JP2530671B2 - たばこ加工産業における棒状品物を移送する移送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、二本の平行な単個連続体から形成されてい
る二本分の連続体から裁断されるたばこ加工産業におけ
る棒状物品を別個に移送するための移送装置であって、
この移送装置にあって、単個の連続体のための両移送流
の各々から物品の縦軸線方向でそれぞれ一本の物品を同
時に収容し、この物品を横軸線方向で第二の送り手段に
引渡すために、第一の送り手段が軌道上を回動しかつそ
れぞれ二つの収容部を有している収容部材を備えている
移送装置に関する。

「たばこ加工産業における棒状の物品」とは、特にシ
ガレット、フィルタシガレット、フィルタロッド、葉巻
及びチガリロ（両端を切り落とした葉巻）を意味する。
これ等の物品は、それ等に相当する製造機械、例えばい
わゆる連続体製造機で製造される。

二本の連続体から裁断された棒状の物品は、連続体製
造機或いは二本分用連続体製造機においては、二本の連
続した流れで移送路の軌道を、それらの縦軸線の移送方
向に互いに分離して、この機械に接続されている他の加
工用機械に、例えばフィルタ装着機械に導入される。こ
の機械において、前記の物品はそれらの横軸線方向で一
定の間隔をもって移送される。上記の棒状の物品をその
縦軸線の移送方向からその横軸線の移送方向に移行させ
ることは、連続体が二つの連続した流れの様式で作業が
行われる機械の場合、装置が扱い難くなり、更に公知の
装置では全く複雑になってしまう。

本発明の根底をなす課題は、たばこ加工産業における
二つの連続した流れから分離された棒状物品をその縦軸
線の移送方向からその横軸線の移送方向に移送して、送
り手段に引渡すことを単純化し、改良することにある。

上記の課題は、本発明により、第二の送り手段が間隔
をもって互いに平行に指向している回転軸線および物品
のための周囲に設けられている収容トラフとを備えた、
二つの回転するトラフ付ドラムを備えていることによっ
て解決される。

この構成にあって、本発明では二つの連続した流れが
互いに平行して供給される単個の連続した流れから成
り、これらの連続した流れは共通の一定面内に存在して
いる。しかも、この二つの連続した流れが水平面に存在
していることが望ましい。

本発明にあっては、二つのトラフ付ドラムが等しい直
径と等しい大きさのトラフ配分間隔を備えている。

更に本発明の特徴により、トラフ付ドラムの回転軸線
の間隔が第一の送り手段のそれぞれ一つの収容部材の、
物品を引渡す収容部の間隔に相当している。

また、本発明にあっては、トラフ付ドラムの回転軸線
が間隔で互いに離れて、第一の送り手段からトラフ付ド
ラムへの物品の移行面上に存在している。

本発明による他の特徴により、両トラフ付ドラムが互
いに同期してそれぞれの回転軸線を中心にして回転可能
である。

また、本発明にあっては、第一の送り手段と第二の送
り手段とが、回転軸線が互いに直角になるように、設け
られている。

その上本発明にあっては、両トラフ付ドラム上に載置
されている物品が衝突するのを回避するために、これら
のトラフ付ドラムのトラフ内で軸線方向で互いに離間す
るように摺動可能であるように構成されている。

本発明の別の特徴により、両トラフ付ドラムに、物品
をこれらのトラフ付ドラムから引取るために、引取りド
ラムが所属している。

更に、本発明にあっては、物品の引取りが同時に引取
りドラムの二つの隣接しているそれぞれ二つのトラフに
よって行われるように構成されている。

また、本発明にあっては、引取りドラムのトラフの各
々が、先ず両トラフ付ドラムの一方から、次いで他方か
ら物品を引取り、従って引取りドラム上でその横軸線方
向に互いに並列して送られ二つの物品列が形成されるよ
うに構成されている。

この発明にあっては、収容部材の両収容部が、二本分
の連続体の両単個連続体の間隔をもって互いに平行に、
連続体の縦軸線の方向で位置ずれして設けられている。

更に、本発明にあっては、二本分の連続体の両単個連
続体からそれぞれ収容された物品が物品の長さ分だけ互
いに位置ずれするように、両収容部が設けられている。

最後に本発明にあっては、収容部が回転軌道を描き、
この軌道上で物品がそれらの移送の間常にそれらの取出
し位置に保持されるように構成されている。

以下に添付した図面に図示した実施例につき本発明を
詳細に説明する。

二つの平行な連続体1a,1bから成る二つの連続体１か
ら裁断した棒状の物品2a,2b（第１図および第２図）
は、連続した流れ方向、即ちその縦軸線方向の連続した
流れとして案内レール３上を案内される。案内レール３
は、二つの連続体１の単個の連続体1aからの物品2aと、
単個の連続体1bからの物品2bのための二つの平行案内溝
3a,3bをそれぞれ備えている（第１図）。物品2a,2bは、
案内レール３の上で第一送り手段４の取出し領域に達す
る。この案内レールは−そのうち第１図および第２図で
はただ二つのみを示した−多数のクランク状の収容部材
６を有する。これらの各収容部材６は、物品2a,2bを収
受する二つの収容部材7a,7bを装備している。送り手段
４は、二つの重塁する遊星歯車を基礎としており、クラ
ンク状収容部材６はリング軌道８に沿って運動し、更に
収容部材の軸９を中心にして回転する。その場合、物品
2a,2b用の収容部材7a,7bは、全移送および引渡しサイク
ルの間常時水平の取出し位置を保ち、楕円形の移送軌道
を描くように湾曲している。

出願人の米国特許第40 519 47号公報には、そのよ
うな移送装置を詳しく説明されてあり、しかも図面に示
してあるので、その詳細な記述はここでは省略する。収
容部材7a,7bは、クランク状の収容部材材６に平行に、
そして連続体方向、即ち縦方向に互いに位置ずれして配
設されている。この場合、両部材は二つの連続体１の二
つの単個の連続体1a,1bの間隔に相当する一定間隔ａを
有する。収容部材7a,7bのこの配置は、第１図および第
２図で良く分かるように、各単個の連続体1a或いは1bに
よって、それぞれ物品2a或いは2bが一本分の物品の長さ
分だけずらして取出すことを可能にしている。回転軸線
11を中心にして矢印の方向に回転する送り手段４は、収
容部材６に取付けた収容部材7a,7bで案内レール３の上
から前記した方法で物品2a,2bを縦方向に取出し、垂直
方向に更に移送する第二送り手段12に引き渡す。この送
り手段12は、回転する二つのトラフ付ドラム12a,12bか
ら成るが、その配設は第２図および第３図から明瞭であ
る。両トラフ付ドラム12a,12bは、同じ長さの直径と、
同じ大きさのトラフ13a,13bの分離間隔を有し、しかも
互いに位置をずらして配設されている。即ち、平行に走
る回転軸線14a,14bは物品2a,2bの受渡面16上で間隔ｂだ
け互いに間隔を有している。この場合、二つのトラフ付
ドラム12a,12bの回転軸ｂは、二つの単個の連続体1a,1b
の間隔ａに、それ故、トラフ付ドラム12a,12bで引渡さ
れる収容部材7a,7bの両物品2a,2bの間隔にも一致する。
収容部材7a,7bの位置ずれした配置およびそれに応じて
トラフ付ドラム12a,12bの位置ずれした配置は、各物品2
a或いは2bを収容部材7a或いは7bからトラフ付ドラム12a
或いは12bに同時に引渡すことを可能にする。両トラフ
付ドラム12a,12bは、それ等の固有の回転軸線14a,14bを
中心にして回転できる。更に、両ドラムはそれぞれ第３
図に示してない回転軸に回転止めして連結されている。
これ等の回転軸線は、軸受スリーブ17a又は17bに回転で
きるように支承されている。これ等のスリーブは、フラ
ンジ18aおよび18bを介して機械装置のカバー19に取付け
られている。トラフ付ドラム12aは、駆動機構21によっ
て駆動される。この駆動機構は、軸受スリーブ17aに支
承した回転軸の柄22に回転止めして配設したピニオン23
であって、このピニオンを駆動する歯付きベルト24が係
合している。送り手段４からトラフ付ドラム12a,12b上
に物品を引渡す場合、既に述べた比率を保証するため、
またこれから説明しようとする、トラフ付ドラム12a,12
bからそれ等のドラムに属する引取りドラム26（第３
図）上に引渡す比率を保証するためには、両方のトラフ
付ドラム12a,12bを同期して駆動する必要がある。この
ためには、第二トラフ付ドラム12bが駆動機構21で駆動
される第一トラフ付ドラム12aに動的に連結されてい
る。この動的連結とは、ここではいわゆる関節レバー駆
動機構27によって形成されるもので、第２図および第３
図にはただその概略を示したのに過ぎない。出願人の米
国特許第35 ２ 15 13号公報には、両駆動機構の固有
の軸を中心にして回転可能な二つの物体を動的に連結す
る前記の関節レバー駆動機構を詳しく図示され、かつ詳
しく説明されているので、ここではその詳細は省略し
た。

場合によって入込むトラフ付ドラム12a,12b上に物品
が正確に載置されないことがあることから、ドラム12a
上の物品2aが他方のドラム12b上の物品2bに衝突するこ
とを確実に排除するため、物品2a,2bはそれ等のトラフ1
3a,13bの中で軸方向に相互にずらすことができ、その方
向は第２図に矢印28a,28bで示した。物品2a,2bの上記の
ずらしは、それ自体公知の方法でトラフ13a,13bの中で
カムによって滑動させることが可能であり、物品が載置
されているトラフ挿入物によって行われる。しかし、ヘ
ッド端部と一緒にトラフが回転する時、両物品2a,2bが
沿って滑る定常的な案内面も同じような方法で設けられ
ており、案内面の形状に応じてそのトラフの中で滑動す
る。

出願人は、両方の可能性を既に米国特許第45 38 62
9号公報で詳しく記載し、しかも図示しているので、こ
れに関して更に詳しく立ち入らない。

既に述べたように、トラフ付ドラム12a,12bにその周
囲にトラフ29を設けられている他のドラム29（第３図）
が設けられている。このトラフは、物品2a,2bをトラフ
付ドラム12a,12bから引渡すため使用されているので、
ずらされたトラフ付ドラム12a,12b上に載置された物品2
a、2bは再び同じレベルにもたらすことが可能である。
引取りドラム26は、当然そのドラムが各トラフ29の中で
二つの物品2a,2bを相前後して受取ることのできるよう
な前記の幅を有している。引取りドラム26の各トラフ29
は、それぞれ、物品2aをトラフ付ドラム12aから、また
物品2bをトラフ付ドラム12bが受取る。この場合、物品2
a,2bの受取りは、それぞれ引取りドラム26の隣接する二
つのトラフ29によって同時に行われる。その場合、引取
りドラム26の回転方向で手前にあるトラフ29は、その都
度トラフ付ドラム12から物品2bを受取り、引き続くトラ
フ29は物品2aをトラフ付ドラム12aから受取る。上記の
引取りドラム26およびトラフ付ドラム12a,12bが一目盛
分動くと、前もって物品2aに載置されたトラフ29は、未
だ物品2bを収容している。引取り領域を通過する引取り
ドラム26の全てのトラフ29は、先ずトラフ付ドラム12a
から物品2aを、次いでトラフ12bから物品2bを連続して
引取る。従って、引取りドラム26上で横方向に並んだ二
つの物品の列31a,31bができる。この状況は、第４図の
引取りドラム26の展開図から理解できる。機械を運転し
ているとき、引取り領域の先頭のトラフ29は、一個の物
品、即ちドラム12bから引取られた物品2bしか装着され
ない、つまりこのトラフ29は半分しか満たされていない
ので（第４図）、この物品2bは移送通路のもう一方の位
置に沿って吹出される。

棒状物品2a,2bは収容部材7a,7bに確実に保持されるた
めに、この収容部材では、吸込み空気管路32を介して吸
込み空気で作業が行われる。（第２図）。当然のことで
あるが、同じ理由から、たばこ加工産業における機械の
通常の方法では、トラフ13a,13bおよびドラム12a,12bお
よび26においても吸込み空気で作業が行われるれる。し
かし、これ等は添付図には示していない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、二つの連続体から分離された物品のための、
本発明による移送および引渡しの原理を示す移送装置の
概略斜視図、 第２図は、二つの連続体で分離された物品を引渡す場合
の第一および第二送り手段の平面図、 第３図は、物品を第二送り手段から受取るための付加ド
ラムと共に示した第２図の矢印Ａから見た側面図、 第４図は、第３図の矢印Ｂから見た受取りドラムの展開
図である。 図中符号は、 １……二つの連続体、1a,1b……単個の連続体、2a,2b…
…物品、３……案内レール、3a,3b……案内溝、4,12…
…送り手段、６……収容部材材、7a,7b……収容部材、
８……環状軌道、９……軸、11,14a,14b……回転軸線、
12a,12b……トラフ付ドラム、13a,13b……トラフ、16…
…引渡し面、17a,17b……軸受けスリーブ、18a,18b……
フランジ、19……機械のカバー、21……駆動機構、22…
…柄、23……ピニオン、24……タイミング連続体、26…
…引取りドラム、27……関節レバー駆動機構、28a,28b
……矢印、29……トラフ、31a,31b……物品の列、32…
…吸込み空気管路

Claims (13)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】二本の平行な単個連続体から形成されてい
   る二本分の連続体から裁断されるたばこ加工産業におけ
   る棒状物品を個別に移送するための移送装置であって、
   この移送装置にあって、単個の連続体のための両移送流
   の各々から物品の縦軸線方向でそれぞれ一本の物品を同
   時に収容し、この物品を横軸線方向で第二の送り手段に
   引渡すために、第一の送り手段が軌道上を回動しかつそ
   れぞれ二つの収容部を有している収容部材を備えている
   様式の移送装置にあって、第二の送り手段（12）が間隔
   （ｂ）をもって互いに平行に指向している回転軸線（14
   a,14b）および物品（2a,2b）のための周囲に設けられて
   いる収容トラフ（13a,13b）とを備えた二つの回転する
   トラフ付ドラム（12a,12b）を備えていることを特徴と
   する移送装置。
2. 【請求項２】二つのトラフ付ドラム（12a,12b）が等し
   い直径と等しい大きさのトラフ配分間隔を備えているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の移送装置。
3. 【請求項３】トラフ付ドラム（12a,12b）の回転軸線（1
   4a,14b）の間隔（ｂ）が第一の送り手段（４）のそれぞ
   れ一つの収容部材（６）の、物品（2a,2b）を引渡す収
   容部（7a,7b）の間隔に相当していることを特徴とする
   特許請求の範囲第１或いは第２項記載の移送装置。
4. 【請求項４】トラフ付ドラム（12a,12b）の回転軸線（1
   4a,14b）が間隔（ｂ）で互いに離れて、第一の送り手段
   （４）からトラフ付ドラム（12a,12b）への物品（2a,2
   b）の移行面（16）上に存在していることを特徴とする
   特許請求の範囲第３項に記載の移送装置。
5. 【請求項５】トラフ付ドラム（12a,12b）が互いに同期
   してそれぞれの回転軸線（14a,14b）を中心にして回転
   可能であることを特徴とする特許請求の範囲第１項から
   第４項までのいずれか一つに記載の移送装置。
6. 【請求項６】第一の送り手段（４）と第二の送り手段
   （12,12a,12b）とが、回転軸線（11;14a,14b）が互いに
   直角になるように、設けられていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項から第５項までのいずれか一つに記
   載の移送装置。
7. 【請求項７】トラフ付ドラム（12a,12b）上に載置され
   ている物品（2a,2b）が衝突するのを回避するために、
   これらのトラフ付ドラムのトラフ（13a,13b）内で軸線
   方向で互いに離間するように摺動可能であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第６項までのいずれか
   一つに記載の移送装置。
8. 【請求項８】トラフ付ドラム（12a,12b）に、物品（2a,
   2b）をこれらのトラフ付ドラム（12a,12b）から引取る
   ために、引取りドラム（26）が所属していることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第７項のいずれか一つ
   に記載の移送装置。
9. 【請求項９】物品（2a,2b）の引取りが同時に引取りド
   ラム（26）の二つの隣接しているそれぞれ二つのトラフ
   （29）によって行われるように構成されていることを特
   徴とする特許請求の範囲第８項記載の移送装置。
10. 【請求項１０】引取りドラム（26）のトラフ（29）の各
    々が、先ずトラフ付ドラム（12a,12b）の一方から、次
    いで他方から物品（2a,2b）を引取り、従って引取りド
    ラム（26）上で横軸線方向に互いに並列して送られ二つ
    の物品列が形成されるように構成されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第９項に記載の移送装置。
11. 【請求項１１】収容部材の収容部（7a,7b）が、二本分
    の連続体（１）の両単個連続体（1a,1b）の間隔（ａ）
    をもって互いに平行に、連続体縦軸線の方向で位置ずれ
    して設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第
    １項から第10項のいずれか一つに記載の移送装置。
12. 【請求項１２】二本分の連続体（１）の両単個連続体
    （1a,1b）からそれぞれ収容された物品（2a,2b）が物品
    の長さ分だけ互いに位置ずれするように、両収容部（7
    a,7b）が設けられていることを特徴とする特許請求の範
    囲第11項に記載の移送装置。
13. 【請求項１３】収容部（7a,7b）が回転軌道を描き、こ
    の軌道上で物品（2a,2b）がそれらの移送の間常にそれ
    らの取出し位置に保持されるように構成されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第11項或いは第12項に記載
    の移送装置。