、一対の幅広部17aの鋭角的なテーパー部20に強
固に係合しており、また、この一対の固定部2bは、上
述の如くシール用パッキン2本体の対向する外周部相互
を連結して形成されているため、変形に対しての剛性が
高く、容易に脱落することがない。
【0019】なお、上記実施例では、4個所の分割脚部
12aの内、2個所の分割脚部12aの両側端部に、鋭
角的にテーパー部20を設けることにより、割溝17の
上端部に溝幅が拡開された幅広部17aを形成した例を
示したが、本考案はこれに限定されず、4個所の分割脚
部12aの全ての両側端部に、テーパー部20を設ける
ことにより幅広部17aを形成することも可能である
し、4個所の分割脚部12aの各々の片側の側端部にの
み、各々テーパー部20を設けることにより、幅広部1
7aを形成することも可能であり、要するに、各割溝1
7の上端部に溝幅が拡開された幅広部17aが各々形成
されるものであれば良い。そして、この場合に上記一対
の固定部2bは、これに対応して幅広部17aの溝幅寸
法に等しいか、若干大きめの幅寸法を有するように設定
されるのは、上記の通りである。
【0020】
【考案の効果】上記構成からなる本考案に係るシール用
グロメットによれば、以下の効果を奏し得る。(1)シ
ール用パッキンを嵌着する場合、シール用パッキンの組
付けが容易である。(2)粘着剤等を使用していないの
で、粘着剤のはみ出しによる製品どうしの絡みが解消さ
れ、カシメが不要なため、作業性が良好となる。(3)
シール用パッキンを組付けたシール用グロメットを、車
体側パネルの取付穴等に嵌着する場合、一対の固定部
が、一対の幅広部の鋭角的なテーパー部に強固に係合し
ており、また、この一対の固定部は、シール用パッキン
本体の対向する外周部相互を連結して形成されているた
め、変形に対しての剛性が高く、パッキンが脱落したり
横ずれを起したりすることなく、シール効果の優れた取
付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るグロメットとシール用パッキンの
一実施例を示す、分解斜視図である。
【図2】図1のグロメットとシール用パッキンの組付状
態を示す底面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 グロメット 2 シール用パッキン 2a 本体 2b 固定部 3 車体側パネル 3a 取付穴 11 頭部フランジ 12 脚部 12a 分割脚部 13 スリット 14 上部スリット 15 弾性係止片 16 係止爪 17 割り溝 17a 幅広部 20 テーパー部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側パネル3の取付穴3aを覆う頭部フ
    ランジ11と、 該頭部フランジ11の下面より延出されて前記取付穴3
    aに嵌着される、全体として筒状をなす脚部12とを備
    えたグロメツト1に、 シール用パッキン2を組付けるものにおいて、 前記脚部12は、該脚部12の基端から先端にかけて上
    下方向に各々形成された4個所の割溝17により各分割
    脚部12aに4分割されており、 前記各分割脚部12aには、該分割脚部12aの基端か
    ら先端近傍位置まで上下方向に切り欠かれた左右一対の
    スリット13、13が設けられ、 該一対のスリット13、13の間には、分割脚部12a
    の基端と前記頭部フランジ11下面とを隔離する所定幅
    寸法の上部スリット14が設けられることにより、弾性
    係止片15が形成され、 該弾性係止片15の前記上部スリット14側の自由端に
    は、前記取付穴3aの周縁に係合する係止爪16が設け
    られ、 前記各割溝17の前記頭部フランジ11側基端付近に
    は、前記分割脚部12aの側端部に鋭角的にテーパー部
    20を設けることにより、溝幅が拡開された幅広部17
    aが各々形成されており、 前記シール用パッキン2は、本体2aと、一対の固定部
    2bとからなり、 前記本体2aは、その内周面が前記筒状の脚部12基端
    の外周部分に組付け可能な寸法で、環形状に成形され、 前記一対の固定部2bは、前記本体2aの対向する前記
    内周面相互を連結する態様で、かつ、前記各割溝17に
    対応した位置に、各々一体形成され、 該固定部2bは、前記幅広部17aの溝幅寸法に等しい
    か、若干大きめの幅寸法を有し、前記各上部スリット1
    4のスリット幅寸法よりも所定寸法分厚い、厚さ寸法に
    形成されており、 シール用パッキン2の前記本体2aの内周面が、前記筒
    状の脚部12基端の外周部分に組付けられ、 前記一対の固定部2bが、対応する位置の前記各割溝1
    7に嵌着され、前記幅広部17a内に押し込まれるよう
    に構成したことを特徴とするシール用グロメット。
JP7388193U 1993-12-25 1993-12-25 シール用グロメット Expired - Lifetime JP2532705Y2 (ja)

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JPH0721451U JPH0721451U (ja) 1995-04-18
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016075910A1 (ja) * 2014-11-14 2016-05-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載カメラブラケット

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US10183633B2 (en) * 2014-11-14 2019-01-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Vehicle-mounted-camera bracket

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