JP2531066B2 - 回転霧化静電塗装方法 - Google Patents

回転霧化静電塗装方法

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JP2531066B2
JP2531066B2 JP4268486A JP26848692A JP2531066B2 JP 2531066 B2 JP2531066 B2 JP 2531066B2 JP 4268486 A JP4268486 A JP 4268486A JP 26848692 A JP26848692 A JP 26848692A JP 2531066 B2 JP2531066 B2 JP 2531066B2
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atomizing
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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
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    • B05B5/0403Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタリック着色塗料を
用いた回転霧化静電塗装方法に関し、とくに塗装品質を
良好に維持しつつ塗着効率を向上させることが可能な回
転霧化静電塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】機械的な高速回転力により塗料を微粒化
し、この微粒化された塗料を負に帯電することにより、
微粒化された塗料を静電力で被塗装物に塗着させる回転
霧化静電塗装法は、塗着効率が良いことから多くの分野
で採用されている。
【0003】自動車は美的外観である塗装が重要視され
ており、今日ではメタリック塗料を用いた塗装が多く行
われている。メタリック塗料は、アルミニウムやマイカ
などのフレーク顔料が塗料中に混在しており、塗装明度
を高めるためにフレーク顔料を被塗装物の表面と平行に
なるように配列させることが要求される。
【0004】フレーク顔料を被塗装物の表面に対してほ
ぼ平行にするためには、微粒化された塗料粒子を高速の
シェーピングエアにより被塗装物側に向けて吹き飛ばす
必要がある。これにより、フレーク顔料を被塗装物の表
面に高速で衝突させることができ、フレーク顔料は被塗
装物の表面に対してほぼ平行となる。シェーピングエア
の流量を増加させることにより、メタリック明度を高め
る技術は、特開平3−101858号公報に記載されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シェー
ピングエアの流量を増加させてメタリック塗料を被塗装
物に高速で衝突させる方法の場合は、塗料の飛散量が多
くなり、通常の静電塗装に比べて塗着効率が低下すると
いう問題が生じる。
【0006】塗料の塗着効率は、上述のようにシェーピ
ングエアの流速に大きく影響されるが、霧化頭の回転速
度にも影響される。つまり、塗料は霧化頭の高速回転に
よる遠心力によって霧化頭から放出され微粒化されるの
で、塗料の飛散を抑制するには霧化頭の回転は遅いほう
が望ましい。しかし、霧化頭の回転が低いと塗料の微粒
化が促進されず、塗装品質が低下するという問題が生じ
る。
【0007】本発明は、上記の問題に着目し、メタリッ
ク塗料を用いた回転霧化静電塗装において、塗装品質を
良好に維持しつつ塗料の塗着効率を向上させることが可
能な回転霧化静電塗装方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る静電塗装方法は、フレーク顔料が混在さ
れるメタリック着色塗料を用いて被塗装物の静電塗装を
するベース塗装工程と、該ベース塗装工程に隣接し前記
フレーク顔料が混在されない塗料を用いて前記メタリッ
ク塗装された被塗装物を静電塗装する仕上塗装工程とを
有する回転霧化静電塗装方法において、前記ベース塗装
工程を、塗料ノズルから吐出されるメタリック着色塗料
を霧化頭の高速回転によって微粒化し、噴射方向が霧化
頭の中心軸線に対して平行となるシェーピングエアを微
粒化された塗料に向けて噴射する第1の工程と、前記第
1の工程に隣接し、塗料ノズルから吐出されるメタリッ
ク着色塗料を第1の工程の霧化頭の回転速度よりも低速
で微粒化し、噴射方向が霧化頭の中心軸線に対して所定
の角度だけ傾斜し第1の工程よりも高速のシェーピング
エアを微粒化された塗料に向けて噴射する第2の工程
と、から構成した方法からなる。
【0009】
【作用】このように構成された回転霧化静電塗装方法に
おいては、被塗装物はベース塗装工程の第1の工程で塗
装された後に、第2の工程で塗装される。第1の工程で
は霧化頭が高速回転されるので、霧化頭から放出される
塗料の微粒化が促進される。また、霧化頭が高速回転す
ることから、遠心力によって塗料の飛散も大となるが、
この塗料の飛散は霧化頭の中心軸線に対して平行に噴射
されるシェーピングエアによって抑制されるので、塗料
の塗着効率が高められる。
【0010】第2の工程では、霧化頭から放出された塗
料に高速のシェーピングエアが吹きつけられるので、塗
料内のフレーク顔料は被塗装物の表面に対してほぼ平行
となり、メタリック塗装の塗装明度を高めることが可能
となる。第2の工程では、シェーピングエアは高速とな
るので塗料が飛散しやすくなるが、霧化頭の回転速度が
第1の工程よりも低速となるので、遠心力による塗料の
飛散が抑制され、その分だけ塗料の塗着効率も高められ
る。
【0011】また、シェーピングエアが高速の場合は、
微粒化された塗料が直進するようになるので、塗装パタ
ーンが小となるおそれがあるが、第2の工程ではシェー
ピングエアが霧化頭の中心軸線に対して斜めに噴射され
るので、シェーピングエアが半径方向外方に広がること
になり、塗装パターンが著しく縮小するのを阻止するこ
とができる。これによって、塗装ムラの発生が抑えられ
る。
【0012】なお、第2の工程では霧化頭の回転速度が
低下する分、塗料が微粒化されにくくなるが、霧化頭か
ら放出された塗料に高速のシェーピングエアが衝突する
ことになるので、塗料はこの高速のシェーピングエアに
よって微粒化が促進される。
【0013】このように、霧化頭の回転速度とシェーピ
ングエアの流速および噴射方向を適宜制御することによ
り、第1の工程では塗着効率が高められ、第2の工程で
は塗装品質を良好に維持することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る回転霧化静電塗装方法
の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0015】図1ないし図8は、本発明の一実施例を示
しており、とくに車体の上塗り塗装に適用した場合を示
している。まず、本発明に用いられる塗装装置および塗
装装置の配置について説明する。図1において、1は塗
装ブースを示しており、塗装ブース1には被塗装物とし
ての車体2を搬送する搬送コンベア3が敷設されてい
る。
【0016】塗装ブース1は、ベース塗装工程Aと仕上
塗装工程Bを有しており、仕上塗装工程Bはベース塗装
工程Aの後工程に位置している。ベース塗装工程Aは、
第1の工程A1 と第2の工程A2 とから構成されてい
る。塗装ブース1内のベース塗装工程Aと仕上塗装工程
Bとの間には、乾燥炉71が配置されている。
【0017】第1の工程A1 には、搬送コンベア3の両
側に配置されたサイド自動塗装装置31と、搬送コンベ
ア3の直上に配置されたトップ自動塗装装置41とが配
置されている。トップ自動塗装装置41は、サイド自動
塗装装置31よりも車体2の進行方向前方に配置されて
いる。サイド自動塗装装置31は、複数の回転霧化静電
塗装機32、33、34を有している。トップ自動塗装
装置41は、複数の回転霧化静電塗装機42、43、4
4を有している。
【0018】サイド自動塗装装置31は車体2の側面を
塗装する機能を有しており、トップ自動塗装装置41は
車体2の上面部、前部、後部を塗装する機能を有してい
る。
【0019】第2の工程A2 には、搬送コンベア3の両
側に配置されたサイド自動装置51と、搬送コンベア3
の直上に配置されたトップ自動塗装装置61とが配置さ
れている。トップ自動塗装装置61は、サイド自動塗装
装置51よりも車体2の進行方向前方に配置されてい
る。サイド自動塗装装置51は、複数の回転霧化静電塗
装機52、53を有している。トップ自動塗装装置61
は、複数の回転霧化静電塗装機62、63、64を有し
ている。
【0020】サイド自動塗装装置51は車体2の側面を
塗装する機能を有しており、トップ自動塗装装置61は
車体2の上面部、前部、後部を塗装する機能を有してい
る。
【0021】仕上塗装工程Bには、搬送コンベア3の両
側に配置されたサイド自動塗装装置81と、搬送コンベ
ア3の直上に配置されたトップ自動塗装装置91とが配
置されている。トップ自動塗装装置91は、サイド自動
塗装装置81よりも車体2の進行方向前方に配置されて
いる。サイド自動塗装装置81は、複数の回転霧化静電
塗装機82、83、84、85を有している。トップ自
動塗装装置91は、複数の回転霧化静電塗装機92、9
3、94を有している。
【0022】サイド自動塗装装置81は車体2の側面を
塗装する機能を有しており、トップ自動塗装装置91は
車体2の上面部、前部、後部を塗装する機能を有してい
る。
【0023】つぎに、各工程に配置される回転霧化静電
塗装機の構成について説明する。ベース塗装工程Aと仕
上塗装工程Bに配置される各静電塗装機の構成は基本的
には同じであるが、ベース塗装工程Aの第2の工程A2
に配置される回転霧化静電塗装機52、53、62、6
3、64のみがシェーピングエアノズルの構成が異なっ
ている。したがって、静電塗装機の共通の構成を先に説
明し、異なる部分を図7、8で説明する。
【0024】図2において、11は回転霧化静電塗装機
を示している。回転霧化静電塗装機11は、樹脂製ハウ
ジング12を有している。樹脂製ハウジング12内に
は、図示されない空気軸受によって支持される中空状の
回転軸13が配置されている。回転軸13は、エアモー
タ14によって回転駆動されるようになっている。
【0025】回転軸14の先端部には、ベル形をした霧
化頭15が取付けられている。回転軸14の中空部に
は、霧化頭15にメタリック着色塗料4を供給する塗料
ノズル16が配置されている。メタリック着色塗料4に
は、フレーク顔料が混入されている。霧化頭15に供給
されたメタリック着色塗料4は、エアモータ14による
霧化頭15の回転力によって半径方向外方に放出される
ようになっている。ベース塗装工程Aの第2の工程A2
と仕上塗装工程Bに配置された各静電塗装機における霧
化頭15の周速は、120m/秒以下に設定されてい
る。第1工程A1 に配置される各静電塗装機における霧
化頭15の周速は、120m/秒以上に設定されてい
る。
【0026】樹脂製ハウジング12の霧化頭15側の端
部には、リング状のシェーピングエアキャップ18が取
付けられている。シェーピングエアキャップ18内に
は、エア通路20を介してエアが圧送されるようになっ
いる。シェーピングエアキャップ18の先端部には、複
数のシェーピングノズル19が形成されている。各シェ
ーピングノズル19は、円状に配置されている。
【0027】各シェーピングノズル19からは、霧化頭
15の中心軸線Yに対して平行にシェーピングエア5が
噴射されるようになっている。シェーピングエア5は、
霧化頭15によって微粒化された塗料4aに向けて噴射
されるようになっている。シェーピングエア5が霧化頭
15の中心軸線Yに対して平行となるように形成された
シェーピングノズル19は、ベース塗装工程Aの第1の
工程A1 と、仕上塗装工程Bに配置された各回転霧化静
電塗装機のみに設けられる。
【0028】図5および図6は、霧化頭15によって微
粒化された塗料4aに負の電荷を帯電させるための外部
電極21の配置を示している。外部電極21は、放射状
に複数設けられている。外部電極21の一方は樹脂製ハ
ウジング12に固定されており、他方は霧化頭15の中
心軸線Yに沿って平行に延びている。外部電極21の先
端は電極ピン21aに形成されている。外部電極21の
電極ピン21aは、第1の工程A1 では霧化頭15の先
端よりも若干後方に位置している。第2の工程A2
は、電極ピン21aは霧化頭15の端面よりも若干前方
に突出している。この突出量は、50mm以下とするの
が望ましい。
【0029】各外部電極21は、本実施例では円周を6
等分した位置に配置されている。外部電極21には、高
電圧発生器22が接続されている。外部電極21は、溶
剤を用いたメタリック塗料でなく水性メタリック塗料を
用いる静電塗装の場合にのみ使用されるものであり、溶
剤を用いたメタリック塗料の場合は、樹脂製ハウジング
12側に直接高電圧が印加される。外部電極21の中心
軸線Yからの取付け半径Rは、霧化頭15の直径の2倍
以下とするのが望ましい。
【0030】図7および図8は、ベース塗装工程Aの第
2の工程A2 で用いられる回転霧化静電塗装機における
シェーピングエアの噴出構成を示している。シェーピン
グエアキャップ18の先端部には、複数のシェーピング
ノズル25が形成されている。シェーピングノズル25
からは、霧化頭15の中心軸線Yに対して所定の角度θ
だけ霧化頭15の回転方向と反対方向に傾斜する方向
に、シェーピングエア5が噴射するようになっている。
角度θは、たとえば10〜60°に設定されている。第
2の工程A2 のシェーピングエア5の流速は、第1の工
程A1 のシェーピングエア5の流速よりも大となってい
る。
【0031】つぎに、本発明の回転霧化静電方法の手順
およびその作用について説明する。塗装ブース1内に搬
送された車体2は、ベース塗装工程Aに到達すると、第
1工程A1 に配置されたサイド自動塗装装置31および
トップ自動塗装装置41による塗装作業が開始される。
【0032】第1の工程A1 では、霧化頭15が高速回
転されるので、霧化頭15から放出される塗料の微粒化
が促進される。また、霧化頭15が高速回転することか
ら、遠心力によって塗料の飛散も大となるが、この放出
された塗料4aの飛散は霧化頭15の軸線Yに対して平
行に噴射されるシェーピングエア5によって抑制される
ので、塗料の塗着効率が高められる。つまり、第1の工
程A1 では静電圧による吸引効果を最大限に出すため
に、低い圧力(1〜2kg/cm2 )のエアを利用して
微粒化された塗料を前方に軽く押し出すようにしてい
る。
【0033】第1の工程A1 における塗装作業が完了す
ると、車体2は搬送コンベア3によって第2の工程A2
に搬送され、サイド自動塗装装置51およびトップ自動
塗装装置61による塗装作業が開始される。第2の工程
2 では、霧化頭15から離脱した塗料4に高速のシェ
ーピングエア5が吹きつけられるので、メタリック着色
塗料4内のフレーク顔料は車体2の表面に対してほぼ平
行となり、メタリック明度を高めることが可能となる。
第2工程A2 では、シェーピングエア5は高速になるの
で塗料4aが飛散しやすくなるが、霧化頭15の回転速
度が第1の工程A1 よりも低速となるので、遠心力によ
る塗料の飛散が抑制され、その分だけ塗料4aの塗着効
率が高められる。
【0034】シェーピングエア5が高速の場合は、微粒
化された塗料が直進するようになるので、塗装パターン
が小となることが懸念されるが、第2の工程A2 ではシ
ェーピングエア5が斜めに噴射されるので、シェーピン
グエア5が半径方向に広がり、塗装パターンが著しく小
となるのが阻止される。これにより、均一な塗装が可能
となる。
【0035】第2の工程A2 では霧化頭15の回転速度
が低下する分、塗料4が微粒化されにくくなるが、霧化
頭15から離脱した塗料4に高速のシェーピングエア5
が衝突することになるので、塗料4はこの高速のシェー
ピングエア5によって微粒化が促進される。つまり、第
2の工程A2 では塗装品質を高めるために、高い圧力
(3〜4kg/cm2 )のエアを利用してフレーク顔料
を車体2の表面に対して平行に配列するとともに、塗料
の微粒化を促進している。
【0036】第2の工程A2 での塗装作業が完了する
と、車体2は搬送コンベア3によって乾燥炉71に搬送
される。車体2は、乾燥炉71による加熱によって塗料
の乾燥が促進される。本実施例では、ベース塗装工程A
で水性塗料を使用しているため、乾燥炉71を塗装ブー
ス1内に設けているが、ベース塗装工程Aで使用される
メタリック着色塗料4が溶剤を用いた塗料である場合
は、強制乾燥の必要がなく乾燥炉71は不要となる。
【0037】乾燥炉71によって塗料が完全に乾燥され
ると、車体2は搬送コンベア3によって仕上塗装工程B
に搬送される。車体2が仕上塗装工程Bに到達すると、
サイド自動塗装装置81およびトップ自動塗装装置91
による塗装作業が開始される。仕上塗装工程Bでは、メ
タリック用クリア塗料またはソリッド塗料を用いた静電
塗装作業が行われる。仕上塗装工程Bで使用されるこれ
らの塗料はフレーク顔料は混入されていない。
【0038】仕上塗装工程Bでは、霧化頭15の周速が
ベース塗装工程Aの第2の工程A2と同様に120m/
秒以下に設定され、シェーピングエア5の噴射は第1の
工程A1 と同様に霧化頭15の軸線Yと平行でかつ低速
とされる。
【0039】このように、ベース塗装工程Aにおいて
は、塗装工程を第1の工程A1 と第2の工程A2 に分
け、各工程において霧化頭15の回転速度とシェーピン
グエア5の流速と噴射方向をそれぞれ異なるように設定
しているので、第1の工程A1 では塗着効率が高めら
れ、第2の工程A2 では塗装品質を高めることが可能と
なる。本実施例においては、塗料4aの塗着効率は、第
1の工程A1 で70〜80%であり第2の工程A2 で5
0〜60%となる。
【0040】なお、本実施例ではベース塗装工程Aにお
ける塗装作業で用いられる塗料は水性塗料を用いた構成
で説明したが、溶剤を用いた塗装作業の場合も同様に適
用される。さらに、本発明は車体の自動塗装に適用した
場合を説明したが、被塗装物は車体2に限定されるもの
ではなく、種々の製品であってもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
【0042】(1)ベース塗装工程を、第1の工程と第
2の工程とから構成し、第1の工程では、塗料ノズルか
ら吐出されるメタリック着色塗料を霧化頭の高速回転に
よって微粒化し、噴射方向が霧化頭の中心軸線に対して
平行となるシェーピングエアを微粒化された塗料に向け
て噴射するようにしたので、霧化頭から放出される塗料
の微粒化を促進させることができるとともに、塗料の飛
散を抑制することができる。したがって、塗料の微粒化
による塗装品質を良好に維持することができ、塗料の塗
着効率を高めることができる。
【0043】(2)第2の工程では、塗料ノズルから吐
出されるメタリック着色塗料を第1の工程の霧化頭の回
転速度よりも低速で微粒化し、噴射方向が霧化頭の中心
軸線に対して所定の角度だけ傾斜し第1の工程よりも高
速のシェーピングエアを、微粒化された塗料に向けて噴
射するようにしたので、メタリック着色塗料内のフレー
ク顔料は被塗装物の表面に対してほぼ平行となり、メタ
リック明度を高めることができる。
【0044】(3)第2の工程では、シェーピングエア
の流速が高くなるので、塗料が飛散しやすくなるが、霧
化頭の回転速度が第1の工程よりも低速となるので、遠
心力による飛散が抑制され、塗料の塗着効率を高く維持
することができる。また、シェーピングエアが高速とな
る第2の工程ではシェーピングエアが斜めに噴射される
ので、塗装パターンが著しく小となるのを阻止すること
ができる。
【0045】(4)第2の工程では霧化頭の回転数が低
下する分、塗料が微粒化されにくくなるが、霧化頭から
放出された塗料に高速のシェーピングエアが衝突するこ
とになるので、塗料はこの高速のシェーピングエアによ
って微粒化が促進される。したがって、第2の工程にお
いても、第1の工程に比べて塗着効率が若干低下するも
のの塗着効率を高く維持することができ、しかも塗装品
質も良好なものとなる。
【0046】(5)このように、塗料の塗着効率を高め
ることが可能となるので、ベース塗装工程におけるメタ
リック着色塗料の使用量を低減することができ、かつ塗
装ブース内における塗料廃棄物の発生量も低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る静電塗装方法が適用さ
れる車体の上塗り工程の平面図である。
【図2】図1の上塗り工程で用いられる回転霧化静電塗
装機の部分拡大断面図である。
【図3】図1の第1の工程および仕上塗装工程における
シェーピングエアの噴射状態を示す側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図1のベース塗装工程に配置される回転霧化静
電塗装機の側面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】図1の第2の工程におけるシェーピングエアの
噴射状態を示す側面図である。
【図8】図7の正面図である。
【符号の説明】
1 塗装ブース 2 被塗装物としての車体 3 搬送コンベア 4a 霧化された塗料 5 シェーピングエア 11 回転霧化静電塗装機 15 霧化頭 16 塗料ノズル 19 シェーピングノズル 21 外部電極 A ベース塗装工程 A1 第1の工程 A2 第2の工程 B 仕上塗装工程 Y 霧化頭の中心軸線 θ シェーピングエアの噴射角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村手 政志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−121662(JP,A) 特開 昭59−6965(JP,A) 特開 昭61−141968(JP,A) 特開 平1−315361(JP,A) 特開 平3−101858(JP,A) 特開 平6−31236(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーク顔料が混在されるメタリック着
    色塗料を用いて被塗装物の静電塗装をするベース塗装工
    程と、該ベース塗装工程に隣接し前記フレーク顔料が混
    在されない塗料を用いて前記メタリック塗装された被塗
    装物を静電塗装する仕上塗装工程とを有する回転霧化静
    電塗装方法において、 前記ベース塗装工程を、 塗料ノズルから吐出されるメタリック着色塗料を霧化頭
    の高速回転によって微粒化し、噴射方向が霧化頭の中心
    軸線に対して平行となるシェーピングエアを微粒化され
    た塗料に向けて噴射する第1の工程と、 前記第1の工程に隣接し、塗料ノズルから吐出されるメ
    タリック着色塗料を第1の工程の霧化頭の回転速度より
    も低速で微粒化し、噴射方向が霧化頭の中心軸線に対し
    て所定の角度だけ傾斜し第1の工程よりも高速のシェー
    ピングエアを微粒化された塗料に向けて噴射する第2の
    工程と、から構成したことを特徴とする回転霧化静電塗
    装方法。
JP4268486A 1992-10-07 1992-10-07 回転霧化静電塗装方法 Expired - Lifetime JP2531066B2 (ja)

Priority Applications (1)

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