JP2530821Y2 - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

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JP2530821Y2
JP2530821Y2 JP1990122950U JP12295090U JP2530821Y2 JP 2530821 Y2 JP2530821 Y2 JP 2530821Y2 JP 1990122950 U JP1990122950 U JP 1990122950U JP 12295090 U JP12295090 U JP 12295090U JP 2530821 Y2 JP2530821 Y2 JP 2530821Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、釣り糸の巻取り操作時に、ベールと共にス
プールの外側方を回転し、かつ、その転動により該釣り
糸をスプールに案内するラインローラが備えられて成る
スピニングリールに関し、詳しくは、釣り糸の縒れを低
減するための技術に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、スピニングリールに備えられるラインローラは
ベールとアームレバーとの間に配置され、釣り糸の巻き
取り時には、スプールに対して円滑に釣り糸を案内する
よう、比較的軽く転動する構造を介して支持され、この
ラインローラの部分の改良により、釣り糸の縒れを低減
するスピニングリールも提案されている(例えば、特開
昭61-224922号公報)。
尚、従来からのスピニングリールにはベールとアーム
レバーとの間にラインローラを備えず、固定型の案内部
材によって釣り糸をスプールに案内する形態のものも存
在する。
〔考案が解決しようとする課題〕
一般に、スピニングリールでは釣り糸を放出する際に
は、釣り糸が螺旋状となることから、巻き取り際におい
ては釣り糸に縒れが発生しやすいものとなっている。
又、巻き取り時において釣り糸に縒れを発生させない
方法として、スプールに釣り糸を巻き取る際には巻き取
られる釣り糸を釣り糸の軸線周りで回転させずに(軸線
周りですべりを発生させずに)、換言すると縒らずにラ
インローラに案内することが知られており、縒れの発生
を、このように一層確実に防止するための手段として、
ラインローラを用いずに、前述したように固定型の案内
部材を用いることの有効性も知られている。
しかし、固定型の案内部材を用いた場合には、釣り糸
の巻き取り時に釣り糸に作用する摩擦力によって巻き取
り操作が重くなるため改善の余地がある。
尚、釣り糸の巻き取り時に、巻き取られる釣り糸を縒
らずにラインローラに案内することによって、放出時の
縒れの発生が抑制される現象、及び、固定型の案内部材
によって釣り糸をスプールに案内することによって放出
時の縒れの発生が抑制される現象は次のように説明でき
る。
つまり、第5図に示すように縒れが存在しない直線状
の釣り糸(3)の側面に、直線状にマーキングを行った
ものを想定すると、釣り糸(3)を巻き取るに際して、
ラインローラ(9)がスプール(4)の外側方を回転す
る場合にもマーキング位置(M)が一定の方向に向かう
よう釣り糸(3)を供給すると、スプール(4)に巻き
取られた釣り糸(3)にはスプール(4)を一回転する
状況下で、一回転の縒れが作られることになる。そし
て、この縒れはスプール(4)から釣り糸が螺旋状に放
出された場合、螺旋による縒れを相殺する方向になって
いるということが、前述した2つの現象のうちの前者の
説明であり、又、固定型の案内部材を用いた場合の有効
性は推定の域を出ないものであるが、第6図(イ),
(ロ)に示す如く、案内部材(15)に摺接する状態、及
び、ラインローラ(9)が軽く転動する状態で夫々釣り
糸(3)がスプールに導かれた場合を比較すると、案内
部材(15)、ラインローラ(9)夫々の表面とも等しい
摩擦係数であっても、案内部材(15)に作用する圧接力
(Ps)が、ラインローラ(9)に作用する圧接力(Pr)
より大きい値となり、又、案内部材(15)とスプールと
の間の釣り糸(3)の張力も、ラインローラ(9)とス
プールとの間の釣り糸(3)の張力より大きい値とな
る。そして、このような状況下で案内部材(15)がスプ
ールの外方を公転すると、前記圧接力(Ps)に起因する
摩擦抵抗力を、前記張力と、この公転力とが合成される
結果、釣り糸(3)には、リールの正面からの方向視に
おいて第7図に矢印で示す方向に向かうモーメントが作
用して、案内部材(15)がスプールの外方を一回転する
間に、いくらかの縒りを作るものと考えられる。
本考案の目的は、釣り糸の巻き取り時に、巻き取られ
る釣り糸を縒らずにラインローラに案内することによっ
て、放出時の縒れの発生を抑制するもので、軽く転動す
るラインローラを用いたものより放出時の縒れが少な
く、しかも、釣り糸の巻き取り時には固定型の案内部材
を用いたものより軽く巻き取り操作を行えるスピニング
リールを合理的に構成する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴は、冒頭に記したようにスプール、ベー
ル、ラインローラ夫々が備えられて成るスピニングリー
ルにおいて、 巻取り操作時に、前記ラインローラに導かれる釣り糸
における周方向の一部分で、前記釣り糸の軸芯より前記
ラインローラ側に位置する内向き部分に接当して制動力
を作用させる摩擦部材を釣り糸導入経路の幅に亘って備
えてある点と、 前記摩擦部材(10)が前記釣り糸導入経路の幅方向中
間位置に凹部を形成している点とにあり、その作用、及
び、効果は次の通りである。
〔作用〕
第1図乃至第3図に示すように、釣り糸(3)をスプ
ール(4)に巻取る際には、ラインローラ(9)に導か
れる釣り糸(3)に対して摩擦部材(10)からの制動力
が作用する結果、螺旋を描いて放出された際の縒れが軽
減された状態でまきとられる。したがって、軽く転動す
るラインローラ(9)のみが配置されたものと比較する
と、この摩擦部材(10)とスプール(4)との間の張力
が高まることとなり、前述した合成力の作用の大きいも
のとなって、釣り糸(3)が自身の軸芯回りでころがる
ことを抑制でき縒れが抑えられる。
しかも、本考案では摩擦部材(10)が釣り糸導入経路
の幅に亘って形成されているので、巻き取り回転速度の
変動や張力の変動等があってこの経路に幅内において釣
り糸(3)の導入される位置に変位を生じても常に制動
力を作用させ得るものとなる。
更に、摩擦部材は釣り糸の内側より作用するので、ラ
インローラへの巻付張力が大きくなると釣り糸がライン
ローラを押し付け方向に移動するので、摩擦部材の釣り
糸への接触圧力が大きくなり、制動力も大きくなる。そ
れによって、糸縒れが大きくなるのを抑えることができ
る。
請求項2に記載するように構成すれば、ラインローラ
(9)の軸芯(X)の方向への釣り糸(3)の移動を規
制できるので、同図に示す如く鼓状のラインローラ
(3)を用いる場合でも、ラインローラ(9)の大径部
に釣り糸(3)が乗り上った際に生ずる縒れの発生も抑
制できる。
尚、この縒れは大径部がコーン状の傾斜面になるの
で、この傾斜面に位置する釣り糸(3)に張力が作用し
た場合に、この傾斜面を釣り糸(3)が軸芯(X)方向
に変位する際に釣り糸(3)に作用する転がり力に起因
している。
又、本考案ではラインローラ(9)が転動する構造な
ので、固定型の案内部材を用いたリールと比較すると巻
取りに要する操作力の低減も可能となる。
〔考案の効果〕
従って、アームレバーに摩擦部材を一体形成する程度
の改良により、軽く転動するラインローラを用いたもの
より放出時の縒れが少なく、しかも、巻取り時には固定
型の案内部材を用いたものより軽く巻取り操作を行え、
又、巻取り時においてラインローラに対する釣り糸の導
入方向に多少乱れを生ずることがあっても、糸に掛かる
巻き取り張力の変動があってもその変動に応じた制動力
を作用させてこの縒れの低減を安定的に行うスピニング
リールが合理的に構成されたのである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第4図に示すように、ハンドル(1)を備
えたリール本体(2)の前部に釣り糸(3)を巻き付け
るスプール(4)を配置すると共に、ハンドル(1)の
回転操作によって、スプール(4)の軸芯周りの回転操
作によって、スプール(4)の軸芯周りで回転するロー
タ(5)を備え、このロータ(5)に形成した一対のア
ーム部(6),(6)夫々のアームレバー(7),
(7)の間に亘ってベール(8)、及び,ラインローラ
(9)夫々を備えてスピニングリールを構成する。
このスピニングリールではスプール(4)から釣り糸
(3)を放出する際には螺旋状になることに起因する釣
り糸(3)の縒れを抑制する目的から、スプール(4)
に釣り糸(3)を巻き取る際には放出時の縒れを相殺す
る方向に向けて縒れを与えるよう、巻取操作時において
ラインローラ(9)に導かれる釣り糸(3)に対し、ラ
インローラ(9)の軸芯(X)と直交する方向からの接
触して制動力を作用させる摩擦部材(10)が釣り糸
(3)の導入経路の幅(S)に亘って備えられている。
尚、この摩擦部材(10)はセラミック材で成ると共
に、ラインローラ(9)の両端部を支持する部材を連結
するアームレバー(7)のアーチ部(7A)の上面に取付
けられ、又、摩擦部材(10)の摩擦面(10A)のうち前
記導入経路の幅(S)の中央部を凹状に成形して、釣り
糸(3)の導入位置を安定させるようになっている。
〔別実施例〕
本考案は上記実施例以外に以下の各項に示すように構
成しても良い。
第8図に示すように、摩擦部材(10)の摩擦面(10
A)を平坦な形状に成形し、前記実施例と同様の位置に
配置する。
第9図及び第10図に示すように、摩擦部材(10)の
摩擦面(10A)を前記実施例と同様の位置に配置すると
共に、この摩擦部材(10)を制動力を作用させる方向に
向けて突出するようバネ(11)によって付勢すること
で、過大な張力が作用した場合には、摩擦部材(10)の
変位によって制動力の増大を抑制するよう構成する。
尚、この別実施例では第2の摩擦部材(10)が第1の
摩擦部材(10)の側に接近するようバネ等の付勢力を作
用させるよう構成しても良い。
因に、これらの別実施例において実施例と等しい機能
を有するものには、実施例と共通する番号・符号を附し
ている。
又、本考案では摩擦部材をアームレバーと同一の素材
でアームレバーと一体的に形成して良く、又、ラインロ
ーラに導かれる釣り糸に対し、反スプール側から接触す
るよう摩擦部材を配置する、あるいは、複数個の摩擦部
材を備える等、様々な形態で実施できる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の実施例を、第5図乃至第7
図に縒れ発生の現象を、第8図乃至第10図は別実施例を
夫々示し、第1図はラインローラ部の断面図、第2図は
ラインローラ部の平面図、第3図はラインローラ部の背
面図、第4図はスピニングリールの全体側面図、第5図
は巻取りの状況を表す正面図、第6図(イ),(ロ)は
案内部材、ラインローラからの圧接力を表す図、第7図
はラインローラと釣り糸との相対位置関係を表す図であ
り、第8図は第1の別実施例のラインローラ部の背面
図、第9図及び第10図は第2の別実施例のラインローラ
部の断面図、及び背面図である。 (3)……釣り糸、(4)……スプール、(8)……ベ
ール、(9)……ラインローラ、(10)……摩擦部材、
(X)……軸芯。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り糸(3)の巻取り操作時に、ベール
    (8)と共にスプール(4)の外側方を回転し、かつ、
    その転動により該釣り糸(3)をスプール(4)に案内
    するラインローラ(9)が備えられて成るスピニングリ
    ールであって、 巻取り操作時に、前記ラインローラ(9)に導かれる釣
    り糸(3)における周方向の一部分で、前記釣り糸
    (3)の軸芯より前記ラインローラ(9)側に位置する
    内向き部分に接当して制動力を作用させる摩擦部材(1
    0)を釣り糸導入経路の幅に亘って備えてあるスピニン
    グリール。
  2. 【請求項2】前記摩擦部材(10)が前記釣り糸導入経路
    の幅方向中間位置に凹部を形成している請求項1記載の
    スピニングリール。
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