JP2530782B2 - 繊維材料の染色方法 - Google Patents

繊維材料の染色方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維材料の染色方法、
特に芳香族ポリアミド、ポリベンゾイミダゾール、又は
芳香族ポリイミド等の染色し難い、耐燃性の繊維材料の
染色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発明の背景 繊維及び繊維材料の染色方法及び/又は添加剤を繊維及
び繊維材料に組み入れる方法には、ジメチルスルホキシ
ド("DMSO")、ジメチルアセトアミド( "DMAC") 、ジメチ
ルホルムアミド( "DMF")、N-メチルピロリドン( "NM
P")、N-シクロヘキシル−2−ピロリドン( "CHP")、ア
セトフェノン、アセトアニリド及び安息香酸メチル等の
有機溶剤を利用する方法を含めて、種々の方法が認知さ
れている。これらの有機溶剤を利用するシステムは、ラ
ンゲンフェルドに付与された米国特許第3,558,267 号、
ラマナザン等に付与された米国特許第3,741,719 号、キ
ーリーに付与された米国特許第4,525,168 号並びにリギ
ンス等に付与された米国特許第4,898,596 号及びグリュ
ーンに付与された英国特許第1,275,459 号及びバートン
シャウに付与された英国特許第1,282,113 号において提
案されている。これらの有機溶剤に加えて、カチオン染
料とN-置換フタルイミド(例えば、N-ブチルフタルイミ
ドとイソプロピルフタルイミドの混合物)を含む染色助
剤とを混ぜて芳香族ポリアミドを染色することは、ホワ
イト等に付与された米国特許第4,780,105 号に提案され
ている。
【0003】種々のキャリヤーを使用する染色方法は、
一般的に広く適用できるが、繊維と繊維から形成された
織布の染色性を向上させるプロセスの改良が継続して要
望されている。例えば、染料の消費の改良とより均一な
染色は、繊維の美的特徴を高揚する。別の例として、あ
る染色技術は繊維に溶剤の望ましくない残留効力をもた
らすと言うことである。溶剤の残留は、繊維の外観と耐
燃性の双方に望ましくない影響を与える。このことは、
優れた耐燃性を有するが染色しにくい芳香族ポリアミ
ド、即ちポリ(m- フェニレンイソフタルアミド)("Nome
x")とポリ(p- フェニレンテレフタルアミド)("Kevlar")
、ポリベンゾイミダゾール、芳香族ポリイミド及びそ
の類似物等の繊維を染色する場合に特に欠点となる。こ
れらの繊維を染色するために、種々の有機溶剤のあるも
の、即ち、DMAc、DMSO、DMF、アセトフェノン等と及びN
-置換フタルイミドを使用する必要があるが、しかしこ
れらの化合物は、作業員に健康上の問題を与え、かつ非
水溶性ならば、染色の後、繊維に残留する傾向がある。
これらの繊維を染色する従来の技術は、溶剤又はキャリ
ヤーの残留により引き起こされる問題、例えば耐燃性の
低下により、繊維の耐燃性の低下を補償するために難燃
剤を相当量添加する必要が生じると言う点で逆効果を招
いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、繊維
材料の改良された染色方法を提供すること、染料消費の
効率の改善、より均一な染色及び溶剤の残留の減少を含
めて、特に一つまたはそれ以上の特に利点を有する方法
を提供することである。改良された方法は、Nomex(登録
商標) とKevlar( 登録商標) 繊維、ポリベンゾイミダゾ
ール繊維、芳香族ポリイミド繊維、その単量体の共重合
体及びその混合体の繊維を含む芳香族ポリアミド繊維等
の染色するのが難しい繊維の場合に特に利点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明は、N-置換芳香族カルボンアミド又はN,N-二置換
芳香族カルボンアミド又はそれらの混合物を有する染料
キャリヤー( 例えば、染浴) 中に染料を包含する混合物
( 例えば、溶液又は分散液) に繊維材料を接触させ、そ
して繊維材料に染料を固定する工程を含む繊維材料の染
色方法に関する。キャリヤーの使用は、染色性を改善す
る結果となる。例えば、特に芳香族ポリアミド繊維、ポ
リベンゾイミダゾール繊維、芳香族ポリイミド繊維、そ
れらの単量体の共重合体の繊維及びそれらの混合物等の
繊維を染色するために使用するとき、他のキャリヤーの
水準に比較して、染料消費効率が改善される。
【0006】本発明の好適実施例に示すように、本発明
の方法は、芳香族ポリアミド繊維、ポリベンゾイミダゾ
ール繊維、芳香族ポリイミド繊維、それらの単量体の共
重合体の繊維、それらの混合体をキャリヤーとキャリヤ
ーに溶解するか又は分散する染料との混合体に接触さ
せ、次いで染料を繊維に固定する工程を有する。尚、キ
ャリヤーはN-置換芳香族カルボンアミド又はN,N-二置換
芳香族カルボンアミド又はその混合体、乳化剤及び難燃
剤を含む。乳化剤は、染色性を改善し( 例えば、染料消
費の改善とより均一な染色) 、一方少量( 例えば、約2
グラム/100 ミリリットルより少量) の難燃剤の使用
は、繊維に優れた耐燃性、即ち連邦試験法191-5905炎接
触試験を使用して、繊維から形成された織布の25%よ
り少ない量が消費される優れた耐燃性を与える。
【0007】
【実施例】発明の詳説 上に概説したように、本発明は、染色及び/又は他の添
加剤を繊維材料に組み込む改良されたキャリヤーシステ
ム並びにキャリヤーに基づく方法を提供する。本発明に
係るキャリヤーと方法は、染料消費、染色均一性及び繊
維材料の耐燃性に対する染色方法の逆効果が低減するよ
うに特に工夫されている。キャリヤーは、好適にはN-置
換芳香族カルボンアミド又はN,N-二置換芳香族カルボン
アミド又はそれらの混合体を含んでいる。好適実施例に
おいて、キャリヤーシステムは、乳化剤及び/又は難燃
剤を含むことができる。
【0008】従来の染色技術を使用して、本発明の方法
を適用し利益を得ることが出来る。本発明の染料とキャ
リヤーの混合体(例えば、浴、溶液、分散液、又は類似
のもの)を形成し、更に繊維及び/又は織布をこの混合
体と接触させ、次いで染料を繊維に固定することによ
り、染料とキャリヤー、及び乳化剤、難燃剤、及び/又
は他の添加剤の添加を行う。本発明により、ジェット染
色機械、又は他の適当な機械等の従来の機械を使用し
て、浴及び染料物質及び/又は基体に固定された添加剤
を繊維質織物材料、例えば繊維、織物、紡績糸、織り
糸、細長い木片、織布、編物、非織布及び類似の物に染
み込ませ、又は接触させる。
【0009】本発明のキャリヤーは、N-置換芳香族カル
ボンアミド、又はN,N-二置換芳香族カルボンアミド又は
その混合体を有する。一般的には、これらの化合物を次
の化1で示すことができる。
【化1】 ここで、Rは、芳香族又は置換芳香族、R’は水素又は
アルキル及びR”はアルキル、芳香族、置換芳香族又は
アラルキルである。好適化合物は、ベンズアニリド
【化2】 N,N-ジメチルベンズアミド
【化3】 N,N-ジエチル(m- トルアミド)
【化4】 N-置換芳香族カルボンアミドとN,N-二置換芳香族カルボ
ンアミドは、フートに付与された米国特許第3,634,023
号に記載されているようにナイロンのための表面可塑剤
として従来から使用されてきた。しかし、出願人は、繊
維の染色においてキャリヤーとしてN-置換芳香族カルボ
ンアミド、又はN,N-二置換芳香族カルボンアミドを使用
している例を知らない。
【0010】特に、好適なN,N-二置換芳香族カルボンア
ミドは、N,N-ジエチル(m- トルアミド) 、"DEET"であ
る。"DEET"は、室温で液体であり、表面可塑剤として使
用されているのに加えて昆虫駆除剤及び樹脂溶剤として
広く使用されている。好適には、キャリヤーシステム
は、染料とキャリヤーと他の添加剤とが懸濁液又は分散
液、例えば乳化剤に保持されるのを可能にする化合物を
含む。特に、化合物は染色助剤又は均染剤として機能す
る。特に、好適な乳化剤は、ニュージャジー州パターソ
ンのモナ工業インコーポレーテッドから入手できる両性
界面活性剤、Phosphoteric T−C6(登録商標)であ
る。別の特に好適な乳化剤は、界面活性剤とノースカロ
ライナ州バーリントンのアポロ化学会社から入手できる
芳香族カルボン酸のアルキルエステルとの混合体を含む
複合化合物Solv-It (登録商標)である。
【0011】別の好適な乳化剤は、ニューヨーク州ニュ
ーヨークのウィトコ化学から入手できるWitcomul(登録
商標)AM2-10C である。Witcomul(登録商標)AM2-10C
は、エチレンオキシドの2から20モルを含むホスフェ
ーテッド・エトキシレーテッド・ジアルキルフェノール
とプロピレンオキシドの20から75モルのエチレンオ
キシドとを含む非イオン性プロポキシレーテッド・エト
キシレーテッドアルコールとの遊離酸形態の混合体であ
る。染料助剤としてキャリヤーと共に使用できる他の化
合物は、ジフェニール、1−メチルナフタレン、2−メ
チル−ナフタレン、アルキルとアリールベンゾエート、
クロロトルエン、及び類似の物である。好適には、難燃
剤を染浴にキャリヤーと共に入れて、染色後の表面処理
剤として適用し、又は優れた耐燃性を付与するために繊
維にしみ込ませる。特に、好適な難燃剤は、バージニヤ
州リッチモンドのアルブライト&ウィルソンアメリカー
ズから入手できる非環状クロロアルキル・ジホスフェー
ト・エステルであるAntiblaze (登録商標)100 難燃剤
である。
【0012】使用に適する他の難燃剤は、他の非環状モ
ノ- 及びポリ- ホスフェート及び/又はアルブライト&
ウィルソンアメリカーズ社から入手できるホスフェート
型難燃剤である。更に、別の種類の適当な難燃剤は、第
一グアニジンホスフェートである。好適には、乳化剤及
び難燃剤に対するN-置換芳香族カルボンアミド又はN,N-
二置換芳香族カルボンアミドの割合は、Solv-It (登録
商標)又はPhosphotericT−C6(登録商標)を使用し
た場合には、約2:3:0.1 から約8:1:0.5、好適
には2:3:0.3 から約3:2:0.3 で、更に好適には
約4:1:0.3 であり、Witcomul(登録商標)AM2-10C
を使用する場合には、約2:0.1 : 0.3から約8:1:
1.5 、好適には4:0.1 :0.1 から約3:0.3 :0.5
で、更に好適には約4:0.2 :0.4 である。染浴のキャ
リヤーの総重量は、染浴の重量に基づいて1から3%の
範囲である。キャリヤーと混和性又は分散性を有する水
又は他の液体を使用して重量%を調整することができ
る。
【0013】今日までに達成された望ましい結果からみ
て、本発明のキャリヤーの使用は、軟化剤、紫外線吸収
剤、赤外線吸収剤、静電防止剤、発泡防止剤、殺菌剤、
殺カビ剤、抗ウイルス剤又は類似の物等の種々の他の添
加剤と共にかつ種々の繊維材料に適用可能であり、例え
ば織布、不織布又は編み布を含む織物に形成された染色
繊維を含むと考えられる。染色するのが難しい種々の耐
燃性繊維、即ち芳香族ポリアミド、ポリベンゾイミダゾ
ール及びポリイミド、それらの単量体の共重合体及びそ
れらの混合体の染色に効果的にキャリヤーを使用でき
る。上述の通り、キャリヤーは芳香族ポリアミドとの使
用が望ましい。芳香族ポリアミドの繊維は、耐燃性を有
し、一般的に" アラミド繊維" としばしば呼称され、か
つ例えば化学技術の百科事典(The Encyclopedia of Che
mical Technology) 、第三版、三巻、213 〜242 頁のKi
rk-Othmer に記載されている。" 芳香族ポリアミド" 即
ち" アラミド" の術語は、次のものに限らないがポリ(m
- フェニレンイソフタルアミド)(即ち、Nomex (登録商
標)) 、ポリ(p- フェニレンテレフタルアミド)(即ち、
Kevlar(登録商標)) 、ポリパラベンゾアミド、そられ
の単量体の共重合体及びその混合体を意味する。Nomex
(登録商標)は、デラウエア州ウィルミントンのデュポ
ンから三つの形で入手できる。Nomex (登録商標)T-45
0 は、100 %の未染色のポリ(m- フェニレンイソフター
ルアミド) である。Nomex (登録商標)T-456 は、染色
したポリ(p- フェニレンテレフタールアミド) の100 %
溶液である。Nomex (登録商標)T-455 は、95%Nomex
(登録商標)( ポリ(m- フェニレンイソフタールアミ
ド) )と5%Kevlar(登録商標)( ポリ(p- フェニレン
テレフタールアミド))の混合物である。5%Kevlar(登
録商標)部分を有するNomex (登録商標)T-455 が最も
一般的に使用されるNomex (登録商標)である。121 ℃
以上の温度でより均一にNomex (登録商標)のT-455 の
Kevlar(登録商標)部分を染色する能力があると言うこ
とから、より均一にKevlar(登録商標)と他の繊維との
混合体を染色するために121 ℃以上の温度で本発明のキ
ャリヤーを使用することができる。
【0014】耐燃性でかつ染色し難い他の種類の繊維
は、ノースカロライナ州チャーロットのヘキスト- セラ
ニーズから入手できるポリベンゾイミダゾールであっ
て、ブリンカー等に付与された米国特許第2,895,948 号
に記載されていて、本明細書にも組み入れている。ポリ
ベンゾイミダゾールは、単量体として特定のジカルボキ
シル・テトラアミン化合物で、次の式の繰り返し単位を
有する。
【化5】 ここで、RとR′は芳香族部分である。
【0015】耐燃性を有し染色し難い繊維の別の種類
は、アサノ等に付与された米国特許第4,758,649 号に記
載された芳香族ポリイミド繊維で、その開示されたもの
は本明細書に組み入れてある。芳香族ポリイミドは、次
の式の繰り返し単位を有している。
【化6】 ここで、RとR′は芳香族部分である。
【0016】更に、芳香族ポリアミド、ポリベンゾイミ
ダゾール及び/又はポリイミドの単量体の共重合体、又
は混合体をこのキャリヤーを使用して効果的に染色する
ことができる。例えば、芳香族ポリアミド繊維とポリベ
ンゾイミダゾール繊維を約60:40から約80:20
の重量割合で混合することができる。混合体は均質ブレ
ンド、ドローブレンド、コアスプン、及び類似の物の形
を取り得る。加えて、本発明のキャリヤー系を使用し
て、他のアクリル樹脂、モダクリル樹脂、ポリマーエス
テル樹脂及び脂肪族ポリアミド樹脂を効果的に染色する
ことができる。
【0017】本発明のキャリヤーと効果的に使用できる
染料は、酸性染料(例えば、アゾ、トリアリールメタ
ン、アントラキノン染料等)、塩基性染料(例えば、ト
リフェニールメタン)、直接染料(例えば、スルホネー
テッド・アゾ染料等)、媒染剤、バット染料、染料ペー
スト(例えば、ニトロアリールアミン、アゾ又はアント
ラキノン染料及びアミノ基を有する類似の染料)、反応
染料、及び染料が従来の染色条件で分解しないと言う条
件でその混合体を含む。特に、芳香族ポリアミド繊維、
ポリベンゾイミダゾール繊維及びポリイミド繊維を染色
するための特に効果的な染料は、塩基性染料(時にはカ
チオン染料)である。この種類の例は、ノースカロライ
ナ州チャーロットのBASFから入手できるBasacryl(登録
商標)染料とノースカロライナ州グリーンスボロのチバ
- ガイギーコーポレーションから入手できるMaxillon
(登録商標)染料である。
【0018】作業において、1から4気圧の圧力、38℃
から149℃の温度で一工程回分型プロセスを使用して、
染料及び/又は他の添加剤を織布の繊維に好適に適用で
きる。繊維から油等を除去する前スカーリング及び後ス
カーリングを行うことが望ましい。ジェット染色機械又
は他のスカーリング機械の熱い水性スカーリング剤に繊
維を通過させることにより繊維をスカーリングすること
ができる。乳化剤と共に又は無しにかつ難燃剤又は他の
添加剤と共に又は無しに、水並びに染料と本キャリヤー
とを含む他の補助剤とをジェットで供給する。次いで、
温度を約121 ℃以上に好適には132 ℃に圧力を約2.5 気
圧に上げ、約30分から約1.5 時間ジェットを作用させる
間その温度と圧力を保持する。繊維を冷却し、染浴を落
とし、繊維をリンスし、ついでジェットに湿潤剤とソー
ダ灰を用いて、後スカーリングを実施する。結果の繊維
は、投入した染料物質の90%以上、好適には繊維に消費
された98%以上を有する。染色サイクル中に、染料、難
燃剤及び/又は添加剤を繊維に固定する。本発明の別の
利点は、次に記載する例示の例から明白である。
【0019】例1 Nomex (登録商標)T-455(95%Nomex (登録商標)と5
%Kevlar(登録商標))繊維とジェット染色機械を使用
して、清水、2.0 %owf ( 織物又は繊維の重量に基づい
て) ソーダ灰と2.0 %owf 湿潤剤とを10:1の液−対−
材料割合で、かつ繊維から形成された織布を昇温して71
℃の温度で ジェットを負荷する。ジェットを30分間71
℃で継続する。次いで、浴を落とし、冷水で織布をリン
スして洗浄する。キャリヤーとしてN,N-ジエチル(m- ト
ルアミド) ( 以下DEETと称する) の2グラム/100 ミリ
リットルを含む染浴で10:1の液−対−材料割合を使用
して染色作業を行う。浴は、49℃以下に設定され、10分
間作業される。11.25 %owf ( " 織布の重量に基づい
て")の100 %Basacryl青X−3GL、1.41%owf Basacr
yl赤GLと0.90%owf の200 %Basacrylゴールデン黄色
X−GFLを含むネービイ青染料配合物を添加し、10分
間ジェットで流す。硝酸ナトリウムの2グラム/100 ミ
リリットルの染浴を10分間にわたり添加し、続いて2%
owf 蟻酸を添加する。1.7 ℃/分の速度で温度を132 ℃
に上昇させる。次いで約132 ℃の高い温度と約2.85気圧
の圧力で60分間の時間の間織布を染色する。染色した織
布を71℃に冷却し、色合い(Shade) を点検する。色合い
が満足できる場合には、染浴を落とし、織布を冷水でリ
ンスし清浄にする。後スカーリングを約2%owf の湿潤
剤と約2%owf のソーダ灰を有する浴で10:1の液−対
−材料割合で行う。温度を71℃に昇温し、織布の繊維を
71℃で30分間スカーリングする。スカーリング浴を落と
し、リンス液が清浄になるまで、織布をリンスする。次
いで、織布を乾燥する。
【0020】織布の色合いの深さは、視覚により主観的
に、かつL*,a*,b*尺度を使用して客観的に決定
する。後者は、バージニア州フェアファクスのハンター
ラボから入手し、10”イルミネーションで設定された比
色計を使用する。L*,a*,b*尺度は、網膜の受容
器官と色信号を脳に取り入れる光神経との間の中間の信
号切替え段階が人間の目にあると仮定する色覚の反対色
説に基づいている。この切替え段階において、赤の応答
は、緑と比較されて、赤−対−緑 色次元を発生する。
緑(又は使用される理論に応じて、赤と緑とが一緒に)
応答は、同様にして青と比較されて黄−対−青 色次元
を発生する。これらの2個の次元は、常にではないが、
しばしば符号"a*"と"b*"とそれぞれ関連する。色の薄さ
のために必要な第三の次元”L*”は、通常次元の一つ
の平方根又は立方根等の非線型関数である。例1の結果
の織布は、青の深い色合い、20.27 のL*の値と−0.19
のa*と−6.99のb*とを有していた。L*、a*、b
*色合い深さに対して得られた値は、CHPと置換N-フ
タールイミド等の他のキャリヤーと共に得られた色合い
の深さに匹敵する。
【0021】例2 N,N-二置換芳香族カルボンアミドの代わりにN-置換芳香
族カルボンアミドの効力を実証するために、キャリヤー
としてベンズアニリドの1.5 グラム/100 ミリリットル
の染浴を使用したことを除いて、例1の工程を繰り返し
た。結果の織布は、青の深い色合いと19.77 のL*の値
と−0,14のa*値と−6.09のb*値とを有した。
【0022】例3 別のN,N-二置換芳香族カルボンアミドの効力を実証する
ため、キャリヤーとしてN,N-ジメチルベンゾアミドを使
用したことを除いて、例1の工程を繰り返した。結果の
織布は、青の深い色合いと19.31 のL*の値と1.03のa
*値と−9.32のb*値とを有した。例1から例3の結果
は、キャリヤーとして種々のN-置換芳香族カルボンアミ
ドとN,N-二置換芳香族カルボンアミドの使用が、それを
染浴に添加する場合、優れた色合いの深さを与えること
を示している。
【0023】例4 乳化剤の含有の効力を実証するために、キャリヤー系に
両性界面活性剤(Phosphoteric T-C6(登録商標)) の0.
2 グラム/100 ミリリットルの染浴を含めたことを除い
て、例1の工程を繰り返した。結果の織布は、青の深い
色合いと18.57 のL*の値と0.44のa*値と−6.19のb
*値とを有した。
【0024】例5 別の乳化剤の含有の効力を実証するために、キャリヤー
にSolv-It(登録商標)の0.5 グラム/100 ミリリット
ルの染浴を含めたことを除いて、例1の工程を繰り返し
た。結果の織布は、青の深い色合いと18.81 のL*の値
と0.05のa*値と−5.96のb*値とを有した。
【0025】例6 難燃剤をキャリヤーに含めた場合の本キャリヤーの効力
を実証するために、キャリヤー系がAntiblaze (登録商
標)100 難燃剤の0.92グラム/100 ミリリットルの染浴
を有することを除いて、例1の工程を繰り返した。結果
の織布は、青の深い色合いと17.35 のL*の値と0.95の
a*値と−6.71のb*値とを有した。これは、キャリヤ
ーに難燃剤を含めた場合、染料特性が改善されることを
示している。キャリヤー系としてCHPの2.0 グラム/
100 ミリリットルの染浴とAntiblaze (登録商標)100
の0.9 グラム/100 ミリリットルの染浴とを使用して、
例1の工程を繰り返した場合、織布は、青の深い色合い
と18.89 のL*の値と0.72のa*値と−5.92のb*値と
を有した。これは、キャリヤー系としてCHPとAntibl
aze (登録商標)100 の使用に比べて本キャリヤーの使
用により染料特性が改善されることを示している。
【0026】例7 乳化剤と難燃剤とをキャリヤーに含めた場合の本キャリ
ヤーの効力を実証するために、2.65グラム/100 ミリリ
ットルの染浴で使用されるキャリヤー系が、(Phosphote
ric T-C6(登録商標)) の0.5 グラム/100 ミリリット
ルの染浴とAntiblaze (登録商標)100 難燃剤の0.15グ
ラム/100 ミリリットルの染浴を乳化剤、難燃剤に対し
DEETの4:1:0,3 の重量比で有することを除いて、例
1の工程を繰り返した。結果の織布は、青の深い色合い
と17.01 のL*の値と0.25のa*値と−6.00のb*値と
を有した。
【0027】例8 別の乳化剤をキャリヤーに含めた場合の本キャリヤーの
効力を実証するために、Solv-It (登録商標)を使用
し、ネービイ青カチオン染料が11.25 %owf の100 %Ba
sacryl青X−3GL、1.41%owf のBasacryl赤GLと0.
90%owf の200 %Basacrylゴールデン黄色X−GFLを
有することを除いて例7を繰り返した。結果の織布は、
青の深い色合いと18.00 のL*の値と1.09のa*値と−
6.68のb*値とを有した。
【0028】例9 別の乳化剤をキャリヤーに含めた場合の本キャリヤーの
効力を実証するために、PhosphotericT-C6(登録商標)
の代わりにWitcomul(登録商標)AM2-10C の0.5 グラム
/100 ミリリットルを使用し、ネービイ青カチオン染料
が11.25 %owf の100 %Basacryl青X−3GL、1.41%
owf のBasacryl赤GLと0.90%owf の200 %Basacrylゴ
ールデン黄色X−GFLを有することを除いて例7を繰
り返した。結果の織布は、青の深い色合いと17.45のL
*の値と0.40のa*値と−5.99のb*値とを有した。
【0029】例6から例9の結果は、乳化剤及び/又は
難燃剤をキャリヤー系に含めた場合に、色合い特性に優
れた深さが与えられることを示している。連邦試験法19
1 -5905 炎接触試験を使用して例6と例8の染色された
織布の耐燃性を試験した。試験法191-5905は、炎源に因
る延焼に対する織布と他の繊維の抵抗を測定することで
ある。70mm×120 mm( 2 3/4インチ×12インチ) の初期
試験片を12秒間76mm(3インチ)高さのブタンガス炎に
垂直方向に吊るして高温に曝し、試験片の最下部は、バ
ーナーの中心上38mm(11/2 インチ) に常にあった。12
秒後に、試験片を炎から緩やかに引き上げ、次いで残炎
の時間を測定した。次いで、試験片を炎に再導入し、12
秒後に緩やかに引き上げ、残炎の時間を測定した。更
に、AATCC法135-3II,B に特定された条件の下で60℃で
5回の洗濯の後第二の試験片を試験した。結果は、当初
の試験片(”初期”)と5回の洗濯後(”後/5”)試
験片の消費された%として報告されている。即ち、 %消費=((L−A)×100 )/L ここで、L=試験片の初期の長さ A=試験片の頂部からより焦げ方の少ない領域の側に沿
って下って、焦げていない領域が最初に25mm(1イン
チ)より少ない幅に到達する点までの焦げていない長
さ。
【0030】結果は、標準として使用するスカーリング
したのみのNomex(登録商標)T-455 と共に表1に報告
されている。
【表1】例 No . 平均%消費縦糸 平均%消費横糸 標準 初期 18.9 17.3 後/5 14.9 13.8 初期 9.9 10.2 後/5 9.9 8.1 初期 9.2 8.9 後/5 13.5 11.8 結果は、優れた耐燃性( 即ち、25%消費より少ない)
は、難燃剤のみ及び/又は乳化剤と難燃剤とを共用した
キャリヤーの使用により付与されたことを示している。
更に、本キャリヤー系の使用により得られた耐燃性は、
Nomex (登録商標)T-455 のみでスカーリングした標準
のそれらに比較して有利である。
【0031】例10 別の重量比率で乳化剤と難燃剤とを使用したキャリヤー
の効力を実証するために、DEETの重量比がSolv-It (登
録商標)と難燃剤に対して3:2:0.3 であることを除
いて、2.0 グラム/100ミリリットルのみの染浴のキャ
リヤー系を使用して、例8の工程を繰り返した。結果の
織布は、青の深い色合いと18.06 のL*の値と0.14のa
*値と−7.75のb*値とを有した。
【0032】例11 更に、別の重量比率で乳化剤と難燃剤とを使用したキャ
リヤーの効力を実証するために、DEETの重量比がSolv-I
t (登録商標)と難燃剤に対して2:3:0.3 であるこ
とを除いて、例10の工程を繰り返した。結果の織布
は、青の深い色合いと19.30 のL*の値と0.66のa*値
と−10.56 のb*値とを有した。2:3:0.3 より小さ
い比率では、このキャリヤー系配合により得られた改善
された染色特性は、減少し始め、かつキャリヤーの効力
は、減少する。
【0033】例12 本キャリヤーの効力を更に実証するために、使用した繊
維は、100 %Kevlar(登録商標)であり、キャリヤー
は、2.0 グラム/100 ミリリットルの染浴でDEETのSolv
-It (登録商標)に対する比率は4:1であり、かつネ
ービイ青カチオン染料が14.63 %owf の100 %Basacryl
青X−3GL、0.93%owf のBasacryl赤GLと1.00%ow
f の200 %Basacrylゴールデン黄色X−GFLを有する
ことを除いて例1の工程を繰り返した。結果の織布は、
青の深い色合いと20.12 のL*の値と−1.57のa*値と
−6.97のb*値とを有した。
【0034】例13 本キャリヤーの効力を更に実証するために、使用した繊
維は、100 %Kevlar(登録商標)であり、キャリヤー
は、2.0 グラム/100 ミリリットルの染浴でDEETのSolv
-It (登録商標)とAntiblaze (登録商標)100 に対す
る比率は4:1:0.3 であり、かつネービイ青カチオン
染料が14.63 %owf の100 %Basacryl青X−3GL、0.
93%owf のBasacryl赤GLと1.00%owfの200 %Basacry
lゴールデン黄色X−GFLを有することを除いて例1
の工程を繰り返した。結果の織布は、青の深い色合いと
19.06 のL*の値と−1.39のa*値と−6.78のb*値と
を有した。例12と13とは、乳化剤又は乳化剤と難燃
剤とを有するキャリヤー使用してKevlar(登録商標)を
効果的に染色できることを示している。
【0035】例14 本キャリヤーの効力を更に実証するために、使用した繊
維は、100 %PBIであり、2.0 グラム/100 ミリリッ
トルの染浴で使用したキャリヤーは、DEETのSolv-It
(登録商標)乳化剤に対する比率が4:1であり、かつ
トリガー青カチオン染料が6.00%owf の100 %Basacryl
青X−3GL、1.00%owf のBasacryl赤GLと0.01%ow
f の200 %Basacrylゴールデン黄色X−GFLを有する
ことを除いて例1の工程を繰り返した。結果の織布は、
青の深い色合いと23.95 のL*の値と−3.47のa*値と
0.27のb*値とを有した。
【0036】例15 100 %PBIの染色において本キャリヤーの効力を更に
実証するために、キャリヤーは、DEETのPhosphoteric T
-C6 (登録商標)に対する比率が4:1であることを除
いて例1の工程を繰り返した。結果の織布は、青の深い
色合いと21.32 のL*の値と−2.78のa*値と−2.23の
b*値とを有した。例14と15は、乳化剤を有するキ
ャリヤーを使用して100 %PBIを効果的に染色できる
ことを示している。
【0037】例16 PBIとNomex (登録商標)繊維の混合体に対する本キ
ャリヤーの効力を更に実証するために、使用した繊維
は、PBI/Nomex (登録商標)繊維の混合体であり、
2.0 グラム/100 ミリリットルの染浴で使用したキャリ
ヤーは、DEETのSolv-It (登録商標)乳化剤に対する比
率が4:1であり、かつトリガー青カチオン染料が6.00
%owf の100 %Basacryl青X−3GL、1.00%owf のBa
sacryl赤GLと0.01%owf の200 %Basacrylゴールデン
黄色X−GFLを有することを除いて例1の工程を繰り
返した。結果の織布は、青の深い色合いと23.78 のL*
の値と0.50のa*値と−16.31 のb*値とを有した。
【0038】例17 PBIとNomex (登録商標)繊維との混合体の染色に対
する本キャリヤーの効力を更に実証するために、キャリ
ヤーは、DEETのPhosphoteric T-C6 (登録商標)に対す
る比率が4:1であることを除いて例16の工程を繰り
返した。結果の織布は、青の深い色合いと23.63 のL*
の値と0.74のa*値と−17.47 のb*値とを有した。例
16と17は、キャリヤーと乳化剤とを使用して効果的
にPBI/Nomex (登録商標)混合体を染色できること
を示している。
【0039】例18 PBIとNomex (登録商標)繊維との混合体の染色に対
する本キャリヤーの効力を更に実証し、かつキャリヤー
の存在の臨界点を実証するために、0.38グラム/100 ミ
リリットルの染浴のSolv-It (登録商標)を使用したこ
とを除いて例16の工程を繰り返した。結果の織布は、
青の深い色合いと28.59 のL*の値と−0.99のa*値と
−15.95 のb*値とを有した。
【0040】例19 PBIとNomex (登録商標)繊維との混合体の染色に対
する本キャリヤーの効力を更に実証し、かつキャリヤー
の存在の臨界点を実証するために、0.38グラム/100 ミ
リリットルのPhosphoteric T-C6 (登録商標)を使用し
たことを除いて例16の工程を繰り返した。結果の織布
は、青の深い色合いと28.93 のL*の値と−0.90のa*
値と−16.13 のb*値とを有した。
【0041】例20 PBIとNomex (登録商標)繊維との混合体の染色に対
する本キャリヤーの効力を更に実証し、かつキャリヤー
の存在の臨界点を実証するために、0.38グラム/100 ミ
リリットルのWitcomul(登録商標)AM2-10C を使用した
ことを除いて例16の工程を繰り返した。結果の織布
は、青の深い色合いと29.30 のL*の値と−0.88のa*
値と−14.20 のb*値とを有した。例18−20と高い
L*値は、本キャリヤー無しの乳化剤の使用が劣った染
色性しか示さないので、本キャリヤーの使用に対する必
要性を実証している。
【0042】例21 PBIとNomex (登録商標)繊維との混合体の染色に対
する難燃剤を含む本キャリヤーの効力を更に実証し、か
つキャリヤーの存在の臨界点を実証するために、キャリ
ヤーは、DEETのSolv-It (登録商標)とAntiblaze (登
録商標)100 難燃剤に対する比率が4:1:0.3 である
ことを除いて例16の工程を繰り返した。結果の織布
は、青の深い色合いと23.66 のL*の値と0.63のa*値
と−16.31 のb*値とを有した。
【0043】例22 PBIとNomex (登録商標)繊維との混合体に対する難
燃剤を含む本キャリヤーの効力を更に実証するために、
キャリヤーは、DEETのPhosphoteric T-C6 (登録商標)
とAntiblaze (登録商標)100 に難燃剤に対する比率が
4:1:0.3 であることを除いて例16の工程を繰り返
した。結果の織布は、青の深い色合いと24.87 のL*の
値と0.17のa*値と−17.19 のb*値とを有した。
【0044】例23 PBIとNomex (登録商標)繊維との混合体に対する難
燃剤を含む本キャリヤーの効力を更に実証するために、
キャリヤーは、DEETのWitcomul(登録商標)AM2-10C と
Antiblaze (登録商標)100 に難燃剤に対する比率が
4:1:0.3 であることを除いて例16の工程を繰り返
した。結果の織布は、青の深い色合いと21.43 のL*の
値と1.24のa*値と−13.27のb*値とを有した。例2
1から例23は、キャリヤーと乳化剤と難燃剤とを使用
してPBI/Nomex (登録商標)混合体を染色できるこ
とを効果的に示している。
【0045】例24 PBIとKevlar(登録商標)繊維の混合体に対する本キ
ャリヤーの効力を更に実証するために、使用した繊維
は、PBI/Nomex (登録商標)繊維40:60の混合体で
あり、2.0 グラム/100 ミリリットルの染浴で使用した
キャリヤーは、DEETのSolv-It (登録商標)乳化剤に対
する比率が4:1であり、かつネービイ青カチオン染料
が69.00 %owf の100 %Basacryl青X−3GLと15.00
%owf のBasacryl赤GLとを有することを除いて例1の
工程を繰り返した。結果の織布は、青の深い色合いと2
3.44 のL*の値と1.68のa*値と−5.34のb*値とを
有し、PBI/Kevlar(登録商標)混合体をキャリヤー
と乳化剤とで効果的に染色できることを示している。
【0046】例25 PBIとKevlar(登録商標)繊維の混合体に対する難燃
剤を含む本キャリヤーの効力を更に実証するために、使
用した繊維は、PBI/Kevlar(登録商標)繊維40:60
の混合体であり、2.0 グラム/100 ミリリットルの染浴
で使用したキャリヤーは、DEETのSolv-It (登録商標)
とAntiblaze (登録商標)100 難燃剤に対する比率が
4:1:0.3 であり、かつネービイ青カチオン染料が6
9.00 %owf の100 %Basacryl青X−3GLと15.00 %o
wf のBasacryl赤GLとを有することを除いて例1の工
程を繰り返した。結果の織布は、青の深い色合いと24.0
3 のL*の値と1.68のa*値と−5.44のb*値とを有
し、PBI/Kevlar(登録商標)混合体をキャリヤーと
乳化剤と難燃剤とで効果的に染色できることを示してい
る。例24と25は、本発明のキャリヤー系の使用によ
り効果的にKevlar(登録商標)とPBIの混合体を染色
できることを示している。
【0047】明細書と例に、本発明の好適実施例が開示
されている。特定の用語を使用しているが、それらは一
般的でかつ記述的意味で使用されており、限定の目的で
はなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲に規定されて
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ナイジェル イー ニーリイ アメリカ合衆国 カロライナ州 29730 ロック ヒル リバービュウ ロード 1545 (56)参考文献 特開 昭50−31179(JP,A) 特開 昭57−167464(JP,A) 特開 昭49−20486(JP,A) 米国特許3634023(US,A) 米国特許3616473(US,A) 米国特許4898596(US,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリアミド繊維、ポリベンゾイミ
    ダゾール繊維、芳香族ポリイミド繊維、それらの単量体
    の共重合体の繊維、又はそれらの混合体からなる群から
    選ばれた繊維材料をキャリヤーと該キャリヤーに溶解す
    るか又は分散する染料との混合物に接触させる工程と、 前記染料を前記繊維材料に固定する工程を備え、 前記キャリヤーは、N-置換芳香族カルボンアミド又はN,
    N-二置換芳香族カルボンアミド又はそれらの混合物を含
    むことを特徴とする繊維材料の染色方法。
  2. 【請求項2】 前記キャリヤーは、乳化剤を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の繊維材料の染色方法。
  3. 【請求項3】 前記乳化剤は約2から20モルのエチレ
    ンオキシドを含むホスフェーテッド・エトキシレーテッ
    ド・ジアルキルフェノールと約20から75モルのプロ
    ピレンオキシドと20から75モルのエチレンオキシド
    を含む非イオン性プロポキシレーテッド・エトキシレー
    テッド アルコールとの遊離酸形態の混合物であること
    を特徴とする請求項2に記載の繊維材料の染色方法。
  4. 【請求項4】 前記キャリヤーは難燃剤を含むことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の繊維材料の染色方法。
  5. 【請求項5】 前記N,N-二置換芳香族カルボンアミド
    は、N,N-ジエチル(m-トルアミド) 又はN,N-ジメチルベ
    ンズアミドであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の繊維材料の染色方法。
  6. 【請求項6】 前記N-置換芳香族カルボンアミドは、ベ
    ンズアニリドであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の繊維材料の染色方法。
  7. 【請求項7】 前記芳香族ポリアミドは、ポリ(m- フェ
    ニレンイソフタルアミド)、ポリ(p- フェニレンテレフ
    タルアミド)、それらの単量体の共重合体、又はそれら
    の混合体であることを特徴とする請求項1に記載の繊維
    材料の染色方法。
  8. 【請求項8】 前記繊維は、芳香族ポリアミド繊維とポ
    リベンゾイミダゾール繊維の混合物であることを特徴と
    する請求項1に記載の繊維材料の染色方法。
  9. 【請求項9】 前記繊維材料を、前記キャリヤーと前記
    染料の混合物と約38℃から149℃の温度で約1から
    約4気圧の圧力で接触させすることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の繊維材料の染色方法。
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