JP2531596Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2531596Y2
JP2531596Y2 JP5886691U JP5886691U JP2531596Y2 JP 2531596 Y2 JP2531596 Y2 JP 2531596Y2 JP 5886691 U JP5886691 U JP 5886691U JP 5886691 U JP5886691 U JP 5886691U JP 2531596 Y2 JP2531596 Y2 JP 2531596Y2
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JP
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case
outer case
inner case
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proof valve
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JP5886691U
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JPH054459U (ja
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一郎 田中
敦巳 田丸
啓二 岩田
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Elna Co Ltd
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Elna Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電解コンデンサに関し、
殊に電解コンデンサの安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアルミニウム電解コンデンサは、
アルミニウムからなる有底筒状の外装ケース内にコンデ
ンサ素子を収納してなるもので、コンデンサ素子はアル
ミニウム箔からなる陽極箔と陰極箔とをセパレータを挾
んで巻回し電解液を含浸してなり、外装ケースの開口部
は封口体にて気密的に閉塞されている。電解コンデンサ
に逆電圧、過電流もしくは過大な温度などが加えられる
と、電解液の分解によりガスが発生し、内部圧力が上昇
し爆発するおそれがある。そのため外装ケースや封口体
には防爆弁が設けられ、内部圧力が規定以上に上昇した
時に発生ガスを逃がすようにしている。しかし防爆弁が
作動すると、噴出するガスにより機器の火災と間違えら
れて機器の使用者に無用な不安感を与えたり、また場合
によってはガスと共に電解液が周囲に飛散して回路をシ
ョートさせるおそれもある。
【0003】そこで例えば図2のように2重構造、即ち
コンデンサ素子が収納されている内部ケース20を、そ
れより大きい安全用ケースとしての外部ケース30に入
れる方法がとられている。内部ケース20内にはコンデ
ンサ素子21が収納され、コンデンサ素子21は固定剤
22により固定されている。23は封口体、24は内部
端子、25は防爆弁である。一方、外部ケース30も封
口体31により開口部が気密的に閉塞され、外部端子3
2と内部ケース20の内部端子24と接続されたリベッ
ト26との間はリード線33、33aにより接続されて
いる。一方のリード線33は容易に切断可能の材料から
なり、もう一方のリード線33aは他方より長くしかも
難切断性の材料から構成されている。また外部ケース3
0内には内部ケース20を下方から支えるように紙や樹
脂などからなる変形可能のスペーサ34が配置され、内
部ケース20の外側部と外部ケース30の内側部との間
にはO−リング35が設けられて外部ケース30内の空
間を上部空間Aと下部空間Bとに気密的に分割されるよ
うに封緘している。何らかの理由により内部ケース20
内の内部圧力が上昇し、防爆弁25が作動し発生ガスや
電解液が防爆弁25から噴出すると、上部空間A内の圧
力が高まりリード線33が切断され、図3のように内部
ケース20が下方に押し下げられ、スペーサ34は圧縮
変形せしめられる。このように上部空間Aが広がること
により、圧力が吸収され発生ガスや電解液が外部ケース
30外に噴出することが防止される。リード線33aの
方は切断されず、押し下げられた内部ケース20がふら
ついて音を立てないように吊持する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、O−リング3
5による封緘では、気密性が必ずしも十分とは言えず、
防爆弁25が作動した時、内部ケース20が下方に確実
に押し下げられるか不安が残った。また平常時は内部ケ
ース20はO−リング35とスペーサ34により外部ケ
ース30内に保持されていることになるが、外部からの
振動によりO−リング35が外れて内部ケース20が傾
き、コンデンサ素子21の作動が阻害されるおそれもあ
った。
【0005】本考案は内部ケースが外部ケース内に収容
され、外部ケース内が気密的に分割されている電解コン
デンサにおいて、気密性がさらに高められ且つ耐震性の
優れた電解コンデンサを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案の電解コンデンサでは、上部開口が封口体に
より気密的に閉塞された有底筒状の外部ケース内に、防
爆弁を有した封口体により上部開口が気密的に閉塞され
内部にコンデンサ素子が収納された有底筒状の内部ケー
スが収容され、内部ケースの外周璧と外部ケースの内周
璧との間に配置された幅のあるリング状の弾性を有する
封緘部材により、外部ケース内の内部ケースの防爆弁の
位置する方の上部空間が気密的になるよう外部ケース内
の空間が区分されているように構成した。
【0007】
【作用】平常時は、幅のあるリング状の弾性を有する封
緘部材により外部ケース内の防爆弁の位置する方の上部
空間が気密的になるよう維持されると共に、内部ケース
内のコンデンサ素子が外部の振動から保護され、しかも
外部からの振動があっても内部ケースが傾いたりするこ
とがない。また何らかの理由により内部ケース内の内部
圧力が上昇し、防爆弁が作動し発生ガスや電解液が防爆
弁から上部空間に噴出すると、内部ケースの外周璧と外
部ケースの内周璧との間に配置された幅のあるリング状
の弾性を有する封緘部材により気密的になされていた上
部空間内の圧力が高まり、内部ケースを他方の空間の方
に押しやり、従って上部空間が広がり、圧力が吸収され
発生ガスや電解液が外部ケース外に噴出することが防止
される。
【0008】
【実施例】図1において、本考案の電解コンデンサ1は
内部ケース2と、この内部ケース2が収容されている安
全用ケースとしての外部ケース3とを有する。内部ケー
ス2はアルミニウム製で有底筒状をし上部開口はゴム張
り積層板からなる封口体4により気密的に閉塞され、封
口体4の中央に防爆弁5が設けられている。内部ケース
2内にはコンデンサ素子6が収納され、このコンデンサ
素子6はアルミニウム箔からなる陽極箔と陰極箔とをセ
パレータを挾んで巻回し電解液を含浸してなるもので、
固定剤7により内部ケース2内に固定されている。8は
内部端子、9はリベットである。一方、外部ケース3も
アルミニウム製で有底筒状をし上部開口はゴム張り積層
板からなる封口体10により気密的に閉塞され、外部端
子11と内部ケース2のリベット9との間は容易に切断
可能のリード線12により接続されている。リード線と
しては、錫あるいは半田メッキ鋼芯銅線、黄銅線、リン
青銅線、ベリリウム銅線もしくは洋白線の組合せが適当
である。内部ケース2の外周壁と外部ケース3の内周壁
との間には、幅のある(縦方向に長い)リング状のゴム
製の封緘部材13が配置され、外部ケース3内の内部ケ
ース2を除く空間を上部空間Aと下部空間Bとに気密的
に分割している。弾性を有する封緘部材13はまたコン
デンサ素子6が収納されている内部ケース2を保持する
と共に外部の振動からコンデンサ素子を保護する緩衝材
の役目もしている。
【0009】平常時は、幅のあるリング状の弾性を有す
る封緘部材13により、外部ケース3内の防爆弁5の位
置する方の上部空間Aが気密的になるよう維持され、外
部からの振動があってもコンデンサ素子6が収納された
内部ケース2が傾いたりすることがなく、またコンデン
サ素子6が振動から保護される。何らかの理由により内
部ケース2内の内部圧力が上昇し、防爆弁5が作動し発
生ガスや電解液が防爆弁5から噴出すると、上部空間A
内の圧力が高まり両方のリード線12は切断され、内部
ケース2が下方に押し下げられる。従って上部空間Aが
広がり、圧力が吸収され発生ガスや電解液が外部ケース
3外に噴出することが防止される。
【0010】封緘部材としてはゴムの他、弾性を有する
プラスチックなども使用し得る。また従来例のようにリ
ード線12の一方を長くしたり、あるいは一方を難切断
性にしたり、内部ケースの下方に内部ケースを支えるス
ペーサを配置してもよい。また防爆弁の位置する上部空
間以外の外部ケース内の空間は、気密である必要はな
く、外部ケース3の底部などに穴を設け、下部空間Bを
大気に開放してもよい。
【0011】
【考案の効果】本考案の電解コンデンサでは、外部ケー
ス内の空間が、幅のあるリング状の弾性を有する封緘部
材により気密的に封緘されているので、外部ケース内の
内部ケースの防爆弁の位置する方の上部空間の気密性が
高くなり、防爆弁が作動した時に内部ケースが確実に下
方に押し下げられる。また、平常時はコンデンサ素子が
収納された内部ケースが外部ケース内にしっかり保持さ
れ、外部の振動などにより内部ケースが傾いたりするこ
とがなく、コンデンサ素子も外部の振動から保護され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電解コンデンサの一実施例を示す断面
図。
【図2】従来の電解コンデンサの断面図。
【図3】従来の電解コンデンサにおいて防爆弁が作動
し、内部ケースが押し下げられた状態を示す図。
【符号の説明】
1 電解コンデンサ 2 内部ケース 3 外部ケース 4 封口体 5 防爆弁 6 コンデンサ素子 7 固定剤 8 内部端子 9 リベット 10 封口体 11 外部端子 12 リード線 13 封緘部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部開口が封口体により気密的に閉塞され
    た有底筒状の外部ケース内に、防爆弁を有した封口体に
    より上部開口が気密的に閉塞され内部にコンデンサ素子
    が収納された有底筒状の内部ケースが収容され、内部ケ
    ースの外周璧と外部ケースの内周璧との間に配置された
    幅のあるリング状の弾性を有する封緘部材により、外部
    ケース内の内部ケースの防爆弁の位置する方の上部空間
    が気密的になるよう外部ケース内の空間が区分されてい
    る電解コンデンサ。
JP5886691U 1991-07-01 1991-07-01 電解コンデンサ Expired - Lifetime JP2531596Y2 (ja)

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JPH054459U JPH054459U (ja) 1993-01-22
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