JP2532574B2 - 給湯器内蔵型レンジフ―ド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、台所で発生した油煙を排気する送風機と、
お湯を供給する給湯器とを内蔵したレンジフードに関す
るものである。

従来の技術 近年、台所の空間を有効に利用するため、設置される
機器の高機能化・複合化・コンパクト化が要望されてい
る。この様なことから従来の台所に設置されるレンジフ
ードは、例えば第５図の様な構成であった。

ガスこんろ２の上に位置するフード３の内部に備えら
れている送風機５によって、ガスこんろ２を使用中の油
煙を吸引口６よりフード３内に吸い込み、排気筒７、送
風機５を通過して排気口８から排出する。また、フード
３内には熱交換器10、操作部11から成る湯沸器12が内蔵
されている。この湯沸器12は、燃焼に必要な空気を給気
口13から吸い込み、燃焼後の排気を排気筒14に通し、レ
ンジフードの排気筒７を共用して同様に排出している。
図中、１はこんろ置台、４は壁、９は湯沸器のバーナ、
16は排気筒８に吸引口６と湯沸器12の排気筒14を切替接
続する切替板である。

発明が解決しようとする課題 上記レンジフードにおいて、送風機５を運転して湯沸
器12を使用し、すぐに湯沸器12の使用をやめ、送風機５
の運転を停止するので、再度、送風機５を使用しようと
すると操作部11により送風機５の操作を行なう必要があ
り、使い勝手を考慮すると非常に手間のかかるものであ
った。

本発明は、この様な従来技術の課題を解消するもの
で、送風機を使用しているレンジフード使用状態で給湯
器も使用した場合は、給湯器使用前における送風機の状
態を記憶し、そして給湯器使用後、送風機を前の状態で
自動的に使用可能にし使い勝手の向上をはかるものであ
る。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は給湯器と、前記給
湯器の吸排気と室内の排気を行う送風機と、上記給湯器
及び送風機とをそれぞれ動作および停止させる給湯器操
作部及び送風機操作部と、前記操作部の信号が入力さ
れ、送風機及び給湯器の使用あるいは停止の信号を判別
する送風機及び給湯器スイッチ信号判定手段と、この送
風機スイッチ信号判定手段からの信号をうけ送風機が使
用状態にあることを判定する送風機使用判定手段と、給
湯器使用前に送風機使用の信号が入力されている送風機
使用判定手段が前記給湯器スイッチ信号判定手段からの
給湯器使用の信号をうけると給湯器使用前の送風機使用
の信号を記憶する送風機データ記憶手段と、前記送風機
スイッチ信号判定手段または給湯器スイッチ信号判定手
段からの信号で送風機を動作および停止さす送風機出力
手段と、前記給湯器スイッチ信号判定手段からの信号で
給湯器を動作および停止さす給湯器出力手段とを備え、
前記送風機使用判定手段は給湯器使用停止の信号をうけ
るとき送風機データ記憶手段に記憶した給湯器使用前の
送風機使用の信号を前記送風機出力手段に出力する給湯
器内蔵型レンジフードである。

作用 本発明は上記した手段である送風機使用判定手段と送
風機データ記憶手段により、送風機を使用中に給湯器も
使用し、即その給湯器の使用をやめた場合、給湯器使用
前のレンジフードのデータを記憶しているので、給湯器
使用後、ただちに送風機としてレンジフードの再使用が
出来、再度送風機の操作をする必要がなくなる。従っ
て、使用上かつ機能上から見て便利である。

実施例 以下、本発明の一実施例について、図面に基づいて説
明する。

第１図は本発明におけるガスを熱源とする給湯器内蔵
型レンジフードの構成図であり、第２図は給湯器操作部
と送風機操作部を示す正面図である。第３図は本発明に
おける操作部マイクロコンピュータ（以下、操作部マイ
コンという）のブロック図であり、第４図は前記操作部
マイコンの概略フローチャートである。

第１図において、18はガス給湯器Ａの全体を覆い、か
つ給湯器Ａの吸気を行なう通路となるカバー、21は吸気
を行なうための吸気口、19は前記カバー18内に取付けら
れた熱交換器で、20はそのバーナである。23は電磁弁、
24はガスの通路であるガス配管、26は水道水を流し込む
給水口、25は水の流れを検出するための流水スイッチ、
そして22は熱交換器19を通過したお湯を流し出すための
出湯口である。27はバーナ20にて燃焼した排気を送風機
29へ送り出すダクトで、熱交換器19の排気口側と送風機
29の吸気側を連通している。28は給湯器Ａの排気及び調
理中の排気を行なう排気口である。30は送風機29の回転
を検出するための風圧スイッチ、31は給湯器Ａ及び送風
機29を制御するための操作部である。32は前記操作部31
の信号を受け、給湯器Ａの制御を行なう、電磁弁23、流
水スイッチ25、風圧スイッチ30と連動された給湯器Ａの
制御回路手段である。上記した構成部品は全てフード17
内に内装されている。

第２図において、Ｂ（ａ）は給湯器Ａを操作する給湯
器操作部で、給湯器Ａを弱燃焼させ、ぬるいお湯を供給
する給湯「弱」スイッチ34とその使用状態を表示する給
湯「弱」ランプ36、給湯器Ａを強燃焼させ、あついお湯
を供給する給湯「強」スイッチ35とその使用状態を表示
する給湯「強」ランプ37、そして前記給湯スイッチ34,3
5による動作を停止させる給湯「切」スイッチ33により
構成されている。Ｂ（ｂ）はレンジフードを操作するレ
ンジフード操作部で、送風機29を弱回転させるレンジフ
ード「弱」スイッチ39とその使用状態を表示するレンジ
フード「弱」ランプ41、送風機29を強回転させるレンジ
フード「強」スイッチ40とその使用状態を表示するレン
ジフード「強」ランプ42、そして前記レンジフードスイ
ッチ39,40による動作を停止させるレンジフード「切」
スイッチ38により構成されている。

第３図において、43は送風機操作部Ｂ（ｂ）により操
作された信号を入力し、送風機スイッチ信号（以下、送
風機SW信号という）であるかどうかを判定する送風機SW
信号判定手段で、44は前記判定手段43の結果を出力する
送風機出力手段である。45は給湯器操作部Ｂ（ａ）によ
り操作された信号を入力し、給湯器SW信号であるかどう
かを判定する給湯器SW信号判定手段で、46は前記判定手
段45の結果を出力する給湯器出力手段である。48は送風
機SW信号判定手段43の結果と、給湯器SW信号判定手段45
の結果とにより給湯器Ａを使用する時に送風機29の使用
状態を判定する送風機使用判定手段であり、47はその判
定結果を記憶する送風機データ記憶手段である。そし
て、操作部マイコンＭは、上記した構成部品により構成
されている。

上記実施例において、レンジフード使用時は、操作部
31内の送風機操作部Ｂ（ｂ）のレンジフードの「弱」ス
イッチ39、「強」スイッチ40、「切」スイッチ38により
操作することが出来るが、その信号は送風機SW信号判定
手段43に入力され、「弱」39,「強」40,「切」38のスイ
ッチのどれであるかを判定し、その判定結果の信号Ｋを
送風機出力手段44と送風機使用判定手段48に送る。前記
判定結果の信号Ｋを送風機出力手段44が受けとり送風機
29を「弱」又は「強」の回転、そして停止させる。

次に上記レンジフード使用状態（送風機29を回転させ
たまま）のままで、操作部31内の給湯器操作部Ｂ（ａ）
のぬるいお湯を供給する給湯「弱」34、あついお湯を供
給する「強」35、「切」33のスイッチを操作し、給湯器
Ａを操作するものとする。すると、前記給湯器操作部Ｂ
（ａ）による入力信号は、給湯器SW信号判定手段45に入
力され、「弱」34,「強」35,「切」33のスイッチのどれ
であるかを判定し、その判定結果の信号Ｎを給湯器出力
手段46と、送風機出力手段44と送風機使用判定手段48と
に送る。給湯器出力手段46は前記判定結果の信号Ｎを受
け取り、給湯器Ａを「弱」又は「強」の燃焼あるいは停
止させる。それと同時に、前記判定結果の信号Ｎが送風
機出力手段に送られると、送風機29を強回転に切替え
る。また同様に送風機使用判定手段48に送られると、こ
れをうけた送風機使用判定手段48は、既に前記送風機SW
信号判定手段43により判定された判定結果の信号Ｋによ
って送風機29が使用中であるかどうかを判定し、そして
送風機29が使用中であれば、その判定結果の信号Ｋ（給
湯器の使用前のレンジフードとしての使用状態にある送
風機29の回転信号）を送風機データ記憶手段47に記憶す
る。給湯器操作部Ｂ（ａ）により給湯「切」スイッチ33
が操作されると、同様に給湯器SW信号判定手段45により
送風機使用判定手段48と給湯器出力手段46に信号Ｎが送
られる。給湯器出力手段46は、前記給湯「切」スイッチ
33の信号により給湯器Ａを停止させる。そして同時に送
風機使用判定手段48では、信号Ｎにより送風機データ記
憶手段47に信号を送り上記送風機データ記憶手段47で記
憶した給湯器使用前のレンジフードとして使用していた
時の送風機29の状態のデータを、送風機出力手段44に送
り、そのデータを送風機29に出力し、給湯器Ａを使用し
ていた時の送風機29の強回転の状態を、給湯器Ａを使用
する前のレンジフードの使用状態に戻し、引き続きレン
ジフードとして動作する。

以上の動作をフローチャートで示したものが第４図で
あり、すなわち第４図において、ステップS1でレンジフ
ードのスイッチ38,39,40がオンされると、スイッチS2で
「切」スイッチ38であるかどうかを判定して、「切」ス
イッチ38であればステップS3で送風機29を停止させる
し、「切」ステップ38以外であれば、つまり「弱」スイ
ッチ39、又は「強」スイッチ40であれば、ステップS4で
前記操作されたレンジフードスイッチ39,40のデータを
記憶し、かつステップS5で送風機29を「弱」又は「強」
回転させる。次に前記レンジフード使用状態（送風機29
が「弱」又は「強」回転している状態）でステップS6に
て給湯器操作スイッチ33,34,35がオンされると、ステッ
プS7で「切」スイッチ33であるかどうかを判定して
「切」スイッチ33でなければ、ぬるいお湯を供給する
「弱」スイッチ34又はあるいお湯を供給する「強」スイ
ッチ35であるとして、ステップS8へ進む。S8では、給湯
器操作スイッチがオンされる前にレンジフード使用中と
して送風機29が「弱」又は「強」回転していたかどうか
を判定し、レンジフードが使用していなければ、ステッ
プS10でそのまま給湯器Ａを「弱」又は「強」の燃焼状
態にしかつ、送風機29を「強」回転に切替える。レンジ
フード使用中であれば、上記S4で記憶した給湯器Ａを使
用するまでのレンジフードの使用状態のデータの記憶を
ステップS9で保持し、その後前記同様にS10で給湯器Ａ
を「弱」又は「強」の燃焼状態にし、かつ、送風機29を
「強」回転に切替える。S7で給湯「切」スイッチ33であ
ると判定されると、先ず、ステップS11で給湯器Ａの
「弱」又は「強」の燃焼を停止させステップS12へ進
む。S12では、上記S4で記憶し、かつ、S9にて記憶保持
した、給湯器Ａ使用前の送風機29の「弱」又は「強」回
転状態であるレンジフードデータがあるかどうかを判定
する。ここでデータが無ければステップS13で送風機29
の「強」回転を停止させるが、データがあれば、S4にて
レンジフードのデータ記憶をもとにS5で、送風機29の
「強」回転を、給湯器Ａを使用する前の「弱」又は
「強」回転に切替え、引き続き、送風機29を回転させ
る。

発明の効果 以上のように本発明はレンジフードを使用している途
中で、その状態で給湯器を一度使用し、そして停止して
も、給湯器使用前のレンジフードの使用状態を記憶する
手段を設けることで、自動的に再度、給湯器使用前のレ
ンジフードの状態に戻すことができ、給湯器、レンジフ
ードの連続使用が可能となり、又給湯器使用後即レンジ
フードとして再使用ができ、給湯器の操作の後に再度レ
ンジフードの操作をする必要がなくなり、従って機能的
にも向上し、使い勝手が良好となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明におけるガスを熱源とする給湯器内蔵型
レンジフードの横断面図、第２図は同給湯器操作部とレ
ンジフード操作部を一体化した操作部の正面図、第３図
は前記操作部内に設置されている操作部マイクロコンピ
ュータ内のブロック図、第４図は同操作部のマイコンの
概略フローチャート、第５図は従来の給湯器内蔵型レン
ジフードの構成図である。 Ａ……給湯器、19……熱交換器、20……バーナ、21……
吸気口、28……排気口、29……送風機、31……操作部、
32……給湯器制御回路部、43……送風機SW信号判定手
段、44……送風機出力手段、45……給湯器SW信号判定手
段、47……送風機データ記憶手段、48……送風機使用判
定手段。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給湯器と、前記給湯器の吸排気と室内の排
   気を行う送風機と、上記給湯器及び送風機とをそれぞれ
   動作および停止させる給湯器操作部及び送風機操作部
   と、前記操作部の信号が入力され、送風機及び給湯器の
   動作あるいは停止の信号を判別する送風機及び給湯器ス
   イッチ信号判定手段と、この送風機スイッチ信号判定手
   段からの信号をうけ送風機が使用状態にあることを判定
   する送風機使用判定手段と、給湯器使用前に送風機使用
   の信号が入力されている送風機使用判定手段が前記給湯
   器スイッチ信号判定手段からの給湯器使用の信号をうけ
   ると給湯器使用前の送風機使用の信号を記憶する送風機
   データ記憶手段と、前記送風機スイッチ信号判定手段ま
   たは給湯器スイッチ信号判定手段からの信号で送風機を
   動作および停止さす送風機出力手段と、前記給湯器スイ
   ッチ信号判定手段からの信号で給湯器を動作および停止
   さす給湯器出力手段とを備え、前記送風機使用判定手段
   は給湯器使用停止の信号をうけると送風機データ記憶手
   段に記憶した給湯器使用前の送風機使用の信号を前記送
   風機出力手段に出力する給湯器内蔵型レンジフード。